大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

中川ホメオパシー「なかよし番外地」発売記念 サイン会

2018年6月11日、ついに中川ホメオパシー先生の「なかよし番外地」(KADOKAWA刊)が上梓されました!
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私は発売日当日に中野ブロードウェイへ走り、タコシェ(TACO ché)で買いましたが、店頭でも大きく宣伝している通り単行本発売記念で中川ホメオパシー先生のサイン会が発売から5日後の16日に開催されました。
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これが整理券で、
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おおっ、単行本の中に『なかよし番外地』特製ペーパーとして単行本未収録の1作品が入っていました!
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本作を知らない方にも見て頂けるように↑をアップしますが、まぁこんな内容で…兄貴と辰、怖い顔の2人の『なかよし』具合を、基本的に1ページ漫画で延々と描かれている作品。ギャグ漫画にキュンとする人情を盛り込んだ上で、少しの狂気が含まれています。
ヤングチャンピオン等の商業誌にも載せた事はありますが、著者の公式サイト・聖☆オーラル学園を中心としたWEBで公開していたのが成功した例で、これ面白いと拡散されまくっていました。
それらに描き下ろし新作も多数収録して、ついに紙の本で読めるこの単行本を買わない手はないでしょう!

タコシェでのサイン会にしては珍しく撮影は全面的に禁止だったので、中川ホメオパシー先生の写真は見せられませんが…そもそもこのペンネームは原作・的場健+作画・小林優一の合作ネーム。年齢は公表されていませんが、風貌からしたら多分私と同年代だな。2人共北海道美唄在住なので、東京で開催されるこの機会は貴重なものでした。
ギャグ漫画なのに作品の裏に見え隠れする狂気を原作者の的場健先生に感じていましたが、まず派手なシャツ着た服装を見てああやっぱりヤバいぞ、と思ったわけです。しかし、当人には私のシャツが派手なのを指摘されてお互い様だねとか何とか話して。
兄貴か辰のどちらか選んで描いてもらうのですが、私は辰を指定し、ヤキモチ妬いてプゥーっとふくれている表情をリクエスト。描いて頂いたのがこちらです!
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同行した秘密結社員のMEGビッチは兄貴を指定し、この言葉も書いてもらっています!
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さらにサイン会参加者にお土産があるという事でしたが、まず出版社のKADOKAWAから、このクリアファイル!そうだ、KADOKAWAのコミックビーム編集部の方だったのかな、美人で仕事出来そうな担当編集者がこのサイン会をサポートしていました。
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中川ホメオパシー先生からは、本作のネーム。これ、直筆の本物ですよ…世界に1枚しかないやつ!ランダムにプレゼントしていたようですが、私は『味見』の話で、
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秘密結社員のMEGビッチは『獅子舞』。これらは貰った人々の宝物として、大事に保管されることでしょう。
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ビームコミックスで出たこの「なかよし番外地」ですが、今後もシリーズ物として書き続けていく作品になるのかを著者本人に聞いた所、この本の売れ行き次第、だそうです。皆さん、面白すぎる作品なので買い、笑いましょうね!


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  1. 2018/06/20(水) 23:59:50|
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上村一夫原画展「血とエレジー」 (『人喰い』発売記念)

平成30年6月12日…本日、阿久悠作・上村一夫画の劇画「人喰い」(双葉社刊)が発売されました!
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昭和46年…つまり47年前に上村一夫先生が主戦場だった漫画アクションで全12回の連載をしていながら、今まで単行本化していなかった幻の作品を、この度初めてまとめて読める事となったのです。待ちわびました、そして今日が嬉しくて仕方がない!
ちゃんと漫画アクションの双葉社から出たというのも良いですね。かつて同社が上梓していた他の作品の横に並べたいと思うし、ああついでにそれら過去の名作も復刻してくれないかな~。上村一夫作品はレア本を自分は持っているなんて自慢するなんてくだらない事に使うべきでなく、もっともっと広く読まれるべきだから。現に近年は日本でも絶版状態の作品も含めて海外での出版が進んでいたり、昨年フランスのアングレーム漫画祭で遺産賞を受賞した事などもそれを証明していましょう。
今回発売された「人喰い」は作詞家として恐らく日本一偉大とも言える阿久悠原作でもあるし、何故もっと早く単行本化していなかったのか…でも、47年経ってからでも出てきてくれた事は絶対的に嬉しい。私も長年上村一夫作品を追いかけてはいますが、後追い世代でもあるし今まで出た単行本ですらレア化している物が多すぎて揃える事はままならないのに、単行本化していない作品もまだまだあります。いくら上村作品を読みたいからとて初出誌を全て集めるなんて不可能!
久々の新刊となったこれが売れて、もっともっと復刻企画が進む事を願います。

