大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

楳図かずお邸 2

先月、建設中の楳図かずお邸へに訪ねた時の模様は「ココ」でアップしましたが、その時のブログを見た友人達から連れてってくれと頼まれまして、今月も再び行きました。

そんなわけでまた武蔵野市吉祥寺本町へ。

例の、楳図かずお邸は街の景観を壊すと訴えた近隣の住民達(おばちゃん2人)の件ですが、ちょうど私が前回訪れた次の日のニュースで伝えていた事によると、既に外壁は完成しているため『壁を撤去するまで毎月10万円(2軒に毎月5万円ずつ)払え』と訴え出したそうです。

こういう住人が近隣にいたのでは、楳図かずお先生は安心して下見にも来れないでしょう。
不振人物がいないか、私がきちんと周辺をパトロールしなくては…
って、ウロウロしてたらどう見ても私の方が不振人物だ。

とにかく着きました。
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前回から一ヶ月ちょっと…ほとんど工事は進んでないように見えますが、前回無かった階段と門を発見。
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よく見ると"ぐわし"の形になっているのが分かりますか?!

キャッキャ、キャッキャと、興奮気味にはしゃいで順番に記念撮影。
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当然、友人達にも楳図先生トレードマークである赤白ボーダー(楳図ボーダー)シャツを持参してくれと通達していたのですが、誰も持ってなくて…前回も使った私のシャツを着回しです。
楳図先生はたいていもっとボーダーの幅が広いシャツを着ておられますので、これだと少し不満が残るのですが…

でも中で一人だけ、ちゃんと持参してくれた友人もいました。半袖ですね。
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続いて行きましょう。
「覚悟のススメ」・・・こんな感動的なまでの素敵Tシャツを着ていた彼も、
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平等に楳図ボーダーへ。
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最後に、この香港の映画プロデューサーのような風貌の男。
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実はこの人こそが私、BRUCE。

さて。忘れられがちですが、実は"緑"も楳図カラーとして重要です。
赤白ボーダーの隣りにちゃんと緑の部分があるし、その緑服で来てくれた彼の手に持つ雑誌では楳図先生の服も緑ではないですか。
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さらに今回は裏からも楳図かずお邸を見るべく、住宅街をかきわけて進みました。そして見えるポイント発見!
間に民家が入ってしまうので遠いのですが、こちらからのはレアショットと言えるでしょう。
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これで楳図邸観光ツアーは終了。

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しかしせっかく人数も集まった事だし、ついでに近くの"井の頭公園"で昼間からビールを飲みました。
買物は当然"MISHIMA"
ここは昼からビールやワインを楽しめ、しかも外国の珍しいのも置いてるので重宝しているのです。
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この日はテイクアウトでSHIMAYビール等を買い込み、井の頭公園へ。
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広い井の頭公園の中でも、ここに見覚えある方がいるのではないでしょうか。
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そう、森田まさのり先生の「ろくでなしブルース」で、前田太尊葛西という"東京四天王"最強対決の時に舞台となった場所ですよ!

なのでポーズも「ろくでなしブルース」風に。
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この友人などは、その対決で前田太尊が放った、壁から返ってきての飛びフックを再現してくれました。
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しかし楳図先生のファン達と「ろくでなしブルース」の話をする事になるとは…皆、漫画の趣味は幅広いなぁ。

そのうち雨がザーザーと振ってきまして…
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すぐ近くにある、焼き鳥の超有名店"いせや"に移動しました。
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さきほどの"MISHIMA"はこの向かい側です

酒の他に頼んだのは、餃子とシュウマイ、焼き鳥各種。
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店を出て、ここは吉祥寺駅。
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まだ楳図ボーダーTシャツを着ている友人ですが、背後の時刻表もボーダーである事は注目すべきでしょう。

また折をみて楳図かずお邸の様子は見てこようと思います。
それでは、サバラ!


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  1. 2008/05/31(土) 23:54:16|
  2. 古本 番外編
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週刊少年ジャンプ(39) 大場つぐみ&小畑健 5 「DEATH NOTE(デスノート)」 5

今夜で大場つぐみ原作、 小畑健作画「DEATH NOTE(デスノート)」は今夜で最後です。
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13日の金曜日に発売された、13巻にも触れておきましょう。

本編は12巻まで終わっているのに、このガイドブックというかファンブック的な内容の本をあたかも続編のような扱いの13巻として発売するとは、さすが少年ジャンプ。掴んだ金づるを簡単には離しません。
人気あったのに12巻で終わらせたあたりは、ジャンプにしては偉いと感心していたのですが…
しかも本編ではついに出てこなかったLの本名が記されたカードを袋とじのオマケとして付けているのですが、これが数種類あるんですよ。
つまり熱狂的なファンは一人で複数冊買うように、とのメッセージが集英社から伝わってきます。
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私の本についてたカードはこれ。

Lの本名はエル=ローライト(L Lawliet)なわけです。ええっ!?L(エル)って本名だったのですよ!!
でも何でわざわざ本編で出さなかった本名を、必要もないのに明かすのか…
あまり問い詰めちゃいけませんか、当然それを売りにしてお金を稼ぐためでしょうね。
うーん、資本主義社会の大人達って凄い。

そもそもこんな「DEATH NOTE(デスノート)」ガイドブックみたいなのは私には必要ないのです。徹底的に解析した努力は買いますが…
しかし特筆すべきは、本編連載開始前にジャンプで掲載されていた"読み切り版"の「DEATH NOTE(デスノート)」がここで単行本初収録されている事。
そしてこれが面白いので、幻の作品にしてしまわなかったのはエライ!
連載版とは登場人物が全然違いますが、ノートのルールなんかも読み切り一話のために既にここまで作られていたのかと感心します。

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主人公は鏡太郎で、まだ13歳の中学生。
いじめられっ子で、死神のリュークが落としたデスノートを日記として使って、偶然その効果を知ります。

自分をいじめてた奴らが二人死んで、『たしかによかった』わけですが、また他の奴らが代わりにいじめてきて…そいつらの名前もノートに書いて殺して、というのが最初の展開。
これって藤子不二雄先生の「魔太郎がくる」の1,2話目にそっくりですね。
そういえば主人公の名前(ウラミマタロウとカガミタロウ)もよく似ているではないですか。
もう一人出てくる鏡のクラスメイトも三浦という名前で、つまり魔太郎の名字を引っくり返した名前になってます。
…まぁそういう事はどうでもいいのですが。

疑う刑事や、もう一冊のデスノートや登場し、次が気になってあっという間にページをめくってしまいます。
ホラー的な要素もあっていいのですが、ノートに名前を書くだけで殺人できちゃうわけだから、アクションシーンは無くて地味な印象も残ります。
それでもジャンプ読者の指示を得て、あの連載になったのだから嬉しいものです。
既に人気漫画家になっていた小畑健先生が作画担当になったからでしょうか。確かに盛り上げるの上手いですしね。

そして連載版と一番違う部分は、何といっても"デスイレイザー"なる消しゴムの存在。
これでデスノートに書かれた名前を消すとと、まだ遺体を焼かれていない者は生き返るというのです。
ますます有り得ない話になるのですが、これがこの読み切り話では上手くまとめる要因になるのです。
もちろん、連載だとしたら生き返ったり死んだり簡単にできるのでは緊張感を保てるわけがなく、それでカットしたのでしょう。

他にも「DEATH NOTEにラクガキ4コマ」なんてギャグ漫画も載っていて作者の懐の深さを見せてくれますし、作者二人のインタビューや対談では貴重な逸話も知る事ができました。

この「DEATH NOTE(デスノート)」
また何年後かにでも読み直して、どう印象が変わるか…今から楽しみにしています。
  1. 2008/05/26(月) 23:53:56|
  2. 週刊少年ジャンプ
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週刊少年ジャンプ(38) 大場つぐみ&小畑健 4 「DEATH NOTE(デスノート)」 4

今夜も大場つぐみ原作、 小畑健作画「DEATH NOTE(デスノート)」の続きですが、前回で"キラ"であるライトの記憶が復活した所でした。
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全てライトの計画通り進んでいた事が分かるのですが、その種明かしがあり、そしてや他の捜査本部メンバーにも、初めて…死神の存在を見せてしまいます。
『所有権に関わらず デスノートに一度でも触れれば誰でも それ以降はそのデスノートに憑いている死神を見ること 話すことが出来る』
というルールがあるのです。

でも本当に死神が存在し、デスノートに名前を書くと人が死ぬ事を、他でもないLの頭脳にばらしたらまずくないか…
それも先読みしているライトは、既にリュークを使ってデスノートに嘘のルールを書かせていて、ノートの存在がバレる事を逆手に取ったトリックがネックで誤魔化し切るのです。そして、
『ルールとはいつの世界も 神とされる者によって創られるものだ
おまえは僕のつくった嘘のルールに平伏し 新世界の神に逆らおうとした罪で死ぬんだ』

というライトの思惑通りに、死神であるレムの命を利用してL、そしてワタリも始末するのです。

・・・おお、これでライトが本当に新世界の神になっちゃうのか。新世界の創生はどうなるのか面白そうだな~、結局は腹黒いライトのせいで元通りに犯罪が起こっていって世界も元に戻りそうだけど…
なんて思ってたらですね、ここで何と!!
あのワタリが本名キルシュ・ワイミーという偉大な発明家だったと発覚し、彼の発明資金で創設していた"ワイミーズハウス"という孤児院から、"第二のL"が登場してくるのですよ!!

ズココーッ!って、これずっこけるしかないというか、やはりジャンプだな、というか…しかもLより若いガキだし。
代わりが他にいる事で最初のLの価値も下げ、しかもそれじゃあ次々Lが出てきて終わらないでしょうに…
ただ、第二のLは二人いて、二人なら世界一の探偵であったLを超えられるかも、といった工夫はあります。


この後は「DEATH NOTE(デスノート)」の第二部と言うべきなのでしょうか。
舞台は2009年。つまり未来に移り、そこではライトが23歳で警視庁に入庁していて、キラの裁きを続けていると共に死を隠したLの役も演じ、つまりはいつか言っていた
『Lと同等の地位を得て警察等も自由に動かせる立場にあり 裏ではキラ 最強だな…』
という地位に本当になっていて、着実にキラが法になる時代へと向かっているのです。

それに対抗するのがSecret Provision for KIRA。
略してSPKという、Lと関わりを持たないアメリカ合衆国独自のキラ対策機関で、ニアを中心にFBIやCIAを中心に抜擢した人員で結成されています。

二人いると書いた第二のLのもう一人はメロで、こちらはニアと仲が悪く、正反対の道であるマフィアと手を組んで、先にキラを捕らえるべく戦います。

それからライトの妹・粧裕がメロに誘拐されちゃったり、ハイジャックに地下通路からのミサイル、別の死神・シドウも人間界に関わってきたり…
とにかく推理・サスペンス物というよりはアクション物といった展開になってきます。
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キラ信者が世界中に増え、ついにはアメリカ合衆国が国としてキラに逆らわないと宣言しますが(おいおい!)、ライトの父・夜神総一郎は殺されるし、ライトが現在のLでありキラであるとニアに見破られてピンチを迎え…
というより、第二部以降はライトの頭脳がどんどん落ちてる感じが、いや明らかに別人のようにダメダメなんですが、これどういう事なんでしょう。
社会経験も無い高校時代からあれだけ人々の目を欺いてきたのに、理由もなく能力が落ちてメッキが剥がされていきますよ。
作者が、これではライトが強すぎてキラが本当に神になってしまうと思って弱くしたのでしょうか…

この後も魅上照高田清美といったキャラが強くからんできて…
そうそう、私は物語後半では、ミサミサが高田清美に対して『死刑』って「がきデカ」こまわり君のモノマネして言う所が一番印象深いかな(笑)
で、最後の対決。
この内容と結末についてはここでは語らないでおきましょう。
後半も突っ込み所満載なのですが、そりゃないだろって所が多くなってケチつけてるだけなように思われちゃいますからね。

そして私は、名作漫画はストーリーがバレたってその価値は半減しないし、何度でも再読に耐えられるものだと思っているので、このブログでもネタバレ承知で全部書いちゃったりしていましたが、この「DEATH NOTE(デスノート)」に関してはね…
『この後どうなるんだろう』という楽しみを未読の方に取っておくという事で終わりましょう。
ただ最後(2011年)の松田桃太の推理はひっどいな~。それを許したらライトも全く同じような事を書いてれば逆の立場だったわけだし。これに関しては作中で真相を明らかにしてませんが。
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これだけ言っておくとラスト近くの会話では、かなり正義とは何かといった主題が強調されていきます。
というか世の中どいつも自分が正義だと疑ってないのですからね、当然正義と正義の闘いになるし、現実世界と同じく勝った方が正義という結論になるしかないのでしょう。
大場つぐみ先生曰く、この「DEATH NOTE(デスノート)」に善悪論やイデオロギー的な意図は全く考えていないのだそうです。

最初にリュークが意味深に言っていた言葉、『デスノートを使った人間は天国にも地獄にも行けない』というのは、ただ単に『天国も地獄も存在せず、死んだ奴のいくところは同じ(無である)。死は平等だ』っていうのはどうでしょう。
これが作者の思想のようですが、つまりデスノートでも銃器でも何人殺しても死ねば同じという事ですよね。

あと・・・最後に1ページ使って出てくるキラ信者の人物が、今までに一度も出てきてない、名前もないキャラだってのはありなのか!?
まぁ「DEATH NOTE(デスノート)」はエンターテイメント作品でありながら、いくつかの要素で実験的な作品とも言えるものでしたからね、これは最後にまたやってくれたのでしょうか。


いいえ あなたはただの人殺しです
そしてこのノートは史上最悪の殺人兵器です


  1. 2008/05/25(日) 23:50:33|
  2. 週刊少年ジャンプ
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週刊少年ジャンプ(37) 大場つぐみ&小畑健 3 「DEATH NOTE(デスノート)」 3

大場つぐみ原作、 小畑健作画「DEATH NOTE(デスノート)」の続きです。
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"キラ"ことライトと、探偵による、それぞれの正義を掲げた正体探りの知能戦は続きます。
少年ジャンプでは珍しい形ですが、これもバトル漫画なんですね。

