大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

トキワ荘(61) 石森章太郎 50 「ブルーゾーン」

石森章太郎作品、「ブルーゾーン」(小学館刊)。
ISHIMORI-bluezone-golden.jpg

初出は1968年の週刊少年サンデーで、単行本はゴールデンコミックスで全2巻です。
オカルト系SF漫画(萬画)の傑作「アガルタ」よりずっと以前に描かれていた同系統の作品で、石森章太郎(石ノ森章太郎)作品の中ではマイナーな部類かと思っていたら「ココ」で書いたように、宮城県石巻市の"石ノ森萬画館"では展望カフェの名前に使われていたし、思った以上に重要なのかもしれません。

プロローグは石森プロの仕事場であり、石森章太郎先生自身が登場する作品で主人公はそのアシスタント…というのは「アガルタ」と同じですね。あちらでは名前がシュンでしたが、こちらではジュン
ジュンは16歳で孤児院"ヒカリの国"を出てからアシスタントを始めて2年経ち、18歳になったその日も進歩がおそいと石森先生から怒られていますが、そこへ現れたのは金九木紋次弁護士。曰く、ジュンの会った事ない父親が亡くなったので8億円の相続権があるのだとか。
あれよこれよと話が進み、連れて行かれた屋敷を守っていたじいから全てを聞くのです。父の二子神達也博士は"ブルー・ゾーン"と命名した超自然界生命の秘密に近づきすぎたため殺されたのですが、ジュンを捨てたのも彼を守るための事であり、母も姉の洋子も全員死んでいた…
BLUE(青い神がみ)、ZONE(世界・地帯)という意味で異次元の世界なのですが、そいつらが我々の住む三次元の世界、人間界(マンズゾーン)を侵略しようと企んでいるそうで。
初めは葛藤したジュンも、ヒカリの国が爆破されて怒り心頭!父親の遺志を継ぎ、彼が開発した霊剣・村雨やファントム・ガンなどを手にブルー・ゾーン生命と戦う事になるのでした。

ちなみに精神異常者が二百人に一人という現実も、強盗や殺人といった犯罪の数、ベトナムやその他で殺しあっているのも、ブルー・ゾーンにとりつかれたからなんだとか!
二子神家の隣に住む娘・広小路リナもそうでしたが、ジュンが救ってやると頭は正常に戻り、盲だったのも治ってヒロインになりました。

円盤や超能力、エクトプラズムにエンゼル・ヘアーといったオカルトブームでもてはやされた物が多々出てきてはブルー・ゾーン生命にからめた解釈を付けていますが、これはオカルトブーム以前の作品。石森章太郎先生こそが広めた部分もあるのかもしれません。

後半は父親があの世からテレポートして人間の体に入ってくる方法を見つけるのですが、その魂がジュンの中に入ると二人の生命が力を合わせて超能力を発揮し強くなる…って子供だましっぽいですが、妖怪とか次々出てきて敵が刀や銃で対応出来るレベルじゃなくなってますからね。
それに生命へ移動するのは危険がともなうらしく、
『へたをすると…ジュンはきちがいになるか……でなければ からだのどこかが故障して かたわになっていたかもしれないのだ。以前のリナちゃんが めくらになっていたように。』
と、放送禁止用語全開で語られています。

最後の章では、石森プロの面々と伊豆の石廊崎へ行ってたまたま見つけた自殺未遂の女性を助けたのがきっかけで、ジュンを簡単に気絶させるほどの不思議な能力を持ったロミイという女に出会います。
それを追い、東京都日野市の"足垣科学研究所"へ…今度はタイムトラベルだのアンドロイドだの、また少年SFモノで定番の設定が出てきますが、研究所の足垣源二郎はブルー・ゾーン生命に支配された未来の科学者であり、ロミイはターミネーターもビックリな殺人ロボットでした。

ますます少年漫画の王道たるバトル物らしくなってきましたが…二子神達也+ジュンの超能力でも太刀打ち出来ない敵の能力と、一体どう戦うのか!?
結果を書くとこの戦闘は勝利するのですが、父親の霊魂を含めジュンの味方は全滅します!それでも一人で戦い続けなくてはならない。ブルー・ゾーンは邪悪な生命が住み、かつて人間が『地獄』と呼んでいた所だったそうですが、では『天国』と呼ばれていた地帯は…それをホワイト・ゾーンと呼び存在が明らかになるものの、話はここで終わります。ブルー・ゾーンの侵略者達と最終決戦する事もなく、何も解決していませんが。

主人公側である少年戦士達のキャラがイマイチ弱いかもしれませんが、ヒロインも敵も美少女キャラが出るし、「サイボーグ009」と別のもう一本の柱としてこの作品ではオカルト趣味を描きつつバトルしていれば代表作になっていた気もするのですが…この打ち切りみたいなラストは残念でした。

ちなみにこちらの単行本は大都社のスターコミックス版。
ISHIMORI-bluezone.jpg
ゴールデンコミックスと同じく全2巻で出たのですが、上巻に「窓」、下巻に「青い万華鏡」という幻想短編が併録されています。

前者は手塚治虫監修の「日本漫画代表作選集6」(実業之日本社刊)にも石森先生の代表作として載ったほど出来の良い作品で、
ISHIMORI-mado.jpg
青森県の津軽を一人旅した高校生が、ある一人の、既に死んだ少女の人生を垣間見る…悲しい物語。

後者もあの叙情的名作「章太郎のファンタジーワールド ジュン」を思わせる内容で、ここでも石森章太郎先生の自身が登場して自らの半生と向き合う自伝的作品。

石森先生のお墓は池袋の"祥雲寺"にありますが、
toshimaku-ikebukuro-ishimori19.jpg

多彩なキャラクターが描かれたこの墓石は、その短編「青い万華鏡」が初出です!
toshimaku-ikebukuro-ishimori20.jpg


今ごろになって、突然おやじがあらわれた!!なぜだ!?
なぜ……そんな大金持ちなのなら、なぜぼくをすてたんだ?
なぜもっと早く……なぜ今ごろ急に?
ぼくは…ぼくはそんなおやじの財産なんて…ほしくない!!



スポンサーサイト
  1. 2013/05/31(金) 23:00:00|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トキワ荘(60) 石森章太郎 49 「青いけもの」「世界まんがる記」

石森章太郎作品、「青いけもの」(大都社刊)。
ISHIMORI-blue-earth.jpg

石森章太郎(石ノ森章太郎)先生の故郷・宮城県に本社を持つ河北新報(河北新報社刊)という日刊新聞で1971年に連載していた作品で、単行本は全1巻。
現代社会問題に警笛を鳴らす物が多い石森作品の中でも、特にその傾向が強い社会派作品となりました。

国際動物自然保護連盟に属する日本有数の動物学者・風祭譲とその息子のケンが、世界各地の自然保護状態の調査及び正体不明の"動物"を求めて動き回るのが大筋なので、各地の生物や歴史を見ながら巡る旅モノとして読んでも良いでしょう。
全七章に分かれ、
 第一章 シンガポール
 第二章 ニューギニア
 第三章 ニュージーランド
 第四章 オーストラリア
 第五章 ガラパゴス
 第六章 アマゾン
 第七章 エピローグ
となっています。エピローグではアフリカに行ってますね。

旅本つながりでついでに紹介しておくと石森章太郎先生は旅行記も出していて、それが新書判で「世界まんがる記 外貨ムダづかい旅行」(三一書房刊)、文庫では「世界まんがる記」(中公文庫刊)。
ISHIMORI-world-mangaruki1.jpgISHIMORI-world-mangaruki2.jpg
何とまだ海外旅行が自由化される以前の1961年、今とは比べ物にならないハードルの高さだった世界一周旅行を決行した旅行記で、文章に加えて漫画家ならではのカットも挿入しながら書かれています。
世界の様子は今と大分違うでしょうが、精神的な部分でも勉強になるので旅人には読んでもらいたい一冊ですね。
世界各国のメンバー達が世界を股にかけて活躍する代表作「サイボーグ009」もいわば旅本の要素がありますが、その発想の原点ともなった旅でもあったそうです。
かくいう私もこれを読んでいてもたってもいられずに海外へ行ったりしてましたし、つまりかつて多くの人が旅に出るきっかけとなった沢木耕太郎や小田実やグレゴリ青山よりも、このジャンルでも石森先生に影響を受けている私。

おっと、「青いけもの」に話を戻します。
風祭親子(「サイボーグ009」風のユニフォームを着ています!)ら調査隊が探す件の"動物"ですが、ヒョウに似た姿ながら深い青の毛皮に白い雲のようなまだらを散りばめた模様をしていて、突然現れては保護動物を金のために乱獲する人間達を襲うのだといいます。
その姿を実際に目撃もする風祭親子ですが、不思議な事に16ミリカメラで撮ったはずの姿がフィルムには写らなかったものの、悪人に撃たれて傷付いたりしているので実在はしているらしい…しかしそもそも、世界中のどこでも神出鬼没なのはどういう事か!?

