大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(34) 「大長編ドラえもん VOL.12 のび太と雲の王国」

藤子・F・不二雄先生の『大長編ドラえもんシリーズ』、次は「大長編ドラえもん VOL.12 のび太と雲の王国」(小学館刊)です。
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いつものように月刊コロコロコミックにて1991年から翌年まで掲載されましたが、この第12作目は藤子F先生がガンである事を公表して体調不良のため最後の2回分を残して連載中断し、数年後にドラえもんクラブで描き下ろされたという、いわく付きの作品になりました。
よって単行本は次作にあたる「のび太とブリキの迷宮」よりも後から刊行されたし、連載中のコロコロにおいては藤子F先生の代わりに藤子・F・不二雄プロ制作として『絵物語』で載せてごまかす事となったのです…
藤子制作の絵物語は後に描かれた原作の完結篇と結末は異なるし、こちらの方が今では貴重ですね。

どこかの無人島で暮らす家族3人が光に包まれた謎のUFOに警告を受けて天の底が抜けたような大雨に見舞われる、壮大なオープニングに続いて…
日本の小学校では、授業で先生が雲は大気中の水分が冷えて水の粒となったものだと説明しています。
雲の上には天国があると信じていたのび太ジャイアンスネ夫らに馬鹿にされ、珍しく図書室にこもって天国研究のための資料を集めますが、やはり雲の上にそんなものはないとドラえもんにまで説明付きで断言されて夢が破れてしまいました。

しかし優しいドラえもんは、それなら雲の上に自分で夢の天国、雲の王国を作ろうと提案して手伝ってくれるのです。
『雲かためガス』『雲よせ機』『雲ローラー』等、どんどん出てくるひみつ道具で敷地を広げて行き、工事を早く進めるにはお金が必要とあれば雲の王国を1株100円の株式王国とする事にして、いつものメンバーに声かけて資金集めまでやりました。
スネ夫は300株(3万円)出してくれましたが、あとはしずか1株(100円)、ジャイアン半株(50円)でしたが。
雲で作った王国ながら、ちゃんと山も平原も森も湖などの自然もあり、王宮やレストラン、図書館、ゲームセンター、野球場など、遊び場にも事かかない自分たちだけの秘密の王国…子供の夢を体現した素晴らしい場所だと思います。

ついに完成した雲の王国の建国記念に何をやるかと話し合った時に、ジャイアンが『建国記念ジャイアンリサイタル』をやると地獄の提案をした時、それいにスネ夫が逆らって
『よせよ、くだらない!! なんべんでもいってやる!きみのオンチにはみんながめいわくしているんだ。この国ではぜったいに歌わせないからな!!』
などと命にかかわる発言をする珍しいシーンがありました。これは自分が300株の大株主だから一番偉いと思って出た発言でしたが、その後は『雲の国王冠』をかぶったのび太に助けられるまで可哀想な目に…

さて、雲の王国を完成させたドラえもん一行は、偶然に別の雲の王国を発見した事から今回の冒険につながります。
あれだけ『絶対無い』と言われた雲の上の世界ですが、あっさりと『ある』のです…
それは12の州から成り立つ天上世界で、宇宙の他の星とも広く交流し力のある天上人が住んでいます。
その天上人から今作のヒロインがパルパル。そもそも天上人は地球人(地上人)と同じ種族ですので、人間のカワイ子ちゃんキャラです。

天上世界はソーラーパネルの太陽電池発電等の設備が発達していているエコな世界で、自然に恵まれ、地球上で既に絶滅している動物を多数保護している絶滅動物の保護地区もありますが、その管理員がパルパル。
同じく管理員の男・グリオと共に自然を破壊し公害を垂れ流す地球人を敵視してますが、徐々にドラえもん達の考え方にも理解を示し、後に重要な議会で弁護もしてくれました。

しかし天上人では、自分達の世界にまで多大な被害を及ぼしている地球をこれ以上放ってはおけず、大洪水で地上文明を洗い流して破壊する"ノア計画"の実行を企んでいました!
地球代表のドラえもん達は何とか阻止しようとしますが、何と人口の雷に打たれたドラえもんが故障してしまいます。ドラえもんの故障はこれがシリーズ初ですが、今作では手強い強敵が出ない分このような形でピンチを描いたのでしょう。
壊れたドラえもんのキ○ガイ状態は、なかなか見ものですよ。

もうお分かりの通り、「のび太と雲の王国」は二つ前の「大長編ドラえもん VOL.10 のび太とアニマル惑星」と同じく藤子・F・不二雄先生が憂いる環境問題を告発するメッセージ色の強い作品になっています。
しかもこれまでの集大成作品となっていて、大長編ではない通常の「ドラえもん」原作で登場した懐かしいキャラクター達が多数出てきますよ!

故障が治ったドラえもんは、天上人に洪水をやめさせて地球を守るため『雲もどしガス』を使って脅迫します。『雲かためガス』の逆の効果があるこれを使われたら、雲で出来た王国はひとたまりもありません。
もちろん本当に使うつもりはなく切り札として…つまり現代の地球上における核兵器保有国の理論と同じで、保有する事で戦争を抑止できるという思想ですね。
『力には力だ。話し合おうと思っても天上人とつりあうだけ こっちも強くしないと相手にされないだろ。』
とドラえもんも言っているのですが、ただ逃げるだけで平和だどうだと主張して国際社会でなめられてる日本国民としては耳が痛いですね。

そんな脅しのために作っていた『雲もどしガス』の砲台ですが、ケニアでゾウを密猟していたら天上世界へ吸い上げられた地球の密猟者4人組がドラえもん達の作った雲の王国を乗っ取ったあげくに天上界に発砲して重要な州を一つ破壊してしまいました!
自身のひみつ道具を悪用されて手も足も出なくなったドラえもんが、残された最後の武器である石頭で特攻し、『雲もどしガス』のタンクを壊して雲の王国もろとも悪人を退治すると(ドラえもん2回目の故障!)、その犠牲精神や今まで助ってきた動物らからの援助もあり、天上人はノア計画を中止する決議をしてくれました…

今回の悪役は天上人にはいなくて普通の地球人である密猟者達だけでしたが、環境問題に対するメッセージ色を強くしながらも地球を救う話。
夢の世界や絶滅動物をたくさんと、しずかちゃんのシャワーシーンできわどいヌードも見れて、子供にはとても勉強にもなる傑作ですね。


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  1. 2010/01/31(日) 23:41:03|
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藤子不二雄(33) 「大長編ドラえもん VOL.11 のび太のドラビアンナイト」

