貝塚ひろし先生
「父の魂」の続きです。
名門高校・
中将学園に進学した
南城隼人と、
佐野拳を始めとする竜道寺に集まった仲間達(計9人)。彼らは私設野球部を作り、早速校内にある名門野球部に挑戦します。
目的は竜道寺の住職・
城之内輝監督率いる私設野球部で、
椿監督率いる正規野球部を乗っ取り、さらに甲子園に出場する事なのですが…
その挑戦を正規野球部は一年生チームで受けますが、そこには同じ新入生の
東郷真樹がいます。
それも隼人と真樹は両チーム代表のピッチャーなのですが、真樹が変化球の名手ならば、隼人は直球一本やりながらバットを折りまくる重い球質。
しかしこの初試合は、私設野球部側が内輪もめでケンカを始めたため放棄試合として負け。
まだまだ問題が山積みの私設野球部ですが、野球指導に関しては日本一で、片目眼帯・片足義足の
谷丘鉄心がコーチとして参加しました。
竜道寺の住職・城之内輝監督と谷丘鉄心コーチ、この二人は従来のチームプレー崇拝とも言える日本のつまらない野球の常識を打ち破る特訓をさせるのですが、それが何とメンバーそれぞれの野球以外の特技を徹底的に鍛えさせる。
隼人は空手、佐野拳はキックボクシング、他にも相撲、剣道、サッカー、バレー等…
これらの要素を野球に取り入れようと言うのですが、こういった荒唐無稽な娯楽漫画こそ
貝塚ひろし先生の得意とする所なわけです。
おっと、こちらにも重要な人物がいます。
有名な織田デパートの専務取締役にまで出世して、隼人の名門高校入学を助けてくれた
デブ松(羽柴秀松)。
彼はその地位をあっさり捨てて、南城バット工場再建を目標に隼人と一緒に貧乏長屋に住みだしてるのですが、そこへ織田デパートの
令子おじょうさまが家出して押しかけ女房にやってきて、孤児になった隼人も楽しくなってます。
しかしやはりいろいろあって結局豪邸に帰った令子。
代わりに織田デパート大阪支店長の
明智光夫が令子と結婚すると言いに長屋を訪ねてきました。
彼はデブ松に対して高圧的に宣言だけして、表札に唾を吐いて去って行くのですが、ここでデブ松が隼人に言うセリフがカッコいい。
『このデブタンの顔を………よくみろ!
デブタンも男! おじょうさんにはこれっぽっちも 未練はねえっ!!
おらァ忘れてたんだ このデブタンに古い昔からいた大切な恋人を……
これだ……このバットを作るノミこそ わが恋人!!』と、こうくるわけですよ。
うん、この後デブタン達もどうなるのか気になりますが、また話を隼人と真樹達に戻しましょう。
名門中将学園はその実、全国高校野球選手権大会、すなわち夏の甲子園大会に15回も出場してるというのに一度たりとも優勝してない、ただ甲子園の土を踏むだけの伝統校だと分かりました。
それが基本に忠実で個人プレイや自我をを殺してチームプレイに徹してきた伝統校に対して、私設野球部が挑戦した理由でもあったのです。
さらにさらに、私設野球部の方の城之内輝監督ってのは既に死亡していて、無二の親友だった正規野球部の椿監督が一人二役で演じていたとも分かるのです。
崇高なチームプレイをモットーとする野球部監督が、その実それを打ち破る野球部も作っていたと。
その企みに気づいた真樹が、ライバルである隼人達の私設野球部に押しかけ入部し…
私設野球部VS正規野球部、二回目の対決が始まります。
でも今夜進むのはここまでにして、おまけで一つ余談に行きましょう。
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昔の
JC(ジャンプコミックス)は、巻末に必ず有名人による推薦文章を2ページ使って載せてたいたのはご存知でしょうか。
そのうちそれが読者二人で1ページずつ、ファンレターからの言葉になって…
ついに今のJCでは巻末のそういったページ自体が無くなってますね。
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」だけは現在も最初期と同じように有名人の言葉が載ってますが、これだけずーっと続いてるので別格という事でしょう。
その有名人による推薦文は、宣伝効果を狙っての物だったのでしょうが、ジャンプ黎明期の作品である
「父の魂」は凄いですよ!
メンバーを列記してみましょうか。
1巻・・・・長島茂雄
2巻・・・・王貞治
3巻・・・・川上哲治
4巻・・・・金田正一
5巻・・・・荒川博
6巻・・・・柴田勲
7巻・・・・森昌彦
8巻・・・・堀内恒夫
9巻・・・・佐々木信也
10巻・・・・ちばてつや
11巻・・・・高田繁
12巻・・・・青田昇
13巻・・・・末次民夫
14巻・・・・貝塚ひろし
前半は、野球に興味ない私ですら"とんでもなく凄い人"と認識してる、偉大な野球人達ですよね。
当時の
集英社は、こんな人達に
ジャンプを読ませて感想もらってきてるのです!
野球漫画としては当時考えうる最も豪華なメンバーを選んだと言えるでしょうが、しかも皆大絶賛してるわけですよ。
私は中盤以降の人達は、
貝塚ひろし先生本人と、そしてかなり仲のいい漫画家の
ちばてつや先生の他は全然知らないのですが、全員巨人軍の選手や野球評論家等です。
多分野球好きなら誰でも知ってる有名な人なのでしょうね。
驚くべきはやはり最初の方の、野球の英雄的人物の文章。彼らがどう言ってるのか、一部だけ抜粋してみましょうか。
長島茂雄『ボクをこんなに夢中にさせてくれた漫画「父の魂」だけは、今後も読み続けていきたい』
王貞治『ボクはこの漫画「父の魂」を一読して驚いた。ボクの要求にぴったりだし、心に染みとおる感激を忘れられない』
川上哲治『わたしはあまり漫画など読んだことはないが、「父の魂」を読んでみてびっくりした。私の大好きな言葉「和」「誠」などがたくみに生かされていたからです。』
金田正一『残念ながら、漫画というものに特に親しんだ記憶がないが、「父の魂」だけはわしを漫画の世界に没入させてくれた。』
…と、こんなもんでいいでしょう。
私は
「父の魂」全14巻(集英社刊)の全部を初版で所持していますが、まだJCがどれも1冊240円だった時代です。
これだけ
「父の魂」は当時熱かったという事を伝えた所で、今夜はおやすみなさい。
- 2007/04/26(木) 23:38:21|
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今夜も
貝塚ひろし先生の
「父の魂」紹介の続きです。
南城バット工場が東京に本拠地を移した所からでしたね。
本編の主人公である
南城隼人は、頑固親父にしてバット作りの名人である父・
南城丈太郎を
トウタンと呼び、南城丈太郎を慕う一番弟子の
デブ松(本名・羽柴秀松)を
デブタンと呼んでいるのが可愛いです。
隼人のライバルである
東郷真樹のハゲ父・東郷社長は、相変わらず南城と仲が悪いのですが、しかし東郷社長も日本一の運道具会社社長であり、南城が日本一のバット作りの名人だという事は認めています。
そのため犬猿の仲である二人ですが、東郷社長は南城のためにバット工場を作り、南城をそこの工場長としてむかえたいと提案します。
精神的な原因によっておこる心臓の機能障害(心臓神経症)で倒れた南城は、今の儲からないやり方では唯一の宝である隼人を満足に育てられないためにそれを承知してしまうのです。
しかしバット作り以外の仕事ならという条件を付けたため、守衛の仕事をやらされる事となりました。
デブ松は南城バット工場の看板を持って会津へ帰ると言い、雨の中で南城親子と涙のお別れ。
『あっそうだ わすれてた!
