大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

高橋留美子展~It’s a Rumic World~→The Vivienne Westwood Opus展

今度は銀座へ向かい、"高橋留美子展~It’s a Rumic World~"へ行ってきました。
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高橋留美子先生は今年でデビュー30周年を迎えたそうで、読売新聞社と小学館主催のイベントが始まったのです!!

会場は松屋銀座8階大催場。東京メトロの銀座駅から地下を歩いて行けます。
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で、着きました。
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これがチケット。
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描き下ろしを含めて、高橋留美子先生の貴重な原画、作品の模型なんかも展示してましたよ。

さて、ここで言っておかなくてはならないのが…
申し訳ない事ではありますが、私は高橋留美子先生に全く興味を持っていない事実。

いや、あの代表作「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」等の、TVアニメ化もされた大ヒットは子供時代から目の当たりにしてきましたし(単行本の累計発行部数は1995年の時点で1億部を突破しているとか!)、少年サンデー史上で最強の漫画家と言っても誰も異論は挟めないでしょう。
30年もの間安定した人気を保ち、もちろん少年漫画を描く女性漫画家としては類を見ない活躍をしていますよね。

ただ、単純に私があの絵と内容(ラブコメ)に興味を持てないだけなのです。
私も同じ新潟県出身だし、あのど田舎で明日を夢見る若者達の憧れとしても、これからも活躍を続けて欲しい…。

では、何故入場料が千円もかかるこの高橋留美子展~It’s a Rumic World~に行ったのか。
それは、特別企画のMy Rum(マイラム)というのを観たかったから。
このMy Rumとは、様々なジャンルで活躍する有名漫画家34人が「うる星やつら」の主人公であるラムちゃんを独自の目線で描き、高橋留美子先生に捧げたもの。

参加者にですね・・・・何と!!
花輪和一先生!
諸星大二郎先生!
伊藤潤二先生!
池上遼一先生!
古谷実先生!
・・・他にも、同じ小池一夫先生の劇画村塾出身である原哲夫先生などや、他に松本大洋先生、島本和彦先生等の凄すぎる漫画家達がいるのです。
中でもやはり、一番の目当てだった花輪和一先生の素晴らしい絵ときたら…原画で観れて感動しました。

そうそう。しかしここは完全撮影禁止で、それが残念であり、つまらなかった。
もう一回、あの絵を観るために行こうかしら…
このイベントは8月11日までの開催です!

最後に高橋留美子キャラの限定土産をいくつか買って、さようなら。
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この日は銀座まで出たついでに、六本木にも寄ってもう一つ、観たかったイベント"The Vivienne Westwood Opus展"へ。
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ヴィヴィアン・ウエストウッドが家族やモデルの身近な人々と共に写った写真が中心に展示されています。
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そのためにこの日はヴィヴィアン関連の、セディショナリーズやワールズ・エンドといった…確か10年以上前に買った服を引っ張り出して行ったのです。

しかしここも撮影禁止。外からだけ撮りました。
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カタログ冊子も頂いたのを見てますが、セックス・ピストルズの時代から現在までずっと刺激的なファッションを作り続けているんだから、凄いブランドですよね。
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会場は"ZEL CAFE"(ゼル カフェ)という所のギャラリーでしたが、早く六本木から出たいのに、名前に釣られて"CAFE LOLITA"へ。
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高そうに見えますが、意外と安値の店でした。

近くの壁。ショーベンスルナ。
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ふぅ。銀座→六本木などという、私には居心地の悪い街を出て、高円寺へ帰って、いつもの店で安心して飲み始めた私でした。
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  1. 2008/07/30(水) 23:12:51|
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杉並アニメーションミュージアム 「銀河鉄道999の世界展」

こんばんは。
先日は私、また"杉並アニメーションミュージアム"に行ってきました。

同場所では前回、「夢は無限 藤子・F・不二雄展」に行った模様を「ココ」で公表しましたが、次の企画は「銀河鉄道999の世界展」
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松本零士先生の原作によるこのアニメ「銀河鉄道999」ですが、これがアニメ化されてから今年で30周年なんだそうです。

入ってみましょう。
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中には「銀河鉄道999」を紹介する展示がいっぱいで、制作資料や作品スチールやアニメのセル画等、嬉しいレア物観賞を楽しんだのですが…撮影禁止だったため、ここでは画像がアップできません。

しかし、ちゃんと記念撮影コーナーもありましたよ。
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"銀河超特急999号"の車内ジオラマがあるのです。
はい、バーン!!
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車窓には大宇宙が見え、飛行船が動いています。
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そんな事より、実際はメーテルよりはるかに小さい星野鉄郎ですが、この二人の大きさのおかしさが気になってしょうがないのですが…

あの理想の美女、メーテルの肌荒れがひどいのも気になりました。
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鉄郎は目があぶないし…
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それから、大きなスクリーンで「銀河鉄道999」のラスト2話を観ました。
やっぱり名作ですよ、これは!
生きる事に執着する鉄郎が、成長しながら宇宙の旅を進んで行き、ついに不老不死になれる機械の体をタダで貰える惑星まで辿り着いたものの、やはり命は限りがあるから美しいという事に気付き、そのまま引き返す事を決意する…

メッセージ色も強くて、子供向けアニメとは思えない濃い内容、そしてあの名曲すぎるテーマソング!
大宇宙をクラシックな機関車が煙を吐きながら進んでいくメチャクチャさも、とんでもないですね(それは宮沢賢治「銀河鉄道の夜」が元ネタですが。

「銀河鉄道999」スタンプラリーもやりました。
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そして松本零士作品に欠かせない、あの素敵なメカニックの魅力を支えたメカデザイナー・板橋克己作品の展示もありましたよ!
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これが全部無料ですからね、また杉並アニメーションミュージアムにはちょくちょく行こうと思います。


温暖化問題、物価高、無差別な殺人…。夢の持てない社会に、宇宙を眺めることは唯一許される自由で豊かな時間かもしれない。
(杉並アニメーションミュージアム館長 鈴木伸一)

  1. 2008/07/28(月) 23:06:18|
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ホラー漫画(16) 谷間夢路 1 「池田貴族の心霊ファイル」

まだまだホラー漫画界には重要な漫画家がいまして、今まで名前出した漫画家の作品それぞれを細かく紹介したい気持ちはあるのですが、その前にさわりだけになっても、他の重要漫画家の名前を数多く出しておきたい。

今回は谷間夢路先生で、1943年生まれで東京都出身。
かつて様々な少女ホラー誌に、可愛らしい絵柄だというのにグロテスクな内容の作品を載せていました。これは一度でも読んだ事がある方なら印象に残ってるのではないでしょうか。

私もかつてすぐに好きになって単行本も買いましたが、怖くてグロい中に秘められたエロスみたいな部分がありまして、しかもキャラクターは可愛いものですから、ちょっと興奮していたものでした。
その後本当にエロ漫画を描いてたのも発見し、嬉しいながらもショックを受けました。

そうそう、こんなに繊細で女性的とも言える可愛い絵を描いている上に、カバーに付いてる作者の言葉の所でこんな絵が使われていますが、
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しかし谷間夢路先生は男性です。

15才にして鬼童譲二名義で貸本劇画でデビューしてますので、実は凄いベテランでもあります。他にも出井州忍という名義も使っていたりして、ホラー漫画界に入る前にはあらゆるジャンルに手を付けていたようですね。
当然私は谷間夢路名義になってからが好きで、代表作は「怪奇猫毛のアン」「墓場の姉妹」「絶叫劇場」「夢路の恐怖劇場」・・・・等多数ありますが、現在は携帯電話向け新時代のマンガ"ムービングマンガ"なんてのや、アニメも制作しているようですよ。

今回紹介する谷間夢路作品は、数ある傑作恐怖漫画群からは少し外れた作品なのですが、ウケ狙いで1997年の「池田貴族の心霊ファイル」(秋田書店刊)。
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タイトルで分かる通り、何と谷間夢路先生が池田貴族氏を原案に迎えて組んだ作品です!

池田貴族氏といえば、バンドブームの時にremoteのボーカルとしてデビューしたのですが、売れなくなってからは、評論家だの作家だのから、霊感タレントという胡散臭い肩書きまで使って、名を売るために節操なく何でもやってきた人物。
さらに世間でエイズが話題になれば霊感タレントから"エイズ問題にくわしい池田貴族"、サッカーが流行れば"サッカーに詳しい池田貴族"…
ついには"よろず評論家"なんてのまで名乗ったというから、凄いというか何というか。

みうらじゅん先生の代表作である「アイデン&ティティ」「マリッジ」で出てきた岩本という、ちょっと汚い奴のモデルでもありますね。
肝細胞がんを告白してからは、その"がん"であるという事まで飯のタネにしていたのですが、1999年に亡くなってしまいました…

とにかく「池田貴族の心霊ファイル」は、そんな二人が組んだ異色作で、1巻という表記がありますが続編は存在しません。
かなり美化された池田貴族氏が霊能者として活躍するノンフィクション漫画なのですが、これが嘘くささ全開。
池田貴族氏がかなり有能な霊能者として描かれていて、
『オン・アビラ・ウン・ケン オン・アビラ・ウン・ケン』
なんて唱えて徐霊するのですが…池田貴族氏が生前TVに出てた姿を思い出すと、有り得なすぎます!

池田貴族氏が心霊アドバイザーとしてTV番組の取材に同行して、いろんなミステリースポットを訪ねる事で進行していく一冊なのですが、やっぱり女の子の絵が可愛い谷間夢路先生ですので、一緒に行動するレポーターの観月エミリーがいい。
しかも、この美少女も霊が取り付いた時は、平気で物凄く醜い姿をさらしているのが、またいいですね。

自殺の名所である富士山の樹海"青木ヶ原"に誘い込まれた時は、次々出てくるグロい霊達をゾンビ映画を観るように楽しめます。
『中古品には前に持っていた人の念がこもっていることが多い』ので新品を買った方がいいとすすめられる話で終わるのですが、古本屋にばかり出入りしている私には、耳が痛いのですが…

あの池田貴族氏が、霊による"妨害"を塩で清め、霊に取り付かれた人間に『念!』っと波動を飛ばし、様々な心霊現象を解明していく…怪しすぎる「池田貴族の心霊ファイル」
これは近年巻き起こったスピリチュアルブームを考えると、早すぎた心霊ファイルだった…のかもしれません。

今夜は、単行本中で話の間に挿入されている偉人の言葉を二つ紹介して終わりましょう。


『この天地の間にはいわゆる哲学の思いも及ばぬ大事がある』 シェイクスピア
『神秘を笑う者は愚人である』 ナポレオン



  1. 2008/07/27(日) 23:35:09|
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「女の人生すごろく」刊行記念 辛酸なめ子サイン会

2008年7月26日(土)…
今日は"有隣堂 アトレ恵比寿店"で行われた、辛酸なめ子先生のサイン会に行ってきました!

あらかじめ買ってあった辛酸なめ子先生の最新刊「女の人生すごろく」(マガジンハウス刊)刊行記念イベントだったのですが、
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会場になる有隣堂で買うと、本に↑写真の右に写る、辛酸なめ子先生へのメッセージを書ける紙も付いてたのです。
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私は自分のメアドと共に
『今度飲みましょう。まずは「恐怖新聞」あたりのスピリチュアルな漫画について語りましょう。』
とか何とかって書いてしまい、今は後悔の念が押し寄せています。
そうとうなキモ客と思われたでしょう…

でも、お会いしたのは前回「ココ」でアップした個展の時以来だったのですが、その時の事を覚えていてくださって、嬉しいですよ。

さて会場の有隣堂へ。
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前回の個展にも連れてった友人を誘って行ったのですが、彼が手にしている本はもちろん辛酸なめ子先生の本で、名作「千年王国」(青林堂刊)。
うしろの長蛇の列は、サイン貰う順番を待つ人々ですね。
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彼は作品じゃなく、辛酸なめ子先生ご本人のファンでして、未だ著作を一冊も読んだ事が無いというので、プレゼントしました。
逆に私はTVをほとんど見ないため、TVに出る辛酸なめ子先生のお姿はずっと見逃しているのですが…

サイン会の様子。
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辛酸なめ子先生から『好きな生き物は』の質問を受け、答えた物をサインと一緒に描いてもらえるシステムになっていたのですが…
(生き物といってもUMAもその範疇に入るようで、動物とUMAの図鑑が用意されていました。)

先にもらった友人は、『好きな生き物は自分です』とか答えたのか、何と自分の似顔絵を描いてもらっていました。
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辛酸なめ子先生に見つめられてるのが羨ましい…

で、出来上がったのがコレ。
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もちろん二人でサイン後の記念撮影も!!
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喜ぶ友人でした。
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彼はその夜、『セレビッチ』という語の生みの親と対面した影響が残ってたのか、この雑誌…日本初のセレブゴシップマガジンである「ゴシップス•プレス」( トランスメディア刊)なんてのをコンビニで買ったらしいです。
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そして次は私の番です。緊張して変な汗が出てきて困りましたが…
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私の方は『好きな生き物は』の質問に…
『好きな生き物は辛酸なめ子先生です』などと答え、先生の自画像を描いて頂いきました。
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もちろん二人でサイン後の記念撮影も!!
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ここで私がいつも持ち歩いてる、この蛇の杖を辛酸なめ子先生に持ってもらいたくて、そのお願いが喉元まで出ていたのですが…
やはり辛酸なめ子先生はスピリチュアルな方…
これを持ったせいで蛇に襲われる悪夢を見たとか、金縛りが増えたとかがあったら大変だと思い、断念しました。
握手もしてもらったのですが、緊張で手のひらに汗かいてて申し訳なかったなぁ…

しかも!持っていったお土産を渡し忘れてしまいました!
何を話したかほとんど覚えてないし(話してないのかも)。
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はい、とにかくもう一枚。

そして頂いた辛酸なめ子先生の自画像入りサインはコレ!
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左に置いてあるのは、参加者限定プレゼントのすごろくコマキット。

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ちなみに、「ココ」で前回貰ったサインや持ってたサインなんかを公開しましたが、あれからまた、いくつかサイン本をゲットしたので、それもついでのここでアップしておきましょう。

まずは「女子の国はいつも内戦」(河出書房新社刊)ですが…
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おおっ、高そうな犬。
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続いて「癒しのチャペル」(白夜書房刊)には…
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スイーツだ。まだサインの"な"の字が前後の文字に埋もれていない時代のサインですね。
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今回は以上ですが、肝心の新刊「女の人生すごろく」の内容も、またクスクス笑いながら読んでしまう傑作で、全46篇の中にはエッセイだけじゃなく、イラスト、マンガ、写真もけっこう多め。
カバー裏表がすごろくになっているので、これで遊ぶ事もできます。

ただこのタイトルでこのジャケですと、書店では完全に婦人向け書のコーナーに行ってしまいます。
確かに"女の人生"がテーマになっていて、実際に「anan」「Hanako」等の女性誌で執筆された文章がほとんどですが、このセンスは女性だけで楽しまれて終わるのは悔しい!