この発売を記念して、発売日である今日から7月1日まで、
上村一夫原画展「血とエレジー」
が開催されています。

会場は、昨年も上村一夫原画展「劇画狂人フラグメント」を開催してくれた東京都世田谷区の古書店"ノストスブックス(nostos books)"です。
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こちらはノストスブックスのWEBチラシで、
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これが宣伝ハガキ。
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「人喰い」の原稿に加えて他の有名作品も、しかも昨年より展示場所を広げての公開がされていました。写真撮影OKという事でしたのでしたが、原稿の凄さは私の写真などでは伝わらないので…このショットだけ。上村一夫画伯の原稿をまだ生で観た事の無い方、絶対に行って欲しいです。久世光彦先生の事務所で見つかった個人蔵のカラー原画とか驚きの物も観れるし…
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この展示のオリジナルアイテムとして活版印刷カードやコラージュ作品も展示販売していて、これもまた素晴らしい出来でしたよ。もう30年以上前に亡くなった天才の作品を新たなアプローチで世に問う…こういう活動もまだまだする余地がありますね。
他にも上村一夫グッズや関連本なども販売していますが、こちらは阿久悠さまの著作「無名時代」で、今年4月に上村一夫絵をカバーにして初の文庫化したもの。自伝的小説なので、上村一夫をモデルにした人物も登場します。
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今回も上村一夫先生のご息女・上村汀さまがいらして興味深い話をしてくださいました。
あとこちらは「人喰い」購入者から先着でプレゼントされた上村一夫ポスター。新作ではなく以前に大阪のイベントで使った物という事ですが、私は持ってなかったのでメチャクチャ嬉しい。仕事休んでまで行った甲斐がありました。
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繰り返しになりますが会期は7月1日までなので、それまでにノストスブックスへ行くように。遠方で行けない方は、せめて新刊「人喰い」を購入するように。


  1. 2018/06/12(火) 23:59:21|
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劇画(193) SABE 1 「ブルマー200X 増補改訂完全版」

SABE先生の「ブルマー200X 増補改訂完全版」(ワニマガジン社刊)。
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表紙を見ると分かる通り、センターのヌンチャク少女も良いですがブルース・リー(Bruce Lee、李小龍)をがいますからね、でもリーを愛するがゆえとはいえ、こんなもんまで買わなきゃならんのか…トホホ…といった感じで購入した1冊。
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上の方に小さくですが、「ドラゴン怒りの鉄拳」のラストにおけるリーの姿をかなり忠実に再現した少女も居ます。
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そもそもこの作者はSABE、なんてペンネームからしてふざけていますが、1968年生まれの新潟県出身で、2009年に41歳の若さで亡くなってしまった漫画家。いわゆるエロ漫画家なので、私が苦手なジャンルの方ではありますが…特筆すべきは生前に離婚している元妻が、売れっ子漫画家の南Q太先生だという事実!この夫婦で1女を残しているそうです。
そのSABE先生はブルマフェチで、それを作品として表現しまくっていたため『ブルマンガ家』とまで呼ばれていたそうです。本作はそのままモロにタイトルでも分かりますが、ブルマブルマブルマって確かに凄いですね。

元々は1999年のヤングヒップ(YOUNG HIP)で描かれた『ブルマー1999』と『ブルマー2001』という連作短編があり、他の短編と合わせて当時も「ブルマー1999」のタイトルで単行本化していたのですが、
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2002年のCOMIC快楽天で続編となる『ブルマー2002』『ブルマー2002.4.27』『ブルマー1998』、そして『ブルマー小競り合い』が前中後編の3話かけて描かれ、2006年にめでたく本シリーズをまとめた単行本が刊行されたわけです。
巻末に2004年のマンガ・エロティクスで掲載された『ブルマー外伝 ブルマの里物語 アケビちゃん』が収録されていて、これはシリーズとは別モノですけどね。
確かに紛うことなきエロ漫画であり、ストレートなセックス描写もバンバン有って毎回必ず抜けるシーンが用意されているので成人指定は仕方ないのですが、ただのエロじゃなくてギャグ漫画としても1級、それもパロディネタが多くて面白い。