旅客機がアマゾンのジャングルに墜落するという大惨事から、メリーという白人少女も仲間入りして未開の地をさまよいますが、この世界では恐竜も、ケン曰く『きっと人食い土人だぞ』という原住民も存在します。
それより不思議な『青いけもの』ですが、その正体は…地球!いや病んでいる地球が己を守ろうとして生み出した白血球のような分身で、『深い青の毛皮に白い雲の模様』はそのまま宇宙から見た地球の模様。ロケットから撮影した地球の全景写真を見て詩人・谷川俊太郎が言った『地球は青いけもののようだ』という言葉が引用されます。
まぁ今回の表紙画像の帯を取ると普通に英題が『BLUE EARTH』になっているので、分かるんですけどね。後にこれを原作とした話がアニメ「サイボーグ009」のエピソードとして登場しました。

最後まで自然の偉大さと共にいかに人間が愚行を犯しているか、食物連鎖についてなど啓蒙する作品であり、環境保護活動家達が教科書として使えそうなほど立派な内容でした。

それとこの単行本にはもう1編、代表作「佐武と市捕物控」の1エピソードで1967年の少年サンデー増刊(小学館刊)で描かれた短編「シャマイクル」が収録されています!
佐武はえたいのしれない病気にかかっているそうで市しか登場したいのですが、同じめくらの魔犬と対決する…泣ける話でした。


…そうなのだ
進化のしかたはちがっていても…
トカゲも馬も鳥も、クジラも そしてヒトも
もともとは同じ"モノ"だったのだ
ワレワレ生物は みんな兄弟なのだ…地球家族なのだ!!



  1. 2013/05/30(木) 23:00:00|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トキワ荘(59) 石森章太郎 48 「探偵ドウ一族シリーズ」

石森章太郎作品、「探偵ドウ一族シリーズ」(集英社刊)。
ISHIMORI-detective-dou.jpg

DELUXEプレイボーイにて1978年から翌年まで連載された作品で、単行本はプレイボーイコミックスで全2巻。
石森章太郎(石ノ森章太郎)作品の中では、ほとんど知られていない物の一つですが、探偵が主人公の推理サスペンス物なので私は好みでした。掲載誌の色に合わせてセクシー路線というか、やたらと美しい女性のヌードが描かれるのも特徴ですね。

1巻に『鳥の眼』、2巻に『幻姿(アポート)』と、作品タイトルの「探偵ドウ一族シリーズ」より大きく副題が付けられていますが、共に各4話収録しているうち1編のタイトルです。
探偵ドウ一族というのは、新宿で"ドウ探偵事ム所"を営む車椅子の老人・動無妙、その息子・動幻、娘・動闇という3人。しかし一族と名乗りながらも実はたった一人の多重人格者が、それぞれの人格になる度に完璧な変装もしている同一人物。
その中で本体、オリジナルは娘の闇(あん)であり、若くて美しい女性ですね。作中で『イイ身体しとるじゃん ファラ・フォーセット・メジャーみたい』と言われるシーンもあります。実際はあのファラ・フォーセット・メジャースの事でしょうが…『ス』が抜けています。

デヴィッド・フィンチャー監督によるサイコホラー映画の大傑作「セブン」(Seven)によって日本でも一般的に有名になりましたが、アメリカでは『名無しの権兵衛』とか身元不明の男をジョン・ドウ(John Doe)、女をジェーン・ドウ(Jane Doe)と呼びまして、そのドウ。石森漫画では『DOW』と表記していますが、これは間違えかもしくはわざとそうしたのでしょう。そして、『同じ』のドウ。

まず1話目のタイトルが「猫神家の犬」というタイトルで連続殺人が描かれるのですが、そのタイトル通り横溝正史の「犬神家の一族」の影響がでかすぎます。殺された死体の足だけが水面から突き出る…あの超有名シーンもそのままあるし!
兄の幻(げん)姿の時に女性にせまられて寝る場面も複数回あるのですが、精巧なマスチューム(人口皮膚)にメカニズムを内蔵した電動式で伸縮自在のリッパな男"性"機能が取り付けられているのだとか。
ずっと少年向け漫画を描いていた石森先生が明らかに大人の読者を意識して、エロスと暴力(青年向け漫画の鉄則)を前面に出したわけです。ゲイの男達による嫉妬が起した殺人事件もあるし。

依頼人が正義側という事もないので、汚い奴の仕事が終わって大金を支払われた時に、その札束を顔面に投げつけてやる1ページの大ゴマで終わる話なんかもありました。
最後に闇の本当の家族が出てきて、その意外な正体を明かして物語は終わります。


探偵というのは"何故?"を聞き歩くのが商売ですよ
"何故"は手掛かりです!小さな"何故"を ひとつずつ消していくことによって 答えが見えてくる……
<彼が犯人じゃないような気がする>……
これは立派な手掛かりなんですよ……!



  1. 2013/05/28(火) 23:00:50|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

旅行・紀行・街(144) 東京都練馬区 1

今回の旅は、東京都練馬区

はい、練馬区って…ほとんどの方にとって地味で閑静な住宅街というイメージしかありませんよね。
特産品が練馬大根だったりして東京の中の田舎イメージが強いし、私が住んでいるのは中野区ですが練馬区と隣接している地域なので自転車にて10分で入れますが、入ると急に若者は田舎のダサいヤンキーみたいな奴らが増えてきますし!

でもでも、実は漫画好き・アニメ好きには色々な聖地がある区域でもあるのです。
高森朝雄(梶原一騎)ちばてつや「あしたのジョー」コンビを始め、手塚治虫先生、藤子不二雄先生、石森章太郎(石ノ森章太郎)先生、赤塚不二夫先生、松本零士先生、ちばあきお先生、吾妻ひでお先生、弘兼憲史先生(もちろんその妻・柴門ふみ先生も)、高橋留美子先生…それらもうとんでもなく偉大な巨匠らが住んでいた(いる)事に加えて、少女漫画好きに"女性版トキワ荘"と崇められ萩尾望都先生、竹宮惠子先生、山岸凉子先生らが居住していた『大泉サロン』の存在。もう、こんな凄い地域が他にあるわけありませんね!当然ながら漫画の中に練馬区が出てくる事も多いし。
さらにアニメ発祥地、そして日本一のアニメ企業集積地でもある、と。スタジオジブリの面々だってここからスタートしているのだし…『練馬アニメフェスティバル』も開催されています。

そんな練馬区を、西武線で置かれていたこの冊子を見て巡ってみる事にしました。
nerima1.jpg

練馬区内の駅で、『アニメキャラクター入り駅前観光案内板』ってのがあるそうなんです。順に行くと…

1、桜台駅の「サイボーグ009」
sakuradai1.jpg

石森先生が住んでいた、この周辺を散歩してみました。「アガルタ」の舞台でもありますが、作中に出てきた行きつけの喫茶店"ラタン"は、もう無いんですよね…
sakuradai2.jpg

そうそう、昔の単行本には作者の住所が載っている場合が有り、ファンレター出したり訪ねて行ったり出来たんですよね。
sakuradai5.jpg
(これは「ロボット刑事」単行本のカバー)

2、練馬駅の「白蛇伝」。日本初の長編劇場アニメですね!
nerima2.jpg
ちなみにこの駅は、つのだじろう先生の「恐怖新聞 平成版」で鬼形礼が利用している姿を確認出来ます。

練馬駅周辺も見てみますが、
nerima3.jpg

まず区役所前辺り…目白通りの『豊玉北5丁目』交差点と思わしき所が、あだち充先生の「タッチ」で上杉和也が交通事故に遭い逝った地点!
上杉家も浅倉家も練馬区にあったし、作中には他にも練馬区内の光景が何度も描かれていました。あ、男気溢れる私が何でラブコメ的なあだち充作品を読んでいるんだって!?
それは小学生時代に地元の映画館へ「北斗の拳」を観に行った時、抱き合わせで「タッチ」の劇場版第一作『タッチ 背番号のないエース』を上映してたんですよ。それに感動して、次の『タッチ2 さよならの贈り物』→『タッチ3 君が通り過ぎたあとに -DON'T PASS ME BY-』も観ましたからね。

あと"とりみき"を屋号に使う店がいくつかあるのも、とり・みき先生関連かもしれません。
nerima4.jpgnerima5.jpg

味噌ラーメン専門店の、"みそ膳"
nerima-misozen1.jpg

北海道から九州まで様々な味噌と使ったラーメンが食べられるとの事で、札幌みそらーめん、
nerima-misozen2.jpg
nerima-misozen3.jpg