きみも、あなたも、おまえも、きさまも、貴兄も、貴女も、てめえも、そっちも、あっちも、みんな……
もっと多くの人が読むべきでしょう。

  1. 2008/07/26(土) 14:57:13|
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劇画(43) 叶精作&小堀洋 2 「ヒットラーの息子」 2

昨夜に引き続いて、叶精作作画、小堀洋原作の名作「ヒットラーの息子」(スタジオ・シップ刊)です。
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記憶を失くした"ヒットラーの息子"こと、元WCA(世界亜犯罪者同盟)の殺し屋・ボタンは、仇敵であるイスラエル諜報機関の"赤い爪"ことエスター・アミトと共に神無島へ渡って、WCAの施設を襲撃します。

そしてエスター・アミトがボタンを憎しんだ永い歳月は、やがて愛に…
処女を奪われて下腹部に鉤十字を焼き付けられまでしたのに、ついに愛している事を認め、核燃料の目の前でセックスをおっぱじめて!
攻撃してきた陸上自衛隊と、エスター・アミトの弟達も全滅させたあとは、次の行動に出てWCA壊滅を目指すわけですが…恐ろしい殺し屋でもあるエスター・アミトが、嫉妬深い女になってしまう様はおかしい。

ヒットラーのクローン人間であるボタンが、今の顔(ジェフ・モーガンという男の顔)に整形させられていた謎を解き、クレイジィー・ビルという戦友と会い、だんだん失われた記憶を思い出してくるボタン。

次は外務省情報局の桑山焼子に連れられて、長野県の寒村へ行ったボタンとエスター・アミトですが…
そこは何と、サリンが散布されて住民が全滅した村!!

オウム真理教による"松本サリン事件"の10年以上前に出版されたこの「ヒットラーの息子」で既に、今まで事例が無かった一般市民にサリンを使用したテロ事件を扱っているのです!
しかも場所も長野県って…松本サリン事件の報を聞いて、叶精作先生と小堀洋先生は青くなったんじゃないですかね。
これがもっとメジャーな作品だったら、確実にマスコミで『オウム真理教が影響受けた重要作品』として名前が挙がってたはずですよね。

そこで地下壕にいたために生き残った少女を救出して山小屋へ行くと、そこがレインジャー部隊に襲われます。
どうやらスパイがいると分かったのですが、それが救出した少女でした!
実はその少女を装った女は市ヶ谷の秘密機関の優秀なメンバーだったのですが…
しかしボタンはそれを見抜いて、一歩先んじた反撃で敵を全滅させました。

何故ボタンには見抜けたのか!
それは、女がレインジャー部隊に犯されそうになるという迫真の演技で裸になったため、見られた乳首(乳輪?)が…
『少女のわりには……
まわりが黒すぎた…………
ただそれだけのことだ!』

と言うのですから、これは笑っていいのか本気なのか。

そして桑山のいろんな作戦が功をそうして、ボタンの記憶が戻ると…
ボタンと同じクローン人間が他にも何十人と造り出されていた事を確かめ、桑山も…
そしてボタンを愛したエスター・アミトも、撃ち殺して唐突な完結!

クールでカッコいい~という見方もできますが、ポカーンとしちゃう人もいるであろう、そんな終わり方でした。


シャローム(さよなら)……
わたしのボタン……………………



  1. 2008/07/25(金) 23:47:46|
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劇画(42) 叶精作&小堀洋 1 「ヒットラーの息子」 1

今夜は叶精作作画、小堀洋原作の「ヒットラーの息子」(スタジオ・シップ刊)。
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単行本は全4巻です。

まずは作者を簡単に紹介しますが、作画担当の叶精作先生は1949年生まれの新潟県出身で…
まぁ今回ここでアップした単行本表紙の絵だけ見てもらっても分かると思うのですが、とにかく画力が凄い漫画家、イラストレーター。
いや、これでもこの時代はまだまだ叶精作先生の発展途上だったんですよ!今はさらに磨きがかかってますから。

新潟県での学生時代、サラリーマン時代を経て上京し、何と通信教育でイラストを勉強していたというから驚きですが…。
"さいとう・プロダクション"でのアシスタントから漫画の世界に入ると、その数年後にスタジオ・シップで小池一夫先生との運命の出会いです。

もう叶精作先生といえば、小池一夫先生の原作をいくつも美しく昇華させている劇画家というイメージが定着していますが…
そうですね、池上遼一と並ぶ、小池一夫原作漫画の最重要人物にして、最強の絵師でしょうか。
自身で物語を作る事をしないのも、完璧なまでの絵師体質という事でしょう。

代表作はそのまま小池一夫先生の、「魔物語 愛しのベティ」「オークション・ハウス」「実験人形ダミー・オスカー 」「横浜ホメロス」「BROTHERS-ブラザーズ」「キンゾーの上ってなンボ」・・・
あたりになりましょうが、今夜は小堀洋原作作品の「ヒットラーの息子」でいきます。

小堀洋原作で叶精作作画による他の作品として、テレビドラマ化もされた「ザ・コップ 特殺官」もありますが。
原作者の小堀洋先生に関しては、私は詳しい事を何も知りませんので割愛して、ストーリーを追ってみましょう。

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日本の北海道に領空侵犯してきた何者かが、漁船に拾われるのですが、その男はWCA(世界亜犯罪者同盟)という闇の組織の殺し屋・ボタンでした。
彼は組織を裏切って日本へと逃走する途中だったのですが、記憶を失っていた…
という、ダグ・リーマン監督・マット・デイモン主演の映画「ボーン・アイデンティティー」(THE BOURNE IDENTITY)と全く同じような出だしで始まります(映画の原作小説であるロバート・ラドラム「暗殺者」も、「ヒットラーの息子」よりずっと後の作品)。

とにかくそのボタン。
表の世界では法を守るために警察がいますが、裏の世界ではボタンがいる…
つまりボタンは裏切り者を始末する、組織の死刑執行人。命を狙われて助かった者は一人も居ないという凄腕でした。

そのボタンが属していた組織WCAは、未だに『ハイル・ヒットラーッ!!』とかやっててナチスの思想を引きずり、世界中の犯罪組織を一つに統一してその力をもってナチの復興をとげようとするとんでもない所で、ボスはエドゥアルト・ヒムラーハインリヒ・ヒムラーがモデルでしょうか。
ボタンの別名は"ヒットラーの息子"ですから、この組織にあっては超重要人物である事も分かります。

となると敵対する組織は、"モサド"等の5つの組織からなるイスラエル諜報機関。
そこのボスの娘にして、暗号名は"赤い爪"であるエスター・アミトがボタンを追って日本へ行きます。
彼女はかつてボタンに捕まり、犯された後で恥ずかしい場所に鉤十字の焼印を押された過去があり、その時の傷が未だに残っています。

そしてついにボタンを捕らえ、アミタールを使って日本に逃亡してきたわけを探ろうとしますが、そこで分かった衝撃の事実は!
アミト達がボタンをヒットラーの息子と呼んでいるのは、彼の残虐性と偏執性がヒットラーに似ているからだったのですが、何と指紋も声紋も血液型も全くヒットラーと一致する、つまり同一人物。
顔かけは整形手術で変えていますが…
ボタンはヒットラーのクローン人間だったのです。

それから逃げたボタンは、日本のヤクザと戦うエピソードをはさんで東京赤坂にあるクラブ"スコルピオ"へ。
ここで組織とのパイプラインである"氷心"と呼ばれる台湾女と会い、結局は組織の暗殺者同士で殺し合います。

氷心から得た情報により次は京都へ渡ると、ボタンを生んで後に発狂した代理母と会い、琵琶湖での戦闘があって…
次はボタンを追っていたエスター・アミトらと、今は共通の敵になったWCAを倒す為に手を組む事となりました。
で、続きはまた次回。

エスター・アミトの着替えシーンを、数ページ何コマも使って丹念に描いてるシーンなんかは叶精作先生節が見えて微笑ましいです。


自分のためにこれ以上血を流させたくはない……か…………
あの男!自分がヒットラーのクローンだと知っておったようじゃな!
だから必要以上の自己犠牲を自分にかせ………………
ヒットラーと正反対の道をたどることで 出生からくる劣等感を補おうとしておったのか……
ヒットラーとして生きるか………
過補償人間として生きるか 見とどけたいものじゃ………



  1. 2008/07/24(木) 23:42:09|
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ホラー漫画(15) 犬木加奈子 2 「真夜中の迷路」

続いて犬木加奈子先生の作品ですが、今夜はまだまだ初々しい犬木先生2冊目の単行本「真夜中の迷路」(講談社刊)。
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表題作の他に3編を収録した短編集なのですが、基本的にどれも、意地悪、ワガママ、嘘つき、イジメっ子…等の悪い子がばちかぶって酷い目に合う設定ですね。

「真夜中の迷路」は3人のイジメっ子がアトラクションの迷路でマミ子をショック死させてしまい、殺されたマミ子が迷路にいる不思議なピエロ(闇の迷路の番人)の力を借りて復讐していく話。
3人を順番に1人ずつ、マミ子がイジメられるきっかけから丹念に描写していくのが凄い。
グロ描写もけっこうあるし、一度希望を与えておいてまた落とすラストも秀逸でした。

次は「おやすみ」
人間の睡眠時間を平均8時間とすると約25年間は夢の中で生きている…
これは望み通りの夢を見る事を求めた少女のお話。
やはりここでも、この少女の身勝手さから酷い目に合っていくのですが、次々と有名な童話の世界に入っていくのですが、残酷にアレンジされたバッドエンドが続き…最後は夢から逃れられなくなって現実の世界にも恐ろしい影響が現れる。

そして「かなえられた願い」
これは後に犬木作品の定番化もした連作短編で、単行本も全3巻で上梓されました。
悪魔のつかまえ方が載っている本を手にした者が、本当に手鏡2枚と空ビン1つを用意して、満月の13日の金曜日真夜中に悪魔を捕らえると…願いをひとつ叶えて貰えるのです。
で、本当に願いは叶うのですが、どれも心が正しくない奴が私利私欲のために使うから、見事に不幸な結末を呼ぶ事になるのです。

最後に「聖夜の贈り物」
物を大事にしない少女リイリイが、クリスマスの夜に人形達に復讐される怖い話でした。


一晩に続けて悪夢を見ると その夢からのがれられなくなるといいます
今晩あたり あなたもお気をつけて……
おやすみなさい



  1. 2008/07/23(水) 23:59:59|
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旅行・紀行・街(29) 東京都台東区 2 上野、浅草、浅草橋、山谷、秋葉原

今夜の旅は、東京都台東区

「ココ」"東京都恩賜上野動物園"を中心に少しだけ紹介してましたが、江戸時代を通じて東京で最も古い市街地の一つである台東区には、色々な観光スポットがあります。

やはり代表格は上野、それも西郷どんでしょうか。お約束の記念撮影。
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日本初の公園"上野恩賜公園"あたりはたまに通る事があるのですが、
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故・林家三平師匠の未亡人である海老名香葉子さんが建立した"時忘れじの搭"は…
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東京大空襲を忘れないために建てられたのだそうです。しかしこの母子像の目が何かあぶなくて、見ちゃうんですよ。
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もちろん"恩賜上野動物園"がありますが、
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ここに入園しない日でも、入口前にあるこの店でラスポテトは食べちゃいますね。
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このTシャツはシステム・オブ・ア・ダウンのやつなんですが、メンバーの一人がラスポテトをじっと見てるのが分かるでしょうか。

この近くに体を一心不乱に舐めまくる猫二匹がいて怖かったのですが、何が付着したのでしょうか…
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上野の飲食店には詳しくないのですが、やはりアメ横の丼屋"若狭屋"が有名ですね。
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この日はサーモン尽くし3品盛りのやつを食べました。
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あとはカレーの"エース"が安くて美味くて、
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ビーフカレーとカツカレー、共に500円以下。
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次は東京を代表する有名な下町、浅草へ移動してみましょう。ずっと大好きだった江戸川乱歩の小説舞台として何度も登場しますが、「押絵と旅する男」では幻の美女を捜し求めてここをさまよい歩いておりました。
最近の映像関係だと哀川翔主演の極道シリーズ「首領がゆく」で、メイン舞台の1つとして撮影されていました。