今夜も藤子・F・不二雄先生の『大長編ドラえもんシリーズ』で続けて、「大長編ドラえもん VOL.11 のび太のドラビアンナイト」(小学館刊)です。
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月刊コロコロコミックにて1990年から翌年まで連載された作品で、タイトルでお分かりの通り今回は「アラビアンナイト」をモチーフにしています。

夏休みには大冒険を求めるジャイアンスネ夫ですが、
『大むかしの恐竜時代、宇宙のはて、深い海の底、大魔境……。』
と、もう小学生にして大抵の所に行っちゃった彼らが今回冒険する舞台として選ばれたのが「アラビアンナイト」
つまり正式にはアラビア語の説話物語集「千夜一夜物語」と呼ばれる超名作で、特に日本で有名な「シンドバッドの冒険」、そして「アリババと40人の盗賊」「アラジンと魔法のランプ」あたりも見事に「ドラえもん」世界と絡んでいるのが嬉しい。

絵本の中に入り込んで、実際にその場でリアルに物語を体験できるドラえもんのひみつ道具『絵本入りこみぐつ』のび太しずかが遊んでいるうちに、先に出てきたジャイアンとスネ夫がボロボロの絵本ページをバラバラに混ぜてでたらめな世界を作り…
そのせいでしずかが迷子になり、ようやく「アラビアンナイト」の世界にいるらしいと分かったいつものメンバーが助けに向かいます。
しずかが絵本に入ったままのび太のママが絵本を焼いてしまい、かなりのピンチに陥りますが「アラビアンナイト」には実在の人物が登場している事から、『タイムマシン』で現実世界で794年のバグダッドへと旅立つのです。

そこはハールーン・アル・ラシード王が統治している時代。
しずかは何と、悪徳奴隷商人・アブジルの手に落ちて辛い目にあっています。でも読者向けには…ご安心ください、今回は泉で全裸になるシーンもあります。
ドラえもん達は22世紀の時間旅行公社からミクジンというガイドロボットを雇ってこの時代に行きますが、彼はドジなようで…でもいい所で活躍してくれました。

今回の敵はしずかを捕らえていたアブジル、そして"サソリ団"の首領・カシム
どちらもマヌケな所があって敵としての怖さには欠けますが、カシムにはドラえもんの四次元ポケットが盗まれてしまうピンチもありました。
その時ののび太、ジャイアン、スネ夫のいい様が面白く、
『ポケットのないドラえもんなんて ただの中古ロボットじゃんか!!』
とまで言って、ドラえもんは『そこまでいわなくても……』と泣いてます。

大長編ドラえもんではゲストキャラクターが毎回おなじみですが、「のび太のドラビアンナイト」中で重要なのは、もちろん一番有名でもある船乗りシンドバッド
あの「シンドバッドの冒険」の主人公ですが、ここで藤子F先生は思い切ってシンドバッドファンのイメージを壊してます。何と、今作の冒頭にてのび太が絵本で見た彼の姿と大違い、おじいさんになった姿なのです!
それでも王様として黄金宮で暮らして、魔法のコレクションをたくさん持っています。今回はドラえもんのひみつ道具より、あの魔法のランプを始めとしたシンドバッドのコレクションの方が目立つくらいです。
しかしピンチの時には愚痴っぽくなり、駄々っ子のようにわめいたりして…まぁそこは未来の世界で自分が大スターになっていると聞いて奮起する、いいシーンにつながるわけですが。
それにラストは自らの手で黄金宮を乗っ取ったアブジルを倒すし、ドラえもん達の世界を理解して友情も生まれる素晴らしい人物像が見えて、スターの力を見せてくれます。

砂漠で日射病にかかり倒れたのび太を自分も辛いのに体が強い分のび太を背負って歩くジャイアン、そしてアブジルに苛められてる所からしずかを助けて遠い過去世界で涙の対面…等、名シーンも多いし、「オバケのQ太郎」からQ太郎が1コマだけ出演しています。
それに夢いっぱいの「アラビアンナイト」の世界が楽しめるわけで、かなりいい作品といえるでしょう。


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↑今回の藤子・F・不二雄先生です。
…と、今まで大長編ドラえもんシリーズを紹介するついでに作者の写真を載せていましたが、見ての通り前作と同じ写真を使い回しています。しかもしばらくずっとこの写真になるので(背景の色だけ変えてますが)、次からここはお休みしましょう。


  1. 2010/01/27(水) 23:31:14|
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藤子不二雄(32) 「大長編ドラえもん VOL.10 のび太とアニマル惑星」

今夜は藤子・F・不二雄先生の『大長編ドラえもんシリーズ』第10作(アニメ映画シリーズでは第11作)となる、「ドラえもん のび太とアニマル惑星」(小学館刊)です。
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月刊コロコロコミックにて1989年から翌年まで連載された作品で、最初は可愛いファンタジーのように思わせておきながら人類へ警鐘を鳴らすシリアスな、メッセージ色の強い1作。

のび太が夢遊病のように寝ながら入った『ピンクのもや』は異世界に通じていて、その世界の住人は、種類はいろいろながら人間以外の動物ばかりのアニマル惑星(プラネット)でした!
後にドラえもんしずかも一緒に行く事になるアニマル星は、進化してしゃべる動物達によって科学的な文明社会が築かれていて、人間がいないから平和で、環境も壊されず自然と共存している…

勝手に追ってきたジャイアンスネ夫も含めて、アニマル星では目立たないように『動物ごっこぼうし』をかぶりますが、この秘密道具はかぶるとその動物の持つ優れた能力が引き出されるので、後に役立つ事になります。ちなみに見た目から近い動物が選ばれたようで、
ドラえもん=ネコ
のび太=クマ
しずか=ウサギ
ジャイアン=ゴリラ
スネ夫=キツネ
でした。のび太だけイメージ違うような…

イヌの少年ワンゲル・チッポら親切なアニマル星の住人と仲良くなるのび太達でしたが、平和な星で仲良く遊んでいるだけでは大長編ドラえもんは盛り上がらない…
例のピンクのもやを渡ってアニマル惑星を発見した、侵略者の登場です!
ちなみにこのピンクのもやは、地球でも二十二世紀に売り出されたものの発売中止になった『どこでもドア』の気体版『どこでもガス』によく似ているのですが、アニマル星の神話の時代にこれを地中に埋めた"神様"の謎は明かされぬままでした。

さて侵略者。これはアニマル星のそばにあって、住人(いや住動物)たちは月と呼んでいる星、荒廃した地獄星から来たニムゲ達でした。
水も空気も汚染された地獄星に住んでいるため常に防護服を着てますが、それを脱いだら姿は人間!ニムゲというのもニンゲンのもじりでしょう。

