大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(92) 川崎タカオ 1 「きまぐれな輝き」

今夜は川崎タカオ先生の「きまぐれな輝き」(青林工藝舎刊)です。
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よく「猟奇王」川崎ゆきお先生と間違えられているであろう名前の方ですが…
1975年生まれの神奈川県出身で、普通にいろんな所でイラストを見る事があるので漫画家としてよりイラストレーターとしての活動の方が有名かもしれません。
漫画の単行本は、2004年にオールカラーの「へたれチキン」(リトルモア刊)、そして2007年の短編集「きまぐれな輝き」だけですね。
ただアックス読者にはおなじみで、2004年の登場以来コンスタンスに短編を発表してきました。「きまぐれな輝き」には2007年までのアックス掲載作品と他少しが収録されています。

私もアックスVol.40(2004年8月)に掲載された「一瞬の潤い」以降ファンになり、一応注目してきました。
その「一瞬の潤い」は、さえない殺し屋のオヤジが"つけそば快笑軒"のつけそばに生まれて初めてハマった事により生きる喜びのようなモノを覚えてしまい、快笑軒の店主がターゲットになった時…という話で、泉昌之作品のような説明的な心理描写やグルメ描写が可笑しいのにシリアスな劇画調との融合に成功していました。

同じく劇画+ギャグながら大人向けのオチを付ける「屋上哀歌(エレジー)」「瞳・LOVE・YOU」、そして同じ場面を上下段で分かれて進む構成の「AV連続殺人事件」も傑作!
これらの作品が川崎タカオ先生の持ち味…というか個人的には大好きなのですが、他のは宇宙人や人面鳥やら変なヤツが出てくるギャグ漫画が多いですね。2話収録されている「待ちぼうけ紳士」は可笑しくも哀しく、やはり川崎タカオ先生はギャグ漫画に革命を…と、他の要素を盛り込む事を目指しているのではないでしょうか。


コツコツやってきた事で 最後の最後に他人を不幸にしたか…不憫な奴だ…
オレはダラダラ生きるぞ



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  1. 2010/02/28(日) 23:21:26|
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月刊漫画ガロ(91) 古泉智浩 4 「ライフ・イズ・デッド」

古泉智浩作品で絶対に紹介しておかなくてはならないのが、とりあえずもう一冊ありまして…それが「ライフ・イズ・デッド」(双葉社刊)です。
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古泉智浩好きでゾンビ映画好きの私が喜ばないわけがない"ゾンビ漫画"なのですが、単純にそれだけでなく、作品としての出来自体も古泉作品屈指の名作に仕上がってます。

漫画アクションにて2006年から連載開始した全1巻の作品で、舞台はやはりド田舎…とある葬式シーンでおじさん達が話してる方言から見て新潟県、と断言して良いでしょう。
今世紀の初めからアンデッド・ウィルス(UDV)が地球規模で蔓延していて、それに感染すると潜伏期間の後で発症し、死後完全なゾンビとなる。生きているうちはゾンビ状態を示すレベルが1~5段階に分けられています。

そしてその感染源は従来のゾンビ映画のように噛み付き、そして性交渉でも感染する、という設定です。ゾンビ初期段階は普通の人とそれほど変わらないように見えますからね…セックスしちゃうわけです。
主人公の赤星逝雄は、かつて感染していることを隠してゴム付けずにして感染者を増やしちゃうようなヤリマンの女・としてしまったためにアンデッド・ウィルス感染しているニートの23歳。それも女性経験は他に無いというのに…可哀想。
もう確実に死んでゾンビになる事が決定付けられた逝雄の、最後の生活を描いたのが「ライフ・イズ・デッド」なのです。

セックスで感染し、死を宣告される…つまりはHIV感染についての恐怖も意識しているのだと思いますが、それにゾンビを隠喩に使ってエンターテイメント色も加えつつ表現しているのです。
ゾンビ映画の巨匠にして基礎を作ったジョージ・A・ロメロ監督の初期作品と同じように、ゾンビを単純な恐怖の対象ではなく人間の怖さを描くために使っていて、良く読めばここで流れる深い悲しみに気付くでしょう。
ゾンビ化した者の動きも決して1985年以降の…というか「バタリアン」以降のゾンビ映画のように走ったり喋ったりは出来ず、あくまでロメロ映画型のゾンビになります。

