大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

劇画(140) 上村一夫 20 「津軽惨絃歌 怨霊十三夜」

今夜は上村一夫作品から、「津軽惨絃歌 怨霊十三夜」(チクマ秀版社刊)。
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「怨霊十三夜」といえば週間漫画TIMES(芳文社刊)で1976年から掲載されたオムニバスシリーズで、その名の通り十三編に渡るのですが…今までに
「ココ」その二夜「おきせの乳房」その十一夜「刺青心中」を、
「ココ」その一夜「子年のお岩」を、
「ココ」その四夜「蛇の辻」その九夜「蝦蟇」を、
というように前に紹介してきました。

この単行本には表題作の「津軽惨絃歌」その三夜に当たり、他にその五夜「春の雪」その六夜「春の華」その七夜「春の嵐」その十二夜「まごころ」が併録されています。
となると残りはその八夜、十夜、十三夜という事になりますね。

今回のを順に見ていくと、5回に渡り連載された一番長い「津軽惨絃歌」だけ1976年の作品。
冒頭いきなり見開きで『ドドドドドォォン』と大荒れの海と嵐、そして三味線を弾く女が登場する、大仰さが素晴らしい幕開け。もちろん絵の芸術性が高い作品です。
その女は瞽女(ごぜ-女盲目の旅芸人)のお波、その元へ駆けつけてきたのは村の網元の息子・真介。身分のかけ離れながら愛し合う二人を描いてます。もちろん、抑えがたい情念をドロドロに燃やしながら。

父親にいいように仕組まれ、言いくるめられた真介は妊娠しているお波を諦め、お波だけが罰を被る事になるのです。瞽女の仲間から三味線を弾く右手を切り落とされ、さらには両耳をちぎりとられ!元々盲目な上に利き腕と音まで失って雪の中に放り捨てられるのですが、それでもお波は生きる方を選ぶのでした。
落とされた自分の右手を、そして木の根や蛇を喰らいながら、たった一人で娘を産み落として復讐させる…となると誰もがこの前(1972年~)に小池一夫(雄)原作を付けて生んだ名作「修羅雪姫」を思い出すでしょうが、この「津軽惨絃歌」では幻想物語に仕上がっています。

あとは全て1977年の作品ですが、食道楽が高じてついに禁断の食材(…やはり人肉)に手を出す尼を描いた「春の雪」。罪人首を刎ねる家格(おおっ、公儀介錯人!?)で"首斬り浅右衛門"と呼ばれた山田浅右衛門とそれに斬られたがる少女の女中の話「春の華」(山田は実在の人物で、沙村広明「無限の住人」なんかでも出ます)。希代のペテン師または鬼才と呼ばれた博物学者・平賀源内が女性器用の性具(今で言うバイブレータ)を実験する話「春の嵐」

最後の「まごころ」は、チビで盲目の按摩と大女の仲良し夫婦が相撲を取る見世物興行で大当たりしますが、女房・おかねが金持ちの道楽のために本物の関取・恐山関によって強姦され、敵討ちに行った按摩は返り討ちにされて殺され…そこで土俵で決着をつけるべく、江戸でおかねVS恐山関の取組が決行される話。
読者はラストの土俵上で凄い光景を見て感動を覚える事となるのですが、怨霊十三夜シリーズ中で一番ユーモラスに描かれているのがこの「まごころ」であり、山口昌男・漫画論集「のらくろはわれらの同時代人」立風書房刊)で日本の芸能や女相撲の歴史と共に語られていた作品でした。
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没してから長い年月が経つ上村一夫先生ですが、こうして復刻しては現在の読者に激しい刺激を与え続けているのです。劇画の中にある、色あせない芸術の力がよく分かりますね…


人の心にだきゃ 耳は無(ね)ごす
海神様のおつげば聞くべす
まいねごす~~ まいねごす~~
いごーすじゃ~~ いごーすじゃ~~



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  1. 2012/04/24(火) 23:59:04|
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劇画(139) 土田世紀 1 「俺節」

今夜はいよいよ土田世紀先生。

1969年生まれで秋田県出身の土田先生は、17歳時に有名漫画賞を受賞し、その1980年代後半から精力的に活動している方。「永ちゃん」「タックルBEAT」「編集王」「俺のマイボール」「競馬狂走伝ありゃ馬こりゃ馬」「同じ月を見ている」「ギラギラ」「雲出づるところ」…等々、多くの代表作を持ち映画化・テレビドラマ化された作品もありますね。絵柄は時代によっても違いがありますが、能條純一系だったり池上遼一系だったりするバリバリの劇画。
感動物語や男気をスマートにではなく、ダサ格好良く正直に描く作風がたまらず、ほぼ全作品読んできてますが…私が1作品だけ紹介するとするならば、演歌漫画「俺節」(小学館刊)。
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1991年から1993年までビッグコミックスピリッツにて連載されていた作品で、単行本は全9巻。

しかし演歌漫画って…音楽を題材に使った漫画はバンド物のロック漫画などがいくらでもありますが、演歌となると他に知りません。そしてこの「俺節」は、タイトルの題字を北島三郎が書いているのです。つまり、実際の演歌界からのお墨付き!
青森県北津軽郡にて祖母と二人で住む高校生の主人公・海鹿耕治(コージ)は、気弱でアガリ症だが歌は上手いというだけの男。
それが初めて勇気を振り絞って好きな女に告白した…いや、しようとしたら重度にどもってしまい笑われ、卒業を待たずに上京。故郷でバカにされながら生きてきたコージですが、津軽弁もそのままに東京という新天地で演歌歌手を目指す!そこで出会う人や歌、そして自分で切り開く未来などを描いた作品です。
作中で歌われるのは、実在の歌。その歌詞が歌手名と共に登場しまくるので、JASRACへの支払いが大変な作品でもあるのではないでしょうか。でも、この時代だからかJASRACの承諾番号は入っていませんね。

2話目から東京生活が始まるコージは到着の上野駅でまず、人々が急いでガーッと階段を駆け上がってくる様(東京では日常の光景)を見て驚き、『なにかあったんだスか?』なんて聞いて突き飛ばされ、まだ『火事でもあったんだべか?』と狐につつまれたような顔してます…好きなシーンです。
それから演歌の世界で一番の大御所歌手であり、憧れの北野波平(顔は北島三郎)の元へ弟子入りしに行きますが相手にされるわけもなく、しかしここで同じく追い出された沖縄出身の南風原太郎(オキナワ)というギタリストと出会い、今後相棒として共に行動する事になります。彼に連れられて住居も"みれん横丁"というドヤ街に決まりました。

そしてテレサというフィリピンから来た不法就労者…つまりジャパゆきさんと出会い、彼女が本作のヒロインとなるのですが、正直この設定は驚きますよね。後に同誌で新井英樹先生がフィリピン人妻を描いた傑作「愛しのアイリーン」を描く事になりますが、それよりずっと前の事です。
そして当時のフィリピン人に対する容赦ない仕打ちがちゃんと描かれており、テレサはストリップ劇場で『本番生板』を強要されているのです。当然彼女らを商品として扱うヤクザがバックに付いてるわけですが、コージは自分の歌の初めての客であるテレサを命かけて脱走させます。
それから人生の節々にあるという『"男"をかけたパツイチ』てなわけで『オマンチョ』して…要は童貞を捨て夢の同棲生活が始まる、と。

コージのオキナワ、テレサに続く重要な出会いは、流しの演歌師・大野。そうそう、コージは演歌歌手を目指す身であした、それでまず大野に弟子入りして流しで演歌修行を始めるのです。
ただ、そこは土田世紀作品なので…何度もリアルで残忍な暴力の世界にも巻き込まれます。流しをやる上ではヤクザとの関わりが出来てしまうのですが、同じ津軽出身者と意気投合して鉄砲玉に行くのを止めようとしたり、地方周りで地元の暴走族ともめた時はボコボコにやられたコージが総長につかみかかり、殴るのか!?と思いきや、何と小便漏らしながら五木ひろしの「暖簾」を歌い始めました!この場面でこれ、凄いシーンです。

その後も様々な理由から殴り殴られ、暴力沙汰は付いて回るこの「俺節」
ある事件からテレサは祖国に強制送還され、失意のコージの前に登場するのは羽田清次。東京生まれでオシャレ、ロックバンド"ショート・ホープス"のボーカルやってモテモテだった彼が、コージの流しで歌う姿に触発されて演歌歌手に転身し、賞金100万円の『輝け!納涼演歌合戦ドカーン』で雌雄を決する事になるのです。
それがきっかえで演歌界の仕掛け人・戌亥辰巳に目を付けられたコージはレコードデビューの話を持ちかけられるますが、相棒のオキナワは暴力の世界に落ちていく…

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ヤクザが絡んだ麻薬の取り引き、殺し合いの世界まで足を突っ込んだオキナワを連れ戻したコージ。
運命の激動はまだまだ続きますが…コージは戌亥の事務所で、オキナワは北野波平の元で羽田清次と共にレコードデビューを果たすのです。
もちろんどちらも平坦な道ではなく、コージはくだらないバラエティ番組に身売りされてカエルの被り物してのテレビデビューになりましたが、おおっ、この『輝け!!第4回歌ってよかともスッチョネッチョ』には友部正人やジェームス・ブラウンも出ている!