パロディ元として特に使われているのは「北斗の拳」で、作品世界があのような世紀末を迎えた東京都杉並区(笑)。また登場人物は北斗神拳継承者候補の兄弟みたいな設定で描かれています。
ただしキャラクターデザインは香港の有名カンフー映画から取られており、長兄の長田ブルースは『ら王』と呼ばれ杉並区を暴力とエロスで統治している者…これがブルース・リーの風貌なんですね。
「北斗の拳」でいえば主人公のケンシロウに当たる弟が長田ジャッキーで、特に拳法を使えないし強くないけど不死身の体を持っていて、骨に七つのビスが埋め込まれています。その風貌は、ジャッキー・チェン(成龍、Jackie Chan)。
後半はそれぞれの男根が横山まさみち作品におけるオットセイのように擬チン化されるようになりましたが、ブルースのイチモツはヌンチャク、ジャッキーのは木人。ヌンチャクのそれがフニャチンの時の描写とか、笑ったなぁ…

北斗の兄弟を基にしているのなら、次兄のトキに当たる奴は居ないのかといえば、チョイ役ながらちゃんと居るのです。それが長田リンチェイで、もちろん風貌はリー・リンチェイ(李連杰、Jet Li)。
三男のジャギに当たる人物は出てきませんが、これは本家「北斗の拳」でもひどい扱いだったので、同様に出す価値無し扱いにしたという事か。
ジャッキーがブルマ販売の店"ジャッキーチェ~ン"を杉並区阿佐谷北にオープンした話では、その土地の町長の息子がユン・ピョウ(元彪、Yuen Biao)、その父親である町長はマニアックにヤム・サイクン(任世官、Yam Sai Koon)。ブルースの部下には、見覚えのあるデブが…そうですサモ・ハン・キンポー(洪金寶、Sammo Hung Kam-bo)の顔も見えます。
『ブルマー小競り合い』ではブルマの材質がナイロン製かポリエステル製かで派閥が分かれて、様々な陰謀も絡み長々と争うのですがそこで登場するラスボスがジミー・ウォング(王羽、Jimmy Wang-Yu)と、往年のカンフー映画好きには嬉しすぎる作品ですね。

ジャッキーとブルースの兄弟はブルマを巡って一応は激闘を繰り広げる…ものの、北斗の兄弟みたいに激しい物ではなくてむしろ兄弟愛を描いた部分も目立ちます。1人の女子に対して2人で前の穴と後ろの穴へ同時に入れてみたり…
ちなみに二人共ブルマニアなのはもちろんですがポリシーの違いはあり、ジャッキーは挿入時にはブルマを脱がしてしまうのに、ブルースは履かせたまま挿入してブルマごと女性を愛しているのです!
キャラクターは分かったから、それで本作はどんなストーリーなのか…それを全然書いてなかったですが、そんなのもういいでしょう。

ブルースは表紙のように「ドラゴンへの道」時のタンクトップ姿が基本ですが、「死亡遊戯」時のトラックスーツ姿で登場した回もありました。股間で巨根がもっこりしていますが。
そもそも、ブルース・リーがブルマ雑誌を見ながらシコってたりですね、パロディにしてもこのような姿を見せる事で怒るファンも多いと思うし私も本当はちょっとイラッとしたのですが、でもブルース・リーがネタになっているだけで嬉しい、というように思い直しています。
カバーの折り返し部分はこんなのが使われていますが…怒ってない、怒ってないぞ私は。
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暴力とかさ~~
強姦とかさ~~
やめようぜ~~?
そんなんしてるから 地球はこんなんなっちゃったんじゃないのかい



  1. 2018/06/10(日) 23:00:22|
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劇画(192) 石垣ゆうき 1 「MMR マガジンミステリー調査班」 1

