今夜の
日野日出志作品は、短編集
「鬼ジャリ」(
松文館刊)。

順に見ていくと、まずは表題作
「鬼ジャリ」。
悪臭、地鳴りのような騒音、狂気じみた暑さで、世紀末の地獄のような工業地帯の風景…
まさに
日野日出志作品の定番となっている光景の中で、ある芸術家が醜い地獄の鬼の子のようなジャリ、つまり
鬼ジャリ
に体内に入られました。
すると偉大なる芸術作りに取り掛かるのですが、ついに完成したその芸術作品
"世紀末ユートピア"は、殺した人間達の死体を使ったオブジェでした。
これがまた、とんでもなくグロテスクなのですが…
その直後にあっさり芸術家が死んでしまいます。
体内から出てきた鬼ジャリが言うには、こんなグロテスクな人間の心の闇のエキスを吸わなければ生きていけないから、そんなおぞましい人間に寄生しているようです。
そして記憶も一切持っていないようで、自分が一体誰なのかと悩んでいますが、そこでオブジェにされた妊婦の死体の腹から出てきた
魔胎児。

人間の退治に寄生しなければ生きてゆけない彼が、全てを語ってくれました。
鬼ジャリの本当の名は
鬼母児で、
"魔界一族"の
黒魔王によって記憶を消されているのだとか。
その魔界一族の妖怪たちが営む
"黒魔団大サーカス一座"で鬼母児は
鬼死母の子供として生まれたのですが、この鬼死母の子というのは手のひらで生まれて手にくっついたまま育ちます。

そして鬼死母と鬼母児の母子は黒魔団大サーカスの大スターになったものの、鬼母児は母の左手にくっついて生きるのを嫌って独立したくなり、母を捨てて外の世界へ飛び出したものの、記憶は消されていたと。
記憶が戻ったでしたが、改めて人間の心の闇のエキスを吸いながら一人で生きていく事を決めて去っていく…
これでお分かりの方もいますでしょうか。
次回あたりこのブログでも紹介する予定である
「サーカス奇譚」(
集英社刊)の一話目に収録されていた
「鬼死母と鬼母児」という話の後日譚になっているのです。
次は
「怪奇君」。
蓮華町小学校の6年1組に転校してきた
黒田海紀くんは、蓮華寺の新しい住職の息子で、既に僧侶のような風貌のマルコメ。
彼が地縛霊に取り付かれた同級生を、
"地蔵三方陣"という悪霊退散の法で救うという
「エクソシスト」系の話ですが、ここで退治される地縛霊というのが強くしつこく、18ページに渡って死闘を繰り広げます。
これは、いつも通り
日野日出志先生がモンスターや虫の大群を描きたくて完成させた作品でしょうね。
次は…
「妖怪うんげろ」。
うんげろですよ、うんげろ!!
もちろん排泄物の"うん"と"げろ"で…
日野日出志先生には珍しいそっち系のネタですね。
扉絵がぷーんと匂ってきそうな和式便所の図。
『昭和30年 ぼくがまだ少年だった頃
都内でもほとんどの家の便所が汲み取り式で
近所にはたくさんの畑があり いくつもの肥溜めが残っていた
この不思議で恐ろしい物語は そんな時代の
ぼくの糞尿譚である』としてノスタルジックに始まるのですが…『ぼくの糞尿譚である』って、ねえ!
(同じ怪奇漫画家である
水木しげる先生なら大好きなネタですけどね)
肥溜めに全身がずっぽり落ちた少年は、何とか自力で登って出て口に入った糞尿も(!)吐き出しますが、その後祖父が言うには
"妖怪うんげろ"というのに取りつかれて、ひどい便秘になって薬を飲んでも浣腸をしても米粒ほどの便も出なかったのです。
二十日も便が出なず、さらに高熱が続いて体中に斑点ができた状態になってさらに三日後、祖父がある薬草からうんげろ退治の秘薬を作って飲ませると、ついに少年の口から気持ち悪いうんげろが飛び出して逃げて行きました。
そんなエピソードを三十五年後の現在に回想する青年の話だったのです。
とにかく妖怪うんげろなんてのが相手では恐くないどころか笑ってしまうばかり。
恐ろしい漫画のイメージばかりで語られる
日野先生が、こういった微妙で絶妙なギャグセンスを持つ事を、数は少ないながらいくつかの作品で立証されている事を伝えたいですね。
次の
「怪人どくろ博士」は、妖怪学博士で妖怪ハンター・
土黒虫太郎こと怪人どくろ博士の話。
世界中の妖怪を集めて飼うのが趣味という奇人にして謎の男が、藤田家に生まれた
サタン・エッグという妖怪を退治して持ち帰る話。
助手の
めめ小僧は妖怪探しの名人ですが、自身も一つ目の妖怪で、かなり可愛い。
「おどろ牌」は、
日野日出志作品には珍しすぎる麻雀をテーマに使っています。
ある雀荘に現れた謎の男と卓を囲んだ男達は、その手であがると死期が近いと言われる不吉な上がり手・九蓮宝燈を三連続で出したりして、とにかく大勝ちします。
欲深な男達はゲームの勝ちだけでは飽き足らず、謎の男を闇討ちして残りの金も全部巻き上げますが…
口から麻雀牌を吐いて全身溶けてしまい、残された骨を謎の男が拾い集めて去って行く。
謎の男は、大金持っているのを見せて愚かな男達を引っ掛け、骨集めをしている妖怪みたいな者だったのでしょうか。
最後は
「魔ジャリ」。
いくら食べても満腹にならずに、夜中に家の冷蔵庫から生肉や生魚をそのまま盗み食いするようになった少年・
たけしは、飼ってる金魚や猫まで食べてしまいました。
何かにとりつかれたと見た祖父と祖母は、子どもの姿をした魔よけの神様・
魔ジャリを呼ぶと、たけしにとりついていた
餓鬼魔を退治してもらう…
という、これも妖怪ハンター話でした。
- 2008/04/30(水) 23:59:34|
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今夜の
日野日出志作品は、
「魔鬼子」(
東京三世社刊)。

ワンパターンな連載物ですが、この一冊に5話収録されています。
普段はこんな、"ちょいブス"くらいの女の子
マキ。

実は彼女の正体は…
『ぐわあああ〜〜っ
わたしは地獄の悪魔の中でも最も醜い女……!
"魔鬼子"!』という事で、ジャケの醜悪な化物なのです。
毎回人間としてターゲットの女の近くで見守り、そいつの魂を地獄に落とすために幻覚を見せたりして脅し続けます。
いよいよ自殺しようとするまでに追い込んだ時に
『さあ!地獄の底へ落ちろ!!』
と魔鬼子が念を送ると、そのターゲットが最後の告白をして、実は家族思いだったりする事実が判明して…
魔鬼子は土壇場で考えを改め、むしろ元気づけてやったりします(自分で追い込んでおいて)。
『うらぎったな』と攻める小鬼達をやっつけ、"地獄の悪魔の中でも最も醜い姿"で
ずるる ベタッという足音で体を引きずり、
地獄の大魔王に言い訳しながら去って行く…
それがターゲットにされる女のパターンをほんの少し変えただけで、あとはまるまる同じ展開で続くのです。
同じ絵のコピー使用もあまりに多いし、セリフもほとんど同じ。
少しグロいシーンをサービスで入れておけばいいだろうと、ページ稼ぎしていっただけのような…
かつての名作群に見えるような鬼気迫る力はこれっぽっちも再現されておらずに、ただ上辺だけの不気味な雰囲気とおざなりなグロ絵とを撒き散らしているだけというか。
日野日出志先生らしいのは、魔鬼子の"醜い女の悲しみ"を描いてる所でしょうが、唐突で簡単に心変わりしちゃう魔鬼子なので、まるで共感できないし同情心も持てないのです。
これで一話だけの短編ならいいのでしょうが、全部同じ展開の話を5話並べて単行本を出しちゃうってのは退屈すぎると批判せざるをえません。
そんなわけで
日野日出志作品としては確実に失敗作の部類に入る
「魔鬼子」ですが、カバー内側に素敵なポートレイトがあり、