そうこうするうちに高校生であるライトは、センター試験の日になりました。
この「DEATH NOTE(デスノート)」では、犯罪に関わる内容だからか実在しそうな名前の登場人物とか、施設の名前なんかもほとんど出てこないのですが、ライトが受ける大学は東応大学。当然東京大学のもじりですね。略して"東大"というのは同じだし。

その試験会場に、何とLが来ています。それも受験生として。
物語の完結後に公式ガイドブックとして発売された13巻によれば、Lはライトより6つも上なのですが、小畑健先生の絵柄だと誰もがキレイな顔すぎて細かい年齢分からないので、いいでしょう。
ただ、全世界の警察をも意のままに動かせるLが、捜査員として潜入するのに本当に試験をわざわざ受けなくちゃならないって…何で。

まんまとこの二人は主席、それも全教科満点(という噂)で東応大学への入学を決めます。
Lはキラが殺しをするには顔の他に本名も知る必要があると掴んでますし、そうじゃなくても誰も名前を知らない存在でありますので、当然偽名、それも人気アイドルと同じ名前で入学しています。
そしてキラではないかと疑うライトに対して、先手を打ってLと名乗って仕掛けてくるのです。

これからは二人が直に接しての騙し合い知恵比べ。
テニス勝負で性格判断から、話し合っての探り合い…ジャンプの漫画でこんなに会話シーンや活字が多くても許されているのが驚きです。さすが大人気漫画。
そしてライトとLは捜査を共にするようになるのですが、これが全て偽りの協力。騙し合いが面白い。

次にライト以外にデスノートを持つ者が現れて、ビデオをTV局に送りつけて急展開です。
それはキラの殺人予告ビデオなのですが、この"第二のキラ"は熱狂的な"本物のキラ"信者にして可愛い少女の"ミサミサ"こと、弥海砂。↑画像の4巻表紙の子です。
ファッションはゴスロリで、頭の方は少しおバカ。目立っちゃまずいだろうにタレント活動もやっちゃってます。
もちろんライトに憑いてるリュークとは違う死神を連れていて、その死神・レムもカッコいいですよ~。

キラ崇拝に加えてライト自身に惚れしてしまい、何と突然ライトの家に訪ねてきて、ライトに協力するから『彼女にしてください』なんて言い出しました。
女性に対する恋愛感情は一切持たないライトも、それを利用するためにミサミサと付き合うふりをするのですが、あまりのバカさゆえに生まれて初めて女を殴りたいと思ったり。

そして証拠を残しすぎたミサミサは第二のキラ容疑で逮捕され、拘束されるのですが…この時の拘束衣がリアルですね。
L達の激しい追及から逃れる為に策を弄したライトとレムは、デスノートのルールを利用してミサミサのデスノート所有権を放棄させ、デスノートに関する全ての記憶を飛ばしました。
そしてライト自らの提案で自分の手足を縛って監禁させます。
続いてライトもデスノートを放棄して自身の元からリュークを去らせ、自分のデスノートに関する記憶を飛ばすのですが、これでこの後どうやって記憶を戻すのか…
実はこの前にリュークとレムの間でノートを一周させて、後にミサミサに憑く死神をリュークにさせたりといった策を練り、下準備を終えていたのです。
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それから"第三のキラ"としてヨツバグループという大企業の人間にデスノートが渡るのですが、持ち主はライトがレムに出していた条件通り私利私欲の為にデスノートを使う者。

ライトとLは心理戦で戦いながらも、ここの8人の候補の中から誰が第三のキラなのかという推理遊びで読者を楽しませる展開があるのですが…
これは書いちゃうと正体は火口卿介で、ライトは記憶を失くす前の計算通りに、そうあまりにも上手くいきすぎなのですが、とにかくいくつか展開があってライトが計算通りに全てを取り戻して、また"新世界の王"への道を歩んで行く事となり、そしてLは…

続きはまた次回。


おまえが僕に友情を求めてくるなら快く受け入れてやろう
僕はおまえを信じ込ませ そして全てを引き出しおまえ達を殺す



  1. 2008/05/24(土) 23:51:38|
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週刊少年ジャンプ(36) 大場つぐみ&小畑健 2 「DEATH NOTE(デスノート)」 2

今夜も大場つぐみ原作、 小畑健作画による「DEATH NOTE(デスノート)」です。
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死神界でリューク、そして人間界でライトという、退屈する二人のキャラが本編の主人公。
リュークのデザインはティム・バートン監督映画「シザーハンズ」からヒントを得ているそうなのですが、そういえば後に出てくる他の死神もティム・バートンっぽいです。

リュークが退屈しのぎに人間界へ、"デスノート"という物を落としたのですが、これはノートに名前を書かれた人間は死ぬという、死神の黒いノートだったのです。
たまたま拾った人間がライトという、私立大国学園高等学校の生徒。そして日本でトップの成績をキープし続ける秀才にして、父親が警察庁刑事局局長の夜神総一郎
こんな有り得ないと思われる偶然も、少年漫画では誰も突っ込まなくていいのです。

デスノートのルールとして、最初から
『デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ。』
『書かれる人物の顔が頭に入っていないと効果は無い ゆえに同姓同名の人間に一遍に効果は得られない』
『名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと そのとおりになる』
『死因を書かなければ すべてが心臓麻痺となる』
『死因を書くと更に6分40秒 詳しい死の状況を記載する時間が与えられる』

・・・等々が書かれていたのですが、これが回が進むにつれて次々と新しいルールが付け足されていって複雑化していくのです。

さらにライト自身も、デスノートから切り取ったページの切れ端に名前書いてみても効果が有効か確かめたりする性格ですし、嘘のルールなんてのも出てきます。
デスノート所有権のルールもあるし、設定を複雑しくしていくから、単純なストーリーなのに勝手に深読みして難しい事を語りたがる人々も出てくるのでしょうね。

とにかくデスノートを拾ったライトは、その効果が本物である事を確かめると次々と犯罪者の名前を書いていきます。
そしてそれをただ傍観して退屈しのぎをしている死神のリューク。
『世の中腐ってる 腐ってる奴は死んだ方がいい』
と断じるライトは、犯罪者が存在しない理想の新世界を作り、その新世界で神となって長く君臨する事を夢見るのです!
日本一の秀才が何と幼稚な!!と思われる方も多いでしょうが、その突っ込みも無しにしましょうね。

大量の犯罪者達が全て心臓麻痺で葬られていくのだから、当然その裁いてる者の存在に気付いた某先進国のICPO(国際刑事警察機構)会議で、L(エル)に解決してもらう事にします。
このLとは、誰も名前も居場所も顔すら知らない謎の探偵で、かつて手がけた事件は必ず解決に導いていて、全世界の警察を意のままに動かせる唯一の存在だそうです。

そのLとコンタクトを取れる唯一の存在がワタリという者。
このワタリという名前から、作者は白土三平ファンではないかと推理できます。

世界中で起こっている犯罪者への裁きを知った大衆も、一部はKiller(殺し屋)から付けた愛称のキラ (KIRA)として崇拝し始めていますよ。
こんな風に、ノートに名前を書くだけで殺人を犯しているライトを捕らえる事など不可能だと思うでしょうが、それでもLがいかにしてキラ(=ライト)が関東地区にいる事を突き止め、その力を見極めていくか…
ここら辺の知能戦は面白くて、サスペンス要素も加わって白熱してきます!
あの少年ジャンプでサスペンス作品をやったのも凄いですが、見事に成功しているでしょう。

Lは日本に捜査本部を設け、ライトの父を始めとしたメンバーに初めてその姿を現し、協力してキラに挑む事になります。
漫画的に姿を見せないわけにはいかなかったのか、今まで誰も見た事がなかった世界一の探偵にしては意外とあっさり姿を出しました。
(今回アップした画像の左(1巻)がライトで、右(2巻)がLです)

FBIのレイ・ペンバーと、その婚約者である元FBI捜査官の南空ナオミにわずかながら追い込まれますが、ライトの機転が買って共に始末しました。
ここで、ライトはキレイ事言って正義の味方だと思わせても、自分の邪魔する者は善人でも殺す事が分かります。

しかしこれが原因でついにライトは私生活を見張られ、部屋に監視カメラを全部で64個も付けられるのですが…
それに気付いて、疑いを晴らすやり口も見事。とても高校生とは思えない所も、やはり特別な存在だからでしょう。

・・・それでは、続きはまた次回です。

そのノートを使った人間にしか訪れない苦悩や恐怖…
そして おまえが死んだ時…俺がおまえの名前をノートに書く事になるがー
デスノートを使った人間が天国や地獄に行けると思うな
それだけだ


  1. 2008/05/23(金) 23:24:08|
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週刊少年ジャンプ(35) 大場つぐみ&小畑健 1 「DEATH NOTE(デスノート)」 1

今回は大場つぐみ原作、 小畑健作画の「DEATH NOTE(デスノート)」
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週刊少年ジャンプ(集英社刊)にて2003年から2006年まで連載され、ものすごい大ヒットを記録して映画化、アニメ化、ゲーム化…社会現象にまでなった超有名作品ですね。

まず読み切り漫画として掲載して、それが人気を博したために連載開始したという、ジャンプでよくあるパターンの始まりでした。全12巻なのですが、その読み切り作品も収録した公式ガイドブックとして、13巻も発売されています。
ところでこのポップな作品を、私のようにサブカルチャー好きと思われがちな人間が書くと変な批判がきたりするのですが、まぁいいですよね。それに他の作品のように思い入れがあるわけではなく、友人に名作だと薦められて購入はしたものの、他にも読む本はいっぱいたまってるから部屋で一年間以上も手付かずのまま眠っていた後に、先月ようやく読んだくらいのもんです。

なので最初に断っておきますが、一度普通に読み通しただけで、特別深く読んだりしてません。ただあまりに多い会話や活字で難解な内容に見せているものの、大して深い話でも複雑な話でもないですよ。
でもジャンルは私の好きなサイコサスペンスだし、予想してたくらいには面白くて、引き込まれる場面もけっこうありました。
私のブログを読むような人は「DEATH NOTE(デスノート)」未読者も多いでしょうから、ここで軽く紹介しておきましょう。

まず作者ですが、作画担当は小畑健先生。
1969年生まれの新潟県出身で、1985年に手塚賞へ準入選してからにわのまこと先生の元でアシスタント経験を積んだのだとか。そして1989年、ジャンプにて土方茂名義で「CYBORGじいちゃんG」を連載開始。
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このデビュー作は、私もリアルタイムで読んでいたので覚えてます。
主人公の農作業用サイボーグ・壊造時次郎(サイボーグじいちゃんG)の必殺技は、"Gメガトン"…はいいとしても、もうろくした手足の震えをプラスして破壊力を増幅させる"猛烈もうろくキック"とか、今思うとヤバイネタが結構ありましたね。
その後もジャンプでいろいろ描いてましたが、私はその頃になるとジャンプがいくつか立ち読みするだけの雑誌になっていたので、もう読んでませんでした。
ついに生まれた大ヒット作「ヒカルの碁」も、「CYBORGじいちゃんG」と同じ漫画家だとは知らず、聞いた時にビックリしたものですが、まぁ興味も無くてその場限りで忘れてました。
のちに「DEATH NOTE(デスノート)」を買う事になるまで…

ペンネームを土方茂から小畑健に改名してからは、原作者を付けて絵(作画)に専念するようになり、イラストレーターとしても活躍しています。
もちろん絵は上手いけど、今風で小奇麗な感じが"劇画"好きの私からしたら好みではないのですよ。
それは現代のジャンプ漫画家全員に言える事ですけど、漫画がビジネスになった時代に出てきた人達だからなのか、どれを読んでも作者の血や汗が飛んでこないのです。
ジャンプは読者の葉書に左右されるシステムなので極端にウケ狙いに走るのも分かるし、そもそも彼らが漫画を"商品"として計算して描いてるのも別に批判するべき事ではないのでしょう。
主人公が2ヶ月近く縛られたまま監禁されていても、一切糞尿にまみれず、もちろんイケメンのままですが…子供向けなんだから当たり前だと。

その小畑健先生が、「DEATH NOTE(デスノート)」で初めて組んだ原作者が大場つぐみ先生で、全然聞いた事ない名前だと思ったら、集英社の公式発表ではこれでデビューの新人なのだとか。
『公式発表では』なんて言い方をしたのも、正体としていろんな説があり、「とっても!ラッキーマン」の漫画家であるガモウひろし説が最有力候補と言うから面白いですね。


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「DEATH NOTE(デスノート)」の基本設定を簡単に書いてしまうと、主人公の夜神月(月=ライトと読みます)が、名前を書かれた人間は死んでしまう死神のノート(デスノート)を拾い、それを使って犯罪者を次々と粛清していきます。
そのライトを大量殺人犯として追うのが名探偵L(エル)。彼らの闘いを描いた物語です。
後半はまた別の展開があるのですが、それはまだ先の話。

ただ、どうですか。
水木しげるファン、つまり"シゲラー"ならニヤッと笑っちゃいますよね。そう、水木しげる先生の「不思議な手帖」におけるノートの設定と酷似しているんですよ。
私の友人ではえんどこいち先生の「死神くん」との類似性を語る人もいましたし、御茶漬海苔先生の「魔夜子ちゃん」では『悪魔ノート』という同じようなアイテムも出ていました。
映画好きとしてはロベルト・ロッセリーニ監督の「殺人カメラ」みたいな設定だなとは思いましたが、まぁだからといって「DEATH NOTE(デスノート)」の価値が下がるわけではありません。
それに補足すると、大場つぐみ先生自身は、インタビューで『アイデアはどこからきました?』と聞かれて、『特に何かをヒントにした、というのはありません』と答えています。

では細かいストーリー紹介を…といきたい所ですが、今夜は時間なのでまた次回に続きます。


  1. 2008/05/22(木) 23:59:47|
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月刊漫画ガロ(39) 松本充代 1 「青のマーブル」

今夜は松本充代先生。

やっときました、松本充代先生は東京都出身の1962年生まれで、1982年に20歳にしてガロ「糸口」という短編を発表してデビューしています。

その後もガロに、いいペースで短編を発表し続け、単行本もガロの青林堂から「お・あ・い・そ」「健康不良の学生」「記憶のたまご」「青のマーブル」「ダリヤ・ダリヤ」の5冊、他の出版社からも数冊出しています。

