大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

楳図かずお(17) 「怪」

楳図かずお作品より、「怪」(秋田書店刊)。
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オムニバス中短編集ですが、これのために描かれたシリーズではなくて、貸本漫画家時代の作品などを寄せ集めた6編を全3巻にまとめた単行本です。

まず1巻は、「青い火の怪」「四年目の怪」「人こぶの怪」の3編収録。

「青い火の怪」は1960年の「あなたの青い火が消える」を改題し、加筆編集した作品。女学生の尾上むつみが恋人の谷川俊彦に山で迫られた時に抵抗して崖から落ちて後頭部を岩にぶつけると、その時から斜め後ろに振り返ると人の頭上に青い火が見えるようになるのでした。そしてその青い火は『いのちの火』であった…
人の命のバロメーターを得たむつみはそれをどう使うのか。幽霊少女にとりつかれた俊彦、という怪談の設定も加えて展開する物語です。
ちなみに菊川近子先生が「いのちの火が見える」という作品でこれにそっくりな設定を使っていますね。

「四年目の怪」は1961年の「4年目の奇蹟」を改題した物で、生まれてから四年目ごとに素晴らしい出来事が起こる少女・夏川みどりの次なる四年目である十六歳の日々を描いた作品。
みどりの父はN市で会社を持つ事となって家族で引っ越すのですが、あれおかしいぞと不幸続き。しかしそれにはわけがあったのでした。N市からは強制的に追い払われた夏川家でしたが、その直後に新潟地震が起きてN市は壊滅するのです!つまりみどりの四年目の強運で家族全員の命が助かった、というオチ。
お分かりのように『N市』というのは新潟市。楳図かずお作品には珍しく私の故郷・新潟が舞台になっているのは嬉しいのですが、まさか地震で全滅するとは…

「人こぶの怪」は1967年の「人こぶ少女」を改題した物で、家の事情で親戚の家に預けられた女学生の優子が、いとこのアグリから呪われる作品。
『わたしはきれいなのがきらいなのさ』と語るアグリの左頬には異様なコブがあり、それを美しい優子に呪いで移そうとするのです。続いて優子にナイフを持たせて無理矢理コブを切り落とさせ、それを優子にになすりつけるのです。ひどい!
さらに作品の見せ場はこの後で用意されていて、アグリのコブがあった場所に人面瘡が生まれるのです!しかもそれが笑いまくるのですが、ここを大ゴマをたっぷり使って見せつけてくる…怖い!短編での登場ながらこのアグリという女の名前と風貌で楳図ファンから高い人気を得ています。

2巻は、単行本1冊を使った長編「ヘビ少女の怪」のみの収録。
これは1966年の「ヘビ少女」を改題した物で、あの小野サツキ&カンナ(今回はカタカナ表記だ)の『山びこ姉妹シリーズ』第四作目にして最終作。
となると舞台はやはり山中村ですが、今回はここで明治四十年ごろに起きた忌まわしい昔話からスタートします。その頃に猟師の中村利平が禁断の"しのばずの沼"に入り込んで猟をしたあげく、そこのぬしであるうわばみ(大蛇)に襲われ、逃げながらそのうわばみの左目を打ち抜いた為に復讐されるのですが…それが何故かこの時代、利平の孫でサツキの友達である洋子に向けられるのです。
冒頭の昔話はおなじみ、サツキ達のおばあちゃんが語っていたのですが、利平どんが連れていた猟犬のクマ公は『ヒイッ!!ひいいいい』と人間のような声で怖がっていました!

続いて今回の話で被害者になる洋子の家が片目のヘビ女に襲われ、おばあちゃんが殺されると洋子は隣村の屋敷にもらわれていく事となりました。その屋敷は家族ぐるみで『ヘビの病気』にかかっており、ヘビ嫌いの洋子は世にも恐ろしい目に遭うのです。
ヘビのウロコを飲まされヘビ井戸に落とされ、ついにヘビ少女にされる洋子。そして彼女を助けようとするサツキ&カンナに『ザザザーッ』と襲い掛かる、恐ろしい顔のヘビ女!!悪夢のように追いまわされ、危うい所で助かってはまた襲われて…
その可愛らしさで癒し担当だった妹のサツキも今回はコミカルさを抑え、それ所か一度ヘビに操られてカンナにヘビの卵を食わせようと迫ってくるのだから、『山びこ姉妹シリーズ』最恐の話でした。

3巻は、「おみっちゃんが今夜もやってくる」「双頭の巨人」の2編収録。
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まず「おみっちゃんが今夜もやってくる」は、楳図かずお先生の元に届いた手紙の内容を紹介する形で話が展開する『奇妙な手紙シリーズ』の一作。元々は1960年に貸本短編誌で掲載した物ですが、この「怪」には後に加筆し、別作品「丑の刻参り」を併せたバージョンで収録されています。

貸本時代のオリジナル版も、他の奇妙な手紙シリーズ作品も加えた上で小学館クリエイティブより復刻しているので、是非こちらとも比べてみてください。
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熊本の片田舎に住む旧家の夫婦が養子に貰った少女おみつ(おみっちゃん)は、幸せに成長しますが…まだ女学生というのに病の床にふして、そのまま死んでしまいました。両親に忘れられるのを恐れ、一生忘れないようにお願いして逝ったおみっちゃんが死霊となり、新たに養子に迎えられた比奈子を殺そうとして出てくる、そんな話。
これが怖いのですよ!恐ろしい顔になったおみっちゃんは毎夜毎夜現れ、『でていけ!』と叫んで首を絞めてくるのです。とにかくしつこい、このおみっちゃんの呪いも、ある理由で終わりましたが…
いや、まだでした。何と東京に引っ越した一家の元へも出てくるようになり、悩んだ母親が驚きの方法で対抗しようとする!!
ラストのオチも意味深なこの傑作は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談「破約」から発展させたのだそうで、確かにあの夫婦の妄執を親子に置き換えた話ですね。

続く「双頭の巨人」は、少年画報で掲載していた『楳図かずお恐怖劇場』の中の1編で、1966年の作品。なのでこれだけ少年向けSF作品であり、絵柄も含めて単行本「怪」の中では異色。
昭和二十年、東京が空襲されている最中に生まれた雨宮家の子供は、シャム双生児でした。それから二十年後、黒岩山で鬼として恐れられている彼らの姿があった…ある女性と出会う事で同体の二人が争い、果てに『ばけもの!』と罵られて悲劇が起こる、そんな江戸川乱歩的な話でした。

ところで最近続けて紹介している楳図かずお先生のサンデーコミックスですが、これはどれもカバー内側に楳図先生の言葉が載っています。例えばこの「怪」では、
『整然と織りつづれられた模様を、指さきでたどるように、朝夕を何のへんてつもなく、くり返しながら生きている自分自身に、ふと疑いを持ちはじめた意識が、突然うら返された模様の裏側に、有り得べきではない一点を見つけたときの驚ろきは、はたして自分の存在すら、すなおに光にうつされたままを信じられるだろうか?』
とあります。他のサンデーコミックスでもまぁこんな感じですが、何か難しい事ばかり考えすぎて逆にオカシイ人のように見えるインテリが書く文章のような…とにかくTVに出るといつもおちゃらけている、あの姿と同一人物だとはとても思えませんね。


わたしはなにか自分では理解できない いいしれぬ恐れのようなものが
胸の中を突き抜けるのを どうしようもありませんでした
その恐れがなにからくるものか わたしにはかいもくわかりませんでした



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  1. 2012/05/26(土) 23:00:00|
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楳図かずお(16) 「まだらの恐怖」

楳図かずお作品より、「まだらの恐怖」(秋田書店刊)。
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楳図かずお先生の手で繰り返し描かれてきた、『へび女モノ』の代表格と言える作品がこれ。
1965年の少女フレンド(講談社刊)にて掲載された「ママがこわい!」と、続き物である「まだらの少女」を合わせて「まだらの恐怖」として単行本化したものです。

単行本開くと一番最初に出てくるイラストが怖すぎるのですが!
主人公は可愛い可愛い女の子・弓子。ママが入院している病院には、北の病棟(精神科病棟)にヘビ女がいると聞いた弓子は、よせばいいのに探検してその女を刺激してしまったばかりに、恐ろしい体験をする事となるのです。
ヘビ女はたまたまよく似ていて顔に包帯している弓子のママと、記憶喪失したふりをして入れ替わり、弓子を狙います。ママがヘビだと見抜いた弓子でしたが、家族や周囲の人々からは逆に自分がキチガイ扱いされる…
この、従来は優しさの象徴であり、実際に良い母ばかりだった当事の少女漫画の世界に登場した『怖い母』は読者に多大な恐怖を与えたとして、伝説的なエピソードになっています。