家族にゾンビが出てしまった赤星家の両親と妹は、それでも表向きは優しく逝雄の世話をするのですが…父は感染者が出た場合に支給される銃でカッコつけて撃つポーズを決めていたら逝雄に見られたり、最後まで兄のために頑張ってアイドルを目指しているかに見えた妹・消子の仮面がはがれる時も見ものです。
他人である周りの人間たちはもっと最低で、主治医の先生と、逝雄に好かれるが実は先生の愛人だった看護婦・桜井は結局ゾンビになった人間をバカにしていて不謹慎なプレイをしてるし、唯一逝雄の親友として出てくる面井は無神経すぎる最低な奴で、逝雄の生きているうちに連載終わらなそうな「20世紀少年」を貸してきたり消子の部屋に侵入したりしてますよ。クソガキ学生3人組もとかもひどい。

そして迎える衝撃のラスト!
古泉智浩作品にしては設定もしっかりしているし、社会批判を込めた悲しい話ながらどこかふざけて笑え、エロ描写もある…ブラックすぎる名作!!


まったくなんてガキだ
学校教育はどうなってるんだ
ゾンビは差別用語だぞ




  1. 2010/02/24(水) 23:25:46|
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月刊漫画ガロ(90) 古泉智浩 3 「これが未来だぜ!」

今夜も古泉智浩作品で続けて、「これが未来だぜ!」(青林工藝舎刊)です。
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描き下ろしの3ページ漫画「プロローグ」で幕を開けますが、これがいきなり良いです。
1986年を生きる学生が20年後の2006年にタイムスリップしてきたら、エアカーも反重力エンジンも宇宙旅行も実現されていないし、ロボットはアトムみたいなのじゃなくホンダのASIMO程度だった。携帯電話、インターネットの説明をされて『へー』って言って終わる脱力作品…

それから短編、中編が続いていきますが、今回は題材をSFやホラーっぽいのに絞ったギャグ作品集。描かれた年代は1998年~2006年までと幅広めですが、まぁ古泉智浩先生は時代でそれほど絵柄変わってないので、違和感無く読めるでしょう。

まずは何とヒーロー物!の「変身エロイダー」
しかしいつものように舞台は田舎で、頭の中はエロでいっぱいの童貞男子中学生が主人公。
学校ではドストエフスキー「罪と罰」とか読んでクールなふりをしながら、その実頭の中はエロな妄想でいっぱいの杉村は、V&R星から来た者によって勝手に改造人間にさせられ、悪い宇宙人から学校を守るよう指示される。
性的な興奮によって起こるその変身姿は、仮面ライダーの顔の上からパンツかぶったようで、消火ホースのような生殖器からは射精の要領で破壊液を発射できるという情けないもの…
学校に教師として入り込んだ敵は加藤肩という、もちろん加藤鷹をモデルにした奴。
そして二人による、可愛い子限定の女子中学生徒をかけた対決が始まる!
くだらなすぎて面白いこの作品は、タイトルからしても一応永井豪先生の「へんちんポコイダー」の影響を受けているのでしょうか。

続いてアックスで連載していたのが記憶に新しい「四番目の男」
これは古泉智浩「ジョジョの奇妙な冒険」(第三部)です!
ある日、体に浮かんだ星型の紋章と共に超能力も身に付けた童貞男子中学生・鈴木旨夫は、ウルトラマンの偽者のような謎の人物から指令を受けるようになり、守護精霊(スタンド?)を使ったりしてショボイ活躍を始める。
すぐに出てきた二人の仲間、そしてタイトルの四番目の男…この新潟弁を使うただの汚いおっさんの正体は!?