ガロ以外に描かれて近年上梓された本も、ずっと少女漫画的な絵柄なのにヤバい世界が見える、あの独自の世界のままなので安心して好きでいますが…
私は当然全著作を持っていますが、好きすぎて、軽く扱いたくなくて紹介が遅れました。

今回はまず、一番のお気に入りかもしれない「青のマーブル」(青林堂刊)を紹介しましょう。
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人生の断片、しかし重要な時代の部分を抜き取ったかのような作品ばかりで14話を収録した短編集です。
ああ、読み返すと甘酸っぱい…ちょっと涙すら浮かんできた私です。
絵柄だけ見ると、私が読んでたら笑われるような"少女漫画の絵"なんですけどね。

主人公は内向的な女学生の場合がほとんどで、やはり作者である松本充代先生の反映でしょうね。
恋愛に狂う周りの学生や、上辺だけクリーンで人を所有しようと画作する大人達を"汚い"と言い切り、苦しみ、独白する。

一話目の「清めのプール」だけで
『夏があついのは節操のない 男と女どものせいよ』
『男が嫌い大嫌い 身のほど知らぬ男は宇宙へ放りたい程大大大大大嫌い』
『男に声をかけられるなんて そんな立場の女に生まれ育ったことを 一生恨んでやる』

といった感じに名言が次々飛び出す、病んだ作品。

次の「所有物」は、親からの援助を絶たれたら明らかに路頭に迷う事を知っていて偽の笑顔を作り、そして両親が他人の悪口を言ってると『ふぅん あなた方はそういう子供だったのね』と結論付ける子供の話。
他の作品を見ても、松本充代先生は明らかに恋愛だけじゃなく、いやその根底の問題として親子関係のコンプレックスを持っています。

他のもわずか数ページの短編の中で鋭すぎる思春期の思想を表現していまして、でもこれは体育会系とかヤンキー系といった奴らには絶対分からないだろう世界なんですよね。
陰気で変わり者扱いの少女が
『女は悪口が得意 しゃべる事といえば他人のうわさ話ばかり
そうして人にうらぎられてゆくんだわ』
『王子さんは木村くんが好きよ 木村くんもそうなんでしょう?
バカみたい さっさとおつきあいすればいいのに
そうして汚れてゆけばいいんだわ…』

と思う「この世の女子」あたりで、学生で女子と話した事も無い童貞だった私は、熱く拍手したものでした。

大抵恋愛だの性欲だので生きる思春期の奴らを"きたならしい"と断じて見守り、他にも子供をおぞましい、生む人間の気が知れないと思う女の「死んでゆくものたち」とか、そういう話で私も考え方の幅が広がったりしたのだと思います。

単行本一冊まるまるがそういった空気で埋め尽くされ、いや一冊どころか著作のほとんどが共通する世界で通している松本充代先生ってすごい。
そして、この世界を応援して発表の場を与え続けたガロが凄い。

シュールな寸劇みたいな作品もあったりします。
カバーを取ると本体にギッシリ文が書いてあるのも松本充代先生っぽいかな。
封入葉書も手書きのプリント物だし。
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(裏面もイイですよ)

本当に私のダメ時代、病気時代、学生時代にお世話になった松本充代先生です。
今でも意見の対立とか何とかくだらない事で人と争うくらいならいつでもこちらから謝るし、面倒は避ける気の弱い私ですが、それでも松本充代漫画を分からず批判する奴を殴りに行くくらいの気概は、まだ持っています。
…って批判以前にそもそも松本充代漫画を読んだ事のある人自体が少ないだろうけどね。


ふーん なーにがパンクよ
みんな親の金でチャージ払って
「DOLL」なんか愛読してるくせ丸井のカードもしっかり持ってて
将来なんかもちゃーんと計算しちゃってる学生のくせに


  1. 2008/05/21(水) 23:08:02|
  2. 月刊漫画ガロ
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劇画(34) ダークマスター 1 泉晴紀 2 「オトナの漫画」

今夜はダークマスター原作、 泉晴紀作画の短編集「オトナの漫画」 (エンターブレイン刊)です。
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泉晴紀先生は、当然あの久住昌之先生とのコンビ・泉昌之で作画を担当している漫画家。イラストレーターとしても活躍してますね。

ではダークマスターって?
これは何と…あの狩撫麻礼先生の別名なんですよ!
いや~、これは嬉しいコンビです。

ここで気付いたのですが、狩撫麻礼先生についてはこのブログで未だに触れていませんでした…
ボブ・マーリーのレゲエにインスパイアされた作品が多いのですが…
そうです、狩撫麻礼→まりぶまれい、つまり"カリブ"海の"マーレィ"からきたペンネームなんですね。

デビュー作は1979年の「シリーズ輪苦の長い旅 ザ・リミット」で、これは私も大好きな劇画家・園田光慶先生が作画を担当しています。
骨太でハードボイルドな作風で知られていまして、松田優作が映画化した「ア・ホーマンス」、そして名作「迷走王 ボーダー」でたなか亜希夫先生、「ナックル・ウォーズ 」「青の戦士」「LIVE! オデッセイ」谷口ジロー先生、「ハード&ルーズ」かわぐちかいじ先生等、現代の劇画第一人者達と多く組んで男臭い作品を上梓しています。

そんな中で意外にもいましろたかし先生とも組んでいるのですが、その作品「タコポン」以降は狩撫麻礼名義を捨てているようです。
そして作品ごとに個のペンネームを使用しているのですが、今回の「オトナの漫画」で使用したダークマスターの他にも、カリブ・マーレィひじかた憂峰土屋ガロン椿屋の源marginal…等、全く関連の無い名前なんですね。
それなのに"狩撫節"と呼ばれる、その独特の作風から、『これは狩撫麻礼作品だ』とすぐに特定されてしまう所が、漫画マニア達の間で語り草になっています。

さてそのダークマスター名義の狩撫麻礼原作を、泉晴紀先生が描くとどうなるか…
これが凄い傑作なんですよ。

12話収録の短編集になっていまして、いきなり原作者名そのままの「ダークマスター」という作品にしびれます。
対人関係が苦手なマスターが経営する"キッチン長嶋"で、プータローの若者が高給で雇われ、天井裏から小型カメラでモニターして料理の全てを指示するのです。
一度も天井裏から降りてこないマスターは、そのうち腹が痛いから正露丸を飲めとか、セックスの指示までするようになる…という話。
ちなみにこれだけまだ狩撫麻礼名義を使っていた時代の作品で、他の11編はダークマスター名義です。

そして次の「カウントダウン」は、ある若者が彼女を連れて不動産屋に部屋探しに行ったら、そこのオヤジが彼女に対して『そんな男とは早く別れちまえ』と警告した上で、
『許せねェんだ
芸術家になる根性もなけりゃホームレスになる度胸もねェ腰抜けが
そのくせしっかり"女ったらし"の甘ったれ野郎め』

などと説教するのです。
その時の事をずっと引きずったまま15年経ち、今は現在建築デザインの仕事をしてるあの若者は、興信所を使って当時の不動産屋を突き止め、
『あなたが言ったようなハンパな男じゃない』
と言ってやります。
そこで不動産屋に再び…
『俺の娘はおめーみてえな男にひっかかって 自律神経やられて くたばった』
ビョーキを移されたんだ ………オレはそう思っている
おめーのように"自意識"がどーたら悩んでる奴は
女ひとり幸せに出来やしねえのさ
額に汗してちゃんと働けバカヤロ!!』

と説教され、自殺へのカウントダウンをしてもらう話。私も身につまされる。

ストーリー紹介はこれだけにしておきますが、他のもくだらなくて笑っちゃうギャグ作品からシリアスまで、いい漫画揃いです。
それでもギャグなのかシリアスなのかすらもよく分からない雰囲気があって、作品に漂うこの味はまさに"オトナの漫画"
ストーリーを追うだけが漫画だと思って楽しんでいる"コドモ"には分かるまい。

泉晴紀先生のポップな画風だと『名作!』って扱いはされにくいかもしれませんが、これはもっと大騒ぎするべきな作品でしょう。

  1. 2008/05/20(火) 23:46:29|
  2. 劇画
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旅行・紀行・街(22) 東京都杉並区阿佐ヶ谷 2

こんばんは、BRUCEです。
今回の私の旅は、杉並区阿佐ヶ谷です。
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…いや、ここは現在私が住んでいる土地でして、個人的なお気に入りのお店、最近行ったお店の夕飯ブログにしかならないでしょうが。
前回「ココ」で紹介してからちょうど半年近くが経っていますが、毎週必ず外食している阿佐ヶ谷と高円寺くらいは半年~1年に1回を目処にアップして、自分用の記録・記憶用に使わせてもらいます。
毎回カメラ持ってるわけじゃないので、中途半端になりますが…写真撮った日の分だけでも。

----------------
うちが北口なのもあって、近頃はスターロードのお店ばかり行ってるかな。

おなじみのお店は"JAMB JAMB"(ジャンブ ジャンブ)
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ハートランドビール飲みすぎ。
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カレーなんかも美味いです。
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"木菟"(みみずく)
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そして"ラジオ屋"
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ここ最近のお気に入りは、まだ新しいお店の"忍び豚"ですね。
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上質な国産豚のみを使用した豚料理店です。
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私の定番は串かつと角煮かな…いや他のもどれも美味かった。
しゃぶしゃぶもお薦め。
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具がなくなったら、もちろん雑炊。
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値段も手頃で、しかも朝までやってるのがありがたい店です。

この店員さんは、私と同じ新潟出身にしてバンドマン。
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DOWN-HAN'Zのベース&ボーカルです。

私は『翔丸組はヤワじゃねえ』とかつぶやきながら朝まで酒を飲むタフガイであるからして、当然朝までやってる店を重宝します。

となると、まず "大八"
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そのうち胃がバカになって腹減りだし、朝飯も食べちゃったりね。

そして"暖流"
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花見の時期に30周年祝いをやってまして、ミニボトルワインを頂きました。
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他にスターロードでは、奥の目立たない位置にあるけど、店が高円寺にあった時代からよく行ってた"最後の2$"
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高円寺時代はお好み焼き屋だったのですが、今は居酒屋です。


毎日疲れちゃってる人には、"8 1/2"がお薦めです。
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ここの"スタミナ野郎丼"は、大盛りのご飯に肉、カツ、温泉卵ドーンで150gというボリューム。
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いろんな定食もあるし、
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松屋をオシャレにした感じの定食屋で、GUINNESSビールなんかも飲めます。
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店名で分かる通り、店内はまさにフェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)監督の世界にして、自分の体が空中を落下する夢を見せてくれる。
そして自分が温泉で余生を過ごしている老人達の中にいるという幻覚を見はじめる……
なんて事はありません。
でもフェリーニ好きではあるのだろうから、そろそろ店員さんにフェリーニ話ふってみようかしら。

"よるのひるね"に…
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"喫茶のばら"って何かイベントでしょうか、昨日やってました。

ホルモン焼肉の"ぶち"
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喫茶の店"プチ"
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パスタの"南欧食堂 デルソル"
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バー"りとる"
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遅くなれない日に酒の〆ラーメンを不健康に楽しんでから帰るなら、その場合もちゃんとスターロードにいい店があります。"らあめん 龍"
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今までカレー、味噌、醤油味を食べました。
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ずっと奥まった場所だけど、タイ料理好きには重要な"ピッキーヌ"もあるのですが…ここが改装中で長らくお休みしてます。
スターロードから出て、代わりに行ってみた"サワディー"とか"ダオタイ"あたりもいい店でした。


スターロードは終わりにして、次は高架下のゴールド街
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『おしゃれとグルメの散歩道』ってキャッチコピーが嘘くさくて笑えます。
何か暗い雰囲気のする場所だからか広くは知られてないながらも、隠れた名店が並んでいるのは事実。

天ぷらの"江戸竹"
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とんかつとうなぎの"和幸"
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スパゲティ&ハンバーグの"クロンボ"。ここはQちゃんのニセキャラが『みんなできてね。』と呼んでくれてます。しかも安いですよ~。
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とんかつの"鉄路"
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次は、私が必ず毎日通る事になる阿佐谷新進会商店街(SHIN SHIN KAI)です。
阿佐ヶ谷駅北口を出て右を向き、ゴールド街と平行して(反対側は一番街)進む道です。
ここのゲートの所に、いつも若い子がタイ焼きとかタコ焼き食べてる"茶々丸亭"
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ちょっと気になって、甘い物を食べれる友人がいた時に買ってみて、少しだけ食べてみました。
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ゲートくぐってすぐ右手にあるのは、喫茶店"ギオン(gion)"
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ここにはブランコの席があって、空いてる時は必ずここを取る私。
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さらに超有名和菓子屋の"うさぎや"を通り過ぎて、ずっと歩くと…

うちから一番近い居酒屋"だいこん屋"です。
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店名の通り、まずだいこんが美味い。
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もちろん他のも美味い。
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そして・・・・鯨の刺身!
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私はゲリラ外人達の圧力にも負けずに鯨を食べ続けてますが、今や鯨肉は東京では築地でしか手に入らないそうです。
しかしお花を愛する私は植物全体を大事にしているため、野菜を食べないようにしています。
かわいい野菜を食べるような外道が、他人の鯨食や肉食を批判する資格などない!
ミート・イズ・マーダーじゃない、ベジタリアン・イズ・マーダーの精神こそ大事なのだ!
(あ、本気にしないでね)

あと北口方面では、松山通り商店街にある安くて美味い名店"川名"にたまに行くくらいかな。
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こんなくだらなすぎる名言集を店中に貼っておきながら、
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その店主は寡黙なオヤジというギャップが不思議です。
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南口方面では、昼間はパール商店街の"せい家"でラーメン食べたり、"サンマルクカフェ"でコーヒー飲んだり、"ブックオフ"で掘り出し物探したりするのですが、最近飲み屋は全然開拓してません…
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あ、ちょっと大人数の飲み会に誘われて"坐・和民"なんて行ってしまいましたが…
まぁ普段なら阿佐ヶ谷では絶対入らない店だし、趣味も分からない初対面の人も含めていたので、こういう個性の無い店が楽なのかもと、無理矢理納得。
メニューの写真のイメージと全然違う物が出てきたりする、この感じも懐かしい。
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しかし激狭な席に通された上、二時間制とかで追い出そうとして、頼んだ物も届いて無いのに伝票を持ってくる坐・和民はどうかと…
他にいい店が周りにいくらでもあるのに、何でこんなに客入ってるんですかね。別に安くもないし。

あと"さくら水産"も南口か。
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ここはチェーン居酒屋の中ではダントツで一番好きで、ランチ(500円で卵と海苔喰い放題、ごはんと味噌汁おかわり自由! )の利用も含めると確実に毎週入る店です。

夜は仕事帰りに一人でも寄って、夕食がてら軽く飲んだりしてます。美味しい刺身類、時期イベントメニューも毎月楽しみにしてますよ。
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東京に住んでるとどこに行ってもあるイメージですけど、地方にはほとんどないのが勿体無い。
でもいつも頼んでたかにクリームコロッケが、世間の値上げブームに便乗して100円上がっててショック!