玄海みそらーめん。
nerima-misozen4.jpg
nerima-misozen5.jpg

"すし銚子丸 豊玉南店"
nerima-choushimaru1.jpg
nerima-choushimaru2.jpg

本まぐろ5カン、
nerima-choushimaru9.jpg

他…美味い。
nerima-choushimaru8.jpgnerima-choushimaru3.jpg
nerima-choushimaru4.jpgnerima-choushimaru7.jpg
nerima-choushimaru5.jpgnerima-choushimaru6.jpg

最後は、活ほたて浜焼きでした。
nerima-choushimaru10.jpgnerima-choushimaru11.jpg

"レッドロブスター(Red Lobster) 練馬関町店"
nerima-redlobster1.jpg

いました、ロブスターさん達…
nerima-redlobster2.jpg

ビールはシンハー、エビス(黒)。
nerima-redlobster3.jpg
nerima-redlobster4.jpg

シーフードレストランチェーンながら、私はステーキ等の肉類を食べる事が多いですね。
nerima-redlobster5.jpg
nerima-redlobster6.jpg
nerima-redlobster7.jpg

他に蟹、ピザなど。
nerima-redlobster8.jpg
nerima-redlobster9.jpg

3、中村橋駅の「ゲゲゲの鬼太郎」
nakamurabashi1.jpg

商店街へ…
nakamurabashi2.jpg
nakamurabashi3.jpg

ここはうちから近いのでよく行きますが、飲食店はチェーン店率が高いですね。
まず"福しん"で手もみラーメン、
nakamurabashi-fukushin1.jpg
nakamurabashi-fukushin2.jpg

"日高屋"で…
nakamurabashi-hidakaya1.jpg

野菜炒め、中華そば、野菜たっぷりタンメン(味玉トッピング)。
nakamurabashi-hidakaya2.jpg
nakamurabashi-hidakaya3.jpg
nakamurabashi-hidakaya4.jpg

"らあめん花月嵐"
nakamurabashi-kagetsu1.jpg
nakamurabashi-kagetsu2.jpg
nakamurabashi-kagetsu3.jpgnakamurabashi-kagetsu4.jpg

しかしそれ以外にもちゃんと嬉しいお店が有りまして、それが"ラーメン愉悦処 似星"で、
nakamurabashi-niboshi1.jpg

煮干ラーメンです。
nakamurabashi-niboshi2.jpg

そして、"麺や 河野"で醤油らーめん!
nakamurabashi-kawano1.jpg
nakamurabashi-kawano2.jpg

居酒屋も、まずチェーン店はメニューが全品280円の"じゃんぼ焼鳥 鳥貴族"
nakamurabashi-torikizoku1.jpg
nakamurabashi-torikizoku3.jpgnakamurabashi-torikizoku4.jpgnakamurabashi-torikizoku5.jpg
nakamurabashi-torikizoku6.jpgnakamurabashi-torikizoku7.jpgnakamurabashi-torikizoku8.jpg
nakamurabashi-torikizoku9.jpgnakamurabashi-torikizoku10.jpgnakamurabashi-torikizoku11.jpg
nakamurabashi-torikizoku12.jpgnakamurabashi-torikizoku13.jpg

私の近所・阿佐ヶ谷でよく行く居酒屋が同じ屋号なので馴染みありますが、関係あるのかな…?
"やきとり 川名"
nakamurabashi-kawana1.jpg
nakamurabashi-kawana2.jpg
nakamurabashi-kawana3.jpgnakamurabashi-kawana4.jpg
nakamurabashi-kawana5.jpgnakamurabashi-kawana6.jpg
焼き鳥も豚もつ煮込みも悪くないのですが、店員がヤンキーで接客が最悪だったためすぐに出ました。吉田類さんも行っている店なんですが…
こういう大衆的な店で接客サービスの良さを求めるのはナンセンスという意見もありましょうが、そんな店にわざわざ居る必要はありませんから。

4、富士見台駅の「鉄腕アトム」
fujimidai1.jpg

富士見台の街に出てみると、
fujimidai2.jpg

この"越後屋ビル"は、かつて2階と3階に"手塚プロダクション"が入っていたそうです。
現在の2階はレストランになっていて手塚先生の複製原画が飾られているそうなのですが、私はお店が閉まっている時間にお邪魔しました。何故なら外のシャッターが降りると、そこはその原画イラストが描かれているのだから…
fujimidai4.jpg
fujimidai3.jpg

すぐ近くに"虫プロダクション"もありました!言わずと知れた手塚先生設立のアニメーション会社ですが、可愛い『虫』の文字があるだけ。一度倒産した事も知られていますが、再スタートして現在も動いている会社です。
fujimidai5.jpg
fujimidai6.jpg
「バンパイヤ」はそのまま、この富士見台にある虫プロダクションが舞台となっていましたね。

さらに"ちばてつやプロダクション"もこの富士見台にあり、ノンフィクション的な形式を取った漫画作品「練馬のイタチ」でその日常も描かれました。
CHIBA-weasel-of-nerima.jpg

ここでの食事は、"カフェぐるぐる"
fujimidai7.jpg

グルグル(GURU GURU)…クラウト・ロック(ジャーマン・プログレ、ジャーマン・ロック)好きにはたまらない屋号なんですよ。そこでビールに、
fujimidai8.jpg

ぐるぐる特製野菜カレー、
fujimidai9.jpg

中華ざるそば。
fujimidai10.jpg

この日の帰宅後は、とりあえずGURU GURUの1stである「UFO」を引っ張り出して聴き直しました。
GURU-GURU-ufo.jpg

同じく富士見台で、"餃子の王将"
fujimidai-ohsho1.jpg
fujimidai-ohsho2.jpgfujimidai-ohsho3.jpg
fujimidai-ohsho4.jpgfujimidai-ohsho5.jpg
fujimidai-ohsho6.jpgfujimidai-ohsho7.jpg

5、練馬高野台駅の「あしたのジョー」。出ましたよジョー!
nerima-takanodai3.jpg

練馬高野台駅の外観。
nerima-takanodai2.jpg

6、大泉学園駅の「銀河鉄道999」
oizumi-gakuen1.jpg

駅内を歩くと、他にも999モノのフラッグ
oizumi-gakuen2.jpg
oizumi-gakuen3.jpg
oizumi-gakuen4.jpg

当駅の名誉駅長を務める、車掌さんの立像!
oizumi-gakuen5.jpg

発車メロディも映画「銀河鉄道999」の主題歌でしたよ!
駅内にある、本場さぬき直送という"めりけんや"で…
oizumi-gakuen16.jpg

鳴門ワカメうどん、とり天など頂きまして、
oizumi-gakuen18.jpg
oizumi-gakuen17.jpg

街へ出ましょう。
oizumi-gakuen6.jpg

まず「銀河鉄道999」の大壁画!
oizumi-gakuen7.jpg

こんな感じで…
oizumi-gakuen8.jpg
oizumi-gakuen9.jpg

直筆サインもありました。
oizumi-gakuen10.jpg

大泉ゆめーてる商店街の、外灯。
oizumi-gakuen11.jpg

フラッグはもちろん999で、
oizumi-gakuen12.jpg

オブジェも良く出来ています。
oizumi-gakuen13.jpg
oizumi-gakuen14.jpg

大泉学園Walkerも発売されたようですが、やはりメーテルが大々的に使われていました。
oizumi-gakuen15.jpg

その名の通り大泉サロンがあったのもここで、昔に来た時にこの地の古本屋に入ったら萩尾望都先生の直筆サイン色紙が飾ってあったりして、さすがにオオッと唸ったものでしたが…その時の古本屋は無くなってました。残念だなぁ。
でも「あしたのジョー」時代の高森朝雄(梶原一騎)先生が住んでいたのもここで、その御殿も現存しているし、辻なおき先生はここに通って駅前で梶原先生と呑みながら「タイガーマスク」の打ち合わせをしていたらしいですね。
それに山上たつひこ先生の「がきデカ」舞台だし…色々、凄いんですよ大泉学園町。


ブックオフの前にある、"ぎょうざの満洲"
oizumi-gakuen-mansyu1.jpg
oizumi-gakuen-mansyu2.jpgoizumi-gakuen-mansyu3.jpg
oizumi-gakuen-mansyu4.jpgoizumi-gakuen-mansyu5.jpg

7、豊島園駅の「Yes!プリキュア5GoGo!」
toshimaen1.jpg

豊島園駅を出ると…
toshimaen2.jpg

私も何度か行っている映画館"ユナイテッドシネマとしまえん"があり、
toshimaen3.jpg
あとはもちろん遊園地の"としまえん"があるのですが、私はフリマのために入った事があるだけです。
そういえば練馬区で映画ネタといえば、私もシリーズ通して大好きな日本が生んだホラー映画の金字塔「呪怨」。あの呪怨の家、事件は練馬区の設定でしたよね。