それから一度はコージと組む事になった寺泊行代、コージのマネージャーになった唐名新政、担当ディレクターの浜田山翔(もちろん浜田省吾にクリソツ)、作詞家の防府下松(長渕剛にクリソツ)、作曲家今賀政美、同級生の赤崎みどり、そしてコージ自身の…一つ一つが骨太で感動的な人間模様・生き様が描かれるのですが、もう傑作エピソードが多すぎて最高です。

今まで作中で演歌の名曲を歌い続けてきたコージですが、北野波平の協力もあっていよいよオリジナル曲…そして作品タイトルにもつながる「俺の俺節」(後に小林ひさしの「俺節」)でデビューする事となり、みれん横丁を出て中央線・西荻窪のワンルーム風呂付きへ引っ越しました。
そのお披露目は"神保大学"の学園祭ライブで、ライバルである羽田清次の前座という屈辱的な場で、観客の誰にも望まれない第一声になりましたが。

このステージの前に防府下松が言った、
『演歌ってのァ 断絶の歌なんだよ……故郷と都会、男と女、過去と未来……なんぼ叫んでも届かない絶望の深さ、空しさなんだよ……ただ耐えるしかない孤独の歌さ……
カラオケなんかで気安くマイク振り回すガキに、演歌がわかるもんか………』

というセリフを私は大事にしていて、演歌の懐を見た気になっています。

当然大学が舞台となるこの学園祭では、朝霧峰代(マユ)という写真部の娘との出逢いがありました。二人は共に悲しい部分で共有して意気投合し、マユはコージの『ファン第一号』を自称し(本当はその前にテレサがいますが)、本気でコージを好きになるのでした。
ショートカットの可愛い娘に愛されて、遠くフィリピンに彼女を持っているコージはどうするのか…

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いよいよ最終巻になる9巻の冒頭、コージはマユと富士山を観に行く、というこの作品では珍しいデートのような行為をするのですが、その時にマユが言うセリフはこう。
『コージ君て、可哀相……言っちゃなんだけどサ……マイナーなイメージの演歌の世界に早くから入って……
 同い年のアタシ達 若者がするような遊びは、なにひとつ出来ず……いつ花が開くかわからない歌の為に、東奔西走し……
 お客さんには心ない野次や 下手すりゃ物まで投げられて……』

云々と続くのですが、これは分かりにくいけど「あしたのジョー」でジョーと紀子が唯一のデートをする、あのシーンのパロディでしょうか(「ココ」参照)。ちなみにこの巻の後半で、コージとオキナワが殴り合ってあのクロスカウンター開眼シーンを再現する場面もあります。
ついでなのでさらに書くと、同じ梶原一騎先生の名作「空手バカ一代」における大山倍達のあからさまなパロディもあって『演歌に先手なし!!しかし、正義の演歌に先手あり!!』なんて言ってる場面もありました。

で、フィリピンからテレサの来日!しかもこの一年の空白期間に彼女は…まぁ色々あり、失意のコージは長谷川きよしの「黒の舟唄」(オリジナル歌手は野坂昭如ですが)を頭でリピートしながら歩いて辿り着いたのは、マユが住む高円寺。
私にとってはお馴染みの土地なのですが、マユ曰く『フォーク野郎がうるさくってさァ……』という高円寺。コージが着いた時は路上で三上寛の「関係」を歌っている奴がいるのだから、素晴らしい土地じゃないですか。
この二人があれで…そしてテレサとはどうなるのか…それはラストまでの持ち越しですが、何か進んでは下がって、という繰り返しで挫折続きに見えた歌手活動の方は初のソロ・リサイタルを故郷の青森県北津軽郡で行う事が決定し、感動の大団円へ進みます。

私が紹介するのはここまでにしておきますが、最後に言いたいのはこの長編の全編を通して最後まで津軽弁で話すコージが愛おしい事…会社からの訛りを直せ指令も結局は『こいで吾(わ)の言葉だスお』で通したし、東京で開催された津軽時代の同窓会なんか出ちゃって標準語ペラペラになっている同級生にまで笑われていましたが、曲げない自分のカッコ良さってのも教えてもらいましたよ。

こんな漫画史上に残すべき名作がイマイチ知名度低く、しかも長らく単行本すら絶版になっていた状態が悔しくてしょうがなかったのですが、2010年にようやく「定本 俺節」(太田出版刊)という復刻が成されました。
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これには土田世紀先生へのインタビューなどあり、下巻には何と描き下ろし自伝マンガまで収録されているので、見逃す手はないでしょう。


歌にも……
歌い手にも……
それを聴く者にもドラマがある。
そいつを胸に刻んでおくんだ……
それが演歌だ。



  1. 2012/04/21(土) 23:00:00|
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旅行・紀行・街(118) 東京杉並区荻窪 1 西荻窪 3

今夜は東京都杉並区荻窪へ行ってみましょう。私は上京してからずっとこの近辺に住んでいるし、いや故郷の田舎に住んでた時だって何度も来ている。さらに親戚だってここにいる、というおなじみの土地ではありますが、何故今まで紹介していなかったのか…その理由は、何か個性が弱くて地味に思えるからでしょう。
中央線快速の三鷹行きで新宿から西の停車駅は、中野→高円寺→阿佐ヶ谷→荻窪→西荻窪→吉祥寺→三鷹となっているわけですが、私のブログで過去の記録を見るとちょうど中央部にある荻窪だけは紹介していないのです。ラズウェル細木先生の漫画「酒のほそ道」で荻窪が登場した時にも、やはり中央線のここら辺で一番地味じゃないかと言われながら散策してました。

そんな荻窪はかつて…昭和初期頃までは別荘地として有名だったそうで、今でも高級住宅地は広く残っています。さらに文豪・井伏鱒二が住んだ土地でもあり著書「荻窪風土記」によれば、戦前から多くの芸術家などが住んで『荻窪の文化』が形成・発展されていったそうなのですが、まぁ過去の話ですな。
いや、今でも凄く栄えているんですよ。デパートやドンキやブックオフや、他にもでかい会社が立ち並んでいるし…ただそれが、均一化された普通の都市になってしまって個性が目立たないんですよね。井伏の他に作家だけでも与謝野晶子や太宰治らが住んでいた、その時の文化は陰に隠れてしまってます。

現在の荻窪で私が特筆すべきは、このブログでも何度も紹介している"杉並アニメーションミュージアム"がある事でしょうか。ここは入場無料だし…そう、荻窪はアニメの街として盛り上げようと一部で活動しています。
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既に今まで、
「夢は無限 藤子・F・不二雄展」
「銀河鉄道999の世界展」
「石ノ森章太郎展 ~石ノ森アニメの世界~」
「赤塚不二夫のコニャニャチハ展」
「ケロロ軍曹 杉並アニメーションミュージアム侵略作戦!」
…と、やっていた企画展をいくつか紹介してきました。