次は青梅街道沿いにあるお店、南阿佐ヶ谷まで行こうかと思ったのですが…
長くなりすぎたので、今夜の飲食店紹介はここまでにしておきましょう。

最後に近所の面白スポットで、この洒落た建物を見てください。
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これは"杉並区阿佐ヶ谷区民事務所"
こういう公的な建物で、この斬新なデザインは珍しい。

入口付近にこういうのがあるのですが、
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これは単なるオブジェではなく、"香楽器"という装置で、ボタンを押すと数種類の花の香りを楽しめる物なのです!!

"香卓"という、お香で時間の経過を知るらしき装置もあり(使い方分かりません)、さらにこういうのもあります。
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私はこうやって腹筋鍛える物かと思って使っていたのですが、
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実は鼻の機能を高めるツボを押せる装置なのだと、先日聞きました。

このすぐ近くにあり、そしてデザインも少し似ている個性的な映画館"ラピュタ阿佐ヶ谷"
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現在は何と、脚本家の白坂依志夫特集で上映しているのですが、どんだけマニアックなんですか!!
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増村保造監督と組んだいくつかの作品で有名ですが、脚本家ですからね。普通の人は名前も見ないでしょう。


これは先日撮った、うちの近所の変な物、そして屋根の上の猫。
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はい、またそのうち阿佐ヶ谷特集やりますね。


  1. 2008/05/19(月) 23:23:23|
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旅行・紀行・街(21) 神奈川県川崎市 1 藤子・F・不二雄先生のお墓参り…等

先日は神奈川県川崎市へ行きました。

神奈川県と言えば東京の隣りだからか地味なイメージもありますが、実は県庁所在地の横浜市は大阪市より人口がはるかに多くて全国二位だし、県で二番目に大きいこの川崎市も市の人口が全国第9位という大都会。

当然名所、観光スポット等もいっぱいあります。
そう、"川崎大師"の通称で知られる平間寺、"まんが寺"こと常楽寺岡本太郎美術館
さらには大好きな映画「トラック野郎」シリーズでほぼ毎回舞台になってたし、漫画でも雁屋哲原作、由起賢二の名作「野望の王国」で出てくるのがまぁ記憶に残ってます。

しかし私がこの川崎市を特別視、いや正直神聖視しているとも言えるのですが、その理由は偉大な人物が住んでいるから。
まずは孤高の歌手、友川かすき(現在は友川カズキ)様。
そして…二人の藤子不二雄先生、つまり藤子・F・不二雄(藤本弘)先生と藤子不二雄Ⓐ(安孫子素雄)先生ですね。

こんな偉大な人達が、いずれも出身地と関係ない川崎市を住居に選んだ理由は何でしょうか。
いずれにしても、この地に降り立っただけでドキドキしてしまいました。
もちろん出身有名人もいっぱいいすぎるのですが、今回は藤子不二雄先生の跡を追うだけに徹した川崎市の旅です。

川崎市在住の友人に案内をお願いして、まずは藤子・F・不二雄先生の墓参りへ。

既に石森章太郎先生、手塚治虫先生のお墓に行ったのは「ココ」でアップした通りですが、大御所漫画家の最後にどうしても藤子・F・不二雄先生へ挨拶に行きたかったのです。
いや、まぁ他にも亡くなっている大御所漫画家はいっぱいいますが…そこは突っ込まないで頂きたい。

東京から何度か電車乗り換えて津田山駅へ。
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ここの"川崎市営緑ヶ丘霊園"藤子・F・不二雄先生の眠るお墓があるのです。
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う~ん、広い墓場です。
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この日は暑く、しかもかなり歩いたり坂登ったりしたので上着を脱いでお茶ばかり飲んでいたのですが…
ハッ!藤子先生と関係無い漫画家のTシャツ着てた!(「デビルマン」…)
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それに気付いて、急いで上着を着ました。

墓場ではしゃぐ友人をたしなめながら…
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巨大な霊園の中からついに目的の103区を探し出し、
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ついに見つけた藤子・F・不二雄先生のお墓!!
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石森先生や手塚先生のお墓と比べると地味だし、交通の便の違いからか、さびれて忘れられてる感じすらして悲しくなりましたが、簡単にながら掃除をさせてもらい…お祈りしました。
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名刺受はドラちゃんの四次元ポケット!
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花瓶もドラちゃんです。
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しばしここで「のび太の恐竜」を読んだ後、
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タバコをお供え。
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いや、このタバコを置く事に関しては二人で賛否両論ありました。
無頼派漫画家ならともかく、その正反対に位置する子供漫画の巨匠である藤子・F・不二雄先生だし、そもそもタバコ吸ってたのかと…
しかし、ポートレートではよくパイプを持っていた事を思い出し、決行したわけです。

記念撮影も終わり、
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もう一度ご冥福をお祈りした後は、また電車とバスで移動して…

このおうちへ。
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よく見ると・・・藤子不二雄Ⓐ先生のおうちなのです!!
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まだまだ現役漫画家として活躍されてる藤子不二雄Ⓐ先生ですので、チャイム押してサインをお願いする事も考えないではなかったのですが、それはやっていいものなのか分からず断念。

わずかに数軒だけはさんで、次は…これが藤子・F・不二雄先生のおうちです!!
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ここで読む「のび太の宇宙開拓史」がまた良かったわけです。
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川崎市育ちの彼いわく、川崎の子供達は全員「ドラえもん」の作者が当地に住んでいた事は知ってるとの事。
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しかしそのわりには、街を歩いても全然そんなの関係ないって顔した人ばかりです。
どれだけ偉大な方が同じ市の住人だったか、分かっているのでしょうか?

この日、目にした藤子キャラはこんな小さなステッカーだけ。
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でも私は重要な所とはいえプライベートすぎる地しか見てないわけで、大都会である川崎市街には行ってません。
そちらでは扱いが違うのかもしれませんね。
駅中、そして街中が藤子不二雄Ⓐ作品、藤子・F・不二雄作品の垣根も越えて、「ドラえもん」「怪物くん」「忍者ハットリくん」「パーマン」「オバケのQ太郎」「プロゴルファー猿」 「魔太郎がくる!!」「少年時代」「エスパー魔美」「ウルトラB」「21エモン」「キテレツ大百科」「ウメ星デンカ」「チンプイ」「T・Pぼん」「笑ゥせぇるすまん」
こういった代表作のキャラクターで埋め尽くされていたら、私にとって天国ではありませんか!

もしそういう情報を掴んだらすぐにでも駆けつけますが、まだそれは私の想像だけなので、この日は川崎市街へは行かずに…最寄り駅である京王稲田堤駅前で、赤ちょうちんにひかれて焼き鳥屋"酉将"へ。
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打ち上げがてら、まだ日が昇っているうちからビールで乾杯です。

ただの焼鳥居酒屋でも、ここが藤子不二雄先生が住んだ街だと思えば輝いて見えます。
「まんが道」でおなじみのチューダー(焼酎をサイダーで割った物)とかがメニューにあれば合格だったのに…
それで『ンマーイ!』をやりたかった。

やたら甲斐犬好きをアピールした店だったのですが、別に「ビリ犬」は甲斐犬じゃないし…
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でも好感の持てる美味しいお店でしたよ。
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幼少の頃から楽しませてくれた藤子不二雄先生、そして案内してくれた友人、ありがとうございました。
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神奈川県川崎市。ここにはまたいつか来ると思います。その時まで、サヨウナラ。


  1. 2008/05/18(日) 23:48:16|
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日野日出志(49) 「THE ART OF HIDESHI HINO」

今夜の日野日出志作品は、「THE ART OF HIDESHI HINO」(PRESSPOP GALLERY刊)です。
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今回は画集!!
つまり日野先生の芸術家としての部分を男気を前面に出した作品にして、漫画家としてはベテランである日野先生初の画集。

B5判の大きいサイズが嬉しく、しかもオールカラー!
反対側も表紙になっていて、
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こちらから開くと漫画が始まる仕様になっています。

その漫画というのが、いずれも未発表短編の「人魚残影」「赤い実」「雪の華」という三作品。
もちろん漫画もオールカラーで、怪談風の作品なのですが、これがまた美しい。
モノクロでも色彩感覚の素晴らしさを感じる日野日出志先生の作品を、本当のオールカラーで観れるのですから嬉しいものです。

画集の方は過去作品の表紙等で使われたイラストばかりなのですが、私は二枚観た事のない絵がありました。どちらも「無題」となってるけど、何で使われた作品なのだろうか…
もちろんこの大きさで観れるイラストには、感動を覚えました。

画集を包装していたビニールにはこういうシールが貼ってあったのですが、
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その文を読むと…
『! サム・ライミもビックリ?!
世界のキング・オブ・カルトホラー漫画家、日野日出志、初の画集!
「怪奇」と「叙情」を見事に融合させ、日本ホラー文化の真髄を世界中に知らしめた天才漫画家の傑作選!!』

とあります。
"?!"というのが微妙ですが、本当にサム・ライミにも見せたのでしょうかね…
そもそも何でサム・ライミ??
日野日出志ファンを公言していたのかな。

ちなみに私が持つこの本はサイン本。
2006年の発売時に銀座スパンアートギャラリーで行われたサイン会を訪ね、日野日出志先生ご本人から頂いたのです。
(この日は「蔵六の奇病」にもサインを頂いてます)

これがサイン会の宣伝ポストカード。
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サイン会の模様は当時「ココ」でアップしてました。

そのギャラリー前で撮った写真と、
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同行した友人、そして日野日出志先生の写真。
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さて、ここのところ長々と続けてきた日野日出志作品紹介ですが、次がいよいよ50冊目…というこのタイミングで、一旦止めておきます。
次からはまた、他の漫画もどんどん紹介していきますので!

日野日出志好きを公言する人でも、聞けば「蔵六の奇病」「地獄の子守唄」「地獄変」あたりしか読んでないという人がほとんどで、誰も他のマイナーな傑作については語っていないし、ほとんどの人が知らない現状でしたので…急いでながらもここまで紹介できた今、私は自己満足に浸っています。

もちろんまだ紹介してない日野日出志作品はありますので、またそのうちやるつもりです。


少年は空を見上げました
群青色の中にあの人魚の姿が
一瞬浮かんですぐに消えていきました

その日以来
人魚少女が残した鱗は
少年の宝物になったのです………


  1. 2008/05/17(土) 23:42:56|
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日野日出志(48) 「日野日出志傑作選 怪奇のはらわた」

今夜の日野日出志作品は、「日野日出志傑作選 怪奇のはらわた」(講談社刊)です。
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↑画像右は台湾で買った、あちら版の同本。

そう、タイトルの通り傑作選でして、ここで収録されているのは「蔵六の奇病」「幻色の孤島」 「はつかねずみ」「水の中」という、有名作ばかりを4作。

私の日野日出志作品紹介も、ここへきて初めて既にここで紹介した作品の再録だけという単行本を紹介してしまいます。
しかし、これは私の学生時代に出版されたのですが、当時はこれだけしか新本で読めるひばり書房時代の日野作品は無かったのです。
人に貸したり薦めたりする時には、この素晴らしい内容の本は重宝しました。

それぞれの内容は既にこのブログで紹介済みなので、軽く復習するだけにしましょう。


「蔵六の奇病」は、日野日出志先生という天才が、この短編のために描き直しを重ねて一年間という時をかけた大傑作ですね!
頭の弱い主人公、蔵六の悲しい悲しい物語。
体が腐っていく主人公なので、確かにグロテスクな描写は多いのですが…この泣ける話を、とてもただの"ホラー"とは括れないですね。
そしてどのページも、何と芸術的なのでしょう。この作品は細かい所までじっくり"観て"しまいます。


次の「幻色の孤島」も凄い。
仮面を付けた人間達の言葉『ペロペロ ナメナメ コチョ バイバイ』が印象的な作品ですが、これだけ地獄のような孤島の情景を細かに描写し、妄想している男は、どれだけ偏執狂なのか。
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「はつかねずみ」は純粋に"恐怖"を求めたホラーとして傑作ですね。本当、恐い。
凶暴なはつかねずみが巨大化して、家を占領して人間の一家を奴隷にするのですが、占領するといっても別にはつかねずみがしゃべるとかのSFっぽさは皆無なのに、それを納得できるようになってます。
それと、それでも引っ越してきた新しい家、やっと建てたマイホームを手放せない家族。
被害者である彼らも、逆襲できる立場になった時になると見せる残忍さ…いいなぁ。


「水の中」は、日野日出志先生の生んだ数あるホラー漫画の中でも畸形(フリークス)好きには最も人気があると思われる(ただの私の予想)作品。
1ページ目で、いきなり両手両足が途中で切れてて顔は化物の少年が座ってますからね…
ヤバイ作品なのですが、それでもファンタジー。


本のカバーに付いている"作者からのひとこと"は、こうです。
『この単行本に収められている作品は、わたしの初期のころのものです。
荒さが目立つものが多くて恥ずかしいのですが、逆に自分ながら異様なパワーを感じます。
このパワーを失わずに、どこまで完成度の高い作品を創作できるか、今後のわたしの課題だと思っています。』

これほどの質の作品に対して『恥ずかしい』と謙虚な日野日出志先生は、さらに次の段階に進もうとしているのも素晴らしいです。
その後、初期作品を超える、そして満足いく作品は生まれたのでしょうか…。私も応援し続けます。

  1. 2008/05/16(金) 23:59:57|
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日野日出志(47) 「Mコレクション」

♪うじ虫うじ虫、もーぞもぞ……。
 はらわた脳みそ、ぐっちゅぐちゅ♪
マンホールのゴミとなり、腐敗していく母の死体。
それを貪る無数のどぶネズミたち。
ぼくは、そんな地獄が大好きなんだ。



今夜の日野日出志作品は、「Mコレクション」(ぶんか社刊)です。
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怪奇と恐怖にとりつかれたまんが家・日野日出志が何十年にも渡って集めた猟奇的なコレクションにまつわる恐ろしい話を続けていく、連作方式の短編集で、全2巻。
つまり本人が告白する形になっていますので、初期のいくつかの傑作のように擬似ドキュメンタリー作品ですよ。
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ホラーM(ミステリー)という雑誌に掲載された作品だから「Mコレクション」のタイトルが付いたのでしょうか。

このブキミなコレクション紹介は、一話目こそ日野先生とは関係ない少女の霊にまつわる"眼球"でしたが、二話目にして現在の妻にまつわる"鏡"が登場。
以降は、蜘蛛の刺青を持った父の日出蔵、腐乱した胎児のまま生き続けている弟の日出次郎、コブから過去の亡霊が出てくる祖父の日出吉、にわとりと化した祖母に、その祖母が生んだ卵から孵ったベビー・フランケンシュタイン、赤い肉虫に寄生された姉…
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といった感じで続き、ドキュメンタリー色が強くなるのです。

私が特に好きなミスター・マンホールが登場する幻想的な話は、日野日出志作品としては定番でもあるマンホールの中に広がる光景が舞台。
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ここに捨てられている漫画が、タイトルまではっきり見えます!!
それが井上一雄先生の「バット君」と、福井英一先生の「イガグリくん」なわけですよ。
両方とも伝説的な漫画雑誌である漫画少年(学童社刊)の代表的な作品ですから、漫画少年を読んでいたであろう日野先生の少年時代を懐かしむ感傷的なシーンとも言えそうです。
ミスター・マンホールの登場シーン、そして人魚を追って絵の中に入っていくラストまで、素晴らしいです。

そしてこのドキュメンタリー風な家族の描写は、登場人物も含めてまるまる過去の名作「ある地獄絵師の告白 地獄変」「赤い蛇」等で描かれていたものと全く同じ!