デブターン デブターン
おれの貯金だぞーっ
汽車の中で なにか買ってくれーっ
デブターン デブターン デブターン デブターン
デブターン デブターン デブターン デブターン』チビの隼人はそう言って追おうとするのですが転んでしまい、渡せなかった貯金が手からこぼれました。
10円玉六枚くらい…でしょうか。
(デブ松はその後、実は会津に帰らず東京で石焼き芋を売ってた事が判明)
それからの二年が経ちました。
隼人は、真樹の妹である
洋子タンとますます仲良くなりますが、東郷運道具株式会社の
西本秘書には"守衛の子"として蔑まれ、差別されますよ。悔しい!
このでかいホクロとメガネの西本秘書、ヒドい悪役といった所ではありますが、いいキャラしてます。
変なポーズで
『いいつけてやる 社長にいいつけてやる〜ウ』とか言うのを連発するんですよ。
隼人も真樹も小学校に入学し、南城丈太郎はついに二年間の沈黙を破ってバットを作るノミを手にします。
しかし東郷運道具会社にあるバットの原料は、他の地方よりねばりがあって最高の北海道産トネリコの木を使ってるというのに、オガクズを燃やしてたった20日間くらいで乾燥させた人口の物でした。
いくらいい原料でも、約半年間日光にさらして鍛えた天然乾燥でなくては使えないといのだから、バットの道も奥が深い。
それから数ヵ月後、ついに作り上げた南城の名バットで、
長島茂雄は六大学史上初の8号ホームランを打つ。
隼人は涙を浮かべて言いました。
『おれ おれ……もう 守衛の子じゃなーいっ
バット作り南城丈太郎の子だーいっ』それから南城は東郷運道具会社を去る決意をしますが、そのまま去るのではあまりにも恩知らず。
そこで南城の血を東郷バットに注入するため、若い職人をあずかります。
つまり名人の技術を残して去ろうというのです。
東郷社長が選んだ若手達の中から、南城の厳しい教育と禅問答のような難解な試練に残って、ついに選ばれた職人は…
谷丘民夫という、
ノロ谷というあだ名まで付いたウスノロ。いつも鼻水垂らしたこいつこそが男の中の男だったのです。
南城は、ノロ谷の目は夢を実現させようと希望に燃えた一途な目であるのに対し、他の職人は悪魔に魂を売り渡したにごった目であり、現状にあぐらをかいているような男のクズの目だったと言います(そこまで言わなくても…ネ)。
とにかくノロ谷の腕を東郷運道具株式会社に残す目的を果たしたため、南城親子は会社を去りました。
一方南城隼人と東郷真樹、野球少年に成長した二人はもう中学三年生。
対立しながらも同じ
"百科ジテーンズ"というチームでプレイしていまして、このチームの監督は片目眼帯・片足義足であるノロ谷の父親・
谷丘鉄心です。
おっと、隼人はこの歳になってもまだ父・丈太郎をトウタンと呼んでます!!
打者として抜群の才能を開花している隼人はプロ入りも可能と注目されていますが、ここで父の猛反対。
どんな天才でさえも、もがき苦しむプロの道に隼人を進ませたくないという親心からなのですが…
それでもプロになりたい隼人のためにヤケ酒を呑んだりして、持病の心臓神経症を悪化させます。
それで隼人は父のために野球とは縁を切ってバット職人になる事を決意しました!
自ら死期が近い事を悟った父は、命をかけて仕事場に立ちます。
『このノミで おのれの魂を… バットにいれる!
すなわち わし自身が一本のバットと化するのじゃ』と叫び、すさまじい気迫でバットを作り…心臓の再発作に見舞われながらも最後のバットを作り、そこに本編のタイトルでもある
父の魂の文字を掘り込むと、ついに息絶えました!
一人ぼっちになった隼人ですが、妙な集団が集まる
竜道寺に連れて行かれ、いろいろあってそこの住職・
城之内輝の指導の元、この連中と高校進学…そして甲子園を目指す事になるのです。
中に
佐野拳、通称"けんか屋佐野"と呼ばれるというけんか自慢の男がいますが、隼人はそいつをぶちのめした後、あにきと慕われるようになります。
何事も徹底してやるように教育された隼人は、けんかもバカ強かったのですね。
そして彼らが狙う学校とは…名門の私立校・
中将学園の高等部であり、あの真樹がいる学校でした!
しかし必死の猛勉強で頑張った隼人でしたが、孤児であるだけで名門高校には入れないと分かります。
そこで幼少時代に生き別れた、デブ松こと羽柴秀松と涙の再会。
彼が後見人になってくれたおかげで中将学園に合格するのですが、今やデブ松は有名デパートで社長の次に偉い専務取締役に立身出世して登場したのです。
さて次から高校編に移るのですが、今夜はこれまで。
- 2007/04/24(火) 23:35:47|
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こんばんは。
最近の私はパソコンに向かってられる時間が無くて、
「父の魂」を紹介してる途中だというのに時間が空いてしまうのが心苦しいのですが…
たまには私・BRUCEが秘蔵する漫画関係の逸品を自慢するだけで終わりという、そんな夜があってもいいでしょう。
画像の、これなる素敵腕時計は、多分10年くらい前に買ったのかな?
国際体育教育スポーツ推進基金とかいう団体が
"THE MANGA JAPAN"なるシリーズ物で出した
UNESCO WATCHです。
【企画・制作協力マンガジャパン/(株)服部セイコー】とクレジットがありますね。
漫画を腕時計にする企画があったようで、これは
第一期 6アイテムのうち一つなのですが、第一期も何も多分続きは出てないのではないでしょうか。
当時、次もいいのが出たら買うと決意しながらも、いつの間にか忘れてますから…
6アイテムなんて言われたら他はどんなのが使われたか気になるでしょう。
それはこうです↓
石ノ森章太郎
里中満智子
ちばてつや
日野日出志
モンキー・パンチ
矢口高雄・・・どの方も偉大だし有名ではあるけど、ちょっとマニア受けするラインナップですよね。
他に選ぶにふさわしい先生がいっぱいいるじゃないかと。
多分、企画会社の実力者が好みでわがままを押し通したのであろう、立派な企画です。
当然私は
日野日出志先生のを選んで買ったわけですが、少年の顔の上にある秒針(目玉)が動くと、空いた目の穴の中には蛆虫が蠢いているというデザイン。
普通に使ってたら『気持ち悪い』と言われるのが普通でしょうか。
しかし私はロレックスよりも大事に大事に使っているので、もちろん完動品の状態A。ロレックスなんて持ってませんが。
だいたい国際体育教育スポーツ推進基金なんていう団体名と、
日野日出志先生の作風がどう間違って関わってしまったのか…
1アイテム限定3500個で出たこのシリーズは、マニアに尋ねてもなかなか知ってる方はいませんし、色使いも素敵。
まだ新しい物ですけど、将来の激レア間違い無しの作品でしょうね。
- 2007/04/22(日) 23:31:53|
- 古本 番外編
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貝塚ひろし先生の
「父の魂」。
この名作が、普通の野球漫画と特に違うのは、野球のゲームよりも"バット"に主題が置かれてる事。
タイトルからも予測できる通り、バット作りに励む
父と子の話なんです!