危ない所を助かり、本当のママとも再会出来た弓子でしたが、次はそれから数ヵ月後。
山梨県の精神病院で憎しみと怒りの毎日を過ごす事によってますます恐ろしいものになったヘビ女が脱走して弓子を執念深く追い、夏休みに親戚達を訪ねて行った奈良県吉野郡野迫川(実在する僻地!)の奥にある"美土路村"で襲い掛かるのです。
そこでヘビ女の出生の秘密も明らかになりますが、まずいとこの京子ら身近な者達がヘビ女にされていき、弓子は追いつめられる…

こちらは貴重な「まだらの少女」COMPACT COMICS(集英社刊)版です。
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スピード感たっぷりにしつこく襲い掛かってくるヘビ女の怖さ、もちろん絵のレベルも凄いためファンに愛され続けているこの作品は、2005年に公開されたオムニバス映画「楳図かずお恐怖劇場」の中の1エピソードとして、井口昇監督が実写映画化もしています!
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おまえはここで だれにも知られず永遠にねむるのさ 永遠に……
ひっひっひ………それっ それっ
ああ血がさわぐ……からだ中の血が
ふくしゅうの喜びにふるえている



  1. 2012/05/22(火) 23:59:59|
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楳図かずお(15) 「鬼姫」

楳図かずお作品より、「鬼姫」(秋田書店刊)。
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1967年の少女フレンド(講談社刊)にて掲載された作品で、連載当時のオリジナルタイトルは「影姫」

舞台は1540年代の戦国時代で、飢饉が続く最中にも奈津姫…いや鬼姫と呼ばれる冷酷な城主による年貢の取り立てが続いていました。その鬼姫がそこひ(眼疾患)で眼が見えなくなってきたために影武者を探すのですが、そこで顔立ちが似ているため選ばれたのは高取村の農家の娘・志乃
それから志乃は代役が勤まるように鬼姫として仕込まれる事になるのですが、かつて鬼姫は同じケガをしているという理由でいきなり右腕を叩き折られるし、鬼姫と正反対の優しい性格をしていた志乃には過酷すぎる訓練が続きます。

ようやく鬼姫としての技量が付いたある時、目の前で高取村の両親を殺されました!志乃は復讐を誓い、本当に鬼姫と成り代わるべく陰謀を開始する…
鬼姫との争いに勝って巧妙に入れ替わった志乃は、本物の鬼姫に焼けた面をかぶせて幽閉した上に、結局は殺して復讐を果たすのです。しかしあの優しかった志乃が、鬼姫のふりをするうちに本当に内面まで鬼のように変化してしまいました。
このように容貌の美醜と精神に与える影響というのは、楳図かずお作品に何度も何度も繰り返し現れるテーマと言えますね。

さてそれから村に残してきた好きな人・百姓の清作を城に呼ぶも、自分が志乃だと全く信じてもらえない哀しさ。さらに奈津姫の呪いかその吊るしていた死体のそばで弓に射られて眼をやられました!
追い討ちをかけるように敵対する不破城からの奇襲を受け、破滅へ向かっていく…

少女向け雑誌に描いてた時の楳図先生らしい絵柄はもちろん素晴らしいのですが、顔を焼かれて襲い来る奈津姫の形相の凄まじさや、描き込みの多さよ。掲載当時の少女フレンドを調べてはいませんが、他の漫画家陣にこんな作風の人は一人もいなかったでしょう。
楳図作品の中では特に有名ではありませんが、初出から何と50年近く経ってもこれだけ読ませるのだからやはり半端じゃないですね。


おそろしい………
奈津姫はめくらだった 今またわたしが
おそろしい………
なぜか おそろしい



  1. 2012/05/19(土) 23:32:51|
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楳図かずお(14) 「おろち」

楳図かずお作品より、「おろち」(秋田書店刊)。
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初出は1969年から翌年までの週刊少年サンデー(小学館刊)で、単行本は全6巻。

それまではヘビとかクモとか、他の異形の怪物に襲われるとかで怖がらせていた楳図かずお先生でしたが、ここから心理的な恐怖を中心テーマにし始めた分岐点とも言える重要作品。
いや、前にも楳図先生は今で言う『サイコ・スリラー』の作り手としてパイオニアであると書いた通り、これ以前からその要素はあったのですけどね。

全9話を1話完結で描かれる連作になっていて、その全編に渡って登場する美少女・おろちというのがタイトルにもなっている通り主人公ではあるのですが、あくまで狂言回しだけの役割。楳図作品において、スーパーヒロインが描かれる事など無いのです。ちょうど時期的に平行して描かれた名作「イアラ」における土麻呂と、不老不死である事も含めて似た設定ですね。
手首に包帯を巻いた右手から人差し指を向ける事で、サイコキネシス(念動力)やテレパス(精神感応)などの能力を発揮します。とはいえそれぞれ話での本当の主人公は、おろちに『見つめられる』人々。ただ、見ているうちに我慢できなくなってその人物の人生の岐路に手を下してしまう事も多々ありますが。

早速個々の話を見てみると、まず「姉妹」
おろちがお手伝いさんとして入り込んだ龍神家には、エミルミという美人姉妹が住んでいた…しかし彼女達は18歳になるのを異常に恐れていて、それはその誕生日を迎えると醜くなる血筋だから、という事。醜くなり始めは額や手にポツンとホクロのようなものが出来て、それが全身に移って崩れていくという、「洗礼」などでもおなじみの設定。
龍神家のこの変化は、ロシアの娘が18歳頃までとても可愛らしいのにムクムク太って醜くなるのと似ている、というのですが…ロシア人に失礼な物言いです(笑)
ともかく1話目はその設定を使って美しさに執着する女の恐ろしい心理を描いているのですが、「おろち」全編に共通するどんでん返しも素晴らしい傑作でした。
余談ですがこの姉妹の名前が、エミとルミというのが辛酸なめ子先生姉妹の名前と一緒だそうです。

次は「ステージ」
傑作揃いの「おろち」の中でも、初めて読んだ時から個人的に1、2番目くらいに強烈な印象を残している愛する作品です。父親をひき逃げされて失った3歳児の佑一が犯人をハッキリ目撃しており、それはTVでおなじみの『おはようのおにいたん』でしたが、幼い佑一の証言は信用されず嘘つき呼ばわりされ蔑まれて成長する事になります。一方で無罪となったおはようのおにいたんへ、佑一は入念に長い年月をかけたある方法で復讐する…シリーズ中でも異色な、いい話として閉じられるラストも良い。

次は「カギ」
その名も『うそつき』とあだ名される幼児・ひろゆきは、悪質な嘘を繰り返し周りの人々に多大な迷惑をかけるガキだったが…たまたま隣の恵美ちゃんが母親に殺されている現場を目撃します。しかし、オオカミ少年の話の例のように『うそつき』の言う事など誰も信じず、隣の両親に命を狙われて一人で逃げ惑う。

次は「ふるさと」
中瀬村という故郷を捨て、不幸に巻き込まれてヤクザにまで落ちぶれた正一が、脳に鉄片が入る重傷を負った時に田舎を思い、帰りたいというその思いが起こす出来事。ついに帰ったその故郷では…こ…これは…あからさまに名作SF映画「未知空間の恐怖 光る眼」をパクった世界が展開されます!
私はまず単純に楳図先生の絵を見るのが好きなのであり、どんなネタでも一コマ一コマ全てを愛しているので、パクリであってもつまらないオチであってもいいんですけどね。

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次は「骨」
東北の子吉村で生まれた千恵の不幸な半生で、結婚してようやく得た幸せもつかの間、夫を亡くしてしまいます。異常に悲しむ千恵のために、おろちがある方法で再び夫に会わせてやろうとしますが…それが恐ろしい結果を招いてしまいました!
スプラッター色の強さや悲観的なラストが印象的な、単行本一冊丸々使った長編です(他に5,6巻の「戦闘」「血」もそうですが)。

次は「秀才」
幸せな家庭に生まれたは、1歳の誕生日を迎えた時に強盗に入られて首を切りつけられ、本人と周りの人間の人生の歯車が狂っていく…
家庭内では『教育』という名の親によるイジメ、これが嫌な話ではあるのですが、そこにはもう一段深い理由がありました。そして優自身が知る、身を引き裂かれるような衝撃の事実!ビックリするどんでん返しのネタに加えて、家族とは何かを問いかける名作。