その後に覗いてきた企画は、まず「アニメ ゲゲゲの鬼太郎まつり」
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1968年から近年までの5シリーズにわたる東映アニメーション「ゲゲゲの鬼太郎」を時代ごとに辿り、絵コンテやアフレコ台本なども展示、もちろんアニメ上映もやってました。

展示コーナー入口のこいつ、これは第1シリーズ(もちろんモノクロ作品)の鬼太郎立像ですよ!
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スタンプも集めました。
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「やさいのようせい展~ふしぎなキッチン~」
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NHK教育テレビのアニメ「やさいのようせい」は、まぁ普通は私みたいな奴が見る番組ではないのでしょうが、実は天野喜孝先生が生んだキャラクターだし、その天野喜孝つながりで「ヤッターマン」「みなしごハッチ」「新造人間キャシャーン」などのイラストやキャラクター設定なども展示していたので訪れたわけです。
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そして、待ってました…「トキワ荘 のヒーローたち~マンガにかけた青春~」
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上映アニメのラインナップも良かったし、ここなんかテラさん部屋…つまり『寺田ヒロオの22号室』ってやつを再現してます!
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この一秒で解けるクイズに正解すると、
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手塚治虫先生のポストカードを頂けました。
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(数種類あったようですが、私が頂いたのは「どろろ」)

このミュージアムの館長さんは、そのトキワ荘で森安なおや氏と同居生活をしていたアニメーション作家・鈴木伸一先生ですね。
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もちろん藤子不二雄作品が生んだ名物キャラ、ラーメン大好き小池さんのモデルとなった方です。

「人狼JIN-ROH セル画展~アナログアニメーションの魅力~」
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アニメーション映画「人狼 JIN-ROH」(沖浦啓之監督、)は大好きな作品でDVD-BOXなんかも買って何度も観たものでしたが、これが日本で最後の、セル画を使用した長編アニメーション作品だったらしいんですよね。
セル画や原画などの展示も嬉しかったのですが、このプロテクトギア(強化装甲服)はよく出来てました!
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側面。
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実際に装着出来るようになっていたら、なお嬉しかった…
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そして荻窪でアニメの他に私のポイントなのはもう一つ、ラーメンですね。それも『荻窪ラーメン』と地名が付いて有名になっているほどであり、遡れば戦後の闇市から続くラーメン文化があります。
魚介系和風スープで色が黒めのラーメンを指して言うようで、まぁオーソドックスな醤油味のイメージで良いと思うのですが…老舗ラーメン店も本当に多いし、今でもラーメン店激戦地。
私の大好きな映画「嫌われ松子の一生」でも冒頭で荻窪が舞台として登場しますが、その際もラーメン店でした。出てきたのは店内のみだったので、本当に荻窪の店をロケ地に使ったかどうかは分かりませんが…まぁ、それほど『荻窪・ラーメン』というイメージがあると。

他の飲食店も交えながら、最近食べに行った店を紹介していくとしますが、まずは北口。
こちらは"ルミネ(LUMINE) 荻窪店"からいきましょう。
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ショッピングセンターですが、この中に美味しいお店が多々入っているのです。

"函館らーめん 一凛"にて…
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味噌らーめん、
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特製ちび塩らーめん。
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超人気のイタリア料理店、"ラ・ヴォーリァマッタ"(la Voglia matta)。
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前菜から…
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パスタ、ピザに、手長海老、
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そしてデザート。
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"饂飩 四國"も、どれを食べても美味い!
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ビール呑みながら…
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サーモンのたたき、
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四國特製牛すじ煮込み、
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天おろしぶっかけ、
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そして…黒酢醤油精進天ぷらうどん定食。
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スンドゥブ専門店の"東京純豆腐"
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最近凄い勢いで東京のあちこちにオープンしているイメージの東京純豆腐ですが、私が行ったのはこのルミネ荻窪店が初めて。レストラン街の一番端っこにあります。
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ビールと、前菜。
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黒豚スンドゥブ…だったかな?
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牛タンスンドゥブ。
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コンビニでも、東京純豆腐監修のスンドゥブを見つけて食べてみました。
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レンジで調理し、こうなります。
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そのルミネと隣接しているショッピングセンター、"荻窪タウンセブン"は屋上でフリマがある時によく行ってましたよ。
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では荻窪駅周辺の、街中に点在する店を訪れていきますが、まず全国的にも有名な老舗"春木屋"は本店が天沼2丁目にあります。
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中華そば、
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タンメン(何と900円…)
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こちらも人気店、青梅街道の"春木屋"
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のれんの色、別バージョン。
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ちなみにここは、中華そば800円、わんたん麺1200円、ちゃーしゅー麺1300円…それぞれ大盛は200円増しという強気な値段設定しています!!
伊丹十三監督の、あの名作映画「タンポポ」は春木屋を参考に撮影したという話を聞いた事があるのですが、どっちの店の事ですかね?!
ただ西原理恵子&神足裕司のグルメレポ漫画「恨ミシュラン」では叩かれていましたし、私もそこまで美味いと思わず約20年前に出た「恨ミシュラン」に近い感想でしたが。

こんな人気店の隣に先日オープンした、"紅虎キッチン"の勇気には感服します。
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そしてこちらは、"ぎょうざの舗 春木家"。『屋』と『家』で「や」の字が違うし、そもそも現在は餃子専門店ですが、多分出所は同じなんだと思います。
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青梅街道沿いは古本屋の"象のあし"がありますが、
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ラーメン店だとここも老舗、"中華そば 丸信"
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餃子、
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ラーメン、
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ワンタンメン。
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"麺屋ZERO1"にて、
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豚骨魚粉の『武士系シリーズ』より、武士系らーめん、
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ガッツ系ラーメン。
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これ、前は『ガッツリシリーズ』って名だったのですが、変わりましたね。ガッツリって自分では使わないし、あまり好きな言葉じゃないので良かった。

"太陽のトマト麺"
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トマト麺系ではまず、太陽のラーメン(味付け玉子トッピング)、
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太陽のチーズラーメン、
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ネギめし…
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↑のような、ご飯ものにトマト麺系の残ったスープをかけてリゾット風にするのがここの定番。
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そして鶏パイタン麺系で、鶏パイタン麺。
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漫画をいっぱい置いている、"三龍亭"
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青梅街道と環八通りの交差点である、四面道交差点まで行くと…ラーメン屋が何度も入れ替わっている所がありまして、
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(こちらも潰れた、"らーめん百三歩")

そこに出来たのが"二郎"インスパイア系で、しかも"武蔵家"(もちろん家系)の別ブランドだという"荻窪 四麺燈"
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地名の四面道(しめんどう)にちなんだネーミングですね。

凄い極太の、平打ちぢれ麺。
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こちらは、肉ドカで。
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もっと先に進むと、"八荻家"があります。
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らーめんのセット、
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みそとんこつらーめん、
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みそとんこつらーめん(味玉トッピング)、
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黒らーめん、
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ビールやつまみ、など。
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"一圓上荻窪店"
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もやしてんこ、
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そして昨年唯一杯だけ食べた、冷やし中華。
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次は、ことぶき通り商店街へ。
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ここでは独自のマスコット(ゆるキャラ)が『なないろこみち』に七体いて、
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(↑一つは正規メンバーではありません)

このようなオリジナルグッズの販売もしています!
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ことぶきホコランドで、勢ぞろい!
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この通りにあるラーメン屋は"中華そば 風味堂"しか行った事がありません。
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味玉中華そば、
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名物シュウマイ。
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扉を塗り直してますね。人気もあったようでしたが、ここはほどなくして閉店してしまいました…
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また荻窪駅近くに戻り、西口方面へ。この時はマックの何やら甘いのをごちそうして頂いたのですが…やはり甘すぎる!ごちそうされても全然嬉しくない!
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そこの白山通り商店街では、
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昔から通っている立ちそば屋の"天亀そば"へ。
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ラーメンもあります。
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最近、改装して綺麗になりました。
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近くに同業の、そしてよく行ってた"箱根そば"もありましたが、そのうち閉店して…
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跡地にオープンしたのは串揚げ屋の"ぼんフライ"で、
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しかし、ここもほどなくして閉店してしまいました。