とはいえ、やはり普通に野球漫画のような展開になってくる所はありますが。
作者の言葉にも
『精魂こめて、折れない、はじきいいバットを作る職人の気骨を描いてみたかった』
『父の魂を受け継いで、日本一のバット作りの職人に成長するまでを描くつもりだ』とありますが、普通はなかなか漫画で、しかも少年誌で、打者ではなくバット職人を描こうとは思いつかないのではないでしょうか。
------------
作品の冒頭は、昭和25年のプロ野球巨人戦から始まります。
相変わらず圧倒的な強さを誇る名門巨人軍ですが、中でも非凡な才能を持ちながら肺病のため、ついに休養を強いられる選手・
波原豪がいて…
舞台は変わって東北は会津若松の
南城バット工場。
経営不振のそこには、一本一本バットを作る頑固な主人・
南城丈太郎と、妻・
民江におぶられているのは赤ん坊・
隼人。他に弟子職人達がいますね。
そこに巨人軍を休養した波原選手が訪ねてくるのですが、彼は民江の兄でした。
波原選手は残りの選手生命に命をかけ、南城にはじきが良くて打てるバット作りを以来します。
そして出来上がったバットを持った試合の日…
試合に出る前に喀血した波原選手は、そのまま窒息して死んでしまいました!
さらに隼人をおぶったまま泣きながら走る妹の民江も、車にひかれて死んでしまいました!
全く何という事でしょう。
さて、おんぶされてた赤ん坊の隼人は…
無事です。しかも母親の死も分からずに、バブバブ言いながら道路に転がる野球のボールとじゃれてます!
巨人軍の
川上哲治選手がその隼人を抱きかかえると、ボールから離されたために暴れて泣き出す隼人。
川上は言います。
『ぼ……ぼうやは 母親よりボールのほうがすきなのか
坊やっ
おまえにも野球に生きた おじ波原とおなじようなあかい血潮がながれておるのかーっ』------------
と、ここまでが
「父の魂」の一話目なのですが、どうですか最後のエピソード。
そう。
小池一夫原作、
小島剛夕画の名作時代劇漫画
「子連れ狼」のワンシーンを思い出しますね。
すなわち
拝一刀がある決意をし、まだ幼児の息子・
大五郎に向かって
毬と刀のどちらかを選べと強要するシーンです。
毬を選べば殺して行くが、刀を選べば地獄旅へ共に連れて行こうとか何とか言うのですが、毬の方へハイハイしていった大五郎は、光が反射して刀が光ったためにそちらを選ぶ、あの漫画史上の名シーン。
「父の魂」も一話目から
「子連れ狼」クラスの名シーンで飛ばしてくれてるのです。
さて、続きを行きましょう。
時は経って昭和28年。会津若松の南城バット工場まで、千葉県から一人の学生が訪ねてきます。
そこで三歳になった南城隼人(頭が大きくて可愛い!)がその学生へ真剣に野球勝負を挑み、闘志むき出しの鋭い眼光で学生に本気を出させてしまいます!
その学生とは…佐倉一高野球部時代の
長島茂雄選手でした!
バットの材料になるのはトネリコの木なのですが、会津にあるのは南城の持つ山一つっきりです。
しかしその山がある日!激しい山火事になり、燃え落ちます。
『くそーっ
これでなにもかもおしまいだっ
バット作りの職人 南城丈太郎の一巻の終わりだあ〜〜っ!!』と男泣きする南城。
その後は弟子達が、バット作りの天才を東北に埋もらせては勿体無いと貯金通帳を渡して東京行きを勧めます。
妻・民江の墓の前で泣きじゃくる南城は、弟子達の心にむくいるためにも隼人を連れて東京に出て、東京で一旗あげる事を誓いました。
一番弟子の
デブ松だけ連れて、自分を慕ってる他の弟子達とは涙のお別れをして旅立つ南城。
隅田川の東側にある中小企業の商工業地帯に南城バット工場をかまえた南城親子とデブ松ですが、そこの近所のラーメン屋"五十番"から出前持ってくる学生は…今度は
王貞治その人。
まだ学生の王貞治に巨人戦へ連れてきてもらった隼人は、ここでライバルと初対面する事になります。
そのライバルとは、同じくらいの歳のチビ・
東郷真樹です。
この真樹の家は
東郷運道具株式会社という大会社で、ここでもバットを作ってますが、作っているのは南城と違って大量生産の安バット。
それが南城バット工場の隣にでかいビルを建てるのだからたまりません。
しかもバットの原料になるトネリコの木を手に入れるのも妨害してくる東郷。
そのバット作りの道でライバルの親を持つ子供同士、南城隼人と東郷真樹。この二人の因縁はこれからずっと続きます。
それと真樹の妹・
洋子。彼女もまた複雑な関係のヒロイン的なキャラとしてこれから出てきます。
------------
ここまででやっと一巻が終わった所なのですが、今夜はここまで。
- 2007/04/19(木) 23:40:46|
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その名も
貝塚ひろし先生。
ジャンプカテゴリーで文章を書くのなら、この方を抜きにするわけには行きません。
何故なら、大御所はほとんど他誌に取られていた状態で創刊されたために新人を中心に構成された
ジャンプ(最初は隔週刊でした)にあって、既に人気漫画家だった
貝塚先生は最初から看板漫画家扱いされ、重要な
創刊号で巻頭を飾ったのも
貝塚作品
「父の魂」でした。
「DRAGON BALL」「SLAM DUNK」「幽☆遊☆白書」あたりの黄金時代を作った作品や、
「遊☆戯☆王」「HUNTER×HUNTER」「ONE PIECES」「NARUTO -ナルト-」のような近年の大ヒット作、現在のジャンプを支える人気漫画の存在も、その母体であるジャンプを盛り上げた偉大な先達の作品あってのものです。
だから今のジャンプ読者にも、是非
「父の魂」を読んでみて欲しい!
