大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(41) 浅井まさのぶ 1 「恐怖!マリア学園の地下室に…」

今夜はレモンコミックスから、浅井まさのぶ先生の「恐怖!マリア学園の地下室に…」(立風書房刊)です。
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浅井まさのぶ先生…いや、広岡球志先生と言った方が通りがいいでしょうか。
後者なら聞き覚えのある方も多いと思われますが、そうです!
梶原一騎の遺作ともいわれる「火子伝説」の後半部分を描いた方と同一人物です。そう聞くと日本の劇画界において重要な役割をした、とも思えてきますね。

その浅井まさのぶ先生は1942年生まれで福岡県出身で、他に「アストロガンガー」「新造人間キャシャーン」「電子戦隊デンジマン」「カリガリ博士」…といったコミカライズ企画物だとか歴史物も描いていまして、この「恐怖!マリア学園の地下室に…」は異色作といえるのかもしれません。

新しく開校された私立のミッションスクール、"マリア学園"にて起こる怪奇事件を描いた作品なのです。
ここは厳格な全寮制の女子高で、いきなり朝礼の女園長挨拶中に顔にでかいアザがある生徒・君枝が倒れ、お風呂に生霊として現れたかと思えば、その後飛び降り自殺してしまうのですが…この展開に普通の読者はポカンとしてしまう事でしょう。

さらに青山という先生がきてから、もっと恐ろしい事が起こり始めるのですが…
この青山先生が怪しいと思わせておいて、実は全ての怪異の原因は女園長にありました。
このメガネのオールドミスタイプな園長がマリア学園の前身の修道院で院長をしていた時、礼拝堂で心中した男女を
『か、神につかえる資格など かけらもないっ……! 天国にいけるわけがないっ!』
と断じた上に、尼僧の方は外部にばれるのを恐れて死体を壁に塗りこめた過去があったのです。

そのせいで学園に奇妙な虫が大発生するのですが、その虫はお菊さんで有名な「播州皿屋敷」、または「平家物語」の斉藤実盛など、強い怨念を残して死んだ成仏できない霊がいる時に発生する虫だったようです。
しかもこの虫に噛まれると方に人面瘡が出来て、心も操られてしまう…この操られた女子高生達が風呂場で、当然裸で人面瘡もあらわにして会議している様はなかなか不気味です。

おっと地味なので忘れていましたが、この作品の主人公は最初に自殺した君枝の親友である桂子で、他の親友・冷子と共に人面瘡の攻撃を逃れて真相に迫ります。

それにしても操られた女子高生達の描写は酷いなぁ…バケモノばばぁです。
ラスト近くに全ての元凶だった園長がキリスト像の代わりにはり付けにされた教頭の下敷きになって死ぬと、目玉も飛び出した怖い顔になって、おびただしい数の虫がざわっと蠢くグロシーンもあります。

それから青山先生と桂子と静と冷子は、虫と操られたバケモノ女子高生達の攻撃から逃げながら最後の反撃をする…のですが、しかし園長に復讐を果たした尼僧の幽霊は、何で学園の女子高生達にまでそんな目に合わせる必要があったのでしょうか。

レモンコミックスのB級ホラー漫画家としては、梶原一騎先生とも組んだ経験がある浅井まさのぶ先生はかなり貴重な存在です。
画力はイマイチながら、サービス精神は旺盛なのが見てとれます。
まずこの全1巻の単行本はページ数が多くて厚いし、何度も無駄にヌードシーンがある、そして現在では古書店のワゴン100円均一等の定番として安く読めるのですから…


恐ろしいことだ……
あの虫にやられた者は肌に人面瘡をもち……
のみならず身も心も……



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  1. 2009/02/28(土) 23:05:03|
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劇画(76) 池上遼一 8 家田荘子 1 「今日子」

今夜は、池上遼一画、家田荘子作による「今日子」(小学館刊)です。
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劇画好きで池上遼一先生を知らない方はいないでしょうが、あの家田荘子を原作に迎えた驚きの作品も上梓している事はあまり知られていないのではないでしょうか。

一応書いておくと、家田荘子はエイズ患者やヤクザ等、人々が目を閉ざしている方面に目を向けた作品を書くノンフィクション作家で、代表作は何といっても映画化されてシリーズにもなった「極道の妻たち」でしょう。
『イエローキャブ』は、アメリカに渡り苦学しながら学ぶ女子留学生たちの姿を描いた作品。
東洋人である偏見と人種差別、そして文化的差異からくる誤解を受けながらも勉学を続ける女学生たちの姿を描き出した
元々池上遼一先生の大ファンだったそうですが、この意外な組み合わせが生んだ「今日子」とはどういう作品なのか。


主人公の紅林今日子が、恋人の円浄優というボンボンと日本の有明にある米軍基地内のお祭りで踊った後、将来を誓うのですが…
その直後に酔っ払った米兵達に襲われ、今日子は犯されでしまう衝撃のオープニング。
しかも、銃で脅されて手も足も出ない優は、その姿を見て勃起してしまうのです!

それにしてもこのポーズで『助けて………』って!
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残念ながら事が完全に終わってからですが、通りがかって助けてくれたのはアメリカ陸軍特別医療隊のジョージ・ブラウン大佐という黒人将校。
今日子はこのブラウンと出会った事により運命が変わり、戦う女として活躍する…壮大なストーリーのアクション漫画になります。
何度かの会いって語り合っただけですがブラウンを愛してしまった今日子。

『人は攻めるだけに戦うのではない。
時には正義のために……
時には愛のために……』


しかしはブラウンをとある陰謀に巻き込まれて殺され、その殺しを命じた巨大な権力を持つ真犯人に復讐を誓うのでした。

敵の一味に山小屋へ監禁されてブラウンから預かった物が無いかと問い詰められ、拷問される場面では…
素っ裸に脱がされた上に、何と女性器へタバコを押し付けられました!
しかも裏切り者のスナイプスが現れ、またも同じ事をされるのですが、ここまでされるヒロインというのも珍しい…そしてこれが女性作家に書かれた原作だと思うと、怖いものです。

今日子はこのスナイプスを追いつめて初めての殺人を犯し、敵の正体を掴むためにアメリカへ渡りました。
そしてボビィ・マッコーイというゲイの男が協力者になり、偽装結婚してアメリカ軍へ入って鍛えます。
訓練中に命を狙われたりの試練も乗り越え、軍隊の教育部では最優秀卒業生になるほどたくましくなった今日子。
(ここのシーンのために原作者は実際にアメリカ軍取材もしてたそうです)

敵の黒幕は女性政治家のスカイ副大統領であると分かるのですが、ブラウンは彼女の野望と癒着の証拠を掴んだために殺されたのでした。
このスカイというのが金と知恵と美貌を使って権力を手中にし、初の女性大統領を目指している大物なのですが、副大統領室で首輪付けた男達に自分の性器を舐めさせています…
スカイの興味深い過去も、少し掘り下げられますね。

日本に残していた両親も殺された今日子は、かつての恋人である優(彼もたくましくなりました)にも協力してもらって、ついに復讐を果たすまで…命をかけて闘いました。
全てが終わった後、何故かタイ王国のバンコクにいる今日子は"パッポン・シーロム" の喧騒の中に一瞬ブラウン大佐の幻を見て、映画「禁じられた遊び」そっくりに、人ごみへ入って行くラストでした。

権力が絡んだ陰謀や人間の欲の汚さを描きながら、正義と愛の偉大さも問いかけた作品…でしょうか。
世の中変態が多い事も学べるし、私は好きな作品です。
ところでずっと見落としていたのですが、この「今日子」には表紙を見ると『愛スル弾丸』というサブタイトルも付いてましたね。


男になるために……
これは僕の戦いなんだ。今日子は愛する人を殺され、その後、その復讐のために死をも恐れず闘ってきた………
でも、それは自分のための闘いでもあったはずだ……
だから、僕も、自分を納得させるために闘いたいんだ……
納得できる男になるために 僕も……闘う!!



  1. 2009/02/27(金) 23:29:19|
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永井豪 (16) 「空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜」

今夜は永井豪原作の「空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜」(角川書店刊)です。
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原作…というからには、そうです。これは巨匠漫画家である永井豪先生が自ら描かずに、篠山勇なる方が描いた作品で、単行本は全1巻。

しかも原作といっても、恐らくは映像作品を基にして描かれただけで永井豪先生はこの漫画作品には関わってないのではないかと想像できます。
その映像作品とは、記念すべき"永井豪第1回監督作品"となった…タイトルそのまま「空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜」
永井豪作品は、あのいくら何でも酷すぎる映画に仕上がった「デビルマン」を始め、「ハレンチ学園」や他にもいくつも映像化されていますが、自ら監督した「ドス竜」は特に重要でしょう。

さらに"大槻ケンヂ初主演作品"なのだから、両者の大ファンである私が胸を躍らせて何度も観た事は言うまでもないでしょう。
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↑これは私が所持するビデオですが、左のは何とメイキングビデオ。

その裏面には、この方もちゃんと映っています!
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本に付いてる帯の裏には大槻ケンヂ(オーケン)ら忍者役の三人も!
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さらに日本では未DVD化の本作が、北米では「The Ninja Dragon」のタイトルでDVDになっています!
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この映像について語ると長くなるので内容には触れませんが…
私が映画に関して、後にマトモなヒット作とか立派な賞を取った話題作とかにあまり興味を持たずに、変な映画ばかり観るようになったのは、まだわりと幼かった時代にこの作品を何度も観たから、かもしれません。
ちなみにオーケンが出演した映画って実はけっこうあり、私は恐らく全部観ていますが、「!〔ai-ou〕」という作品でRCサクセションの名曲「スローバラード」を歌うシーンは涙モノで…

おっと、漫画の「空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜」に話を戻しましょう。
永井豪監督となった映画の、ヤクザ世界の権力争いに極道忍者"天部衆"が関わってくる設定は同じながら…
いきなり女子プロレスが始まったり物語をUFOで終わらせたり、他にも映画で見所となった破天荒、そしてバカな部分が無くなり、しかも正直魅力が薄い篠山勇先生の絵ではイマイチ面白味に欠けます。

江戸時代から続く名門にして関東ヤクザ連合を率いる"忍道組"が、"乱獣寺組"という古武道の道場が門下生ごとヤクザになった連中に狙われたピンチの時、忍道組の影の武闘派集団である極道忍者、"天部衆"が助けに来る…そんな話。

映画ではオーケンが腰を低く演じた百地竜(その正体はドス竜)が、安岡力也…じゃない、漫画では乱獣寺濠というバケモノの待つ5階の道場まで居合、射撃、武術の達人や乱獣寺道場の猛者50人を倒して駆け上がって行く。
乱獣寺の矢尻木、ドス竜の前曲剣といった闇の武器と、それに解説が入るのが見所でしょうか。

ちなみにこの作品は、桜井和生氏の手により小説化もされています。
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これは本に挟まってたチラシ。
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ジャケがこれなので、オーケン本を集めている方はこの「小説 極道忍者ドス竜」(エニックス文庫刊)も持っておかなくてはならないでしょう。


五年だ……正々堂々命を賭けて戦った
なのに勝った俺が五年間もオリの中に閉じ込められたっ!!
臆病者が作った法律のためだ
二十世紀現代に武道の精神は不要だと
女と車の事しか考えられんバカ者が言う
だが俺は ぬるま湯につかって生きるより闘って死ぬ方を選ぶ



  1. 2009/02/26(木) 23:59:41|
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旅行・紀行・街(54) 千葉県南房総市 1

今回は千葉県への旅です。

『ここは暴走族のメッカ ぼうそう半島』

・・・という印象的なスタートを切る漫画こそは、永井豪先生の名作「まいるど7(せぶん)」。ですが、やはり皆さんもぼうそう半島…つまり房総半島といえばこの作品のイメージしかないことでしょう。
私も皆さんと同じく「まいるど7」のおかげで房総半島に憧れを持った一人なのですが、先日ついに房総半島へ行けたわけです。

その房総半島があるのが、近くて遠い存在の千葉県。
都道府県人口は全国6位という巨大都市ながら、日本の首都である東京都の隣りにあるからか、どうもダサいイメージで語られる事が多いのですが…実はかなり重要な県の一つなのです。
漫画家ではド級の大物としてつげ義春先生の出身地ですし、私の好きな作家だと吉川英治先生!そして新しい所では「ひぐらしのなく頃に」を生んだ竜騎士07先生も。
他にも731部隊創設者の石井四郎中将を始めとした歴史的な重要人物も数人、バンドではX JAPANの人々が有名でしょう。