次は「眼」
盲目の少女・恵子が、自宅に侵入された上での殺人事件に立ち会ってしまいますが、犯人は『めくらか…………』と一言だけ残して立ち去りました。盲目であるから見逃してもらえたわけですが、これもある事情から改めて命を狙われる事になります。
サスペンスフルな盛り上げ方が素晴らしくてうなってしまいますが、これは名作サスペンス映画「暗くなるまで待って」に似てませんか!化学工場の公害問題を絡め、その会社から恩恵を受けている町ぐるみの犯罪というスケールにして決着を着けています。

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次は「戦闘」
中学生のの父は学校の教師で、異常なまでに人に親切な聖人君子。その尊敬する父の事で、ある障害者が訪ねてきます。初めは『うちのおとうさんにかぎって変なことがあるはずがない やっぱりあの片手片足の男は気ちがいなのだ』と自分の中で決着を付ける正でしたが、次の出会いで父は戦時中にガタルカナル島で人肉を食っている、という衝撃の事実を告げられて、深く悩みます。
多感な時期の正はその後に身を持って人間の醜さを知り、また悩みますが、そんな中で父と子二人で雪山へ登山する事になる…概念的思考を通じて人間とは何かを問いかける、深い作品でした。

最後に「血」
門前家という名家に生まれた姉妹である姉・一草と妹・理沙。姉ばかりが優秀で妹は蔑まれて成長した事から二人の人生に起こる事件を記録しつつ『人間』の本性を見つめる作品で、さすがにラストを飾るにふさわしい大作でした。
この最終話にきてようやくおろちの秘密が少しずつ明らかにされますが、しかしあの不思議な能力や、不老不死の謎などはまるで解き明かされる事なく終了してしまいました。もちろん、狂言回しであるおろちのそれは作品の主題でなく、むしろ謎にしておきたかったのでしょう。おろちは今までも見ている者の人生に介入していく場面が見られましたが、この話では何と自らが当事者と一体化して虐待されたり…大変な目に遭っています。
一草と理沙に関しては幼少時代から晩年までを描写されるのですが、これは…今度は名作恐怖映画「何がジェーンに起ったか?」に似ている描写がありますよ!「洗礼」でもこの映画から取ったシーンがありましたし、楳図かずお先生のリスペクト映画なのでしょうね。
先ほども「未知空間の恐怖 光る眼」「暗くなるまで待って」に似ている部分を大きい事を指摘しましたが、「何がジェーンに起ったか?」は特に私が観てきた映画の中で未だにトップクラスの好きな作品。そういった作品だからすぐに元ネタを分かりましたが、もしかしたら多忙を極めたこの時の楳図先生、他にも映画ネタを使っているのかもしれませんね。

2008年に鶴田法男監督の手で実写版映画「おろち」が公開されましたが、
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あれは最初の「姉妹」と、この「血」の2編をかけ合わせたストーリーにしていました。

絵のレベルも凄まじいまでに迫力ある時期の作品だし、心の深淵を描いた物語の何という完成度の高さでしょう。実はこれが多忙すぎて描きながら展開を考えていたらしいのですが…まぁ楳図かずお先生は天才ですからね。おろち自身のカッコよさ(オシャレだし!)も忘れてはいけません。
お得意の"楳図描き文字"、つまり文字から血が滴っていたり、亀裂があったり虫みたいだったり…等々、この作品が教科書と言ってもいいくらい様々なパターンを楽しめるのも重要でしょう。
私の中で『これから楳図かずお漫画を読んでみたいんだけど…』という人がいたらまず「おろち」を薦める、という不文律があるくらい間違いない作品です。


行きずりの人が……少女の去り行く姿を見たという
だがあなたは あなたのうしろで見守る おろちを知らない……
そしておろちの去って行ったことも知らない



  1. 2012/05/17(木) 23:59:41|
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旅行・紀行・街(119) 東京都新宿区 1

またもや近所への旅ですが、今回は東京都新宿区。この日本国の中心地とも言えるマンモス都市も順に見て行きましょう。

まず世界一乗降者数が多くてギネス世界記録認定もされているJR新宿駅は、通ってるCD屋などがあるのでいつもここ、ルーブル美術館を思わせるガラス張りのピラミッドがある所から出てますが…
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少しだけ移動して…
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東口のファッションビル"新宿アルタ"前へ。
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7階にテレビスタジオがあり、平日は毎日生放送で「笑っていいとも!」を収録しているのが有名ですが…つまりここが諸悪の根源か、クソくだらぬ番組を撮りおって!

とにかくアルタ前の広場、
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ここは待ち合わせに便利なのです。
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永井豪先生の「キューティーハニー」が庵野秀明監督によって実写映画化した際は新宿が何箇所もロケ地になっていて、この広場はもちろん、他に新宿の目、新宿中央公園等々をサトエリがさまよっていました。

続いて、和久井健先生の手で現在週刊ヤングマガジン(講談社刊)にて連載中の漫画「新宿スワン ~歌舞伎町スカウトサバイバル~」で何度も舞台になっている『スカウト通り』で(アルタ横の果物屋から靖国通りまで)…おっ、カワイ子ちゃん発見!
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そのスカウト通りを通り抜けると、そこは日本一の大繁華街・歌舞伎町。
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(この写真↑で見える演歌の殿堂・新宿コマ劇場はついに解体され、現在吹き抜けになっています)

ジャッキー・チェン主演映画「新宿インシデント」の舞台でもある歌舞伎町は、当然夜の飲食店がひしめき合っています。
他に歌舞伎町が出てくる映画といえば「犬、走る DOG RACE」とか「不夜城」とか、渡哲也&永瀬正敏主演の「誘拐」でも東京都内の身代金受け渡しマラソンで使われたり…と思い出せますが、アメリカ映画がここを撮ろうとしてもヤクザとの話し合いがつかずに実現出来ないんだって小林信彦が書いてました。
漫画では武論尊原作・池上遼一作画の「HEAT -灼熱-」、山本英夫「殺し屋1」あたりが真っ先に浮かびますが、あとはジョージ秋山作品、「くどき屋ジョー」「恋子の毎日」「銭ゲバ」等の代表作に出てくる名脇役(悪役)・毒薬仁太郎…彼自身が主人公となった「スンズクの帝王 オリは毒薬」が歌舞伎町漫画として印象深い。
『オリはよう オリは誰なんだよ オリの名前をいってみっ』の決めセリフをここの中で叫んでみたいものです。

また水木しげる先生は、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」の1990年代コミックボンボン(講談社刊)で連載した…つまり「鬼太郎国盗り物語」と呼ばれるシリーズにおいて、第一話目で鬼太郎+目玉おやじ、砂かけ婆、子泣き爺が並んでここを歩くシュールな姿を描いています。そして彼らに、
『真夜中だというのに昼間のような明るさじゃのう…
 こらあ まぶしくて目をあけておれんわい
 日本中こんなにあかるくなったら わしら妖怪も身の置き所がなくなるのぉー
 妖怪にとっても人間にとっても よいことではないわい』

と、嘆かせています。他にも「鬼太郎VS悪魔くん」(旧題「復活悪魔くん」)では、鬼太郎率いる日本妖怪軍と悪魔くん率いる地獄の魔物軍団との決戦の場にもなっていましたか。
そんな所ですが、私は新宿が職場だった時期も長いし、ずっと住居の近所であり、昔から友人と会うには便利な中間ポイントなので…どれだけ通っているのか分からないくらいですが、最近行った所に絞って載せておきましょう。

まず、路地裏の魚料理中心の居酒屋"ぶんご商店"
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同じく歌舞伎町の路地裏にあり…しかもディープさでははるかに上回る位置にあるのがここ。怪しい路地をずいずいと進み…
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そして出てくる、"道しるべ"
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『一本から魂込める』の文句は伊達じゃない、食べてビックリする美味しい串焼きが出てきます。
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「NARUTO -ナルト-」に出てくるキャラのようなメイクした店長さん、凄くいい人でした。
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こんな入りにくい店ですが、一見さんお断りみたいな店にはしたくないとの事ですので、是非行ってみてください。紹介してくれた友人曰く『究極の焼き鳥屋』という事で、本当に物凄く美味しいから…
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ブリティッシュパブでは東京中にある"HUB"(ハブ)が定番ですが、ここ新宿靖国通り店はいつも混んでますね。
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ハブエール、トロイの木馬と呑みながら…
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フィッシュ&チップス。
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こちらは"セント・ジェームス"(St.James)。
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この手の店はスポーツで盛り上がられちゃうので、サッカーなどやってる日に入ってしまうと最悪ですが…海外ビール好きには大事な店。
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アイルランドのマグナーズ(MAGNERS Irish Cider)や、
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アメリカのですが、この週に日本で販売が開始されたばかりの新作アンカーブレックルズブラウン(ANCHOR Brekle's Brown)、それにレア感ゼロながらハイネケン(Heineken)、ジーマ(ZIMA)も。
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スポーツといえば、石井隆監督による大好きなバイオレンス映画「GONIN」と、その続編「GONIN2」の両方に出てくる歌舞伎町の"新宿バッティングセンター"は、私が人生で唯一行って打ってきた事のあるバッティングセンターだ。
あと、あれですよ。歌舞伎町といえば…やっぱりキャバクラ(女性向けならホストクラブ)が有名でしょう。とはいえストイックな私、そっち方面は普通行かないのですが、野郎寿司本店の上にあるここ"アラマンダ"
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ここにはうちの秘密結社員が勤めているので、初めて訪れてみました!
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新潟時代からの結社員ですが、色々センスがよくてセクシーな彼女は、歌舞伎町でも大成功を収めているようです。