…と勝手に思いますが、よくある漫画研究本みたいなのでも
「父の魂」が語られてるのは見た事ないですね。
なので私が簡単にでも紹介して、少しはこの作品を見直す方が増えれば幸いであります。
あ、そういえば小学生の時に友達の家でやったファミコンソフト
「ファミコンジャンプ」では、この
「父の魂」のキャラから最強のバットを手に入れる場面がありました。
-------------
貝塚ひろし先生は、1938年生まれの千葉県出身です。
高卒で就職したものの学生時代から続けている漫画を描き続け、出版社への原稿持ち込みによって1957年に
「乞食と殿様」でデビューしました。
それから10年…いくつもヒット作を生み出し、既に人気漫画家になってから
「父の魂」でジャンプに登場した事は先に触れましたが、今回からその
「父の魂」を紹介しましょう。
ジャンプ創刊号(1968年1号)から連載が開始され、1971年までの4年弱に渡って掲載されたこの作品は、単行本だと
JC(ジャンプコミックス)で全14巻。
…すみません。
もう今夜はタイムリミットでして、ストーリー紹介は次回からにします。
ちなみに
貝塚ひろし先生は、
梶原一騎原作と組んでアニメ化もされたぶっ飛び柔道漫画
「柔道讃歌」や、
「熱球讃歌」といった作品も描いてますので、当然私個人に取っても大リスペクト漫画家です。
さらに言うと、
吉沢やすみ先生(代表作
「ど根性ガエル」)も、
荘司としお先生(代表作
「夕やけ番長」)も、貝塚ひろし先生のアシスタント出身ですよ!
それでは、今夜はおやすみなさい。
- 2007/04/17(火) 00:13:29|
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不思議な漫画家、
安部慎一先生を紹介しましょう。
1950年生まれで福岡県出身の
安部先生は、かなり若い時期から絵も小説も達者だったようですが、
永島慎二先生の影響で漫画の方を選び、1970年に
ガロで
「やさしい人」を発表してデビューしています。
安部先生は東京の阿佐ヶ谷に住んでいたのですが、それも尊敬する
永島慎二先生が住んでいたからでした。
実は私も全く同じような理由で現在も阿佐ヶ谷に住んでいます(笑)
それから多くの作品を描くのですが、基本的にどれも話が難解です。私小説ならぬ私漫画でして。
同時期のガロ内で活躍していた漫画家に
鈴木翁二先生、
古川益三先生がいて、ちょうどぴったり一二三が付く三人は、
"ガロの一二三トリオ"と呼ばれてました。
しかもこの三人は、何故か全員作風が無頼派なんですよね。
妻の美代子を描いた
「美代子阿佐ヶ谷気分」といった美しいいくつかの作品を残していますが、
GLA(
ゴッド・ライト・アソシエーション)という宗教団体創始者の弟子になり、その後自らも宗教団体を作ろうと構想してたのですが…
同じキチ○イさんでも、神になる方ではなく、精神病院に入る方で終わったようです。
田舎に引きこもったのですが、要するにかなり一般とは違う感覚を持った…というかどちらかと言うとそっち寄りの人物なのでしょうね。
その作品に溢れる狂気の凄さと言ったら、あの
根本敬先生が
『とにかく昔から好きで好きでしょうがなかったんですよ。ひょっとして日本のマンガ家で一番好きかもしれないってくらい。
あの狂気、しかも意図せざる狂気ですよね。俺にはどうしても越えられないところだから』と言い、また
つげ義春先生が
『まぁ漫画家の中でも、あの当時出てきたなかでは最高だと思いますね。今、彼に代わるようなマンガ家ってちょっと出てこないですよね』とまで発言してますからね。
自分の体験しか漫画にしないらしく、何と
『手塚治虫のマンガはマンガじゃない』とまで断言しています。
つまり
手塚治虫先生のは作り話だから、それは
安部先生の考える"漫画"ではないと。
最初に挙げた
永島慎二先生以外にも、
つげ義春先生や
林静一先生からの影響は素直に口にしてる所を見ると、リアリズム漫画意外には全く興味無かったのだとも思えます。
一部とはいえ今でも熱烈なファン(多分当時の読者が多い)がいて、その作品集はどれも激レアで高値が付きすぎてるのが困りものなんですが、そこで今回紹介するのが近年の再発だから未だに手に入る
「僕はサラ金の星です!」(
青林工藝舎刊)。
別に入手しやすいという理由だけではなく、素晴らしい内容なんですよ。
80年頃からサラリーマンを多少やって、82年頃に埼玉県所沢市に移り住んだ
安部先生が、この混迷期とも言える時期に
エロトピア・デラックス(
ワニマガジン社刊)で描いたのが
「僕はサラ金の星です!」なんです。
これを描いた後に一番初めの精神病が発病したようですよ。
この単行本には、ヤバすぎる表題作の他に、何とデビュー作!単行本未収録作や書き下ろし作品い作品リストもあり、これはお薦めするしかありません。
時期も体調もまちまちなので、切ない話、狂った駄作、悲しい話…滅茶苦茶に詰まってます。
しかも装幀は
根本敬先生です!
表題作は
安部慎一先生本人も描いた事を覚えてないと後に語ってるくらいですから、描かれた時の精神状態はどうだったか想像も付きます。
良く彼を称して言われる『狂気と正気の狭間』とかって言葉がありますけど、これは確実に狂気の方に寄っていた時期の作品でしょうね。
とにかく不気味で静かに狂ってます。
ピンサロ店での階級の話とか、普通に笑える所もいくつもあるのですが、絵もセリフも…いや全てが何か変でおかしい。
微妙なズレがあるというか、こういうのが一番怖いですよ、狂気ですよ。スケとやってるヒマはないゾ!
普通に読んだら、ただの下手クソな漫画だって評価で終わってしまいそうなんだけど、本当はそうじゃない。
恐らくジャンプ等の商業誌に慣れきって、他に進んでない読者だと分からないんだろうな〜。
どんな話かを紹介したり、どこが魅力だとかを語ろうかとも思って再読してみたら、それは私にはまだ早いと気づきました。
というより読んでみてもらわなきゃ分からないし、また読めば分かる。
なので、今回はただ"いい"とだけ伝えて眠る事にしますが…。
『すげー ひでー えれー やべー
無茶通す気か 唐突すぎるぜ』
と、私は
YAPOOSの名曲
「急告」(作詞・
戸川純)の歌詞がメロディと共に浮かんできました。
うへっ 涙のにおいだ…
オレは涙くさい女が そばに寄ると頭痛がしてくる…
- 2007/04/11(水) 23:45:20|
- 月刊漫画ガロ
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二回目になる
山口貴由先生(
南條範夫原作)の
「シグルイ」紹介ですが、まず気になる題名の由来。
武士道本としては一番有名にして傑作の、
山本常朝らによって書かれた
「葉隠」(『武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり』の一節が物凄く有名ですね)からきてるようです。
『武士道は死狂ひなり。一人の殺害を数十人して仕かぬるもの。』の死狂ひ、つまりシグルイですね。
まず単行本一冊目の巻頭カラーページを見てみましょう。
ここに本編のストーリーとは関係なく、イメージ画と作品タイトルが出てくる見開きページがあるのですが、全裸で筋肉質の男二人が内臓ぶちまけながら斬り合ってます!
まさに
ふくしま政美先生を思わせるこの画だけで、ほとんどの女性読者は逃げていくでしょう。
冒頭から徳川家光将軍の実弟、
徳川忠長が打ち首になる描写から始まるこの
「シグルイ」ですが、いきなり時間を戻して…
忠長は寛永六年に、駿河城で真剣を用いた御前試合を開催します。
いくら侍のいた江戸時代とはいえ、当然通常の御前試合は木剣で行っていたのですよ。
それに反対する
鳥居成次という家老が陰腹を斬り、『真剣試合のもたらすものは つまるところこのようなもの』などと言って自らの内臓を引っ張り出し、忠長に見せ付けるのですが…命を賭した人間性への訴えも暴君には通じず、成次無駄死に。
冒頭から内臓を使ったグロい残酷描写で始まる所が、
南條原作の持つ"残酷"を絵で表現してやるという、
山口貴由先生の意気込みでしょう。
もちろん、もとよりそれが得意な
山口先生であります。
この後も作中通して
デヴィッド・クローネンバーグ監督の初期映画のごとく、やたら内蔵を見せてますよ!