これだけで過去の模倣とか言われそうですが、いや、スクリーントーンとかコンピューター技術も多用するようになった時代の日野日出志先生によるリメイク作だと考えたらどうでしょうか。いいではないですか。
モラルなんか関係ないとばかりに偏執的な残酷描写も繰り返してくれますし、まさにここにはひばり書房時代を彷彿とさせるものがあります。

むしろこの少し前の時代なんかは、いらない変化をして模索して、そして駄作になってしまっている部分があったのですがら…
本人も吹っ切れたのと同じく、ファンの危惧を吹っ飛ばすように発表された「Mコレクション」は、明らかに原点回帰を意識した作品。
嬉しいです。どこを切っても日野日出志先生らしい作品に仕上がっていると言えるでしょう。

実際にコンピューターを使ったからこそ出ている味な効果もあります。
(こちらの方がいい、とは言えないんですけどね)
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やっぱり日野日出志先生は最強っす!押忍!!

既に全2巻と書きましたけど、それは正しくないかもしれません。
何故なら2巻の最後で
『次回はもっともっとすばらしい"Mコレクション"をお見せしよう
ひ~っ ひひひひ……!!』

と言ってるのですよ!

いつか続きが出ないかな…
そんな期待して既に12年が経ちましたが。


因果はめぐる地獄の渦よ。
この世は地獄、果てなく続く阿修羅の絵巻…。
流れでる血は毒の赤。
抱かれて眠る闇の黒…。



  1. 2008/05/15(木) 23:57:42|
  2. 日野日出志
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杉並アニメーションミュージアム 「夢は無限 藤子・F・不二雄展」

先日、"杉並アニメーションミュージアム"で行われている「夢は無限 藤子・F・不二雄展」を目指して荻窪へ行きました。
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荻窪は、私が住む阿佐ヶ谷からすぐ隣りの駅で、ブックオフもあるし好きな飲食店もあるので頻繁に訪れてます。
同じ杉並区でもありますが、この区は知る人ぞ知るアニメタウンです。
アニメスタジオが70以上あって、区も重要な地場産業としてアニメ産業の発展支援に取り組んでいるのですよ。

さて荻窪駅北口、つまりブックオフ側出口のエスカレーターを昇るとすぐ、案内看板があります。
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裏側。
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街にも垂れ幕がいっぱいあって宣伝しています。
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けっこう歩いて・・・着いた!!
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今更ながら、初めての杉並アニメーションミュージアムです。

まずは入口のレリーフでワクワクしました。
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その後は近場で飲みに行く事も計画してたので、この日は藤子不二雄ファンの友人全員を誘っていたのですが…このお友達は藤子Tシャツを着てきてくれました!
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どうやら数年前に「ドラえもん」のオールナイトイベントがあったようですね。
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当然私も藤子Tシャツをと考えたのですが、一枚も持ってない事に気付き、まぁアニメーションミュージアムだからと「攻殻機動隊(GHOST IN THE SHELL)」Tシャツで行きました。

さていよいよ入場して(無料です!)、貰ったパンフレット。
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これにスタンプも押しました。
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おおっ、藤子不二雄漫画ではおなじみ、ラーメン好きの小池さんです。
そう、このキャラクターのモデルになったのが、杉並アニメーションミュージアム館長である鈴木伸一氏。
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「オバケのQ太郎」では伸ちゃん(伸一)と、名前だけ借したりしてますし、実際にあのトキワ荘に住んでいた(森安なおや氏と同居時代もあり!)という伝説の人物で、愛称は風(ふう)ちゃん。

横山隆一先生のおとぎプロダクションでアニメーターをしていたのですが、退社後にこれまた伝説であるスタジオ・ゼロを設立したのですね。
藤子不二雄先生、石森章太郎先生、赤塚不二夫先生、つのだじろう先生らとそこまで深く関わった鈴木伸一館長には、是非お会いしてお話も伺いたかったのですが、会場にはいらっしゃらないようだったので諦めました。
まぁ既に何千人もから聞かれてるのであろうトキワ荘の話とか、嫌がられたかもしれませんね。

しかしトキワ荘に実際に"住んだ"人限定で考えると、存命なのは藤子不二雄Ⓐ先生と赤塚不二夫先生(現在は植物人間状態との噂)の他には、鈴木伸一館長だけなんですよね…

館内の様子。
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常設されている所は後にして、まずは"夢は無限 藤子・F・不二雄展"を観ましょう。
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どこでもドアで記念撮影。
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もしもボックスに願う友人達。
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お絵かきコーナーもありました。
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他にも嬉しい原画とかレア本(複製)、藤子先生の少年時代や作品世界にそった内容で写真も解説つきで展示されていたのですが、そちらは撮影禁止でした…
ミュージアムのアニメシアターでは、藤子・F・不二雄劇場として、「TV版ドラえもん」「エスパー魔美」「チンプイ」などの上映会もやってましたよ。
会期中は藤子作品にまつわるイベントもいくつか開催されていたのですが、私達が行った日は特に無し。でもおかげで他に客がいなくてゆっくり遊べたので、いいでしょう。

是非貴方も実際に行ってみてください。
"夢は無限 藤子・F・不二雄展"は5月25日までやってます。


あとは杉並アニメーションミュージアムで常設されているものですが、これもなかなか素敵でしたので、その一部を紹介しましょう。
まずは中心の円柱。
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凄い人たちのサインに感動しました。
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思いがけずちばてつや先生のジョーにも出会えて。
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こちらはアニメ版の「あしたのジョー」を作った人かな。
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ブラック・ジャックとピノコのアフレコ体験コーナーもありました。
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ガンダム
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よりは、私はハクション大魔王の方が好きかな。
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着ていた「攻殻機動隊(GHOST IN THE SHELL)」Tシャツの公安9課・草薙素子に合わせてサングラスかけて撮り直したのが左の写真。

押井守様のケルベロス・サーガの一作ながらこの時は脚本のみ担当で、沖浦啓之が監督を務めた名作「人狼 JIN-ROH」のセル画がここに!
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藤子不二雄Ⓐ先生の方のキャラクターも載せましょう。
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最後に、おみやげで買ったトイレットペーパーは各200円。
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それぞれブラック・ジャック名言集とピノコ語講座が巻かれてますので、実際に使用したら次が見たくて紙を使いすぎてしまそうです。
他人に使われた部分が気になってしまったり。

置いてるアニメDVDや漫画を無料で楽しめる部屋もあったので、次はアニメを観るために通おうかしら。
まずは「巨人の星」全話が目標で…

そんなわけでまた行きます、杉並アニメーションミュージアム!!
  1. 2008/05/14(水) 08:06:38|
  2. 古本 番外編
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日野日出志(46) 「GOGO!豪!!」

今夜の日野日出志作品は、「GOGO!豪!!」(アース出版局刊)です。
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もうジャケを見ていただいただけでビックリする貴方の顔が目に浮かぶようですが、この「GOGO!豪!!」は、日野日出志先生の歴史上で最も異色作と言えるのではないでしょうか。

そうです、サッカー漫画なんですよ!!
さらにここでの日野先生は"原作"のクレジットになってまして、では絵を描いたのは誰か。
本作が単行本デビューの直江ひろとも先生です。
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ん?でもこの名前は聞き覚えがあるぞ?
そうです、前回の「学園百物語」でも"スタジオ・ワン"(日野先生のプロダクション)として名前が載っていました。
その時は直江宏朋と漢字での名義になっていましたが、ここからひらがなに改めたのでしょうね。

日野日出志先生もベテランながら、スポーツ漫画の原作は初挑戦。
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こんなにさわやかな顔してます。

巷ではプロサッカーのJ-リーグ発足によるサッカーブームに沸いている時代に描かれた、この「GOGO!豪!!」がサッカー漫画としてどうか。
お…おもしろく…ない!わけですよ。

毎日中学生新聞(毎日新聞社刊)という日刊紙で連載されていた作品でして、でも中学生向けとしても幼稚すぎる内容だと思います。
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単行本は全3巻。
え?てことは、つまりこんなのが日野日出志先生の経歴で一番長い作品って事になるわけですよ!!
まぁ原作のみなので別枠扱いでいいと思いますが…

主人公の名前は五郷豪。タイトルそのままをもじった名前です。
中学三年生で旭ヶ中学校に転校してきた豪が、その地のGOOD BOYSという(ひどいチーム名…)サッカーチームに入り、エースストライカーを望みながらも、その才能からゴールキーパーとして活躍し、"所田市少年サッカー大会"でチームを優勝に導く、という話。

豪は実は父親の五郷勝からゴールキーパーの英才教育を受けていて、相手の動きからシュートコースを読む事ができ、相手のゴールを狙えるほど強烈にスローイングでボールを投げる事ができます。

だんだん貴井豪キャプテン他のチームメイトや宮田監督、その娘でヒロインの宮田りえらとも打ち解けて友情も生まれてくるのですが、まぁ教科書通りというか健全すぎる上に、くだらないギャグも散りばめられているし…とても日野先生が原作を書いているとは思えません。

ただ大会決勝戦の相手・ボンバーズの中心人物が異常な巨人とチビなので、そこらにこっそり畸形(フリークス)愛を込めているのでしょうか。

その決勝前には山篭りして老人から特訓を受けるのですが、結局はその老人の催眠術で無意識下に命令しされてトランス状態になり、それで強敵からゴールを守りきる(豪に記憶は無し)のだから、まぁスピリチュアルな漫画でもある…と、勝手に無理矢理位置付けて終わります。

ラストは"ファースト・ステージ 完"となっているのですが、セカンド・ステージは絶対に描かれる事はないでしょう。それほど全ての要素で異色作でした。

  1. 2008/05/13(火) 02:22:22|
  2. 日野日出志
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日野日出志(45) 「学園百物語」

今夜の日野日出志作品は、「学園百物語」(秋田書店刊)。
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これは1巻表記がありますが、続きは出ていません。

ここしばらく日野先生が秋田書店から出している描き下ろし作品を順に紹介してきましたが、
これは描き下ろしではなく、同じく秋田書店のホラー漫画誌サスペリアにて掲載されていた作品です。
ちなみにこの誌名のサスペリアとは、もちろんダリオ・アルジェント監督によるホラー映画の傑作から取られた名前です…が、現在は形を変えてホラー漫画誌ですらなくなっていますね。
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さて「学園百物語」

歴代限られた空間の中で多くの人間が関わり、様々な人間の思いが巨大な想念となって渦巻き続けている"学園"(学校)を題材にした怪談が9話収録されています。
『いわば学園という場所は 人間の心が生み出した
魑魅魍魎が巣くう 伏魔殿なのである』

といったわけで、学園の霊魂やら現象やらで不条理にも被害者が殺されていく…

前回の「地獄のどくどく姫」で登場した魔胎魚も登場しますよ。

この作品で特筆すべきは、ちょっと日野先生の作風と違う絵柄でしょうか。
描き込みも多くてグロシーンも多用されているのに、どうも恐さはイマイチなのですが。

何故だろうと作者名の所をよく見ると、日野日出志先生に続いて

岩越国雄 直江宏朋
(スタジオ・ワン作品)


とありまして、この"スタジオ・ワン"というのは日野日出志先生がイラストレーターらと組んで作ったプロダクション。
このスタジオ・ワンでは何と「赤毛のアン」だとかのアニメブックを作る仕事なんかもやってて、日野先生はホラーを止める計画もあったそうです。
危ない危ない、ホラー漫画の仕事を注文し続けたホラー雑誌に感謝したいです。

それにしてもスタジオ・ワンとは…
それってスタジオ・ゼロ、つまり鈴木伸一氏、石森章太郎先生、藤子不二雄先生、つのだじろう先生とその兄である角田喜代一氏、赤塚不二夫先生ら、トキワ荘出身の漫画家らがかつて設立したアニメーション制作会社に1(ワン)足した名前にしているのだから凄い。
決してレゲエで有名なレーベル(スタジオ・ワン)から取った名前ではないですよね。

ところで、そのスタジオ・ワンとしてクレジットされた二人のうち後者である直江宏明氏。
この方は、ものすごく意外な形でまた登場してきますので、次回それを紹介します。

  1. 2008/05/12(月) 23:58:19|
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日野日出志(44) 「地獄のどくどく姫」