8、新桜台駅の「おジャ魔女どれみ」
sakuradai3.jpg

こんな駅が存在する事も全然知らなかった…知る人ぞ知るマニアックな駅です。
sakuradai4.jpg

9、上石神井駅の「超時空要塞マクロス」
shakujii1.jpg

おっとここの"日高屋"、上石神井南口店はちょっとオシャレだ。2階のカフェが外観を変えたのでしょうが。
shakujii11.jpg

餃子、
shakujii12.jpg

チゲ味噌ラーメン、
shakujii13.jpg
shakujii14.jpg

私にとっては三鷹市、武蔵野市、杉並区上荻窪でおなじみの"一圓"をここでも見つけたし、
shakujii7.jpg

"麺屋雷神"で、
shakujii8.jpg

餃子とラーメン。
shakujii10.jpg
shakujii9.jpg

上石神井があるという事は下石神井もありまして、そこにあるここは"カウボーイ家族"の石神井店。鉄道の駅だと西武新宿線の上井草駅か井草駅が近いですが、新青梅通りと千川通りの交差点にあって車で行くのに便利な店ですね。
syakujii-cowboy-family1.jpg
syakujii-cowboy-family2.jpg
syakujii-cowboy-family3.jpg

チキン&エッグハンバーグコンボ、
syakujii-cowboy-family4.jpg

BBQチキン ジャパニーズおろし。
syakujii-cowboy-family5.jpg

ここも上石神井駅からはけっこう離れますが"石神井公園"が、石神井町在住の吉沢やすみ先生による代表作「ど根性ガエル」の舞台として知られています。ひろしが倒れてカエルのピョン吉をシャツに張り付けたのが、この公園ですから!!
shakujii5.jpg
あと久住昌之原作、谷口ジロー作画による傑作漫画「孤独のグルメ」の第11話で石神井公園の休憩所"豊島屋"が舞台となり、カレー丼とおでんが食べられるわけです。
さらに現在連載中のヒット作、花沢健吾先生の「アイアムアヒーロー」では、主人公の鈴木英雄がこの近くに住んでる設定だったので初期の方でこの近辺が舞台としても登場しました。

カップラーメンで何度も頂いた"麺処 井の庄"も石神井公園近くですが、まだ店舗には行っていない…
shakujii2.jpg
shakujii3.jpg
shakujii4.jpg

10、武蔵関駅の「一休さん」
musashi-seki1.jpg

この駅を降りると…
musashi-seki2.jpg

有名な『関のボロ市』が開催されていました!
musashi-seki22.jpg
musashi-seki3.jpg
musashi-seki14.jpg
musashi-seki4.jpg
musashi-seki5.jpg
musashi-seki8.jpg
musashi-seki24.jpg

やたらと唐辛子を売る店が多い…
musashi-seki9.jpg
musashi-seki10.jpg
musashi-seki19.jpg

名前の通りにボロ、というかただの布とか衣類ですが、それも売っています。
musashi-seki11.jpg
musashi-seki18.jpg

参拝して、
musashi-seki17.jpg
musashi-seki12.jpg
musashi-seki13.jpg
musashi-seki23.jpg

歩を進めると…
musashi-seki6.jpg
musashi-seki7.jpg

これは日蓮宗本立寺のお会式と同時開催されているイベントなので、お会式に付き物の万灯行進もあります。
musashi-seki33.jpg
musashi-seki34.jpg

ここでコンニャクを喰い、
musashi-seki15.jpg
musashi-seki16.jpg

のしいか、
musashi-seki20.jpg
musashi-seki21.jpg

さらに、ようやく腰を落ち着かせて呑み始めました。
musashi-seki25.jpg
musashi-seki26.jpgmusashi-seki27.jpg
musashi-seki28.jpgmusashi-seki30.jpg

おでん、煮込み等…屋台にしてはなかなか美味いのですが、会計したらビックリする値段の高さでした!
musashi-seki29.jpg
musashi-seki31.jpg
musashi-seki32.jpg

ここにも"関町酒場 ぐるぐる"なる、GURU GURUを思い出させる店が有りました。
musashi-seki35.jpg

しかし入店したのは、"たこ焼き・焼鳥専門店 和楽"
musashi-seki36.jpg

おもちゃがいっぱいで、楽しい店内にて…
musashi-seki37.jpg
musashi-seki38.jpg
musashi-seki39.jpg

お酒に串揚げ、
musashi-seki40.jpgmusashi-seki42.jpg
musashi-seki43.jpgmusashi-seki44.jpg

たこ焼き、煮込み、焼き魚等。
musashi-seki41.jpg
musashi-seki45.jpg
musashi-seki46.jpg

〆のラーメンはこちら、"宝来軒"
musashi-seki-houraiken1.jpg

ここでもビールを飲みながら待ち…
musashi-seki-houraiken2.jpg

支那そば400円、
musashi-seki-houraiken3.jpg

ふかひれスープラーメン500円。
musashi-seki-houraiken4.jpg

以上、10箇所…これで終りかと思い最初に載せた画像の冊子をよく見たら、写真入りの西武池袋線・西武新宿線と別に、小さく文字で載っていたのが東京メトロ・都営地下鉄駅にもアニメキャラクター入り観光案内板があるという事!
今回行ってきた他に、小竹向原駅の「ブレイブ ストーリー」、氷川台駅の「さるとびエッちゃん」、平和台駅の「ジャングル大帝」、地下鉄赤塚駅の「ひみつのアッコちゃん」、光が丘駅の「デジモンアドベンチャー」があり、さらに冊子に載ってないけど(この後で出来たのかな)、新江古田駅の「こまねこ」、練馬春日町駅の「練馬大根ブラザーズ」、江古田駅の「のだめカンタービレ」、東武練馬駅の「魔法使いサリー」とまだまだあったようです。現在合計で19駅ですか。

特に江古田は先日も行ったばかりですが、あるとは知らず駅には寄らなかった…
周防正行監督の映画「Shall we ダンス?」で役所広司が通うダンス教室がこの駅前にあるし、、瀧波ユカリ先生の漫画「臨死!!江古田ちゃん」もタイトルにあるように江古田が舞台。諸星大二郎先生の小説『濁流』(単行本「キョウコのキョウは恐怖の恐」に収録されている中でも最も傑作かな?)では葬式のあった場所として地名が出てきますが、式場は実在します。
あと江古田には"カフェ・フライングティーポット"(CAFE FLYING TEEPOT)なる、ゴング(Gong)の名盤から取ったと思われる屋号のプログレ喫茶があった!そういえば遠い昔、高円寺の"喫茶プログレ"でその話題が出た事がありました。
ekoda1.jpg
ekoda2.jpg

この手のレコード屋は近年ではほとんど潰れてしまいましたが、ここでは"おと虫"が残っています!
ekoda3.jpg
ekoda4.jpg

"大衆割烹お志ど里"、ここも吉田類さんが来ているお店。
ekoda5.jpg

で、昼間からビール!
ekoda6.jpg

刺身も生姜焼き定食も、美味い!
ekoda8.jpg
ekoda7.jpg

ここまで、いかに練馬区が漫画やアニメの重要地点であるか見てきましたが、石森章太郎先生の重要な仕事の一つでもある特撮テレビ番組の原作作品。あれも「秘密戦隊ゴレンジャー」からずっと光が丘公園やや石神井公園などで撮影していた事が知られています。
特に大きくなってからはスーパー戦隊モノよりも、日曜日の朝9時からやっていた不思議コメディーシリーズ…特に「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」以降の美少女物が好きでしたが、もう大ファンだったのはシリーズ最終作となった「有言実行三姉妹シュシュトリアン」。酉年とアピールしまくりの番組だったので、三姉妹の住所が七面鳥にかけた『東京都練馬区七面町』でしたね。
こちらは、今では貴重な「宇宙船別冊 雪月花 シュシュトリアン写真集」(朝日ソノラマ刊)ですが、
chouchoutrian1.jpgchouchoutrian2.jpg
田中規子、石橋桂、広瀬仁美の三姉妹…大好きだった!
他にもCD、ビデオ、UFOキャッチャーの人形等…色々持っているので、今度実家から持ってきて画像アップしようかな。