次の「巨大戦闘メカ ガロハロ」もまた珍しい巨大ロボ物で、無理矢理言うならば古泉智浩「新世紀エヴァンゲリオン」。自身の自主制作映画を原作にしています。
ロボット開発をしている博士を父に持つ中西拳吾は、古泉作品の主人公にしては情けなさが少ない、というかケンカが強いヤンキー側。彼がドラッグきめてロボットを操縦すると…

最後は「ヘルレイジャン」「ヘルレイジャンII」の連作で、これは近代麻雀(竹書房刊)に掲載された作品のためかギャグ色がほとんど無く、ホラーと麻雀漫画を融合させた作品。
これは私も大好きなクライヴ・バーカー「ヘル・レイザー」を元ネタに使いつつも連合赤軍が命がけの麻雀を囲んだりもする…この作品集「これが未来だぜ!」の中では明らかに異色作で、入れる本を間違えてるような気はしますが、なかなか丁寧に人間の心理をも描いた短編で読み応えあります。

最初古泉智浩先生がSF作品を描き出した時は驚きましたが、その数も増えて近年では当たり前のようになってきましたね。
これからこっち方面に進んで行くのかと思いましたが、別にSFにこだわる事も無く幅広く描いてますが、どれもしっかりエンターテイメント作品で外れがほとんど無いのが嬉しいです。今後も読み続けていかなくてはなりませんね。


あれが日本一 エロ本持ってる中学生だよ
ははは パッと見 普通っぽいね



  1. 2010/02/20(土) 23:18:01|
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月刊漫画ガロ(89) 古泉智浩 2 「ジンバルロック」

今夜は久々の古泉智浩作品を紹介しましょう。
古泉智浩先生といえば数年前に「ココ」「転校生 オレのあそこがあいつのアレで」を紹介しただけでしたが、そろそろ他の作品もいくつか紹介していこうと思うのです。

となると、まずは初の単行本となった「ジンバルロック」(青林工藝舎刊)から。
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(↑左の帯はJUDY AND MARYのYUKIちゃんによる推薦文。これは初版だけかな?)

そうそう、私のブログではいつもジャンル分けが微妙な漫画家の場合少し悩むのですが、古泉智浩先生は月刊漫画ガロで問題ないでしょうか。
しかしガロでは描いたとはいえ1996年の再デビュー時に一度きりなんですよね。
その約3年前に大泉月光名義ながらあのヤングマガジン(講談社刊)のちばてつや賞で大賞を受賞してデビューしているわけだし、その後は月刊アフタヌーンの四季賞も受賞している、いわば最初から漫画家としては順調にエリートコースを歩んでいるかに見えた方。
しかしその作風からも、その後アックスを中心に描いていた事からも、『ガロ系』扱いされるのは本人も嬉しいのではないかと…勝手に推測します。

で、今回紹介する「ジンバルロック」もアックスにて1998年から2000年まで掲載していた作品。
アックスは創刊も1998年で私は最初から読んでいましたが、残念ながら年代的に「ジンバルロック」の連載開始時には高校を卒業してましたが、でも卒業してさほど時間が経ってないうちに読めたのは良かったと思います。
自分のダサく、何もやる気のなかった学生生活を生々しく再現して見せてもらっているような感すらあります。私も古泉智浩先生と同じ新潟県出身だし、嫌いな剣道部だったし…とにかく今でも大好きな作品です。

主人公は左官業を営む"赤金工業"の次男で高校二年生の赤金裕一郎
普通の高校生である彼が同じバカ高校に進むバカ達と歩む、くだらない日常を描いているのですが、地味な内容のようで面白さにあふれています。
第1話目からして、剣道部の柴田先輩が放課後に格技場でセックスする所を見せてくれて、その相手は同じ剣道部の原田という巨乳ながらブスな女なのですが…それを外から覗きながらオナニーしちゃう赤金と、その同級生・横野
そして横野は、『分かっただろ これがオレ達だ オレ達はこの程度なんだ』などと言う。