巻末にはQ&Aとか『日野日出志全調書』なんてのが収録されているから、嬉しいのですが。
ちなみに、そのポートレイトで
日野先生が描きかけているのは
「妖女ダーラ」ですね。
ああ……! わからない自分で自分の心がわからない……!!
このおぞましい醜さから開放されて 美しくなりたいと
心の底から願っているというのに…!!
でもきっとこんどこそは…! 人間どもよ見ているがいい!!
おまえらの魂を地獄へ落として わたしは必ず
悪魔界一の美女になってやる…………!!
- 2008/04/29(火) 22:29:21|
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人間たちよ 見てはいけない! 人間たちよ 見てはいけない!
わたしのもう一つの顔を……!!
わたしのもう一つの顔を見た瞬間から
あなたは恐ろしい地獄を見ることになるだろう……!
血みどろの この世の地獄を………………!!
そう……わたしの名は"妖女ダーラ"
はい、今夜の
日野日出志作品は、
「妖女ダーラ」(
大陸書房刊)。

来ましたよ〜。
この
「妖女ダーラ」も、私が愛する短編集。
前に紹介した
「餓鬼地獄」と同じく、出版社が大陸書房だからなのか、どうしても知名度が低くて悔しいのですが…
大御所
日野日出志先生の作品ならほとんど復刻されていると思っているのが、普通の漫画ファンかもしれませんが…
あの再販されるラインナップというのは、私からしたら明らかに偏りがあるのが分かってですね、名作なのに現在普通には読めない作品がまだまだ数多くあるのですよ。
現に、この
「妖女ダーラ」に収録されている…例えば
「Oh!ナイスバーディ」あたりの話をするとですね、自称
日野日出志ファンの若者あたり、口をつぐんでしまうのが現状です。
これは古本屋回ってコンプリートしようとしない読者側の不勉強を嘆くより、同じ作品ばかり何度も装丁変えて復刻しておきながら、隠れた名作を絶版状態にしておく出版する側の責任の方が大きいでしょう。
せめて私が、こういった名作を広めるために1%でも力になれれば…と意気込んでここでお薦め文を書きたいのですが、もう酒飲み始めて数時間経ってる酔っ払いですのでね、また明日読み直すと恥ずかしい事になるかな、はい。
まぁ頑張りすぎずに、さっと作品紹介だけしちゃいましょう。
表題作の
「妖女ダーラ」の他に4話収録されていますが、まずはその
「妖女ダーラ」から。
これだけ3話の連作になっていて、ジャケを見たら分かる通り顔の右半分は美しいのに、左半分に醜い顔を持つ女・
ダーラが…
その醜い方の顔を見てしまった人間を地獄に落とす、というのが基本設定。
1話目でダーラの醜い方の顔を見てしまったのは、鳥を愛する少年
吉田くん。
彼は愛する鳥を近所の猫に殺されたと思い込んで、捕まえた猫を縛って生き埋めにする…
ダーラは、その吉田くんの罪悪感を利用して恐い幻を見せて脅し続け、最後は少年も埋められる。
2話目で、またいきなりダーラの醜い方の顔を見てしまったのは女子高生の
マキ。
親友のサチが屋上から、見た事もない醜い生徒に突き落とされて殺されました。
それを誰かにしゃべったら身の破滅だぞと脅されたマキは、その後もその醜い生徒にに何度も警告を受けます。
いや醜い生徒じゃなく、完全にモンスターですね。
体がどろどろに溶けて砂のような液体のような物になって窓から出て行くそいつは不気味で、そしてカッコいいです。
もう気が狂いそうになったマキは、また見かけたダーラに教えてくれと詰め寄り、真実を写す鏡を渡されます。
そしてサチを殺した犯人は、自分自身だったと知るのです。あの醜い顔はもう一人のマキ自身だったと…
あれ?今回のダーラは、マキの事は殺さずに去って行きましたよ。
3話目でダーラの醜い方の顔を見たのは、デザイナーの卵の女。
この話に到っては、彼女が自信を失くして自殺しようとしていた所、本当の地獄を見せて自殺を思い止まらせ、
『あなたは人生の最終電車に乗るには早すぎる……
まだ始発電車に乗ったばかりよ……』なんて言って、いい人になっているのですよ。
だんだん甘くなっていく妖女ダーラ…謎でした。
(1番罪も軽いし幼いのに惨殺された吉田くんの立場はどうなるのでしょうか)
次は短編が4つ続きますが、はっきりいってどれも
「妖女ダーラ」以上に傑作。
まず
「血ぬられた小包」。
ゆきが学校から家に帰ると、差出人の名前が書いてない小包が届いていました。
開けてみると中には小指が入っていて、母親の小指が一本なくなっています。
次の日も、同じように小包が届いていて、次は耳が入っていて父親の耳が片方なくなっている。
三日目は同パターンで目玉が入っていて、妹が目をなくしている…
三流高校にしか行けない私が、家のやっかい者だからいやがらせして追い出そうとしているのかと詰め寄ると…
開き直った家族は、
『おまえはわが家の恥だ おなたは生きていてもしょうがない人なのよ 死ね!死んでしまえ!!』言ってきます。
しかし本当は狂ってるのは自分の方で、小指、耳、目玉をなくしているのも自分だったというどんでん返しがありました。
さらにさらに、恐いオチがあるのですが…
それはこの本を手に入れた時に確かめてみてください。
ダークで不気味な雰囲気が流れる、傑作でした。
次の
「首」は、私立花園高校美術部の
金子サチ子の作った粘土の顔が行方不明の親友・
藤田まゆみに変わっていて…
その顔が
『金子サチ子ニ殺サレテ 学校ノ角ノマンホールニ投ゲコマレタ』と、行方不明の真実を語る恐い話。
自白した金子サチ子の言う通り、マンホールの中から藤田まゆみの死体が出てきたのですが、その首から上が粘土製に挿げ変わっていて…粘土で作った作品の方から、外壁がはがれて死体の首が出てきました!
その口からは大量の蛆虫があふれ出して、笑っている死体の顔。これは強烈です!!
そして
「Oh!ナイスバーディ」。
日野日出志作品でこのタイトルはどういう事だと思いますが、本当にゴルフ漫画なんですよ。
藤子不二雄A先生の漫画に影響受けた、というよりまんま同じシーンとかもありますが、とにかくけっこう真面目にゴルフを描く
日野先生。
田島重典は、いつものようにK氏との賭けゴルフをするのですが、一万円のはずが0を後から三つ書き足されて一千万円の勝負をでっち上げられてしまいました。
立会人のA氏も、キャディもグルで、今までしてた安い勝負も含めて全てが罠だったのです。
勝負はついに最終ホールに持ち越されますが、惜しい所で最後のパットが入らずに負け。
『ああ…あの最後のパットさえ入っていれば バーディをとっていれば……!!
あのパットが入ってれば バーディ バーディ バーディ……』こんな事を考えてふらふら歩いていたらトラックにはねられ、首がちぎれて飛んでいきました。
飛びながらも、脳細胞の片隅にあの悪夢のパットの記憶が強烈に残っていまして、いつの間にか自分の頭をゴルフボールに見立てています。
そして…コロコロ転がっていった田島重典の頭はマンホールの中にボチャンと入って、最後の思考で
『は……はいった!! バーディだっ!!』と喜ぶ。
『あわれな男の人生最後のパット……
それはOh!ナイスバーディ……!!』
というナレーションで幕を閉じたこの作品ですが、ホラーなのかギャグなのか分からない(多分後者でしょうが)、不思議な作品ですよ。
田島重典がインチキしたシーンを見ていた、カラスと草刈りの老人は何だったのだろうか。
最後が
「肉の怪物」で、一ヶ月前に女房に逃げられた男が腐った肉から生まれた怪物に襲われて、包丁で応戦して肉片まで細かくバラバラにしたり焼いたりする。
この腐った肉の怪物の造詣が良くて、
「はじめ人間ギャートルズ」みたいなあの漫画っぽい骨付き肉に溶けかけの顔が付いているんですよ。
様子がおかしいからと大家が警官連れて男の部屋に入ると、ぶつぶつ言いながらヨダレをたらす男の傍には、バラバラのミンチ状態になった嫁の死体が散乱していたと。