練馬区はうちから近いので、今回紹介した所はほとんど自転車で行ってますが、先日その自転車が盗まれたので西友(SEIYU)で買いなおしました。
盗まれた自転車はもうボロだったので簡単に諦めましたが、1万数千円出して買った新しい自転車が2週間くらいで後輪の空気が完全に抜けてしまいました。困って近くの自転車屋へ駆け込んだら、初期不良だと思われるから店に持ってったら無償で直してくれるはずとアドバイスを受け、面倒ですが自転車引いてまた西友に行ったんですよ。そしたら何と今月に買ったばかりのなのにチューブ交換が必要とかで、3000円弱取られました!そのチューブ見せてくれとお願いしたら、もう処分したとか言うし…店員さんの対応も良くないし、こんな商売やってていいんですかね。クソー、やはりこんな場合のメンテナンス面も考えて自転車専門店で買えば良かった!
愛するねこぢる作品「ねこぢるうどん」で『西友の巻』なんてのもあったので、一応ねこぢる作品の舞台だとおもいながら買物もしていたものですが、西友ファック!このやり場のない怒り…が、あれここで書いたらちょっとスッキリした。2chなどに愚痴とか人の悪口とか書いてる奴を今までバカにしていましたが、その気持ちが初めて分かった気がします。西友さん、ありがとう。


  1. 2013/05/26(日) 23:59:59|
  2. 旅行・紀行・街
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トキワ荘(58) 石森章太郎 47 「ザ★スターボウ」

石森章太郎作品、「ザ★スターボウ」(講談社刊)。
ISHIMORI-starbow1-2.jpg

初出は1978年の月刊少年マガジンで、単行本は講談社コミックス(KC)で全3巻です。
1978年といえば映画「スター・ウォーズ」の日本初公開年であり、マニア向けだったSFを一般の観客に浸透させ大ブームを起こしたわけですが…そのブームに便乗した、というよりは元々SFマニアだった石森章太郎(石ノ森章太郎)先生がようやく大手を振って描けたスペースオペラといった所でしょうか。
所々で「スター・ウォーズ」の影響も感じさせますが、壮大すぎるスケールで幕を開けるオープニング、それに頻繁に出てきて長々と描写される宇宙空間、スペオペ好きにはもうたまらないでしょうね!

宇宙を制圧する最終兵器(アーマゲボム)の謎を秘めた七つの腕輪(リング)を巡って広大な宇宙を舞台に戦う話…というとトールキンの「指輪物語」、つまり後に映画「ロード・オブ・ザ・リング」となった、あちらの影響の方が強く見えるファンタジーでもあります。
主人公はハンターのヒロ。ヒロの父親であるキャプテン・ヒデは宇宙海賊に襲われて命を落としているのですが、唯一の遺品として持っていたのがリング。彼の前に現れたリンクルスターの王女リリルがそのリングについて説明し、他のリングも探す旅に同行する事になるのです。

アーマゲボムの存在を知った"暗黒星(ダークスター)軍団"の追跡をかわしながら行く、宇宙の大冒険。
宇宙船で亜空間跳躍(サブスペースジャンプ)して超える星の虹(スターボウ)
リングとそれを持つ仲間を探して様々な星へ行き、またそこの不思議な生物と関わるのですが、最初の方でマダラバケネコだのヒトワニ族だの面白い奴らが出てきて期待感が上がります。

ヒロとリリルの他にリングを持っているのは、人馬族戦士のケタルス、哲人のシーバ、科学者のピュー、道化師カ・オンの孫娘カ・イン、サイボーグのリッヒ将軍
これら個性的なメンバーがついに揃い、いざアーマゲボムへ!
イケメン主人公のヒロを巡って、リリル王女と何にでも変身出来るカ・インとの三角関係やら、あとシーバの哲学的な言葉が所々に挿入されて、物語が進みます。

ISHIMORI-starbow3.jpg

暗黒星軍団の母星はダークルナー。その帝国の支配者たる大帝はゴットダークⅢ世。各統治星域を任されている幹部にズネークゴブリン…徐々に敵の姿も明らかになってきました。

アーマゲボムを目指してリリルの故郷であるリンクルスターへ行きますが、そこは既に敵の要塞と化しています。
それでも乗り込んでいく、リングを持つ7人…ここが最終決戦です。
彼らはいかにして要塞に侵入し、アーマゲボムが隠してある宮殿の地下まで辿り着くのか!?
精神探知(サイコ・レーダー)ロボット部隊によって次々と深手を負ってゆく仲間達。アーマゲボムの姿は?そして正義の心で作動させる事が出来るのか?


・・・・"神"とはわしらヒト族をふくめた感情をもつ生命体が
ひとしくもとめる・・・・おのれの究極の理想像なのじゃよ・・・・



  1. 2013/05/25(土) 23:00:00|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

トキワ荘(57) 石森章太郎 46 小池一夫 14 「七つの顔を持つ男 多羅尾伴内」

石森章太郎小池一夫という凄い二人が組んだ作品、「七つの顔を持つ男 多羅尾伴内」(講談社刊)。
ISHIMORI-tarao-bannai1-2.jpg

元ネタはもちろん比佐芳武原作・脚本の映画シリーズからきているので比佐芳武が原作クレジットとなっており、石森章太郎(石ノ森章太郎)先生及び小池一夫先生はどちらがどの役割かの表記が無く単純に連名作者。さすがに小池先生が作画に関わってはいないでしょうが、「幻魔大戦」のように石森先生も原作に関わっている可能性は高そうです。
初出は1978年の週刊少年マガジンでの連載で、単行本は少年マガジンコミックス(KCM)で全5巻。

片岡千恵蔵主演の映画シリーズ、高城丈二主演のテレビシリーズ(七つの顔の男)等で有名な多羅尾伴内の話ではあるのですが、内容はそのコミカライズではなく続編。
『七つの顔の男』と呼ばれた探偵の多羅尾伴内、その姿すら変装姿であって実体は藤村大造ですが、彼も今は老いさらばえているため、『二代目多羅尾伴内』となる人物を探しまわっていました。
そしてついに出会った若者が神父の息子で、子分が千人からいる"関東スケバン連合"のボス・白鷺百代を彼女に持つ紙袋順平(したいじゅんぺい)。知識、運動神経、行動力、優しさ、その他のセンスなどでこの男しかいないと惚れ込んだ多羅尾伴内は二代目になるべくせまるのですが、順平にその気は無く…
それを説得から実力行使まで様々な手を使い、1巻のラストでついに二代目多羅尾伴内が誕生しました!

それから一代目は変装道具や多量の秘密道具、知識、能力などを全て二代目に伝授します。
しかし多羅尾伴内といえばの決めセリフ、
『あるときは片目の運転手、あるときは外国航路の船員!あるときは大富豪、またあるときはキザな中年紳士!あるときは中国料理のコック、そしてあるときは名探偵多羅尾伴内!!
しかしてその実体は!七つの顔の男・・・・正義と真実の使徒 藤村大造だ!』

という、ピンクレディーの「ウォンテッド」(阿久悠作詞)で歌詞の元ネタにもなったコレを言うのだけは嫌だと拒否する二代目。それは自己顕示の言葉でしかないと、自慢や誇張が大嫌いな順平には身震いするほど嫌だと。だからこそ、後で初めてその名乗りをやるシーンは感動するのですが。
一筋縄ではいかない二代目ですが、ともかく自分のやり方を取り入れながらも基本的には一代目を尊敬し、習うのです。

ISHIMORI-tarao-bannai3-4.jpg

で、ついに二人の多羅尾伴内でタッグを組んで当たる不可解な殺人事件…鋭い推理で活躍し、ようやくミステリっぽくなってきました。
基本的には謎解きドラマなので起こるのは実現可能な事件、と言いたい所ですが、やはり石森章太郎作品なので人間レベルを超えた動きもあります。でもこれはまぁ、漫画ならではの魅力という事でいいでしょう。

いくつかの事件を解決した後で鬼沢源次郎、通称『鬼源』と呼ばれる機械のように冷酷な殺し屋を相手にします。
そこで敵対するヤクザの組長に変装した一代目は鬼源らに捕まり、44オートマグで足、腕と撃ち飛ばされた上に命まで落とす…かけつけた二代目が怒りの鉄拳で鬼源をボコボコに殴りますが、時既に遅く命を落としました!
それでも後を継ぐ若者を得てからの事なので、その顔は満足そうでした。

ISHIMORI-tarao-bannai5.jpg

これからは一人になった二代目多羅尾伴内ですが、しっかり事件を解決してやれる事を見せてくれました。
ただ性格が全然違うので、今までに無かった解決方法がありそうです。最終話となった日本の東西スケバン対決を収めた時もまさにそうでした。
逆に一代目だったら容易に解決していた事に手こずる事もありそうです。そもそも一代目を『変装キチガイ』呼ばわりしているシーンがありましたが、多羅尾伴内の見所でもある変装を小細工嫌いの二代目はそんなに多様しないでしょうね。

石森&小池の巨匠同士が組んだ貴重な作品ですが、どちらの特徴も出ていながらどちらも能力を活かしきれていなくて、正直中途半端な作品になってしまいました。最後の方のエピソードは出来がひどいからかな。それでも、この二代目版も小林旭主演で映画化されました。
ISHIMORI-tarao-bannai-cinema.jpg
DVD化もしたので観れましたが、設定がややこしいかったのか多羅尾伴内が二代目に代わる設定はカットされていました。
横溝モノなんかも髣髴とさせる血みどろスプラッター感有りのサスペンスで良かったのですが、でも子供向けヒーロー物っぽさも残っている荒唐無稽な物で、カルト映画ファンにしか売れなそうでした。水野晴郎閣下やその他チョイ役で出ている人たちが凄いし。
やはり興行的に失敗して2本で終りと、シリーズ化するには至らなかったそうです…


順平よ!二代目よ!
・・・・わしにはおまえがいる
・・・・おまえがいるからこそ わしはやつとの戦いに出向けるのだ
たとえわしが死んでも おまえがいるかぎり
多羅尾伴内は永遠なのだ!!