現在の千葉県に当たる所を舞台とした小説がまた多いのですが、曲亭馬琴(滝沢馬琴)の「南総里見八犬伝」上田秋成の「雨月物語」のような日本が生んだ偉大な作品もありますね。
特に「南総里見八犬伝」は私、中学生の時に出会って胸を躍らせて読んだものでして…日本人なら「三国志」とか「指輪物語」(The Lord of the Rings)とかもてはやす前に読んでもらいたいですよ、実際。
仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌を学び、実践もしましょう。

そしてそして!!
あの偉大なる大山倍達総裁が一年半に及ぶ山籠り修行を行った"清澄山"も千葉、下山して牛と対決した館山も千葉ですから、私が有難がるのは当然と言えるでしょう。

そういった聖地・清澄山だとか「南総里見八犬伝」の舞台だとかも残されているのですが…今回は全然行けてません。
もちろんいつか行きたいとは思いますが、今回はただ千葉県の重要性だけ分かって頂ければいいのです。

房総半島の中でも南房総を中心に回ってきたのですが、まずは通り道として東京湾アクアライン上にある"海ほたるパーキングエリア"
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船の形を模したこのパーキングエリアは、木更津人工島と言って…文字通り人工島です。
天気がいいと富士山も見えて、ラッキーですね。
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そして変な生き物オブジェでいっぱい。
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BRUCE登場!
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読書したりしてくつろいでただけですが。

中を歩くのも、わりと楽しいですよ。
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"BAY BRAND"で名物のいわしバーグを買い、美味しく喰いました。
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これは、掘り進んでここに到達するまでに使ったカッターらしいです。庵野秀明監督が佐藤江梨子主演で実写映画化した「キューティーハニー」では、この海ほたるが最初の事件の舞台として効果的に使われていました。
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そして今回一番楽しみにしていたのが、あのウィリアム・シェイクスピアをモチーフにして中世イギリスの風情ある建築や町並みを本物の建築様式で再現したテーマパークの"シェイクスピア・カントリーパーク"(The Shakespeare Country Park)です。
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しかし千葉といえば正直、暴走族とかヤンキーとか工場とか、そんな文学や芸術とはほど遠いイメージばかりが強いのに、何故シェイクスピアが…
もちろんそういったイメージは、私の世代には加瀬あつし先生の「カメレオン」西森博之先生の「今日から俺は!!」、そして山野一先生の諸作品などで出来た間違ったイメージだったかもしれません。
でも実際に行ってみたら千葉県の中でもかなりの田舎町にあるし、ここで働いてる人たちはシェイクスピアの劇作品を一作たりとも観てないとみましたが、どうでしょう!?

ここは南房総市(旧・丸山町)になるのですが、町の至る所に風車が設置されていて面白かったですよ。風車の街って、いいですねぇ。
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進んで行くと…
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これはストックス(さらし台)だそうで、興味深く見てしまいました。
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そのシェイクスピア・カントリーパークがあるのは"ローズマリー公園"という、綺麗な道の駅でした。
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ここに登ると…
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いい景色です。
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私も記念撮影しましたが、
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いくらカッコつけても、一人で行ってセルフタイマーで撮ってる舞台裏を考えると寒いものですね。

風車。
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その下には花が素晴らしく咲き誇っています。
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ここではゆっくり時間を取ったので、読書もしました。
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三上寛さまの「津軽野郎」・・・読了!


さて次は昼食場所の、南房総国定公園にある"いこいの村たてやま"へ。
房総フラワーライン沿いなので、行くまでの道のりも良かった!
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食べたのは海鮮カニ汁御膳。
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これ、魚の頭…さらにこの中でも眼の周りのトロトロは、私がこの世で一番好きな食べ物かもしれません。
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トロトロ部分は量が少ないから貴重でもあるのでしょうが、いつかこれだけで腹いっぱい喰えたら幸せだなぁ・・・


お土産を買いに千倉町へ移動し、"道の駅 ちくら潮風王国"へ。
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海を見れると、どうしてもラッキーだと思う気持ちが湧き上がるのは何故でしょうか。
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この周辺には花畑がたくさんあるので、花摘みもできますよ。
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同じ植物でも野菜さんのように腹の足しにもならないのに、より有難がられているお花さん達…
昆虫では蝶がそれに当たるのでしょうかね、私はそんな生活のためには必要でないモノたちを愛する気持ちを大切に生きているのです。

…と、キレイ事を言って今夜は終わりにします。


  1. 2009/02/24(火) 23:50:24|
  2. 旅行・紀行・街
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杉並アニメーションミュージアム 「赤塚不二夫のコニャニャチハ展」

また荻窪の"杉並アニメーションミュージアム"へ行ってきました。
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ここではまだ「ココ」で紹介した石森(石ノ森)章太郎生誕70周年記念、
「石ノ森章太郎展 ~石ノ森アニメの世界~」
が開催されているのですが、ワークショップスペースでの展示会が変わっていまして、
「赤塚不二夫のコニャニャチハ展」
が開催されていました!!
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昨年8月の衝撃的だった赤塚不二夫先生の急逝…それを偲んでの追悼展でもあるのでしょう。
貴重な写真やパネル等を観てきました。例によって展示物は撮影禁止なのですが、写真撮影コーナーでイヤミと一緒に…
シェーッ!
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外のレリーフとの記念撮影では…もちろん「巨人の星」の前を選びました。
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目の前の神社で参拝して、今夜はお別れです。
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  1. 2009/02/22(日) 23:52:56|
  2. 古本 番外編
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旅行・紀行・街(53) 東京都杉並区阿佐ヶ谷 4

こんばんは、BRUCE大悟です。
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今夜は…東京都杉並区阿佐ヶ谷です。
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↑これは"富士急ハイランド"土産のプリンなので、いきなり阿佐ヶ谷とは関係ありませんが…撮影場所は私んちで、つまりちゃんと阿佐ヶ谷ですよ。

先日は"杉並区役所"に行ってきました。
そう、いつも凄い額の住民税を激しく取り立ててきて、お金が無くて払えない月は督促状を送ってよこして『払わないと差し押さえする』と怖い事を言ってくる…恐怖の存在である杉並区役所。

しかし先月は、杉並区が誇る偉大な彫刻家である佐藤忠良作品展を開催していたため訪ねてきました。
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佐藤忠良氏は宮城県生まれですが、50年も杉並区の永福町に住んでいる方。

写真撮影は禁止だったので、代わりに杉並区のキャラ、ナミーなみすけでも…
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せめて区役所前の広場にあるオブジェと記念撮影。
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ちなみにここ杉並区役所はベストセラーになった山野車輪著の「マンガ 嫌韓流2」(晋遊舎刊)で出てきたので、漫画舞台でもあります。
映画の舞台としては、日本映画の名作「愛を乞うひと」か。遺骨を探す原田美枝子がここで問い合わせしていました。

続いては人間の鼻の機能…つまり嗅覚を鍛えるなら、建物もカッコいい"杉並区阿佐ヶ谷区民事務所"
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ここにある道具で嗅覚のツボを押し、いろんな匂いを嗅ぎわける。
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いかのおすし。
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先日は、初めて訪れたライブハウスの"あさがやドラム"へ。
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私の故郷でもある新潟が生んだ、あのエツシホシノを観に行きました。
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かつてお気に入りの古本屋だった"ブックギルド"が潰れて、
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その跡地には"阿佐ヶ谷LOFT A"が出来ていますが(もう一年くらいまえから)、
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先日は大槻ケンヂ氏が二日間連続で出演していました。

阿佐ヶ谷在住の人の中でも、知る人ぞ知るコアな店は"あきら書房"
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益子焼と古本の店ですが、普通の民家の一室に入って行く…

次は飲食店コーナーで、まずは飲み屋さんから。

ゴールド街の二階にあるのは知っていましたが、初入店して気に入ったのは"葉山房"
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店の外も中も、生物だらけ。
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どれを頼んでも美味いし、値段も手頃です。
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ホイル焼きは、カウンターでライト・マイ・ファイヤーとばかりに燃え上がる。
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おなじみの名店"川名"
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いちょう小路へ行き、
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モツ焼きの名店、"炭火焼ホルモン 友ちゃん"
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"さくら水産"
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鍋も安い上に、一人前から頼めるからありがたいですね。
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ランチでもここほど安い店もないでしょう。500円でご飯と味噌汁、それに卵と海苔…等までおかわり自由ですからね。
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"坐・和民"
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スターロードでは、まず"木菟"(みみづく)。
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"JANB JAMB"
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"忍び豚"
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"四文屋"
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最近は経済的な理由で地元で飲みに行く回数をかなり減らしていますが…
次はラーメン屋や定食屋等に移りましょう。

猫のミミちゃんがいる"丸長"
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駅のすぐ近くにあるわりにいつも空いててしかも美味い、いい店です。
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一番街では、まずとんこつラーメンの"俺ん家"
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ここは美味いだけじゃなく、世界の韮澤靖先生も頻繁に訪れている店で、壁の上の方にはズラッと10数個のフィギュアが並び、しかも全てサイン入り!!
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サイン色紙もありました。
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桂正和先生のも!
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他にスポーツ選手の色紙もいっぱい飾ってありまして、私はそちらは全然知らないのですが、有名な人ばかりみたいでした。
スポーツに興味ある方は見てみてください。

すぐ近くには"大勝軒"ですが、この一番街の店舗は大好きです。
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"えのけんラーメン"
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"馬鹿豚や"
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ここはとんこつラーメン専門店ですが、とんこつの中で醤油味と塩味を選ぶという珍しい店。
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"らーめん 一兆"
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ここは先日、他の街で飲んだ帰りに一人で軽く寄ってみたら…らーめん一杯に30分以上も待たされましたよ。
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待たされた効果もあってか、美味くて良かったのですが。

このブログでは何度も書いている通り、最強…"せい家"
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時間無い時に一人で仕事帰りに一杯だけ呑み、〆のラーメンも食べるには"日高屋"
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かつて西荻窪では一部で人気を博しながらも閉店した"龍みちのく"が、昨年末に阿佐ヶ谷で復活しました。
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今回は普通の醤油味と塩味を食べましたが、たまにはこんなあっさり味が嬉しい。
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ここの店主は、何とイラン人…つまり正式名称イラン・イスラム共和国の方です。
イランといえば、日本人には誰に聞いても高倉健主演の実写映画「ゴルゴ13」の舞台となった事で有名でしょうが、イランでも有名なのかは仲良くなったら聞いてみます。

無類のタイ料理好きである私には嬉しい、"アジアンロード"
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タイ料理屋は数あれども、タイ風ラーメン屋となると少ないですよね。そして、ンマーイ!

"さいたま屋"。ここも替え玉かライス無料のありがたいお店。
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"鳥よし"は以前から入りたく思っている、焼き鳥とラーメンの店。
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店の前まで来て止めちゃった事が二回三回…で、まだ入店してません。

"南欧食堂 DELSOL"は、近くのパスタ屋で一、二を争う好きな店です。
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阿佐ヶ谷の立ち蕎麦屋不足には困ったものなので、チェーン店の"富士そば"で軽く常連になっている私。
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渋い安い美味い"富士ランチ"は店名がこれですが、夜もやってて…
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これは460円のAランチ。

焼肉の"安楽亭"
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牛丼の"吉野家"
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最近は私も平気で…とまでは言いませんが、頑張ればファミレスにも入れるようになりました。
ここは近所の"ジョナサン"
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荒木飛呂彦先生が「ジョジョの奇妙な冒険」連載開始前に編集者と打ち合わせしてた場所がたまたまジョナサンで、だからあの第一部のカッコいい主人公に、英国紳士のジョナサン・ジョースターの名を付けたのだとか!
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私も山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)とか敵に叩き込みたいですよ。

ここはつい先日、阿佐ヶ谷でもオープンした"佐世保バーガー"(ZATS BURGER CAFE)。
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あまりハンバーガーは食べない私ですが、今まで食べた中では佐世保バーガーのが一番美味いのです!
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たまには、"ビクトリーカフェ"でゆっくりコーヒーと読書。
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"升要"(MASUYO)で海外のレアなビールとか買って贅沢に宅飲みする時は、
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その帰り道の"おーきに"でタコ焼き買ったり…
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マヨネーズ漬かりすぎ!

"茶々丸亭"のもいいですね。
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それに"航海屋"のお持ち帰り用チャーシューを買うのもグー!
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あとは、適当に散歩して。
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よく見るとパール商店街の真ん中あたりに、お地蔵さんがいます。
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年末年始にされていたライトアップ。
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はい、サバラ。
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といった感じで終わりたい所だったのですが、そうもいきません。先日、あまりにも衝撃的なニュースが飛び込んできたので…

そのニュースとは・・・"トトロの家"全焼、というもの!!
トトロの家とは私のアパートから徒歩で数分の近い距離にある近藤さん宅で、スタジオジブリ制作(宮崎駿監督)のアニメーション映画「となりのトトロ」でサツキとメイが住んだ家のモデルとなったお宅でもあるのです。

戦前から守り続けて住まれていた素敵なあの木造平屋建ての洋風住宅が…
現在は空き家になっていたのですが、どうやら放火されたようですね。この辺りは最近不審火が多いと話題になってはいましたが、それにしてもこんな家を狙わなくても!!