ニムゲは、あのジャイアンに
『こうみえてもおれはケンカのプロだ!!
敵が近づくと第六感が働くんだ。ビンビン感じるんだ!!
光のもやに入ったとたん おれはいやな予感がした。
敵がねらっている…。強くて凶暴な おっそろしい敵が…。』

とまで言わせて怯えさせる怖ろしい奴ら。

彼らが軍隊を率いて平和主義の動物しかいないアニマル星へ攻撃をしかけると、あっという間にゴーストタウンと化すのですが…モロに人間=悪、動物=善として表現された露骨な図式が辛い。F先生もよほど人間の自然に対する仕打ちに悩んでいた時期だったのではないでしょうか。
地球でも、のび太のママが環境問題に目覚めていろいろ語りかけるシーンがありました。

さてアニマル星のピンチを知り、再び訪れるドラえもん軍団(いつもの5人)ですが、おなじみの秘密道具『ショックガン』『空気砲』を使い、動物達も初めての防衛戦を戦うのですが…
ニムゲの武力についに打つ手が無くなり、もうダメだと思われたその時!連邦警察が助けに来てくれて助かりました。
うーん…前作に続いて敵を倒すのはドラえもん達じゃなかった!!

この連邦警察というのもニムゲと同じ人間であり、しかし彼らと違って先祖の愚かさに気付いて別に文明社会を築いていた者達だったようです。つまり、人間=悪としていた所から最後の数ページで救いを見せたのでしょうか。
ただこのラストバトルもページ数の問題で急いで終わらせた感が拭えず、何よりお約束のはずのしずちゃんヌードもない!
そんなわけで私の中ではあまり高い評価が出来ない作品でもあります。前半に長々と展開されるファンタジー部分が好きな人には良いのでしょうが…


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↑今回の藤子・F・不二雄先生です。


  1. 2010/01/24(日) 23:48:57|
  2. 藤子不二雄
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旅行・紀行・街(77) 東京都杉並区阿佐ヶ谷 8

こんばんは、BRUCEです。そして、改めましてあけましておめでとうございます。
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今夜の最初の写真はJR阿佐ヶ谷駅南口のイルミネーションです。
例年は駅を出た所にある一本杉に灯されていたイルミネーションですが、今年は南口の噴水公園が下水道局の工事のため、仮設っぽい下水道局の建物にてライトアップされていました。

さて皆様、今更ながら初詣は行きましたか?
そんな問いかけをしつつ他人が行こうが行くまいがどうでもいい私ですが、阿佐ヶ谷での初詣は阿佐ヶ谷神明宮が定番でしょうか。
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昨年のお守りやお札は生まれた煩悩、雑念や執着心と共に古神札納所に捨てましょう。
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うちからすぐ近くにあるこの神明宮は昨年に新装し、ちょうど15周年を迎えた阿佐ヶ谷ジャズストリートにてあの山下洋輔さまが神明宮神楽殿のこけら落とし公演をしました。世界的ピアニストである彼は、阿佐ヶ谷で青春時代を過ごした…これは阿佐ヶ谷の住民としては誇れる事でしょう。
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大工事のため例年9月に行われる『例大祭』は中止かと思いきや、延期されながらも決行しました。
もちろん私も行ってみましたが、敷地内で社とか移動していて、慣れ親しんだ空間の使い方が変わっていると何だか変な感じです。
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少女達はこの後、富竹ジロウのタンクトップに寄せ書きしてました。
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こちらの神社も、うちのすぐ近所にある馬橋稲荷神社
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さてさて話題を変えまして、先日のニュースで嬉しいのが一つありました。
最近まで阿佐谷北にあり、宮崎駿監督が絶賛して『トトロの住む家』と呼ばれ親しまれながらも不審火により全焼した、あの民家跡地を焼け残った土台などを生かしてどうにかして、ちゃんとした公園にするらしいのです。
ここの痛ましい火事の後に私はかつて「ココ」で紹介もしましたが、杉並区が正式にここを生かす意志の表れとして、宮崎駿監督が描いた公園のイメージスケッチなどを紹介する
『阿佐谷北のみんなの庭』~宮崎駿監督提案・公園デザインの展示~
今月の18日から、杉並区役所区民ギャラリーで始まっています。この展示は22日までと短いので、興味のある方は急ぎましょう。


はい杉並区阿佐谷ネタを続けますが、今夜は…私の『夕飯ブログ』という事で、昨年末あたりから外食してきた物を載せていきましょう。
毎夜のようにどこかでラーメン屋か居酒屋にいるような私ですが、こうなると単なる個人的な記録用であり、まぁつまらないと思うので、見ない方がいいと思います。

ではどこから行こうか…はい、阿佐谷パールセンターからでいいですね。
となると"せい家"だ。
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わずか500円でこの幸せな美味さ。
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時にはトッピングも付けて…味付け玉子、
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もやし、
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薬味ネギ、
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ネギ、
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チャーシュー、
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そして昨年後半から登場した新メニュー…せい家にもつけ麺が加わりました!
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つけ麺の場合は、麺を食べ終わってからスープ割りを注文しましょう。
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それに餃子。
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東京中どこにいってもあるような、メジャーなチェーン店"日高屋"では、
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多くの場合が一人で行って軽くつまみと酒。
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それから〆に中華そば、
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中華そばの味付玉子入り、
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味噌ラーメン、
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とんこつラーメン、
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ピリ辛とんこつネギラーメン、
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野菜うま煮つけ麺、
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五目カタヤキソバ、
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これも…五目なんとか、だったと思います。
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セットのチャーハン。
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"はなまるうどん"
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"鎌倉パスタ"
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今回紹介するパスタ屋さんはここだけですが、いや~鎌倉パスタは麺が美味い!
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そいえばここが出来る前はペッパーランチだったなぁ…と思い出してみた"さいたま屋"にて、
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焦がし醤油ラーメン、
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みそラーメン、
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とんこつらーめん。
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500円で替玉かライス無料サービスの店と考えれば味もかなり良く、いい店ですよ。

一番街では、24時間営業になって頑張ってくれてる"俺ん家"
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ビール。そしてラーメンにあぶらそば、
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さらにはモツ鍋も食べられて嬉しいですね。
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先日はここで偶然にも、謎のアーティスト・エツシホシノと遭遇しました。
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激辛つけ麺を売りにしている"広島つけ麺 一(はじめ)"では、新メニューが出来たというので、そのゴマ坦坦つけ麺を食べてみましたが…
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ほどなくして、このお店は潰れてしまいました。