  1. 2013/05/24(金) 23:00:00|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2013年のブルース・リー祭り

今日は、ブルース・リー(Bruce Lee、李小龍)の話です。
世界で最も有名な人物とも言える伝説の人物なので、あまりに多くの資料や研究書なども出ているし、方々で永続的に語り継がれていますが、生前はほぼ誰もその存在すら知らなかった我々、日本人。
さらに主演映画の日本初公開時には全然間に合わなかった私の世代では、もはや彼の姿をスクリーンで見れるのはリバイバル上映でもある時だけですよね。

ただ、あれほどの人物なので驚くほど関連作品は作られ、公開され続けています。
分類すると主に・・・

、ここ数年に公開された大ヒット作、「グリーン・ホーネット」「イップ・マン」のようにブルース・リーが生前関わった作品や人物に焦点を当てたて作り直した物。
ブルース・リー主演映画「ドラゴン怒りの鉄拳」の続編である「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」、その他続編やオマージュ物もこの類で、これらはもうブルース・リーとは間接的にしか関係無いのですが、必ず彼の影は現れます。

、ブルース・リーを追ったドキュメンタリー映画。これはもう、星の数ほど出ていますね。

、ブルース・リーの人生を再現した、別の俳優による伝記映画。

どれもかなりの数が製作されているので、私のようなコレクターとしては財布の紐が緩みまくりながらも嬉しい事です。
で、ブルース・リー没後40周年の今年はこの5月から、また続きますよ~。

まず上記のに該当するのが、5月31日公開の「グランド・マスター」。何とウォン・カーウァイ監督が詠春拳の達人にしてブルース・リーの師匠であるイップ・マン(葉問)を描いた最新作!
grandmaster1.jpggrandmaster2.jpg

↑のはチラシですが、ぴあに8ページ物のフリー冊子が置いてありました。さすがにウォン・カーウァイ監督作品だと扱いが違いますね!
grandmaster3.jpg

これは公開に先駆けて私、既に"シネマート六本木"で行われた試写会で観てきました!
grandmaster4.jpg
grandmaster5.jpg
「ココ」で書いたように、1年半前には『ブルース・リー生誕祭』をやってくれた会場です。
…結果、現在私の頭の中は「グランド・マスター」一色ですが、さすがに公開前の作品なので内容に関しては語るのを避けましょう。

続いて上記のに該当するのが、6月22日公開の「アイアム ブルース・リー」。ブルース・リーの最新ドキュメンタリー映画ですね。
brucelee2013-1.jpgbrucelee2013-2.jpg

続いて上記のに該当するのが、7月13日公開の「李小龍 マイブラザー」。何とブルース・リーの実弟ロバート・リー(昔、彼が出したレコードも持ってます)が製作総指揮と監修を手掛けた、他の俳優がブルース・リーを演じた類の作品。
brucelee2013-3.jpgbrucelee2013-4.jpg

最後の2作品は共に新宿武蔵野館で『ブルース・リー祭り』として公開されるので2本セットになった前売り券を買っていますが、
brucelee2013-5.jpg

特典で付いたのがB3サイズの本国オリジナルポスター
brucelee2013-6.jpg

サイズが中途半端なB3なのは何故か考えてしまいましたが、すぐに分かりました。うん、泣かせてくれますね~、そう…B(ブルー)3(スリー)って事でしょうな。
他にもブルース・リー関連作品は2013年中に登場するだろうし、どれもこれも公開日が待ち遠しいですね!
  1. 2013/05/22(水) 23:00:00|
  2. 映画、音楽、将棋、等
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トキワ荘(56) 石森章太郎 45 「ロボット刑事」

石森章太郎作品より、「ロボット刑事」(講談社刊)。
ISHIMORI-robocop1-2.jpg

初出は1973年の週刊少年マガジンで、単行本は講談社コミックス(KC)で全3巻です。
「仮面ライダー」や「人造人間キカイダー」に比べると忘れ去られた感がありますが、これもほぼ同時期に特撮テレビ番組が放映されたTVと漫画のタイアップ物。
しかしこのタイトル…ポール・バーホーベン(Paul Verhoeven)監督による、ヒーロー映画に見せかけたバイオレンス映画「ロボコップ」を彷彿とさせますね。あちらのデザインは許可を得て「宇宙刑事ギャバン」から引用しており、「ロボット刑事」とは似ていませんが。

石森章太郎(石ノ森章太郎)漫画(萬画)版の「ロボット刑事」は、足とカンで事件を解決してきたベテランの芝刑事Kという名の最新科学装置を付けたロボット刑事と組まされる事から始まります。
当然、反発する芝刑事…
『この・・・・バケモノめ!!て 鉄クズ野郎め!マネキン人形めー デクノボーめ!!
 ゼゼゼ ゼーゼー ゼンマイじかけのくせして こ このわしに・・・・人間さまに意見する気か・・・・!?』
とまで言って荒れますが、この芝刑事がKの能力や優しさに触れて次第に心を開き、交流していく様を描いた部分も作品の重要な側面ですね。

Kが乗ってる自動車は空も飛べるスーパーカーで、Kが『おふくろさん』と読んでいる創造主は海の底にて"マザー"なる巨大ロボットみたいなので生活していて…と現実離れしすぎていますが、そんな荒唐無稽さもまだ少年漫画が面白かったこの時代ならではの魅力。

ちなみに芝刑事の風貌は、「サイボーグ009」のアイザック・ギルモア博士みたいな大きな四角い鼻の持ち主ですが、二人の娘・奈美由美は美人。
特に長女の奈美は優しくて、Kはマザーと重ね合わせて恋慕の情を持ったように見えます。しかし奈美には新条強という恋人がいるので三角関係、というより人間とロボットの恋という大きすぎる障害をどう描くのかは見ものでしたが、全3巻の分量ではそこまで描かれる事はなく、それどころか新条や私立探偵になるその兄の存在がおざなりになってしまうのが残念な所でした。

またKには『制御回路(アシモフ・コード)』という人間を傷つけられない回路、つまりはロボット三原則をうちこまれているそうですが、それがキカイダーでいう所の良心回路(ジェミニィ)でしょうか。
キカイダーと同じように悩むロボットであり、顔は無表情ながらも感情豊かで泣いたり詩(ポエム)を書いたりもしちゃいます!

ロボット刑事であるKが人間レベルの犯罪を解決するだけではすぐに物足りなくなるわけで、1巻のラストでようやく、この手の少年漫画に付き物である敵組織の存在が明らかにされます。
その名も"R・R・K・K"(ロボットレンタル株式会社)!ちょっと名前がダサいものの、これが制御回路の付いていないロボットを使った殺しを金で請け負い、ロボット刑事の能力を逆手にとって見事に厳戒態勢の中で殺しを成し遂げるほどの高度な技術も持っています。

ISHIMORI-robocop3.jpg

そのうちにKは結城香織という盲目の少女に出会います。外見でKを差別しない彼女(目が見えないから当たり前ですが)と友達に、いや恋をしたのか、かけてくれた優しい言葉を思い出して両手と片足を上げて『イーヤッホー!!』とか言って喜んでますよ!
しかし偶然から出会っただけの香織の父親がR・R・K・Kとつながりを持っている事が分かって苦しみ…

ラストも近くなって二十数年前に行方不明になった天才的ロボット学者の霧島夫妻という存在が浮かび上がると、その娘が両親が遺した設計図を元にKを造った『おふくろさん』こと玲子、息子の竜治が敵組織R・R・K・Kのボスであると判明。
さらに香織の出生、Kの脳についても意外な事実が明かされていきますが、さらに急展開は続き…"神之孫島"で霧島竜治との最終決戦。数々の罠が仕掛けられていますが、今まで人間に近づこうと思っていたため機械らしい戦い方をせずにきたKが、ここへきて変身ヒーローのように体を変形させて戦闘能力を最大限に発揮!