歌舞伎町のラーメン屋はほとんど行った感がありますが、最近は定番の"天下一品"
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朝方までやっている"ラーメン 王"。先日、三池崇史監督の映画「龍が如く 劇場版」を観てたら、あれは歌舞伎町で撮影されているのでこの店やその周辺が写ってたなぁ…
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餃子、
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味噌ラーメン、
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坦々麺。
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『しょせん歌舞伎町なんてスケベ客で街全体が勃起してできたようなもんだモン…ネ』
という、つのだじろう先生の「霊劇画 恋人は守護霊さま」で出てきた名言を思い出した所で、この歌舞伎町からは離れましょう。
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ルミネエスト新宿店の"グランマーズカフェ"(Grandma's Cafe)で一休み。
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秘密結社「大悟への道」、フランス支部から視察に来た結社員達。
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彼らが食べてたモンブラン、私は子供の頃以来食してはいませんが、物凄く甘くてきつい物…というイメージがあります。
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王蟲みたいで怖い。
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Tシャツにある「デビルマン」の、不動明とアモンの二面性を表した場面を再現…
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新宿三丁目へ移動。
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"ディスクユニオン"は周辺に何軒もありますが、新宿本館は…
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地下へ降りる所の壁が漫☆画太郎先生、
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そして根本敬先生の絵!
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近くでラーメンなら、"よってこや"で…
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濃厚醤油ラーメン。
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"大勝軒 まるいち"
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"蝦夷らーめん 北の大地"では、
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白味噌らーめん、
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塩らーめん。
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わざわざ新宿まで来て、しかも味は『普通』のチェーン店なのに行く"日高屋"では、
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中華そば(味玉トッピング)、
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野菜たっぷりタンメン(味玉トッピング)。
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居酒屋は"あぜみ"にお邪魔しましたよ。
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ジャーン!
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圧着してやる!
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"新潟地酒の店 ぼんや"
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"小料理 千代"
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女性エロ系ライターの吉田潮さんが働いていたお店であり、その潮さんの友人である秘密結社員に連れてきてもらったのですが…
その理由はこの時この店に、イベント的に作った地獄カレーなるものがあり、激辛キングである私に挑戦してみて欲しいとの事。その名も地獄カレーというイラストレーターさんが、潮さんのお姉さまでありこのカレーの製作者なんだとか。
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強烈な辛さではありましたが、私は普通に完食。ただ、前日にこの地獄カレーを披露した時はこれよりはるかに辛く、誰も食べられずに残すものだから、辛さをゆるめて作り直したとの事でした。ならば本来の物にも挑戦したかった…

ちょっと名前は明かせませんが、こちらは某アイリッシュパブ。
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悔しいけれど、日本はビール後進国である事をまざまざと感じさせられます…
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靖国通り沿いで目立つのは、"アントニオ猪木酒場"
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7階まで登ると…
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おおっ、圧巻の店内!
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顔ハメ!!
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客席はリングを模した仕様になっています。店内のテレビでは、もちろんプロレスが流れていますよ!
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カウンター、
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ぐるりには、猪木にまつわる模造店。
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メニュー、おしぼり等。
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料理のメインはやはり、肉と魚介のグリル物。それぞれ、猪木絡みのユニークなネーミングが付いていました。延髄切りだの卍固めだの…
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これは、コブラ・ツイスト(うずまきウインナー)。
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グッズショップ。アントニオ猪木オフィシャルグッズ、そしてアントニオ猪木酒場のオリジナルグッズも販売されていました。
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猪木のチャンピオンベルトやリングシューズ等を、レプリカで展示。
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あと、色紙も大量に飾っていました。
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近年のプロレス関係者にも芸能人にも疎い私には知らない人ばかりですが…あ、アントキノ猪木。
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おおっ!私にも親しみを持てる、サブカルチャー方面の人物を見つけてホッとしました…杉作J太郎先生!
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トイレで見つけた写真、これは伝説の異種格闘技戦・アントニオ猪木vsウィリー・ウイリアムスの物だ!
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とにかくですね、アントニオ猪木という稀代のヒーローをネタに使いながらプロレスファン以外も楽しめる居酒屋になっています。
『午後八時のプロレスを見ながら食べたメニューを再現する』がうたい文句との事ですが、その午後八時のプロレス云々は正に私の幼少時代と被る、あのプロレス黄金時代を指しています。当時は今のようにプロレスがマニアックな扱いではなく、皆が好きなエンターテイメントでした。これがもっとレトロな力道山時代を再現されても個人的にはピンとこなかったと思うので、このアントニオ猪木酒場には今後の展開も期待したいです。経営不振で地方にも出した店は閉店したりで、大変みたいですが…
そうだ、このようにスターを使ったコンセプト居酒屋として『ブルース・リー酒場』みたいなのって作れませんかね。世界的に見たらアントニオ猪木よりはるかに規模が大きい英雄だし!そんなのあれば毎日でも通うのにな。

同じく靖国通り沿いの"木村屋本店"は、ここ東新ビルの…
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3Fにあります。
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ザ・プレミアム・モルツ生や、ハイボールの類など呑みまくり…
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つまみの数々、
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そしてメインはコレ、しゃぶしゃぶの食べ放題でした!
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続いて、末広町へ行きまして…"呑者家"(どんじゃか)。
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ビールや焼酎をたらふく呑み…
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続いて日本酒は呑み比べセットで頼み、気に入った物を頂きました。
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まぁ何だかんだと盛り上がり、
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日本の居酒屋みたいなのはヨーロッパに無いと思うので、海外支部の人々にも喜ばれたと思います。
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左の彼のTシャツを写真撮らせてもらおうとしたら、『では一緒に』と言われて私も上着を脱ぎ、そしたら着ていたTシャツは…コレ。この時期なので脱ぐとは思わず下着として着てたのです!
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政治的メッセージが強すぎましたかね…なんちゃって。

では、また!
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"九州産地直送居酒屋 さくらプロジェクト"
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全然それっぽく見えないのですが、店員さんがセクシーなコスチュームのお姉さんで、つまり居酒屋とガールズバーを合体させたガールズ居酒屋でした!
女子の写真は撮影禁止なので、料理だけ載せておきますが…まぁ男ばかり数人だったし、こういう店初体験としては面白かったです。
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新宿5丁目には「ココ」で見世物興行を観に行った模様を紹介しました、"花園神社"があります。
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次は新宿駅南口。
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こちらは新宿駅内…
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昨年末にテレビアニメ放送された「僕は友達が少ない」の宣伝してた時。
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南口と、まぁ西口からも近いですがヨドバシカメラが立ち並ぶ西新宿1丁目の一帯で、何度も行ってるのは"広州市場"
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麻婆飯、
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煮豚飯、
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餃子、
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そして麺類が…
『白清湯スープ』の広州雲呑麺(こうしゅうわんたんめん)、
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『濃厚鶏白湯魚介入りWスープ』の鶏白湯 海老雲呑麺(とりぱいたん えびわんたんめん)、煮玉子トッピング。
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大好きな警視庁のマスコット・ピーポくんと記念撮影し、
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(ポリスは各都道府県警察ごとにキャラクターがいます)

"Tokyo Cuisine&Wine 房's(ボウズ)"へ。
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私には場違いなオシャレ系のダイニングですが、ここを好きな友人がいるため何度か行きましたな…
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"うまいもん市場 いちまるや"
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値段がちょっと高く、後でレシート見たらサービス料金を10%取られてた…何も特別な接客もなく、いやむしろ態度悪かったのになぁ。