全編に渡ってこのような情けない描写が多くて、普通の少年漫画では主人公になりっこない者(学生時代の私のような)をカッコつけずに見せてくれる青春漫画!
剣道の大会に出場しても当然やる気なしでさっさと団体戦を負けて終え、後輩の平沢という部員が個人戦で勝ち進みそうになったら対戦相手を応援して負けを祈る(休みの日に会場に行かなくてはならなくなるので)。
その一人真面目に剣道をする平沢が泣きながら『いつだってヘラヘラヘラヘラしやがって…けい古だってサボってばかり…剣道何だと思ってんだよ!!』と問いかけてきたら、赤星は
『おい平沢 オレ達が好きこのんで剣道やってるとでも思ってんのか オレ達が 剣道やってるのは

ただ なんとなくだ』

そう答えるのです。それも宇宙空間をバックに背負って…
私のような者にとってはこれ、凄いリアリティ。ついにこんな凄い作品が出てきたかと連載当時は心で拍手喝采した私でした。

好きではないしブスだけど、女の子に好かれてキスとおっぱい触る所まで行っちゃう話やら、中学生のヤンキーから逃げる腰抜けぶりを見せる話やら、最後は先輩の卒業式まで、1話完結の連作方式でハズレ無しのエピソードが続きます。
兄の秀樹や父の則夫がメインになる話や、同級生の木下が在籍するバンドの話もあり、それらがまたどれも面白すぎて優れた短編集のようにも読める素晴らしいです、「ジンバルロック」
そうそう、バンドの話ではデッド・カクエーズというバンドが少し出てくるのですが、このバンド名の元ネタはもちろんアメリカ合衆国のデッド・ケネディーズ(Dead Kennedys)でしょう。それを新潟県人ならではの小ネタ的な名前にしていて嬉しい。

ただこのたまらない面白さには『共感』出来るかどうかの部分が大きいので、学生時代に勉強やスポーツに打ち込んでたりクラスに打解けてた人とか、もちろん恋愛やセックスなんかもしちゃってた人には分からないんですよね…
そう気付けばダメな日常を延々と繰り返してた自分も、全て「ジンバルロック」の面白さを分かるためだったのかもしれない。そう考えれば少しは報われるってものです。
あ、私も学校生活以外では喜び・楽しみもあったんですよ!ただそれがバイトして得た金を握り締めて東京に行ってはプログレのレコードやいろんな古本を買い漁る事だったりしただけで。しかも暗く無口でほとんどしゃべらなかった当時の私ですから、そりゃ田舎の農村の同級生、まして女子とは打解けられるわけがなかったのです。

最後に、前に古泉智浩先生を紹介した時に先生の住む亀田町(現在・新潟市)の実家の御菓子屋"古泉"まで訪ねた事を書きましたが、その時の写真が出てきたので貼っておきましょう。
まず、こちらはお店の案内冊子。
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当時の古泉先生は家業を手伝いながら漫画を執筆していて、確か3冊目の「チェリーボーイズ」が出ていたかな。私も一時実家に戻って住んでいた時期で…となると多分2002年くらいでしょうか。
店内にて、お母様とのショットです。
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二人とも凄く親切で、私は何も気のきいた質問とかも出来なかったけど優しく迎えてくれました。

もちろん、私もツーショット写真をお願いしました。
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手には「ジンバルロック」を持っていますね。

本に頂いたサイン。
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それとは別に、お店で購入したお菓子の包み紙にもサインを頂いちゃいました。
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本当にありがとうございました。感謝してます。


ブラジャーだ!!
これが生乳だーっ!!
自分の中の大切な何かに対して
ごめんなさーい



  1. 2010/02/15(月) 23:46:39|
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旅行・紀行・街(78) 東京都三鷹市 5 三鷹の森ジブリ美術館、禅林寺、一圓三鷹北口店…等

今回は東京都三鷹市への旅。早速、三鷹駅へ。
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彼こそがスピリチュアル・マーダー、外道坊でしょうか。
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今や三鷹市といえば"三鷹の森ジブリ美術館"が全世界的に有名ですよね。
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私も向かいました。
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だんだん残り距離が減っていく、この案内板にワクワク感が増します。
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で、到着!
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トトロのニセ受付やら、外から観るここまではもう何百回と通っているのでいつもの風景なのですが…実は入場するのは今回が初めて。