オープン当初からおなじみの"大勝軒"
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阿佐ヶ谷限定のエビワンタンをトッピングにした中華そば、
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みそラーメン。
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阿佐ヶ谷で大勝軒といえば青梅街道沿いにもありまして、こちらも久々に行ってきました。
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そのまま青梅街道沿いを攻めると、何と言っても大好きな"昴神角ふじ"がありますが、
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火曜日の昼しか出してくれないためずっと食べられなかった限定ラーメン・濃厚鶏そば「ぴよ吉」を、ようやく食べました。
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オシャレな"RAMEN CIQUE"(らーめん ちきゅう)
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営業時間が短い上にカウンターの6席しかないので並んでる事も多く、タイミング良くないと食べられないこの店では塩ラーメンを頂きました。塩味なのにコクがあって、美味いんですよ~!
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ロックな"麺屋 しぶ沫"
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しぶ沫らーめん、
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しぶ沫つけめん、です。
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"インド料理 ショナリ"
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ラッシーとインドカレー、
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おかわりのナンとライス。
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次は阿佐ヶ谷駅北口ダイヤ街入口脇に最近オープンした、"東京タンメン本舗 阿佐ヶ谷店"
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そのまま北口のロータリーを渡った所、ロッテリアのあった場所に"バーガーキング(Burger King)"がオープンしてます。
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スティーヴン・スピルバーグ監督映画「ターミナル」(The Terminal)では、この店のバーガーが美味そうに見えたものです。ハンバーガーはアメリカでは最も美味い食べ物だって言いますし。
で、ここはバーガー類が美味いのはもちろんですが、ビールも置いてて呑み客も歓迎してくれるのが有難いです。
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よって毎度ハイネケンを呑んでいるのですが…フレンチフライ、オニオンリング、BKテンダーズといったサイドアイテムが、いいつまみになります。
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そのビルを少し奥へ進むと、昨年オープンした"風雅"
ここでは、看板メニューの坦々麺を頂きました。
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その2階には"中華そば すみか"
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喜多方ラーメンと、味噌ラーメンです。
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同じフロアに"日昇園"
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そして最近行ってないけど、タイ料理の"アジアンキッチン サワディー"等もあります。

"博多ラーメン 長浜や"では、どデカゾバなるものを食しました。
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お腹空いてる時に嬉しい量で、この通り調味料もテーブルにいろいろ置いてあるので飽きずに食べられます。
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"航海屋"
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ここはスープと麺が2種類あります。

まず鶏ガラと魚介のミックスにネギ油が香ばしく、玉子麺の…『新味スープ』。
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それに、玉子をトッピング。
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そして従来のサッパリ鶏ガラスープで、平ちぢれ麺の『基味スープ』。
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それに、チャーシューをトッピング。
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さらにラーメンに付ける小さな御飯メニューも外せなくて、まずチャーシューおこわ、
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小赤丸丼、
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焼飯、でした。
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その近くの"なか卵"は24時間営業の呑み屋と受け止めましょう。
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そのなか卵のある道を駅と反対方面に進むと、ゆうやけ市が行われる松山通り商店街
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ここでは、いつもの名店"川名"があります。
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ここは大好きで、店が無くならないかぎりは間違いなく通い続けるでしょう。

そして見つかるのが"一代麺家 でんぷしい"
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当然、あの大昔にボクシング世界ヘビー級王者だったジャック・デンプシー(Jack Dempsey)から取った店名です。
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森川ジョージ先生によるボクシング漫画の大傑作「はじめの一歩」で主人公の幕之内一歩が使う必殺技デンプシー・ロールのオリジネーターですので、当然熱狂的なボクシングファンならずともその名を知っている方が多いでしょう。

そんな気合いの入る店名を冠したお店ですので、注文は激辛味噌らーめんで、それも辛さは最強レベルにしてもらいまいした。
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こちらは普通の、しょう油らーめん。
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場所はまた外れて、"鳥よし"も夜中にたまに…
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"開々亭"にて、マーボー麺。
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そしてスターロード
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頻繁に私がブラブラしているこの界隈ですが、定食は"8 1/2"
フェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)監督好きの私にはたまらない店名である、ここのスタミナたっぷりな丼には助けられた事もあります。
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今回は500円未満で食べられるチキンカツ丼。

スターロード呑み客にターゲットを絞っているように思える、"らあめん 龍"
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ビールとつまみのあと、
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〆にラーメン類です。
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"本格インド料理 バンダリ"
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"JAMB JAMB"
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飲み屋なのですが、定期的にあがた森魚さまのライブが開催されています。毎回フライヤーが韮澤靖先生の手描きだし!
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他にも様々な方が出演してますよ。

ある日は女優の近藤佑子さんがお手伝いしてました。
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当然、記念撮影のお願いして。
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彼女が着ているカッコいいTシャツですが、これはここJAMB JAMBのために韮澤靖先生が作ったオリジナル物。
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お店に行くと買えますよ!!

そして…ママの連れ合いだった故・福谷たかし先生が生んだ名作漫画「どくだみ荘」ですが、「新・どくだみ荘」も含めると単行本にして全42巻に渡る長大な物語の中から選り抜いた作品を収録して「福谷たかし物語」等もボーナス収録ている「レジェンドどくだみ荘伝説」(青林工芸舎刊)が、この度フランス語版も発売されました。
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"木菟(みみづく)"では、ママとお話しながら渋いつまみと共にゆっくり呑む。
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"忍び豚"
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"かぶら屋"
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ここは安く、名物黒おでん等のつまみが嬉しい。
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"最後の2$"
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"ラジオ屋"
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ここまでは今まで何度か紹介している私の定番でもある店ですが、最近のお気に入りは"あじ寅"
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私の好きなつまみがたくさんあり、量も多くて満足できるのです。
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鍋も既に何度か食べました。
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〆に麺を入れて、と。
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居酒屋出る時は満腹でも、酔った勢いで〆のそばとか食べるのは…
24時間営業が嬉しい、駅前の"富士そば"です。
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チェーン店ながらよく利用している富士そばですが、それも阿佐ヶ谷には安くて美味い立ちそば屋がないからなんですよね。

"タイ屋台食堂 ダオタイ"
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ゴールド街のおなじみ、"葉山房"で一杯呑んで…
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そうだ、そういえば先日は少し遠くに住む友人と話していたら『阿佐ヶ谷といえばたいやき屋さんがいっぱいあっていいよね~』なんて言われたのですが…そうなんですか?
私としてはたいやき屋なんて100軒あっても目に入らずに素通りすると思いますが、確かに私が毎日通る新進会商店街でも、
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使ってたクリーニング屋が潰れた跡地なので気になっていたら、オープンしたのがたいやき屋でしたので、これはさすがに気付きました。
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もちろん一度も買った事はありませんが…

それより、この通りですと"うさぎや"が圧倒的に有名ですね。
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ここのドラ焼きが日本一とかっていつも行列になっているのですが、みんなドラえもんみたいですね。

たまたま友人が阿佐谷パールセンターでたいやきを買うと言い出したので、それを待ち恐る恐る一口頂いてみました。
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しかも、生まれて初めて食べる流行の白いたい焼き。
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おっ、この皮なら、あんこが入ってなければ私でも食べられるかも。

謎の家。
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あと最近の阿佐ヶ谷ではイエロービジョン(Yellow Vision)なるライブスペースがオープンし、そこにあの伝説のウエストコースト系POP/ロックバンド・ブラウンコースト(browncoast)が出演するというので、駆けつけました。
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こちらは終演後のブラウンコースト癒し系Vocal担当、メグさん!
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今夜はここまでにしておきます。
それでは、今年もよろしく美味しんぼ!!