石垣ゆうき先生の「MMR マガジンミステリー調査班」(講談社刊)。
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石垣ゆうき先生は1965年生まれで三重県出身で、1980年代から少年マガジンで描いている漫画家なのですが、代表作はやはり本作『MMR』でしょう。
初出は1990年から1999年の週刊少年マガジンで、単行本は少年マガジンKCで全13巻。
陰謀史観マンガとして一部で有名な作品で、ネタが見つかると載るような感じで不定期連載していましたね。私はマガジン読者だったし、ちょうど中学・高校時代に丸かぶりしているもんだからすっかりだまされた…って事もないかな、だんだん大人に近づいていたし、あまりのこじつけ具合に後半は嘘くせ~とか思いながら読んでいた覚えがあります。

作品冒頭に『この物語は事実をもとにしたフィクションです』と注意書きが入るのですが、1999年(ええ、オカルト好きにとって最も重要な年でした)を過ぎた現在読み直したら、ほとんど妄想だらけですからね。でも少年時代にこういう陰謀史観モノで免疫が付いていたから、インターネット普及後に変に目覚めた陰謀論者が急増したのも距離を置いて見ていられたのかな。
陰謀論者…ええ、とにかくキーワードとして繰り返し取り上げざるをえないのはこれです、もうこれだけですよ。陰謀論、陰謀論…妄想。ほぼ全部、陰謀論で不安を煽る話だし。MMRは人類の破局を防ぐために危機意識を持ってもらうのが基本方針だって言うから、目的通りなんですけどね。
確かに私の青春時代である1990年代のオタクはサブカルと結びついているので、オカルト情報誌のムーを読んでいる率も高くてオカルト好き、陰謀論好き、みたいな風潮があった事も思い出されます。

さて「MMR マガジンミステリー調査班」。タイトルの『MMR』はマガジンミステリー調査班を英語にした『MAGAZINE MYSTERY REPORTAGE』の頭文字で、このMMRのメンバーは実在する週刊少年マガジン編集者。
リーダーのキバヤシ、いい加減でスケベなナワヤ、予言博士を自称するタナカの3人が当初のメンバーで、途中からイケダ、トマルが参加。バックアップするのはイガラシ編集長…と名前をカタカナにはしていますが、マンガの登場人物として活躍しますよ。さぞ有名になったのではないでしょうか。
実在する人物が出て、しかも読者の手紙を基にして学者に話を聞きに行ったりして超常現象を解明していくのだから、子供なら全部本当の事だと信じますよ。漫画のコマの中に写真も挿入するし…このようにリアリティを出す手法が取られていますが、本作のずっと前に、フェイクドキュメンタリー漫画の傑作「四角いジャングル」を生んだのも少年マガジンですからね。

単行本の1巻はUFOとミステリーサークルの謎を追いキャトルミューティレーションに遭遇する話で始まりますが、映画「オーメン」の影響であまりにも有名すぎる『666』という獣の数字に関する事も出てきます。ああ何という事か、このブログがアップされているのも6月6日午前6時、つまり666の時ではないですか!何という偶然でしょう。
次が超能力をターゲットにした話で、恐らくは日本で一番有名な超能力者だった清田益章氏が写真入りで出てきて念写と念力を披露するのですが、他の超能力者はある機関に連れて行かれて消息不明になり、その後は軍が利用するため養成しているらしい事を匂わす怖い終わり方。

2巻では予知・予言の謎に迫るのですが、素粒子や幽子の説明なので理論的にそれらは可能かもという事になり…実在する霊能力者で当時よく出ていた宜保愛子も写真入りで登場。予言のメカニズムにはパターンがある事などを学んでいくMMRのメンバー達。
さらに予言に手を出しちゃったらノストラダムスが出てくるに決まっていますが、本作はこれ以降のほとんどをノストラダムスの予言詩へと強引に結び付けて解明する事が増えていきます。あの世界最大の予言、1999年に来る人類の終末までカウントダウンが入った1990年代に連載し、オカルト的な物を扱ったらそうならざるをえなかったのでしょう。
あまりにもひどいこじつけと思える事も多々出てきますが、とりあえずこの時点で特筆すべきは、1999年以降に現れる救世主(つまり人類滅亡はしない)が1981年1月21日に生まれた日本人らしいという事!結局は1999年のアレが空振りに終わったので、その人も救世主としての役割が不必要になったわけですが、今どこでどうしているのでしょうか。
続いても宇宙のかなたにいる知的生命体のバシャールと敵対する宇宙人のグレイがここ地球で繰り広げているミステリーサークル攻防の事とか、胡散臭いけどそれに人類の核戦争への警告なども絡めて話は進み…