全国のローソンでしか購入できないチケット(入場引換券)は大人1,000円で、
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当日に↓の35mmフィルム付きっぷ1枚と交換してもらえます。
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このフィルムは、ジブリ作品いずれかの中から3コマ分が付いているのですが…どの作品、どのシーンのフィルムが貰えるかは、手渡されるその瞬間まで分からないのです。
私は「ゲド戦記」、同行した友人は「ハウルの動く城」と、共に全く思い入れの無い作品の、しかもつまらないシーンでした(泣)

私にとってスタジオジブリ(STUDIO GHIBLI)作品は、少年時代からの強い思い入れと愛着があって「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「火垂るの墓」「魔女の宅急便」までの作品は劇場で観た上でビデオでも何度も観てるし、もちろんジブリ以前の、宮崎駿監督にとって初の映画作品「ルパン三世-カリオストロの城-」も日本映画屈指の傑作である事は間違い無いと思います…が、この1990年以降の作品はそんなに好きじゃないのです。

そりゃ思い出のジブリ作品ですのでずっと追い、観続けてはいるんですよ。
「おもひでぽろぽろ」「紅の豚」「海がきこえる」「平成狸合戦ぽんぽこ」「耳をすませば」「ON YOUR MARK」「もののけ姫」「ホーホケキョとなりの山田くん」「千と千尋の神隠し」「猫の恩返し」「ギブリーズepisode2」「ハウルの動く城」「ゲド戦記」ですか。
ほぼ全部ビデオ(新しいのはDVD)でも買ったけど、いくら映像のレベルを上げても格段に前者より落ちてる…観客(私)が大人になってから観てるという事を差し引いても、比べ物にならないでしょう。むしろ何度ガッカリした事か。

そんなわけや、いつも混んでてチケット取るのも困難だった状況もあり、近所で三鷹の森ジブリ美術館がオープンしてもすぐに行く気にはなれなかったのですが…行って良かった。
館内は撮影禁止なので写真での紹介は出来ませんが、企画展示も常設展示も共に凄かった!

写真撮れる所はまず屋上で、いつも通りから見えていたロボット兵。
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凄い!カッコいい~!
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そしてラピュタコントロール用の石!
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どちらも「天空の城ラピュタ」モノなのが嬉しいです。

あとはパティオ(中庭)。
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階段の上にはオリジナルメニューの食事もできるカフェ"麦わらぼうし"
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ここは満席で入れなかったのですが、テイクアウトショップもあり、
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ここで風の谷のビール、
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ホットドック、
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アイスクリームです。
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ちなみに↑この人達、一緒に行ったわけではないのですが同じ日に行く事は聞いていて、そしたら館内で会えました。
ジブリ美術館はカップルだらけのデートスポットのような所だったので、男二人で行った私たちは助かりました。

館内は細かく素敵な趣向を凝らしまくったジブリ美術館ですが、中でもメインはやはり美術館専用のオリジナル短編アニメ作品でしょう。
現在上映しているは「ちゅうずもう」でした。
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これがまた出来が良くて、過去に上映した作品も観たくなったのですが…どうにかして観られないものでしょうか。

土産物ショップ"マンマユート"ではいくつか買物して、ジブリ美術館とお別れです。
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これは『みたかシティバス』バス亭の案内トトロ。
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風の散歩道沿いにある、"山本有三記念館"
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この前を流れるのは太宰治が入水自殺した玉川上水ですが、
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(水はほとんど流れていない)

近くに碑も据えられています。
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昨年も禅林寺を訪れました。
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もちろん、太宰治森鴎外のお墓があるお寺で、
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墓参りに行ったのです。
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6月の命日は大分過ぎてからでしたが…こちらは太宰治で、
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こちらが森鴎外
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ついでにこちらは、国立天文台三鷹キャンパスの近くにある面白い建物。
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ここの名前は三鷹天命反転住宅といって、芸術家で建築家の荒川修作+マドリン・ギンズの手による、住むと長生きできる(死なない?)住宅らしいです。