ミスタードーナツの隣でひっそりと経営している"五右衛門ラーメン"
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五右衛門ラーメン350円です。
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"らあめん花月 嵐"
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餃子、
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嵐げんこつらあめん、
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期間限定メニューの担々麺…だったかな?
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激辛壷ニラを投入!
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ご飯類も食べちゃうと、満腹で動けなくなります。
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半年ほど前に、"餃子の王将"もオープンしました。
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この日はサワーと餃子、そして天津飯。
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いつもガラガラで料理も普通、それが個人的に落ち着くのでたまに行ってた中華料理屋の"中国台風"
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ogikubo-street25.jpgogikubo-street26.jpg
…ここは残念ながら潰れてしまったのです。

で、その跡地に出来たのは"KITCHIN BAR 星降る食卓 荻窪ユーロアジア ダインニングバー"
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ゴクゴク…
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パクパク…
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駅北口から徒歩20秒のビル地下、"大阪直伝 お好み焼 荻窪 匠"
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お好み焼、
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モダン焼、
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ミックス焼、
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焼きそば。
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その近くには"漢珍亭"があり、
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ラーメン、
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みそラーメン。
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ところで荻窪の飲み屋の中で、一番有名なのは"鳥もと"だと思います。
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駅に隣接していて、いつも昼間から呑んでる人々がいて…荻窪のランドマークみたいな感じでしたが、あの光景(↑の写真時代)は、駅前整備のため閉店した事で失われてしまいました。

しかしすぐ近くに狭い路地の荻窪銀座商店街って所がありまして…
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ここへ移転しオープンしてくれた、"鳥もと本店"
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うん、ンマーイ!!
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何故↑の店に『本店』と付くかといえば、この移転のタイミングで線路沿いに"鳥もと 2号店"もオープンしているからですな。
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この戦後すぐに商店会が結成されて作られた、歴史ある商店街には他にも気になるお店がたくさんあるのですが…
イカ料理の名店"やき屋"は昨年突如立ち退きで閉店し、
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現在は南口方面に場所を移して、 "立ち飲み やきや"として営業再開しています。
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近くの、同じく古い(歴史ある)荻窪北口駅前通商店街には…
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レトロすぎる喫茶店の"邪宗門"があります。
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私には似合わないかもしれませんが、数年前にこういう店を好きな人に連れてかれて入店した事があります。

ここも渋い、というか古いぞ…"富士食堂"
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最近やってないなー、と思ったら何とここを閉め、近くですが改装してもうすぐオープンするそうです。

その目の前に、同じく店名に『冨士』が付く"冨士中華そば"
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隣接して"萬龍軒"
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さらに"丸福"
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…とラーメン屋さんが続くのは、さすが荻窪。

こちらは、"手もみらーめん 十八番"
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餃子、
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ネギラーメン、
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特製十八番。
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"ラーメン久保田"で、
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中華そば。ウマッ!ウマッ!
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もっと駅から離れますが、"ラーメン二郎 荻窪店"
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続いては、荻窪教会通り商店街へ。
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この通りのラーメン屋では、おなじみ"野方ホープ 荻窪店"
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昔から、中野区野方にある環七沿いの本店よりもこちらに来ています。
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野方ホープラーメン、
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坦坦麺。
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この生ニンニクや辛味のサービスも嬉しいですね。
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先日は改装オープンした時に行きまして、
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野方ホープラーメンに味玉をトッピングしました。
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この店では脂調整が出来るのですが、こてこて>こってり>ふつう>あっさり>あぶらぬきと5段階。ただし脂を濃くしちゃうと、きっついですよー。

その向かいにあるのが"さいたま屋"。
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…だったのですが、現在は潰れています。

その跡地に出来たのが、"麺処 鳴神"
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手作りぎょうざ、
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そしてここは『しょうゆらーめん』で白湯(パイタン)と上湯(シャンタン)の2種類あり、私は前者を選びました。
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…揚げた鶏が1枚乗ってまいます。

続いて、白湯しょうゆ味玉らーめん。
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"ラーメン二葉 天沼店"では…
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ラーメン、
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ワンタンメン。
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西口方面に"ラーメン二葉 上荻店"もありますが、こちらの店舗は未入店。
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たこ焼きなら、"みなと蛸"ですね。
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気に入って何度も食べています。
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また、持ち帰りで買って帰る事も多々あり。
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こちらも人気の、"さとうコロッケ店"
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そして、"お好み焼き 吉田"
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"イナズマカフェ"(INAZUMA CAFE)。
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ここ"月光蟲"は、店名で一発で分かるように私と同じ筋肉少女帯ファンがやっているはずなんですよ。でも、入りにくすぎるんですよ。
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桃井の住宅街の中に突如現れる純喫茶、"ピエロ"
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おっと、桃井といえば昨年オープンした"ビンギリ"
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お昼しか営業してないので行きにくいのですが、かなりのお気に入り店。
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ビンギリラーメン、
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勝浦タンタン麺(激辛)。
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美味い!そもそも勝浦タンタン麺といえば千葉県の南房総・勝浦市が誇るB級グルメでして、前からそれを食すために勝浦旅行しようかとも考えていたし…それまでカップラーメンで食べてみたり…
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でもビンギリの勝浦タンタン麺に出会って、近所のここで食べればいいんじゃないかと思わされてます。いや、本場はどんなもんなのか、これ以上に美味いのか…それはそれでいつか調査したいですが。

続いて荻窪駅南口側へ。
昔よく通っていた"ささま書店"があり、
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ラーメンはまず"麺屋はつがい"にて、
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ラーメン、
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つけ麺。
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"荻窪らーめん 菊池"では、
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らーめん(白)、
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らーめん(黒)。
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"中華そば専門店 マツマル"
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中華そば、
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タンメン、
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チャーハン。
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『荻窪の味』を自称する"三ちゃん"で、
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ラーメン、
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スタミナラーメン、
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チャーハン。
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創業は1960年というから、この荻窪のラーメン店の中にあってもまぁ老舗の部類ですね。

そしてこちらが1948年創業の、"丸長中華そば店"
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あの日本一有名と言っても過言ではない"東池袋大勝軒"の山岸一雄氏が最初に修行した店でもあり、他にもここから色々な広がりを見せているという事で多方面より有難がられており、客足が絶えません。
店先には貼り紙で『場合によっては、ラーメンの提供までに30分以上かかる場合があるので、お時間のある方のみ入店ください』なる文句が書いてあり、有名店ゆえの天狗さも感じていきなり不安になりますが…まぁ何も告知なく待たされるのはきついでしょうが、これなら納得の上で入るわけだから親切なのか。
で、入店したら…ギロッとにらまれて、いらっしゃいませとか何も言われないんですよ。もちろん席へ誘導もしてくれません。恐る恐る自分で空いてる席に座ってみたものの、全然注文を取りにも来てくれないので、来ちゃいけなかったのかなと、席を立ち、そのまま退店してしまいました…こんなの初めての経験でした。
出てからもムラムラと怒りが沸き起こるのですが…これで何が名店だよ、嗚呼!FUCK OFF!!