つまり肉の怪物はただの男の妄想で、ずっと死体を相手に一人で戦っていたのでしょう。
まぁ
日野日出志作品ではありがちな話なのですが、やっぱり人間の狂気と、独特な怪物の造詣が絡み合って描かれたこのインモラルで禍々しい世界は
日野日出志作品以外の何者でもないですよ。
わたしのせいじゃない…… あなたが悪いのよ…………
わたしのもう一つの顔を 見てしまったあなたが…………
人間たちよ 見てはいけない!
わたしのもう一つの顔を………!!
- 2008/04/28(月) 23:58:14|
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おーちろよ おーちろよ 地獄の底へおちてこいー
血の池 火の海 針の山
人間どもよ おちてこいー
今夜の
日野日出志作品は、
「地獄虫を食う! 鬼んぼ」「地獄虫を食う! 鬼んぼ PART2」(
立風書房刊)の二冊。
日野日出志先生が
レモンコミックスに残した作品としては、最後の単行本になります。
私はもう個人的に大好きな作品でして、珍しい帯付きでも買いなおして持ってます。

もちろん両方初版です。
さてこれがどんな話かと言うと、人の心に寄生してその人間を地獄へ落としていく
"地獄虫"って奴がいまして、その地獄虫が成長するのを待って(つまり寄生されてる人間はその間どんどん不幸になっていくのですが)、そいつを食べるのが趣味の
鬼んぼが主人公。
日野作品で舌がカメレオンのように伸びて虫とかを食べるキャラはよく出ますが、この鬼んぼは目玉が舌の代わりに飛び出して獲物を捕らえます!ちゃんと口もあるのに…
地獄虫に取り付かれてる人間を見つけると、そいつの部屋の天井裏に忍び込んで、いつも下げてるポーチ

から取り出した寝袋(蓑虫の蓑ですね)を吊り下げて地獄虫の成長を待つのです。
日常生活で自分のトラウマに起因する恐ろしい幻覚ばかり見るようになる被害者ですが、地獄虫が大きくなってくると、鬼んぼは小さくなってそいつの体内に入り込み、心の中のトラウマを覗いてくる。
最後に暴れだした地獄虫を、鬼んぼが体内から出して退治して食べる…というのが毎回のパターンで、読みきり話の連載形式で進みます。
地獄虫を被害者の体内から出す時に、毎回鬼んぼが唱える呪文が傑作でして、
『シデヒノヒ ラナムヨ ガンマ! シデヒノヒ ラナムヨ ガンマ〜〜ッ!』なのですね。
すぐ分かるでしょう、逆から読むと
『漫画読むなら日野日出志』になるんです。
あの名作
「地獄小僧」で、シリアスなシーンなのに近くの電柱に
『漫画見るなら日野日出志!!』なんて張り紙がしてあったのを彷彿とさせますが、やっぱり
日野日出志先生ってお茶目です。
どの話も人間なんて異常なもので、簡単に狂ってしまうと認識させられる作品ばかりで、その人間の見る幻想の中に
日野先生が書きたいのであろうグロ描写や、畸形怪物達が出てきます。
(相変わらず怪物のデザインが秀逸すぎ!)
ほとんどの話が、美味しい地獄虫を食べて去って行く鬼んぼが歌うシーンで終わるのですが…
去りながら歌う歌が
『おーちろよ おーちろよ 地獄の闇は果てしない
血の池 火の海 針の山
亡者のうめき 聞こえぬかー』とか
『おーちろよ おーちろよ 地獄の底へおちてこいー
血の池 火の海 針の山
地獄の底の子守唄』とかね、素敵という他ありません。
「孤独に住むばけものの巻」
は受験戦争にまつわるトラウマから地獄虫にとりつかれた女子の話なのですが、過去に失敗した
"東都女子医科大学"受験の合格者発表者の中に
日野日出代なんて名前がまぎれていますし、もっとよく見ると
富田靖子もいます!
別に当時のアイドルの名前を羅列しているわけではなく、
富田靖子だけいるのですよ。
まさか
日野先生も私と同じく
富田靖子ファン…!?
ま、それは話の内容には関係ありませんね。
この時の地獄虫はけっこう手ごわくて、いつもと違う呪文も唱えてました。
『イワコリ キメシ〜〜ッ! イワコリ キメシ〜〜ッ!』と!!
今度も逆から読むと、
『締め切り恐し』という漫画家としての本音ですね。
そのうち
魔虫んぼというライバルが登場してきて、地獄虫の取り合いで戦って…
もっと進むと
姫んぼという、一応少女キャラなのでヒロイン!?とも思える娘が登場します。
好物の地獄虫を取るために争うライバル同士ですが、
「怪物がすむ学園の巻」では母娘のそれぞれに憑いてる地獄虫が合体して強力になって手に負えないため、鬼んぼ・魔虫んぼ・姫んぼの方も合体し、そのすさまじいパワーで敵を倒しました。
うん、少年漫画的な展開で微笑ましいではないですか。
「孤独の部屋の恐怖の巻」とか
「マムシの守り神の巻」とか、あくまで恐すぎ暗すぎで少年漫画として失格な話もありますが(それが
日野ファンには嬉しい)。
ちなみに彼らは
"んぼ族"といって、一応一族の仲間ではあるようですね。
最後の話
「まだまだいるぜ地獄虫の巻」では、新たに
蠍んぼが登場。
鬼んぼがこいつにしてやられてしまうのですが、そこでライバルである魔虫んぼが来て、蠍んぼを倒して鬼んぼを助ける…複雑な関係です。
ちなみにこの時の獲物は、闘いに参加していなかった姫んぼが取るというオチでした。
ちなみに、鬼んぼ・魔虫んぼ・姫んぼ・蠍んぼ…この四人は
「畸書 全身に鱗が生えてくる本」で
"地獄虫小図鑑"を紹介してくれていたメンバーです。