一度、三鷹駅に戻って仕切りなおしです。
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三鷹駅構内にある"武蔵野うどん 彩花庵"でカレーうどんでも喰い、
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三鷹駅南口出ると続いている中央通りの、三鷹と文学に関係のあるモニュメントでも見ながら散歩するのが良いでしょう。
赤とんぼの碑。
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少年の像。
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地球を支える手と人間萬歳。
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本のレリーフ。
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夕方になってきたら当然呑みに出かけますが、三鷹での定番は"大衆酒場 凧凧"(はたはた)。
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ここは値段設定安い上に毎回貰える無料券で最初の一杯がタダだし、次からホッピーに移行して…かなり安く呑めます。
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お魚さんが大好きな私が好きなのは刺身類に、
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煮物、
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とっておきの、 巨大なカレイのから揚げ。
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さらにグラタンとか鉄板の、この手の焼き物も美味しい。
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穴子一本寿司に目玉焼き丼、
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その他、いろいろ…
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はい、サバラ~。
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店を出ると、呑み過ぎて駅前で倒れる者あり。
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次は名店"婆娑羅"(basara)へ。
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食べ物がどれも好みの味付けなので、お酒のおかわりも進みます。
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"風神亭~風童子~"
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店の雰囲気は良いし、最初に頼んだ刺身が美味しくてすぐにお気に入りの店になりました。
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私の大好物は、お魚のカシラなのです。
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そして、目の前で切られるシャシュリークですよ!!
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バーン!美味い!
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"上海菜館"
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三鷹駅北口から徒歩1分の所にあるのは、株式会社モンテローザの本社、白木屋三鷹ビル
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あまり行かない居酒屋チェーン店ですが、今回は"魚民"へ。
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自慢の三節根!
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同じビル一階にあるグループ店ですが、ここ"うまいごはん家"
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安い食事のセルフスタイル店。朝から呑んだりラーメン食べたりで何度か利用しています。
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みそラーメン、黒みそラーメン、
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激辛極太ウドン。
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こちらはモンテローザ本社ビルから場所が少し離れるかと思いきや、反対側の入り口が白木屋と繋がっていて、トイレを共同で使用している…"三鷹ホルモン おいで屋"
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真っ暗な夜道に突然現れる感じが良いです…

ま、食事メニューはやはりモンテローザ系列なりの質でしかありません。
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あとは松屋フーズの本社もありますが、その一階にあるトンカツ料理の"松八"とか、
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その近くの"松屋"などは、三鷹では貴重な24時間営業の飲み屋としても使えます。
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ビールと牛皿とか頼んで…
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こちらは普通の牛めし。
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三鷹でラーメン屋といえば、私は10代の頃に読んだ久住昌之先生の初単独エッセイ「近くに行きたい。 秘境としての近所ー舞台は江ぐちというラーメン屋」(はまの出版刊)もあって思い出深い"江ぐち"がありますね。同書が書かれた時は移転前の旧店舗時代でしたが。
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後に「小説 中華そば「江ぐち」 アクマとタクヤのラーメン屋」(新潮OH!文庫刊)として復刊されたのは驚きました。その後の江ぐちについてなども加筆されていて、やはり名著なのですが…
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ここもついに閉店するとニュースが流れたら、もう毎日長蛇の列でしたよ!そして先月末で、本当に閉店してしまいました…
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Q.B.B.漫画「中学生日記」が実写化されてDVD化した時にQ.B.B.のお二人と山下敦弘監督が対談した場でもありましたが、あれは今となっては貴重映像ですね。

他に有名な"らーめん 文蔵"
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いつも行列が出来てるし、早く店を閉めるからまだ食べれてないのですが。

そこで大抵行くのは"らーめん ぎょうざ なないろ"
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2006年創業のこのお店、美味いです!店名のなないろとは、自家製オリジナルの七味唐辛子にちなんで付けた名だとか。