こんな店を見てしまうと、チェーン展開している"日高屋"の全てが素晴らしく思えました。
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汁なしラーメン、
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定番はやはり、中華そば(それに味玉を投入!)
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日高屋は、北口の方にもあります。
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"無国籍料理AJISAI"
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…ここは、偶然にも電車内(東京の総武線)で再会した懐かしい友人(女性・新潟県出身)に、再会を祝っての一杯で連れて行かれたお店。その友人の亭主が、ここで働いているのです。

"酒と肴 心 -Shin-"
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…ここは、阿佐ヶ谷でよく行ってた"あじ寅"の店主の娘さんがやっているお店。あじ寅がいつの間にか閉店して悲しんでいたのですが、友人が偶然にも店主と街で会ったために、あじ寅店主も現在はこの店を手伝っていると情報を得て、訪れてみたのです。
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オシャレな創作和食のお店で、娘さん経営だけあって女性が喜びそうな料理・空間でした。
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すずらん通りには、"中華徳大"がありますね。
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この日は、半熟玉子らーめんでした。
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それから、"ぎょうざの満洲"
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こちらは環状八号線沿い。与謝野晶子・鉄幹ゆかりの地であるここは川南共栄会商店街というようですが、
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そこにあるのが"ちゃんぽん亭"
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下高井戸で35年も地元民に愛されてきたというこの店が、半年ほど前に荻窪へ移転してきたのです。で、看板メニューの長崎ちゃんぽんを頂きました。
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渋すぎる洋館"西郊ロッヂング"を見て、
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荻窪駅からサヨウナラ~。
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次は善福寺になりますが、青梅街道沿いの神社"井草八幡宮"
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お祭りで屋台が出ている時にも行ってみました。
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ちなみにここ、仲間由紀恵主演の学園ドラマ「ごくせん」(原作は森本梢子先生の漫画)のロケ地。
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すぐ近くの"木曽路 善福寺店"で、贅沢に食事した事もありました。
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ビールにつまみ…
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それから、しゃぶしゃぶですよ!!
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最後はきしめんと餅を投入。
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続いては、ピンクの象さんが空を飛んでいる西荻窪へ。
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そのすぐ近くには、"麺創房 さくら"がありますね。
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強火炊き豚骨、
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醤油らーめん。
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こちらには"ねこの手"なんて古本屋がありますね。
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昔は当地の古本屋巡りをしていたので頻繁に通っていたものですが、最近はすっかり足が遠のいてしまい…今は半年に1回とかのペースで、たまーに呑みに寄るくらいです。
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呑む前にまず"じゃんぼ総本店"のたこ焼き。
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ここ↑にたこ焼きにうるさい友人がいるので感想を尋ねたら、いわく…味はフツー、だが女子店員さんの笑顔が良かったから○、との事。

西荻窪といえば、やっぱり"戒"(エビス)。
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これは『超炭酸ハイボール』で、1リットルのメガジョッキ
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こちらは物凄く普通の焼き鳥居酒屋ですが、"串処 勘九郎"へ。
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続いては、メキシコ料理の"ボラッチョ"(BORRACHO)。
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ルチャ・リブレ(特にミル・マスカラス)、マリアッチ、ルイス・ブニュエル、フリーダ・カーロ、そして「空手バカ一代」によれば大山倍達が闘牛用の牛と闘った(もちろん勝利した)国、メキシコに思いをはせながら…
まずはメキシコのビール、ソル(Sol)。
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大友克洋先生の「AKIRA」に登場する対地攻撃用衛星兵器の略称と同じ名を持つビールですね。

メキシコのビールで一番有名なのは、当然コロナでしょう。
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他に頂いたのはハートランド生、テキーラハイ、
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そしてテキーラ。この店では、テキーラも一気飲みしないで上品にグラスで呑むのです。
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こちらは高級テキーラ。
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秘伝のタレでじっくり漬け込んだ炎のチキンファヒータ、
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(トルティーヤで巻いて食べます)

ごろごろ野菜のトマト煮込み、
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激辛!!ハバネロパスタ、
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海老とアボカドのシーザーサラダ温泉卵のせ、
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メキシカンチーズフォンデュ、
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(これもトルティーヤ付きでした)

名物!チリコンカルネ、
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自家製!鶏のレバーパテ。
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(カリカリバゲット付き)

美味しかった。値段も手頃で店員さんも親切、また来たいお店です。
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あと、"てんか寿司"
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やっぱり大トロが美味いか。
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ここはボクシング界の偉大な元世界チャンピオンがいる、"輪島功一スポーツジム"
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…その隣にある"THE ロック食堂"は、カッコ良すぎる時代のボウイの顔が目を引きます。
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さらに先に行くと、名前が凄すぎるライヴハウス"禅プッシー"(ZEN PUSSY)がありまして、
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この日は『三上寛VSJETリンダ野獣対決』と題して、この二人がやってくれました。
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三上寛さま・・・
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そして、JETリンダさま・・・
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下井草、空手バカボンの「7年殺し」で『下井草のおじいちゃんに聞いてみろ』って歌詞があって馴染みのある土地ですが、近所なのにあまり行きません…最近だと"和食れすとらん 天狗"くらいですかね。
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ランチタイムはご飯と味噌汁のお代わり自由なので、チキンかつおろしポン酢セットなんか頼むと米を食べすぎちゃいます。
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最後は上井草へ。
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ここは何と言っても、ガンダムの街なんです。
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西武新宿線上井草駅前のガンダム像の前では、
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ガンダムファンの女子高生達が集っています。
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商店街の旗もガンダムで、要するにこの周辺にあの株式会社サンライズが、そして他にも多数のアニメ関連会社が集まっているのだそうです。
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はい、それではまた…荻窪周辺で会いましょう。


  1. 2012/04/18(水) 23:59:59|
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楳図かずお(13) 「黒いねこ面」

楳図かずお作品より、「黒いねこ面」(秋田書店刊)。
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初出は1966年の週刊少女フレンドで、16回に渡って連載された長編です。

物語は安政4年の昔を舞台に始まります。
ある城の乱暴な殿・柴田兵庫は、医師の竹庵が薬の調合を間違えたために斬り殺してしまいました。さらに竹庵の妻と、娘のお美代まで投獄され、果てに壁に塗りこめて殺してしまいました。
その危機を事前に察知していた飼いネコのクロは必死に食い止めようとし、殿の母親を殺して化けるまでしたものの力及ばず、自分も死んでしまったのです。

しかし時は流れて現代。
柴田医院を経営する医師・柴田正雄はあの殿の子孫であり、随分待たせたものではありますが、クロによる怨念の復讐が今、開始される…

嵐の夜、柴田の妻に初の赤ん坊が産まれますが、その子はネコ人間だったのです!
過去の呪いによって子供にネコが生まれる、ここはタイトルがそっくりな「猫面」を土台に使っていますね。
柴田院長はすぐに他に生まれた赤ん坊と取り替えてしまうのです。取り替えられた可哀想な子は、大森たまみ。つまり大森家の子は柴田えみ子として、柴田のネコ人間は大森たまみとして育てられるのですが、その事を知らない大森家の人々が、柴田医院を訪れて…と、物語は因縁に決着をつけるために展開していきます。

ネコの姿のたまみは柴田院長に無理矢理整形手術をさせようとし、それをだまして殺そうとする柴田院長。
その時にたまみは、自分がクロである事をはっきりと告げるのですが、それが
『わたしは むかしお前の先祖 柴田勝之進にお千代の家族とともに殺されたクロじゃ 今こそかたきをうつ時がきた……』
と言ってまして、こんな大事な時に名前を間違えているのは(柴田勝之進→柴田兵庫、お千代→お美代)、やはりあくまでネコの頭、という事でしょうか。

とにかくたまみに対する手術は強行されるのですが、その手術シーンが強烈!何と麻酔無しでメスをぶっ刺し、顔の皮をベリベリと剥いだりしてます。ショックと恐怖で一時的に頭が狂った柴田院長は、笑いながら手術を完成させました。
それからえみ子の通う"藤波学園"に転校してきたたまみは、えみ子そっくりの美しい顔になっています。そして二人は入れ替わり、何故か家に槍や日本刀を置いてある柴田院長は実の娘として育ててきた方のえみ子を追い回し…あれ、本当はこっちが大森家の娘なわけで、二度入れ替わったから元に戻っているわけですね!