はい、とりあえずベタに浅草寺山門である雷門にて記念撮影。
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ちょい悪BRUCE…そういえば水木しげる版のマンガ「東海道四谷怪談」ではお岩の妹・お袖がここ浅草寺の境内にある土産物屋で働いていましたが、門をくぐると本当に土産物屋だらけ。
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人力車も流行ってますよね。
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私もこの人力車を引く車夫に憧れがあって、それはやはり梶原一騎先生の涙の傑作(先日読み直してまだ泣きました)、「空手バカ一代」大山倍達総裁がやってたからという理由なのですが…

さて、雷門から先に進んでみましょう。
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「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両さんみやげってのが商品化されています。
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近くにいたカップルが、『「こち亀」は葛飾区じゃんよ』なんてぬかしてましたが、浅草は両津勘吉の故郷だっての!!
作中何度も登場してるでしょうが・・・。

気を散りなおして、さらに進みましょう。
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ここから出る煙を浴びると、その部分が良くなるというので…いつも頭にかけまくるのですが、なかなか良くなりません。
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この周りの商店街とかの光景も撮っておきました。
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ここは"浅草観音温泉"
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そして日本最古の遊園地とされる"浅草花やしき"
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森田まさのり先生の「ろくでなしBLUES」では、東京四天王の一人である薬師寺が浅草の高校で、その下の亀岡が主人公の前田太尊にやられたのもここでした。
もっと古典では、江戸川乱歩の小説「屋根裏の散歩者」で『おもちゃの箱をぶちまけて、その上からいろいろのあくどい絵の具をたらしかけたような浅草の遊園地は、犯罪嗜好者にとっては、こよなき舞台でした』と描写されたのもここでしょう。

近くの"初音ミク小路飲食店街"には、
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"アリスの店"なんていう素敵な所があったので…夜に来る事があったら寄ってみようかな。
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成人映画上映の"浅草世界館"
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あと浅草には天丼屋がやたらと多くて、この日は"花月"でアナゴ天丼を食べちゃいました。
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この"フジキッチン"とか"染太郎"あたりは前に来た事があるし…
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あとは顔はめパネルで記念撮影。
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↑この下から二番目のピエロのやつ、さりげなく666だなんてアンチクライストな数字を出してますけど、大丈夫なのかな?
これで浅草寺周辺から離れましたが、つげ義春先生の名作短編「義男の青春」で舞台になり、女性と性体験をした場所である事も思い出されます。作中ではこれが初体験っぽい感じでしたが、実際のつげ先生は18歳で女郎を買ったのが初。

ああ、最近は雷門より、吾妻橋対岸の墨田区本所にあるアサヒビール本社ビルの"輝く黄金"がランドマークとして認知されてるって聞いた事があるなぁ。いわゆる浅草のうんこビルですね。

でもこの日は暑くて暑くて、面倒になって…
調理器具等の飲食店関連の用品(食器具、包材、調理器具、食品サンプル、調理衣装…)を取り扱う"合羽橋(かっぱばし)道具街"という問屋街だけちょっと覗いて、すぐに喫茶店へ逃げ込みました。
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涼を求めて入った喫茶店は"とみー"
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昼間でしたが、ビールを飲みました。

夜なら神谷バーで一杯260円のデンキブランを飲みたかったのですが…


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次は浅草橋です。
人形の街として有名なこの地ですが、私は何度か酒を飲む目的で訪れています。
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この向かい合って2店舗ある"西口やきとん"が名店。
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ハイボールを飲みながら、安くて美味いつまみをどんどん注文しちゃいます。
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この地では、"餃子の王将"がいつも混んでます。
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この日は〆に、浅草橋改札の目の前にあるのに客がいない、"来々軒"に入ってしまいました!
この店名だけでも普通入らないだろうに、この日は酔った勢いと怖いもの見たさでした。
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まずはビールと餃子で…
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とどめのラーメンが上から、ニンニク、味噌、塩だったかな。各600円。
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他に客はゼロで、店員1名の薄暗い店内でございました。


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あと台東区といえば、実は私にとって最強なのが山谷だったりします。

先日訪れたのは「ココ」でアップした時以来だから一年以上ぶりにはなりますが…
フォークの神様・岡林信康「山谷ブルース」、そしてなにより魂の漫画「あしたのジョー」の舞台なのだから、胸が熱くなってしょうがないのですよ。

「あしたのジョー」には山谷という地名こそ出てこないのですが、丹下段平"丹下拳闘クラブ"を設立したのは泪橋という橋の下。
今や橋は残っていなくても、こんな標識を見たら冷静ではいられなくなります!
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段平の言う、
『餓えきったわかい野獣でなければ四角いジャングル・・・つまりリングで成功することはできないっ
勝たなけりゃ・・・相手をたおさなけりゃ あすのめしにありつけん
そこまでおいつめられなければ四角いジャングルの弱肉強食にはたえられんのだ!』

というセリフが、ここにいると身につまるのですよ。

うーん…
『血にまみれ あせやどろにまみれ きずだらけになって・・・・
しかも他人には気ちがいあつかいをされる きょうという日があってこそ・・・・あしたは・・・・』

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今宵はついでに、手元にあった「あしたのジョー」T-シャツを着て写真を撮りました。
左手に持つは正木亜都先生による小説「あしたのジョーばらあど」オリジナルと復刻版の二種類。
正木亜都(=梶原一騎先生&真樹日佐夫先生)の共作時のペンネームですから、当然必読でしょう。いや、作品の出来は…ノーコメントで。
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これも凄い、丹下拳闘クラブの名前入り!
手には燃え尽きジョーのフィギュアを持ってますね。ジョー関係のフィギュアなら他にもいっぱい持ってますが、右手の方はブロンズ製でズッシリ重く、10年前に一万円で買った自慢の一品。
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電話に接続すると『オイおっさん!電話だぜ』って教えてくれる音声付きフィギュアとか、いくつか持ってみました。
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最後に秋葉原へ行っておきましょうか。
厳密には、一般に言う秋葉原の繁華街は台東区から外れる部分が多いらしいのですが、まぁいいでしょう。

正にオタク達の聖地、その手のオタクにとっては日本の中心である秋葉原。
初めて来た時は電子関連の機器や部品屋さんだらけでカオスでしたが(個人的に好きな特撮映画「ゼイラム」で観れる光景が残っていました)、今やアニメとメイドのオタク街として観光地化して人気を博しているので、かなり明るくなったというか…アキバの略称で呼ばれ、世界的に有名な観光地となっています。
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私はオタクじゃない…とまでは言わないものの、アキバ系と言われるこちら側とはあまりに遠い人。

当然あまり近寄ってなかったのですが、最近になってあの"まんだらけ"と"ブックオフ"がオープンしたため、ここまで通う必要が生じてしまったのです。
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考えてみたら人生の中でかなりの時間を、まんだらけとブックオフで使っている私ですからね。

そしてここ、"リバティ"のフィギュア・ホビー館では…
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見てください!!
平松伸二先生の名作「ブラック・エンジェルズ」の主人公・雪藤洋士の物を買いましたよ!
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「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ」という、代表作二つを合わせて焼き直ししちゃった作品のエディションではありますが、こんなに思い入れがある作品も少ないので、これがフィギュア化されている事に込み上げる喜びが隠せません…

こんなのはアキバ系の人々は全く興味ないだろうから、安かったですし!!
こうなると松田鏡二のフィギュアも欲しいのですが、このキャラのモデルは明らかに「太陽にほえろ!」出演時の松田優作なので、版権の関係で作れないかな…

とにかく今夜はこの雪藤フィギュアをニヤニヤしながら動かし、
『黒い天使(ブラックエンジェル)………!!
地獄に落ちろ!!』

とかやってから寝る事にします。


  1. 2008/07/22(火) 12:53:48|
  2. 旅行・紀行・街
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トキワ荘(14) 石森章太郎 5 「メゾンZ」

もうちょっとだけ石森章太郎先生の作品で続けて、今回は「メゾンZ」(朝日ソノラマ刊)です。
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前回まで石森章太郎作品の中でも叙情的な要素が強くて美しい物ばかりを紹介していましたが、これは少年向けにしてエンターテイメント性を前面に出したアクション漫画。

そして、今ではすっかり見る事のなくなった、スパイ漫画です。
スパイお決まりの、未来的な仕込み道具、スパイ語等は活躍するものの…まぁ「サイボーグ009」等に通じる近未来アクション物なんですけどね。

"メゾン"という中間子、つまり世界の左右二つの勢力の中間にあって人類の平和を守る組織の一員である兄のJを持つケンジは、そのメゾン予備構成員のZとして仲間に入れて貰います。
そして悪の秘密結社である"クロコダイル"と戦う…全1巻完結の物語。

スパイの心理戦とか見れたら面白そうですが、やはりこの時代の漫画でそれはなく、しかも敵であるクロコダイルの総統は脳だけが生きているサイボーグでと、正に他の石森作品でもよく見るようなヒーロー物だ…
ケンジの兄であるJは、死んだと思ったら博士に死体を拾い上げられて、サイボーグとして再生してパワーアップするし。
まぁあまりリアルなスパイ物なんてやると、高度に政治的になってどちらが正義か悪かなんて判断できなくなりますからね。

カッコいいコスチュームの主人公が、勇気を持って戦い悪を倒す。少年漫画の王道作品でした。


  1. 2008/07/21(月) 23:12:01|
  2. トキワ荘
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トキワ荘(13) 石森章太郎 4 「竜神沼」

昨夜の「あかんべえ天使」に続いて、今夜も石森章太郎先生による少女漫画の傑作短編集で…
「竜神沼」(朝日ソノラマ刊)です。
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もちろん私はサンコミックス版で紹介しますが、他の版だと『竜神沼』じゃなくて『龍神沼』表記のバージョンもあります。確かに作中の表記は龍神沼なんですよね…

さて、この短編集「竜神沼」
名作として名高い表題作を含めて少女雑誌に掲載された5作品が収録されていますが、これがそのまま少女漫画にスリラー、SF等のそれまでタブーだった物を持ち込んだ石森章太郎先生の歴史にもなっています。

順番に見ていきましょう。

いきなり「竜神沼」で、これは東京から"龍神祭り"の時期に合わせて田舎へきた研一が、村の龍神伝説を利用した村長と神主による汚い陰謀に巻き込まれる話。
研一は竜神沼のほとりで何度か見かけた白い着物の少女にすっかり心を奪われてしまいますが、研一を慕ういとこのユミちゃんの乙女心に泣けてきます。
龍神祭り当日に、可愛い浴衣で精一杯のオシャレをしたのに研一はやはり白い着物の少女しか頭になく、あまつさえ祭りの途中でユミちゃんを放り出して、白い着物の少女を追って行くのですから…
白い着物の少女は本当の龍神様だったというオチですが、幻想的なクライマックスと、少年少女の心が美しい。
ほんの少ししかない龍神様の出現シーンも、凄いです。

次の「金色の目の少女」は、吹雪の山小屋でスキーもできずに留まっている人々の話…で、その中に指名手配中の強盗殺人犯がいたというもの。
それからスリラー物として進んでいくのかと思いきや、その殺人犯は大した役割もなく、何とラスト近くで火星人が地球侵略を狙っている話だと分かるのです!
そして火星人の手先として送られてきた、美しい人間の姿をしたロボットのリタジョウという人間の親切な心に打たれて裏切り、地球を守るという話。
これ、ひばり書房とかのB級ホラー的なトンデモ話とも取れるのに、石森チックな哀愁と構成力で美しい物語に仕上げてますね。

「雪おんな」は、そのタイトルから小泉八雲的な怪談話かと思いきや、何と「ツルの恩返し」も融合させたSF作品で…

「昨日はもうこない だが明日もまた・・・・・」という素敵タイトル作品は、タイムマシンで何度かやってきた少女ミミと漫画家の健二による心温まる、そして最後は悲劇の物語。

最後の「きりと ばらと ほしと」は、1903年のオーストリア→1962年の日本(これが描かれた当時の現代)→2008年のアメリカ(ちょうど今年ですが遠い未来だったんですね)と、時代も国も移り変わって進む、吸血鬼リリの一代抒情詩。
最初に別れる母親の名前がラミーカといって、明らかにシェリダン・レ・ファニュ「吸血鬼カーミラ」から名前を取っている事でも分かる通り、吸血鬼の血筋なんですね。
しかし、それが未来まで行くと火星から来た種族の特徴で…と分かってくるのです。
石森章太郎先生らしくSFを絡めてきたファンタジーで、これも私が大好きな作品でありました。

なかよし少女クラブといった少女向け雑誌でこれを掲載していた石森章太郎先生は、やはり初期の頃から実験的な精神が旺盛だったのですよね…

ところで、北海道稚内市には実際に底なし沼と言われる"竜神沼"が存在するそうなので、いつか白い着物の少女コスプレをしてくれる方を探して、聖地巡礼してみたいものです。


そうさ!なにもかもふしぎさ
でも世の中にはふしぎな夢みたいなことが……
たくさんあったほうがいいんだ!
そのほうが たのしいとおもわないかい


  1. 2008/07/20(日) 23:13:37|
  2. トキワ荘
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トキワ荘(12) 石森章太郎 3 「あかんべえ天使」

今夜はそうとう久々になる石森章太郎先生の作品紹介で、初期の少女漫画短編集「あかんべえ天使」(朝日ソノラマ刊)。
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朝日ソノラマのサンコミックスから出ている石森章太郎作品を、これから少しずつでも紹介していきたいと思うのです。

正統派すぎてか、マニアックな漫画ファンでも意外と深くは読んでいない石森章太郎作品なのですが、私は少年時代からの思い入れもあって、ずっと尊敬していますので…

「あかんべえ天使」は、トキワ荘仲間でもある水野英子先生の寄せ書きから始まって、6編の短編が収録されています。

どれも少女向けに描かれた作品だと思うのですが、私などはいきなり一話目の「夜は千の目をもっている」でやられちゃいます。
細かいコマ割りとセリフの多さで、家庭教師の梅宮紀子とある一家を坦々と描いていくのですが、そこに入り込んできた戦友と紀子の悲しい関係なんかも歌と共にからめていき…

次の「虹の世界のサトコ」は、ルイス・キャロル「不思議な国のアリス」に絡めた幻想的な作品だし、他の「水色の星」「ガラスのマリ」「赤ずきんちゃん」も実験的要素があったりロマンチックすぎる所が石森章太郎先生っぽくていいのですよ。

そして表題作の「あかんべえ天使」
童話作家の爺さんがたまたました話と、純粋な少女・ヤッコの心が一致して、びっこの子犬を天使なんだと思い込んで飼う事になり…
そこに、ヤッコが住んでる下宿の人々の様々な人生が絡んでくるのです。

問題あるヤッコの一家の他にも、若いボクサーの恋、本当は金持ちだったヒゲのおじさん…
やはりコマ割りが今の漫画より細かくて情報量が多いのもあるのですが、ストーリーの構成が緻密なわけですよ。
そして、びっこの子犬の可哀想な結末…石森章太郎先生の初期傑作である事は間違いありません。

何だか胸キュンなノスタルジーが流れているのは確かですが、さらに単純に、そして問答無用に絵が可愛いのもこの時代の石森先生ですねっ!