もう見れなくなるなんて残念すぎますが、先日はせめて焼け跡を見に行きました。

この素敵な道を抜けて、
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この樹木に侵食されてる素敵なクリーニング屋で曲がって、
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すると見えてきましたが…嗚呼、こんな状態。
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むごい・・・むごすぎる!!
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放火は取り返しのつかない、ひどい犯罪です。

上空からの写真は、セルフタイマーにしたカメラを放り投げて撮影。
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庭には素敵な草木が彩っていたのですが、それもダメになっていたし、あまりにも痛々しい姿を見るのが辛くて、早々と立ち去りました。
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トトロの家として一部で人気スポットともなっていたこの地は、杉並区が公園として整備する予定だったそうですが…
一度焼け跡を片付けて新しい、そしてつまらない普通の公園になってしまうのでしょうか。

この夜はあふれる熱い涙を隠すため、このような眼鏡をして道化を演じながら呑み、心の平静を保ちました。
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できるならピエロ(クラウン)の化粧までして、とことん涙を隠せば良かったのでしょうが。
それをやるとジョン・ウェイン・ゲイシー(John Wayne Gacy)のように…または彼を基にして書かれたスティーヴン・キング「IT イット」に登場するピエロ、ペニーワイズのように殺人でも犯しかねないですからね。

…悲しい話題で〆てしまいましたが、今夜はこれでお別れです。


  1. 2009/02/20(金) 23:45:36|
  2. 旅行・紀行・街
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藤子不二雄(16) 「忍者ハットリくん」 3

今夜も続けて藤子不二雄先生の「忍者ハットリくん」(小学館刊)ですが、三回目の今回で一旦終わりにします。
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今夜まず言いたいのが、主人公の忍者ハットリくんことハットリカンゾウ(服部貫蔵)ら"伊賀流"のライバル、つまり"甲賀流"の忍者達…
となると毎回のように出るのはケムマキ・ケムゾウと忍者猫の影千代だけですが、この二人の関係が今読むとどこかの団体に抗議されそうでヤバイです。

ケムマキが、ヘマをした影千代の尻尾を縛って木に吊るし、『ハエタタキの刑』としてバチバチ叩いたり…
飯抜きにされる事なんかは頻繁にありますが、こういった描写がある回は動物愛護が叫ばれる昨今では再発できないかもしれません。
でも実は二人の結びつきは非常に強くて、誤解した影千代が
『うちのボスときたら おれをドレイのようにこきつかいながら ロクなものもくわせないで…。
あんな自分かってでイジワルでドケチで根性マガリのバカタレは ほかにいないニャ~~』

などと言っても実は愛されている事に気づいていないだけ、だったりするので…そこまで読んでもらいたいですね。

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↑出ました、問題の13巻。この「忍者ハットリくん」(藤子不二雄A作品)が「パーマン」(藤子・F・不二雄作品)と共演した貴重な話が収録されているのですが、現在は著作権の問題で再発されていません。

その別れてしまった藤子不二雄問題を考えてよく見ると、実はまだまだ随所にマズイページがあります。
7巻では三葉ケン一の部屋に「パーマン」のポスターが貼ってある一コマがあるし、12巻ではケン一が「ドカえもん」なる明らかに「ドラえもん」パロディの単行本を読み(作者名義はフニャコフニャオ?)、また13巻でケン一が読む漫画は「ドラピーマン」などという「ドラえもん」「パーマン」の融合キャラが見える作品だし、14巻では三葉家の台所に「オバケのQ太郎」(藤子不二雄の最後の合作作品)のカレンダーが貼ってあったりもしましたが…
これらも細かい所ながら、再発できるのか心配になってしまいます。

その貴重な13巻に載った「忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ」という長編は、劇場用アニメ作品の原作として1983年にコロコロコミックで連載された作品です。
パーマンという藤子Fキャラも藤子A先生が描いてるからか、主人公はあくまでハットリくん…あのパーマンがやられ役扱いです!!

ニューヨークへと海を渡る、「忍者ハットリくん」にしてはスケールがでかい冒険活劇に仕上がっていまして、ケン一達が出会った白人の美少女・ユーリーを助け、サイコマンという仮面の男と対立する話です。
敵のボスはサイコセンタービルオーナーのゲラー博士で、彼は世界中から超能力者を集めてサイコパワーをため、世界征服する夢を持つ男…そいつらにハットリくん達とパーマン達が力を合わせてどう戦うのか、ワクワクしますね~。
超能力を扱った話で登場人物がユーリーだのゲラーだのと、とにかくユリ・ゲラーの影響下にあるのもウケます。

13巻ではさらに、翌年にもハットリくん+パーマンで映画化された「忍者ハットリくん+パーマン 忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵」の原作も収録されています。
今度の敵は宇宙人…というか宇宙植物、宇宙怪物?とにかくミラクル卵(エッグ)なる謎の卵が植物になって地球を侵略しようとする話です。
またパーマンよりハットリくん達が主人公扱いですが、特に活躍するのはタイトルでお分かりの通り忍者怪獣ジッポウでした。

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他にも話のスケールが大きくなる長編はいくつかあります。
7巻収録の「ニンニンふるさと大作戦」ではメカマロ率いるメカ忍軍団と戦い、14巻の「失われた世界(ロスト・ワールド)からの忍者」ではトカゲ魔人に連れられて恐竜島での大冒険。

さらに14巻→15巻と唯一単行本をまたがって収録されているのは「伊賀・甲賀・呪い賀 忍法大作戦」で、ケムマキを救うためにハットリくん達は呪い賀流という恐ろしい忍者軍団に戦いを挑む。
ここではご主人様を助けるより自分の命を惜しんで尻込みする影千代に対して、ハットリくんは
『影千代!今ここで帰ればぶじですむかもしれないが、一生ひきょうものと うしろ指さされることになるでござるぞ!
影千代!りっぱな甲賀の忍猫として死ぬか!?それともただのノラ猫として生きるか!?
それは自分できめるでござる!せっしゃは先にいくでござる。』

と感動的な言及をし、友だちを救うために死ぬなら本望でござる、と強敵を前にかつてないほど勇ましいハットリくんを見る事ができました。

もちろん生活ギャグ漫画である「忍者ハットリくん」
いつも通りケムマキがケン一をおとしめて夢子ちゃんの前で恥をかかされ、ハットリくんに名誉挽回してもらったりだとか、トゲ次郎がサボテンのツボミちゃんに惚れたりする可愛い話…
そんな普通の回が面白いのですけどね。

アニメ版も久しぶりに見たくなってきました。昔の変なキグルミのドラマ版もいいでしょう。
でも…やはりSMAPの香取慎吾主演で数年前に映画化された「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」だけはとても観る気が起きないのでした…


うつすとも水はおもわず、うつるとも月はおもわず、さるさわの池!!
すなわち、水にうつる月はうつすともうつるともおもわず無心である、ということでござるか…。
そうでござる!
水月をふたつにきろうとおもいすぎて肩に力が…。
その意識をすてて、無心で刀をふればいいのでござる!



  1. 2009/02/18(水) 22:22:22|
  2. 藤子不二雄
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藤子不二雄(15) 「忍者ハットリくん」 2

今夜も続けて藤子不二雄先生の「忍者ハットリくん」(小学館刊)。
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アニメでもずっとやってた有名な作品ですので皆さんご存知だとは思いますが、忘れてる方の懐かしい心を甦らせるために、まずは登場人物紹介からいきます。


タイトルにもなっている主人公の忍者ハットリくんは、本名ハットリカンゾウ(服部貫蔵)でござる。
忍者服に頭巾をまとい、忍者口調でしゃべり、パッチリした目と頬には渦巻き…という可愛い風貌ながら"伊賀流"の厳しい修行を耐え抜いた一流の少年忍者で、その名前は当然服部半蔵のもじりとして思いついたものでしょう。

あらゆる忍術に精通し、性格も正にヒーロー的ないい奴なのですが、カエルが大の苦手という弱点を持ちます。
ちなみに頭の頭巾の中身(髪型等)は誰にも分かりません。

忍者らしく縁の下の力持ち的な働きをしたのに、皆に誤解されて責められ、素直に謝って屋根の上を走りながら『忍!忍!忍!』と泣きながら走る悲しい回もありました…
ケン一に頼まれてアイドルの星子ちゃんにサインを貰いにいき、CHU!されていかれちゃう回なんかもありましたし。

そのハットリくんが東京へ修行に来て三葉家へ居候する所からこの物語が始まるのですが、この三葉家の住人は一般的な凡人一家。
副主人公といえる小学生の三葉ケン一はメガネ君でクラスの落ちこぼれ的な存在。
ハットリくんと友達になった事で、その力を利用して見栄を張って困らせ…というと嫌な性格のようですが、ただ単に「ドラえもん」における野比のび太のようにダメな奴。
机に向かっていた時にハットリくんから『ケン一氏(うじ) めずらしく勉強でござるか』と問われて、
『科学の勉強をしているのでござるよ。今夜のような静かな夜はとくに身が入るからのう。』
などと答えたその手には…手塚治虫先生の空想"科学"漫画の「鉄腕アトム」があるという、トンチの効いた部分は好きですが。

ケン一のパパ、三葉健太郎は普通のサラリーマンでデブ、そして意志が弱くて飽きっぽい性格、しかし善人です。
専業主婦のママは…名前が出てこないのですが、いつもの藤子不二雄A作品のように美人ママで、そそっかしいお人好し。

途中から登場したのがハットリくんの可愛い弟シンちゃん
本名ハットリシンゾウ(服部心蔵)で、まだ幼少ながら兄を慕い後を追って上京してきました。
見習い忍者で、ハットリくんと比べてダメな忍者役ではありますが、忍法涙パワーという最強の必殺技を持ちます。
ただ泣くだけなのですが、その声がハットリくんでさえ真似できないほどの強力な武器なのですね。
頬にはまだ渦巻きになる前と思われる日の丸があります。

シンちゃんとセットのように出ていてちょっとマヌケなのが伊賀流の忍者犬、獅子丸(シシ丸)。
人間の言葉を話し、大食らいでデブながら愛嬌のあるこの忍者犬は…ご存知ちくわが大好物だワン。それもカネテツのちくわがいちばんすきだワン!

他に伊賀流の忍者達といえば、ハットリくんの父なのに酒癖が悪いハットリジンゾウ(服部陣蔵)や母上、必ず3忍者セットで登場する猿飛猿助雲隠才蔵石川五助、それにアニメ版のオリジナルキャラクターだったのが原作漫画にも登場した"くの一"の少女ツバメ、そして忍者怪獣ジッポウ
伊賀のぬけ忍では、ハエ丸の釣り忍法を編み出した釣りのハエ丸…こいつは頭と顔が丸々ハエという不気味な奴でした。

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続いてハットリくん達の伊賀流とは敵対関係に当たる"甲賀流"の忍者。

ケン一やヒロインの夢子ちゃん(河合夢子)らの同級生で、ほぼ全話に登場もするケムマキ・ケムゾウ
この作品「忍者ハットリくん」における主人公のライバル的な存在ではあるのですが、いつもいつもハットリくんに忍術で及ばずにやられる役。
忍法ゴマスリを得意とし、裏表があるイヤな奴なのですが…後半は寂しがり屋の一面を見せたり、ハットリくんと協力したりでいい奴になっていきました。

そのケムマキの兄弟のような弟子の忍者猫が影千代
人間の言葉を話しますがやはり可哀想なやられ役で、こちらは大好物がイカ…ニャリン。

そして嬉しいのはハゲタカ忍者のハゲベエ
藤子不二雄先生が生んだあの名作「黒ベエ」からのスピンオフで登場ですね。
藤子マニア用のスピンオフは他にもいくつか見られるのですが、ケムマキが
『コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ ク・ベ・キ・カ!』
と、「魔太郎がくる!!」ネタになるセリフも出していましたし、魔太郎そっくりな呪魔次郎というキャラもいました。
ゴルフネタも多い中で「プロゴルファー ハットリくんの巻」と、まさに「プロゴルファー猿」のハットリくん版のような回もあり、「オヤジ坊太郎」のゼブラホテルも出るし…等々。

他に甲賀の忍者猫総元締めの白猫斉、ケムマキ(ケムゾウ)の双子の兄でケムノスケや弟のケムシ、"くの一"の少女影夜姫なんてのもいます。


さらに"機械流"なる奴らも登場しますが、これは忍者というか…
発明家のシノビノ博士ロボ丸という機械流忍術を使うロボットを作って生まれたものですね。
シノビノ博士の研究所は建物自体のデザインも、番犬も植木も全部ロボットで面白いですよ。

この博士の一人娘が、夢子ちゃんほどは登場しないものの「忍者ハットリくん」でもう一人のヒロインといえるシノビノオヒメ
シンちゃんと仲良しで、とっても可愛いですね。
そしてサボテンの超能力者というユニークな存在であるトゲ次郎も可愛い!!