最後は大昔に壁に埋められた死体がゾロゾロと蘇って襲ってきて、末代まで祟った執念深いクロの復讐は終わりを遂げる…
しかし柴田家がかつてネコのクロとその主人を殺した因縁から現在の状況を生んだわけですが、いつの間にか呪いのネコに追われる被害者側みたいに描かれていますね。
ただの呪いと復讐の話にせず、いつまでも主人を想うネコの気持ちと、狙われる側も家族を想う気持ちを前面に出していて、楳図かずお先生らしい哀しい話に仕上がっています。

また巻末には「赤い服の少女」という短編が併録されているのですが、これは別冊少女フレンドにて1965年に発表された作品。
これは劇団ひまわりに1年ほど在籍していた事もある、楳図先生自身の体験を生かして描かれた演劇漫画。そのジャンルといえばの美内すずえ先生による「ガラスの仮面」より10年も早く描かれています!
タレントに憧れて"劇団ドリーム"に少女・春山そよぐが、ライバルの香川美保としのぎを削る話。実力で並ぶ二人が目立つために目を付けたのは"ガールズショップ"で売られていた素晴らしい赤い服。それを先に手に入れた美保に、スターへの道をつかまれてしまうのですが、しかし…運命の悪戯というヤツを描く作品でした。劇団の内幕も勉強になるし、ここでは省略しますが細かい部分で突っ込み所も有り、好きです。


いよいよ わたしのふくしゅうが始まったんだよ
ばあや えみ子をしっかりつかまえておいで
ばかめ のこのこでてきおって……
その顔をめちゃくちゃにされるのを はやめるだけなのに……



  1. 2012/04/15(日) 23:00:00|
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楳図かずお(12) 「百本めの針」

続いての楳図かずお作品は、「百本めの針」(秋田書店刊)。
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今回は初期作品ばかり6編を収録した短編集です。

収録順に見ると、まずは表題作の「百本めの針」。1965年の少女フレンドで掲載された作品です。貸本漫画家だった楳図かずお先生の雑誌デビューはこの直前に同誌で描いた「ねこ目の少女」になりますが、その次に描いた作品ですね。
母子家庭で盲目の少女・冬子が、小さい時からの仲良しで今でも唯一の友達である比奈子に対して丑の刻参りに似た方法で呪いをかける。それは比奈子の髪の毛と着物のはぎれで作った人形へ毎夜中に針を一本ずつ刺していき、百本になると完成するのですが…
それも冬子は純粋な気持ちで、そうすれば比奈子と本当の友達になれると思い込んでやっているのだから、怖い。この精神的な恐怖譚を、少女漫画向けに描いた楳図先生のメッチャクチャ可愛い女の子達が展開している事も相成って凄いですね。

「呪いの面」(初出時のタイトルは「のろいの面」)は、1965年の別冊少女フレンドで掲載された作品。
あや子雪子の、仲良しで二人揃って美人の女学生が、あるお面マニアのお爺さんと知り合う事で巻き起こる恐ろしい事件は、二人が殺し合う所にまで発展するのですが、これはお面のせいではなくお互いを嫉妬し合う二人の潜在意識が起こしたのだとしたら、怖い…

「呪われた屋敷の少女」(初出時のタイトルは「きちがい屋敷の少女」)も、同じく1965年の別冊少女フレンドで掲載された作品。
家が貧しいためにまだ幼いの働きに出る事となった少女・えりかですが、奉公先のお屋敷には顔中に包帯を巻いた奥様と娘の阿毛美がいた。ある年齢になると顔がただれる、という家系に生まれた彼女らの目的は、美しいえりかの『顔』にあった…
これは正に、先日紹介した「洗礼」の元ネタの一つと言える重要作品だと思います。

「呪いの振袖」(初出時のタイトルは「のろいのふりそで」)は、1966年のなかよしデラックス版で掲載された作品。
江戸時代に建てら、豊臣家ゆかりの人が住んでいたという古い家に越してきた一家の娘達が…これまた美人姉妹ですが、蔵で見付けた振袖を着た事によって大昔の恨みを背負ってしまう話。

「幽霊がやってくる」(初出時のタイトルは「ゆうれいがやってくる」)は、1965年の別冊少女フレンドで掲載された作品。
毎夜バイオリンの練習に励む少女・朝子の元へ、その音を聞きに幽霊がやってくるようになります。はっきり姿が見えるものだから、ママと一緒に後をつけたらある病院に入っていき、その正体は死にかけている重体患者の生霊だったと分かるのですが、次の夜にあの世へ道連れにされる事が分かりました!それをふせぐべく、ママが一計を講じる…

「地蔵の顔が赤くなる時」は、この短編集では一番古い1963年の劇画マガジンで掲載された作品。これだけ少女誌向けの作品ではなく、それどころか佐藤プロの貸本に描いた物なので絵柄も劇画。タイトルもいいですね。
高麗島という閉ざされた島で、守護神である地蔵に毎日お供え物をして世話する与作は、地蔵の顔が赤くなった時に島が沈むとお告げを受けるのですが、他の島民はバカにして笑うばかり。ある事で本当に地蔵の顔が赤くなるのですが、やはり島民は逃げようとしない。与作の恋人・なみも島に残るのですが…高麗島は九州の海の底に水没していく。
この出来事は地蔵のお告げなんかではなく、与作の予言だった…というオチが付けられる楳図SFの傑作でした。

そんなわけで今回は最後のを除いて、雑誌の世界に進出した区切り年である1965年の意欲作が多く収録されているのが特徴です。
絵も怖いけど、それよりサイコ・スリラーの作り手として世界でもパイオニアである楳図かずお先生のこれらの作品を、なかよしやフレンドなどの誌面で夢みたいな恋愛漫画を読む傍らで盛り上げていた、当時の少女読者にも拍手したいと思います。


むかし 丑の刻参りというのがあったそうね わたしにたようなことをしてみたの
でもやめないわ だってもうすぐ百本だもの
そうしてあなたの目が見えなくなれば ほんとうのお友だちになれるんだもの



  1. 2012/04/12(木) 23:43:46|
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楳図かずお(11) 「キツネ目の少女」

今夜の楳図かずお作品は、「キツネ目の少女」(秋田書店刊)。
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1963年の(金園社刊)にて連載された、小野さつき&かんなの『山びこ姉妹シリーズ』の第一作目。これは奈良県の山奥で幼少期を過ごした、楳図かずお先生自身の経験を生かした民話・伝説系のシリーズですね。

冒頭でいきなり木のてっぺんに登って姉のさつきを待つ、妹のかんなが可愛い!
すべり落ちてきたかんなのスカートが風でめくれると、何とノーパン!それを見てさつきは『な 何よその態度!!』と怒る…迎えに来て、いきなりあそこを見させられた事がそんなに腹立たしかったのでしょうか。何故ノーパンだったかといえば、降りる時に上の方の枝にパンツをひっかけちゃって置いてきていたのです。
ちなみに名前の由来は、五月(さつき-5月)生まれだからさつき、神無月(かんなづき-10月)生まれだからかんな、です。

それからのどかな山中村の紹介に移ります。家が二十三軒しかなく、小学校の児童は全校で十三人、先生はたった一人という事で、授業は小学1年~6年まで一つの教室で行っています。さつきは中学生なので、隣の町まで通っているのです。
村のお山には守り神の『おキツネさま』がいて、尻尾が二つあって少女に化けて出てきた時のエピソードをお婆ちゃんが話してくれるのですが、それが作品のメインエピソードにつながる事になる…

姉妹はお婆ちゃんに頼まれておやしろにお供え物を置いた帰り道、夕立ちの中を千年ほこらの杉の木で雨宿りしている少女・奈美子と出会います。
これが都会から来たお洒落な子で、村長の親戚。その田舎者をバカにしている生意気な態度もあってさつきは対抗意識を燃やすのです。
しかもさつきが夏休み自由宿題の研究課題として選んだ『キツネと迷信について』を奈美子も調べに来たというからさぁ大変。少女同士の対立が激化するのですが…

別の日にさつきと問答している最中に、迷信否定派の奈美子が突如おキツネさまに憑依されて、奇怪な行動を取り始めるのです!
単行本の半分ちょっと過ぎてから始まる、ここからがこの作品の怪奇漫画という観点からしたら見せ場の部分ですね。その異変にはタネ明かしが有り、でもそれだけでは説明出来ない事実があって…謎が謎を呼び、楳図先生の優れたストーリーテリングを楽しめる傑作でした。

対立していた少女達が最終的には認め合う所は嬉しいし、何よりもう、さつき&かんなの一挙一動を見ているだけで微笑ましいこの「キツネ目の少女」。元々は「山びこ姉妹紹介編」「狐つき少女」として掲載した物をまとめた上でホラー色を強調して加筆修正した版を、秋田書店のサンデー・コミックスで単行本化する際に改題した物です。
それでは逆に加筆される前の、初出時のオリジナル版が読めなくなっていたわけですが、またしても小学館クリエイティブ「やまびこ姉妹」として復刻してくれたので、今では両方の版を読む事が出来ます。
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(あー、可愛い。実際この内容ならサンデー・コミックス版のように怪奇色を強調しなくても良いと思います)