夜は千の目をもっている だけど昼にはただひとつ
陽がしずかにしずむとき この世のすべてのあかりも死んでしまう
……夜は千の目をもっている
だけど心にはただひとつ 愛がおわりをつげたとき
いのちのすべてのあかりも 死んでしまう


  1. 2008/07/19(土) 23:31:01|
  2. トキワ荘
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ホラー漫画(14) 犬木加奈子 1 「暗闇童話集」

今夜は犬木加奈子先生。

このブログでは何と、今までまともに犬木加奈子先生を紹介してませんでした!
個人的にも小学生の時から大好きだったホラー漫画家ですし、妹もはまってたので単行本は全部ずっと読んでるんですけどね…

犬木加奈子先生のデビューは1987年、少女フレンド増刊の「楳図かずお特集号」(講談社刊)に掲載された「おるすばん」で、その魅力的な絵柄と童話的な怪談とでも言える作風で描き続けるうちに一躍少女向けホラー漫画界のスター漫画家になりました。

もう10数年前になりますでしょうか、分厚いホラー漫画雑誌が次々創刊されていったホラー漫画のバブル期に、一番の売れっ子として活躍していたのが犬木加奈子先生でして、どの雑誌を見ても表紙と巻頭漫画が犬木先生だった印象すらあります。

今夜はまず、デビュー作「おるすばん」も収録されている最初の作品集「暗闇童話集」(講談社刊)から紹介していきましょう。
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後に描いて代表作となった「不思議のたたりちゃん」「不気田くん」「スクールゾーン」「怪奇診察室」「プレゼント」…等も、そのうち紹介したいですけどね。

「暗闇童話集」は全2巻の短編集になっていて、絵だけ見るとまだ発展途上の部分もあるとはいえ、最初から"犬木ワールド"は確立されていたのが分かります。
本当、単行本のタイトルが表していますね。

大抵は主人公も被害者も少女で、あの子供時代特有のつまらない事に怯える感情を思い出させてくれます。
あとは心の醜い奴、欲深な奴、等が因果応報の目に合うわけです。
デビュー作「おるすばん」にしてからが、酷いイジメをしている少女が自殺したイジメられっ子の霊に…という話ですが、しかしイジメ描写も酷すぎで嫌だなぁ。

自分が死んでいる事になかなか気付かない少女を使って霊の世界を描く「かえり道」とか、霊能力で自分の未来を知る事が出来る少女の悲哀を描いた「かいま見た未来」、少女の友達関係+ホラー的な怖さの融合した「ヤドリ蜘蛛」
この辺りが私の好きな作品ですが、基本的に外れが少ない犬木加奈子先生です。

絶対に言われる事があるであろう楳図かずお先生や日野日出志先生の影響なのですが、先達に対するオマージュとして残しながらもかなり自分の物として消化しているし、超えたと言える部分もあるのではないでしょうか。

犬木加奈子先生…凄いです。

わたしは未来を見る力を使って あらゆる危険や失敗をさけた
おかげでわたしの人生にひとつの失敗もなかったー
そのかわり ただひとつの希望もなかった
わたしの力はいったい なんだったんだろう
わたしの人生はいったい なんのためにあったの……


  1. 2008/07/18(金) 23:29:26|
  2. ホラー漫画
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劇画(41) 望月峯太郎 6 「ずっと先の話」

今夜は望月峯太郎先生の短編集「ずっと先の話」(講談社刊)を紹介しましょう。
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この本は望月峯太郎先生10数年分の、それまで単行本に収録されていなかった短編作品が詰まっている、ファンには嬉しすぎる一冊なのです。

望月先生の作品なので、どれも絵がウマ~イって感心するのは当たり前。
とにかくジャンルの多彩さと出来の良さに、度肝を抜かれてしまいますね。
シュールなSF作品の傑作「COLOR」に始まり、コメディやファンタジー、マイケル・ジョーダンやNBAのルポ漫画までありますからね。
カラーページがかなり多いので、豪華さをも感じられる本ですし。

中でも個人的に好きなのが「僕ちゃん」
おかまキャラの吉原僕ちゃんが可愛すぎて面白くて、ハマるわけです。

日本初の女子プロボクサーに挑戦する事になるエアロビのインストラクター、大和撫子ちゃんの話が「ブッとばすわよっ!」で、これも面白い。
しかし…ボクシングジムの蟹江が撫子をスカウトする際に「あしたのジョー」を渡すのですが、その単行本には作画担当のちばてつや先生の名前のみがクレジットされていて、原作者の高森朝雄(梶原一騎)先生が載っていない…(泣)

他の収録作品も、この単行本「ずっと先の話」が出るまでレア扱いされて読めなかった作品ばかりだったので、発売のニュースを聞いた時は嬉しかったなぁ。
「バタアシ金魚」「ドラゴンヘッド」「座敷女」「鮫肌男と桃尻女」…それはもちろん傑作ばかりですが、望月峯太郎先生を知るにはこれが一番。そんな傑作短編集でした。

  1. 2008/07/17(木) 23:28:11|
  2. 劇画
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月刊漫画ガロ(44) 高山和雅 1 「奇相天覚」

今夜は高山和雅先生の「奇相天覚」(講談社刊)です。
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この「奇相天覚」コミックモーニング(講談社刊)で掲載された上巻、その続編として描き下ろされた下巻の全2巻。

商業誌で連載されたSF大作なのですが、高山和雅先生はガロでデビューし、ガロの青林堂から「パラノイア・トラップ」「ノアの末裔」の2冊を上梓しているので、私にとってはガロの漫画家です。

「パラノイア・トラップ」時の小池桂一先生を思わせるようなトリップ要素もまだ生きていながらエンターテインメント作品として完成させた「奇相天覚」
大友克洋先生や星野之宣先生の作品を思い出す方も多そうなクールなSF漫画です。
高山先生の絵は描き込みが多い上に上手いのですが、長編を描く時の構成力も凄いのだと確認できます。

--------
ストーリーは、地球を支配している人類と現代に復活した鬼とで、種族の存続をかけて戦うもの。

主人公は東洋の星占い・宿曜道をやる辻占い師の天覚
彼は不思議な力で鬼が復活したのを知り、鬼の角を移植してそのパワーに支配された男・菊池春彦を追って鬼無村へ行きます。
そこで狸に霊力を加え変形させた獣のイヅナと闘い、戸隠山の地下で眠っていたコンガラという古代装置を起こして…

鬼の子孫、そして何千年も前から復活の日を待っていた龍童というのが人類にとって最大の敵だと分かり、闘いが繰り広げられていくのです。

天覚の師匠である九鬼参蔵達と手を組んで、東京で最も強力な結界が作られている場所の皇居で戦うのですが、参蔵はあっさり殺られてしまうし、敵の強大な能力にワクワクします。

日本政府と自衛隊も龍童を倒せる唯一の存在である天覚に全面協力し、再び訪れた戸隠山のコンガラでの激しい攻防の末、ついに龍童を倒したのですが…
実は龍童の血脈は絶えてはおらず、菊池春彦が"第二の龍童"として立ちふさがるのです!
しかしコンガラ内部の描写は素晴らしい。高山和雅先生らしい緻密で不思議な世界です。

第二の龍童との戦いは、とにかくスケールアップして世界規模になり、今度は地の果ての国CHULE(テユレ)から来た使者・ナージャという女性と天覚が協力していきます。
CHULEとはアイスランドの事。

ナージャの話で、天覚はかつて(7世紀)にも龍童を封じ込めた武神ソールの末裔だと分かりましたよ。
それから天覚も鬼の姿になって、壮大な最終決戦に突入していくのです。

随所に出てくる小難しい理屈も、SF好きにはたまらない要素でしょう。


今のわたしのように 鬼の放ったエネルギーを受け止め
体の中に眠っていた 鬼の因子を自分のものとして
コントロールできる人間が わずかにいたんだ

  1. 2008/07/15(火) 23:49:02|
  2. 月刊漫画ガロ
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韮澤靖先生との写真

また阿佐ヶ谷で酒を飲んでたある日。

ちょっと久々に"JANB JAMB"に寄った所、また韮澤靖先生がいらしたので、少しだけお話できました。

さらに、「ココ」でアップした日の写真を頂きました。
NIRASAWA-YASUSHI6.jpg撮ってくれた画家の方のお名前を失念してしまったのですが、どうもありがとうございました!!
  1. 2008/07/14(月) 23:26:41|
  2. 古本 番外編
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ホラー漫画(13) 御茶漬海苔 4 「妖姫」

今夜も御茶漬海苔作品の紹介を続けて…
昨夜と同じ講談社黒背表紙のコミックス・ミステリーからの一冊で、短編集「妖姫」(講談社刊)です。
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ホラーの中でも細分化するとスプラッター要素の強い印象がある御茶漬海苔先生ですが、これはサイコホラーを集めた作品集であり、物凄く怖い。
私の個人的な好みでは、明らかにこちら(サイコ)側が好きなんですよ。

それも特に女性の怖さを描いてまして、これを読むと女性に対する距離を空けたくなる、という話もあります。

この前に実写ドラマ化もされた「姫」(少年画報社刊)というのが全3巻で出ていて、その続編に位置する物ではあるのですが、それぞれが独立した短編になっているのでそんなに意識しなくても大丈夫でしょうね。

サイコホラー物ですので、他の多くの作品ほど化物や幽霊は出てこないのですが、少しは幽霊話もありますので、そちらのファンでも楽しめます。
それと怖い話なのに、所々可愛い描写があったり、ユーモアのセンスを感じるシーンもあって…
ますます御茶漬海苔先生にはまる私でした。

  1. 2008/07/13(日) 23:34:35|
  2. ホラー漫画
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ホラー漫画(12) 御茶漬海苔 3 「怪談」

今夜も御茶漬海苔先生の作品で、こんな暑い夜にピッタリな「怪談」(講談社刊)です。
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一時期の講談社から、いろんな漫画家が出していた、黒背表紙のミステリー、ホラー漫画シリーズの一冊です。

御茶漬海苔先生は基本的に短編漫画家ですので、この「怪談」にも四話が収録されています。
しかも表題作の「怪談」だけで、さらに5話収録のオムニバス形式になっている、といった具合です。

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順に読んでいくと、「怪談」もいつもの御茶漬海苔作品のごとく殺される側に理由はなく、ただただ不条理に殺されていくだけの話がほとんど。
これこそ御茶漬海苔先生お得意のスプラッターホラーなのですが、理由もなく殺されるからどんな善人でもターゲットになりえるし、怖いという事が分かるのです。
しかもここでは、出てくる亡霊がどいつもひどく蛆虫が沸いていて視覚的な気持ち悪さも抜群です。


次の「魔童御茶漬」は、御茶漬海苔先生の自画像でよく使われる、頭がお椀で頭の中には御茶漬けと突き立った箸が入ってる、あの風貌のマッドサイエンティスト・魔童くんと、いじめられっ子の優太とが、"恐怖中学校"の異常で恐ろしい教師達と戦う…
これがギャグ漫画になっていて、御茶漬海苔作品の幅広さを見せてくれます。


「おばあちゃんの人形」という14ページの短編は、私が特に大好きな作品でもあります。
静香のおばあちゃんは、子供の時から大事にしている人形があって、それに自分のモモの肉を食べさせています。
そしておばあちゃんが死んだ後、その人形は…いやー、怖い!