…と、こんな感じで、あとはケン一らの担任が小池先生…つまり「オバケのQ太郎」とかで出てくるラーメン大好き小池さん顔。
それにこれも藤子A作品の定番ですが、海外から珍しいお土産を買ってきてくれる叔父さん。
それに1話だけの登場ながらアメリカ流ザ・ニンジャというケムマキもロボ丸も破った忍者だとか、中国忍法の小忍、蜂の巣手裏剣を使う根来の虫丸
ケン一のクラスの転校生でボディビルコンテストのチャンピオン、そして女子達に
『キャー かっこいい まるでブルース・リーみたい!』
ともてはやされた森守肉男等々、他にもチョイ役は少しいます。

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ところで前回、「忍者ハットリくん」を集めるなら全16巻のてんとう虫コミックス版がいいとは書き、画像はそれを使っていますが…
実はこれも作品の収録順で不満があったり、新原作と旧原作が何の断りもなく混ざっているので設定が紛らわしくなっていたりもします。
ハットリくんの両親が上京して三葉家の隣に住み着いて忍者屋敷に改良し、息子達もそちらへ移ったエピソードは無かった事になっていたり。

そしてもっと残念なのは、「忍者ハットリくん」登場から数えると20年近く経ってついに描かれた、ハットリくんらが伊賀へ、ケムマキらが甲賀へ帰ってしまってケン一が号泣する感動の最終回は収録されていないと、ここでもう書いてしまいましょう。

そんな所で、今夜はここまで。


ゴキブリの竜宮城へなんか、いきたくないでござるなあ。
しかし、考えてみると、ゴキブリは虫の忍者でござるなあ。
全身黒ずくめで人目にふれず、その身のすばやいことなどそっくりでござる!



  1. 2009/02/16(月) 23:59:28|
  2. 藤子不二雄
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藤子不二雄(14) 「忍者ハットリくん」 1

今夜は藤子不二雄先生の「忍者ハットリくん」(小学館刊です)。
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あまりにも多くの有名作品を描いてきた藤子不二雄先生の中でも、特に誰もが知ってる代表作の一つと言えるでしょう。
私も幼少時代からアニメで知ってましたし、小学一年生の時から単行本を集め始めたものでした。

二人の藤子不二雄先生のうちこれは藤子不二雄A作品になりますが、その藤子A先生が自身の作品で一番気に入っていると発言していた事もあります。
まだ二人がそこまでスター漫画家ではなかった1964年から1968年に少年(光文社刊)にて連載していましたが、同誌の休刊を経て…何と十数年後の1981年から1988年という藤子A作品で一番となる長い期間にわたってコロコロコミックてれびくん等で連載されました。
その80年代版の方は設定を新しくしていて、もちろん私もこの時期のコロコロで毎月読んでいたわけですが、同時に放映されたアニメも含めて大ヒットしました。

単行本はSUNDAY COMICS(秋田書店刊)の全3巻のがジャケはカッコいいですが、
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やはり「忍者ハットリくん」てんとう虫コミックス(小学館刊)の全16巻の方がいいでしょう。
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SUNDAY COMICSの方と読み比べるとセリフが直されている部分等もありますが…
もちろんロングセラー作品ですので様々な出版社で装丁変えて何度も発行されていますが、てんとう虫コミックス版が一番長く、もう一人の藤子不二雄…つまり藤子・F・不二雄先生の「パーマン」と丸々一冊(13巻)共演した涙のコンビ作も収録されています。

作品内容はほとんどの方が知っているでしょう。
主人公で本物の少年忍者であるハットリくん…つまりハットリカンゾウ(服部貫蔵)が伊賀から東京に出てきて、三葉ケン一という小学校で落ちこぼれのメガネ君の家に居候する事になり、巻き起こる騒動を描く生活ギャグ漫画。
…だったのですが、80年代版の方は忍者のライバルも次々出てきてバトル漫画になったり、冒険漫画になったりする内容も増えてきました。

各種忍術や忍者の道具(忍具)も絵で紹介している作品でもありますので、これで貴方も忍者マニアになれる!
というわけで、細かい内容や登場人物紹介等はまた次回です。


子いわく、
忍者の
忍の字は
忍耐の
忍の字なり。



  1. 2009/02/14(土) 18:22:13|
  2. 藤子不二雄
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ホラー漫画(40) 浜慎二 1 「幽霊が泣く教室」「百年少女」「夜、教室にうかぶ首」

今夜は浜慎二先生です。

浜慎二先生といえば1936年生まれの岡山県出身で、1955年に貸本劇画家としてひばり書房からデビューしました。
ハードボイルド物や漫画の描き方指南の本なんかも出していましたが、やはりホラー漫画家としてのイメージが強いですね。特に立風書房のホラーシリーズ、レモンコミックスから数多くの作品を上梓していて、しかもロングセラー本が多いホラー漫画家なのですが、どうも話題に上る事が少ないのは絵柄もストーリーもインパクトがないからでしょうか。

とても実力は一流とは言えないし、新しいジャンルを作るような特徴も無いのですが、しかも普通には上手いためにB級ホラー漫画としてはつまらない…
私も子供の頃から何冊か持っていましたが、熱烈な日野日出志ファンである事が災いしてか、健全すぎる浜慎二作品はあまり評価せずに売ってしまったものでした。

しかしその時の私はインパクトを重視しすぎて、地味な世界の中にある良さには目を瞑っていたのかもしれません。
代表作がどれなのかも全く分かりませんが、「白ヘビ少女の呪い」「吸血少女カレン」「顔のない転校生」「呪いの猫の島」…あたりは古本屋でけっこう見かけます。


以下も全て立風書房のレモンコミックスですが、まず「幽霊が泣く教室」
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小学生女子の主人公・仁科絵美ちゃんが、学校の"幽霊便所"で少女の幽霊を見て以来、ギフチョウ(岐阜蝶)に付きまとわれるようになり…
少女の幽霊の正体はギフチョウの産地の沼で死んだ、父の友人で金持ちの蝶マニア・大城さんの娘留美子であり、絵美ちゃんに探してもらいたくて迷惑にも何度も呼んでいたと。

これだけの単純な話なのですが、逆にこれで単行本一冊描いてしまうのは凄い力量なのではないでしょうか。
蝶マニアの生態が興味深いのと、ラスト近く数ページの絵美ちゃんが呼ばれて迷い込んだ世界の描写はシュールで少し面白い。


次は「百年少女」
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大人しい性格な上に転校してきたばかりで友達のいない大町由加里は、"市立母子寮"で母親と二人暮らし。
父親が交通事故で亡くなっているので、そういう家庭用に市が寮を提供しているのでしょうが…母子寮ってヒドいネーミングですね。

その由加里が遠くの古いお屋敷に住む萩島真里という美少女と友達になりますが、真里は一緒に暮らしているばあやと共に毎日動物、時には人間を殺して、その血をある銅像に口移しで与えている恐ろしい少女だった…
しかもそれを百年ほど続けているようで、真里はずーっと少女(それもかなり可愛い)のまま。
最後は由加里が拉致された時に、助けに来た銅像が壊れると一気に百歳の老婆になって息絶えたのは残念でした。


そして、「夜、教室にうかぶ首」です。
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主人公は、きたる児童会長選挙で初の女子会長を狙う小学5年生の中原則子
しかしそれが表面上は仲良くしている友達である日景真由子の嫉妬を買います。

そしてヴェール・ヴォルソという現象(または病気)を起こすのでした。
このヴェール・ヴォルソというのは、八歳から十三歳くらいまでの子供が本人も知らないうちにあらゆる障害物を跳ね除けて目指す相手の心臓を食い破るというのですが、その方法は首から上と両の手首から上だけが寝ている間に飛んで行って目的を遂げるもの。

ヴェール・ヴォルソ。
この漫画以外で全く聞いた事のない現象ですが、浜慎二先生の創作なのでしょうか。
その昔にヨーロッパの一部の地方で未開人の間で怖れられた現象だとの事ですが…
こうして伝説みたいなものにも絡めた分、他の浜慎二作品より深みが出た気はします。

ところがこのヴェール・ヴォルソで目的を達しても、自分の親とか兄弟といった身内が犠牲になるのだそうで、真由子の場合は弟の修司が苦しんでいました。
しかもこの家系では以前から起こる現象だったようで、真由子の母もかつてこれをやり、弟の正平(真由子の叔父)が何十年もブロック小屋に閉じ込められるはめになっていたのです。
最後に2コマだけ出る正平は完全にフリークスで…その呪われた家系は自ら家に火を放って心中しました。

今回紹介した3作品は全て小学生女子が主人公となっていますが、浜慎二先生は本当に学校を舞台にした作品が多いです。
しかし、10年ちょっと前くらいに「学校の怪談」が大ブームとなって学校の怪談を題材として書籍化、ドラマ化、ゲーム化、アニメ化、そして映画化までされた事がありましたが、誰も浜慎二作品を映画化しようと言うどころか、思い出す事もなかったのでした…



  1. 2009/02/12(木) 23:50:13|
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トキワ荘(42) 石森章太郎 33 島本和彦 2 「スカルマン」 2

今夜は石ノ森章太郎(石森章太郎)原作による、島本和彦版の「スカルマン」(メディアファクトリー刊)の続きです。
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石森章太郎作品の熱烈なファンである島本和彦先生は、その構想を受け継いであきらかに本気モード、力入りまくりのカッコいい絵柄です。
オリジナル「スカルマン」や、他の石森作品へのオマージュも多用しながら…

スカルマンは祖父(千里虎月)邸で炎に包まれながらも甦った後、自分でも制御できないほどのパワーを得て神楽達男の名を捨てて千里竜生となり、変身能力を持つ人造生物のガロと共に強敵達を倒します。
前半は特にオリジナル(石森)版と重複する内容で復習もしてくれるので、読んでない、または忘れてる読者でも安心して読んでみてください。

本作で当初最強の敵と思われたのは謎の組織を指揮して世界征服を目論むラスプーチン
蜘蛛男パラサイトグリーンコブラ男(蛇塚)、カメレオン男(五色透)…そんな改造人間達を操ってスカルマンを襲ってくるのですが、祖父に殺されたスカルマンの両親の助手だった男です。

他に綾瀬五郎という、スカルマンの同級生だった男にして神楽組の組員は、かつて絶対に勝てなかったスカルマンを越えるために改造手術を受けて蠍男となった。
女王蜂の蜂女(黒貴優香)や働きバチの黄嶋冴矢香ら蜂の改造人間達がスカルマンの仲間になる。

…他にもドラマを折り込みながら進むのですが、特に重要なのはスカルマンを狙っていた飛岡剛という刑事。
彼はラスプーチンによって改造人間にされながら洗脳に勝ち、さらにスカルマンの手によって改造手術を受けて…何と仮面ライダーになります!
主人公のスカルマンがかつて好き勝手に個人的な復讐劇を繰り返した、つまり決して正義ではない分、この飛岡刑事こそが正義の味方えあり、ヒーロー物らしいキャラかもしれません。
ラスト凄い勢いで悪を狩り、ラスプーチンを倒すのも彼だし。

『きさまらのゆがんだ力……邪悪に満ちた肉体の強さ
そこから生まれるねじ曲がった欲望……
人間性を失った果てに捻出された目的意識
この俺が……永遠に許さん……どんな事があろうと
例えこの俺の肉体が消えることがあろうと 絶対にきさまらだけは許さん……!!
地獄の底まで追いかけて必ず滅ぼしてやる……』


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島本和彦版で重要な、そしてそのため話を難しくしているのは肉弾戦以外にも精神戦がある事でしょうか。
そのため起こる"共鳴"という現象がありまして、一体化(アクセス)する事によって能力の一部に多大な影響を受けてしまう…。
このために当初スカルマンの命を狙う殺し屋だったマリアは彼を愛するようになり、スカルレディというヒロインにまでなって暴れてくれました。

この共鳴して起こる"感覚的現実"、共感力はスカルマンにとってはいい事ばかりでなく、いや大変な事に、"タイガー・ムーン"という変な建物に住む妹の麻耶いわく、
『相手が「死」に対した瞬間 同じ苦しみ 痛みを共有してしまうようになった……
そのために人を傷つけたり殺めたりすることができなくなったはず………!』