ここは誉田哲也による推理小説「ストロベリーナイト」がテレビドラマ化された際のロケ地(姫川班行きつけの店)として使われた居酒屋、"はなの舞"
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あと、バーガーキング
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遠くから見える西新宿の高層ビル群…塚本晋也映画によく出てくる『都市』のイメージとして撮影されています。
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西口ロータリーや大通りなど、手塚治虫先生の「人間昆虫記」である暗殺計画の舞台になっていて丁寧に描写されていましたが、雰囲気はあの作品そのまま何も変わってません。
駅を出てすぐの所に、今や喫煙者は害獣扱いされている世の中にあっては貴重な喫煙所があり…
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『私の志集』を売っている人が出没する所を通り過ぎ、
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ずいずい進むと…
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カッコいいツインタワーの東京都庁。
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周辺のビル群、地下道。
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こちらは、都庁から見たモード学園 コクーンタワー。
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都庁には南北共に無料の展望スペースがあるので、高い所からの景色が好きな私は何度も行っています。
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奥浩哉先生の「GANTZ」では、ここが玄野計VS和泉紫音による死闘の舞台になった…

そこの土産物屋ですが、
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こういうTシャツは田舎者をバカにしているのでしょうか…
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展望台のカフェ"Tokyo Cafe 202"
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都庁近くの広場にいるてんとう虫、
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新宿アイランドタワー前にある、『LOVE』のオブジェ(ロバート・インディアナ作)。映画「着信アリ2」でロケ地としてもここら辺が登場していました。
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新宿中央公園では、まず新宿白糸の滝。
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そして新宿ナイアガラの滝と…
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その『水のひろば』で定期的に開催している、フリーマーケットで賑わう日の風景。
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山本英夫先生の「ホムンクルス」で主人公・名越進がホームレス生活していた"新宿西青空公園"は、この公園がモデルです。つまりすぐ横の森の方にはそういった人々がたくさん住んでいて、炊き出しの光景やらを見かける事があります。私もいつそういう生活になるか分からないので、よく勉強しておかなくては。
他にも過去の名作では藤子・F・不二雄先生の「権敷無妾付き」「四海鏡」といった短編で舞台になっているし、藤子不二雄A先生側では私の大好きな「ブラック商会変奇郎」の『きれいなバラにはトゲがある』で女優にお金を請求する場として登場したりもしている事も特筆しておきましょう。

エコ王子もいます。
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あと杉作J太郎先生の小説「応答せよ巨大ロボット、ジェノバ」(扶桑社刊)でも、重要な舞台として使われていますよー。巨大ロボが降り立ちます!男の墓場プロダクションも、この近くにあるみたいだし。
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とりあえず今日も村田らむ&黒柳わん著、「こじき大百科―にっぽん全国ホームレス大調査」(データハウス刊)を読んでおきますか。
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次は戦後の闇市からなる歴史を受け継いでいる、『しょんべん横丁』こと思い出横丁。三木聡監督のロードムービー「転々」でもロケ地になっているので、主演のオダギリジョーや三浦友和らがここを歩いてますよ!
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東陽片岡先生が自分の身の周りの事を中心に描いている単行本「ステテコ行進曲」(青林工藝舎刊)によれば、『悪夢のあとは、シアワセのディナーショーだった。のまき』などで描いているように、ここ新宿のしょんべん横丁でよく呑んでるみたいです。

さて今回はどこに入るか…私のような『いなかっぺ大将』にふさわしい店名を持つ、"かっぺ亭"にしましょう。
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もしかして、この通りで一番の人気店でしょうか。
朝まで呑んだ〆にも使える、"かめや"のかけそば…230円。
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普通の居酒屋では、"ダイニング 彩の月"へ。
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安いので宴会に使っただけですが…
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お、この麻婆豆腐はしっかり辛くて美味いぞ。
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飲み放題も満喫しました。
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次はTAKANOビルをエレベーターで昇り…
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3階にある、"浪花屋 鳥造"へ。
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この日は、フランスに住む親友…
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彼との再会呑みでした。
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食べ物はやはり鶏料理が中心で、炭火焼鶏はグーでした。
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また、会いましょう。
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"焼肉家 こげたん"
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とにかく安い!
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"くいものや ちよ"
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マニアックな場所にあるこの店に連れて行かれましたが、値段も味も良質でした。
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"82 ALE HOUSE"にて、
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ブラック&タンやギネス、
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カクテルなども…
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つまみも、意外と美味い。
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ラーメン屋は"博多天神"
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"札幌ラーメン"には、カレーラーメンがありました。
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"蒙古タンメン中本"
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前はこの店舗によく来てましたが、すぐ近所になる高円寺店がオープンしてからは足が遠のきました…

"麺処 古武士"で、
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古武士らーめん。
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先日オープンしたばかりの、"モモンガ"
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店内には西原理恵子先生の色紙、
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そして「はじめの一歩」とヤンキー物中心の漫画棚もありました。

醤油らーめん。
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ちなみにこの日は土日祝日限定という海老らーめんを出していたので、店内は激しく海老の匂いが漂ってました。

あと新宿にはライヴ目的でもよく来てたのですが、ここ2,3年は行ってないですね。今回は懐かしきTHE DASTの写真を貼っておきましょう。
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タイ料理は、"エラワン"(Erawan)。
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"サームロット"では、
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太麺焼きそば(パッスィーユ)、
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鶏肉のレッドカレー、
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トムヤムラーメン。
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ここは新宿ゴールデン街
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個性的なお店が200軒ほども立ち並ぶエリアですが、初めて来た時はその怪しい路地と怪しい店の具合に衝撃を受けたものでした。それが今や若者や外国人にも人気の今や有名観光地になっているのだから、面白いものです。

数軒だけでも見ていくと、ここは蛭子能収先生が店のポスターを描いている"談SHINGシネマ"
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浅川マキさまの名曲を店名に使っている"裏窓"
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こちらはピンクフロイドのアルバムを店名に使っている"原子心母"(しかしプログレ専門の店ではない)、
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ジャズ・バーの"シラムレン"
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ねこぢるy(山野ー)先生のイラストを使用している"流民"
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そしてもう10数年前になりますが、友人に初めてゴールデン街に連れてきてもらった時に入った店がこの"OIL"でした。
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"ONE COIN BAR CHAMPION"に入ってみたら…何と店内でカラオケやってう店で、ギャーッと思いながら一杯呑んでそそくさと帰りました。
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コロラドに留学していたというマスターのお店で、英語もOKで外国人大歓迎の店"ACE'S"で、ハートランドビール。
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店の外で、ネコと戯れ…
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ジャーン!
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ゴールデン街には素晴らしいラーメン屋も有りまして、それが"ラーメン凪"
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煮干ラーメン専門店であり、わざわざ『煮干の嫌いな方 ご遠慮ください』と注意書きがでっかくあります!
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(↑ここで並んでいるのは、煮干の好きな方々)

煮干ラーメン、
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特製煮干ラーメン。
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完食です。
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そして我々は、また次なる所へ…
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新宿駅周辺のうどん屋だと、"かのや"で、
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特選かのや。
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チェーン店ながら大好きな"はなまるうどん"
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歌舞伎町に出来た"楽釜製麺所"
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私は関東うどんではなく、讃岐うどんが好きなのです。

続いては、日本最大のコリア・タウンといわれる大久保・新大久保地区。
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ここも初めて来た10数年前はスラム街のような印象を受ける部分があったのですが、韓流ブーム後の今は健全な観光地となっています。

もちろん韓国系料理店が並んでいるわけで、韓国料理好きの私は何軒も行っています。そんな中から今回は、"二階屋"(イチュンチップ)へ。
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韓国のハイトビール…これは私の好きな韓国映画「グエムル-漢江の怪物-」でも何度か出てくる大韓の有名ビールで、
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そして生ビールに、マッコリ。
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やはりキムチと、
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メインはプデチゲ!
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韓流スターと韓国料理に囲まれ、お嬢さんもご満悦です。
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この近くでは、"ネイキッドロフト"(TALK & MUSIC Naked Loft)にて行われたササタニーチェ監督のイベントへ行き、
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道神面を被る。
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軍艦マンションこと第3スカイビル、ここも通りかかると見上げてしまいますね。
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内部の、1階通路部分。
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ここ渡邊洋治氏の建築による軍艦マンションは、老朽化に伴って最近大幅に改修したそうなのです。まだその仕上がりは見ていないので、今度行ってみます。