強いぞK!しかし奈美と由美が人質に取られているのはどうするか!?
そこへマザーに乗った霧島玲子も登場。もうページ数残ってませんが、世を騒がせたこの姉弟で会話を交わすと…
ええっ?!芝刑事と奈美と由美、K、そして読者も置いてきぼりにした意外なラストで幕を閉じました。
これもタイアップ物の悲しさか、テレビ版の放映終了に合わせて漫画も打ち切りとしたらしいのですが、今まで刑事モノとSFを混ぜたいい話で進んできたのに、ポカーンとせざるを得ない!ある意味実験的な終わり方でした。


ぼくは人間として生きることはやめた・・・・!
機械として 機械の誇りをもって 機械らしく生きることに決めたんだ!!
・・・・いままでいちばん あこがれていた・・・・
人間の持つ"感情"と戦うために・・・・!
・・・・"精神"があるゆえに その"精神"が生み出す"悪"と 戦うために!!



  1. 2013/05/20(月) 23:59:59|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トキワ荘(55) 赤塚不二夫 4 「もーれつア太郎」

赤塚不二夫作品より、「もーれつア太郎」(講談社刊)。
AKATSUKA-mohretsu-atarou1-2.jpg
AKATSUKA-mohretsu-atarou3-4.jpg

あの数々の伝説を残した赤塚不二夫先生の作品の中でも、日本中のほとんどの人が知っている物となると「おそ松くん」「天才バカボン」くらいに限られまして…
その次に有名なのがこの「もーれつア太郎」でしょう。私など世代じゃないので中学生時代に聴いた筋肉少女帯のメジャーデビューアルバムにして名盤「仏陀L」の1曲目でその名を知ったのが最初でしたが、ア太郎は当時大ヒットしていたのでその世代の人に聞けば必ず知っていますね。
連載は1967年から1970年までの週刊少年サンデー(小学館刊)で、同誌で連載中だったあの「おそ松くん」を終了させて始めた作品。それが1990年に2度目のTVアニメ化された時に月刊コミックボンボンでも掲載されました。私が持っている単行本はその時に再発されたもので、全11巻。1冊あたりに10数話を収録した連作になっています。

アホな言動とナンセンス、ドタバタギャグなのはバカボン等と同じですが、ア太郎は東京下町を舞台にした人情劇になっていて、友情を大事にする登場人物達によって普通に感動させられる話が多いのが特徴でしょうか。
インパクトの強い名前の主人公はア太郎。下町の八百屋"八百×"の長男坊で、父親は次男以降はイ太郎、ウ太郎、エ太郎、オ太郎とアイウエオ順で名前まで決めていたのに母が若死にしちゃったので一人っ子。
そんな名前を付ける父親ってのが×五郎(ばつごろう)なんて名前で、これはそのまた父親が出生届を出した時に酔っぱらってて八五郎と書くのを書き損じたために付いた名です。

しっかり者で遊びもせずに八百×を切り盛りする少年のア太郎と、当たらない占いに凝っているダメ親父の×五郎というコンビが良い感じでしたが、何と1巻の中ほどで×五郎は木から落ちて死んでしまいました!
…とはいえその次の回で天国役場の不手際だった事が分かり下界に戻るのですが、しかし肉体は既に焼かれて無くなっていました。それでも落ち込む事なく、幽霊のままア太郎と共に暮らすようになるのです。漫画に出てくる幽霊といえばこの世に怨念を残しているのが一般的ですが、こんな明るい奴もいいなー、見習いたいものです。しかも天国と地上を行ったり来たりできるから、なお楽しそう。

AKATSUKA-mohretsu-atarou5-6.jpg
AKATSUKA-mohretsu-atarou7-8.jpg

まだ少年の身で天涯孤独(父親の×五郎は幽霊だし、姿も声もア太郎以外には分からない)になりながら悲壮感無くア太郎は家業の八百屋に専念しています。
服装がバカボンのパパとそっくりですが中身はあんなアホじゃないし、いい奴で仕事も出来て近所で慕われている…こんな赤塚漫画の主人公としてはまともすぎるキャラですが、その分周りを固めるキャラクターの個性は凄い!

まず同年代の少年・デコッ八
1巻のラスト近くなっての登場でしたが準主役級になり、実際に彼が出てからさらに面白くなりました。ア太郎が幽霊の×五郎と地方へスキーに行った時に泊まった"雪田屋"の息子ですが、ア太郎にほれ込んで親分と慕い、東京まで付いて来て八百×で共に働くのです。
ケンカは強くて友情に厚い性格で、困っている者を無条件で信じ、尽くす…「もーれつア太郎」にある『泣き』の部分では彼がかなりの比重を占めています。

さらにそのデコッ八の子分になる元ヤクザのおじさん・ブタ松。さらにさらにその子分にはブタ軍団がいて、ブタ達のセリフは吹き出しに耳と尻尾が付いてブタ型を模しているのが可愛い。
ブタ松のライバル的存在でギャング・ココロのボス。語尾に付く『○○のココロ』他、口癖が面白く尻尾が付いています。

そしてニャロメ
AKATSUKA-nyarome.jpg
スター・システムで他にも主人公としてなど、多くの作品で出ているお馴染みのキャラクターですが、この「もーれつア太郎」が初出であり、最初は『ニャロメ』『ニャロー』と不思議な鳴き方をする猫というだけのチョイ役だったのですが、しばらく後で登場した時から二本足歩きで人間の言葉を話せるようにもなり、人間の女性に惚れてばかりいて…と、ここでキャラクター形成がされていったのです。
誕生時の新聞記事によると『三丁目の冬目さん』ちで誕生しており、誕生日は昭和16年7月17日!作中で誕生日を迎えて50歳になるのですが、やはりバケネコですね。でも作中のヒエラルキーは最下層で、いつも苛められ役。
ニャロメと共に生活している毛虫のケムンパス、カエルのべしもこの作品が初出です!

他にもレレレのおじさんなど、別の赤塚不二夫作品から来たスピンオフキャラが多々登場しますが、6巻の「風雲もーれつ城」は凄い。
バカボン、バカボンのパパ、イヤミ、チビ太、六つ子(おそ松・カラ松・チョロ松・一松・トド松・十四松)、デカパン、ア太郎やニャロメ等の今作品キャラに赤塚先生本人…と、正にオールスターからなる時代劇の特別編でした。

毎回手を変え品を変え楽しませてくれる「もーれつア太郎」、時事ネタもちょくちょく出てきますが、園田光慶先生の「ターゲット」が出てくるのは笑いました。岩神六平の顔が赤塚先生の手で模写までされるんですよ!ただ1970年代の劇画好きである私はもちろん分かりましたが、今となってはあまり知ってる人はいないでしょうね…

AKATSUKA-mohretsu-atarou9-10.jpg
AKATSUKA-mohretsu-atarou11.jpg

目のつながった警官・本官さんはここでもよく出てきますが、
『ぼくは日本でピストルのタマをいちばんたくさんつかう、警官です。』
なんて言ってますが、バンバン撃ちまくる痛快な彼は、何と10巻でその交番を個人で勝手に経営している事を明かし、拾得物を横領する事だけが家族の収入源になっていたのでした!

1話しか出ないチョイ役とかでも素晴らしいキャラもいるし、とにかく魅力あふれる「もーれつア太郎」
残念ながら後半はあまり出なくなっていた×五郎ですが、9巻で天国みやげに乗り物を持って帰る話がありまして、それが完全に筋斗雲。デコッ八がこれをつかってニャロメにいたずらしたりするのですが、楽しそうだなー。悪い奴もたくさん出るし暴力も有るけど、やはりこの作品は夢があっていいですよ…そもそも死んでいるのに成仏出来ないような立ち位置にいるはずの×五郎ですが、大好き!


たとえゆうれいでも かえってきてくれて うれしいよ!!
よおし!!おれもう さびしくないぞ!!



  1. 2013/05/18(土) 23:59:59|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

旅行・紀行・街(143) 山形県天童市 1 山形市 1

将棋駒作り日本一の街、山形県天童市に行ってきました!
tendo1.jpg
将棋駒と温泉で知られるこの天童市は、将棋少年だった私が旅なんて興味ない小学校時代に唯一自分で行ってみたいと思っていた地。愛読していた子供用の将棋本で、ここが日本の将棋駒をほとんど全部作っているとかの情報や、将棋駒の形をした温泉とか…色々載っていたのです。

本当に何をやっても出来が悪くて、貧乏な家で親には虐待されてて、容姿も学校の成績も運動も全然ダメだった私の少年時代に唯一褒められたのが将棋の腕でした。あの腐った少年時代から、ざっと25年くらいかかって初めて訪問出来ましたよ!
そして人間将棋!こんなのやってるってどれだけ凄い所だと思ったものですが、せっかく行くのだからその『天童桜祭りの人間将棋』を目的として時期を合わせて行きました。
tendo7.jpg
…が、見ての通りの雪景色!桜祭りしようって時に季節外れの雪が降っている!!