(左上・姫んぼ、右上・鬼んぼ、左下・魔虫んぼ、右下・蠍んぼ、バックにいるのが地獄虫)
彼らの活躍はもうちょっと見たかったのですけどね、きっちり完結するでもなく、また次の地獄虫を求めて去って行って終わりました。

この単行本が発売されて20年経ちましたが…世の中は相変わらず地獄虫に取り付かれた人間ばかりです。また好物の地獄虫を食べに帰ってきてよ、鬼んぼ!!
あれはまちがいなく「鬼んぼ」だ………!
おれは子供の頃におじいさんに聞いたことがある……
人間の心の中に棲んでる地獄虫を食べて生きている妖怪でな……
地獄虫を食べてもらった人間は
それまでの地獄の苦しみからぬけられるんだが……
なにしろ気まぐれでいたずらな妖怪でな…
ひとたび関わりかたをまちがえると……
ほんとうの地獄に突き落とされることもあるという……
それは恐ろしい妖怪さ!
- 2008/04/26(土) 23:59:14|
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さすがにもういいんじゃないのか。そう思われても自己満足のためにまだ続けさせてもらいます、今夜の
日野日出志作品紹介は…
「幻想恐怖劇場 怪奇曼陀羅」(
桃園書房刊)。

これ一冊に16編もの短編を詰め込んだ怪奇短編集なのですが、ただただ不条理に人が魔物に殺されて行く怪談風な話が多いです。
過去に
日野日出志先生が残した名作への、自分オマージュみたいなシーン、作品も多くて嬉しく思います。
もちろん、持ち前のグロテスク描写は快調で、絵の力も入れている方でしょう。
話が単純で深く考えなくていい作品こそ、地獄生物デザイナーとしての
日野先生の力量が分かる気もしますね。

モンスター画集としても楽しめますし。
この
「幻想恐怖劇場 怪奇曼陀羅」でトリを飾る作品
「奇胎の海」は特に光っていて、これは不条理漫画の名作です。
内容は細かく書きませんが、こういう作品はもっと広く読まれて欲しいなぁ。
- 2008/04/25(金) 23:59:16|
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虫よ 虫よ わが愛する虫たちよ……闇からの声を聞け!!
虫よ 虫よ 虐げられし虫たちよ……わが声を聞け!!
虫よ 虫よ 太古の昔から行き続けてきた虫たちよ……今こそ目覚めよ!!
虫よ 虫よ わが愛する虫たちよ……人間どもへの復讐のときが来たのだ!!
虫よ 虫よ わが愛する虫たちよ……汝らに生贄を捧げん 人間どもの血と肉を捧げまつらん!!
今夜の
日野日出志作品紹介は、
「地下室の虫地獄」(
講談社刊)。

講談社でいろんな怪奇漫画家の作品を発表していた
"怪奇ロマンコミック"というシリーズの6作目として上梓されました。
いきなり↑の冒頭で書いた文と虫、そして虫に食い荒らされて朽ち果てた人間達の死体から始まります。
近所の人々からお化け屋敷と呼ばれて恐れられていた廃墟のような洋館では、こんな男

が一人で住んでいて、こいつは"怪人虫男"。実は世界でもトップクラスの昆虫学者らしいのですが…
ゴキブリ、ヒル、ミミズ、ムカデ、ナメクジなどの日陰の虫たちをこそ愛しているようですが、巨大な温室もあって他のあらゆる虫たちで溢れかえる虫天国を造りあげていたのです。
そこで虫たちに向かって
『おお………!わが愛する虫たちよ!!
空を飛べ! 地を這え! 水に泳げ! 命の歌を合唱せよ!!
ひひひひ ひひひひ………!
ひ〜〜っ ひひひひ ひひひひ………!!』とか叫んで目が血走っている、キチ●ガイであります。
そこを通りかかるといつもジッと見つめられ、気味悪がっているのは
白沢健悟の娘・
百合。
ある夜に巨大でグロテスクな吸血虫に血を吸われると、怪人虫男の遠隔操作で屋敷まで呼び寄せられて注射を打たれました。
すると体が普通の昆虫以下の大きさになってしまい、他にもそのサイズに縮められた人間達と共に、怪人虫男から"人間採集"されないように逃げ回るのです。
網で捕らえられた人間達は、注射打たれて内臓をかき出され、手足頭を針で釘付けにされる…
つまり人間が虫にしてきた事をそのままやり返して復讐しているつもりなのですね。
百合もついに捕まって注射される、まさにその時に健悟パパが警察を引き連れて助けにきてくれました。
銃撃された怪人虫男でしたが、その傷からドバッとミミズ等が飛び出してきて、それから溶けて、屋敷が崩れ落ちてきて。
それでも助かった白沢親子でしたが、エピローグで両親と幸せな一家団欒していた百合の体内から突然虫達が飛び出してきて、百合はメチャクチャ…健悟の方はいつの間にか怪人虫男になっていて、自分の妻を襲うというバッドエンド。
いい加減で、滅茶苦茶な展開です。
コピーを多用しまくりでページ稼ぎしているやる気のなさで、一冊丸々使っている話なのに内容は薄い。
話なんて5分くらいで考えたのでしょう。ただ気持ち悪い虫、虫、虫地獄と、腐った人間のグロ描写だけで一冊でっちあげちゃった凄い作品でした。
虫よ 虫よ わが愛する虫たちよ……闇からの声を聞け!!
虫よ 虫よ 虐げられし虫たちよ……わが声を聞け!!
虫よ 虫よ 太古の昔から行き続けてきた虫たちよ……今こそ目覚めよ!!
虫よ 虫よ わが愛する虫たちよ……人間どもへの復讐のときが来たのだ!!
虫よ 虫よ わが愛する虫たちよ……汝らに生贄を捧げん 人間どもの血と肉を捧げまつらん!!
- 2008/04/24(木) 23:59:29|
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いよいよ30作目まで来てしまった
日野日出志作品紹介、今夜は
「一つ目の怪」(
講談社刊)でいきます。

はっきり言ってこれはレア本です。持ってる人いないでしょ?
そんなわけで所有しているだけで自慢にはなるのですが、作品の内容といえば…
わりと有名な日本の怪談を
日野日出志先生が漫画化したというだけのもので、絵以外に
日野先生のオリジナリティは少ないのと、やはり人の原作を使っているからか、あの
日野先生特有のダークな狂気は完全に影を潜めていて物足りないです。
もちろん私は個人的にも子供時代からの怪談好きですし、
日野絵なだけでもう愛おしく感じてはいるのですけどね。
だからこの
「一つ目の怪」も、そんなに嫌いではないのですが。
七編の作品を収録していますが、表題作の
「一つ目の怪」は
ラフカディオ・ハーン(
小泉八雲)が紹介した怪談
「のっぺらぼう」と同じ話で、細かい設定を変えているだけ。
他にも
「茶わんの中」も
ハーンの
「怪談」で読んだ話ですし、上手く不気味な雰囲気を描いている
「ふたり又五郎」は、
エドガー・アラン・ポーの短編小説
「ウィリアム・ウィルソン」に近いドッペルゲンガーネタの話で、大好きですよ。
こういう怪談は大抵、罪も無い人がひょんな事から不幸になったり化物に取り付かれたりして釈然としない所があるのですが、この本では
「血ぬられたてぬぐい」という話だけ唯一主人公が悪人です。
内容も罪を背負った人間が見る妄想を表現した傑作ですし、殺人を犯した彼が拭いたてぬぐいが毎日百本も風になびいてぱたぱたしている光景は美しく、
チャン・イーモウ映画的かと思ってしまうほどです。
単純に化物、幽霊を見たいという方にもお薦めできますし、