まずビールとぎょうざ、
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そしてこれが正油らーめん、
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みそらーめん、
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つけめん。
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"北海道ラーメン 特一番"
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味噌ラーメン、
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激辛マーボーメンです。
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そしてこの店、かつて極真空手の全世界大会を制した事もある佐藤勝昭氏の著作「王道の空手」を飾ってあります!
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場所を北口に移動して、"日高屋"。まずビールとつまみ。
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160円のニラキムチ、辛くてサイコー!
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それから麺類は…味噌ラーメンとつけ麺でした。
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そして最後はいよいよ、"一圓三鷹北口店"
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飲み屋としても最高なこの店では、人数多くても短時間の宴会はお薦めです。
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おおっ!この日は偶然にも、友人とシャツが赤白チェック(楳図かずおチェック)でかぶった!
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定番中の定番がでかい餃子。
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他にもつまみは豊富で、
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最近食べた麺類は、まず一圓らーめん(激辛)、
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チャーシューメーン!(激辛)、
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辛みそキムチらーめん、
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手前味噌ラーメン(激辛)、
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あんかけ揚げそば、
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広東麺
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上連雀らーめん(トッピングにチャーシュー)、
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マーボーメン、
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とんこつらーめん九州男児、
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ほうれん草らーめん、
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お店の中と外。
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餃子だっこ!!
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最近では一圓三鷹北口店の目印になっている可愛いイラスト。

これらの絵は店長の娘さんが描いたのだそうですが、素晴らしいと思います。
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こちらは店長の川原さん。たまには真面目に働いてますね。
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駅を挟んで反対側、つまり"一圓三鷹南口店"ですが、
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こちらはついに行こうとしたら休みだったり…で、未だに食べれてません。

宅飲みも楽しいですね。
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ぐわし!
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フランスの美味しいワインと、タラコ焼いて…
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ブルース・リーの顔マネらしいコレで、今夜はお別れ…
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  1. 2010/02/10(水) 23:33:43|
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藤子不二雄(35) 「みきおとミキオ」

今夜の藤子不二雄作品は、「みきおとミキオ」(小学館刊)です。
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掲載誌は小学館の学習雑誌。学年別に幼稚園向けから小学六年生向けまである、いわゆる『学年誌』で…
1974年の小学四年生、1975年の小学五年生で連載されました。

懐かしいですね、小学○年生。あれは小学三年生を毎年読むとかではなく、自分の学年に合わせて三年生になったら小学三年生を読み、四年生になったら小学四年生を読むわけじゃないですか。ほぼ100パーセント読者ターゲットが絞れるこの雑誌には、漫画も面白い作品がいくつも載っていました。そして、どの学年のにも載っていたのは「ドラえもん」でしょう。
しかも藤子F先生は、それぞれの学年ごとに内容も描き分けた「ドラえもん」を載せていたんですよね。同じ小学生でも学年ごとに違う「ドラえもん」を読んでいたわけです。
『学習』する雑誌という名目では親も認めざるを得ないからいつも堂々と読めて、絶対に藤子不二雄作品を読めた素晴らしい学年誌…思い出すと甘酸っぱい感じです。

今回の「みきおとミキオ」に関しては掲載当時読んでいた人は私よりかなり上の世代になりますが、この時代は今では信じられない事に「ドラえもん」がテレビアニメ化されるも低視聴率のためすぐに打ち切りとなっています。
そのせいで学年誌でも「ドラえもん」を止め、新たに売り出そうと考えて「みきおとミキオ」が連載開始されたのです。しかし「ドラえもん」に未練があった藤子F先生の意向で連載は継続したまま2本同時に学年誌で連載していた所、ついに「ドラえもん」人気に火が付いたため「みきおとミキオ」の方は短期打ち切りとなったそうです。
てんとう虫コミックスの上記単行本には1巻という表記はありますが、2巻以降は存在せず全1巻。

私がもう一種類持っているのは"藤子不二雄ランド"(中央公論社刊)版で、
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てんとう虫コミックス版と同じ話が収録されているこちらには、しっかり全1巻表記もありますね。

いずれも何故か、10年以上前からずっと品切れ状態のままで再発されなかったために軽くレア化していたのですが、つい近年の2006年になって復刻の文庫版が出ちゃいました。
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こちらの小学館コロコロ文庫版には、それまで未収録作品だった「ひみつのタイムトンネル」が入り、つまり一番多くの話を読めるようになっています。でもやっぱり文庫版って物欲がそそられないんですけどね…
これでもまだ、連載当時に描かれた作品から残り3話が原稿紛失のため読む事が出来ません。