北新宿にある、"淀橋市場"
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この中にも飲食店がありまして、"あづま家"でチャーシゥワンタンメン。
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"伊勢家"でトンカツ定食。
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2階部分でやってるセリなどを見学し、
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屋上から新宿のビル群を見て、世紀末覇者となって天下を取る事を誓う。
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次は神楽坂へ。
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(かつて隆盛を誇った、花街の影を残すと言われる裏通り)

通常『神楽坂 毘沙門天』と呼んでいる、"鎮護山善国寺"
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長らく私の愛読書であった色川武大・著の「怪しい来客簿」、あれの『名なしのごんべえ』という章で描写されたこの周辺の風景に憧れを持ったものです。戦前の話なので、もう残って失われていますが。

神楽坂は以前職場の最寄り駅だった事もあり、毎日外食していたからこの周辺だけで数十軒の飲食店に行っているのですが…ちょっと古い話なので、今回はラーメンと居酒屋で各一軒だけ載せておきましょう。
改装オープンした時の、"つけ麺処 無庵(むあん)"
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私はこの店の前の通りで伊集院光氏にすれ違った事がありますが、その後振り返ったら伊集院光氏はここに入店してました。おお、筋肉少女帯の「これでいいのだ」で冒頭の叫びを担当したほどの方がここに…

"神楽酒場わらっとこ"
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(おっ、仙台四郎を掲げてます)

ザ・プレミアム・モルツ生、そしてヒューガルデン・ホワイト。
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海老とアボカドの彩りサラダ、鶏のさっぱり唐揚げ、
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豚の生姜焼~谷中生姜で~、自家製コロッケ。
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象さん公園こと、あかぎ児童遊園で遊ぶ僕ら…大人になりきれないサラリーマンか。
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神楽坂周辺にはフランス関係機関、そしてもちろんフランス人が多いのですが、この築土神社を登って行くと…
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フランス政府の公式機関である"日仏学院"があります。ここはフランス語、そしてフランス文化を発信する重要な場所です。
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先日はその中にある"ラ・ブラスリー"でのパーチーにお呼ばれしてきました。
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Bonsoir! Comment allez vous?
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はぁー、疲れた。
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ここもすぐ近く、飯田橋駅の近くでは…"天鴻餃子房"
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黒豚餃子、
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元祖餃子、
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海老にら餃子、
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しそ餃子、
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ぱりぱり餃子。
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このつまみでは、当然ビールが進むわけですが…各種取り揃えているのもポイント高い。
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餃子好きにはたまらない店なので、また来ようと思います。
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続いて、四ツ谷駅へ(こちらは写メで送って頂いた雪の日の光景)。
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手塚治虫先生も四谷一丁目の八百屋の二階で下宿していた事があり、その時代に「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」などを描いてたそうですよ。ここを舞台にして本人も登場する「四谷快談」でも、その事が語られていました。

四谷駅前 しんみち通り…ああ何か頭の中で、ビートたけし&たけし軍団の歌う名曲「四谷三丁目」の歌詞が流れてきました。
♪雨の四谷の まがり角 おれの女が 泣いてる がんじがらめの まがり角 おれの頭が 狂ってく♪
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ここにかつて2回ほど行った、"赤札屋"があります。
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本当に、アカい!!

水島新司先生の同名漫画から店名を頂いている、"居酒屋 あぶさん"は気になりますが、未入店。
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どうせ野球ファンや球団グッズなどで埋め尽くされているのだろうから…私は野球漫画好きではあっても、野球好きではないのです…

最後は、高田馬場へ行きましょう。JR高田馬場駅を降りると、現在ドーンと楳図かずお先生の「まことちゃん」を使用した"蒙古タンメン中本"の宣伝だ!
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かつて事務所が高田馬場にあった関係で「まことちゃん」にも頻繁に登場し、私なんかこの地名は同作品で覚えたのだから、ここでこれを使うのは良いんじゃないですかね。
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『ぐわし!』を『カラシ!』に変更しています!

実際に近くにある店舗を覗いてみると、
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学生が多いこの街に合わせたメニューもやっていました。
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おっと、一般的には高田馬場といえば楳図先生より手塚治虫先生ですか。
手塚プロダクション本社が高田馬場にあるし、アトムは2003年4月7日の高田馬場生まれのため、設定JRの発車メロディは「鉄腕アトム」のテーマ曲!さらに駅の早稲田口を出るとガード下には手塚キャラでいっぱいの壁画が見えます!
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素晴らしい…
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これらは全て高田馬場の街並みやらゆかりの人物やらに関係ある作りになっていて、横に解説も付いていました。

こんな手塚治虫先生の街で『手塚キャラ宝くじ』が売られていたものだから、買っちゃいましたよ!
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普通の宝くじは絶対当たるわけがないと思っているので手出ししてませんが、私のような人間にも売る、この手があったか…これは今まで膨大な金額を手塚マンガ購入につぎ込んでいる私にこそ、当選させるべきでしょう!

隣りの壁にも、手塚キャラ。
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見てるとけっこう、コアなファンしか知らないようなマニアックなヤツもいたりします。
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で、その先に見えるさかえ通り商店街を進むと…
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(ここは『東京富士大学』と書いてあるし、正に学生街の商店街なのに風俗店が多い!)

"鳥やす"がありますね。
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かなり久々に訪れましたが、やはり好きな店です。
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ラーメン店は…高田馬場駅周辺から西早稲田方面にかけて凄い数が並ぶラーメン激戦区なのですが、私はほとんど行けてませんね。
先日は映画帰りに"よし丸"にて、
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ラーメンオブザイヤーを受賞したという、豚らーめんを頂きました。
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"二代目海老そば けいすけ"
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頑固なラーメンの世界に、既成概念を破る斬新なアイデアで挑戦しまくる竹田敬介氏の、ここは海老そば店。入店するとまず、漂う海老の香りに驚きます。

海老そばの器は、コレ!
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海老そば…
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このスープ!そして山くらげ、鶏チャーシュー、海老ワンタンという具が、それぞれビックリするほど美味い!

高田馬場に来ても時間無く通り過ぎるだけ状態の事も多いので、重宝するのが立ち蕎麦屋さん…まず"吉そば"で、
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かけそば、冷やしかけそば。
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そして、"小諸そば"
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東京中で他の店舗も含めてよく行く店ですが、相変わらずカリカリ梅食べ放題、ネギ入れ放題なのが嬉しい。
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ここは"あげ屋 早稲田口店"
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私の故郷・新潟県が誇る郷土料理に『栃尾揚げ』がありますが、それを揚げたてで食べられる店って世界で二軒しかないのだとか。もちろん一軒はここで、もう一軒は"あげ屋 本店"ですって。店主はちゃんと新潟県栃尾市(現・長岡市)で修行した方なので、期待出来ます(って…そう、私はまだ入店してないのです)。

さらに高田馬場はリトル・ヤンゴンと呼ばれるほど在日ミャンマー人が多く住む土地であり、かつて購読(初期のみ)していたBURST(バースト)という雑誌の特集でその事を知ったから…もう十数年前かな。その時から興味を持っていて、確かに私が東京で会ったミャンマー人は皆馬場に住んでいると言ってたし、他で見かけないミャンマー料理店も多い。
ミャンマーって歴史が凄い国じゃないですか。まず近代になってビルマから細かく何度も変わっている国名についても様々な思想が絡んでいるし…現在でも暴力や虐殺が日常茶飯事でしょう。でも日本では影が薄く、最近この国が我々の前にピックアップされたのは「ランボー/最後の戦場」で舞台になった事くらいでしょうか。

ともかく私はこの看板を見つけて、
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入店した"ノング インレイ"(Nong Inrei)。
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すぐ奥に2号店もありましたが、私が入ったのは手前の方。
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一人で入りましたが、他にいる店内のお客は明らかに全員ミャンマー人で、ビルマ語が飛び交ってました。

ミャンマービール。
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ここはミャンマー東北部のシャン州の料理(シャン料理)を出す店との事でした。その時の腹具合から一品しか頼めないと見た私は、珍しい物を探して…
選んだのは、短頭鯰カレー!
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分かりやすく書くと『なまず(鯰)の香菜カレー』です。鯰は初めて食べましたが、気に入りました!