『山びこ姉妹シリーズ』はこの後1964年に「へびおばさん」、1965年に「狐がくれた木の葉っぱ」(これは「ココ」で紹介済み)、1966年に「へび少女」と年に一回ペースで続いていたのですが、ライフワークになるには至らなかったのでしょうか。


ほほほ ほほほ くるしむがいい もっとくるしむがいい
けものたちが くるしんだ分だけくるしむのだ!
ほほほほ



  1. 2012/04/09(月) 23:59:24|
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楳図かずお(10) 「生き人形」

今夜は楳図かずお作品より、また初期の作品に戻って「生き人形」(秋田書店刊)です。
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初出は1959年から1961年のたのしい五年生及びたのしい六年生にて「人形少女」のタイトルで連載された作品で、何とこれが初めて受けた講談社の仕事だったそうです。
単行本化される時に改題して「生き人形」となり、サンデー・コミックスから上梓されているのでレア感は無い作品ですが、1959年といえば前に紹介した「まぼろし少女」「俺の右手」などが描かれた極初期の作品なので、もちろんまだ上京する前、関西時代に描き上げた物。

この頃は貸本マンガ家として知られていた時期でしたが、ここで挑戦したのは少女漫画であり、いかにも昔の少女漫画的に不幸を耐え忍ぶ少女(小学生にして貧しい母子家庭を背負って奉公に出る)が主人公。そんな従来のオーソドックな設定を土台に、やはりそこは楳図かずお先生なので『怪奇』を持ち込んではいるのですが…まだ『恐怖』は意識しておらず、まだその前夜といった内容。

主人公の少女・岡田久美子の家庭はのどかな山村、川上村でおみやげ物屋を経営していたのですが、三年前の台風で家は流され父を失ったのでした。そして農家のはなれを借り、残された母が慣れぬ畑仕事で久美子と妹のマリ子を養ってくれていたのですが、やつれて倒れるようになってくると久美子は東京へ働きに出る決意をしたのです。
ちなみにこの川上村、隣接している駅が五条と北宇智なので、高野山で生まれた楳図かずお先生が引っ越して幼少時代を過ごした土地・奈良県吉野郡に実在する川上村に間違いないでしょう。楳図先生が次に引越した先は曽仁村で、そこで通ったのが駅名で出た五条小学校でした。

故郷の山を出て上京し、そこでは農家のおばさんの妹がお店をやっているというので頼りにしていたのですが、いつまで待っても現れない。東京は怖い土地なので、駅で待っている久美子は黒服にサングラスの男に連れ去られそうになるのです。
そこで通りかかった藤田みや子というおばさんが助けてくれるのですが、その縁で藤田家にお世話になる事となりました。そこではみよ子という娘がおり、その世話を頼まれるのですが…みよ子とは、人形でした。藤田のおばさんは、人形を自分の子供として可愛がっていたのです!
通りがかりの人々に『気が変になってるんだよ』なんて言われて白い目で見られながら。

久美子はその藤田家のおかげで東京での学校生活が始まるのですが、こんな学園物少女漫画も面白い。
頼まれて人形のみよ子を学校に連れて行くようになり、男子(女子は可愛く描かれるのに対して男子は白痴的!)から『やあい やあい いかれてんの』とかからかわれたり、女子の階級闘争的なあれに巻き込まれたりしても、心強くある久美子は平気。
クラスでは仲間外れにされている暗い女子・雪子と友達になりますが、この雪子の兄は東京駅で久美子を連れて行こうとしたサングラスの男だった。それから雪子がある事故から予知能力を発揮するようになり、犯罪に巻き込まれ…と、少しだけ後の楳図かずお的なSFテイストも出て来ますね。

この後は最後のハッピーエンドまでテンポよく進むのですが、驚いたのは人形のみよ子は足のケガが元で死んでしまう事!初めから生きていない人形が死ぬって…しかもそれが分かるのは、超常的な能力を身につけた雪子だけ。その人形の死もあった事で全てが丸く収まるラストにつながるのです。

実はこの「生き人形」(原題「人形少女」)には、この単行本だけ読むと分からない裏話もありまして、初出時は冒頭にあった人形の誕生にまつわるエピソードが丸々カットされているのです。
その部分を始め、この作品は歴代何度も加筆修正して出版されてきていますが、それぞれのヴァージョンを確認するにはまたもや!小学館クリエイティブから昨年刊行された「人形少女 完全版」の限定BOXを買うしかないでしょう。これまた定価6,930円という高価な本になりますが…
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本当、こういった純粋なめでたしめでたしってやつもたまに読むと心が洗われますね。
セリフも全て可愛いし、愛しの楳図絵で正統派少女漫画の良さを楽しめる名作でした。


どうしましょう!
お人形が足がいたいって とても苦しんでいるわ!
久……久美子さん!今にお人形の身のうえに たいへんなことがおこる……



  1. 2012/04/06(金) 23:37:58|
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楳図かずお(9) 「洗礼」

母親とは娘にとって何か?
娘とは母親にとって何か?
そして・・・・・・・
母親は娘に何を与えたか?



…この冒頭文ですぐに分かる人が多いでしょうね…今回の楳図かずお作品は、「洗礼」(小学館刊)。
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全ての楳図かずお作品の中でも代表作とされる超名作で、1コマ1コマの全部が凄い!何度も隅々まで楽しみたいこの作品は人間の精神の歪みを描いており、母と子の関係あり、外見と内面の美醜について、メタモルフォーゼ…その他それまでにそしてこれ以降も楳図先生が繰り返して描き続けるテーマが詰まっています。今の言い方でいえばスプラッターとサイコ、両方のホラー漫画をバランス良く描いてきたわけですが、今作では特に後者、心理的恐怖の方を洗練させて集大成として完成させた、と言えるでしょうか。
初出は1974年から1976年までの週刊少女コミックと、ずっと描いてきた少女漫画誌の連載としては最後期に当たる作品ですね。単行本はフラワーコミックスで全6巻。

幼い頃から大スターだった美貌の大女優・若草いずみ(絵柄的なイメージのモデルは原節子)は、老いて醜くなる事を幼い少女時代から異常に恐れながら生きてきた。しかし顔にシワが刻まれる日は来て、さらに醜いあざも出来て…もう気が狂う一歩手前の状態で、主治医の村上先生がある提案をしてくれたために平静を取り戻すのでした。
それから誰とも知れぬ男と子供を作ると、大スターの地位を捨て世間から姿を隠し、過去を捨てて本名の上原松子としてひっそりと生きるのでした。一人娘の上原さくらを、大事に大事に溺愛して育てながら。

さくらは"曙小学校"に通う美しい少女に成長していますが、四年生のある日あるきっかけで、母の持つ恐ろしい企みが露呈する…
今まで母親が娘を異常なほど大事に育てていたのは、自分の人生をやり直すために娘のその身体が必要だったからなのです!2階に同居させていた村上先生は研究室で動物実験を繰り返し、ついに脳移植手術を成功させたのですが、さくらが直前でその計画を知ってしまったために抵抗します。
そのさくらに対して計画を明かした母が、諭すように言い放った言葉は
『さくら………悪いけど あなたには人生なんてないのよ わかった?』
だから凄い。
さくらは毎年誕生日になると帽子を買って貰っていて、その事などを書いた作文「わたしのやさしいおかあさん」が文部大臣賞を受賞した事もありましたが、これも母の脳が娘の頭に入る大きさになるまで調べていただけの事だった…何事にも裏がありますね。

美しいさくらが大口を開けて『ギャーッ!!』と叫び、白目をむき、ゲロを吐き、卒倒しそうになって痙攣して…と怖がる描写が続き、もちろんその時は顔の影やシワまで全て怖さを演出する楳図かずお先生得意の技法。1巻部分から凄いテンションですよ。
ともかく強行された脳移植手術…このシーンは「洗礼」で有数のグロテスクな場面ですね。そして成功に終わり、再び若さと美しさを手に入れた上原さくら(中身=脳は母)。彼女の第二の目的は、幼い頃から女優をしていた前(若草いずみ)の人生では無縁だった『普通の女』としての幸せ始めるべく動き出すのです。