他には
「猫又」「鬼女とショウブ」「ばけ犬の山」を収録した、
日野日出志怪談短編集でした。
同じ講談社の
"日本のおばけシリーズ"で
「人食い鬼婆」という単行本もあるのですが、そちらはまたいつかの機会に回しましょう。
- 2008/04/23(水) 23:59:29|
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今夜は
東京都三鷹市紹介の続きです。
前回は三鷹市の文学巡りみたいな事をしましたが、今回は飲食店を中心に紹介します。
とはいえ昔行ってた店は写真が無いし、居酒屋等もどんどん新規開拓しようとしているもののイマイチ通うほどお気に入りになる店がなく…
今夜のところは、ごく最近行った店の数軒に絞ってのレポートになります。
そういえば最近三鷹駅が改装されて、
"Dila三鷹"としてエキナカ商業施設が駅構内に誕生しました。
これで長い待ち時間が必要な場合は、珈琲でも飲みながら有意義に過ごせるぞと思いきや…
珈琲飲めるのはマフィン専門店
"muffinari's(マフィナリーズ)"だけ。

専門店というから珈琲だけでは悪いかと思い、マフィンなるものも初めて食べてみましたが…やっぱり私が食べる物ではありませんでした。

スウィーツ…嫌い!
三鷹で栄えてるのは南口の方なのですが、私は大抵北口の方に用事があるのです。

ここを出てすぐに牛めしの
"松屋"本社ビルがあり、一階は店舗です。日本一接客態度がいい松屋なんだとか。


チェーン居酒屋である"白木屋"や"魚民"等、モンテローザ系列の本社もここ三鷹市にあります。私はこういう店はまず行きませんけどね。
ここは、以前から少し気になっていた"加○屋"。

やっと行けたのですが、煮込みと串焼きのこういう店としては値段そんなに安くないなぁ…
でも串焼きとかを喰って、



宮下あきら先生の出身地・三鷹市ですので、持ち歩いていた
「私立極道高校」も写真撮ったりして、飲み食いしました。


途中からだんだん気分悪くなってたのですが、というのも終始店員の態度が悪く、それだけでもう0点。帰り際まで最悪でしたので、もう行く事はないでしょう。
そんな事もあったりして、どうも私のなじみである
高円寺や
阿佐ヶ谷あたりのお店に比べてしまうと、三鷹市の居酒屋を低く評価してしまいます。
いや、でもそれはまだまだ私の居酒屋探求の努力が足りないだけではあるのです。
ちゃんとお気に入り店もありまして、ここ
"さんや"はイイ。

駅から遠いので分かりにくい場所になるかもしれませんが・・・三谷通り商店街って所にあります。
つまみは一つ300円。


ラーメンは味噌味、塩味、醤油味の全てが500円。

友人宅がここのすぐ近くなので通い出したのですが、宅呑みしててもここへ〆のラーメンを食べに来ちゃいます。
そして、特にさんやは店のオヤジがイイんですよ。このオヤジを客席から見てるだけで店に来た意味があったと言うか、癒されると言うか…
とにかくお薦めです。
都心から近いわりに静かで治安もいい三鷹市ですが、夜道や夜中のコンビニでは、こんな人たちも出現するので気を付けてくださいね。


-----
さてこれからが今夜の本番というか、一番紹介したかったのはここ、
"一圓 三鷹北口店"なのです。



まず一圓は、ラーメン屋というのに店内BGMにはロックが流れています。
'70s王道ロックからグランジ、ハードロック…そうだ、来日公演を控えていた時期だったからかミニマルミュージックの第一人者である
スティーブ・ライヒ(Steve Reich)の名盤が流れていた時もあり、その時は大好きなアルバムを偶然聴けて感動しました。
飲食店でもどこでも、お店のBGMがどれだけ大事なのかを再認識する私ですが、でもほとんどの店が適当に有線放送J-popとか流してる現状が続いてるのは、お客さん自身も皆どうでもいい事だと思っている証拠なんでしょうか…
当然一圓は店員さん達が音楽好きなんでしょうね。バンドやってる人なんかも多いみたいです。

今回はいつもいるロン毛の店員さん一人だけつかまえて、話を聞いてみました。




彼の場合はホーミー(西部モンゴル諸族の間に伝わる喉歌と呼ばれる歌唱法)や口琴をやっていてるそうです。
そしてディープな
大友克洋マニアなんだそうで、特に
「AKIRA」関連の物は単行本、雑誌、CD、LD、DVD・・・それらのジャケ違い、類似品、各国版等、とにかくありとあらゆる物を集めているのだそうで、そこら辺で私の
BRUCE LEEコレクションを思い出してシンパシーを感じました。
いよいよ次は
川原店長に接近しますよ!

この
川原店長については、以前このブログで
吉祥寺秋祭りレポをした時にも触れていますが、改めて書くと私は彼に知り合ったおかげで吉祥寺秋祭りで御輿かついだりしてます。



川原店長は生粋の江戸っ子で、祭りとなるとワッショイワッショイな人なのです。




そしてその名も
"一圓バンド"というバンドを率いて音楽活動をしていますし、バイク乗りで、いろんな事に詳しく、絵も上手くて一圓の店内にいくつか作品を飾っています。


そしてサービス精神旺盛に良くしゃべる、そんな…ちょいワルおやじってやつですか。
健さん(
高倉健)的な『自分は不器用な人間ですから』とか何とか言って無口を売りにする人達は、日本人の美徳を理解してくれる村社会の相手なら確かにいいんですけどね、国際人としてグローバルな展開をして地球人ネットワークを作る私としては(おいおいw)、常々批判的に思うところもあったのですよ。
なので
川原店長タイプこそが現代の侍であると、生きる手本にさせてもらってます(言いすぎ)。
この日は二人で
BRUCE LEEについての話をした直後に撮影したので、このポーズ↓


はい、ようやく次は一圓 三鷹北口店の、肝心な料理についての話に移りますよ。
私は酒飲みですので、ラーメンの前につまみとして食べる物について語ってしまいますが、まずどこよりも皮が厚い名物のジャンボ餃子が大好き。毎回頼んでます。



居酒屋と違って昼前からずっと開いてますので、休日にはここの美味しいつまみを喰いながらビールを飲むのは幸せですね。
飲み屋として使うにはかなり安いし、夜を待たずともお店で酔っ払って気持ちよくなれるのです。











もちろん麺類もチャーハンも美味い、安い。
常連である私は、ここ数ヶ月で麺類のほぼ全メニューローテーションを終了しました!
ここで使うべく毎回写真撮ってましたので、今夜はメニュー順に全部載せようと思います。
まずは普通に、"一圓らーめん"正油味。ゆで卵一個入りです。

一圓らーめんには塩味と味噌味もあるのですが、頼んでません。こういう普通のらーめんはここの真骨頂ではないので。
でも特注であんかけ野菜炒めを入れてもらった事がありました。

"ほうれん草らーめん"は麺にもほうれん草が練り込んであります。


"三鷹らーめん"はチャーシューとザーサイが多い。これは特にお薦めです!