線路沿いの同じ通りも、奥に進むとまたグッと怪しさも増すのですが…
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まだまだ別のミャンマー料理店はあり、また近いうちに行きたいと誓う私でした。
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タイ料理も行ってますが、昔からある"タイ屋台料理 カオタイ"
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ビールはもちろんタイビールで、シンハー(SINGHA)、リオ(BEER LEO)、
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それから生春巻き、揚げ春巻き、春雨サラダ、
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パッタイ(タイ焼きビーフン)、
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チューチー・プラー(白身魚のレッドカレー炒め)。
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最後に高田馬場といえばの、今や東京でも貴重な名画座"早稲田松竹"。私はここがあるため当地に通ってもいるのです。
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(これは尾道三部作を一気に上映してくれた時)。
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高田馬場で名画座なら、椅子席が無い映画館で靴を脱いで入ってカーペットで寝そべって観る"ACTミニ・シアター"が懐かしいですけどね。新潟県在住時代の私はぴあで映画情報を調べて上京し、名画のオールナイト上映を楽しんでいましたが…もう随分前に閉館しちゃいました。

最後にブックオフに向かう途中にある神高橋…つまりは馬場に行くと毎度通る橋ですが、鯉のぼりがなびいてました。
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  1. 2012/05/12(土) 23:59:18|
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劇画(143) 小池一夫 13 池上遼一 9 「修羅雪姫 外伝」

続いての「修羅雪姫」は、小池一夫作、池上遼一画の「修羅雪姫 外伝」(小池書院刊)です。
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もちろん先日「修羅雪姫」「修羅雪姫 復活之章」と紹介してきた上村一夫画による漫画史に残る名作の、何と30数年の時を経て描かれた続編。『作画原案/上村一夫』というクレジットもされています。
しかしあの昭和の絵師・上村一夫先生が描いた作品を続編描くとかリメイクするなんて、そんなの恐れ多くて誰が挑戦出来るかといった所でしょうが、なるほどなるほど…池上遼一先生。確かに考えうる限り最も批判されにくそうな、絵の上手い劇画家でしょうか。

この作品が描かれるという重大発表がされた時は、驚いたものでしたが…初出は小池一夫(雄)原作を中心に単行本などを発行し続けている株式會社小池書院(元・スタジオシップですね)で発行していた月刊誌、時代劇漫画 刃-JIN-にて2006年から翌年まで。単行本は全1巻です。
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「クライングフリーマン」やをはじめとする黄金コンビ何と17年ぶりに組む作品として修羅雪姫を題材に持ってきた事はオリジナル作品ファンとして凄く嬉しいし、二人の意気込みも並々ならぬものを感じます。
単行本ではまず冒頭に、池上遼一先生がカラーイラストで描いた鹿島雪(修羅雪姫)と共に前作までのあらすじも挿入されるのですが、それが家族の復讐を果たす所までとその後は『ふっつりと姿を消した』となっているのです。
あれ、では「修羅雪姫 復活之章」は?あれは黒歴史として無かった事になっているのでしょうか!?井口あぐりや伊藤野枝の怨念を背負って政府を相手に戦うのだと思われた修羅雪姫でしたが…
今作「修羅雪姫 外伝」はあの復讐劇から3年後が舞台になっているので、間に1年半後が舞台だった復活之章があったのだと言い張れない事もないかもしれませんが、あれだけ活動した事が外伝の登場人物に知られていないとも考えにくい。でも第1話目の敵は復活之章に出てきた"立憲玄武党"の関係者だったりして、謎は深まるばかりです。まぁ、細かい事はいいでしょう。
この話の中であのタジレの菊が『舌を噛ンで自殺』している事が分かる続編ならではの驚きあり、相変わらず戦いの最中で全裸になる雪に安心あり。あ、近年の読者趣向に合わせてなのか雪のお乳さまがいくらか大きくなっていますね。

続く第2話目は「修羅八荒編第二幕 外題之二 風車ニ乗ッテ白刃ガマワル 賽ノ川原ハ無畏ノ月」という長ったらしいタイトルで、熊野比丘尼と『ある物』を絡めて信仰の力などを描いた力作。

最後の第3話目は希代の人斬りテロリストである大森遊剣という強敵との対決と、それから命を守ってくれた育ての親・三日月お寅の教えと思い出が出てくる良い話でした。

そんなわけで鳴り物入りで始まった作画・池上遼一版「修羅雪姫」も面白く、もっと読みたい所でしたが…意外と短命に終わってしまいました。
こうなったら描く漫画家を次々変えて、様々な人が修羅雪姫というヒロインを描き続けていったら面白いですね。


戻ってきたのではないのです 居たのです どこにも行かずに……
この血ぬれた五体を横たえるところなど 他にあるはずもないじゃございませンか……
私は昔もいまも……修羅の雪



  1. 2012/05/10(木) 23:00:00|
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劇画(142) 上村一夫 22 小池一夫 12 「修羅雪姫 復活之章」

先日紹介した「修羅雪姫」の続編、「修羅雪姫 復活之章」(小池書院刊)です。
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単行本上下巻の全2巻で、実写映画版に出演した二人が帯に登場してますが、原田芳雄さんの方は昨年永眠してしまいました…

もちろんこれも上村一夫作(絵師)、小池一夫作(戯作)で、2本目の実写映画化「修羅雪姫 怨み恋歌」に合わせて1973年末から翌年までの週刊プレイボーイ(集英社刊)にて連載した作品。
前作の本編と言うべき復讐譚は版を変えて何度も出版されていましたが、こちらは何と2006年12月に初めて単行本化されるまで幻の作品扱いだったのだから、不幸な扱いです。帯文を読むに、映画に主演した梶芽衣子すらも今作の存在を知らなかったのではないでしょうか。
この同時期に公開された映画版と、漫画版…共に二本目の続編となるこれらの内容は関係ないのですが、どちらも反体制運動に巻き込まれる所が共通点と言えますね。

さて「修羅雪姫 復活之章」ですが、そこまで単行本にならずにいたのは決して失敗作だからではないと思います。というのもまだまだ上村一夫&小池一夫両者の全盛期に描かれた作品であり、物凄く面白いのですから。
どうやら前作のラストで復讐を果たした後に海に身を投げた雪が、ある男に助けられたと同時にいきなり殺し合いの場面に巻き込まれ…そこから1年半後の世界が描かれています。前作と比べて特筆すべきは、修羅雪姫こと鹿島雪の人生に、実在の人物を絡めている事!

人殺しである雪が、今回は何と"御茶ノ水女子高"で『スエーデン式体操』を教える教師となって登場します。それは井口あぐり(実在する、日本女子体育の母)と出会ったからで、そのためにまた血生臭い修羅の世界で生きる事となるのです。
伊藤野枝樋口一葉も登場して雪に命を助けられたりしますが、この二人といえば後の上村一夫作品でも出て来ますね。そう…前者は「菊坂ホテル」で、後者は「一葉裏日記」でと、共に後期の重要作品で扱われています。

雪が毛唐の体操であるスエーデン式体操を教えているという事で"立憲玄武党"という国粋主義の団体から責められた時は、いきなり男達の目の前で全裸になり、時に大股開きもするこの体操を実践してみせるほどの熱心さを見せますが、全ては井口あぐりらの恩義に報い意思を継ぐため。
しかし実在の人物である井口あぐりらが、今作で最大の敵である陸軍省の奴らから激しい拷問を受け、犯されたりもしているのですが…さらに歴史と違い殺されちゃってますが、この内容は大丈夫なのでしょうか!?
散々いたぶられた後に、ようやく雪がかけつけ…『修羅雪姫参上!!』と叫んでの登場シーンから敵達を次々と斬り捨てるのだから、スーパーヒロイン物としての部分が強くなっていますね。

新たに判明する「修羅雪姫」の続き部分として、幼少時代から雪を鍛えたあの和尚は既に他界しており、荒れるにまかせているお寺も出て来ます。
今回の修羅雪姫は反政府活動に加担するため『てろりすと』として扱われるのですが、考えてみれば元々が大量殺人犯で追われる身…しかし捕まらないのも納得出来るほど、とんでもなく強いだけじゃなく演技・変装の名人で度胸があり、頭が良くて機転が利くのですね。
そんな雪でも大ピンチという場面は出てくるのですが、その危機の脱し方もまた小池一夫的であり、上村一夫絵が随所でそれを盛り上げ…唸ってしまうほど素晴らしい。こんな作品が埋もれていたなんて信じられませんが、とりあえず今は単行本化している事に感謝しましょう。


わが身の数奇を悲しみ 罪業を悔い
せめて世のため人のため いくばくなりと
役にたってから死にたいと願う身に
いかで再び修羅の舞いをまわせるや



  1. 2012/05/08(火) 23:59:08|
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劇画(141) 上村一夫 21 小池一夫 11 「修羅雪姫」