そんなわけで結局行われる事になった真剣による駿府城内の御前試合。
十一番勝負ですので、二十二名の剣の達人が殺し合いを始めるわけです。
出場剣士十一組二十二名
敗北による死者八名
相討ちによる死者六名
射殺二名
生還六名 中二名重症という結果になるのも、この作品では最初から言ってしまってますが。
最初の試合で出てきたのは、隻腕(左腕が無い)剣士・
藤木源之助。
片腕でも、その背筋を見ると腕一本の働きは充分すると思われます。
異形と化すまでに鍛えこまれたその背筋は、まるで
「範馬刃牙」(
「グラップラー刃牙」「バキ」)の
範馬勇次郎のように鬼の顔をした筋肉です!
相手はといえば、盲目で跛足(右足が不自由)の剣士・
伊良子清玄。
つまり不具者同士の戦いなわけですね。
伊良子が
無明逆流れ(原作のタイトルでもある)という奇妙な構えを取り、藤木も剣を抜くと…
今度は七年前にまでさかのぼり、彼らの因縁物語が描かれるのです。
そう、本編の主人公はこの二人。
"濃尾無双"と謳われる達人・
岩本虎眼の虎眼流道場というのがあります。
ここで問題にしたいのは、"濃尾無双"の濃尾です。
濃尾とは現在の岐阜と愛知にまたがる地域の事で、つまり岩本虎眼はそこら辺では無双という意味。
スケールが小さいでしょ!
…でも徳川将軍家の剣術師範で知られる
柳生宗矩よりも強いんですよ!
藤木源之助が師範代を務めるこの道場に、伊良子清玄が道場破りのため訪れてきました。
いきなり冒頭出てきた主人公の二人が戦うのですが、ここは伊良子が指をへし折って勝ち、しかし次の
牛股権左衛門師範に降参し、虎眼流へ弟子入りするのです。
それからここで出た牛股、藤木、伊良子の三人は虎眼流の"一虎双龍"と呼ばれることになるのですが、その彼らを弟子に持ち、道場の創始者である岩本虎眼とはどんな男なのか…
白髪の老人で、何とだらりと舌を出し、尿を漏らした気狂い者なのです!
ただ時々正気に返り、その時に虎眼流の活動方針を示唆するのですが、持続時間は長くて半日。
それがまた化け物じみていて怖いし、凶暴な上に恐ろしく強いのですが、人間の器は小さい(嫉妬心や出世欲が異常に強い)。
あと右手の指が六本ある多指症です(一本多い指を描き忘れてるコマがありましたが)。
虎眼の美しい一人娘・
三重の婿が、入門してわずか二年たらずで虎眼流を己のものとした伊良子に決まります。
すると道場の跡取りにもなるはずの伊良子ですが、虎眼の情婦・
いくと密通している事に気づかれ、仕置きで虎眼流奥義
流れ星によって両目を真一文字に切られます。
(この時も目を切られる前に藤木VS伊良子対決があるのですが、ここでは藤木の壮絶な勝利!)
そしていくと一緒に姿を消した伊良子は、新たなる怪物に生まれ変わって三年後に虎眼流への復讐を開始する…
伊良子は、同じく盲人の身で大名並みの権力を持つ
賎機検校に抱えられ、虎眼流剣士を次々と殺して首をさらしていくのですが、自ら新たに生み出した必殺剣・無明逆流れがカッコいい。
盲人だけに杖を突いているような体制がその構えで、そこから前方に倒れこんで敵の正中線を流れるように切り上げる技なのです。
検校という盲人の権力者は、他にも体毛が一切無い以西把爾亜剣術(フェンシングですね)を操る
夕雲や、その巨躯は痣だらけで気持ち悪く、含み針を得意とする
蝉丸、でかい黒子が特徴で鉄砲術に長けた
友六といった、異形にこだわったのかと思える者達をも抱えてて、その彼らがまた魅力的。
あと、伊良子に殺された虎眼流剣士の面々に
山崎九郎右衛門という男がいまして、私はこのやられ役で終わったキャラが大好きです。
足軽出身の彼は、まず異常にぎょろ眼なその顔がいい。
そして弟弟子(当然男)に思いを寄せてるのですが、夜になると彼を思い、自分の口で陰茎を慰めるオ○ヌーしてます!
町で虎眼流の悪口を漏らした武士を素手で無礼討ちにし、そいつの眼球を取り出して食べる気持ち悪いシーンもあり!!
さて虎眼流殺しを続ける伊良子は、ついには誰もが無敵と思った、しかも正に魔神と化した岩本虎眼との戦いにも勝利してしまいます!
虎眼は顔半分が吹き飛んで大脳はこぼれ、殺されてしまいましたよ!
しかも虎眼流 秘剣 流れ星も、
無明逆流れにやられたのです。
この敵討ちのため、三度目になる(四度目が一巻冒頭の御前試合ですね)藤木VS伊良子の対決が真剣勝負にて行われる事になるのですが、その前。
藤木にも屈辱を感じる伊良子が鬼神の如く力強く歩いてると、
片桐善鬼という剣客が歩いてきます。
出番は4ページ。ただ伊良子に斬られるだけの奴なのですが、こいつが
ゴルゴ13そっくりで笑えます。
で、現在出てる最新刊の8巻では一冊丸々使って藤木VS伊良子の勝負を描き、しかもまだ終わらないのですが…これが凄い。
読者は本当に手に汗握ながら読む、熱すぎの命懸け対決。
詳しい内容説明はここでは省きますが、この一戦の中でどれだけの展開があるか、これはみんなが読まなきゃいかんですよ!
この勝負が一番
宮谷一彦先生の影響を感じますが、さらに進化してる所もあり、これからこういう漫画を描く人達の教科書的な扱いになるレベルではないでしょうか。
着ている服、さらには皮膚をも透かして筋肉やその中を描くコマが多いのは、やはり
山口先生の筋肉描写へのこだわりでしょうね。
ストーリー紹介は、今回省略した魅力的なキャラ達(例えば双子のホモ剣士
舟木数馬・兵馬)に交えて詳しくやりたい気持ちもあったのですが、何しろまだ完結していない漫画の事。今はこんなものでいいでしょう。
現状ではストーリーの出来不出来も断じる事ができないわけですしね。
もちろん凄い傑作になるのであろう、確固たる予感はありますが。
虎眼流の技もかなり面白いので、少しは語った方が良かったかなぁ。
岩本虎眼の我流剣術を発展し、体系化した虎眼流の技ですので、あまりに独特にして強力。
当然
「シグルイ」作者の創作ですが、実在してもおかしくないリアリティもあります。
流れ、流れ星、涎小豆、虎拳、土雷、二輪、紐鏡…他にも印象に残る技はありました。
虎眼流ではないけど、もちろん無明逆流れはカッコ良すぎですね。
今回画像に挙げた8巻の帯文を見てもらえば分かるように、この作品はTVアニメ化される事も決定しているようです。
…これがアニメ化。
地上波ではないものの、ヤバくて無理なシーンが多すぎませんかねぇ。
次は実写でもやってもらいたいです(笑)
続きは完結した時か、また途中の状態でもやるかもしれませんが、とにかく私がこの
「シグルイ」を語る日は再び来ます。
隻腕の剣士の刃は骨を断つことが出来るのか?