"西久保らーめん"は野菜たっぷりの塩らーめん。一圓らーめんと同じ500円なのが素敵。

"上連雀らーめん"も塩らーめん系ですが、カレー風味が珍しくて好きです。

"もやしてんこ"もよく頼みます。

辛党の私は、特注の激辛で頼むこともあります。


"手前味噌らーめん"もいいですねぇ。

やはりこれも激辛でお願いしたり。

次は"辛みそキムチらーめん"てのもあるのですが、これは写真が紛失してしまいました。
"とんこつらーめん 九州男児"ですが、九州地方で食べるようなあの油ギトギトこってりなのではなく、むしろあっさりしてるのが、一圓流の豚骨らーめん。

"広東麺"は具が豪華でボリュームたっぷり、あんかけ入り。

"チャーシューめん"は正油、塩、味噌の三種から味を選べますが、これは正油。

"坦々麺"もグー。

"あんかけ揚げそば"もパリパリ美味しかった。

一圓は"タンメン"がとっても豪華。

"三匹の子豚"で、ぶー、ふー、うーもびっくり!!

・・・私は外食でご飯物はほとんど頼まないので、ここ一圓のも二種類しか食べてません。
でも"鳥辛チャーハン"、

"中華飯"と、これらは満足できるものでした。

さらに一圓は餃子や惣菜のお持ち帰りもやってますので、最近は花見で頂きました。

毎月5日は麺類100円引きの日で、15日は餃子が安くなる"餃子の日"です。

さらに特定の日に行くと、この割引券&お楽しみ抽選券になっている券も貰えます。


こういったサービスも気が利いてますよね。
ついでに、一圓 三鷹北口店で見かけるお客さん達も一部公表。





THE STALINの
遠藤ミチロウ様も来た事があるそうですよ!
他にも、
ミチロウ様と比べたらちょっと落ちますが(ちょっとどころじゃないか…)、ウエンツの奴とか、他にも有名人が来店しているのだとか。
私の個人的な好みでは、『醤油味専門(味噌専門、豚骨専門…)で一筋に何十年もやってきました』とかいう立派すぎるお店より、一圓のように間口が広く開いてていろいろ楽しめるお店の方が好きです。
ちなみに三鷹駅を反対出口から出てずーっと歩くと"一圓 三鷹南口店"てのもありましたが、こちらはやっと最近場所が分かったくらいで、未体験です。

-----
うわー、長くなってしまいました。
最後はたまに行く三鷹のレコード屋二軒です。
この外に箱積みすぎなのは、ここも店長がよくしゃべる
"オールディーズ"。

この日の収穫は
オーケン(
大槻ケンヂ)関連のレコード二枚で、まだ
大槻モヨコと名乗っていた時代の作品です。
根本敬先生のジャケ画が素晴らしすぎる
空手バカボンの
「孤島の檻」と、もう一枚は
上條淳司(
上條淳士)先生ジャケの
筋肉少女帯の
「高木ブー伝説」。

もちろんこんな基本アイテムは昔にゲットしているのですが、今回は安かったのでお土産用に。
もう一軒の
"パレード"では、
やぎのデビューアルバム
「il neige」。
太田蛍一ジャケで、何と
あがた森魚様がプロデュースしているのですよ。


三鷹市には今後もよく行くので、またいい店見つけたら紹介するかもしれません。
それでは、おやすみなさい!

(↑今回のキャストのうち5名です)
- 2008/04/22(火) 23:59:36|
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今回は
東京都三鷹市への旅になります。
隣接してる
武蔵野市、
調布市、杉並区(
高円寺、
阿佐ヶ谷)は既にこのブログでも紹介済みですが、やっと
三鷹市の番になったわけです。
東京都のほぼ中央に位置する三鷹市は、
太宰治や
武者小路実篤や
森鴎外といった、私が学生時代に心酔していた文豪ゆかりの地でもありますので少し胸キュンであり、友人の家があったり、通ってるラーメン屋もあるので頻繁に訪れています。
最近の小説家でも
花村萬月とか
津島佑子(
太宰治の娘ですが)は三鷹市出身だし、我らが漫画家でも、私が大好きな
「私立極道高校」→
「激!!極虎一家」そして
「魁!!男塾」等の
宮下あきら先生、
「やるっきゃ騎士(ナイト)」の
みやすのんき先生もそう。
大阪府出身ですが、もはや漫画家として神の域にいる
「巨人の星」「新・巨人の星」「男の条件」「花も嵐も」(これらは全部
梶原一騎原作)の
川崎のぼる先生も長年ここに住んでいるようです。
"三鷹の森ジブリ美術館"や動物園もある
"井の頭恩賜公園"も三鷹市(武蔵野市までまたがってますが)にある都立公園。




ちなみに三鷹市のキャラクターになった
Poki(ポキ)は、三鷹の森ジブリ美術館開館時に
宮崎駿先生によりデザインされたものですね。

話のついでに、今年もいつもの井の頭恩賜公園にて開催された花見写真を載せておきましょう。


参加メンバーが持ち寄った物を、どばっと一まとめにするのが楽しい。

いつも
辛酸なめ子さまの本を持ち歩いている私の、この日の一冊は
「処女伝説」でした。

素敵な押絵羽子板でも遊びました。

〜太郎とゆかいな仲間たち〜(人数少ないけど)





"まんすけばし"前で。

三鷹市には何かとアバンギャルドな一面もありまして、例えば三鷹市水道局は
「新世紀エヴァンゲリオン」の
綾波レイを浴衣姿で使ったポスター&下敷きを製作して、オタクが集まりすぎて物議をかもした事件も記憶に新しいですね。
パチンコ屋で、その綾波レイ等身大フィギュアを見つけましたので、記念撮影しました。


↑この下の写真の日は綾波レイが浴衣を着ていたのですが…モデルで見えませんね。
おっと、話をもっと高尚な(?)文学関連の方に戻しましょう。
この
"玉川上水"は…


そう!1948年に
太宰治が愛人と共に入水自殺した川です!!
10年くらい前に初めて三鷹市を訪ねた時は、興奮してこの玉川上水を目指したものでしたが、あまりの水量の少なさに唖然としたものでした。川自体も当時よりずっと小さくなっているのです。
それに入水した正確な場所も確定されていないようですね。
太宰治を思い、しばらく玉川上水の流れを眺めました。

この玉川上水沿いに、三鷹のシンボル的な道路
"風の散歩道"がのびていますよ。
次に先月(3月)に
"太宰治サロン"なる所がオープンしたと、駅のこれ↓で知り、

早速行ってみましたよ!!

しばし
「惜別」を読んで心を落ち着かせて…


入場!