というのです。
次々と強敵が襲ってくるというのに、ただのパワーアップじゃなく忌々しい能力が強くなってしまったスカルマンですが、戦いは最終局面へ。

島本和彦「スカルマン」においての謎であり重要だった部分ですが、そもそもスカルマンが人生の目的のように復讐活動するもとになった殺された両親。
ラスプーチンを助手にしていたミュータントというほどの天才…真悟ランは生きていて、しかも組織のボスだったのです。

それからやはり石森章太郎作品である「変身忍者 嵐」を知る者には嬉しすぎるシーンから、「スカルマン」を締め括るオチへと流れていって終わります。

前回書いたように島本和彦版の「スカルマン」では掲載誌の休刊による移動等もあり、当初の構想を大幅に変えたりテンポが狂ったりという事もあったようですが、単行本で読み直しても気にしなければそれほど違和感はありません。
石森章太郎ネタを気付かずに読む読者がどう思うのかは少し心配ですが…私にはとても愛すべき作品です。


これが本当の"力"だ
きさまらのもっているものは……悪は力ではない!!
正しきものを滅ぼさせようとする堕落した能力
それは 人間の持ちうるいちばん弱い部分にすら勝つことのできぬやつらの
情けない喚きにすぎん!!
破壊することによってでしか自己表現のできん
幼稚なきさまらのたるんだ性根を
この俺が!!
芯から叩きなおしてやる



  1. 2009/02/11(水) 23:15:01|
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トキワ荘(41) 石森章太郎 32 島本和彦 1 「スカルマン」 1

今夜は前回の「ココ」で予告した通り、島本和彦版の「スカルマン」(メディアファクトリー刊)です。
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原作に石ノ森章太郎(石森章太郎)先生を迎えて1998年より連載された続編で、単行本は全7巻。

掲載誌はコミックアルファで、ここでは石森章太郎先生自身が描く「サイボーグ009完結編」も同時掲載する予定だったのですが…病気で倒れ、その後急逝してしまったために、ついにライフワークである「サイボーグ009」の方は完結せずに終わってしまいました(泣)

原作者を失った島本和彦先生の「スカルマン」はそのまま進められましたが、途中でコミックアルファが休刊し、同じくメディアファクトリーが出版する漫画誌コミックフラッパーに移動されました。
こちらの「スカルマン」も傑作となった理由として、まず島本先生が本当に本気で石森先生をリスペクトしている事が挙げられるでしょう。
度々出てくる石森章太郎節、石森章太郎オマージュがファンには嬉しくてたまらないのです。
しかも見ても全く気付かない、というか石森作品に何の思い入れも読んだ事も無い読者でも、これを新作として純粋に楽しめる内容になっています。

今までこのブログで島本和彦先生にはあまり触れた事がなかったのですが、1961年生まれの北海道出身漫画家で、本名は何と手塚秀彦
当然ながらあの漫画の神様、手塚治虫先生と同じ名字で同じ漫画界で活動するのはおそれ多いという理由からペンネームを付けて漫画を描く決意をしたのでしょう。

1982年に「必殺の転校生」でデビューし、数多くの作品を描きながら「炎の転校生」「逆境ナイン」等の代表作をものにしたわけです。
私は漫画家を主人公にしたギャグ漫画の「燃えよペン」「吼えろペン」(両方とも続編もあり)が特に好きでした。

70年代の熱血漫画の手法を取り入れたギャグ漫画を得意として人気を得た島本和彦先生ですが、この「スカルマン」に関してはオリジナル作品と同じようにギャグをほぼ廃して、徹底的にシリアスな世界を描いています。

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タイトルからすると石森章太郎版のリメイクと思われそうですが、ストーリーはちゃんと続編になっています。
では前作で一家心中したはずの主人公・スカルマン(神楽達男)と人造生物のガロ、衝撃の再会をした祖父の千里虎月、妹の麻耶はどうしたのか…
答えは簡単に言えば死なずに生きていた、というだけなんですけどね。

冥界より甦りし骸骨男…スカルマンは、人間の姿をしている時も神楽達男の名を捨てて千里竜生(ちさと りゅうせい)と名乗り、改造人間を使って世界征服を企む組織と戦い、その正体に迫ります。
当然ながら敵がこれだからといって決してスカルマンは"正義の味方"ではありませんよ。
ガロも麻耶も生きていてスカルマンの味方として協力しますが、特にこの妹と仲良くなっているのは嬉しい限りです。

オリジナル作品の発表から28年後に連載されただけあって、いろんな部分で現代的な味付けがされています。
スカルマンを追う"週刊ピープル編集部の専属ライター・桂川五月という女性が編集長から初めてマスクをかぶったスカルマンの写真を見せてもらった時は、
『何これ?コスプレ野郎(マニア)ですかあ?編集長』
なんて笑うシーンがあって、こんなの絶対あの時代の漫画の世界ではないもんなぁ、と…。
その時の編集長の言葉が、
『本人の目の前に立ったらそんな事は言えんよ
やつの目を見ただけで背筋が凍りつく…本物だよ やつは本物の死の国からの使いだ』

というものなんですけどね。

全ての話にサブタイトルも付いているのですが、「誰がために」という話があり、となると当然…
出てきましたよ、サイボーグ009こと島村ジョーさまが!!
名前はあえて全く出していないのですが、このオマージュだけは誰が見ても分かるでしょう。
島本和彦先生が描く島村ジョーも素敵で、ちゃんとあのコスチュームも出てきますし、千里竜生と並んで語り合い、
『この世には神がいて 必ず誰か力のある者 裁きを下す者を用意される………ぼくはそう信じている……
神に選ばれし者はおそらくつらい十字架を背負うことになるだろうけどね………
きみも その一人なんじゃあないのか………?』

というセリフに代表されるテーマで、ちょっとだけ深くていい話が展開されました。

もっと島本和彦「スカルマン」本編のストーリーを紹介するのは、次回に回します。


俺は 骸骨男(スカルマン)になる!!
人間の中にある薄汚く罪深い内面を暴き出し
死の淵まで追いつめる血にまみれた髑髏の仮面
それが俺だ スカルマンだ!!



  1. 2009/02/10(火) 23:36:03|
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トキワ荘(40) 石森章太郎 31 「スカルマン」

今夜の石森章太郎作品は、「スカルマン」(講談社刊)です。
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1970年に週刊少年マガジンにて、「怪奇ロマネスク劇画 スカルマン THE SKULL MAN」のタイトルで掲載された読みきり作品です。

翌年に連載スタートした「仮面ライダー」の原型作品として有名なのでご存知の方も多いでしょうが、大傑作なのに何故かあまり読まれていないのは哀しいものです。
石森章太郎先生自身は本当は「仮面ライダー」じゃなくて「スカルマン」を特撮ヒーロー物でテレビ化したかったのですが、テレビ局に骸骨仮面のヒーローは困ると言われてバッタ(骸骨に似ている)仮面の…つまり仮面ライダーを考えたのです。

タイトルだけ見ると、正義の味方のヒーロー物かと思われそうですが、実は全然違うのです。
暗く、悲しい物語で…石森章太郎先生はあれだけの作品数を描いてきたわけですが、中でも私個人的には、たった100ページのこの作品がベスト3には入るくらい好きですね。

ストーリーを簡単に説明しましょう。
スカルマンという骸骨仮面にマントをなびかせた謎の男が、獣人に変身できる人造生物ガロと共に次々と爆破、殺人事件を起こします。

スカルマンの正体は浅草界隈を取り仕切るヤクザ"神楽組"の跡取り神楽達男で、その目的は15年前(3歳だった時)に本当の両親を殺した人物への復讐であり、その関係者を次々殺していくことで黒幕の正体へと迫っていく…

敵は『日本じゅうのあらゆる企業・・・・財界や政界までも牛耳っている大物』という事まで分かっているスカルマン(神楽達男)は、"立木興信所"に関わり、巧妙な罠でとうとう黒幕が千里虎月という大物だと分かり、殺しに向かいました。

ついに対面した千里虎月と問答し、さぁ殺そうとしたその時…
一緒にいた少女・麻耶がテレパシーで語りかけてきました。そして衝撃の事実が!
(ちなみに麻耶は、おしで盲目で白子!)

何と虎月は達男の祖父で、麻耶は妹だというのです。つまり殺された両親は、仇の子供!
そうせざるを得なかった理由を聞くと、達男の両親はミュータント、新人類とでも呼びたくなるほど異常な天才であり、その才能はこの世界には早すぎ、人類を滅ぼしかねない実験や研究を進めている事に畏怖の念を感じた虎月が殺害したのです。
しかし達男だけは、ガロ(これも両親が作った)に連れられて逃げていた…

『お・・・・おれの父と母を殺したのは・・・・おれの祖父だというのか!?
・・・・怪物の血が このおれにながれているというのか!?』

ショックを受けた達男は、屋敷に入った虎月と麻耶を追ってガロと部屋に入ると閉じ込められ、屋敷には火が放たれました。虎月と麻耶も含めて、死んで怪物の血をたちきるべく…
最後は炎の中の叫び声で、この物語は終了しました。

殺戮と破壊に溢れ、怪奇劇画の要素も盛り込まれた社会派作品であり、絵にも石森章太郎先生の魅力でいっぱいのこの「スカルマン」を、私は愛してやみません。

私が大昔、最初に入手したのはこちらの大都社版なのですが、
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こちらには「衛(まもる)」「雪男」「だまし絵」「海の部屋」「カラーン コローン」という短編も収録されていまして、不条理物を中心としたこれたの作品の出来も良くて大好きな一冊となったものでした。

そして「スカルマン」は発表から28年後、あの島本和彦先生の手によって続編が描かれるのです。
石森先生が原作者として作られたその作品も傑作なので、次回はそれも紹介しましょう。

つい最近(2007年)にはテレビアニメとして「スカルマン THE SKULL MAN」が放送され、それに連携して実写ドラマ「スカルマン~闇の序章~」というのも放送されました。
さらにこのアニメをコミカライズしたMEIMU先生にコミカライズされましたし、こういった派生作品でオリジナル作品も再評価されるのは、「スカルマン」ファンの私には何より嬉しい事でした。


今夜も出かけるか!死人作りに・・・・!ふふ・・・・
ふふふふ・・・・ひとりのこらず・・・・
よごれたくさりにつながっている やつらのひとりのこらず
このスカルマンが冥府へ送ってやるぞ・・・・
血の花輪をつけて!!



  1. 2009/02/09(月) 23:33:06|
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劇画(75) 山口貴由 8 「銃声の子守唄」

今夜も山口貴由先生で続けて、短編集「銃声の子守唄」(秋田書店刊)です。
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これには、何と言っても「覚悟のススメ」の番外編が3話も収録されてるのが重要です。


まずは「覚悟のススメ 絶頂天狗剣の巻」
本編が最終してから一年後のエピソードで、葉隠覚悟強化外骨格「零」によって鬼は全て退治され、平和な時代の新東京が舞台。

まず逆十字寮の自室で零と会話しながら、送られてきた老酒を舐める覚悟…。
80年ぶりに酒を呑んだ零もポッと照れて『格別なり!』とか言ってます。本当にこんな平和が実現したのですね。
その平穏な日々の中に現れたのが悶十郎というボロ稽古着で武術家姿の男。
押し入ってきて"兵法天下一"の武名を賭けて申し込まれた決闘も、覚悟は相手にしないのですが…後日、悶十郎は逆十字学園に乱入してきました。

クラスメートにも危険が及んだため『武名のためなら引きもする! されど友のためならば!』と、零を瞬着した覚悟。
そして悶十郎は、胴体から無数の手が生えて巨大化する異形の正体を現しました。
こいつも戦術鬼だったのか…まだ生き残りがいるじゃないですか!

しかし弱く、勝負は一撃で終了。
タイトルの"絶頂天狗剣"てのは悶十郎の鼻が伸びて襲ってくる技でしたが、どうという事もなく…いや、このエピソード自体がどうという事もないですね。
やはり「覚悟のススメ」に平和な時代は似合わない。


次は「覚悟のススメ 強化外骨格・雫の巻」
2016年…覚悟は北海道網走にある実家へ帰郷し、葉隠家地下防空壕に安置されている父・葉隠朧の霊と強化外骨格「雹」の元へ行きました。
その目的は『父上! 私は恋に堕ちました』と、報告をする事。

覚悟がヒロインの掘江罪子を部屋に連れてった時、ズラッと並ぶおびただしい量の位牌を見せて
『私が手にかけた魔物たちの位牌 その数五百二十七』
と、悪鬼の血を浴び続けた真実の覚悟の姿という不吉な告白をするのですが、罪子はそれを受け入れた上に覚悟はやさしさの天才、等と言うのです。
その報告が終わり、父の霊も罪子との交際を認めてくれたのです!