盲目の剣士の刃は相手に触れることができるのか?
出来る 出来るのだ
見よ 異形と化すまでに鍛え込まれた背中を
見よ 万力の如く刀身を締め付ける跛足の指先を
- 2007/04/09(月) 19:56:22|
- 劇画
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この
名作漫画ブルースでも、ついにまだ完結していない、現在連載中の人気漫画を紹介する日が来ました。
それは
「シグルイ」。
チャンピオンRED(
秋田書店刊)にて2003年8月号より連載開始した、
山口貴由作&
南條範夫原作の時代劇漫画です。
私のように漫画の好みは偏りがちで、しかもヴィンテージ漫画集めのために日々足を棒にしている者は、どうしてもこういう微妙な雑誌で掲載されてる作品のチェックが遅れてしまうのですが、これは友人が貸してくれました。
そう、コレクターである私が自分で買ってもいない漫画を紹介する。これもこのブログ初ですよ。
もう、大絶賛の言葉と共に貸してくれた友人。彼の
『漢(おとこ)が今シグルイを読まずして、何を読むというのか!』という言葉に押されて読み進めた所…いや、一巻の巻頭カラー頁を一見しただけで、これはヤバいと気付きました!
どんなシーンが飛び出してくるのかは今度語るとして。
作者が
山口貴由先生なんですよね。
1966年生まれ東京都出身の
山口先生は、
小池一夫先生が主催する
劇画村塾出身として知られてます。
現在のポップさばかりが溢れる漫画界にあって、あの"劇画"がさかんだった時代の精神を継承している数少ない人物。
このグロい筋肉表現など、まさに
ふくしま政美先生を思い出させますし、同じく肉弾漫画で有名な
宮谷一彦先生の影響も、展開やホモセクシャリズムで感じさせますから、既に失われた時代の劇画ファンには希望の星でありましょう。
しかもああいったマニア向け表現ではなく、もっとエンターテインメント的。
絵を見たら一発で分かる素晴らしい変態漫画家でして、代表作でもある
「覚悟のススメ」や
「悟空道」といった長編は、濃い漫画ファンにも絶賛されています。
私はこの変態度も絵の完成度も今のところ最高な
「シグルイ」を、最近まで読み逃していたのですから、漫画好き失格ですね。
「シグルイ」は原作付きの作品ですが、クレジットされてる
南條範夫先生はこのために原作者として付いたわけではなく、かつて発表していた小説
「駿河城御前試合」という連作短編の中の第一試合
「無明逆流れ」を…わずか30ページほどの作品を(!)、
山口貴由先生が脚色し、膨らましに膨らませて現在8巻まで刊行されているわけです。
それで印税入り続けるのだから、これは
南條先生、棚からボタモチみたいなおいしい話ですよね。
とはいえ漫画版が連載開始してすぐ、2004年に亡くなられてますが…
その
南條範夫先生にも少しは触れなくてはなりませんが、1908年生まれで東京都出身の時代小説家であり、経済学者なのです。
実際に大學教授をやりながら時代小説を発表し続けた事でも知られるのですが、小説としてはその内容から
"残酷ブーム"という物を巻き起こしてます。
残酷…すぐに内臓や脳髄ぶちまける残酷表現好きの
山口貴由先生にとっては、水を得た魚のようになれる原作だったわけですね。
時代小説家と言えば、私が大好きな
山田風太郎、他には
柴田錬三郎、
津本陽、
池波正太郎、
藤沢周平…
南條範夫先生の位置づけとして、近い地位にいるのはこのあたりの作家でしょうか。
面白いですよー、時代小説は。
だいたいTVでやってる
「水戸黄門」とか、ああいう代物のイメージばかりで"時代劇"といえばジジくさい物だとか思われがちですよね。
現に若い女性のファンなんて、ほとんどいないじゃないですか。
でも人が日常的に、簡単に切り殺されていた時代を描いてるのだから、ハリウッド映画的な単純で、爆発するだけのアクション物なんかより、ずっと派手で面白がられてもいいはずなんですよ!
そうそう、この
「シグルイ」の原作小説
「駿河城御前試合」は、かつて(1966年)
平田弘史先生も劇画化していますので、そちらもいつか紹介しなくてはなりませんね。
それでは簡単にしか出来ないでしょうが、壮絶なストーリーを紹介していきましょう。
・・・・嗚呼、でももう時間が無いので次回から。
最後は単行本一巻の巻末にある、
シグルイ 第零景からのナレーションをそのまま載せて終わりましょう。
これが映画の予告編のような作りで、かなりカッチョいいです。
失うことから全ては始まる。
その時が来たら
私は血も心も捧げます
正気にては大業ならず
憎い 憎い憎い
武士道はシグルイなり。
- 2007/04/07(土) 13:58:19|
- 劇画
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散髪してサッパリした私(BRUCE)は、昨夜
ゾマホン・ルフィンさんと呑みました。
彼は私と同じ辺り(高円寺界隈)に住んでいるので、よく会うんですよ。
ゾマホン・ルフィン(Zomahoun Idossou Rufin)さんは1964年生まれで、ベナン共和国からはるばる日本へやってきた方ですね。
本当にカッコいいし、しかも優しい人なんです。
私はそんな彼を主人公にした漫画の原作を書いたのですが、人権団体から褐色の肌を白く塗りなおさなくては駄目だと抗議がくるとかでボツになりました…
- 2007/04/06(金) 13:18:14|
- 古本 番外編
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この漫画ブログ
名作漫画ブルースでは、漫画界において超重要な大御所なのにまだ紹介しきれてない方々がいて、心苦しい限りですが…
"漫画の鉄人"こと
横山光輝先生もそんな一人ですね。
1934年生まれで兵庫県出身の
横山先生は、あまりに広いジャンルの漫画を手がけていながら、そのどれも一級品というお方です。
昔の漫画家はだいたい広いジャンルで描いていたものですが、その誰と比べても特に
横山先生は凄い。
1954年に貸本漫画の単行本
「音無しの剣」でデビューしたのですが、初期作品はどれも
手塚治虫先生の影響が色濃いですね。
代表作は何といっても1956年のロボット漫画
「鉄人28号」で、これで大人気を博して快進撃が始まったわけですが、他に代表作は・・・・
SF漫画
「バビル2世」「マーズ」忍者漫画
「伊賀の影丸」「仮面の忍者 赤影」中国伝記漫画
「三国志」「水滸伝」時代劇漫画
「闇の土鬼」「隻眼の竜」少女漫画
「魔法使いサリー」「コメットさん」と、どうですか。
別ジャンルで思いつく物だけ軽く挙げてみても、誰もが知ってる作品がたくさん出てきますね。
特撮、アニメ化された作品が多いのがその一因でしょうし、実際に映像向きな作品が多いのです。
映像向きというのは、ワンパターンだったり大衆向けすぎたり、悪い意味でもそれを感じてしまいますが…
あと、そのように幅広いジャンルを手がけていても、ほとんどがシリアス物ですし、実はギャグ漫画だけは苦手だったと思われますが、それも私の趣向とはピッタリ合います。
とにかく漫画界に偉大な功績を残した
横山光輝先生も、2004年に寝煙草の不始末で火事を起こし、しかも足を悪くしていたために逃げ切れず、全身火傷で亡くなってしまいました…享年69歳。
-----
さて今回一つだけ紹介したい作品は、SF漫画と時代劇漫画が融合した