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3巻でもノストラダムスの予言解読を進めていきますが、サブリミナルメッセージを使った洗脳についてのお勉強。この時、口紅や香水の容器などの女性向け商品が男性器を模して作られている事を説明する所だけは、初出時からよく覚えてるなぁ。
謎の組織が何か仕掛けてナワヤが重傷を負い、圧力もかけてきたのか編集長命令で取材も中止に追い込まれて謎のまま終わる話がありましたが…MMRがこうして調べることで何かの真相に迫る事は、それほど危険であると。
確かにその後も、日本のみならぬ大国の機密に関わるような陰謀に触れてしまったりします。
『この先 救世主と呼ばれる 人間が出てくるだろう・・
だが はたして それは真の救世主なのだろうか・・・・
我々には それを知るすべがない・・・・
世紀末 誰についていくかは あなた次第なのだ・・・・・・・・』

という最後の警告、大事にした方が良いかもしれません。

4巻では、2000年に小惑星トータチスが地球に衝突すして壊滅的な打撃を受けるため、政府は安全だと嘘情報を流しながら選ばれた人間だけで火星に脱出する計画を立てているのですが、それには異星人の手を借りて…ああ、書いてて情けなくなってきた。MMRのメンバーが大真面目にゴゴゴゴゴゴ・・・クワッ!とかやりながら議論していますけどね。
ムー大陸と、ラ・ムーの話もあります。あ、ラ・ムーって『本当のロッカー・菊池桃子さん』がやってたあのバンドじゃなくて、ムー大陸の皇帝です。海底に沈んで滅亡したとされるムー大陸と、現在の日本があまりにも似ている事で同様の運命を辿る、とまた不安を煽る内容。
1993年のマガジンフレッシュで掲載された『特別編 前世は実在する!?』も収録されていますが、前世テーマは面白いですね。

5巻は、憑依現象の解明からスタート。
当時テレビにも露出が多かった尼僧の霊能力者・前田和慧が写真入りで登場して解説などしてくれますが、1999年には人類全体が恐ろしいモノに憑依されて、人間の姿を維持できなくなるんですって…
ムーが出たのだから、超古代文明を語る上でもう片方の横綱といいましょうか、今度はマヤについても調べる話では、マヤ文明研究家の高橋徹がやはり写真入りで登場。その流れで占星術研究家の松村潔もズオッと出てくると、驚異の占い能力を見せてくれるのでした。
そして1999年にはグランドクロスが起こってバン=アレン帯が壊れると宇宙線が地球に降り注いで人間の遺伝子は破壊される…という話で終わりますが、巻末に1994年のマガジンスペシャルで掲載された『怨声「もっと苦しめ・・・・」』が収録されており、これはMMRと関係なく独立したホラー漫画です。

6巻は、アドルフ・ヒトラーの野望と追っていたチベットの秘密などに触れていきます。
本作ではヒトラーの意思を継ぐ組織の存在が何度も示唆されていますが、地下に潜伏する彼らの目的は…世界制覇。はい、笑っちゃいけませんね。ヒトラーは絶対悪の存在として使いやすいのでしょうが、ナチスの残党みたいなのはネタとして使い古され過ぎていて、これまた一気に真実味が薄れてしまいます。
ところで本作では『今地球上で最も危機感のある問題』として、核問題でも民族紛争の激化でも乱開発による環境破壊でもなく、人口増加だとして語っている所に興味があります。
続いての話では、占星学研究家の鏡リュウジも写真入りで登場。天使についてやヒトゲノムプロジェクト、ゴッド・チャイルド セレクション(神の子 選別)等に触れています。
あと本作連載中にアメリカで始まったテレビドラマ「X-ファイル」がここで紹介されていますが、同じ超常現象をテーマにしている名作だけに先に始めていたMMRの方がどんどん影響受けていった印章が残ります。