最後の「幽霊坂」は、女学生の美雪絵里子がある坂道で幽霊に遭遇し、目玉を取られる話。
ここで出てくる幽霊も、目玉の代わりに蛆虫が詰まっていて気持ち悪~い。


  1. 2008/07/12(土) 23:23:23|
  2. ホラー漫画
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ホラー漫画(11) 御茶漬海苔 2 「魔王グール-ネビルストーン伝説-」

一年ぶりになる御茶漬海苔先生の作品紹介ですが、今回は初期作品の「魔王グール-ネビルストーン伝説-」(朝日ソノラマ刊)です。
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朝日ソノラマのサンコミックスからも御茶漬海苔作品が出ているのです。

ホラー漫画家として、もはや知らない人はほとんどいないだろうと思われる御茶漬海苔先生ですが、これは珍しいSF作品です。
まぁどうしてもホラー色は少しありますが、SFとホラーは相性がいいもんですよね。

デビューから二年後の1986年の作品で、つまり今から20年以上前に描かれたのですが…
考えてしまうのは、20数年もプロの漫画家やってるのに、この時と比べてほとんど絵が上手くなってない御茶漬海苔先生。
やはり、いくらなんでもあの下手クソと言われる絵柄は意識してのものであるのでしょうね。

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さて「魔王グール-ネビルストーン伝説-」ですが、ある日地球に攻め入ってきたデラド星の捕獲マシーン"グール"と、それを追ってきた異星人のコロナ、それと科学力がまるで追いついていない、地球のJSC(日本科学センター)の平野隊員による攻防を描いています。

コロナは『グールを破壊できる唯一の石』である"ネビルの石"を持っていて、それで人間がネビル砲を作って戦います。
しかし次に地球に来たグールにはネビル砲がきかず…瀕死のコロナから発した光がネビルの石と合わさると巨大ロボットが誕生し、そのロボットは強力なバリアと攻撃力があってグールを消滅させました!

友情のようなもので結ばれるコロナと平野隊員の前に、地球の軍が入り込んで汚いマネをしてきて…
殺されかけた二人でしたが何とか助かり、そして二人は地球を捨ててコロナの星へ去って終わり。
この二人がいなくては、次にグールが攻め込んできたら地球は終わり分かっているのに、本当に去って行く所がビックリしました。

大友克洋先生から影響を受けた面が出ていて、壮大なスペースオペラを描こうとしている異色作でしたが、巨大ロボットの形態や、少しずつ地球に攻めて来るグールのやり方が「新世紀エヴァンゲリオン」のエヴァンゲリオンと使徒を思い出させます。つまり後達に影響も与えている(かもしれない)「魔王グール-ネビルストーン伝説-」でありました。


あとは我々の力を信じるんだ 自分の星は自分の力で守るんだよ
そうだろ杉本博士 平野もコロナを守ってやれ


  1. 2008/07/11(金) 23:42:37|
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旅行・紀行・街(28) 鹿児島大島郡瀬戸内町 3 奄美市 2

加計呂麻島五日目の6月23日。

"海宿 5マイル"での朝食後、もう毎日の日課になっている海での一人泳ぎをして、それから車借りて加計呂麻島のいろんな所を一人でドライブしました。
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まず寄ったのは、呑ノ浦の"島尾敏雄文学碑"
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「死の棘」「硝子障子のシルエット」等の作品で知られる作家の島尾敏雄は、横浜出身でありながら大戦中は第十八震洋特攻隊隊長として加計呂麻島に赴任していて、戦後しばらくしてからまた鹿児島県へ移住し、鹿児島県で没した人物。

海辺の綺麗な所に、その文学碑はありました。
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そして同じく作家で妻の島尾ミホと共にここで眠っていました。
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ま、私は島尾夫妻の両方とも作品を読んだ事がないのですけどね。

すぐ近くに"震洋隊基地跡"もあります。
かつて島尾敏雄も攻隊隊長を務めたこの震洋隊とは、日本海軍が開発した特攻兵器・震洋を操る部隊。
当時震洋を隠していた穴倉に、そのレプリカもあるというので、早速行ってみましょう。
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この穴だ・・・
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奥行きもかなりあるのですが、何か背中がヒンヤリ冷たい感じがして、中には入って行けませんでした。

こちらの穴には震洋のレプリカが。
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これの船内艇首部に炸薬(約250kg)を搭載し、搭乗員が操縦して敵艦に体当たり攻撃をしていたのだとか。もちろん一人乗りで、家族や国のため孤独に死んでいった若者の船です。

…気を取り直して、映画「男はつらいよ 寅次郎紅の花」のロケ地とか見て。
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こちらでは、一人で吊りタイヤに乗って遊んでもみました。
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やはり昼飯を食べる所は見当たらないので、一度海宿 5マイルに戻って食べました。
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もずくそば、美味い。ハマります。

また仕切りなおしドライブに出ましたが、ここでガソリンを入れたら、
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けっこう高額を請求されまして、聞いたらここではレギュラーが1リットル198円でした!!これが島価格か…

大して目的はないので、行った事無い道を適当に進んでみただけ。
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山越えもして、島を走りまくり。
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途中で不安になって案内板を見たりもしましたが、色あせてボロボロになっていて、全然分からない!
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壁がいいです。
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たまに車降りて海の音を聴きながら一休みしたり。
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こちらは芝という集落で、加計呂麻島生まれのロシア文学者、昇曙夢。
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フェリー乗り場で、久しぶりのインターネットもできました。
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ここは"三浦リゾートゴルフセンター"
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砂浜に打ち込むのです。
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藤子不二雄先生の「プロゴルファー猿」を全巻持ってて何度も読み返している私ですので、猿みたいにドピュッ!!ギャンギャンギャン・・・とショットを飛ばせるはずなのですが、この日はやめておきました。

この近くの山道に入っていくと"三浦ダム"というのがあるそうで、けっこうダムが好きな私は向かいました。
車で行ける所まで進み…
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歩いてしか進めない所では、ハブに襲われそうだから足元に警戒して進みました。
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まるで人気が無いし、誰も私がここにいる事は知らない、噛まれたら死ぬな…
なんて思って進んで行くと、さらに険しく細い、登りの山道が出てきて、時間も夕暮れでいかにもハブが出そう。
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ここで…ダムは諦めて引き返したのですが、ハブが怖くてだと悔しいので、落ちぶれても元上流家庭の私にこんな道を進めと!?と逆ギレして帰ったのです。

海宿 5マイルに戻り、またハンモックに揺られながら「ゴルゴ13」を読んでいると、サンドイッチ等の差し入れを頂きました。
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平和だ…

近くを散歩して伊子茂小中学校前を守り続けている、伊子茂まもる君と遊んだり。
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こんな南国で炎天下の中を立ち続けているのに、凄い色白なのでした。
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5マイルではカワイ子ちゃんも登場するし。
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海宿 5マイルで働くお兄さんとお姉さんと。
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どちらも凄くいい人!

夕食はスキヤキでした。
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今回はこの夜を最後に、私は加計呂麻島を去りますので、当然遅くまで酒を飲み続けました。

そして迎えた6月24日…加計呂麻島六日目にして、ここを去る日。

"海宿 5マイル"の朝食も、これが最後です。
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この子とも一緒に…
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食後遊んでる姿に癒されました。
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そう、子供には癒しの効果があるのです。

それから保育園に送る時間がきて、涙のお別れ。
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私は最後に海宿 5マイル前の海に入り、可愛い熱帯魚やヒトデさん達を観賞しました。
しかし気持ち悪いのが、砂の所に伸びてる長~い生物。
これがいっぱいいる箇所もありまして、最初海蛇かと思って見てみたら、顔は「プレデター」の口のようなウニョウニョ。
聞けばナマコの一種らしいのですが、こんなのもいるんですね~。
他にも、ここ南国の海には初めて見る生物がいっぱい。魚くんに会ったら、何ていう名前なのか聞きます。別に魚くんは知り合いじゃないので会う事ないかもしれませんが…

いよいよ、私も"フェリーかけろま"に乗って帰る時間。
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代金の350円を払い、加計呂麻島よ・・・『サラバじゃ!』(映画「顔」における藤山直美の言い方で)
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フェリーかけろまの内部です。気持ちよく海の風を感じながら行けるテラス席。
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しかしあまりにも暑いので、私はクーラーが効いてる内部席へ。
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すぐに奄美大島に着きましたよ~。
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このフェリー乗り場から、奄美大島の中心地である名瀬に行くまでがまた遠いのですが…
何とここで同じフェリーに乗っていたという、伊子茂(海宿 5マイルがある集落)の区長さんにお会いして、しかも親切に名瀬まで車に同乗させてくれました!
良くしゃべる方ですので、けっこう長い車中は区長さんの加計呂麻島を愛する話をずっと聞き続けました。

名瀬に着いて降ろしてもらった所はここ、"古本 海邦塾書店"の近くでした。
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この店はですね、「ココ」で紹介した激レアな梶原一騎先生の活字本「男たちの星」をゲットした店。

当時は生活が苦しくて、大事なコレクションだったこの本を売って家賃を払ったのですが…
前回の交通費分以上はこの本を売った事で稼げたので、また期待しました。
しかしそんなにうまい話は続かず、今回は収穫ゼロ。一冊たりとも買う本ありませんでした!!

後でここ"本処 あまみ庵"にて、
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ちょいレアな内田善美「星の時計のLiddell」が、全3巻帯付セット1300円で出てきましたが…
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まぁ「男たちの星」に比べたら全然ですね。

図書館の前に"島尾敏雄文学碑"がありました。加計呂麻島だけじゃなく、こちらにもあったのですね。
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昼食は創作料理でいっぱいの"大翔"にて、フルムン麺。
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おみやげに頼まれた、奄美大島の生姜糖をいくつか購入。
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そして名瀬中心地の商店街を見て回りました。数日間凄い田舎にいただけでしたが、何か人がいっぱいいるのを見て安心しちゃいました。
私は孤独には強いはずなのですが、寂しがりになったのかな…

奄美大島には映画館も一軒あります。それがこの"シネマパニック"
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「ドラえもん」キャラ達が微笑ましいのですが…よく見ると少し下手。

ここ"お茶の堀口園"はロック好きなお茶屋のようで、
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豊富な珈琲豆のディスプレイがありますが、何とキング・クリムゾン(King Crimson)のジャケ絵が使われています!
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両隣はマリリン・マンソン(Marilyn Manson)とジョニー・ロットン(Johnny Rotten)なので、ジャンルに一貫性は全然ありませんが…
「ゴルゴ13」も使われている、お茶目なお茶屋でした。
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その向かいに、素敵な喫茶店の"れおどーる"
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素敵な教会のあたりも散歩して、
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この夜泊まる"奄美サンプラザホテル"にチェックイン。
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今回買った航空券は、ここの一泊もセットだったので。
ビアガーデンもある所でしたが、一人でビアガーデンって事もないので行きませんでした。
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こちらのコンビニは"エブリワン"ばかりですね。
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ここでオリオンビール(日本の南国では当然これ!)の発泡酒を買ってみて、ホテルで飲みながら休憩。
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この焼酎"まんこい"(三種類あります)は、おみやげ用。
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夕方になると次は本格的な外飲みをすべく、外出。
猫ちゃんと友達になりましたが、猫ちゃんも南国の女性と同じく美しい。
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名瀬の飲み屋街はなかなか栄えていて、いろいろ入りたい所でしたが…
今回は海宿 5マイルにお薦めされた、素晴らしい居酒屋の"一村"
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献立表に、店名の由来である田中一村の絵が使われていました。

私好みの、ごちゃごちゃといろんな物がある空間です。
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次々頼んだつまみはどれも美味しく、値段も手頃で嬉しく頂きました。BGMは加川良でした。
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もちろん、ご当地自慢の黒糖焼酎も!

大満足の満腹で出たため、とてもはしごは出来ませんでした。
前回はこのラーメン屋、"味処八方園"で〆のラーメン食べたなぁ…
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あと気になったのは、"ドラ衛門"なんて名前の店。
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こんな店に行けば、きっと藤子不二雄先生に関するおたく話ができたのでしょうね。

あとは夜道の一人散歩をして、ホテルで就寝。

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翌日6月25日は、まずホテルのレストラン"愛かな"にて朝食。
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そしてチェックアウトしましたが、奄美大島発で羽田行きの飛行機は夜しかないため、それまで時間があります。
そこでさらなる癒し、リラックスを求めて大浜海浜の"タラソ 奄美の竜宮"なる施設へ行きました。
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海水を使った"きゅら海プール"に、ジェット等のいろんな仕掛けがあるのです。
すぐ隣が綺麗な砂浜の海なのに、人口的な施設に入るのは少し気が引けましたが…とにかくここで数時間を過ごしました。
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隣りに"奄美海洋展示館"なる所もありましたよ。
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無料送迎バスを利用して、また名瀬に戻り…この島最後の食事とビールを求めて"鳥しん"へ。
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入店してから思い出したのですが、ここは前回も来た店でした。昼からずっと開いてて、いろんな酒も飲めるいい店ですね。
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瓶ビールを頼むとオリオンが出てくるのがまた嬉しく、
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そして…最後に奄美大島名物の鶏飯(けいはん)です!
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けっこう知らない方も多いと思いますが、ここの郷土料理にして鹿児島県内では1番人気の、島最高の料理です!