  1. 2010/01/21(木) 23:51:49|
  2. 旅行・紀行・街
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名画座・早稲田松竹で「燃えよドラゴン」が上映されています!

昨日は2010年1月16日…この日を待っていました。
私が向かった先は高田馬場、名画座の早稲田松竹です。
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東京でも今ではうんと数が少なくなってしまった貴重な名画座ですが、昨日から「燃えよドラゴン」の上映が始まりました。
今年もスクリーンでブルース・リー(BRUCE LEE)を観れる!とずっと楽しみにしてましたし、当然私は公開初日に駆けつけましたよ。
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1月22日までと短い期間だし、当然仕事もある中…今回は何回足を運べるか。
「燃えよドラゴン」は、そりゃ私が今まで一番数多く観ている作品でありその数は100回とかじゃ全然きかないのですが、劇場で観れるとなるともう、まだまだ何度でも観たいですよ。

ちなみに今回その「燃えよドラゴン」と2本立てという暴挙(?)に出たのは、「チョコレート・ファイター」
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タイの女ドラゴンが活躍するアクション映画で、プラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品です。いやカンフーじゃなくてムエタイだから『女ドラゴン』なんて言っちゃダメでしょうか。
しかしカンフー映画へのオマージュ大好きな監督ですし、彼のトニー・ジャーを主演とした前二作の「マッハ!」「トム・ヤン・クン!」は大好きで、どちらもDVDで何度も観ている作品ですが、今作は昨年の日本公開時に行けなかった物でもあり、2度嬉しいラインナップ。

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ずっと交互に上映されていてどのタイミングで入館してもいいのですが、さすがにブルース・リーの後に観て比べちゃ可哀想だから、「チョコレート・ファイター」から先に観れる時間を選んで行きました。
そして…脳の発達障害を持つ主人公の女の子・ゼンを演じたジージャー・ヤーニンのファンになった単純な私。

身体障害者であるゼンは、だからこそ賜った特殊能力があり…それは見た体術をすぐにコピーして体得できる、というもの。まぁアニメなんかでは珍しくない、しかも必死で修行して習得した技の持ち主を馬鹿にするかのような能力ですが、TVで観たトニー・ジャーや…何とブルース・リー截拳道(ジークンドーJeet Kune Do)までコピーし、怪鳥音も使うのだから嬉しい。ブルース・リー本人の顔は権利の関係でか画面上に現れませんでしたが。
でも他にもけっこうマニアックなブルース・リーオマージュと思われる所はいくつもありましたよ。
最強の敵がチック症で、ゼンはその動きまでコピーするのはヤバイのでは…
アレな頭なだけに恐怖感もマヒしているからと、男たちをバタバタやっつける事にもリアリティを持たせる設定もあったのかな。
やはりピンゲーオ監督作品ですのでこのノースタント、ノーワイヤーで頑張るジージャー・ヤーニンですが、そりゃ動きはトニー・ジャーより見劣りするし、鍛えた肉体を見せられないのは女性であるがゆえの残念な事でもあります。でも逆に女性でここまで出来るのかと観客も甘い採点で暖かく見て驚いてるだろうから、いいでしょう。だいたいまだ一作目のジージャー・ヤーニンですので、とにかく次回作に期待してますよ。
「チョコレート・ファイター」はアクション以外でも前作までより劣ってる部分もあるし、ストーリーや設定では突っ込み所満載なのですが、まぁそういう映画じゃないし単純にワクワクし、楽しませてもらいました。

そして次が…もちろん「燃えよドラゴン」
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昨年でブルース・リーが夭逝した歳に到達した私は、今回またこの作品を劇場で観直して何を考える…いや、感じる(Don't think.FEEL!)事が出来たのか。

この作品と再会した学生時代から、私は截拳道とアクション俳優を目指す修行に人生を捧げてきた。
そのうち誰が気付いたのか、いつの間にか私がブルース・リー本人なのではという事になり、畏れ多くも"二代目BRUCE LEE"を襲名し…
今では街を歩いていると
『やはり本当は生きていたんですね』
『ドラゴン怒りの鉄拳を観て人生が変わりました』
『倉田保昭がヌンチャクを紹介したって嘘ですよね?』
等と言われてサインを求められるまでになっているのですが、私の人生などブルース・リートリビュートでしかないのですね。
初代BRUCE LEEに歳で追いつき、この後もしかしたら追い越して歳だけは彼が生きなかった分も生きるのかもしれない。もうすぐ彼が年下になる…感慨深く、どうしたらいいのか分からぬ戸惑いを覚えて震えています。

おっと、劇場で観た「燃えよドラゴン」の話は…まぁ内容についてとかは今更いいですよね。
でもあの、冒頭で『考えるな、感じるんだ!それは月を指さすようなものだ・・・』ブルース・リーから教えを受けた羨ましいにも程がある少年役のトン・ウェイ(菫偉)はその後、成長して「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地撃攘」で悪役を演じたりしたのは知ってましたか?
有名な話ではジャッキー・チェンサモ・ハン・キンポーユン・ピョウという後に香港映画に黄金時代を築くトリオがチョイ役で出演していますね。
ジョン・サクソンジム・ケリーシー・キエンボブ・ウォールヤン・スエアンジェラ・マオインといった重要な役柄を演じた人たちはその後他の映画にも引っ張りだこになり、今でもブルース・リー信者から憧れの目で見られてドキュメンタリー作品とか作られると出演してくるし…
でももっと、例えばリーにヌンチャクを取られたあいつだとか、他の出演者達のその後の消息を探る事は出来ないのでしょうか…

この「燃えよドラゴン」「チョコレート・ファイター」の2本立て上映はわずか1週間で、繰り返すと1月22日までです!
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さぁ、早稲田松竹へ急ぎましょう!!