こんな恋愛エピソードで終わるわけもなく、零式密猟師(ぜろしきハンター)と名乗る装甲の男が襲ってきました。
その正体は、覚悟の曽祖父葉隠四郎の人体実験から唯一脱走した実験材料二〇八号
葉隠一族への怨みゆえに醜い姿で生き延びてきたのだそうで…。

しかも斬超鋼剣なる展性超合金も斬り裂く刀を使い、強化外骨格や零式防衛術の弱点も熟知している強敵でしたが…
最後は覚悟がわざと腹を刺させて、本懐を遂げた二〇八号は自分の名前も思い出し、安らかに眠りました。


3話目が「覚悟のススメ 15歳の覚悟」という、今度は「覚悟のススメ」本編以前のエピソードです。
覚悟が兄の葉隠散を探して全国を転々としていた頃、"山形県のどか市"という田舎町で私立有機学園に通っている時に起こった事件。

市内で剣道の達人が4名斬殺される事件があり、その中の一人は覚悟を剣道部に誘ってくれていた顧問で剣道五段の赤毛先生だった…
その犯人はかつての名を白田玄兵衛、今は武鬼と名乗る過去から蘇った鎧武者!
まともな剣の後継者が皆無である現代の剣術を嘆いて蘇った剣士でしたが、最後は覚悟の本物の強さを見て成仏しました。


この他にも 「覚悟のススメ」の番外編としては、フルカラーの 「覚悟のススメ VOLTEX」という8ページの短編があって、こちらは「新装版 覚悟のススメ」の単行本5巻に収録されています。


この「銃声の子守唄」には、他に「首をはねろ!」「みな殺しのアモール」という短編が収録されています。
こちらもカルメン冬珍ジュテーム雪海ギロチンお悶アモール…そんな魅力的なヒーロー達が活躍しますよ!


そんなわけでこの作品集「銃声の子守唄」
内容的には…まぁ山口貴由ファンなら読んでおいた方がいい、というくらいの本でした。
またそのうちに、他の山口貴由作品も紹介したいと思います。


俺の声 どこまで届いたろう

月面まではまちがいなく



  1. 2009/02/08(日) 23:05:05|
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旅行・紀行・街(52) 東京都三鷹市 3 国立天文台三鷹キャンパス…等

今夜は久々に、東京都三鷹市です。
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地味ながら私の好きな街・三鷹の、ここは年末から夜になるとライトアップされてる駅北口。
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まず、今回の目的地は"国立天文台三鷹キャンパス"
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私の東京生活では珍しい、バスまで使って行きましたよ。

すぐ近くにある変な建物。これは荒川修作+ マドリン・ギンズが作った三鷹天命反転住宅で、宿泊施設みたいです。普通に住んでる人もいるのかな。
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"国際基督教大学"も近い。
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で、さかな(って歌手)の歌…アルバム「夏」の1曲目に入ってる、その名も「天文台」を歌いながら歩き、着きましたよ国立天文台。
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もう交通の便も悪いここまで来ると東京都とはいえかなりの田舎で、森に囲まれてます。いや、それでも私の故郷とかよりはずっと栄えてるけど…

近年まで研究観測が行われていたようなのですが、現在はその施設を文化財として保存しているだけ。
マニア向けすぎて観光資源としてはもう一つ弱い気もしますが…私のように乙女座のロマンチスト、日々星を見て泣いているような者には、かつてここでどんな星を観測していたのかと想像するだけで嬉しいのです。

まずは第一赤道儀室。1924年に竣工した、ここで一番古い建物だとか。
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これは大赤道儀室
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入ると、立派にそそり立つコレ!!
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あのドイツのカール・ツァイス社の手による口径65cmのこれは、屈折望遠鏡としては東洋最大だとか。先の大戦の時はレンズを疎開させたという逸話も持つ、貴重な物。

下のフロアも見学に行くと、
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面白いのは手回し計算機。
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もちろん触って計算も出来ます。不便な物でやってみるから理解できる事もあります。ここでは掛け算の仕組みを…ね。

こちらはアインシュタイン塔
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塔全体が望遠鏡といえる構造になっているとの事ですが、建物のデザインも素晴らしいです。

もちろんこの塔の名は世界一有名な理論物理学者アルベルト・アインシュタインから取っていて、『相対性理論を太陽光の観測から検証する目的で建てられた』との事でした。
ドイツのポツダムに同じ名、同じ構造の塔があるそうですが…ポツダムといえば日本人としては耳が痛いというか辛い地名ですね。

しかもE=mc²の、天才アインシュタインは親日家で来日した時は喜んで観光して日本人の精神にも感動したとか聞いた事がありますが、ユダヤ人でナチス・ドイツから迫害を受けた事実は同情の余地があるもののアメリカに亡命して結果的にとはいえ原爆作りに加担した(ルーズベルト大統領への重要な手紙に署名しています)事実を考えると、忌むべき名のように思えるのですが。
天才かつ知識の価値を重んじる彼が原子爆弾を作る理論を作れたにしても、それを世界に投げ出すという事は人としてのバランスがまるで取れていなかったのではないか。同盟国だったドイツの言う事も突っぱねてユダヤ人を救った日本人が、彼の作った理論によって人類史上最大の被害を受けたのだから…って、今はそんな話をしなくてもいいですね。

国立天文台三鷹キャンパスは以上で終わりにして、次は最近行った食べ物屋コーナーです。

三鷹といえば当然ここでしょう、"一圓 三鷹北口店"
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「ココ」では麺類のほぼ制覇した模様をアップしましたが、当然それからも頻繁に通っています。
どでかい餃子とビール。
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…これはお持ち帰りした時のだ。
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それに各種つまみが美味い!!
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これは凄い量だ…
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チャーハンと各種麺類。
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店員さんと記念撮影。
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この置物は…
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上のツノみたいな部分を隠すと、「ドラえもん」になるそうです。
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近くにある"らあめん花月 嵐"にも行ってみました。
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辛い物に目が無い私、宣伝していたハバネロ入りのやつに惹かれたりして…
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"松屋"本社ビル一階にある系列店、"松八"
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居酒屋は"さかな道場"や、
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"凧凧"(はたはた)。
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餃子の"ハルビン"
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"上海菜館"
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今はなき名店"さんや"・・・
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その、さんや跡に同じテナントで出来たのが"祥蘭坊"
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それでは欅橋のたもとにある"石造庚申供養塔"にお参りして、
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はい、サヨウナラ。
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  1. 2009/02/07(土) 23:47:59|
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劇画(74) 山口貴由 7 「覚悟のススメ」 2

哀れなり 葉隠一族
守るに値しない おぞましい人間ごときを
疑いもせず 親子二代に渡り守り続けるのか!
何という愚かな思想!哀れな魂!
最終審判 この掌が救済つかまつる!



昨夜に続いて山口貴由先生の「覚悟のススメ」(秋田書店刊)です。
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主人公の葉隠覚悟は、最大の敵である兄の葉隠散がいる"ガラン城"に攻め入り、かげばらを斬って挑んできた部下の御典医・腑露舞(ぶろぶ)という炎の龍へ変身する敵をも倒し…
あ、この勝負の最中にいきなり覚悟がばおっと1ページ使った大コマで全裸になり、敵に『ヘンタイか覚悟ーー』と突っ込まれる名シーンがありました。
まぁ「覚悟のススメ」は兄や父も含めて、全裸描写の多い作品なのですが。

正調零式防衛術 葉隠覚悟+意志持つ超鋼 強化外骨格「零」
VS
天上天下零式防衛術 葉隠散+地獄に咲く黒い薔薇「霞」

この対決はすぐには描かれず、父の葉隠朧による最後の訓練が終了し、散が霞によって変わった…いや、目覚めた瞬間に地獄が開始する過去のいきさつが丹念に描かれます。
人を乗り越えて究極の肉体を手に入れたと称する散は男なのに美しい女性のような肉体を持ち、曾祖父葉隠四郎と同じ悪鬼の邪眼になる。
そして強化外骨格「雹」を着装した父と戦い、殺すのです…

あと散が解脱者ガランを一撃で殺してガラン城、その正体は移動菩薩G(ジャイアント)・ガラン…という要塞を手に入れた時の事も分かります。
この元の持ち主だったガランは、山口貴由先生の「悪鬼御用 ガラン」の主人公の後の姿…なわけはないですよね?

さてさて、ついに宿敵散の目前まで迫った覚悟は、
『あの扉の向こうでヤツがどんな陣を構え どんな武器を手にしていようと…俺は驚かない!』
と宣言して扉の前に立っていたのですが、実際に開いた扉の向こうにいた散を見て…結局は驚いてしまいました。
その覚悟の想像の範疇を超えた散の姿は…ウェディングドレスでした!

しかもあっさり眠らされた覚悟。
散の『一線を越える!』という宣言の後に兄弟で交わろうとする危ないシーンが続くのですが、この描写が大丈夫だったのだから週刊少年チャンピオンは凄い。
ただの性描写ではなく、近親相姦の上にホモですからね。「覚悟のススメ」は他にも変態描写の多い作品ですが。

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覚悟の強化外骨格「零」に宿る三千の英霊(怨霊)は、一度成仏させられて天国に行ってしまいましたが、光と安らぎに満ちた平安な世界から…
『私は軍人! 安らぎは受け取らぬ!』と、覚悟のいる世界へ戻るため『天国で割腹!』を遂げて戻ってきました!
永遠の安らぎに背を向けて…このシーンも凄かった。
その零に宿る英霊は今まで無数の頭蓋骨でしたが、この時は「シグルイ」岩本虎眼を若くしたようなハンサムな一人の男の姿になっていましたよ。

移動し始めたG・ガランは中国、黒龍江省松花江の河畔にある哈爾浜(ハルピン)へと向かい、ここの"血涙島"で覚悟と散、ついに血を分けた兄弟の対決です。
覚悟は『果てしなく牙を持たぬ人のために』戦い、散は『物言わぬ土と緑と動くもののために』戦う。
どちらが正義でどとちらが真実なのか、それは誰にも分かりません。

作者も覚悟よりも散の方を強くカッコ良く描いてるふしがありますので、散ファンも多いはずですね。
戦術鬼達と一緒に『はららさま~』と叫びながら読む読者達…うん、いるでしょう。
それに散の必殺技である螺旋波紋掌打は作中最高のインパクトを持つ技でしょうし。
掌から螺旋状の波動を相手の体内に叩き込むと、喰らった者の口から内臓が飛び出す…双手螺旋渦(トルネード)螺旋等、これの応用技も凄い。

散の強化外骨格「霞」に宿る犬養冥という怨霊の壮絶な話や、霞に一度殺されていた散の秘密等の話にも飛びながら、ついに激しい兄弟対決は…

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この兄弟対決は、単純にどちらが強いかの問題ではなくなり、最後は覚悟による『生命を断つ拳ではなく生命を吹き込む拳』によって決着。
もう一つの問題、犬養冥の激しい怨念…
『あれが人間の本性なのだ!全ての人間はどす汚れている!
見よ!青くない地球!誰が虫の住めぬ土にした?誰が魚の住めぬ水にした?
絶えゆくもの言えぬ動くものたち!殺したのは誰だ?誰だ?』

そんな激しい数十年に及ぶ思いも、ヒロイン・掘江罪子の活躍でようやく消えました!

最後は119歳で大戦当時の姿を保ち、強化外骨格「霆」(てい)をまとって登場した全ての元凶・葉隠四郎も、何と宿敵同士となっていた兄弟の連携プレイで倒しました!
いきなり生きて出てきた四郎は、散を悪役で終わらせたくなかった作者が代わりに用意した"最後の敵"といった役どころでしょうか。

当然ながら葉隠四郎のモデルは、あの731部隊(石井部隊)の創設者である石井四郎ですね。
あ、石井四郎といえば香港映画の「黒い太陽731」は皆さん観てますかね。
森村誠一のノンフィクション…と称したプロパガンダ本「悪魔の飽食」(日本人にとって正に悪魔の書物!)を元にしているので内容はヒドイものなのですが、かなーり気持ち悪い残虐な人体実験シーンを撮影していて、私はホラー映画大好きだった高校時代に観たにも関わらず、かなりダークな気分になりながら、しかし自分の中に何かを残したものです。
ビデオは当時購入して三部作全部を持っていますが、DVD化とかされないんだろうなぁ…

そして「覚悟のススメ」は感動の大団円へ。
本当にこのラストにしっかりページ数をかけた映画のような、いやそこらの映画では太刀打ちできようもないエンディングは素晴らしい。震えます。

名シーン満載で、台詞のほとんどが日本語の力の強さを感じる名台詞でもある、そしていろんな部分で異常、変なパワーに溢れた作品。
原形となった「平成武装正義団」をはるかに発展させてヒット作ともなった「覚悟のススメ」…これは読んでおきましょう。


たとえ太陽が凍りついても くじけない歌を覚えているなら
手をつなぎ生命のぬくもりを分けよう 体をよせあい星を数えよう
きびしい宿命も 不思議な出会いに 恵まれ守られ 乗り越えてゆく
僕たちは人間を信じているから くじけない歌を翼に変える
君がいる限り戦い続ける!