固めに炊いたご飯を茶碗によそって、具を好きなだけ乗せて、煮出した鶏ガラベースのスープを入れて食べる…ダシ茶漬けです。
二、三回にわけて食べる事になるので、入れるご飯や具のバランスも計算しながら食べましょう。
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この鳥しんでは、ご飯とスープは御代わりができました。
このスープがとても美味いので、残りご飯少ないのに頼んで飲みましたよ。

それからバスで一時間かかる奄美空港へ向かい、飛行機に乗るとあっさり羽田空港に着いてしまいました。羽田空港の太陽の塔と、月の塔。
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しばらく留守にしたアパートへ帰宅するために乗り換えで利用した、浜松町駅から見えた東京タワー、そして人の多さ。
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これを見て、私のバカンス(ソルボンヌ大学のジョルジュ・カゼス教授の定義によれば『仕事以外の目的で4日間以上通常の居住地を離れること』)の終わりを感じました。

またいつか行く日まで、私は東京で人生を考えるとします。
では、さようなら・・・


  1. 2008/07/10(木) 23:10:47|
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旅行・紀行・街(27) 鹿児島大島郡瀬戸内町 2 加計呂麻島

加計呂麻島三日目は6月21日です。
"海宿 5マイル"で起きて朝食を頂いていると…
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この子が起きてきたので、一緒に食べて。寝起き顔ですね。
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そしてこの日はこの子の運動会があるというので、喜んで私もついて行きました。
なにしろこの孤島ですから、保育園は3つほどあるのに単独でイベントできるほど人数がいないので、加計呂麻島中の幼児が集まってきます。島全員だと20人くらいいるのかな。
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会場は秋徳中学校。何と保育園のイベントなのに、中学校を借りてやるのです。
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早速体操着にお着替えして…カ、カワイイ~~!!
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ついでに私も会場で記念撮影。
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子供がいる島民全員が集まってきますので、親御さん達の顔を見ていると…おおっ、この方は前回来た時に海宿 5マイルに来てくれて、私と一緒に飲みながら将棋を指したコージローさん。
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大阪から移住してきて、この加計呂麻島で漁師になった方です。

ところでこの運動会、何しろ人数が少ないので、幼児達は出ずっぱりで…
かけっこの次は玉入れ、次は踊り、次は親と一緒のゲーム、といった感じなのが可哀想。
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↑これは踊りの衣装。この子は踊りの才能あるぞ、とか親でもないのに親バカになってニヤニヤしている私でした。

午前中で運動会も終わり、また海宿 5マイルに帰ってハンモックに揺られながら、コリン・ウィルソン「SFと神秘主義」(サンリオ文庫刊)を読んでいたのですが、
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その脇を通って木に登り、こんな緑色のヤツが虫を捕らえて食べてる場面にも遭遇したりします。
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そのうち昼時間も過ぎて腹が減ってきたので、島に唯一あるという喫茶店"Brown Sugar"を目指して車を走らせてみました。
すると…
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何か都合により休業って!!
店名から察するにザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)ファンで、それもあの名盤「スティッキー・フィンガーズ」の1曲目から名前を頂くというロックンロールなセンスなので、是非行きたかったのですが…

しかも!この島では、昼時間を少し外れてしまうと遅めの昼食を食べられる店など一軒も無いのです。
散々車で走らせた結果、諦めて夕食まで我慢する事にしました。

それまでの時間は一応観光もしようと、"安脚場戦跡"へ行ってみました(安脚場=あんきゃば、と読みます)。
この加計呂麻島は大東亜戦争中、軍港として栄えて大和や武蔵などの連合艦隊を停泊させていた事でも有名な所ですので、いたる所に戦争関係の跡地が残されているのです。
しかも、ここ安脚場は大東亜戦争以前から軍事施設があり、大戦中はもちろん大島海峡を防衛するための施設として活躍していたそうなのですが…

大日本帝国時代における加計呂麻島の役割はともかく、高台から見る景色は綺麗でした。
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弾薬格納庫とかの跡も興味深いものはあるのですが、
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もっと面白いのはここ、"金子手崎防備衛所の建物跡"
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そのまま、廃墟マニアの人に薦めたら喜ばれそうです。
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近くにあったこの階段を登ると…
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踊れる台があって、そして展望台にもなってます。kakeroma-ankyaba14.jpg
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まぁこんなもんでここ安脚場戦跡を後にし、また海宿 5マイルに戻ったわけです。
ちょうど夕方で引き潮の時間なので、また違った海を見ようとカワイ子ちゃんと行ってみましたが…
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出るときは海だった所が陸地になっていて、そこは蟹さんが異常にいっぱいいたりするのも面白い光景でした。

シーカヤックにも乗って遊び、
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それから夕食。エビや貝の刺身なんかがまた新鮮でコリコリ美味くて…
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隣りの席には、偶然にも前回来た時も挨拶した区長さんらがいたので記念撮影。
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真ん中の写る女性二人はこの加計呂麻島で唯二人、生まれた時からずっとこの島に住み続けてるベテラン(?)なのだそうです。

ついでに私は海宿 5マイルでバイトしているおねいさんとも写真撮り、
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この夜も飲み明かして終わり。
前日の海釣りで日焼けした箇所が痛くてしょうがない夜でした。 

続いて、加計呂麻島四日目の6月22日。

早朝に海で貝殻拾いをして、それから滞在している"海宿 5マイル"と同じ伊子茂という集落にある、"西家"という旧家へ行きました。
ここは前回も見てきたのですが、石積みの外壁がそれは見事だったので。

しかし今や荒れ放題になっていて…
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聞けば跡継ぎの人がいなくてこの有様なのだとか。
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ところでこの加計呂麻島では、所々道にこういう↓棒が置いてあります。
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これは"用心棒"といいまして、突然ハブが出てきた時にこれで頭を押さえて捕まえるよう呼びかけているのだそうです。
住人は、捕まえて役所に持って行けばハブ一匹につき4千円貰えるのだとか。

私が持ち歩いている蛇杖も、用心棒として使えますね。
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海宿 5マイルに戻って、テラス席で朝食です。
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いつも和食で嬉しい。
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それからこの日は、加計呂麻島で唯一の観光ガイドをしている寺本さんに、案内をお願いしてみました。
KAKEROMA.COMという有名サイトを運営されている方で、ブログはこれ↓
奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG
なんですけどね、既に私がお願いした日の模様は「ココ」でアップされているので、是非ご覧ください。
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(↑寺本さん撮影)

我々も2回目の加計呂麻島なので観光名所はあらかた見てしまったのですが、ガイドさんがいる時ならではの見所はまだまだあります。
しかも、普通ならただ見てイェーイとかって記念撮影して終わりの所を、加計呂麻島に関しては歴史や伝説にまで精通する寺本さんがいると、勉強になる上に面白いです。
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おかげで花や鳥にまで、少し詳しくなりました。

まずは近くに展望台があるというので連れてってもらったのですが…これ!?
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高台ではありますが、ただ道の途中で草を刈ってあるだけの所なんですよ。
しかし景色は絶景!むしろ、展望台と言われたらいろんな設備があるものだと思っていた自分のつまらない常識に恥じ入りました。
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そうだ、二日前に釣りに出た時にサングラスを海で落として以来、怪しいと評判なゴルチェのサングラスを使っています。でもちゃんと予備サングラスも持ってた私は偉い。
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どんどん行きます。次は…や、地名が分からない。これが目印の、どこかの集落。kakeroma-aisatu1.jpg
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あそこに小学校が見えますが…
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何とここの在校生は現在2名。それも兄弟なんだとか!!

近くの海岸も寄ってみました。
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また車に戻ると、少年が私の蛇杖を見て喜んでました。ん?彼はもしかして…在校生2名の小学校のうちの1名かな?
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精悍な顔立ちをしています。将来は野球選手になるんだそうです。
うーん…それには、この加計呂麻島を出て野球チームが作れるだけの人数がいる所に行って練習しなきゃなりませんね。
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(↑これも寺本さん撮影)

ここら辺に並んで、古い民宿が二軒ありました。"はまゆう"と"南龍"。
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いい味出してますね~。

カシッ!
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たまに、門の所にこういうカッコいい貝を置いてる家があるのですが…
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これは全て魔除けとして置かれていて、さらに形に意味があるんだとかで寺本さんに説明して頂きました。
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じざすの教会も、島に一つだけあります。
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信者も島に7名いるそうです。

これは島に一つだけある信号(しかも点滅だけ)です。
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フェリー乗り場の所に、これ。この貝が加計呂麻島のシンボルなのでしょうか。
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確かに何度か見かけましたが…
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アラレちゃんが好きな巻き糞みたいで、ちょっとアレですね。

その隣りには、加計呂麻島が舞台になった映画「男はつらいよ 寅次郎紅の花」の撮影を記念する何かもありました。
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これは「男はつらいよ」シリーズの第48作目にして、渥美清の生前に撮影された作品としては最終作となったそうですね。
私はこのシリーズに全く思い入れがないのですが、「男はつらいよ」の聖地巡礼として加計呂麻島に来る人も多いみたいで…他にも記念碑はいくつかあります。

次は"嘉入の滝"。滝好きの私にはたまりません。
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↑この滝壷には滝の主である大ウナギがいるという言い伝えを聞いて、ヨダレが出てきました。
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そのまま近くの嘉入という集落へ行き、海宿 5マイルのママと仲良しな家庭の元へ向かいました。
すると、ここでも子供達が私の蛇杖を見て何か遠くから叫んでます。
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可愛いから子供達にも持たせてあげて記念撮影していると、どんどん集まってきました。
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今や東京では"一人一杖"がトレンドですが、こちらではまだそこまでのブームが来ていないようで、珍しがられて良かった。

さらにこのお家ではニワトリを飼っていましたので、見せてもらいました。うちでも昔チャボを飼っていたので、懐かしいし、可愛いなぁ…
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この家庭は、かつて住んでいた東京を捨ててこちらに移住したのだそうで、完全な自給自足が出来るものなのか、出費はいくらくらいなのか…初対面なのにいろいろ質問しすぎてしまいました。私はまだまだ都会を出られないのに。
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バイちゃ!

それにしても、こちらはどこの集落に行っても土俵があります。
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それだけ小さい時から相撲をとっている環境なら、有名力士が出ていてもおかしくないかと思いきや…今の所それはないようです。
山奥や孤島で育った野生児が、都会でいいコーチ付けて英才教育受けてた奴をぶっ倒す、そんなのはやはり漫画の中だけの話なのでしょうか…

昔ながらの集落には必ず所々に見受けられる、こういう細道が"カミミチ"と言われていまして、山から海まで集落を横切る形で通っているのですが、神様専用の道なので人間は掃除以外で歩いてはいけない、禁断の道なのだとか。
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こういう土地で下手に信仰を汚してしまうと大変な事になるのは、諸星大二郎漫画で黒い探究者、妖怪ハンターの稗田礼二郎がなすフィールドワークを追い続けている私には重々承知しています。

また他の集落や"厳島神社"なんかを見学させて頂き…
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ガジュマルに登って…
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次は"須子茂小学校"を案内してもらいました。観光地としては相当マニアックでしょう。
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この滑り台の上に見える小屋に菊の御紋があるのが、皇族とも関わりある事を示しています。
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キリンさんもいるし、
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こちらの像はスーパーゼネコンとも称される、あの"鹿島建設"から贈り物なのだとか。
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かつての鹿島建設との交流跡(やはり贈り物)はけっこうあって、この小屋にあるのは、何と自転車こぎで電気を起こす発電機ですよ!
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↑このメーターは人の顔にしか見えませんね。

小学校らしい"6月保険安全目標"の一つが『歯を大切にしよう。』に並んで『ハブに気をつけよう。』なのに感動しました。
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小学校内にあり、この集落に水道が引かれていない時代に、貴重な水源として存在したのがこの"泉(イジミ)"。飲んでみたら、これまたビックリするほど軟水で、美味しいのです。
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これで須子茂小学校を後にして、近くにある涼み台へ。
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暑い土地でもただ海辺に台を作るだけで本当に涼しいし、土地の特性を良く理解した人の知恵ですよね。

もはや何て集落だったか忘れましたが、この木が素晴らしい。
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男性器と…
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女性器…
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となっているため、妊婦は安産の願いを込めて通るのだとか。

こんな日野日出志漫画チックなイボを持つ木もありますが、
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私の手も表面は美しい南国の海で、何かの毒にやられてこのように毒イボができてしまった事を付け加えておきましょう。
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ここも面白い伝説がある、"三次郎神社"。
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それから、加計呂麻島の西の端だという実久集落へ到着。
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さらに記念撮影をば…
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ガイドの寺本さんとも。
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すると寺本さんが顔なじみらしいこのおじさんと会って、何やら話すと…
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奥にあって最近キレイにしたという、大日本帝国軍の兵舎跡へ案内されました。
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まぁ廃墟なのですが。

それから分かった事は、実はこの案内してくれたおじさんは近くにある"はまのお店"の人。
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ついでにお昼もここで頂く事にしました。カップラーメンですが…こんな環境で頂いたら美味しいに決まってます。
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一応、珍しい銘柄のカップラーメンを頼んでみました。
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デザートにはカキ氷…は、私は食べないけど家族に買ってあげて。
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むっ、変わったお婆ちゃんが通りかかりました(裸足ですね)。
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最後の最後に、ハブが出そうでちょっと危ない藪の道を歩いて加計呂麻島で一番高いガジュマルへ案内してもらいました。
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向かいにあるこちらの木も凄くて、
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こうして木から伸びた枝が地面に付いて、また根になるのだから不思議な木です。
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もちろん、ビジュアル的にもかなりカッコいい。
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これで、プロにお願いした今日の観光ガイドはおしまいです。寺本さん、楽しかったし、本当にお世話になりました。
これから加計呂麻島を訪れる方には、一日でも寺本さんにお願いしてみる事をお薦めします。

それから海宿 5マイルに帰って、カワイ子ちゃんと遊んで…
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新潟の両親は帰って行きました。

私はあと二泊ばかりするのですが、この夜は夕食を頂いた後、
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夜はちょっと嗜好を変えて、海宿 5マイルで勤務するお兄さんの家に泊めてもらいました。
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話を聞けば、ここの家は家賃が何と一ヶ月5000円!一年分でも私のアパート一ヶ月分より安いなんて…ショック!!