  1. 2010/01/17(日) 23:05:05|
  2. 映画、音楽、将棋、等
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トキワ荘(50) 石森章太郎 40 「新・変身忍者 嵐」

今夜は石森章太郎先生の「新・変身忍者嵐」(大都社刊)です。
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以前に「ココ」週刊少年マガジン(講談社刊)版の「変身忍者 嵐」を紹介してますが、その続編を思わせるようなタイトルながら似た設定の別作品。
1972年に特撮テレビ番組が放送されるのと同時期に石森章太郎先生の手で描かれた漫画版は2種類あり、後にマガジン版と区別するためでしょうが「新・変身忍者 嵐」と改題されたのが希望の友(潮出版社刊)にて1年間連載された本作。
こちらは何故か1998年6月まで単行本化されなかったので(なので当然石ノ森章太郎名義)、石森先生は直前に亡くなっていて自身の眼では見る事が出来なかったのですね…。

「変身忍者 嵐」「新・変身忍者 嵐」は共に基本設定は同じで、江戸時代を舞台に主人公のハヤテが父・嵐鬼十が編み出した化身忍者の秘法を悪用して日本征服を企む血車党に立ち向かう話。

ハヤテの頭には1本の小さな細い針が埋め込まれていて、その針が刀のツバ鳴りに共鳴して振動すると、鷹の顔を持つ変身忍者嵐になるのです。
第1話目の敵である牛魔王というのが化身忍法で牛人間になるのですが、彼の使う『ハンスウの毒』の能力はかなりユニークで好きです。
それから伊賀の忍者・名張りのタツマキと、その子供でカスミツムジという仲間も登場し、1話完結型で次々と死闘を繰り返し敵を倒していきます。

「変身忍者 嵐」のラストは暗く救いもない、そして驚きの秘密がありましたが、こちらの「新・変身忍者 嵐」の方が用意されているどんでん返しの凄さは上でしょう。
がいこつ丸(骸骨丸)に語られる事によれば、彼ら血車党の変身忍者達はハヤテと同じ血が流れる『同種族』で、20年前に『ふね』の故障で地球に不時着した遠い星から来た宇宙人だというのです!
『ふね』とはもちろん宇宙船で、地球人を使っていろんな作業させてたのは宇宙船を作るためだったのです。
しかも様々な動物が混ざった姿に化身していたと思っていたのに、実は地球人姿の方が変身後の姿だったとは…衝撃。

がいこつ丸は過去を忘れて同族として共に宇宙船に乗って故郷の土をふもうと誘いますが、目的のために地球人を苦しめる血車党に逆らった父の意思を継いで申し出を断り、好きになった地球人と残る事にします。
そして血車党の首領と思われた魔神斎を倒しますが、真っ二つに斬ったそいつはロボットでした…。
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しかもがいこつ丸らはハヤテを置いて遠い故郷の星へと宇宙船で旅立ち、残されたハヤテは山で一人立ちすくむ、空虚なラスト。やはり1970年代の石森章太郎作品はヤバイ~。
まぁこれで血車党という名の宇宙人たちは全員地球から去ったので、一応救われたわけか。

石森章太郎先生のこの2作に加えて、石川賢版というのもあるのですが、こちらはテレビ版に近い構成にしていて、大きな違いは血車党篇が終わった後も次なるエピソードに続く事でしょう。その石川賢版は「変身忍者嵐外伝」と改題して単行本化もされていますので、是非読んでみてくださいね。


……忍法を身につけようとおもったら 中途はんぱではだめだ
もっともっときびしい修行を 徹底的にやることだ

……忍者にはおとなも子どももない……!
生命をかけてたたかうことになったら
相手が子どもだからと手かげんはしてくれない……!
…中途はんぱな技術は むしろ危険を増すだけだ!



  1. 2010/01/15(金) 23:59:09|
  2. トキワ荘
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ゾマホン・ルフィンさん 3

今回は先日、1月9日にお会いしたゾマホン(二代目そのまんま東)さんです。
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西アフリカのベナン共和国から来た愛すべき土人であるゾマホンさんは大の親日家。ストイックかつ真面目で、限りなく優しい…
見てのとおりメチャクチャお洒落で、いい匂いがします。
彼が1998年に高円寺のラーメン屋でスカウトされたのがきっかけで大スターになり、現在はオフィス北野所属のタレントである事は皆さんご存知の通りですが、今回我々・秘密結社「大悟への道」の一行が共に撮影する場所に選んだのも、高円寺駅。ゾマホンさんが未だに住むボロアパートの、最寄駅です。
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はい、見てくださいよこの↑写真。

ひどいピンボケしてるのですが、これを撮ってもらった瞬間にゾマホンさんは『大丈夫?ピンボケしてない?』と仰ったのです。
私などは後で確認したら本当にピンボケしてるから驚いた次第ですが、何で撮られる側なのに分かったのでしょう。
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私が愛してやまないゾマホン・イドゥス・ルフィン(Zomahoun Idossou Rufin)さん。
彼は現在北野武(ビートたけし)の付き人でもあります。
それを知っているのだから当たり前の事実ながら、この写真撮った1時間ほど前まであの北野武と一緒にいたそうで…
やはりタケちゃんマン、日本一の大物である彼のリアルな話なんか聞くと夢のよう。まぁそれが無くてもゾマホンさんは尊敬していますが。
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ゾマホンさんが最初に学んだ日本の姿というのは、皆が丁髷・帯刀ですぐにハラキリ(切腹)をする野蛮な国だったといいます。
しかもそれは中学時代に授業で習ったのだというから、日本人としては複雑な思いですが…
そういえばゾマホンさんの本は面白いから読むようにといろんな人に薦めている私ですが、誰も読んでくれないのはどういうわけでしょう。
だいたい昨年出たゾマホン名義のCD「どんぐり野郎」はちゃんと皆が買っているのでしょうか?!
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これよりもビーズとかグレイとかドリカムとかアユとかオレンジレンジとかが売れていると聞くと、日本人として情けなくなります。

そういえば何度もお会いしているゾマホンさんですが、このブログで紹介するのは「ココ」以来だから2年と数ヶ月ぶりになっちゃいましたね。

今後はなるべく、もっとゾマホンさんの事を紹介していきたいと思います。
『ゾマホン・ルフィン fan site』とかやれたら、漫画紹介なんかしてるよりよっぽどいいかもしれませんね。
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貴方も、今後のゾマホンさんの動向に注目しましょう!!