「時の行者」。
横山光輝先生らしい作品で、オリジナルの単行本は全6巻(
講談社刊)。
主人公の少年・
ジュンは、タイムマシンで過去の日本へ旅してきました。
そして戦国時代から江戸時代を舞台に、有名な歴史上の人物がいる所で予言者・
時の行者として恐れられるのです。
そりゃ未来から来ているのだから、予言できる…というより知っているのは当たり前ですね。
それぞれの話で毎回毎回、未来から持ってきたレーザービーム銃とバリア装置を使い、過去の人類を驚かせる。
単行本で読むと、驚くほどワンパターンに進みますが、これも
横山光輝節ですね。
歴史上の人物に向かって、悲惨な未来を言い放つのも、もうちょっと上手く言えないのかなって苦笑してしまいます。
一つの時代(エピソード)に必ず数十年毎に現れるのですが、過去の人類からしたら昔と全く同じ姿で現れて予言をし、未来道具を使う少年はどれだけ脅威か想像できますし、神のようなものでしょう。
過去の人間にとっ捕まった時もありましたが…
あと、ずっとその時代に居残る事はできず、時が来ればまた本当の自分の時代に戻らなくてはならないルールもあります。
時の行者が狂言回しをしながら描かれる歴史上の事件は、本能寺の変、大坂の陣、島原の乱、浄瑠璃坂の仇討ち、天一坊事件等々で、これは歴史の勉強にもなりますね〜。
私などは学校で勉強したわけがないのに、これらの事件と中心人物を知っているのは、もちろん
「時の行者」のおかげです。
元々歴史が好きで詳しい方にも読んでみてもらいたいな。
さて、時の行者と呼ばれたジュンの目的は!
とある少女を探す事であり、別にその時代で神になりたいとか有名人に会いたいとかではないのです。
そしてついに、とある時代にいた少女と再会するのですが、それが…
これだけ時代をまたにかけて探してたのに、あまりにもあっさりしたもので、普通に会話して一緒に行動するだけ!!
この冷ややかさには、読んだ当時衝撃を受けたものでした。
でも歴史に名を残さずにただ死んでいくだけの人々を救うために、命をかけて頑張る姿も見せるような熱い部分もあるのですが。
これも肝心な事ですが、
横山光輝漫画には確かな
絵の魅力もあるので、貴方も読んでみてはいかがでしょうか。
- 2007/04/05(木) 18:33:12|
- SF漫画
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友人が鳥取県に旅行に行った。
鳥取県といえば、漫画ファンなら当然境港市にある
水木しげるロードを思い出すでしょうが、そこらへんの店で買ったという"水木みやげ"をくれました。
ふりかけばばあとい名の付いたそれは、
「ゲゲゲの鬼太郎」の登場キャラである『砂かけばばあ』と『ふりかけ』をかけたネーミングですね。
まぁコンプリート目指してる程ではないけど、
水木しげる先生は大好きな漫画家ですので嬉しいです。
グッズとして考えたら完品で取っておきたい欲望もありますが、これは食品ですので食べちゃう事に決め、封を開けましたよ。
・・・・なんじゃこりゃあああー!!
写真を見てください。
箱は
水木しげる先生の手によるイラストだというのに、中身パックのイラストは完全に偽物。
これは
水木ファンでもなく、オリジナルのキャラクターをほとんど知らないようなバイトのガキが数十分で描いた代物に違いない!!
絵が下手すぎなだけでなく、別物になってますもん。
この小さい写真で分かりますかね?
まぁ10代の頃の私なら騙されたと怒るかもしれませんが、今の私は逆に嬉しくなっちゃって、笑いが止まりませんよ、これ。
こんなのをオフィシャルグッズとして許可してるのだから、
水木しげる先生は心が広いゼ。
まぁ全部チェックなんてしてないだけだろうけど。
考えてみたら私が
水木しげるロードを訪ねてから早八年くらい経つのかな。
あれから妖怪オブジェの数も増えた事でしょうし、こんな素敵グッズが他の種類も含めて量産されてるのだとしたら、また行かなきゃならないなー。
私は
ビックリマンシールが流行った時も、
ロッテのオリジナルと別口で
ロッチの偽物をいち早く集めだした小学生でしたからね。
その時は無かった
水木しげる記念館も完成している事ですしね。
ああ、一応ふりかけばばあの味についても触れておくと、"ごま・キムチ味"と明記されています。
別に取り立てて美味くも不味くもなく、まぁどうでもいい、中身パックのイラストと同じくやる気の無い物でした。
そうだ、他に
妖怪絵はがきが封入されていて、これはちゃんと
水木先生の絵です。
- 2007/04/03(火) 23:43:13|
- 古本 番外編
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前回に続いて、また
ひばり書房から出ている異色漫画を紹介しましょう。
前回も、実はひばり書房からもいくつか作品を出してる
水島新司先生の紹介でした。
今度は別の漫画家ですが、ひばり書房の野球漫画です!
ひばり書房から野球漫画が出版されている事実だけでも驚く方は多いでしょうが、いくつか出てるんですよ。
中でも私が紹介したいのは…
江原伸先生の
「ブラックナイン」で、単行本は1976年発行の全二巻です。
まずこの
江原伸先生についてですが、同じくひばり書房から
「あばれ千太郎」と
「泣くもんかガッツでGO!」(共に野球漫画)を出してる以外は全く知りません。
なので経歴とかは省略して、その中で特にいい
「ブラックナイン」についてだけ語りましょう。
この時代の漫画ならではの、真面目にやってるのに無茶で、スケールの大きい展開が魅力的です。
そう、時代の話になると…
現代の漫画には、ほとんどがあの時(いろんな"あの時"があります)のような熱が無いじゃないですか。
それはどの時代の漫画が良いとかではないけど…そうですねぇ、分かりやすい例を挙げると、
「アストロ球団」とか
「コスモスストライカー」(あえて時代が違う二つを挙げました)のような、行き過ぎぶっ飛び過ぎの作品は、現代ではどうしてもギャグにしかならないのが勿体無い。
梶原一騎先生の漫画だって、慣れてなくて読み方を知らない若者には、すぐ『嘘だ〜』って言われるんです。そういう問題じゃないですって、ホント。
漫画の面白味をもっと考えた方がいいのじゃないかと思う事もありますが、まぁそれぞれ求める物や感性自体が変ってきてるのだから、仕方ない部分もあるでしょう。
そんな話はまた別の所でするとして、とにかく今夜は
「ブラックナイン」。
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この作品は、巨人軍の
王貞治選手がサヨナラホームランを打つ試合から始まります。
その試合が終わって誰もいなくなった球場のマウンドで、勝手に一人で投球練習を始めた少年。
彼が本編の主人公で、名は
渡ジュン。中学二年生。
彼はケンカも名人で、転校先の
流星中学ではクラスメイトを既にやっつけてますが…
野球部の入部を断られ、逆上しかかってる所へ学校の番長にして野球部の応援団長・
天竜寺が現れ、やられてしまいました。
それからジュンは野球部に入れないならと、自分でチームを作る事を決意します。
金持ちのどら息子で暴れ者の
ケン、いい年して子供を平気でぶん殴る(笑)
ゲジ、黒人との混血の
ジョニー、他にも"野武士のような"奴らを何とか集めて、チームを作りました!