そしてお兄さんの趣味である落語のテープで溢れる部屋でしたが…
おっと、私がおみやげに持ってった大山倍達「極道への道-私の空手哲学-」が飾ってあります。
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そして夜を飲み明かして、この日も終わり。


  1. 2008/07/07(月) 23:32:02|
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旅行・紀行・街(26) 鹿児島県奄美市 1 大島郡瀬戸内町 1 加計呂麻島

タイ旅行から帰ってそれほど間も空けず、先月もう一つの旅に出たのです。

その旅の行き先は、奄美諸島…つまり南西諸島の内薩南諸島南部(琉球諸島北部)にある島嶼群の一つである、加計呂麻島(かけろまじま)で、出発は6月19日。

数年前に一度訪れた事もある、ここは都道府県で言うと鹿児島県です。
"神籠もる島"、そしてあの西郷どんが生まれ、死没した地である遠い鹿児島には、昔から憧れの気持ちを持っていたものです。

バロン吉元先生、井上雄彦先生、中島徳博先生、にわのまこと先生、いわしげ孝先生等の凄い漫画家を輩出している地でもありますし、その素晴らしいロケーションから「007は二度死ぬ」等の名作映画でもロケで使われている鹿児島県。

しかし今回の目的地である"奄美諸島"に渡ると鹿児島県の本土より沖縄県の方が近く、沖縄と同じ琉球文化圏に属しているし、琉球民族とする意見もあるそうなのですが…
それでも風習や言葉は本土に近く、歴史的にも沖縄のように中国文化の影響を濃く受けてはおらず、薩摩・大隅地方からの影響が大きいのだとか。
歴史的にも、ここだけで独立していた時代や、琉球王国→薩摩藩→アメリカと支配されてきた過去を歩んでます。
奄美諸島の主要島は、もちろん奄美大島で、伝統工芸の大島紬、黒糖焼酎(奄美諸島でしか製造が認められていない)、マングローブ、それに島唄で有名ですね。

さて、東京を出る第一歩は中央線。早朝に出発しました。
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羽田空港には早めに着いたので、朝食でも食べようかと空港内のレストランを物色したらどこも高い!
航空券で既に大金を使ってしまったのに、まだ東京にいるうちから無駄な出費は避けたく…ここ。
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そう、マクドナルドなら空港でもぼったくり価格にならず、街の店舗と同額だったので。
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飛行機乗って、大好きな空からの景色も十分に楽しみました。
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わーい、向こうに富士山も見える~!
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二時間ほど飛ぶと…
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奄美空港に到着です。南国の空気だ。
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目的地の加計呂麻島までは、まだまだ遠いのですが…ここでいきなり問題発生。
みうらじゅん先生の「親孝行プレイ」を読んで、既に"親コーラー"として目覚めている私ですので、今回の旅は田舎の農村(新潟です)で暮らす両親に付き合っての親子旅だったのですが…
JAL職員がストライキを起こしていて、しかも新潟発の便に見事に当たってしまったのです!

そのせいでこの日は夜まで待たされる事となり、一人で奄美大島を観光する事になった私。まずはレンタカーを借りました。
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海辺へ行って車をおり、象さんと遊んでいると…
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メメェ~とうるさいので、その声のする方へ行ってみたら山羊さんがいました。
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後でこちらでは野良山羊が増えすぎて困っていると聞きましたが、眺めていると可愛いもので、初めてカルメン・マキの気持ちが分かりました。♪山羊にひかれてゆきたいの~ 遙かな国までゆきたいの~♪
三上寛さまの「五百子先生と山羊」という曲では♪奄美の島には山羊がいる♪という歌いだしでしたが、本当ですね。

さて、奄美大島の観光は数年前に一通りしている私。今回は癒しを求め、のんびりしに来ました。
しかしあまりにも暑い…どこか涼しくて、休める場所を探してまたドライブしたのですが、景色はいいけど喫茶店とか見当たらない!
仕方なく、観光客用の施設ですが"奄美パーク"へ行きました。
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ところで、こちらはバス停が三色看板で派手です。まさか某学会とは関係ないと思いますが…
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奄美パークの中には、先に涼んでいるお爺さんもいました。
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私は中にあるレストラン"たかくら"にて、名産品の黒豚を使ったカツカレーを食べました。
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ここ全部値段が高く、これは980円。
素うどんでも600円してたから、まだ得な方かと思ったし、いやカレー自体好きな私ですが、これはとにかく辛さが足りない!辛くないカレー、ダメ!
黒豚カツはけっこう美味しかったので、辛いのが逆に苦手な人ならいいかもしれませんが。

ここでゆっくりする予定で入ったのですが、他に客もいないし読書してる私に向かう視線が気になり、早々に出口へ向かいました。
最後に入る時にも気になったこれ。
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天皇陛下と皇后陛下(美智子さま)がお掛けになった椅子に私も座らせて頂くという光栄に預かり、既に奄美に来て良かった…
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陛下は、たかくらで何を食べたのかな。

さて、ここ奄美パークには他に"田中一村 記念美術館"もあります。
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田中一村は栃木県出身ながら後半生を奄美大島で過ごした日本画家で、亜熱帯の文物を描いた名作は素晴らしく、日本のゴーギャンとも言われた方です。
ここも前回じっくり観て回りましたが、今回はパス。
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近くに"一村の路"というのもあり、それを進むと…
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小さい滝があります。左手に見えるのは展望台。
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両親はまだまだ来ないし、来たら迎えに行くからあまり遠くにも行けない私は、もう海に入っちゃう事にしました。
適当に通りかかった龍郷町の"手広海岸"という所で、キレイなのに誰もいない海を泳いで楽しみ、
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飽きたらまた一人ドライブです。

ここ"奄美 大島紬村"も前回来たので、門までで引き返し。
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銀行にもでっかく西郷どん。
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"あやまる岬観光公園"も行ってみました。
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一人でこれで遊び、
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海や、いっぱい咲いてるアダンを見てました。
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↑最後のは展望台。

ちょっと移動して、こちらは"あやまる岬"
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結局動き回ってのんびりせずに、一人でも観光しちゃってる自分に気付き、あとはここで読書して時間まで待ちました。

おみやげに持ってった「恋の門」を全巻読み直し終わると、ようやく両親の到着です。
今度は奄美空港から急いで南下し、加計呂麻島行きのフェリーを目指しました。

途中で"ホノホシ海岸"の近くも通りました!
打ち寄せた波が引く際に、石浜を動かしてゴロゴロと石のすれる音を立てるのが良くて、前回行ってかなり気に入った所でしたが…もう夜なので今回は寄れず。
悔しいので前回来た時の写真を貼っておきましょう。

母と妹…
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父と私…
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と、そう。前回も別々の土地に住む家族が、この奄美大島の地で一堂に会したのでした。

その時も東京は真冬だというのに、海水浴もしましたね。
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レンタカー飛ばして、空港から確か2時間くらいかかった古仁屋へ到着。
ここから、いよいよ加計呂麻島へ向かう"海上タクシー"に乗りました。
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もう夜になり、日が長いこちらでも太陽はほとんど沈み…
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出航だー!ボーッ!!
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20分ほどで加計呂麻島の伊子茂へ到着し、目的地である"海宿 5マイル"へ到着しました!
まだ説明してませんでしたが、まず何で私達が家族で奄美大島→加計呂麻島へ行くのかっていったら、実はこの海宿 5マイルを親戚がやってるからなのです。

海宿 5マイルは、加計呂麻島全体を見ても観光客が魚を食べるには一番いい所。
レストランとしても経営してますが、宿泊は2食付で6000円。
オーナーがその日に捕ってきた魚を料理してくれます。
この日は暗かったので撮影は後日したものになりますが、海宿 5マイルの写真もアップしておきましょう。

まずは案内看板。
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あっ、変わってる。前回はこういうのだったのですよ。
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…中の方に移動してありました。
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で、これが海宿 5マイル。
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壁は白だったはずなので、これも塗り替えてますね~。

これが経営者夫妻。…すみません、今回は二人の写真を撮り忘れたので、これ前回来た時の写真。
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私が両親と泊まったのはここ。
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窓の外がキレイな海という、凄い環境です。
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ハンモックもあるし!
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食堂には、島で唯一のビリヤード台があります。もちろん私は興味が無いので触れてもいませんが…
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メニューが新しくなってるし、
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これも以前は無かったけど、外に大理石のテーブル設置してテラス席にしてる!
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前回来た時は行方不明になってて会えなかった飼い猫、片目のジュウベエにもついに会えました!
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おっと紹介が遅れました、海宿 5マイルのアイドル。
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ぐおおーっ!!ホントに激カワなんですよ!!

この日の夕食。
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刺身も、そして大好物ながら滅多に食べられないサザエさんのつぼ焼きも、新鮮ゆえの歯ごたえと味を楽しめて幸せ。

さらに、このシャレた一品が嬉しい。
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もちろん生ビールも数杯飲み、名物の黒糖焼酎"里の曙"へ移行し…
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初日から飲みすぎて寝ました。

さて加計呂麻島二日目、6月20日です。
まずは目覚めた"海宿 5マイル"で美味しい朝食を頂きました。
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それから、父親に付き合って朝釣りです!
漁師でもある海宿 5マイルのマスターが、このフェリー"麻潮丸"を出してくれて…
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これに乗って海を走り、かなり遠くまで行きました。

海から見る、海宿 5マイル。
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しかしちょっと待て、このBRUCEが釣りって…
私の事を知ってる者なら、きっとビックリするでしょう。アウトドアってやつですからね。

私がどうしてもなれなかったのは、例えばスキーやスノボに行っちゃうような人。
いや他にもボーリング、サッカー、カラオケ…まぁそういったフツーの女の子とも遊べるモテ系の物には、どうしても近づく事ができなかった私の半生ではありましたが…

これもはっきり"親孝行プレイ"であり、まぁ釣りならモテ系ではなく、それに矢口高雄先生の「釣りキチ三平」を既に読んでいる私なら、できない事もないかも!
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そんなわけで、どんどん進む麻潮丸の乗って海を眺めていると…
おおっ!今イルカが跳ねたよ!!
トビウオだ!飛ぶ姿は初めて見たけど、あんなに長距離飛ぶんだ!!
あの崖の所でヤギが大群になって日向ぼっこしてるよ!!
といった感じで、シティボーイ(行く行くマイトガイ)である私の目には珍しい事だらけ。

私は釣りはいいから海を眺めていたい、なんて思わないでもなかったのですが、それも飽きるしね。
海宿 5マイルのマスターが連れてってくれたポイントで、渡された仕掛けの付いた竿を落とし、言われた通りのメートル数だけ糸を垂らせば…
こんな私でも、けっこう釣れましたよ。
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しかし敵は魚ではない。昨夜飲んだ酒なのです。
例によって飲みすぎた私は、その状態で乗り物なんかに乗ったら、もはや必然である嘔吐感が襲ってきました。

コマセ撒きにもなるので、安心して吐しゃ物をゲボゲボ吐いていたら、それはキラキラ輝きながら沈んでいったのですが…
T-シャツの胸の所に引っ掛けていた、↑の写真のサングラスをポチャンと落としてしまいました!
あーあ…こんな所で落として沈んだサングラスは、もう地球に人類がいるうちは上がってこないだろうな。
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海は黙して語らず。ただ受け入れるのみ。

しかし流石に、海宿 5マイルのマスターはもちろんですが、釣りのベテランである父も私と同じようにやってるのに倍以上釣れてました。
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すぐにクーラーボックスが一杯になっちゃいました。
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東京のコンクリートジャングルで生活していると、どうしても海や自然の偉大さを忘れがちですが、やっぱり凄い。でも人間の無力さを分かると同時に、偉大さも分かりますよ。それに人間だって自然の産物なんだい!
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けっこう長時間になったので、正直後半飽きてきましたが、帰って海宿 5マイルにて、当地の名産品でもある"もずくそば"をいただきました。付けてくれた天プラとかも美味い!!
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それからやっと二日酔いも抜けて元気が出てきた私、一人で海宿 5マイル前の海に入りました。
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水中メガネでふらふら泳ぎながら水中を覗いてるのですが、派手な熱帯魚がいっぱい泳いでるんですよ。
本当、海の中の別世界に身を置くってのは不思議な感じです。幸せ。

シャワーを浴びた後は、疲れた体を休めながらさいとう・たかを先生の「ゴルゴ13」をダラダラと…本当に夕食時間までほとんど動かずに読み進めたのでした。
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それもこの「ゴルゴ13」は、昔に私が宅急便でこの加計呂麻島まで送った物なんですけどね。

しかし初期「ゴルゴ13」は特に、面白すぎです。
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『おれには想像も、推察も、仮定もない……
あるのは真実だけだ……』


途中でカワイ子ちゃんもハンモックに遊びに来てくれました。
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そして夕食。
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いやー、もう最高!!ンマ~イ!