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7巻では、まずPC黎明期の90年代ならではのパソコン通信描写に続いて、スリーパーキラー計画について調査。そのうちにマッドサイエンティスト達がパソコン回線を使ってマイクロ波を流し全人類を洗脳しようとしている事を突き止めて…それをどう防ぐかの議論も全て怪しさ満載!
次は五黄殺大予言で地震が起こる日を特定する話。

8巻では、ウィルス覚醒がテーマの回があり、『人類絶滅病原体』であるプリオンについても語られます。
世界中で発生したウイルス伝染病の分布図なども出ますが、中にはこの当時からデング出血熱についても触れられています。東南アジアや中南米で流行し、致死率50%だと紹介されていた恐ろしいこのウイルスが2014年に日本国内でも感染者が現れて問題になった時、MMR読者は震えたのではないでしょうか。狂牛病についても日本のニュースで話題になるずっと前ですが、紹介していますよ。
あと、この時はウイルスハンターを名乗るジャック・ヨネムラという人物が登場するのですが、これが本作屈指の怪しい人物で面白かった。
次にパソコン内にプログラミングされた人工生命とかコンピュータドラッグの話でしたが、ヨハネの黙示録を絡めてまた壮大な陰謀が…

9巻は、まずこれ以降『MMR緊急報告』のサブタイトルが付くようになりましたが、まぁ内容はそのまま続きます。
地磁気の乱れ(サブストーム)から極移動(ポールシフト)が起こって云々と、まぁオカルト好きにはなじみのある説が出てきますが、地球の壊滅的な被害を予想した後にまた出てくるのは…はいはい、ナチスの残党。巨大な闇組織を作っている彼らはポールシフトを利用して新たな第三帝国を築こうとしているのではないか、冷凍保存の技術的な問題点は地球外生命体から得て。

って、あんたらいい大人が頭大丈夫か!よくもまぁMMRの人達は次から次へとわざわざ問題を探してきて不安に怯えてばかりいるわけですが、全員素直に信じ過ぎるのがウケます。
それから、カタストロフィー的な夢を見る人達からの手紙が増え始めて、調査してみるとそれは予知夢であり、人間のDNAが暴走して人体発火が起こるのだ…とかのネタ。

10巻では、病院の先生が日本は世界一衛生管理が行き届いたために無菌国家となったために免疫力が弱体化し、有益な菌をも殺してしまっている事で病原菌の侵入を許す結果となっている、とかまともな説を論じてくれるのは良いのですけどね…
病原菌の進化のスピードが人間の英知を追い抜こうとしていて、あらゆる抗生物質が効かない究極の病原菌・スーパーバグ(超細菌)が誕生してどうとか、ピグマリオンプロジェクトで国民全てを意識を持たないロボットにして一部の権力者に操られるだとか、トンデモ説にもほどがある感じに流れていきますが、まぁこれはそういうマンガなんだから仕方がない。
そして次は、いよいよ来ました原子力発電所が登場します。これだけ政府の陰謀だなんだって妄想ばかり言い続けている本作が、この題材を使わなきゃおかしいか。まして放射能は見えないし、人体にすぐさま何か影響が出るわけでもない特性からいくらでも妄想されるので、福島第一原子力発電所事故以降は全国に"放射脳"患者とデマや風評被害があふれた事も記憶に新しい所ですね。
異様な姿になって変死した犬の死体写真とか挿入されているのも印象深いですが、しかしここでは放射能よりも危険なモノとして遺伝子組み換え操作の方に目線がシフトし、闇の権力者達の恐ろしい目的が予想される…

と、10巻まで読んできましたが、ここで私は疲れ果てました。全巻持っているくせに…この続きは好きな人が読めばいい、という事にしておきましょう。
死ぬまでにいつか続きの11巻からとか、単行本未収録となったサリン事件のエピソード、また連載終了後の2003年に作者が城不二也先生に変わってMMRも新メンバーで描かれた続編とか、2008年以降は石垣ゆうき先生本人も忘れた頃に続編を描くようになりましたので…それらも紹介する時が来るかもしれませんが。
何割かの真実と、何割かの噂や妄想や都市伝説なんかを混ぜ合わせて作る陰謀論は、ネタとして笑いながら話す分には面白い知識にもなるし、「MMR マガジンミステリー調査班」もギャグ漫画との見方が出来ると思います。実際、石垣ゆうき先生はどこまで本気でやっているのか気になる所でもありますね。でも今は陰謀論を楽しめない真面目な方が多くて…仕方ないから私は言いたい、あまり本気にしないようにね。