太宰治と三鷹市について勉強しました。



(↑
「人間失格」の複製原稿に感激!)
三鷹市には
太宰治以外にもゆかりの文学者が数多いのですが、三鷹駅前から続く中央通りだけで
"文学モニュメント"たる碑がいくつも建っています。
さくら通りとの交差点にあるラーメン屋
"江ぐち"を通り過ぎて先へ進むと…
あ、また脱線しますがこの江ぐちは二人組の漫画家
泉昌之の原作者の方、
久住昌之先生初の単独著作
「近くに行きたい 舞台は江ぐちというラーメン屋」で題材に使われてまして、何とこの店一軒についてだけで書かれたエッセイ単行本で衝撃を受けた私としては、ここも聖地とも言える店。
しかし最近いつ行ってもやってないのです。地下1階に江ぐちが入ってる、その雑居ビル自体が閉まってるんですよ…


↑随分前に行った時のですが、店内に貼られたメニューが少し見える写真を貼っておきましょう。
話を戻して中央通りをそのまま進むと、まずは
三木露風の童謡
「赤とんぼ」(
山田耕筰作曲)にちなんで建てられた
"三木露風の碑"。別名
"赤とんぼの碑"です。
三木露風もこの三鷹に住んでいたそうですね。

次のこれは
山本有三関連の"少年の像"。

"山本有三記念館"というのも三鷹市にありますよ。
武者小路実篤関連の碑は
"地球を支える手と人間萬歳"。

そして!
これが
太宰治と
亀井勝一郎の親交をテーマにしたという
"本のレリーフ"です!!

もちろん我々も一緒に記念撮影。

さらに中央通りを、途中の古本屋とかに寄りながらずーっと進んで少し探すと、
太宰治の墓がある
"禅林寺"もあります。
ここには
森鴎外の墓もあり、そのため
永井荷風、
与謝野晶子、
斉藤茂吉らも墓参のために三鷹を訪れるようになったのだとか。
そもそも
太宰治の墓がここにあるのも、
森鴎外のそばに葬って欲しいという遺言にしたがっての事。
多少迷いましたが、ついに禅林寺発見!!



ちゃんと有名人の墓場所案内もありました。

ここだ〜、ついに来た。




そしてそして…これこそが、
太宰治の墓。神妙に手を合わせた後は記念撮影です。



私の暗い青春時代のアイドルだった
太宰治。
もちろんその著作はほぼ全作読んでますし、ついに墓参りができて、いろんな想いが込み上げてきました。
太宰治信者のこの友人(奥)は、
太宰と一緒に寝たいのだと言い張ってこの有様。

もいちど、よく手を合わせて拝んで…
次は
森鴎外の墓です。こちらは本名の
森林太郎と墓石に刻んでます。
二人の文豪の墓は本当にすぐ近くにあって、ほぼ向かい合っているのです。


『余は石見の人、森林太郎として死せんと欲す』と書いた石碑もありました。
ちなみに
森鴎外の遺書も400円で買えますよ。

休憩コーナー"喫茶墓場"で一休みして、

墓場にあったら焼却炉を覗くと、もちろん人骨がぎっしり詰まってはいたけど、それからも文学の匂いがしてきたのです(嘘)。



この日はまさに桜が満開で、いい雰囲気の中、貴重な墓参りができました。
♪桜の国の散る中で
死人の口がうたうたう
天国と地獄はよく似てる♪


ちなみに、現在でも
太宰治の誕生日、そして遺体が発見された日でもある6月19日は
"桜桃忌"として毎年ファン達がここに訪れています。
禅林寺の隣には"八幡大神社"があり、

市の指定文化財になっている大きなシイの木の中で、血は立ったまま眠っています。
そうだ、この日は桜も咲いてる事だし、帰りに少しだけ住宅街の公園の高台で少し飲んだのです。

素敵なBGMを聴きながら…

その後は"子供の王国"を作りました。
…つまり、子供たちのCITYたるこの住宅街の公園を、我々の武力で占拠したのです!!
ヒーローはマントを羽織るものですよね。

そして強敵である、現役のガキ大将に立ち向かい…


ついに勝利!!

"俺達の旗"として勝利の証を風になびかせました。


---------
他にもこの三鷹市には、太宰治旧居跡だとかの名所、旧跡、記念館、ギャラリー等の観光スポットも地味なの含めていろいろあるのですが、それらはそのうち機会があったらという事にして…
次回は私が電車を使ってまで三鷹市に週二回くらいのペースで通う理由となっている、
"一圓 三鷹北口店"を中心とした飲食店スペシャルでお送りします!
- 2008/04/20(日) 17:34:57|
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今回の
日野日出志作品も、前回の
「おどろんばあ」と同じく
ゴラクコミックス(GORAKU COMICS)から上梓された
「怪奇傑作選」(
日本文芸社刊)です。

古道具屋
"般若堂"店主の
源さん↓

が、それぞれのお客に見つけられた古道具にまつわる不思議な話をするという、つまりは
「おどろんばあ」の続編です。
タイトルに"傑作選"とあるのは誤解されるだけだと思うのですが、何故こんな名前にしたのでしょうね。
「おどろんばあ」の二巻としてじゃダメなわけでもあったのでしょうか…
今回の題材となった道具は、押絵羽子板、紅珊瑚のかんざし、絵、レコード、オートバイ、ニポポ、サンドバック、凧の八話収録です。
高倉健をモデルにしたヤクザ者を描いた
「黒髪と紅珊瑚」は好きですが、相変わらずあるのが戦争を使った悲惨な話で、
「母娘像」は泣いてしまいます。私は中国残留孤児ネタでどうしても涙が出てきますからね。
心霊現象に絡めたいい話が中心の中、特筆すべきは
「怪奇傑作選」を読んで源さんがケンカめちゃくちゃ強く、背中に般若の刺青を背負っていると分かった事でしょうか。
おどろんばあ……
おどろんばあ……
赤子が生まれて人が死ぬ
死人が腐って骨になる
現世浮世幻の 地獄極楽妖かしの
おどろん おどろん おどろんばあ…………
- 2008/04/19(土) 00:00:00|
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般若の眼は限りなく深く
人の世の闇を見すえておりやす
人の心の闇を見すえておりやす
般若の眼は 怒り悲しみ苦しみ
すべての心を飲み込んで 静かに見すえておりやす
修羅を背負った人間の運命を
じっと見すえておりやす…………
そんなわけで、次なる
日野日出志作品紹介は、
「おどろんばあ」(
日本文芸社刊)。

そう、日本文芸社といえば
漫画ゴラクですが、
ゴラクコミックス(GORAKU COMICS)からも
日野日出志先生の作品は上梓されているのですね。
ゴラクコミックスだけに内容も大人向けを意識したのか、キレイにまとめた連作となっています。
もちろんちゃんと
日野作品特有のグロさも擁しているのですが…
ひばり書房から出してた本のような、恐ろしいまでの情念とか迫力なんかはすっかり薄まっていますね。
とある街の高台にある一軒の古道具屋
"般若堂"には、店番にこういう↓店主が座っています。