  1. 2010/01/12(火) 23:29:32|
  2. 映画、音楽、将棋、等
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月刊漫画ガロ(88) Q.B.B. 4 「幼稚なOTONA」

昨年末はQ.B.B.作品を続けて紹介していた私ですが、今夜もう一作…「幼稚なOTONA」(青林堂刊)です。
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久住昌之久住卓也の兄弟からなる素晴らしいユニットQ.B.B.は、「幼稚大先生タケマン」で幼稚園児(から小学低学年)、「とうとうロボが来た!!」で小学生、「中学生日記」で言わずと知れた中学生を描いてきたわけですが、今作では何と、グーンと年代を飛び越えてOTONA…つまり大人です。
普通にオシャレとか慣れてセックスなんかもしちゃってる高校生以上の学生や若いサラリーマンでは、Q.B.B.の持ち味を生かすギャグ漫画的にはネタになりませんからね。

表題作の「幼稚なOTONA」月刊漫画ガロにて、雑誌の最後期である1998年~2000年に連載された作品。
これはQ.B.B.が確立させたとも言える続き4コマでストーリー物を描く手法は使っておらず、1回1話で普通の漫画っぽく見えます。ネタは他作品と同じく、絶妙な部分で『それ、あるある』と読者に共感させるギャグ漫画ですが。
さらに併録されているいくつかの作品はこれ以前に描かれた表紙のダンディな同キャラを主人公としたモノで、こちらは4コマ・5コマ漫画ですね。

とにかくQ.B.B.作品にハズレ無し。恥ずかしくも身に覚えのある逸話にププッと一人で吹き出しながら読んでしまいます。
主人公である表紙のダンディ、実はテンガロンハットを取るとハゲだったりカッコ悪いこのおっさんが、一人でバカやって妄想して自分で突っ込んで(作者もコマ外で突っ込んで)。
やはり漫画はしっかり時間かけて設定し、描き込めば面白くなるという物ではないですね。センスだけの勝負で投げやり感を出しながらも面白すぎますから。もちろんつまらない話も多々ありますが。
屁こいたり鼻糞ほじったり奥歯にはさまったネギ取ったり小便撒き散らしたり…下品ネタの方が可笑しいのかな。

あ、ダンディが"江ぐち"から出てきた!
久住昌之先生の出身地でもある東京都三鷹市に実在するこのラーメン店は、一人名義では初の本となったエッセイ「近くへ行きたい。秘境としての近所 舞台は"江ぐち"というラーメン屋」(はまの出版刊)で描かれた店ですが、やはり今でも好きなようで安心しました。
そのエッセイは父親が持っていたために私もかなり若い頃に読み、1軒の店について1冊を使って勝手に活字本にしている事実と文章の面白さが相成って深い印象を受けたものでした。自分の足でも実際に何度も行ってます。

さて「幼稚なOTONA」、この本は裏から見ても表紙になっていて、こちらから開くと世界初の『本格震災漫画』という「Mr.ボーサイ」が始まります。
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ここでもあのダンディなおっさんを主人公に一人で勝手にしゃべくってるのですが、特筆すべきはこちらで住居の標識が見えてこの人の本名が分かる事!

その名は・・・・美須田段次。ミスター・ダンディにかけたネーミングですね。

そして4色カラー漫画であり、もちろんギャグ漫画ながら掲載誌は地震災害研究所なる所から出ていたECO-J(エコ・ジェイ)で、連載期間は1997年から1年間。
真面目そうな名前の機関ですが、だとしたらかなり思い切った起用だったのではないでしょうか。一応は非常時の防災についての注意なんかもしながらも、かなりフザケたQ.B.B.節は炸裂してますから。

「幼稚なOTONA」はQ.B.B.次の単行本となる"マンガ家マンガ"、「コーチA(エース)」にも1話だけ収録されているし、ダンディのキャラは今後も起用される事が多々あるのかもしれません。


だけど実際はアメリカなんて冗談じゃねーよな
ウマイ蕎麦がないでしょ
ウマイラーメン屋がない
おまけにウマイカレーライス全然のぞめない
うまい酒とうまいビールとうまい日本酒がない
なーんだ アメリカ、ペケじゃん!



  1. 2010/01/09(土) 23:09:34|
  2. 月刊漫画ガロ
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劇画(104) 佐野豊 1 「ドラゴン危機一発」

前回に続いてブルース・リー(BRUCE LEE)関連の漫画作品で、「ドラゴン危機一発」(スコラ刊)です。
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ブルース・リーの没後25年…つまり1998年、その節目で彼の再評価が進んでいた頃に突如書店へ送り込まれた作品で、アメリカで「グリーン・ホーネット」「鬼警部アイアンサイド」「ロングストリート」等のリーが出たために今では伝説となっている有名な作品群に出演してから香港に凱旋し、心機一転ゴールデン・ハーベスト社と契約して香港映画に主演したその第一作目「ドラゴン危機一発」のコミカライズ作品です。
映画は1971年の製作で原題は「唐山大兄」、英語題は「THE BIG BOSS」…香港で当時の映画興行記録を更新して大スターになるきっかけとなった超重要なこの作品を漫画にしたのは何と佐野豊先生!!
いや、全然知らない名前ですが。分かるのは帯に書いてあるように、これが処女作であるという事だけ。

絵も見覚え無いし、まぁこの絵ならどこかで観てても記憶に残らないだろうななんて失礼ながら思ってしまいますが、ブルース・リーを描き続ける限り私は貴方を尊敬するし本も買い続けますよ。
他の作品に比べるといささか地味な「ドラゴン危機一発」を最初にコミカライズ作したのは、続いて「ドラゴン怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」「燃えよドラゴン」「死亡遊戯」と描いていくためですね?
勢いにのって「燃えよ!カンフー」「サイレント・フルート」といった悲劇の関連映画や、チョイ役で出た「かわいい女」とか、もしかして渡米前に香港で出ていた少年時代の作品も描こうとしていましたか?
しかし、そんな作者の想い(私の想像ですが)とは裏腹に、2度と佐野豊先生がリー映画を描く事も、その名が出版界で浮上する事すら無かったのであった…

でも表紙も裏表紙も映画のリー写真だし、開くとまず巻頭の4ページ使ってカラー写真が載っています。
当然数多く存在するブルース・リー・コレクターの本棚には、貴方の作品がずっと保存されるでしょう。この本が売れなかったのは我々リー好きな者達の力不足が要因でした。あまり落ち込まないで下さい。
それに海外のリー・コレクターにとっては激レアなアイテムとして高値で取り引きされそうですね。

「ドラゴン危機一発」
日本のこのタイトルは「007 危機一発」からパクっただけで原題ともストーリーとも関係無く、日本でのTV放映時には藤岡弘、がリーの吹き替えを担当したとか、当初はブルース・リーが準主役の予定だった所を段違いに凄いアクションを見せて主役になったとか、まぁいろんな話がファンの間で語り草になっています。
…が、ここでは漫画版「ドラゴン危機一発」について書かなくては。