  1. 2009/02/06(金) 23:42:41|
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劇画(73) 山口貴由 6 「覚悟のススメ」 1

負けることは恥ではない! 戦わぬことが恥なのだ!
真剣勝負を制するものは 技術でも体格でもない



今夜はいよいよ漫画史上の問題作、山口貴由先生の代表作「覚悟のススメ」(秋田書店刊)です。
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週刊少年チャンピオンで1994から約2年間連載された作品で、山口貴由先生といえば「覚悟のススメ」、というのが「シグルイ」が大ヒット中の現在でも共通した認識ではないでしょうか。

後に特別編として週刊少年チャンピオンやチャンピオンREDでも読み切りが掲載されたのですが、ここでは全100回の「覚悟のススメ」の本編だけを見て行きましょう。

舞台は、三年に及んだ地球規模の地殻変動によって荒廃した近未来の東京。
それでも生き残った人類は学校も運営していて、その"私立逆十字学園"にやってきた転校生が主人公の葉隠覚悟。1999年12月25日生まれ。
ストイックな性格をしたメガネの少年ですが、彼は第二次世界大戦時に二千人以上の捕虜を人体実験で虐殺した陸軍将校・葉隠四郎の曾孫だった…

この葉隠の血筋に関わる因縁と、祖父率いる"瞬殺無音部隊"が創始した最終格闘技の零式防衛術、特殊金属の零式鉄球、改造手術で戦闘能力を高めた戦術鬼、武器を内臓して戦略兵器(生きている鎧!?)の強化外骨格等を絡めて戦い続ける作品です。

逆十字学園のクラスメートでもある掘江罪子は、ぽっちゃり体型のヒロイン。最後まで重要な役割を果たします。
他に覇岡大、舎弟のぴょん助ぽん太等、基本的に覚悟に守られる弱き人類の代表なのですが、覚悟のために己を捨てて命をかけた働きをした事もありました。

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「覚悟のススメ」の全編において最強の敵は葉隠散(はらら)…覚悟の兄です。
幼少の頃から覚悟と共に父・葉隠朧(おぼろ)に厳しく鍛えられるのですが、強化外骨格・(かすみ)を着装後に現人鬼となって父を殺し、地球のために人間を滅ぼすべく"ガラン城"の城主となって戦術鬼らを操って人間を殺しまくっています。

他の山口貴由作品と同じように見所は敵の造詣や性格でもあるのですが、この戦術鬼がどいつもこいつもヒドイ姿のミュータントで面白いのです。
破夢子永吉毒魔愚郎恵魅
ヒロインの罪子までが戦術鬼総支配・血髑郎の洗脳を受けて、イモムシ肉装甲をまとった醜い戦術鬼となる話がありました!
それは覚悟と罪子が二人とも全裸で口づけする、珍しいラブシーンで『調教解除』となる名シーンにつながるのですが。

ちなみにこの罪子を操った血髑郎は、「魔幻戦記 サイバー桃太郎」の見世物小屋座長と同じように映画「ファントム・オブ・パラダイス」のウィンスローマスク!
こいつが『4鬼!』と親指を折って4の数字を示すシーンあったのですが、これを部落解放同盟の抗議を恐れた編集部が修正させたエピソードは、自主規制問題を少しでも知ってる人にはあまりにも有名な話。
他に頭が二つある奴とか、いろんなフリークスで溢れるこの作品なのに…

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葉隠覚悟の激しい戦いは続きます。
零式防衛術を体得し、そして造るために何千もの兵士が犠牲になった怨念の強化外骨格・(ぜろ)を着装するまでの壮絶なドラマも描かれ、零式クロスカウンター『因果』を必殺技とする。

戦いだけではなく、葉隠という苗字でも分かるように武士道の精神を描いたこの作品。
『零式防衛術は相手を殺す技ではなく 己を殺す技!
敵を憎んではならぬ 憎むべきは敵を恐れる己の心
零式防衛術は認識(こころ)の技 己が身を滅ぼす愛憎怨怒の心を滅殺する技術なり』

という父の教えを忠実に守る覚悟の魂に感動もするのです。
しかも生真面目なだけだったのが弱きクラスメート達と関わり、掘江罪子への恋も覚えて変わっていく姿も見られます。

現人鬼・散に忠誠を誓う不退転戦鬼というガラン城の側近達のうち、衛兵隊長・ボルトという強化外骨格までまとって戦う強敵で、何と覚悟に勝利します。
しかし死ぬかに見えた覚悟は、戦術鬼になれずに捨てられて肉虫となった者達が千も二千も集まって融合した巨大な生物に助けられて甦りました。

ずっと眠っていた散も部下の城主専用御添寝役らによる命を捨てた行為で目覚め、いよいよ最終決戦へ…


散は人間ではない! 善悪を超えた不退転の決意!
散の夢はただひとつ! 瀕死のこの星に万物一体の境地なしとげること!
土と緑とおまえたちと水と光とそよ吹く風!
天地の生気汚みなく朝霧晴れて万物一体!
そのためになさねばならぬことただ一つ!
人類の抹殺!おまえたちを迫害し物言わぬ自然に残虐を尽くすおぞましき二本足!
人類無用



  1. 2009/02/05(木) 23:51:54|
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劇画(72) 山口貴由 5 「平成武装正義団」

今夜の山口貴由作品は、「平成武装正義団」(リイド社刊)です。
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これもジャックポットで連載された作品で、「悪鬼御用 ガラン」「魔幻戦記 サイバー桃太郎」と同じくリイド社による過去作品の復刊になりますが、オリジナル版のジャケはこちら。
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同じキャラ三人が同じ配列で並んでますので、ちょうど10年経った画風の変わり方を比較しやすいですね。
もちろん、復刊の方のジャケで描かれたキャラは本編に登場する奴とは似ても似つかないので、ご注意ください。

この「平成武装正義団」山口貴由ファンには物凄く重要な作品でして、というのもこの後描かれる名作「覚悟のススメ」の原型的な要素が強いのです。
主要キャラクターデザインは同じだし、始まりの主人公が転校してきて…というプロット等、そっくりですね。
そう。「覚悟のススメ」も突然出てきたのではなく、「平成武装正義団」があったからこそ存在する…

名門大阪インテリ学園から、かつて住んでいた街にある私立明鏡高等学園に転校してきた神風零が主人公です。
その姿はメガネに白ラン、その下をボディプロテクターで覆い、更にアームガードとグローブ、鉄筋入りレガースで武装したもの…オシャレです!
さらに知能指数173ですが、彼には中学時代に凄惨なイジメ(吊るし、ナイフで背中に落書き、アナルレイプ、右手切断…等!)を受けた過去があったのです。
そしてそのイジメた相手、"邪の目七人番長"達に復讐するために格闘技を磨いてこの街へ戻ってきたのだと分かります。

転入先のクラス2-Dにはヒロインで実戦合気剣道五段のリボンの武士こと剣崎スミレ
そして右手番長がいます。
この右手番長は登場シーンでいきなり手淫しながら♪右手一代、誓った日から、♪などと、つまりは私が崇めるまでに好きな梶原一騎原作作品「空手バカ一代」の替え歌を歌っているのだから強烈!そしてホモ。
この二人は一応味方になりますが…

問題の敵・邪の目七人番長です。
こいつらは単なる不良集団ではなく、凄まじい異形の化け物ばかりで、快楽のための強姦に殺人、狡猾に犯罪を繰り返しています。
こんなフリークスが中学時代は学校に通っていて、零をイジメ抜いたのか…

邪の目七人番長のうち、まずはゲロビームを吐くカメレ男を倒し、それをキッカケにジャッカルサドラーキカイ田が明鏡高校へ攻め込んでくるのです。

こうして正義の味方VS悪の一味的なバトル漫画になっていくのですが、学校側の校長や他の先生達は
『そのヨロイを脱ぎ捨てたまえ。武装を認めることは暴力を認めることだ。武装解除が平和への道!』
などと小学生レベルの平和思想をぬかし、自己防衛のためには暴力も厭わない零と問答し、対立する…このあたりは他の作品にも共通する山口貴由先生の思想。

邪の目の3人によって学校を襲撃されて無関係な生徒達に被害が及んだ後、落ち込む零は退学して武装を捨て、素手で戦う事を決意し…襲ってきた残りのサメ島アタマ田というバケモノを見事に倒し、その闘いで
『超能力より、格闘技のほうが強い!そうだ!これが本当のオレだ!
目覚めたぜ!オレは完全に目覚めたぜ!』

となって邪の目七人番長のボス、巨大すぎる体を持つ魔天朗との最終決戦へと突入するのでした。

ちなみにオリジナル版では零が魔天朗の頭を砕き、脳味噌こぼれながらも生きている魔天朗が海へと逃げて行き、ラストのページはさわやかな顔した神風零が『いつでも こい!』とポーズを決めているのですが…
復刻版ではラスト2ページが丸々削除されて、頭を砕いた攻撃でENDとなっています。

作中、邪の目七人番長が性器を露出させるシーンが多すぎですが、その性器もそれぞれの特徴がある妙な形をしているので、お楽しみください。
しかし山口貴由作品、もちろんグロい描写も多いし、つくづく女性読者は入ってきにくいでしょうね…

あとがきによりますと、タイトルで分かるように当初は神風零が武装グループを結成して敵の集団と対決する戦隊ヒーローものにするつもりだったそうなのですが、団結とか協調とかが苦手な山口貴由先生は、結局零一人で決着をつけちゃったのだとか。

「覚悟のススメ」をグッとシンプルにした原点作品「平成武装正義団」…これは読むべきでしょう。


正しくない!
それでは平和どころか逆に「攻撃してくれ」と誘っているようなものだ!
ハダカの女見りゃあ、モラルなんてぶっ飛ぶぜ!武装解除は宣戦布告だ!
あいつらがきたらどう対処するんだ。
あいつらは暴力反対なんて通じないぞ。



  1. 2009/02/04(水) 23:47:36|
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劇画(71) 山口貴由 4 「魔幻戦記 サイバー桃太郎」

今夜も山口貴由先生で続けて、「魔幻戦記 サイバー桃太郎」(リイド社刊)です。
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これは1989年の記念すべき初連載作品で、ジャックポットにて連載されました。

↑は2005年に復刻された時に描き下ろされたジャケであり、こちらが1992年発行のオリジナル版である旧装丁なのですが…
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比べればまだ画力が発展途上なのが一目瞭然ですね。

SFと時代劇をからめた奇想アクション作品で、タイトルでお分かりの通り日本の有名おとぎ話である「桃太郎」を一応モチーフにしていますが、1話目こそ鬼退治するものの、あとは主人公の名前が桃太郎である以外あまり関係なくなります…

まずはその鬼退治の1話目。
桃太郎は鬼ガ島の食夢鬼という鬼に挑戦しますが敗れ、道場の仲間達やヒロインのイヌ子にも見放されます。
しかし致命的を負ったまま再び食夢鬼に挑み、ハラワタ飛び出しながらも
『手負いのほうが強いんだ!』
と顔面にパンチを入れ、その強力な一撃で食夢鬼の脳味噌や目玉は頭の後ろから飛び出し、ついに勝利します。

そう、この時代から山口貴由先生得意の、脳味噌にハラワタ、目玉も飛び出しまくるグロテスクなバイオレンス描写があるのです。
セリフでの見得切りや、メッセージ色の強そうな所(実はなくても)も。
独特の世界観はありながらも、ストーリー構成も画力も現在に比べたら全然ダメ…しかしその分熱さや勢いはこの時代の方が凄いし、初期作品に共通するコミカルさも私は好きです。

物語の方は、2話目から肉体を改造されて身体の3割が死人の臓器と人口の骨格を使った改造人間になり、強敵を倒していく…
それからほぼ同キャラクターながら、脳髄及び生殖器官を除く全てをロボット化した桃太郎がまた戦い続ける「真サイバー桃太郎」というシリーズが始まるのです。

イヌ子が踊り子になって桃太郎が呼び込みしている話があるのですが、ここの座長が私の大好きなブライアン・デ・パルマ監督の映画「ファントム・オブ・パラダイス」(Phantom of the Paradise)のウィンスローが被っていたるフクロウ顔マスクなのは嬉しい。
山口貴由先生も同作品のファンなんでしょう。

それから桃太郎はとても劇画のヒーローとは思えない醜い『本当の姿』を出し、『できそこない』『脳ズイ足ラズ』『人間以下、機械未満』『人権のないスクラップ野郎』等と罵られながら辛く生きていくのです。

最後の強敵・天使と戦いながら、
『オレは世界でただ一人!オレしか歩けない道があるハズだ!オレにしかたどりつけないゴールがあるハズだ!おまえなんか消えちまえ!オレは孤独が欲しい!』
と諦めず、天使の体内から飛び出すラストの1ページはそうとうヤバイですよ!