この日も、あとは遅くまで酒を飲んだくれて終わるのですが…

最後に、↑でアップした海宿 5マイルのアイドルとジュウベエの写真を別バージョンで、しかも大きい写真で載せておきます。カワイイ!
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加計呂麻島紀行はまだ続きますが、今夜はこれまで。おやすみなさい。


  1. 2008/07/05(土) 23:32:27|
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劇画(40) 小池一夫 4 池上遼一 5 「殺愛」

今夜は小池一夫原作&池上遼一作画の「殺愛」(STUDIO SHOP刊)です。
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まずは短い物からという理由で選んだのですが、もちろん私は大好きな作品ですよ。

この大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)では、既に小池一夫原作作品や、池上遼一作画作品こそ少しながら紹介してきたものの、この二人が組んだ作品はまだでした。

この二人といえば、「I・餓男(アイウエオボーイ)」「赤い鳩(アピル)」「OFFERED」「傷追い人」・・・そして「クライング フリーマン」等を物にしたわけで、それぞれの個性が相乗効果を生み出す、相性の抜群な黄金コンビなのです。

「殺愛」の基本ストーリーは小池一夫作品では珍しくない必殺仕事人タイプなのですが、冒頭のシーンで読者がいきなりやられちゃいます。
猛吹雪の田舎から上京してきた老婆が主人公なのですが、その登場シーン。
老婆の上に事故でビル工事の鉄筋が落ちてくるのですが、それを片手で受け止めて『天から棒が降ってくるとはこわいのう!東京は』なんて言ってひょいとそれを投げ捨てちゃうんですよ。

この老婆(鬼婆)の名は安達ヶ原の大庭しげ、といいまして…
これが大金を貰って法で裁けない"人間鬼"を殺す鬼婆で、しかもその正体は筋骨隆々たる男(大庭しげ男鬼ィちゃん)が変装したものでした。
その妹の大庭しげみというカワイ子ちゃんもいますが、この兄妹は平気で近親相姦やってますし、身体能力は明らかに人間以上。高層ビルの屋上からぶら下がったり、百二十キロで走ったり…。

うーん…すでにとんでもない話になってますが、さすがに小池一夫作品ですのでただのアクション漫画ではなく、霊魂を呼び寄せたり、普通の人にも死霊を見せたり、まぁ超能力と念力も使うスピリチュアル漫画でもあるわけです。

もちろん小池作品の常で、随所に変な、そして理屈っぽい説明も多くて嬉しくなりますしね。曰く、
『企業の都合と利益のために犠牲になる者が多すぎるのう
いまの世は鬼以上の人間が多すぎるて! これでは鬼の影も薄くなるわい!
そんな人間鬼は始末せねばのう 人間を愛すればこそ人間鬼を殺す! 殺愛じゃて!
人間鬼を殺さねば人の世はほろびるじゃろうからのう 殺愛じゃて!』

といった感じで…いや大好きです、小池一夫作品。

おっと、何もおろそかにしているわけではないのですが、作画の池上遼一先生も凄すぎです。
絵柄が私好みの"劇画"だというのもありますが、この絵の上手さはまさに漫画界でも群を抜いてますからね。
デッサン力とか顔の表情の味とか、それはもう見事で見入ってしまいますが、しかもこの華麗さというか…スタイリッシュさ。生まれ持ったセンスなのでしょうかね。

プロとして凄すぎる二人が組んで作られたキャラクターが、富士山の噴火を見せてくれたり、カップルを同時に殺したり…そして江戸川乱歩作品のように美女を集めまくる大企業会長にまつわる話もある「殺愛」です。

裏話になりますが、今回画像に使ったSTUDIO SHOP版の全一巻の本では収録されず、全二巻で出た秋田漫画文庫の"小池一夫選集"版でしか収録されていないヤバイ作品も存在するのですが、そちら版の内容も含めて、興味を持った方は是非「殺愛」を!


殺愛ですね!
愛するが故に殺す
愛されているからこそ殺される


  1. 2008/07/04(金) 23:07:28|
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ホラー漫画(10) 池川伸一 1 「恐怖のほうたい女」

今回は池川伸一先生の「恐怖のほうたい女」(ひばり書房刊)。
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暑くなってきて、また大好きな怪談の時期がやってきたというわけで、私のコレクション棚からひばり書房の"怪談シリーズ"を物色し、「恐怖のほうたい女」を出してきました。

作者の池川伸一先生ですが…
そういえばこのブログで池川先生について触れるのは初めてでした。あの池川伸治先生の別名、と言った方が通りがいいでしょうか。
実はまだ他にもペンネームがある方で、B級エンターテイメント・ホラー漫画の巨匠の一人です。何とあのさがみゆき先生と夫婦だという噂も聞きました。
アシスタント出身に「ミナミの帝王」郷力也先生がいる事でも知られていますね。

さて今回は「恐怖のほうたい女」ですが、簡単にあらすじを追うと…

レイ子という女にはかつて病気の母親がいて、その母を捨てたが別の若い女を選んで結婚し、現在は幸せに暮らしています。
それを妬み、恨みごとを言いにのこのこ出かけて行き、逆に首絞められて殺され、墓地に土葬されてしまいました。
しかしレイ子は土中で息を吹き返し、十一日間の土中暮らしからついに這い出て、助けてくれた老医師とその娘の同情と手助けを得て…母を捨て、自分を殺そうとした男に復讐するという話。

レイ子が地獄の苦しみを味わった土中での十一日間の描写が凄く、十数ページをかけています。
死んだ母に助けられたり、ねずみに体を喰われまくり、さらにはそのねずみを逆に捕まえて生で十数匹喰べてまで生き残り、最後は執念の勝利で這い出たわけです。

それからの五年間に手術を二十三回、顔の整形だけでも十三回行われたというのに、その姿はまるで化物になってしまい、そしてタイトルの通り"恐怖のほうたい女"として復讐を始めるのですね。

しかもレイ子はまず憎い男の家族からと、息子のたかしを標的にします。
レイ子を助けた医師の娘を使って家庭教師の代理として家に入り、ワナを仕掛けた壷でたかしの指をねずみに喰わせるのです。
ちゃんとその後は指の肉が無くなって骨だけ残ってる描写があり、痛すぎます!
その後も、縛られたたかしの目と耳にクリームを塗って、生きながらそこをねずみに喰われる責め苦を負った上に、レイ子と同じように生き埋めにして…わざとギリギリで助けて男の家に届けるのですが、既に気が狂っているのです。

いくらなんでも何も知らない、そして幼い少年をこんな目に合わせるとは!
それに協力する医師親子もあまりにも酷いです。
男はワナにはまって娘の恵子を刺してしまい、子供を二人ともこんな目に合わされた上に、レイ子のほうたいの下の醜い顔を見せられて心臓発作で死亡しました。

復讐が済むと、レイ子は医師親子から去り、すると包帯どころか全身の肉も朽ちていき、骨になって倒れて…
おわり。

今までレイ子は人より生に執着する女だと思わせておいて、実は幽霊か何かだったのか?
いや、ひばり書房の怪談作品においては、あまり深く考えても意味がありません。
きっとレイ子もひどい事したから死ねば丸く収まると、作者が思いつきで決めたのでしょう。
このラスト数ページだけの唐突な展開、まぁ絵柄もそうでしょうけど、昔のB級ホラー漫画のメチャクチャさやありえなさは、商売第一になった今の漫画界では絶滅してしまったのが悲しいですね…

それでもこのジャンルの中にあって「恐怖のほうたい女」は、物語りも破綻してない作品でして、犯罪者側の哀しみをこそ強く描き、ミステリとホラーが融合している所なんかも少しだけ横溝正史あたりも思い出しちゃいました。


私の顔をみてちょうだい 私のにくしみがわかるようにね…………
生きうめにされたうえに ねずみにかじられた顔よ よくみるがいい
顔の整形だけでも………… 十三回やったわ
顔は女の命よ だから私は死んだのよ あなたに殺された女なのよ
なぜ顔をそむけるの さあみてちょうだい あなたの作ったけっさくを…………


  1. 2008/07/03(木) 23:55:10|
  2. ホラー漫画
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月刊漫画ガロ(43) とま 1 「バラ色ギャング」

今夜はとま先生の「バラ色ギャング」(青林工藝舎刊)です。
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この変な名前の漫画家は、元々とま雅和という名義でした。
80'sのガロを読んでるとたまに見かけて、しかも独特の絵柄で進む悪夢のようなストーリーが面白かったのですが、現在までに上梓されている単行本は、2002年になってやっと出たこれ一冊のみ。

でもこれがかなりインパクトのある短編集で、つげ義春先生のシュール漫画の側面、つまり「ねじ式」とか好きな人は、今ならまだ手に入ると思うので読んでみてもらいたいです。
という事は、もちろん逆柱いみり先生好きにもピンとくるのでしょうが、逆に言えば"普通の漫画"ファンには全く意味が分からないという事でもありますね。
いや、けっこうサービス精神もあるのですが…

しかしこういう凄い漫画家達は、何でこんなに悪夢や妄想の世界をそのまま表現できるのでしょうね。
ありえないシュールな世界も、夢の中では全部信じられる…あの感覚を覚醒している時に楽しめるのだから、とま先生に感謝です。

各話の細かい解説はしませんが、どれも内容と同じくタイトルの付け方がセンス良くてしびれます。一応全部書いておくと…
「バラ色ギャング」「ラーメンの代金」「唐辛子の瓶詰」「愚の骨頂」「青い訓戒」「8Wの快楽」「兵隊さんよ有難う」「草葉の駅」「空中温泉」「捨てに行く日」「鉄管前の憂鬱」「ゼロの気配」「鬼と首女がやって来た日」
以上、全て奇妙な味を持った13話収録。

1982年から1993年にガロで描かれた作品を収録しているのですが、最後のショート、ショート「鬼と首女がやって来た日」だけ描き下ろし。
つまりこれだけは近年の作品でしょうか。ますます手描き感が強くて、素人風の絵柄になっていますが…
あっ、川崎ゆきお先生が解説を書いていますよ!


バスガイドに引率された旅行団体が自分達を観ている
しかも団体の中に昔 心を寄せた女がいる!
こんな所を見られるなんて史上最悪の最低……


  1. 2008/07/02(水) 23:22:48|
  2. 月刊漫画ガロ
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週刊少年ジャンプ(40) 小林よしのり 3 「忠牛ばっふぁ郎」

今夜は久々の小林よしのり先生作品で、「忠牛ばっふぁ郎」(宝島社刊)。
YOSHIRIN-buffalo.jpg
これは週刊少年チャンピオン(秋田書店刊)で1987年に連載された作品ですが、よしりんはジャンプ出身なのでこのブログでのカテゴリーはジャンプでいきます。
よしりんはジャンプの集英社との専属契約の満了後、他誌を転々としていた事でも知られる漫画家ですし、多岐に渡る作品を見てもジャンル分けは容易でないのですが。

そして私が少年時代から読み続けているよしりんは、政治的影響力を持つ唯一の漫画家として有名になりながらも、実はギャグ漫画の評価がおろそかにされているので…
もう時間さえあれば、私が順に全作品を紹介していきたい気持ちすらありますよ。

賛否両論が誰よりも激しすぎる漫画家でありますが、「ゴーマニズム宣言」だけ読んで的外れな批判をする人が何でこんなに多いのか。まぁほとんどの作品を絶版にしたままでおく出版社も悪いのでしょうが。
今回、あまり知られていないギャグ漫画群の中からどれを紹介するか迷った時にですね、パラパラと所蔵するよしりん本を何冊か読み直してみて一番泣けたのがこれ、「忠牛ばっふぁ郎」でした。
いやクスクス笑えたのはもちろんですが、それ以上に大人になって読み返して、何でここまで深く弱者の気持ちを理解できるんだとうと…それもギャグの後に隠れた部分で見えてきて、涙が止まらないのです。

そもそもこの「忠牛ばっふぁ郎」という傑作が生まれる背景として、この時代に起こっていた"動物マンガブーム"がありました。
そこらじゅうで可愛いペットを題材にした漫画が売れて、アニメ化なんかもされていたのですが…
アメリカ西海岸のZOOでパイソンとも呼ばれる伝説の牛、インディアンにとって神のような動物でもあるバッファローと出会い、
『わしはあの異形の動物を描こう!
わしにネコやパンダは似合わない
バッファローを描くモーーーッ』

と決意したそうです。

主人公の少年である徳川範玉の父、洋三が一年間の長期出張で行っていたアメリカから帰ってきて…連れてきたペットこそが、期待したようにコアラやパンダ、犬でも猫でもなく、バッファローでした!!
そしてそいつが忠犬じゃなくて忠牛、名前はばっふぁ郎として家族の一員になるわけです。

洋三が毎晩言葉を教えていた効果があって本当にしゃべる野牛になるし、人間以上に人間臭さを持った野牛ですので、たくさんの方に広く読んでもらってこの可笑しさを確かめてもらいたい。
関わってくる他のペット達も土佐犬の土佐王、ワニのピコちゃん、アルマジロの間次郎、カモノハシのカモノ…センス良すぎてまた笑っちゃいますし、あの私も敬愛しまくる空手バカ、大山倍達総裁をもじったキャラで"豪山カラテ"の豪山朝立なんてのも出てきてばっふぁ郎に挑戦してくるのです。

そして恐竜との対決を経て、最終話で飼い主である範玉にのためにする忠実さを表した行為(タイトルが物語る通り)が、また最後の悲しすぎる涙を誘います。
そう、よしりんの作品はいつも、単なるギャグ漫画ではなくて…嗚呼、凄いなぁ。

ちゃんと人間のヒロインもして、範玉が片思いする少女・羽毛舞桃ちゃんなんですけどね、この子があまりにも可愛くて、そして嬉しい読者サービスとして脱ぎまくりますので、ここらへんも嬉しい名作漫画でした。


よるなモーーーッ!
ボックは単なる牛とはちゃうモッ
忠牛だモ 忠牛ばっふぁ郎だモ
ブモモモ~~~


  1. 2008/07/01(火) 23:59:33|
  2. 週刊少年ジャンプ
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Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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