♪ここは地獄の底の底……
 ヘビ虫 骨虫 ドクロ虫
 肉虫 血虫 死毒虫
 死虫 臓虫 うじ魔虫
 亡者のうめきにさそわれて うごめく地獄の毒々虫よ
 肉を食え 骨を食え 血を吸え はらわた食いちぎれ
 毒々虫の数え唄
 どくどく どろろ どくだがづん どくどく どろろ どくだがづん…………♪


はい、本日の日野日出志作品は、「血みどろ館」(秋田書店刊)。
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全2巻ですが、一冊に一話ずつしか収録されてません。

花岡麻矢の身の回りに怪奇現象が起こり始め、突如できたニキビから顔中が腐ってウジがわき始めます。
それから麻矢自身も、舌が伸びて生きたゴキブリやネズミやらを捕獲して生で食べるようになりました…

困り果てた両親は"日本心霊療法研究所"の霊能力者先生に助けを求め…
この先生と、恐ろしい霊力を持った麻矢との対決は映画「エクソシスト」そっくりなのですが、とても先生の手には負えない事が分かりました。

そこで呼ばれたのが地獄に棲む妖怪、毒々虫から生まれたどくどく姫です。
どくどく姫は現れるとまずお供え物の、どんぶり一杯のミミズとニワトリの首と足等を食べ、麻矢がとり付かれた原因である花岡家の因縁を見せてくれて…
その後悪霊と対決。
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どくどく姫は普段大きい目をつぶっていますが、その目が開くと死毒光線を発し、その目を見た者は霧のように蒸発して死んでしまうそうです。

そしてどくどく姫は悪霊を倒して花岡家を救ってくれるのですが、結果的にはそうなっていても決して正義の味方などではありません。
どくどく姫は悪霊や化け物の魂が大好物で、そして自分が生きるために悪霊の魂を食わなきゃならないのです…


続く二巻は、市立新町中学校の生物部が捕まえた奇形の魚を基に起こる騒動。
その魚は、釣り針で釣られて死んだ魚の怨念がこり固まって産まれた"魔胎魚"という、毒魚の悪霊でした。

生物部員の木村くんにとり付いた魔胎魚は、続いて水野晴子(まさか水野晴郎閣下のもじり!?)の体をメチャクチャにするのですが…
何と体中が醜いコブだらけになった晴子の体ですが、そのコブの一つ一つに魚の胎児のようなものが成長しているというから恐ろしい!

そこで登場した物知りのお婆ちゃんが、晴子のためにどくどく姫を呼び出してくれるのです。
『どくどく姫は地獄に棲む妖怪……!
毒を持って毒を制するのじゃ……!!』

そんなわけで、どくどく姫vs魔胎魚の対決です。

操られた市立新町中学校生物部員達は、既に全員コブだらけになっていて、一緒にマンホールに入っていくと…
コブから次々と魔胎魚を産み落とし始めました。
子供を生んでエネルギーを消耗した所を逃さず、どくどく姫は目からビームの死毒光線、そして口からこういうの
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を出すと、その先から飛び出す血毒液!!
そして魔胎魚を食べ(吸い)つくしたどくどく姫は、また次の悪霊を求めて去って行く・・・

終わり。


ハッピーエンドだし、どくどく姫自身も妖怪とはいえ結局は正義の味方モノのような展開。
これは少年漫画的なウケを狙った部分がでかいと思うのですが、それでもやっぱり日野日出志的な毒が強いキャラ達、そして陰湿なお話では、一般ウケなんてするわけないんですよね。
そこが私にはたまらなく愛おしく、参っちゃう日野先生の凄さ。ホント嬉しいです。


ふん!!
人を呪ったりうらんだりした者は 必ず地獄へ落ちるのさ
よく見ておけ!!

悪霊の魂め!!
どくどく姫の死毒光線を受けてみよ!!


  1. 2008/05/11(日) 12:19:27|
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旅行・紀行・街(20) タイ王国 1 予告編(タイフェスティバル)

こんばんは、BRUCEです。
実は私、今月(5月)末にタイ王国へ旅行に行きます。

その予告編も兼ねて、ちょうど今日明日だけタイ王国大使館主催で開催されているタイフェスティバル(旧名・タイフードフェスティバル)へ行ってきました。

会場は、人ごみが苦手な私には何ともきつい休日の原宿もしくは渋谷から行ける"代々木公園"です。
今日はずっと雨が降ってたし、寒いのですが…タイフェスは雨天でも決行なのです!
私は雨のおかげで来場者数も減るだろうと目論んでました。

そんなわけで、今夜は行ったばかりのタイフェスティバル紀行。

朝から家を出て、まずはカフェで取り出しましたるゆでたまご先生の「蹴撃手(キックボクサー) マモル」
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この全4巻を読み返して、正しいタイ王国とムエタイについての知識を復習しました(できないって!)。
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いや、言われなくても分かってます!
そりゃ「蹴撃手(キックボクサー) マモル」の元ネタとも言える、梶原一騎先生の「紅の挑戦者(チャレンジャー)」の方が良かったのでしょうが、それだと全10巻で重いから…

そして原宿方面のゲートから、代々木公園の会場入り。
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そもそもタイフェスティバルとは、タイと日本の親交をより深め、タイ文化とタイ料理を広める事を目的に、2000年から始まったお祭り。
当初は"タイ・フード・フェスティバル"だった事からも分かる通り、特にタイの『料理』を堪能できるものなのです。
私も近所(高円寺阿佐ヶ谷)のタイ料理屋には頻繁に通っているタイ料理好きですので、このお祭りは嬉しい限りですよ。
もちろんタイレストランの他にも、タイの雑貨や展示品のブースなんかもありますが。

まずはブラブラと会場の様子を眺めましたが、
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大きい会場によくこれだけの数のタイ料理店を集めましたね。
おかげでどこで食べればいいのか、全然選べません。

すぐに渋谷方面からのゲートにも着いてしまいました。
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こちら側にはなんと、タイのタクシーであるTUKTUK(トゥクトゥク)も展示…いや、売ってました!
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顔はめパネルで遊び、
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日本の皇室とタイの王室との関係や歴史を学べるブースで勉強して…
そうそう、昔から持ってたこのタイ語Tシャツを引っ張り出して着て行き、会場にいたタイ人に意味を教えてもらいました。
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正解は…コカコーラ。
ロゴの感じでそうなのかなとは思ってたのですが、長年の謎がはっきりして良かったです。

結局食べ物は、ただ通りかかったタイミングの問題で選びましたが、まず"バーンリムパー"
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これら↓の三つがそれぞれ500円でしたが、どれも美味くて感激。
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次の"セラドン"ではトムヤムクン・ラーメン。
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美味しいトムヤムクンは、あの独特のすっぱさも上品です。これも500円で、ンマーイ!

そして"ケン"でソーセージ。
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こちらは二本で500円。
ゲートの所で立ち食いしましたが、
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いやこれもンマイ。日本で食べる物と、肉の味自体が違うから面白いです。

コープンカッ。
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最後に"フルーツ市場"で、
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ドラゴンフルーツ200円。
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あちらには『ドラゴン』を冠した、つまり私のためのようなフルーツがあるのですね。
これで、このタイフェスティバル会場を後にしました。

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あとタイの人々って今の所、関わるといい人ばかりですよ。
有名な"美人の産地"でもありますが、笑顔が素敵な女性達。
男もイケメンが多いと思いますが、性格も真っ直ぐでいい目をしている…

いや、もしかしてその陰にはあの大東亜戦争時代に現した二重性格が隠れているのでしょうか!?
ほら、あの日本と同盟を結んで枢軸国として戦っていながら、裏でイギリスら連合国とも通じていた二重外交のために、戦後の敗戦国処理を逃れて、国際連合の敵国条項にも名を連ねなかったというやつです。

まぁその話だって、日本人がありがたがる"武士道精神"こそ持ち合わせてないのかもしれませんが、それで日本のように失敗せずに自国を守れたわけですからね。
そういえばヨーロッパやアメリカの植民地に下った歴史のない国でもあると聞きます。
そんな国はアジア諸国では他に日本と中国だけですか?(調べてないので分かりませんが)

ちなみに、梶原一騎漫画とか読むとタイ人は全員がムエタイ戦士のように思えてしまいますが…
実際に聞いた所ですね、『日本人が相撲をやってないように、僕らもムエタイなんてやってない』といった答えが返ってきました。

さて、それではもう少し先になりますが、今月下旬にタイ王国へ行ってきます!


  1. 2008/05/10(土) 23:59:22|
  2. 旅行・紀行・街
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日野日出志(43) 「血みどろ館」

本日の日野日出志作品は、「血みどろ館」(秋田書店刊)。
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近隣の住人から恐れられ、"ゴーストハウス"と呼ばれる古い洋館に引っ越してきたのは土黒(どくろ)という気味の悪い夫婦。

隣りに住む白沢ユキとその弟のアキラは、そこに連続行方不明事件の被害者少女を見つけて警察に通報しますが、何も怪しいものは見つからない。
後日公園で見つかったその少女の遺体を解剖しようとしたら、どろ~っとした緑色の液体が噴き出し、もこもこと醜く盛り上がってきたかと思うと…
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ぶほっ、と爆発してしまいました!
この爆発シーン凄い。細切れになった体の破片は全部溶けてしまいました。

それからユキとアキラは、醜いモンスター達にさらわれて…
しかもこのモンスター達の姿が、いつもの日野日出志作品よりも子ども向けというか、ちょっとコミカルな感じすら受けます。
彼らの鳴き声は、
『びぶんび!! ぐぼぐぼ!!
があぎぎ~~っ!! ぐわっぐわっ!!』

といった感じなので、笑ってしまいますし。

このモンスター達を操るのも、連続行方不明事件の犯人も、やはり土黒夫妻でした。
彼らは地下に珍妙な装置を持っていて、その装置で子供達の体中のエキスを吸って自分の命のエネルギーにしていたのです!
土黒夫妻が『がぼんぼ~~っ! ばぼんぼ~~っ!!』と両手を挙げて、体が渦に包まれると…変身!!
そのデザインも子ども向け特撮番組の敵みたいなのですよ。

それからユキとアキラは逃げ続けますが、弱い敵(精子そっくり…)だけは自らの手で倒してますね。
絶体絶命のピンチに追い込まれますが、その時もユキが胸にしていたロザリオのネックレスで、あっさり助かってしまうどころか敵を壊滅させちゃうんですよ。
しかもそんなロザリオ、明らかに今までしてなかったのに急に出現してますしね。

地下に神殿まで作っているモンスターの集団が、子供の安物ネックレスで壊滅するって…
いやいいんですよね、子ども向け漫画と思えば、こんなのけっこうあった気がします。
メチャクチャな話でも、『そこがいい』という人もいるでしょう。

でもやはりこの時期の日野日出志先生は低迷期。
いやそれは日野日出志先生ですから、ホラー漫画の平均値はクリアしているのでしょうが、過去作品の焼き直しも多くて、絵もコピー多用してるし…
何よりあの狂気の迫力が消えうせているので、物足りなさが残るのです。

でもたま~には、「血みどろ館」における怪物のデザインも見たくなて開いてしまう、そんな一冊でした。


  1. 2008/05/09(金) 09:34:52|
  2. 日野日出志
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旅行・紀行・街(19) 東京都豊島区 1 池袋-巣鴨

今回は東京都豊島区へ。

豊島区といえば一日の乗降客数が日本国内第2位、そして新宿、渋谷と並ぶ山の手3大副都心の一つである池袋駅を中心として栄えていますね。
とにかく池袋駅周辺は百貨店や専門店、そして風俗店等が集中していて、シンボルは"サンシャイン60"のビルでしょうか。
このサンシャイン60は、かつてその地に建っていた"巣鴨プリズン"でアメリカに処刑された数60名に合わせて60階建てなんだという説がありますが、うーん、そう言われると確かに墓標の形をしているし…これからはもっと怪談スポットとして盛り上げて欲しいです。

いつも人だらけのポップな街で、繁華街を見たら私が好きなわけもないのですが、中心地をちょっとだけ外れると素敵スポットが多いのですよ。
それにあの"帝銀事件"が起こった地であり、江戸川乱歩様が最後に住んだ土地(その家も現在まで残っています)で、同じ豊島区には『老人の原宿』こと巣鴨があるし、映画館や劇場も多いし、女性向けオタクストリートの"乙女ロード"もあって、高木ブー藤田まこと夏木マリ等のいい味キャラ達の出身地、そしてラーメン激戦区…いいエピソードにも事欠きません。

人気の街だし、他にもいろんな要素があるのですが、何にも増して私がここに来たがる理由は、この豊島区が漫画家のバイブル、藤子不二雄先生の自伝的作品「まんが道」で舞台になっている事。
もちろん手塚治虫先生、石森章太郎(石ノ森章太郎)先生や他の偉大な漫画家たちも集った、あのトキワ荘もここにあり、「まんが道」で出てきたいろんな施設や店なんかも存在するのです。
小学低学年の時からずっと藤子不二雄先生に憧れ、大人になった今に至るも作品を集め続けている私の思い入れを考えたら、もう「まんが道」ツアーは聖地巡礼と言っていいでしょう。

そんなわけで、まずは椎名町駅へ。
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この駅名だけで、「まんが道」ファンには何だか胸キュン。

トキワ荘が既に取り壊されて残っていない事はもちろん知っていますが、少しでもあの空気に触れたくて、ズンズン歩いて跡地へ向かいました。
おおっ、"八百清"に、
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"二又子育地蔵"。
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ここも「まんが道」によく出てた、二又交番の先には"南長崎ニコニコ商店街"があって、
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ここらにトキワ荘はあったはずです。
当時の住所は豊島区椎名町5-2253でしたが、現在は地名が変わって南長崎3-16-6…
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ここだ!!

ここに見えるのは、"旧落合電話局"
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「まんが道」満賀道雄才野茂が電話してた建物ですよ!