今夜は「修羅雪姫」
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小池一夫(雄)原作(戯作)、上村一夫作画(絵師)の作品であり、数多い名作を残してきた巨匠達二人の経歴の中でも共に代表作として数えられていますね。
週刊プレイボーイ(集英社刊)にて1972年から翌年まで連載した作品で、こちらのスタジオシップ(STUDIO SHIP)版だと全3巻。各巻で巻頭にカラー口絵、巻末に予告編が付いています。
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実はその前に雑誌サイズ(B5判)のプレイボーイ増刊、プレイボーイCOMICS版で全2巻というのも出てましたが。
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漫画の歴史を遡ってみるに芸術的とか前衛的な物より、結局バトル物こそがスタンダードであり圧倒的に人気を博すもんですよね。
私もガロ系だとか有難がっていても、未だに毎週各漫画雑誌でチェックしているのは格闘技漫画、不良漫画、ヒーロー漫画…つまりは少なくとも『戦い』の要素が色濃い作品ばかりを読み続けていますし。
しかし上村一夫先生はもちろん芸術家としか言いようのない方であり、戦いより日常を描く方が多い劇画家ですが、そこにエンターテイメントの小池一夫原作が加わって相乗効果でとてつもない名作に仕上がったのが「修羅雪姫」

明治時代の日本を舞台にした時代劇で、主人公は美しい女…鹿島雪、通称修羅雪姫
高い報酬を貰って殺しを請け負い、傘に仕込んだ刀で標的を殺す、といういわば女版「ゴルゴ13」とも言えるのような殺し屋の話でスタートします。
虎中に入るためわざと囚われの身になってまで目的の人物に近づく辺りもますますゴルゴ的で、小池一夫先生が初期「ゴルゴ13」で原作に関わっている事を思い出しますね。スタジオシップ版の単行本では、カバーに書いてある作者の代表作としても「ゴルゴ13」「御用牙」「子連れ狼」となっています。ちなみに、上村一夫先生の方は「怨獄紅」「乱華抄」「同棲時代」

すぐに修羅雪姫の目的が分かりますが、これが陰惨な話です。
母親の鹿島小夜はある事から四人組の悪党に夫と息子の司郎を殺され、自身は二日二晩に渡り三人の男(もう一人は女なので)に犯され続けました。後に一人を殺したものの投獄され、生きて出られぬ無期徒刑となったために残る三人へは復讐を果たせなくなり…
そこで一計を案じました。獄中で看守や坊主など男を誘ってはさかりのついた牝犬のように性交を繰り返して身篭り、産まれた子に怨念を託す事にしたのです。産まれたのは女の子でしたが、それが雪。
小夜はすぐに死にますが、監獄で同囚だったお寅が雪を引き取り、幼少の頃からある和尚の元で厳しく剣を仕込まれて…成長したのが母の恨みを貫くため、怨敵を捜して彷徨う復讐の修羅雪姫、というわけです。

修羅雪姫の剣は細身のもので、ほとんど逆さ斬りで使います。田舎娘から貴婦人までなりきった演技、変装も名人。絵も上手いし、さらに母やお寅と同囚だったタジレの菊にスリの技も習い…全ての技術が復讐のために活かされます。
仇と同郷(島根県会見郡古市村)であり日本の乞食組織の元締めである差配の松右衛門に協力をあおぎ、さらに小説家の宮原外骨(もちろん宮武外骨がモデル)に修羅雪姫の復讐話を小説にしてもらってまで仇をおびき出して悲願を達成する…勧善懲悪の物語でした。

この長編のテーマは『復讐』であり、最終話でようやく最後の四人目に『因果応報』を味あわせてやるのですが、こいつだけ他の三人と違い既に老いて病床にある上に、あの事をずっと悔いていて今は娘と二人暮らしという状態でした…それでも悲願を果たし、物語は終わります。あのグリム童話「白雪姫」をもじったタイトルながら、何という内容でしょうか。

ちなみに私が10代の頃ですが、最初に買った「修羅雪姫」はこちらの全5巻、竹書房のバンブーコミックス版でした。
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他に秋田漫画文庫版や角川書店版もありますが、一番最近のは映画版「修羅雪姫」の影響を受けてクエンティン・タランティーノ監督が作った「キル・ビル Vol.1」に便乗し、2004年に出た小池書院版。
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表紙も「キル・ビル」を意識しているこれはいわゆるコンビニコミックで、ペーパーバック形式の物。

1巻を『修羅怨念編』、2巻を『因果応報編』として分厚い全2巻でまとめていますが、これが傑作なのは1巻の終わりを「外題之九 恐喝源次郎朦朧節」の途中にしている事でしょうか。さしもの修羅雪姫も取り押さえられて裸に剥かれ、恐喝源次郎の巨大マラに迫られ、冷や汗をダラダラたらしている…ちょうどそんな場面で終わるんですよ。これは初めて読む読者にとって、2巻の発売が待ち遠しくてしょうがないでしょう。
だってこいつの怒張(男根ですね)は並外れて大きいために、女陰が裂けて生命を失う事にもなりかねないらしいのです!
ちなみにこの後、やはり強かった修羅雪姫が返り討ちにしてやりますが、根っからの悪人ではなかった恐喝源次郎を哀れんで『スマタでよければ……』と、巨大マラにまたがって死ぬ前にいかせてあげるのだから、泣ける話です。

作品の主題となった復讐とは直接関係がないこの話も傑作でしたが、他にも殺し屋・修羅雪姫としてのエピソードにも実は傑作が多かった。最強の敵とも言える関東一の大親分・柴源とその手下達との対決を描く「外題之十 女意和戸開帳異聞」もそんな一話だし…
「外題之十二 青春白衣涙断譜」なんて看護婦長とレズプレイに高じているうちに刀を仕込んだ傘を白痴の少年に持っていかれちゃう異色作、さらにさらに…いや、というより全話が傑作である「修羅雪姫」です。
近年になって海外版も多数の国々で上梓されて評判になりました。この面白さは世界共通なのだと、嬉しく思ったものでした。
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ちなみに映画「修羅雪姫」は最初が梶芽衣子主演・藤田敏八監督で1973年に公開されました。原作に忠実にいくつかのエピソードをアレンジしてまとめていて、梶芽衣子の魅力も全開したこちらも大好きです。いや、原作に忠実とはいってもさすがに梶芽衣子を原作の雪のように脱がせるわけにはいかなかったのか、裸になったりはしませんが…あ、子役の雪は全裸になります。
冒頭で『おまわしだ おまわしだ 女陰様(ほとがみ)さまのお成りぃ!』っというあのシーンがある(観てない方には分からないでしょうが)、これはようやくレンタルビデオで置いてる店を見つけて借りダビングした若き日が思い出されます。当時はカルト映画扱いされていてマニア以外には忘れ去られてました…が、やはりタランティーノのおかげで話題になり、その時に目出度くDVD化もされましたよ。
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私が買ったのは1974年の続編「修羅雪姫 怨み恋歌」と合わせたBOX仕様になっていて、こちらが外箱。
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中身と、封入されているカード。
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このDVD化で嬉しかったのが、映像特典として何と『上村一夫原画集』が2本共に収録されていた事!他に小池一夫先生、梶芽衣子さまのインタビューもあるし。

主題歌のレコードも持っています。
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さらに映画版は、2001年に突如公開された釈由美子主演版もあり、こちらもやはり上村一夫モノの一環としてDVDを買っていますが…
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これは設定変更が著しく、全然別物に仕上がっています。漫画の映画化の際にはよくある話ですが…これなら、「修羅雪姫」の名前使わないでオリジナル作品にすれば良かったのでは?まぁ復讐モノではありましたし、色々な人がそれぞれの「修羅雪姫」を作るようになれば面白いですかね。あと、これはアクション監督にドニー・イェンを起用しているという日本映画としての快挙もありました。
他に変わった所では昨年に吉野公佳主演でテレビドラマ化して、それがパチンコ機CR修羅雪姫に使用されています。

さて、今回紹介した単行本で復讐も終わり完結したと思われた「修羅雪姫」ですが、実は後に続編の「修羅雪姫 復活之章」というのが描かれ、さらに何と2009年になって池上遼一先生の画による「修羅雪姫・外伝」なんてのも存在します。そちらも、次回から紹介する事にしましょう。


私は娑婆にやりのこしてきたことがあるのさ……七度生まれかわっても……
はらさなければならない怨念があるんだよ だけど私は無期徒刑……生きてここからはでられない
だけど生まれてきた子はすぐにここから出ていける
その子に私の怨念をたくし 私も死んで その子の心に乗移る……
それしか方法はないじゃあないかえ



  1. 2012/05/06(日) 23:28:18|
  2. 劇画
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プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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