我々は どこから来たのだろう
我々は何者なのだろう
我々は どこへ行くのたろう



  1. 2018/06/06(水) 06:00:00|
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ホラー漫画(112) 室井まさね 1 「屍囚獄」

今夜は室井まさね先生の「屍囚獄」(竹書房刊)。
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元々はバンブーコミックスより全5巻で出ていた作品ですが、昨年「劇場版 屍囚獄 起ノ篇」「劇場版 屍囚獄 結ノ篇」という2部作の形で実写映画化しており、そのDVD販売に合わせて分厚いコンビニ版で上下巻の全2巻にて再発売したので、そのタイミングで入手しました。こういうB級マンガは、カバー無しの安っぽいコンビニ本の方が似合うかもしれないからと…
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舞台はM県T山地にある、人口わずか43人で合掌造りの家が残る廃村寸前の僻地・八坂村。
ここへ民俗学の現地調査のため東京から訪れたのが、比良坂大学の葦原教授というおじさんと、あとは女性で助手の香坂と女子大生6人。簡単に言うとここはキチガイ村で、彼らよそ者達が次々と毒牙にかかっていく様を描いた猟奇殺人マンガです。

過去にここへ迷い込んだりして捕まった女は、手足を切られて自殺も出来ないようにされた上で村人達全員が自由にレイプ出来る共用オマンコ器みたいな扱いになっているという、酷過ぎる話。
女子大生達は美琴、さより、比奈、このは、沙霧、美耶…それぞれ個性も名前もあるのですが、すぐに殺されていくので真面目に覚えなくてもいい、というわけでそれぞれの紹介は割愛します。生き残る者を予測出来ないようにするためか、誰が主人公なのかも分かりにくい設定なので、誰が助かるか、どんな順番で殺されていくか予測しながら読むのも良いと思います。
ただし意外にも、最初の被害者は斧で頭を割られて顔面が2つに割れた村人側で、どうやら彼女たちを守るために動いている者もいるが!?

派手で血まみれスプラッターな殺し方が重要な見せ場となるグロ作品ですが、日本神話の猿田彦神を祀る村の因習や、宇受売(ウズメ)の謎も絡ませてミステリー色も出しています。一応は横溝正史モノの影響も入っているのです。
村人側も極悪人な天野村長の息子2人(おとなしい貴彦と頭の足りない大男・伊助)、それに宇受売神社の宮司・鹿屋野は良い者のようですが、でも本当に味方だと信じていいのか…うずめという少女、そして謎の侵入者も絡んで猟奇の縄は絡んでいきます。

本作のように次々に殺されていく人達を見て楽しむ、それは俗悪ではありますがアメリカでは低予算のB級ホラー映画ではず~っと作られ続けているし、それが一定数のファンがいる証明にもなっています。
B級ホラーだとタイトルを挙げてもイマイチ伝わらないかもしれませんが、例えばヒット作「ファイナル・デスティネーション」(Final Destination)のシリーズなんかもそうだし、「ソウ」(SAW)シリーズだって後半はほとんど謎解きより殺され方を楽しむようになってましたよね。日本の「呪怨」シリーズだってそうでしょう。私もね…意味なんかいいから、首がすっ飛んだり頭が真っ二つに割れて血がドバーッとなるのが好きなんだ!
ラストの展開などもここでは触れずにおきますが、猟奇ホラーのエンターテイメント性を大いに見せてくれた室井まさね先生。全然知らない作者でしたが、個性が薄いものの絵は上手いし、今後に期待したい漫画家の1人になっています。


…生き地獄や…
村中の男の相手させられて…
何人も子供 うまされて…
…終いにゃ その子らの相手まで…!
誰が誰の子ォやらわからん…
私ぁ…孫ォ生んどるんかも知らん……!!



  1. 2018/05/30(水) 23:00:26|
  2. ホラー漫画
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プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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