そして正式な住所までたどり着くと…一応こんな記念看板がありますが、もう本当にトキワ荘は無いんですよね。
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実は仮にも私は漫画ファンですので、トキワ荘が取り壊されながらも『新しいトキワ荘』が建てられ…そして、それもまた壊されたと聞いた事がありましたが、自分の目で確認すると落胆します。

跡地には現在聞いた事の無い出版社が建っており…
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『キャバキャバキャバ』と、ため息つきながら一応の撮影。
まぁこの伝説の地に立った、その事実が大事なのです。

聖地巡礼はまだ続くのですが、次のも重要ですよ。
トキワ荘跡地のすぐ近くにあるラーメン屋、"松葉"
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『ンマーイ!!』のあの店です!
建物こそ当時のものではないそうですが、あのラーメン屋が本当に存在して今も営業しているなんて、ファンには嬉しすぎますよ。

そりゃもう、パシャパシャと記念撮影しまくり。
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店の入口にちゃんとこういう漫画のコピーが貼ってあって、
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つまりお店の人達も自分達が伝説の店を経営している事はご存知なんですね。うーん、何か残念なような…

店内の様子。
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生き残っているトキワ荘の面々からも色紙が贈られているし、
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阿部潤先生が「ラーメン王子」の取材で来店した事もあるようです。
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藤子不二雄先生の「忍者ハットリくん」を読みながら待っていると…
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すぐにラーメン到着。
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そういえば同行した友人の提案で、これは「まんが道」にならって出前を頼むべきではないのか、トキワ荘跡地に出前してもらい、そこが路上であろうと聖地で食べてこその聖地巡礼ではないか、というのがありましたが、常識人の私は社会通念上の理由で却下しました。

テラさんこと寺田ヒロオ先生が二人の藤子不二雄先生に食べさせたラーメン…(涙)
現在は450円で、オーソドックスな醤油ラーメン。
麺は固めの細麺で…あれ?しょっぱすぎる!
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いやいや、ここはもはやレジェンドなブツであるわけで、お決まりの『ンマ~イ!』と叫んでスープまで飲み干しましたよ。
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あとですね、これは実際に行ってみなければ絶対に分からなかった事なのですが、"松葉"の料理人は中国人のお母さん(子供もいた)でした。
ちなみに藤子不二雄先生らが食べていた時代の先代は、残念ながら亡くなっていて、「まんが道」でトキワ荘に出前を届けていたアイドル的なお姉さんは嫁いでしまったそうです。

それとここ"南長崎ニコニコ商店街"は、すっかり活気が無くなっているようで…人通りも少ないし魚屋は廃墟みたいになっているし、トキワ荘の漫画家達が道具を買っていたであろう文房具屋の"多田屋"も止めちゃってました。
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『トキワ荘は解体されてもいいんです。
トキワ荘は心の中に生きていますから。』

というテラさんの言葉を想いながら立ち去りました。

今度実家から、「まんが道」全部持ってこようかな。あれは「あすなろ編」「青雲編」「春雷編」、そして「愛…しりそめし頃に…」も入れたら凄い量になっちゃいますけど。
あと、トキワ荘関連とは全く別の道を歩んだ大物漫画家・中沢啓治先生が新婚生活の地としてアパートを借りたのも椎名町だったと自伝に書いてました。

おおっ、この街でこれ。この土管はきっと、「ドラえもん」の世界から離れられない方が置いたのでしょうね…
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のどかな裏通りを選んで歩き、猫ちゃん達に睨まれながら、
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池袋まで歩きました。
ちなみに、井上三太先生の「TOKYO TRIBE2」でも池袋は良く出てましたね。現在の池袋を見たいなら、「まんが道」よりこちらの方がいいでしょう。

そうだ、先日5月3日には池袋のライヴハウス"手刀(チョップ)"で開催されたライヴイベント"GOTHIC METAL GODDESS Vol.2 ~Heaven and Hell~"に行ってきましたが、
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ここの近くにあるホテルの名前が"HOTEL トキワ"なのです!!
この地では、ラブホテルまでトキワ荘リスペクトですよ。
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ちなみにこの日のライブは、友人でもあるゴシックメタルバンド"STABAT MATER(スターバトマーテル)"を観に行ったのでした。
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さらに池袋を回り、これも私の人生にとって超重要人物である江戸川乱歩様が最後に住んだ家も見に行きましょう。
その名も"乱歩通り商店街"ってのも存在するんですね。
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現在は江戸川乱歩邸およびその蔵書の管理人となっているのが立教大学。
小学校卒の私は大学に疎くて、ここがどんな学校なのか何も知らないのですが、素敵な洋館でいいですね。
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しかし乱歩邸を案内するのが、いくら池袋だからっていけふくろうなのはどうにかならないのか…
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乱歩の世界に合わないじゃないですか。
『うつし世は夢 世の夢こそままこと』の言葉も彫ってあるってのに…

ここかな?toshimaku-ikebukuro-ranpo4.jpg

そうだ、間違いない!!ちゃんと乱歩の本名である平井太郎名義の表札も残してます!
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でもでも、"立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター"として公開しているここは、月・水・金曜の昼間しか入れないようで…
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普通の会社員はいつまでも行けないじゃないですか!

池袋西口古本祭りを覗き、
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あと池袋で見たかった所といえば、青江三奈「池袋の夜」で歌詞に出てくる"人世横丁"と、
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"美久仁小路"
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さらにここも古いまま残っていて渋い、"栄町通り"
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これら昭和の横丁は、どこも共通して閉まっている店が多く、終末の匂いがしてました…
この日は時間が早かったので、ここで店を探す事はせずに、正に繁華街の交差点、賑やかすぎる所まで引き返して"タカセ"へ。
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喫茶店で飲むビールがなかなか美味いんだよね、なんて思って一息ついていたのですが、
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ちょうど先日、くだらない雑誌の『相手がオヤジくさいと思う時』アンケートで、しっかり『喫茶店でビールを頼む』というのが上位に入ってました…そうなんですか!?

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ちょっと長くなりますが、巣鴨観光もしてきたのでここでサッとアップしちゃいましょう。
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しかし長さ800メートルもある"巣鴨地蔵通り商店街"を全部歩きました。
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ここは"眞性寺"で、
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江戸六地蔵の第四番、2.68mの銅造地蔵菩薩坐像、
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そして360度全てを見渡してる地蔵さん達。
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記念撮影もして、
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次はとげぬき地蔵で有名な"高岩寺"へ。
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この行列の先には、洗い観音がいますよ。
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老人達で賑わうこの界隈をとても初めて見る気がしないのは、TVによる高齢者のインタビューはほとんどここで行われているからでしょうか。

"ときわ食堂"…まだこの名前に反応してしまいますが、本当にトキワ荘を愛するなら"トキワ食堂"と、片仮名にするべきでしょう。
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"ますや"、こんな高齢者の街で見つけた玩具屋だから、さぞかし古い物が置いてあるかと物色してみたら、古いのは店だけで売り物は普通でした。
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"庚申塚ラーメン"…って、えー!!売ってる物が違う。
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他に有名な"巣鴨の母"、そして"スターフルーツ"等、
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あとは周辺の町並みなんかもいろいろ見回って、
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最後にもう一度商店街に戻って、"ファイト餃子"で食事。
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この一皿で15個630円と安い、揚げた餃子ですね。
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味はもひとつでしたが。

巣鴨は都内有数のピンクサロン街もあったそうなのですが、そちらは時間なくて見れず…
そんな重要そうな場所を見てないのに、既にいろんな所でセンス・オブ・ワンダーを感じる街でした。
あのプログレッシブ・ロック・バンド、センス・オブ・ワンダー(SENSE OF WONDER)の難波弘之氏が巣鴨出身だと聞いたのですが、それは出来すぎですよね。

これで一旦豊島区観光は終わりにして、トキワ荘関連の聖地巡礼に戻り…偉大なる石森章太郎先生と手塚治虫先生の墓参りに行きましょう。

まずは巣鴨の"総禅寺"手塚治虫先生です。
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平成元年に胃癌で亡くなっている手塚先生ですが、今更初めてのお墓参りというのは申し訳ないですね。

ここは墓地に行くのに受付のおばちゃんを通さなくてはなりません。
あ、受付にちゃんとアトムがいるのも見えました。
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受付を通すとなると、ただの手塚治虫ファンであって知り合いでも何でもない私を通してくれるかなと心配になりましたが、200円でお線香を買うだけで入れてもらえました。

これが墓石。
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大好きな手塚治虫先生…
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横に見えるのは、

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手塚先生が生み出した主要キャラを漫画のコマ割り風にして描いた物。toshimaku-sugamo-tezuka9.jpg
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反対側はこれです。
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戒名は伯藝院殿覚圓蟲聖大居士。
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さようなら…
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次は池袋駅西口から歩いて行ける(最寄り駅は要町駅)、"祥雲寺"石森章太郎先生の墓参りです。
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これが石森章太郎先生の墓石。
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本名の小野寺姓と、石森先生が生前提唱した"萬画"の萬の字が刻まれています。

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 [萬画宣言]


1、萬画は万画(よろずが)です。あらゆる事象を表現できるからです。
2、萬画は万人の嗜好にあう(愛されるし、親しみやすい)メディアです。
3、萬画は一から万(無限大の意も含む)のコマによる表現です。
4、従って萬画は、無限大の可能性を持つメディアである、とも言えるでしょう。
5、萬画を英語風に言えば・・・Million Art。Millionは百万ですが、日本語の万と同じく「たくさん」の意味があるからです。頭文字を継げれば、M・Aです。
6、M・Aは即ち“MA”NGAの意。
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私も興奮気味に記念撮影しちゃいましたが…ゼロゼロナンバーサイボーグの衣装でも仕入れて着てくれば良かったですね。
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もっと細かく、それぞれの部位を見てみましょう。
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これ見て誰が眠るか分からない人はいないでしょう。
ユニークな墓です。お墓はもっとカラフルに、派手にしてもいい。
石森先生は亡くなってからまで、そう教えてくれているようです。

戒名は石森院漫徳章現居士。
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私は石森先生が60歳で亡くなられる約3ヶ月前の1997年10月に、群馬県高崎市で行われた"石ノ森萬画館"というイベントを訪れ、石森先生本人が来てサイン会をしてくれるはずの日に駆けつけたのでしたが…
そして午前中に展示品を楽しんだ後、もちろんサインを貰う気でレア本を持って行ったのですが…
先生の体調悪化のため、サイン会は中止になりました。

代わりにサイン入りポスターを先着100名に配られたので今も私の実家に飾ってありますが、
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その直後に亡くなったのですから、会える最後のチャンスだったのにと悔やまれます。
資料やレア物満載の本「石ノ森萬画館」は会場限定の装丁で、サイン入りのを買ったのも思い出しました。


二人の偉大な漫画の先生の、ご冥福をお祈りします。

(実はさらに同じ豊島区に、夏目漱石泉鏡花小泉八雲永井荷風東條英機といった凄い人達が眠る"雑司ヶ谷霊園"や、芥川龍之介谷崎潤一郎などが眠る"慈眼寺"等の墓参りスポットもありますので、そちらもまたいつか訪れようと思います)


  1. 2008/05/07(水) 23:04:43|
  2. 旅行・紀行・街
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日野日出志(42) 「死霊の数え唄」

黒沼の朱き鳥居のその下に 黒ゆりの一輪開く頃
満月は血の色に染まり 地獄ヶ淵より眠りし水魔がよみがえる
水魔は踊り淵の底より七色の光放つ大きなる貝を引きあげてその口をこじあければ
中より現れ出るは天女と見まごう美しき乙女なり
だが夢々その美しさに惑わされてはならぬ
その正体こそ地獄の人喰い鬼の化身なり
美しき仮面の下に毒の牙を持つ地獄の悪霊なり
人 それを地獄娘と呼ぶ……


今夜の日野日出志作品は、「怪奇!死人少女」(秋田書店刊)。
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↑これは台湾旅行した時に現地版の本もゲットしたので、並べておきますね。

この時期('80s後半)の日野日出志先生は、秋田書店からの描き下ろし単行本が主な活動になっています。
正直どれもひばり書房時代とは比べるべくもないスカスカな感じがしてしまうのですが…
それでも、どれもそれなりにいい所はあるのですよ。

全寮制の私立高校花輪学園は名高い名門校で、全国から優秀な人材が集まって明るく活発な学園生活が営まれていました。
そこに転校してきたのが黒沼ゆり
彼女を見た写真部の白井亜紀は何か因縁を感じ、どこかで会った気もするのですが、思い出せない。

ある時、ゆりの能力で異世界へ連れて行かれた亜紀は、黒沼で何やら怪しい儀式と"死霊の数え唄"で死霊達を呼び寄せているゆりを目撃します。
この"死霊の数え唄"がいいので、ここでも書いておきましょう。

ひとつとせ ひとつ人魂空を舞う
ふたつとせ ふたつ腐乱の肉の華
みっつとせ みっつ御霊がよみがえる
よっつとせ よっつよどみを朱に染め
いつつとせ いつついつかの怨みを晴らす
むっつとせ むっつ昔の仇を討つ
ななつとせ ななつなつかし夢のあと
やっつとせ やっつやがては現に還す
ここのつとせ ここのつ黒ゆりよみがえる!!


転校してきたばかりなのに生物部を完全に支配したゆりは、彼らを操って気味の悪い動物ばかりを集めさせ、黒沼の鳥居を焼き払うとそこにいけにえの動物たちを投げ込んで霊魂たちを甦らせます。
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最後の死霊のいけにえとなるのは亜紀との事で、地下室に監禁されました。

実はゆりと亜紀は、前世でゆり姫あき姫だったのですが、お互いの一族同士の存続をかけて争った激しい因縁があったのです。
危ない所で、亜紀と同じ写真部の男子・星野が"日本心霊研究所"の高柳先生と亜紀の父親を連れて助けにくる…

単純な話なのと、恐怖描写が抑え気味なので、ちょっと低年齢向けとしてお薦めできる作品でした。


  1. 2008/05/06(火) 23:31:27|
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日野日出志(41) 「怪奇!死人少女」

私は死人……!
でも私は………生きている…!
ああ…!こんな恐ろしいことが……
この世にあるのだろうか………!?
私がこんな地獄の日々を送るようになったのは…
あの健康診断の日からだった…………!!