オレは桃から生まれたみなし子だ。
金がみなし子のオレの心を満たしてくれるかよ。
金なんかいらねーーっ



  1. 2009/02/03(火) 23:26:42|
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劇画(70) 山口貴由 3 「悪鬼御用 ガラン」

悪鬼!それは人間の姿をした悪魔!
彼らは成長を嫌悪し 腐敗に誘惑される!
彼らは自由におののき 統制に恍惚とする!
彼らは過去に住んで 未来に住まない!
悪鬼!それは更生不可能な冷血非情!処刑されるにふさわしい者!



今夜は山口貴由先生の「悪鬼御用 ガラン」(リイド社刊)。
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1993年にジャックポットにて連載された作品で、単行本は全1巻です。
このジャケだけ見ると「シグルイ」藤木源之助に似てますが、このイラストはずっと後年の単行本化の際に描かれたもので、本編の絵柄は少し違います。

山口貴由先生独特のキャラや台詞回し等の美学はデビュー時から一貫してあるものなので「悪鬼御用 ガラン」だけどうこうと語る所は少ないのですが、激しく敵の肉体が破壊され、首は飛び内臓は散乱する…痛快にしてグロい描写は毎回ありますよ。

内容は主人公の空洞ガランが、人のような姿をした変態で異形の悪鬼どもを"巡回死刑執行人"として惨殺して回る、ヒロイックなバイオレンス物。
まだコメディ要素も残る時代の作品で、時代劇…のようでもありますが、舞台は近未来でしょうか。

ガランは手足にはめた武具(強化外骨格?)で戦い、その強さは圧倒的。
敵は異形すぎるフリークスばかりで強そうなのですが、ダメージを受ける事もほとんどなく、しかも一撃で相手をただの肉塊にしてしまう。

『私は確信している!
人の皮を着た悪鬼の存在を!生まれついての犯罪者の存在を!
私は巡回死刑執行人!
天にかわりて悪の本質を討つ!』

と旅をしながら、絵空事の人権思想(ヒューマニズム)を捨てて殺しまくるガランですので、このままでは作品が殺伐としすぎる。

そこで、登場してガランと行動を共にするのが街娼をしていた少女・まゆです。
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↑この絵だと普通の肌色ですが、本編では渋谷のギャルのようによく焼けた肌の色をしています。
『殺し屋ではない。私は巡回死刑執行人だ。
天に代わりて悪の本質を討つ。依頼人も報酬も存在しない。』
などと難しい顔で言うガランに対して、
『それじゃーあんた、ただ自分の判断で死刑しまくってるわけ?
それってアレよ!ただの犯罪者よ!通り魔とおなじよ!アブないヤツめ…』

とか、
『エラそうに語っても、あんた社会的にはただのプーよ。
ワルを見つけてブン殴るだけなら、そこらのチンピラと同じよ。』

とか、言うのだからさすがです。

騙されたり襲われたりする、このまゆを助けながら悪鬼を見つけ、殺すガラン…
基本的に1話完結方式の連作であるどの話も山口貴由作品の例にもれずメッセージ色が強いのですが、私が好きなのは「愛の正体」という話。
皆が愛し合い、平和に生きるどこかの国へ着いた二人でしたが、
『現象的には平和に見える……
しかし、この穏やかさは国が崩壊する直前の光景なのだ。
緊張感を失くしてはならぬ。この国は平和でも、世界は平和ではないのだ。』

と、相変わらず難しい顔のガラン。

『愛が全てさ!』とか言ってる男女が悪鬼に犯され殺され、その悪鬼を冷静に殺すガランですが、殺された男女に対しても
『同情は無用。守ることもできぬのに恋をする男、そんな男を選んだ女、どちらも悪いのだ。』
と言い放つガラン…そう、酷い男(女)に引っ掛かったとかの泣き言はよく聞こえてきますが、それを選んだ、見抜けなかったのも自分だ。

さらにこの話は続き、カップルが集うコンサート会場で『愛は地球を救うのさ!』とか寒い事を歌って人々の思考を低下させているう歌手が実は悪鬼で…
『「愛」ってのは便利なモンだなァ。デタラメな歌詞でも「愛」でしめくくっときゃあ、みんなラリラリになっちまいやがる。まるでLSDだぜェ。』
とか言ってます。
要はカラオケソングというか売れてるJ-pop的な物にも異議を唱えるのだから、あのガランの成敗以上に痛烈!

後でガランがまゆに語る形で過去を回想する形で、いよいよ自らが巡回死刑執行人として目覚めるまでの歴史が語られるのですが、それが悲惨。
100年間戦争を知らない海に囲まれた平和な国で、突然入り込んできた暴力によって目の前で妹のサナギが喰われ、自分のアナルが犯される…
その後も性善説などを信じ、時間を無駄にして最後まで愚かに滅んでいった自分の国。
つまりは「悪鬼御用 ガラン」はエンターテイメント作品ながらも、一貫して平和ボケした日本に対して警笛を鳴らす内容にもなっているのですが…もはや日本人には通じないのはご存知の通り。

『武装していない国民は、独裁者の支配に抵抗することができない。』

あと素晴らしいプロポーションした日焼けギャル・まゆは何度かヌードにもなるし濡れ場もありますのでね、単純に楽しむだけでもいいでしょう。
そしてこの作品が描かれた次の年には、いよいよあの大傑作「覚悟のススメ」が登場するのです。


その言葉、もはや人間のものではない。
ふさわしい場所に堕としてやろう。



  1. 2009/02/02(月) 23:33:04|
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旅行・紀行・街(51) 東京都台東区 3 浅草、浅草橋、上野

今回は東京都台東区です。

となると、まずは浅草
浅草の喧騒の中から吾妻橋の向こうに見える(という事は墨田区ですが)、あの黄金の物体を見に行きましょう。
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ここは通称"ウンコビル"ですが、空飛ぶ黄金のウンコ(に見えるモノ)の向いてる先がアサヒビール株式会社の本部ビル、そしてウンコ(に見えるモノ)を乗せてるのは"スーパードライホール"
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本部ビル自体もビールジョッキと泡の形をしているし、こういうお茶目な精神を持ったビルを造る所を見て、ビールはなるべくアサヒにしようかと思う方もいるかもしれませんね。

おそらくはアサヒビールの社長か誰かが排便した時に、あまりに見事な形をしたその物体を見て思いついたデザイン、それをフランスのフィリップ・スタルクに提案して設計してもらった…
とかそんな所なのでしょうが、調べてみたらコレ、躍進するアサヒビールの心を象徴している"炎のオブジェ"なんだとか。上手い事を取って付けたように言いますね~。

記念撮影もしちゃいました。
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夜は軽くライトアップされます。
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当然次は"浅草寺"の雷門。
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このちょうちんを下から見ると、龍の木彫りがあります。
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私もドラゴンと呼ばれる男。これには興奮しますね。

参拝も終えまして、
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次はでかい商店街の中から、プロマイドの"マルベル堂"へ。
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ここでは、明らかに普通のアイドルに興味無いだろうと思われる私も、物色して二枚買いました。


まずはこの方。かつての姿ですが、誰だか分かりますか?
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正解は・・・・・ジャカジャカジャカジャカ・・・・・





ジャーン!ザ・スパイダース等の活動で知られるムッシュかまやつこと、かまやつひろしさま!
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続けて行きますが、次はこの方。これもかつての姿ですが、誰だか分かりますか?
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正解は・・・・・ジャカジャカジャカジャカ・・・・・





ジャーン!内田裕也とフラワーズフラワー・トラベリン・バンド(プロデュース)、それに素晴らしい俳優…いや説明不要のロケンローラーでしょうか、内田裕也さま!
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シェケナベイビー!!(Shake it up Baby)


人力車。
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顔はめ。
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この小僧は、こするとその部分が良くなるのでしょうか…
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メッキが剥げてテカリすぎです!

花やしき前で記念撮影!
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浅草にもブックオフがありまして(浅草稲荷町店)、
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3冊1000円セールしていたので、友達への土産に福満しげゆき先生等の本を購入。

次は"花川戸公園"へ。
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ここには浅草の鬼婆伝説をご存知の方には重要な、"姥ヶ池"があったのです。
既に埋め立てられ、跡地の案内看板や石碑があるのみですが…
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すっかり暗くなってきました…。
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この時期はもっと早く出ないとダメなのは分かるのですが、休みの前日はどうしても朝まで酒を飲んでるために当日の出発が遅くなってしまいます。

"本覚寺"に着いた頃にはこの暗さ。
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本覚寺には蝦蟇を祭る祠、蝦蟇大明神を見に来たのですが…積まれた蝦蟇人形の写真も上手く撮れませんでした。
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蝦蟇に憑依されないように一応、天敵である蛇の杖を持って行った私。

河童の手のミイラやオブジェもあるという"曹源寺"などは閉められてた…
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しかし、近くの通りだけでたくさんの河童がいました。

縛られて目が虚ろな奴に…
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他のもなかなか魅力的。
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ここら辺には"せんねんそば"が多くありますね。
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でもやっぱり外せない立ち蕎麦屋は"助六"。そば、うどん以外にきしめんで指定もできます(全て同料金)。
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しかしこのけんちんは、あまりにも見本と違う上に野菜が…マズすぎ!
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そういうのがネタになっていいんですけどね。

次は日本一古いバーにして、あの超有名な"神谷バー"へ。
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萩原朔太郎池波正太郎他、多くの歴史的な有名人にも愛されていた店。
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住所は浅草1丁目1番1号。
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さあ行って、およそ百年前からあると言われる名物のデンキブランを飲んできましょう。
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秘密の調合をしているデンキブラン、二種類あります。
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あがた森魚さまもここでこれを飲んで、あの曲「電気ブラン」を作った…

♪浅草六区へ行くんだったら電気ブラン
 たった五十銭 神谷バアの電気ブラン
 一口天国で二杯で地獄 三杯呑んだらあの世行き♪


の歌詞を思い出し、私は地獄の二杯に留めておきました。
ちなみにこの歌詞の続きは、

♪あの娘のようにシビレてしまうぜ 電気ブラン
 おさかなうまいね神谷バアの電気ブラン♪


おさかなは、ナポリタンと鶏唐揚。
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一階が神谷バーでしたが、二階のレストランカミヤと三階の割烹神谷にもいつか行ってみたいです。

これで浅草には別れを告げ…
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次は浅草橋です。
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"へぎよし"の蕎麦で腹ごしらえし、
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おなじみの名店、"西口やきとん"へ。
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安い!美味い!
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"拉麺ほしすたいる"でビールとギョーザ。
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トドメは"名代らーめん三代目玉家"にて、激辛の手ごわいヤツを2種類。
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次は上野で、名物はもちろん"恩賜上野動物園"ですが、今回はその前の広場にて修学旅行の可愛い中学生と記念撮影したのみ。
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そして戦後の焼け跡で発展したヤミ市マーケットの名残りを残す、アメ横へ。あの長井勝一氏もここの露路で赤本マンガの卸を始めたのが、後にガロへと至るきっかけになりました。
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この細い商店街へ入っていくと…
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『くつ ¥40から』って!!
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ここは仮面の品揃えが充実しているオモチャ屋さんですが、
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ラインナップにスケキヨがいるのは嬉しい!
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これもココではおなじみ、海鮮丼の"若狭屋""みなとや"ですが、今回は素通り。
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何故なら…

この日はすぐ近く、でかい十手が目印の御徒町にある、
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"らーめん横丁"を目指していたから。
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ここには何と中華そば青葉横浜六角家蒙古タンメン中本という大人気の有名店ばかり3店舗が入っています。
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選ぶのも大変ですが…今回は中華そば青葉にして、何度も行った事がある中野の本店と比べてみる事にしました。
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中華そば。
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特製中華そば。
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次回は蒙古タンメン中本にしようか、
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それとも横浜六角家にしようか…
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そんな事ばかり考えているので、また台東区にはすぐ来る事になるでしょう。


  1. 2009/02/01(日) 23:22:54|
  2. 旅行・紀行・街
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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