そこへ訪ねてくる、訳ありの客とその客が見つける古道具にまつわる不思議な話、というのが毎回の基本設定。
店先に飾られているでかい般若(カバーイラストの物)が全てを語ってくれるとかで、店主はそれぞれの道具についての逸話を教えてくれるのです。
ベーゴマ、赤い靴、日本刀、リール、雪ん娘人形、鉄道模型、カスタムナイフを題材にした七話を収録していますが、そのほとんどが死人が現世に思いを残して現れるような心霊現象を扱っています。
「怪談雪女 ゆうれいのまんが」でも使っていた、越後(新潟県)の民話
「雪太郎」と全く同じ話なんかも使われていました…
そしてこの連作には続きもあるのですが、その話はまた次回。
おどろんばあ……
おどろんばあ……
赤子が生まれて人が死ぬ
死人が腐って骨になる
現世浮世幻の 地獄極楽妖かしの
おどろん おどろん おどろんばあ…………
- 2008/04/18(金) 00:50:51|
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今回の
日野日出志作品は、いつもと違います。
「畸書 全身に鱗が生えてくる本」(
KKロングセラーズ刊)で、単純な漫画作品ではありません。
その内容は小説、絵物語、イラスト集、写真集、まんが、心霊実話、猟奇実話、告白等とバラエティに富んでいるのです!
まずカバー袖の解説を読んでみましょう。
『扉を開けると……「皮膚感覚」の恐怖が襲いかかる!
用意された"九つの扉"。その扉を開けると―得体の知れぬ怪物があなたの足首を掴む!!
異常な男があなたの体をナタでバラバラに切り刻む!!毒虫が全身にたかり、ウジやミミズの大群が蠢く!!
気がつくと、肌にウロコが生えている!!
逃げても、逃げても追いかけてくる―こわい!!でも、開けずにはいられない!?』とあります。
早速ページをめくってまえがきを読むと、この本は
『読むお化け屋敷、読むホラー映画である』のだそうです。
さらに
日野日出志先生、活字が多い本だけにいつもより雄弁に"闇の世界"についてとか語ってくれてます。
もう我慢できない!早速ですが"九つの扉"とやらを順に見ていきましょう。
●奇病の扉
この扉をめくると、小説
「肉瘤」が始まりました。
小さな産婦人科病院の院長は恐るべき秘密があったのですが、それは堕胎された胎児たちの肉塊を、様々に料理して食べる事。
気持ち悪い描写で胎児料理についてとか語ってくれるのですが、そのうち院長の体中にできた瘤が肥大してきて、ついにはその全てから胎児が生まれ出ると、胎児たちは一斉に院長の体を貪り食う…
というおぞましい話。
見開きの右ページは小説ですが、左ページはグロい挿絵になっていて、そちらの出来もいいです。
●異形の扉
ここは絵物語
「ビン詰めの異形」。
1ページの半分は文章、半分は絵という形式で進みます。
石造りの床で目覚めた少女は、どうやら記憶を失くしています。
考える間もなく、無数の大きなビンの中から出てきた醜い怪物が少女を追ってきて…
危ない中を逃げて逃げて、最後に偶然鏡を見たら少女自身も醜い怪物の仲間だと分かるという話。
って、これは怪奇小説の古典である
H・P・ラヴクラフトの
「アウトサイダー」(The Outsider)と、まるっきり同じ話ですね。
●鱗の扉
次は純粋なホラー漫画
「畸型の魚影」。絵も力入っていて、さすが本業の漫画だと思わされます。
海洋汚染と奇形魚の因果関係を研究している"北浜海洋生物研究所"に、とんでもなく醜い新種の魚が届けられました。
ここの科学者、
さとるの妻がその化物魚に襲われたようで、全身に鱗ができた後、この世の者とは思えぬくらいの醜い姿に変わり果ててしまいました。
そしてその妻の体を食い破って出てきた化物が、『海の全生命体の意思である』としておごりたかぶった人間どもに復讐を宣言する話。
●猟奇の扉
ここは猟奇実話を集めた
「猟奇コレクション」で、人肉食事件他を短くまとめて紹介してくれます。
『人肉はハムやソーセージより生が一番ですぜ。だけど大人の肉は固くていけねえ。子供の、それも血のしたたるような、新鮮な生肉が何と言ったって最高でさあ』●血の扉
ここはイラスト集
「血と肉と華」。
大蛇や巨大な蛾、植物、大トカゲ等が、全裸の人間の女を喰っていく見開き絵が続きます。
やはりグロいだけではなく、色気もあって幻想的で美しいのが
日野日出志先生の絵だ、素晴らしい。
●心霊の扉
ここは心霊実話
「身の毛もよだつ体験」。
日野先生自身の恐怖体験を文章化して、
『やはり心霊現象は、存在すると言う他はないのである』と締めくくります。
●残虐の扉
ここは写真集
「人肉処理室」。絵も文章もありますが。
手首、両腕、太股とナイフやノコギリを使って切り離した後は、内臓を引きずり出し、首を切断し…さらには眼球をえぐり出して、新たなる生贄を求めて終わります。
こんな"地獄の人肉処理室"の描写を、写真付きでやっているのだから凄い。子供なら泣いちゃうでしょう。
写真は
日野日出志監督で作った映像作品
「ギニーピッグ2 血肉の華」からの流用ですけどね。
●死葬の扉
ここも絵物語ですね、
「腐乱する男」。
ページ上部がイラスト、下部に文章です。うへっ、絵が気持ち悪い!
生きながら腐っていく男が、最後は骨も砕けて…宇宙、森羅万象のあらゆるものと同化するという話。
これは類似の話が何度か漫画化もされていますね。
●開かずの扉
…に入る前に、
『告 故あって左の扉、開けるべからず。』とあるのですが、無視してページを開くと、
「闇からの告白」。
扉に入ってしまった後も、もう
「地獄の子守唄」以上にしつこく『今すぐにこの本を閉じるのだ。』とか『これ以上読み進むのを止めるのだ!!』とか言ってきます。
でも無視すると、
『ああ…………これほど言っているのに、あなたはまだ読んでいる。』とか言って諦められ、ついに
日野先生の恐ろしい告白が始まります。
そして読んだ恐るべき内容とは!!
…それはここでは秘密にしておきます。
だって言ってしまったら私にも貴方にも、どんな災いが降りかかるか分かりませんからね。
いや、私はもう遅いかも。何故なら私はアドバイスも聞かず、最後のページまで開いて
"恐ろしい呪詛の図形"を目撃してしまったのだから!!
今日から数えてきっちり十三日目に、私の身に恐ろしい何かが起こったら…それはこの本、
「畸書 全身に鱗が生えてくる本」のせいです。
---------
あとはこの本、それぞれの扉の間に
"地獄虫小図鑑"というのがあって、鬼んぼ、姫んぼ、魔虫んぼ、蠍んぼの四人が恐ろしい地獄虫達を紹介してくれるのです。
その地獄虫達を見てたら、こういった生物のデザイナーとしての
日野日出志先生がどれだけ凄いかも理解できるでしょう。
怪奇、恐怖、幻想、耽美、猟奇、血、狂気、戦慄ー
読むほどに、見るほどに、あなたの肌は恐怖と戦慄に泡立ち、本書を読み終わる頃には、きっと全身にウロコが生えているに違いない。
そして、怪奇と幻想の迷宮に呑み込まれ、抜け出せなくなった自分に気がつくだろう。
その時こそあなたは、怪奇と幻想の世界の住人になるのだ。
闇の神がすべてを支配する、怪奇と幻想の世界。
僕は、この世界を限り無く愛している。
- 2008/04/17(木) 01:42:03|
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