今夜の日野日出志作品は、「怪奇!死人少女」(秋田書店刊)。
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これも描き下ろし単行本の一冊で一話です。

何の前触れもなく、ただの日常と思われたある日、女子中学生の大原百合は、健康診断で死人だと診断されます。
呼び出された親が言われた事は、こうですからね。
『医学的には考えられないことなのですが……
はっきり申し上げてあなたの娘さんは……
死人です!!』

これから百合は意識を持ちながら体が腐っていく悲劇に見舞われるのですが、日野日出志先生は少しずつ腐っていく様を丁寧に描いてますね。

でもこの話は…そう、以前紹介した「怪奇!死肉の男」(ひばり書房刊)と酷使した内容ですね。
主人公が男か女かの違いや多少の設定変更がありながらも、タイトルも似てるしテーマとオチまで含めて凄い類似作品なのですよ。
つまり「怪奇!死人少女」は、「怪奇!死肉の男」のリメイクだくらいの認識でいてもいいでしょう。

防腐剤で腐敗の進行を遅くする事しかできない百合の体ですが、それを最後まで愛情持って世話する両親と妹の家族愛は感動的です。

腐敗する体の内側から、大量の蛆虫が皮膚を破って這い出してくるし、百合は激しい痛みを感じて苦しみます。
家族で田舎の一軒家に引っ越して百合を看病するのですが、百合は地獄の苦痛のせいで家族に対してきつい事を言う場面もありました。
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しかし確実に滅びていく肉体と向き合う百合は、いつしか悟りを開いて恐怖が嘘のように無くなっていきます。
『どうしてなのか自分でもよくわからないけど………
むしろとってもおだやかな気持ちなの………
不思議だわ………… ほんとうに不思議だわ…………』


ついに百合は骨だけになり、その骨が七色の花々で埋もれると、次は光の粉になってはじけて散って行きました。
その光の粉が散って行き、空や雲や水や土や、他のあらゆるものの中に溶け込んで行くのです。
百合はここに至るまで意識を持ち続けていたのですが、粉になってまで家族に最後の声もかけてくれました。
それから母が妊娠して、きっと百合が生まれ変わるのだと分かって……終わり。

やはり「怪奇!死肉の男」のようにサイケデリックなイメージ画が続き、死はけっして終わりではなく新たなる生であると示唆してくれました。


ああ……!宇宙の万物のなかに私がいる………!!
私は宇宙……!宇宙は私……!!



  1. 2008/05/05(月) 23:47:18|
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日野日出志(40) 「地獄のペンフレンド」

今夜の日野日出志作品は、「地獄のペンフレンド」(秋田書店刊)。
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前回の「オカルト探偵団 死人形の墓場」と同じく、一話に描き下ろし単行本一冊をまるまる使った作品です。
ジャケの、手紙から血のしたたるナイフが出ているデザインは気に入ってます。

板橋区立坂下中学校二年生の黒沢由香は、夏休みに友達を四人連れてペンフレンドの石原あきらが住む田舎へ遊びに行きます。
肝心のあきらは学校に呼び出されてまだ帰ってこれないそうですが、その母親が迎えてくれたその家はお城みたいな大豪邸で、博物館みたいにいろんなコレクションが並ぶお屋敷でした。

二階には昔の拷問や処刑の道具がいっぱい飾ってあり…
当然この後、女子中学生達が次々とその餌食になっていく展開は読めるでしょうが、拷問具の描写がけっこう丁寧にされているので、これはその手のマニアには面白いと思いますよ。

狂った男が笑いながら追い掛け回してきて、順番に友達が殺されていく惨劇の館。
最後はいよいよ由香だけになり、いよいよペンフレンドのあきらを紹介されるのですが、文通時に同封されていた写真ではハンサムだったのに…
本当はこんな↓フリークだったのです!
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母親はこのあきらに友達を作ってやりたかったですが、その醜い姿を見て誰もが恐がるため、みんな殺していたのだとか。

あきらの凄い顔で
『ひっひっひっ!
こ…ろす… とも…だ…ち ころ…す!!』

などと言いながら襲われ、まさに殺されるその時!
かつて自分の娘も殺されて、この石原家を調べていたというおじさんが助けてくれたのです。

よかった、やっぱり漫画の世界では悪が勝つわけにはいきませんよね。
そんなわけであきらと母を縛りあげて、安心して立ち去ろうとする、生き残った由香とおじさんなんですけどね…
いきなり背後からの斧でおじさんの頭がかち割られました!!
驚いてふり返ると、実はあきらは双子で、そこには全く同じ顔をしたフリークスのあきらがいるのです。

それから由香も二人の斧でグシャグシャにやられちゃって…
そう、二人で対面に立って餅つきのように由香をドスッドスッとやってますよ!!

そしてまた、石原家は次なるターゲットを見つけるためにペンフレンドを募集するのでした。
いや、石原あきらも偽名だったのでしょうが、犠牲者を血祭りにあげた後はいつも引っ越しているようですし、次は石田あきおの名で募集しています。

とにかく、そんな救いのないお話でした。
少女漫画色が強いからか、それでもそんなに恐くないのですけどね。


  1. 2008/05/04(日) 23:59:17|
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日野日出志(39) 「オカルト探偵団 死人形の墓場」

今夜の日野日出志作品は、「オカルト探偵団 死人形の墓場」(秋田書店刊)。
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私立明立館中学校に入学した、デブ少年・ダイちゃんとそばかす少女・チコは、家が隣り同士。
"オカルト研究会"、別名オカルト探偵団に入った二人は、会長で超能力者の白鳥冬美と出会います。

やや、副会長の星一平(ジャケの左下)は漫画の中の委員長タイプで、スキンヘッドに黒縁メガネチビ…この風貌は「恐怖!四次元の町」坊念万作とそっくりそのままなのが嬉しいではないですか!

白鳥冬美の父は心霊科学の世界的な学者で、その家はオカルトや心霊に関する資料がたくさんあって"心霊博物館"と呼ばれているのですが、そこにオカルト探偵団の新会員達が連れてってもらい、一通りオカルトに関しての説明を受けて見学して帰るのですが…
この日からチコが人形の怨霊に取り付かれます。
HINO-shiningyo2.jpg

チコを救うためにオカルト探偵団は空法陣を作って"死人形の墓場"へ行き、人形の悪霊どもに襲われるのですが、なぜ死人形がチコを襲うのかという謎は解けました。
小さい頃大事にしていた人形を物置に置いたまま忘れていたから、という理由だったため、なのでその人形を供養して一件落着。

話はどうって事ないのですが、町の至る所に捨てられている人形達が動き出し、徒党を組んでチコを襲うためギギギと行進するシーンは圧巻でした。
逃げるチコが助けを求めた両親が人形になってるし、それからずっと逃げ続ける。
描き下ろし単行本の一冊まるまる使っているので、日野日出志先生がやりたい描写を長々と出来るのですね。


いまこそ地下に眠る人形ゾンビの力を借りて復讐してやる!!
じゃまをしたおまえたちも許さない! チコと同じように八つざきにして殺してやる!!
物置の隅でネズミにかじられボロボロになってゆく
わたしの恐怖とさびしさを思いしらせてやる!!
ひ~~っひひひ!! ぎゃあ~~っははは!!



  1. 2008/05/03(土) 23:31:32|
  2. 日野日出志
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日野日出志(38) 「私の悪魔がやって来る」

今夜の日野日出志作品は、「私の悪魔がやって来る」(辰巳出版刊)。
HINO-watashinoakuma1.jpg
性描写のある作品ばかりを収録したアダルトな短編集です。

HINO-watashinoakuma3.jpg

まず「白魔の伝説」は、"権の実学園"という孤児院に引取られた幼い兄妹が成長し、結婚してもダメで、ついに雪山の小屋で白い悪魔となり…
つまり近親相姦のタブーをおかしてついに結ばれる話を、ファンタジー色を織り交ぜて進められる傑作です。

次の「埴輪森暗黒日輪伝説」は昔話風で、こちらでは母子の近親相姦を描いてます。
深い森の奥で、母と息子だけ残して滅びかけている部族と、そこを訪れた一人の落ち武者の話。異常な雰囲気を持っていて、それを見つめる埴輪達もいい作品でした。
ちなみに私、この作品は初出時の掲載誌・月刊漫画ガロのNo.51、1968年9月増刊号『異色漫画傑作選』を所持しているのですが、この時のタイトルは「埴輪の森の伝説」
garo1968-isyoku.jpg
単行本収録版と比べると、その描き直し箇所の多さに驚愕します。物語の進行も、何よりキャラクターの顔が全然違うのですよ!

「竹薮地獄怨念絵草子」も昔話なのですが、飢饉で苦しむ村人たちが旅の絵師一家を襲い、男と子供は殺されましたが、妻だけは犯された上で命だけ助かる。
しかし気が狂い、毎日夫と子供の死体を並べて地獄絵を描き、
『ひひひ……地獄じゃ地獄じゃ 赤い真赤な血の海じゃ』
とか言ってます。
最後は地獄の鬼と化した村人達に再び襲われ、今度は殺されて…という話なのですが、あの超傑作「蔵六の奇病」を彷彿とさせるシーンもあって嬉しいです。

「ミス・ジッパー」は、街に立つ美しい外人が実は人喰いモンスターで、夜な夜なターゲットの男を喰う。
ワンピースのジッパー下げて脱がすと、美女の背中にもジッパーが付いていて、それが開いてモンスターが出てくるわけですが、また気持ち悪くてカッコいいモンスターなんですよ。

次は表題作「私の悪魔がやって来る」
怪奇劇画家を夫に持つ女は、夜の性生活に満足できないのですが、彼女は結婚前に、実家の隣りに住んでいた醜い白痴の男に犯される夢を毎夜見ていました。
『醜い男に汚され陵辱される…………それは私にとって めくるめく恍惚の世界でした』
との事で、そのSMや獣姦も含めた変態世界の夢で女は性のイメージを決定付けられていたのです。
それから夫が交通事故にあって悪魔のような(あの白痴の男そっくり)醜い姿となり、女はあの時の夢を実現して幸せを手に入れる…という話。妖しさがいいです。

「女郎蜘蛛」は、雪国で育ったユキの女一代記。
故郷で義兄に犯されて男を知り、母が死んで『東京へ行けば何とかなる』と故郷を去るのですが…
結果チンピラに捕まって愛人にさせられた上に、太股へ女郎蜘蛛の刺青を彫られて客を取らされる。
故郷の回想シーンは風景があまりにも美しく、ユキの中で想い出がいかに大事か分かります。
そしてラスト1ページ、何とも日野日出志作品には珍しいシュールな終わり方をします。

「砂地獄」の主人公は、故郷の砂丘(当然鳥取砂丘でしょう)へ戻って想い出を噛み締めながら歩いている女。
女子高生時代に数人の男達に犯されたのも、しかも妊娠して自分で堕胎したのもこの砂丘でした。
母が死に、東京へ出てソープ嬢になり…再び戻った砂丘で自殺したのです。
それから砂に埋もれ、一人で歩く旅人を喰らう砂地獄の中で生きる、これも変な話でした。

そしてここで「水色の部屋」
そう、あの「胎児異変 わたしの赤ちゃん」(ひばり書房刊)に入っていた名作!つまりこれだけ再録作品になります。
胎児の集まる海の墓場、そして中絶した夫婦の苦しみを描いた、恐くて絶望的な作品でした。

最後は「少年性幻記 花の女」で、花畑で蜂蜜取る仕事をしている親子が、現れた一人の女によって共に性の虜にされるのですが、その女は巨大な蜂の化物でした!
結果親子は二人とも蜂に食い尽くされて死に、女はまた次のターゲットを待つ…

HINO-watashinoakuma4.jpg


今回の「私の悪魔がやって来る」は性を描いた作品ばかりを収録されていたわけですが、こういったコンセプト短編集みたいなのは、日野日出志先生には珍しく、内容も素晴らしい素敵な一冊でした。
HINO-watashinoakuma2.jpg


  1. 2008/05/02(金) 23:27:19|
  2. 日野日出志
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日野日出志(37) 「サーカス奇譚」

 われらは暗黒の魔界に棲みし者 この世ならざる者たちの集団
 われらは流浪の民 旅から旅へのサーカス一座
 その名は"黒魔団大サーカス"


今夜の日野日出志作品は、「サーカス奇譚」(集英社刊)。
HINO-circus-kitan1.jpg

"黒魔団大サーカス"の面々を描く連作になっています。

このサーカス一座は暗黒の魔界に棲む者達が、世を忍ぶ仮の姿として隠れ蓑代わりに運営しているもの。
闇の世界はもはや滅亡寸前なのだそうです。
この魔界一族を統率するのは黒魔王
HINO-circus-kitan2.jpg
彼が一人ずつ紹介してくれるのですが、どれもがあまりにも悲しい物語。
滅び行く魔族の哀愁たっぷりで泣かせにきます。

まず一話目は「鬼死母と鬼母児」
ここに登場する鬼死母と鬼母児の母子は、「鬼ジャリ」で出てきたあの母子です。
(「鬼ジャリ」の方がこれの続きになっています)

今回のジャケにも登場している二人なのですが、母・鬼死母の左手のひらから誕生する場面から、成長していく描写もあります。
醜い顔してるけど、手のひらに乗った小さいのが『うまうま…』とか言ってて、可愛いな~。
母の手から養分を送っているのですが、さらにおっぱいも飲ませていますね。

しかし流浪のサーカス暮しを嫌って母の手から独立を望んだ鬼母児が、母の左手ごと引きちぎって去って行く…
黒魔王曰く『これほど凄絶な子別れの瞬間はほかにない!よく見ておくのじゃ………!!』なのですが、確かにその通り。

それから美しかった鬼死母は一夜のうちに老婆のようになり、母を捨てた鬼母児の方にも悲しい運命が待っていると。
手のひらで育つ生物を生み出した、日野日出志先生の発想が面白いですね。


次の「怪人霧男」は、人間を好きになって自分も人間・霧島一夫として生きていく事を決めた怪人霧男の話で、「双面鬼」は善と悪の顔、笑鬼邪鬼の二つの心を持つ魔物の葛藤を描いてます。
他に「火喰い坊」「大蛇丸」「笑いころがし」「胡蝶姫」「獣人伝説」と続きます。
どれも魅力的な造詣と特殊能力を持った怪物を描いているのですが、とにかくその全てに悲しい運命が待っているのです。

日野日出志先生は元からグロテスクな絵柄の中に哀愁を隠していましたが、「サーカス奇譚」はその哀愁の部分を前面に出した作品でした。


 われらはこの世ならざる者たちの集団 黒魔大サーカス一座にございます
 サーカス一座とは世を忍ぶ仮の姿
 魔界に棲むわれら一族の正体が ばれぬためのいわばかくれみのでございます



  1. 2008/05/01(木) 23:54:20|
  2. 日野日出志
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Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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