まず舞台が製氷工場で、それを隠れ蓑にして麻薬を密売しているギャングの一味にチェン(ブルース・リー)が立ち向かう、といったあらすじは同じ。ケンカをしない誓いのために持つ母の形見のペンダントもあります。
しかしギャングのボスでもあるマイ工場長、つまりハン・インチェが演じたあの役柄のキャラはカンフー使わず、映画ではドラ息子だったトニー・リュウがカッコ良くなってラスボスになったという感じでしょうか。
もっと凄い、というか当時驚いたのは、殺されるはずのシュウらが生き残ったり、ラストで主人公であるチェンが逮捕されるあの悲しいラストは…逮捕されるのが敵側になるという真逆の展開!
そう、あの映画が持っていた悲壮感は無くしてハッピーエンドにしているのですが、でもチェンの性格は映画以上に暗いからあまりスッキリするわけでもない、という訳の分からない事になっちゃってます。
ラストで分かるのですが、チェンは父の復讐のために来ていたという動機付けがハッキリしているので、ここではそうしたのでしょう。

映画でのチェンは『好事魔多し』のことわざそのままに、調子に乗って女で失敗してというお茶目な一面もありましたが、漫画版ではそんな事もない堅物。
一度強さを見せてから、工場の連中と一、二、三、四とか言いながら行進してるあのシーンは一応あって『おおっ』とか思うのですが、敵を殴り飛ばしたらその後ろの板壁が人型に穴を開けて突き抜けるシーンが無いんですよ。あの名場面を漫画で面白おかしく描けるチャンスをスルーするなんて、この作者である佐野豊先生が本当にブルース・リー映画を好きなのか仕事として依頼されてやっただけなのか、疑問に思ったポイントでした。
ブルース・リーの代名詞とも言える怪鳥音をはっきり描いてないのは、映画では今作ではまだ出てなかったのを忠実に意識しての事だと思うので、やはり次に「ドラゴン怒りの鉄拳」を描いてもらいたかったのですが。


幼い頃から母と二人きりで…
その母も死んで今じゃ一人きりだ…
だから…新しい家族ができたみたいで…
うれしいよ



  1. 2010/01/06(水) 23:11:41|
  2. 劇画
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劇画(103) 本宮ひろ志 6 「ドラゴン危機一発 ドラゴン怒りの鉄拳」「燃えよドラゴン」

あけましておめでとうございます。
いよいよゼロ年代が終わって2010年代のスタートですが…この大悟への道では、私の半生…いや恐らくは生涯で一番の存在であり続け、今年で生誕70周年を迎えるブルース・リー(BRUCE LEE)様の関連作品で行きましょうか。


サンコミックス(朝日ソノラマ刊)から全2巻で上梓されていた、『劇画ブルース・リー』というシリーズの「ドラゴン危機一発 ドラゴン怒りの鉄拳」「燃えよドラゴン」です。
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画を担当したのが何と、あの本宮ひろ志先生の本宮プロ
本宮プロという名義で描いているのはジャンプとの専属契約の問題なのか…
真相は分かりませんが、いずれにしても絵に関するこだわりは低くて登場人物の顔以外はアシスタントに全て任せているとまで言われる本宮先生の事ですので、その辺りもどうでも良かったと考えるのが妥当でしょうか。

ストーリーは、もう映画そのまま…といえばそれ以上の説明はいらないでしょう。
ブルース・リー主演でアクション映画の古典にして最高傑作である「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」「燃えよドラゴン」といった作品を一度も観てないような愚かな人を探す方が難しいですからね。

正直あまり似てないブルース・リーが活躍し、ページ数の関係でダイジェスト的になっちゃってもいますが、私も含めた彼を愛する者に嬉しいのが漫画の中にリー本人の写真も挿入されている所。
2冊共、本当に惜しみなく映画から流用した写真がバンバン使われていて、その度にオオッと喜ぶ私…
それなら全部映画の写真を使ってコマ割りして本にしちゃえばいいと思われたのか、ずっと後に秋田書店からMOVIEコミックスなんかも出てますが、
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これはこれで違うんですよね…。リーを静止画で観れる、等の利点は若干ありますが。

どちらも動くブルース・リーを観れる映画に100歩以上及ばないのですが、当時はビデオやDVDでいつでも観れる時代ではなかったのですから、これで『代用』して手元に置いていたリーファンの気持ちを微笑ましく思います。
本宮プロの漫画版の方は、漫画に写真を入れまくるといった前衛的な手法を使っているのがとにかく面白いのですが、あくまでこれはリー人気に当て込んだ本であるからであって、その後も漫画シーンにいてこの手法が一般化する事はありませんでした。

どうしても比べてしまうのがオリジナルであるブルース・リー映画との違い。
「ドラゴン怒りの鉄拳」において腹巻きしている事で日本人だとばれ、チェン(ブルース・リー)に殺されて吊るされる奴が二人だったりといった細かい所がいくつかあります。
「燃えよドラゴン」ではハンがウィリアムスに対して『黒め!』などと発していたりで人種差別意識を本編以上に増やしていました。
リーVSオハラの映画史上に残る対決の所だけで写真で1ページ丸々使って、作者も感極まったか解説文を入れちゃってます。
『そのしゅんかんリーは人間ではなくなっていた……まさしく一匹の竜(ドラゴン)と化し……妹の復しゅうを果たすため烈ぱくの気合とともに怒りの鉄拳がうなりとんだ!』と。

そういえば数年前に「ココ」でエコーコミックの「劇画ブルース・リー」(ケイブンシャ刊)を紹介していましたが、このオムニバス企画の時と同じく本宮プロの「劇画ブルース・リー」でも何故か「ドラゴンへの道」が入ってません。
自分のブログに『大悟への道』などと名付けるほどの『ドラゴンへの道』好きである私にはそれは悲しく、外した意味も全然分からないのですが…。
唯一ブルース・リー自身が監督した作品であり、内容も漫画化するにふさわしいように思えるのに、これはどういう事でしょう。

ブルース・リーは小説版や実録・ドキュメンタリー本もあるし、また写真集的な本や雑誌なら星の数ほどあるわけですが、漫画化はそれに比べると少ないですね。それだけにコレクターズ・アイテムとして貴重!
いやそれでも漫画版は他にもいくつかあるし、私は海外版(アメコミ)のなんかも持ってますので、それらもいつか紹介できればと思います。

今夜の最後として、弟子に稽古つけて講釈する所の『Don't think, Feel!』で始まる、あの有名なセリフ部分の本宮プロ・約をここに転記して終わりにしましょう。


それだ老(ラオ)!
いいか……道を求める心だ
月への道を示す矢のようにそれがなくては感じられないのだ
大いなる栄光も………




  1. 2010/01/03(日) 23:43:27|
  2. 劇画
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BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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