となると当然恋愛を、つまり愛する男が必要になるわけですが、その相手として前から理想だったという担任の谷川先生に目をつけて。
すぐ谷川先生には妻子がいる事実が発覚するもさくらは諦めず、子供の姿を利用して谷川家に入り込む事になるのです。邪魔になる妻・和代を追い出す策略を実行していくのですが、それは狡猾に、残忍に…

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小学生の姿をした上原さくらが、大人であり既に妻の地位にいる和代を追い出そうというのだから容易ではなく、汚い手を使うしかないでしょう。でも実際に、その手段を選ばぬ手口を見せられるとあまりにもおぞましい。
クラスメイトを招いたパーティーで和代が作ったスープに腐った物を混ぜて問題にし、家中にガスを充満させ、ゴキブリを大量に入れたおかゆを食べさせ、動けない和代の目の前で赤ちゃんの貢を放り投げたり猫の死体をくくりつけたり、電話のダイヤルには剃刀を仕込み、魔の手は和代の母にまで!
もちろん全ては谷川先生に見つからないようにやっているのですが、笑ってしまうくらい陰湿なんです。
ついに和代もさくらの寝込みを襲いますが、やっぱりさくらが一枚上手でした。ある仕込みで返り討ちにすると、裸にひん剥いて女性器に向けて熱したアイロンを押し当て…!?それからこの後も、エロい。

エロいといえば今作では、まだ小学四年生の体であるさくらが谷川先生を誘惑するため、いきなりお風呂場に入り込んでいく名シーンが二度あります。全裸の二人、少女が大人の背中を流し、前に回って初めて見る男性器に感想をもらし…嗚呼、エロすぎるー!!
それからしっかり先生の方も少女の体を隅々まで洗ってあげるのですが、その後わけあって出かけるものの酔っ払ってさくら一人が待つ家に帰ってきた谷川先生、そこである起こる場面は幻想的で、美しい(ちょっと笑ってしまいますが)。

次なるさくらVS和代対決の果てに、ついに和代は本物のキチガイにされて病院送りに。
夢の生活を手に入れたさくら。今までちょっと…いや、かなり酷い事をしてきましたが、あれは純粋に自分の幸せをつかむための行為であり、決して悪事だという認識は持っていないさくらは、手を組んで跪き…要は祈りのポーズを取り
『どうか…どうかもう これからはだれも じゃまなどしないでほしい!
 わたしはただ ふつうに……ふつうに生きたいだけだから』

そう言って涙を流すのです。
この時に聖書の言葉風な文句が出てきて、その中に『涙の洗礼受けようとも』というフレーズがあります。タイトルになっていながら、何を指して言っているのか謎の『洗礼』という言葉が出てくるのは、全編通してこの時だけ!

さて和代の追い出しに成功して新しい人生のスタートという所で幸せもつかの間、さくらの体に異変が起こります。声や足どりに…そして、額にぽつんと浮かんだ小さなほくろ!これは若草いずみ時代に醜いアザにまで発展する事になった、その前兆と同じ。
しかも谷川先生も実はさくらがオカシイ事に気付いており、、和代と離婚する芝居をしながらさくらの方を精神科の医者に見せようとしていたのでした。それに気付いて一人で海辺にて大泣きするさくらは、あっという間に顔のアザも広がっています!

あ、ここで一休み…的に、単行本の4巻末には「蛇」が収録されています。これは1975年の週刊少年サンデー(小学館刊)で掲載された短編です。
楳図作品で『蛇』と言えばもう代名詞みたいなものですが、これは少年誌に掲載しただけに主人公が小学生の男子であり小学生時代を思い出すノスタルジックな感じもあり、絵柄も含めて私にとって蛇モノ作品の中でも好きな方です。
でかい蛇を飼っているという噂の家に忍び込んで…という導入は良かったのですが、あとはお母さんが実は蛇で云々となり、少女漫画でやってた事の焼き直しですけどね。

ちなみに5巻末には1968年に週刊少女フレンド(講談社刊)で掲載された「まぼろしの蝶」が、6巻末には1976年のマンガ少年(朝日ソノラマ刊)で掲載された「よくない部屋」(初出時のタイトルは「楳図かずおの幻想世界」)が収録されています。

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さてまた「洗礼」ですが、もう顔のアザが酷い事になっていながらも何とかごまかしているさくら(中身は母親)は、本当のさくらの親友だった良子さんに自分の正体と、ここで初めて語られる若草いずみの過去を全て明かします。
協力してもらうため全てを語ったその上で、さくらが発した計画は…谷川先生が和代を愛している以上、さくらが和代になる、つまりさくらに移した母の脳を次は和代に移して和代本人になるべく、再び脳移植手術をしようというのです!

目立たない部分ながら今作では、さくらの小学校の同級生である女子達がけっこうリアルに描かれています。この良子さんや、勘が良くてさくらが別人なのではとまで感づく中島さんなどは可哀想な目に合うのですが…でも一番酷いのはフリールポライター・波多あきみ
大女優であり人気絶頂の最中に姿を消した若草いずみのその後を調査して一旗上げようとしている男で、さくらに近づき追いつめ、真相に近づいていくんですけどね…何とも恐ろしい死に方をしました。

で、クライマックスの脳移植手術シーンです。そこで有名などんでん返しが起こるので、結果は書かずにおきますか。別にネタバレしたら価値が下がるような作品じゃないのですが、そこまで書くとその結果から考察して想像や批判や恐怖などが起こり、そこまでやっていると長文になりすぎるので…
ただ言える事は、この作品が世に存在する全ての恐怖漫画の到達点の一つであり、楳図かずお作品の中でもエンターテイメント作品として極めて成功した作品でしょう。実は楳図作品は長編になるとテンション落ちたり話のつじつまが合わなくなったりする事が多いので、この全6巻の分量を最後まで読者を怖がらせ、驚かせながら締めくくった「洗礼」は賞賛するしかないのです。
しかも主人公の娘だけでなく、若さを求める母親にも感情移入出来るように、両方の心理が描かれていますからね。それはそれは見事に。

そもそも醜い顔を手術して美しい顔と取り替えるという設定は、1965年の短編「呪われた屋敷の少女」(初出時のタイトルは「きちがい屋敷の少女」)に酷似していますね。この時は脳じゃなくて顔を入れ替える手術でしたが、まずおでこに小さなアザが現れる所も同じです。この初期作品からヒントを得て発展させた、という部分はあると思うのですが、10年の時を経て楳図かずお先生の技量が格段に進歩した後のリメイク、と見ると確かに感服。
もっとも、それを言うならもっと近いのは「猫目小僧」の『みにくい悪魔』といエピソードでしょうか。こちらは男ではありますが、容姿と内面が共に歪んだ人間が脳移植して美男になる話です。

1996年に吉原健一監督が実写映画化した「洗礼」も、当時ビデオを購入して何度か観たものでした。原作者の楳図かずお先生も出演していますよ!
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ついでに触れておくと映画「デスノート the Last name」などにも出ていた、「洗礼」のヒロインと同姓同名タレント・女優である上原さくらさん。ついにメジャーシーンで洗礼リスペクトタレントが出てきたかと嬉しく思ったものですが、どうやら全くの偶然だったようで…というか、多分「洗礼」を知らないで付けた芸名だと思います。
あとは歌手としての楳図かずお先生が上梓した1st Album「闇のアルバム」。この1曲目に今作とそのまま同じタイトルでこの世界を歌われている歌があります。この涙の名曲を聴く事で、漫画作品に対する理解もより深まるでしょう。

はい、「洗礼」についてはもうちょっと深い所まで語りたかった気もしますが、またいつかそんな機会もあるでしょう。
今夜は最後に、フラワーコミックス、カバー裏のさくらを載せて終わりにしましょう。
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神とは人にとって何か?
人とは神にとって何か?
そして・・・・・
神は人に何を与えたか?



  1. 2012/04/03(火) 23:59:59|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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