それを憎い番長・天竜寺が、
『まっ黒によごれてきたねえチームだぜ。のら犬みてえな、れんちゅうだぜ!
そうだ!おれがすばらしいチーム名をつけてやろう。
どろで、まっ黒だから、ブラック……、うん、ブラックナインってのはどうだ!?
おにあいだぜ。わっはっはっは。』などとバカにするのですが、ジュンはそれを気に入って名前を使う事にして、早速天竜寺達の正式な流星中学野球部に試合を申し込みました!
しかし、全員がろくにルールも知らないブラックナインがやる試合は勝負など見えてます。
ジュンのスピードボールだけは凄いのですが、少しでも当てられたら誰も守備は出来ない。結局一回コールド負け。
さらに試合後乱闘になる所で…
真剣を持った
黒ふく面の男が現れ、場を抑えた後でブラックナインのコーチをやるといいます。
この黒ふく面は重要人物なのですが、その様を遠くで見てる男はジュンの兄。
全ては彼が高校時代の親友である男に頼んだ事なのですが、その同級生というのが黒ふく面で、どうやら現在は大物になっているようなのですが、まだ正体は分かりません。
天竜寺達の妨害が入りながらも、とにかく黒ふく面のコーチの元で練習をやり遂げたブラックナインは、再び流星中学野球部と試合です。
前回とは段違いで野球の技術が身に付いてるブラックナインは、はるかに優勢のまま試合を進めますが、天竜寺の陰謀で黒ふく面の偽者を立て、あわや負ける所でした。
やっと本物の黒ふく面も現れて格の違いを見せ付け、これでブラックナイン初勝利!
そこへ
番長連盟の会長・
天地史郎という男が登場。
姿を見せただけで天竜寺がふるえあがったその男は、
風魔中学(別名が
恐怖中学)の番長にして、関東一帯の番長連盟会長なんだそうです!
彼は敗北で番長連盟会に恥をかかせた天竜寺の両腕を折るように命じますが、それを敵であるはずのブラックナインが、
『天竜寺はにくいやつだ……。だが、あいつがいなければ こんにちのおれたちはなかった。』と、敵を助ける男気を見せてくれます。
ブラックナインの面々もケンカはプロ並ですので(ケンカのプロって何を指すのだろう)、番長連盟会を撃退できるかと思いきや…何とムチの名手だった天地一人によって、全員やられました!
しかしジュンが自分の腕を賭けてのお願いで、天地の風魔中学とブラックナインが試合して、勝ったら天竜寺の腕を許し、負けたらジュンの腕も折られる事となりました。
しかし今度の相手、風魔中学は…天竜寺の言によるとこうです。
『おまえはたいへんな約束をしてしまった……。
風魔中学のやつらは おそろしい技を使う。
あれは野球じゃない!世にもおそろしい決闘だ!』と。どうですか、いいではないですか。
この時代の漫画は、あの
漫☆画太郎先生の
「地獄甲子園」(
集英社刊)のようなのを、ギャグではなくシリアスでやれていたんです!
風魔中学を偵察に行ってみれば、野球部グラウンドの外野は断崖絶壁で外野のへいに激突する恐怖に打ち勝ってるし、盗塁するランナーは凄い砂埃をあげるので見えなくてタッチできないし、ピッチャーは腕を回しながら投げるからいつどの位置からボールが投げられるかわからない…
いや、これ本当に真面目に描いてるんですからね!!
こんな"野球"ではなく"邪球"のチームと試合する事になって怒る黒ふくめんでしたが、彼らに勝つための唯一の方法の『心の目を開く』ための訓練を開始します。
それがまた、野球そっちのけで滝のもとに座り込んで何日も。
ついに試合が開始しても現れない黒ふくめんでしたが、腕を助けてもらった天竜寺が恩返しの方法として、黒ふくめんに化けて風魔中学野球部室に忍び込むと…ありました!
彼らの強さの秘密が分かる
"虎乃巻"と描かれた巻物が!
それをブラックナインに届ける前に守衛の
羅生門というゴツいオヤジに見つかりますが、何とか折れた木製バットを口の中に突き刺して逃げました(死なないのか?)。
実は風魔中学は投手は催眠術を使って打者を惑わせている等の、凄い秘密があったわけです。
その後本物の黒ふくめんが現れ、こんな試合は中止となるのですが、支配者ではあっても野球のメンバーではなかった番長連盟会長の天地史郎が、実はとんでもなく凄い選手だという事も分かり、後日後楽園球場で正々堂々と再試合をする事になりましたよ。
無名の中学チームの非公式試合が後楽園球場で…しかも勝ったチームはアメリカへ行ってあちらのチームと親善試合をする事ができるそうです。
黒ふくめんがこんな事も決められる凄い大物だという事が分かってきましたね。
ジュンは山にこもり、襲ってくる石の群れをかわす特訓をしてボロボロに傷付きますが、ついに試合当日。
この日の後楽園球場には、わざわざアメリカからミドルスクール・リーグ会長の
モンタノ氏まで来日して駆けつけました。
試合はブラックナイン劣勢ながらも、ジュンが開発した一試合に十二・三球しか投げられないほど肩の筋肉を酷使する魔球、電光カーブがきっかけでブラックナインの勝利です!!
ここまでで最終の二巻も終わりかけなのですが、大団円の進み方が凄い。
さっきまで戦っていた強敵・天地をブラックナインに迎え入れる事が決まり、チームメイトで黒人と混血のジョニーはモンタノ会長の甥っ子だと分かり(そんなバカな!)、そして…
謎だった黒ふくめんの正体です。
それは、
巨人軍の王貞治選手でした!!
日本刀持ってふくめん被って、キチ○イと間違えられながら登場したあの男が王選手とは…
確かに途中でそれを匂わせるシーンはいくつかあったのですけどね。
はい、今回紹介した
「ブラックナイン」の
江原伸先生。
こんな奇天烈漫画描いてていい感じだったのですが、今はもう漫画界からは消えているのでしょうね…。画力はイマイチだし。
その後の
江原伸先生について何か知っている方がいましたら、是非私までご一報ください。
ばかものっ、バッティングは心だ!!
技術プラス心だ!
わすれるなっ。
- 2007/04/02(月) 23:38:45|
- 劇画
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