さて「みきおとミキオ」のストーリーですが、藤子F先生お得意のタイムスリップを利用したSFギャグ漫画です。
主人公は普通の小学生であるみきおで、家に入って勝手にいろんな物をくわえて行ってしまう変な容貌の犬を追って、裏山にある太平洋戦争中に使われていた防空壕まで行き、その中で偶然にタイムトンネルを発見します。
そして100年後の世界へ迷い込むのです。このタイムトンネルは他の時代は無しで100年後の東京に住むミキオ少年の家のベランダのみ、行けます。そして何度でも往復自由。

あの変な犬はミキオの飼い犬・ポンチでした。
そしてミキオ。彼はみきおと瓜二つだった事から定期的に入れ替わり、みきおとミキオ…過去と未来の交換生活をするのです。そしてお互いの世界における常識の違いから来る発見やカルチャーショックを楽しむ、といった展開を1話完結の連作形式で繰り広げるのです。

藤子F先生による連載漫画には付き物の、「ドラえもん」におけるジャイアン(ガキ大将)やスネ夫(その取り巻き)やしずか(ヒロイン)といった役割のキャラ達も登場するのですが、連載自体が短かった事もあり出番は少なく終わってしまいました。
一応名前を書いておくと、現在では
ガキ大将=フグラ、取り巻き=ラッキョ、ヒロイン=ユリ子
未来では
ガキ大将=ブクラ、取り巻き=トンキョ、ヒロイン=マリコ
と、共に名前も顔もそっくりです。彼らは全て子孫だという設定は無いと思うのですが、まぁ偶然という事で…
「みきおとミキオ」は、みきおの未来世界体験ばかりを追っていて、ミキオの過去世界体験についてはほとんど描かれる事がなかったので、その同級生3者達も未来の方がまだ多く出てきます。

さあ、貴方もしっかり描写される100年後の世界を楽しみましょう。まぁSFにおける典型的な未来世界なのですが…
それに連載開始時から数えると既に40年近く経っているため、まだ半分までは行かないけど確実に未来の方へ近づいていますね。
そんな途上の時代にあたる2010年現在の視点から見て、科学は既に超えてると思える所(例えば携帯電話は無い)もありますが、しかしあと60年ちょっとでここまで行かないだろうと思える所(例えば子供の宇宙旅行)等もあり、いろんな想像もしながら読んだら楽しいと思います。

「モジャ公」等、他の藤子F作品と同じように未来人は便利な機械に頼りすぎたために簡単な計算も自分の頭では出来ず、体の力も弱くなっています。
この設定もどうなんですかね…だからこそ、みきおが『盲人の国では片目の男が王様だ』の思想的なスカッとした活躍を見せてくれる場面も生まれたわけですが。

1974年当時の「みきおとミキオ」読者だった小学生は幸運だと思いますが、しかし我々は『未来』描写を楽しむ他に、ここで描かれる既に『過去』になっている『現在』も楽しめるのはよりお得で良いかもしれません。
最も100年間というたかがそれだけの時間でどうこう考えている読者に対し、単行本最後のページでのみきおとマリコの会話はこう、
『おんなじだ!百年前の日の出とちっともかわりない。』
『かわるわけないでしょう。人間の歴史がはじまった五千年前から……いえ、何十億年もむかしから太陽は同じように輝いていたのよ。』
『そうだね。宇宙の歴史から見れば人間なんて、まだ赤ちゃんなんだね。
そして、これからあとの歴史は、ぼくらがこの手でつくっていくんだよね。』

そう言って細かい事にチマチマ悩む現代人を壮大なスケールで反省させてくれます。
未来が…いや今でも既に科学力を得ると同時に失った貴重な物を考え、人類としてこの後どう進んでいくのか考えてみましょう。

絵柄も可愛い「みきおとミキオ」。ここでは細かく1つ1つのエピソードを語ってはいられませんが、藤子F先生の様式美あふれる面白くて心も温まる作品ばかりですので、読んでみてくださいね。



  1. 2010/02/05(金) 23:16:25|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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