とりあえず"道の駅天道温泉"にて、
tendo2.jpg

『駒の湯』で足を漬けながら頭を落ち着かせました。
tendo3.jpg
tendo4.jpg
tendo5.jpg

売店では将棋駒や、将棋駒グッズというか土産物がたくさん。
tendo6.jpg

で、肝心の人間将棋は本来の舞鶴山山頂広場ではなく、"天童市市民文化会館"での開催になってしまいました。 二日に渡って行われたこのイベント、初日はちゃんと屋外で出来たのに…前もって選びようもない事でしたけど、結果的に選択日ミスでしたね。
tendo8.jpg
tendo9.jpg

屋内に、武者姿の人間駒達が集まっています。
tendo10.jpg
tendo11.jpg
tendo12.jpg

ただのザコというか歩兵キャラも、立派な刀を差しています。まぁ『一歩千金』などとも言いまして、歩の使い方の上手さがそのまま将棋のレベルに現れるわけですが。
tendo13.jpg

織田信長登場!基本的に尾張の国というイメージが強い信長ですが、織田家の子孫が天童織田藩主として居住していたそうですね。
tendo14.jpg
tendo15.jpg

人は普通、俺は会社の駒じゃないんだー!とか叫んで抵抗するものですが、彼らは自らが人の言う事(指し手)に忠実に動く事を望んだ『駒』の人達。立派なのか何なのか分かりませんが、とにかく入場してきました…
tendo16.jpg
tendo17.jpg
tendo18.jpg

ついに盤上に、全ての駒が揃いました。
tendo19.jpg
tendo20.jpg

やっぱり会場が屋内だと、盤上でどの駒がどうなっているのか全然分からない…
tendo21.jpg

当然、せっかく人間将棋なのに解説の盤面を見て将棋を楽しむ事になります。解説は木村一基八段。
tendo24.jpg

聞き手が早水千紗女流三段と、山口恵梨子女流初段。
tendo25.jpg

人間駒を動かす対局者が、中村太地六段VS行方尚史八段。
tendo22.jpgtendo23.jpg

一駒動く度に太鼓が叩かれ、しかも駒の種類によって別のリズムが鳴るのは面白いですね。
tendo26.jpg

しかも人間将棋の基本ルールとして、全部の駒を動かさなくてはならないのだとか。そりゃ、一回も動く事なく終わった駒の人は辛いですもんね。これはちょうど、全駒動かしが達成された瞬間の盤面。
tendo27.jpg

対局終了後は餅撒きがあり、私も一つゲット!
tendo29.jpg
tendo30.jpg

そして人間将棋は終了・・・・
tendo31.jpg
tendo32.jpg
tendo33.jpg
ちなみに天童市は日本で使われている将棋駒の95%以上を作っているほどであり、どこへ行っても将棋!将棋!って街並みも私には嬉しいのですが…しかし、その環境でもプロ棋士は輩出していないのが情けないというか、それほど将棋のプロ制度は厳しい。

プロ棋士と指せる将棋百面指しが行われていましたが、これも屋外だったら壮観だったでしょうね。
tendo28.jpg
これは前もって申し込んでおかなくては指せないし、あぶれた人々や将棋愛好家が指せる場所もあったようなのですが、人間将棋やってる時間に終了したという…つまりいきなり行ってみても一局も指せませんでした。

悔しい私は晴天時の会場となっていた、舞鶴山山頂広場も行ってみました。当地に将棋駒の製造を推奨した天童藩家老・吉田大八像。
tendo35.jpg

本来ならばここが観客席で、
tendo36.jpg

こうして人間将棋を見下ろしていたはず。
tendo42.jpg

全て、この雪ではしょうがない…
tendo40.jpgtendo41.jpg
tendo48.jpg
tendo49.jpg

桜の開花もまだ時間がかかりそうでした。
tendo44.jpgtendo45.jpg

てっぺんに立つ王将駒、字は将棋界における歴代最強の棋士・大山康晴十五世名人の手によるもの。
tendo37.jpg

私は久々に大好きな能條純一先生の『月下の棋士パーカー』オフィシャル・パーカーを引っ張り出してきています。
GEKKANOKISHI.jpg

バックの氷室将介はもちろんカッコいいし、前面には月下の棋士の文字と、左胸に将棋盤の升目がプリントされてるのが素晴らしい。確かこれは、「月下の棋士」が掲載されていた当時のビッグコミックスピリッツでのプレゼント企画に応募し、見事当選した一品です。
私は将棋が大好きだったのですが、漫画の題材にはなりにくい"将棋"を能條純一先生が漫画化すると聞いた時は諸手を上げて喜び、連載開始と共に応援していたものでした。
もちろん、王手飛車する時にはポーズを決めて『往生しろよ』の台詞と共に指すようになったのは、この作品の影響です。
tendo38.jpg
tendo39.jpg

天童古城記念碑。
tendo43.jpg

天童市街が一望できる素敵な所でしたが、何しろ天気が悪い。夜景が綺麗なポイントでもあったようです。
tendo46.jpg
tendo47.jpg

会場が変更されて可哀想な事になっていた露店で、玉こんにゃくを購入。美味い。
tendo50.jpg
tendo51.jpg

山を降りると、もう桜は満開に近いんですけどね。
tendo86.jpg

駅前へ移動しましょう。
tendo52.jpg
tendo60.jpg

足元のタイル、いたる所に詰め将棋があって脳のトレーニングと暇つぶしに事欠かないぞ!
tendo53.jpg

駅内にあるこちらの施設、
tendo54.jpg

右手は"天童市将棋資料館"で、
tendo55.jpg

左手は"天童将棋交流室"。でっかい左馬ですね…
tendo56.jpg

無料で将棋を指せるという事で、私もそこにいた腕自慢に挑戦してみました。普段全く指していないもので今年初の対局となりましたが、こういう街に来ると指したくなりますからね。
tendo58.jpg
tendo59.jpg

この時は余裕の表情を浮かべている私ですが、凄く長考する相手だったので…対局を始めて一時間が経つ頃、早く天童市の夜の街に呑みに行きたい願望が出てきて集中力を欠き、敗退しました。
tendo57.jpg

ちょうどここで女流棋士の高橋和(たかはしやまと)さんがTVの取材を受けていましたが、写真撮らせてもらえば良かったなー。和さんの夫は、あの名著「将棋の子」(講談社刊)の大崎善生。
OOSAKI-the-son-of-syogi.jpg

宿泊は"ホテルビューくろだ"にて。
tendo61.jpg

天童市の中心地にあるホテルで、立地は良いですね。
tendo62.jpg
tendo63.jpg

フロントにも将棋駒、
tendo64.jpg
tendo65.jpg

将棋盤も置いてありました。私が初手に指した、これが御神三吉(モデルは坂田三吉)伝説の端歩突き。あ、間違えてる。後手番でやるんですよね…
tendo66.jpg
tendo67.jpg

ちなみに今回は三人旅で、三人部屋でした。
tendo68.jpg

こちらのホテルは名前もそのまま"王将"。
tendo91.jpg

天童市のマンホールは将棋駒で、
tendo70.jpg
tendo71.jpg

市役所でも当然ながら将棋駒・王将が使われていますね。
tendo90.jpg
荘司としお先生の自転車漫画、そして日本一周漫画の名作「サイクル野郎」で主人公の丸井輪太郎と矢野陣太郎が当地を訪れた時にお世話になった禅寺の名前も"王将寺"だったし…

お、タクシーにも将棋駒が!
tendo69.jpg

ホテル近くの"温泉神社"
tendo72.jpg
tendo73.jpgtendo74.jpg

そこでは絵馬も、まさかの将棋駒型。
tendo75.jpg
tendo76.jpg

街の中心部を流れる倉津川には、
tendo77.jpg
tendo78.jpg

将棋駒から名付けられた橋がいくつもかかっています。
東側から順に見ていくと…まずは王将橋、
tendo85.jpg
tendo79.jpg

銀将橋、
tendo80.jpg

歩橋、
tendo81.jpg

金将橋、
tendo82.jpg

桂馬橋、
tendo83.jpg

飛車橋。
tendo84.jpg
以上です。となると、この中にない香車と角行の立場はどうなるんだ!?

ちなみに、夜は光ります。
tendo126.jpg

この倉津川沿いのしだれ桜もライトアップされていました。
tendo127.jpg
tendo128.jpg

将棋駒を作っている所は多々あり、実演や体験も出来るようです。
tendo104.jpg

案内板も将棋駒。
tendo108.jpg

川沿いにある"中央公園"にて。
tendo87.jpg

この銅像を見て、
tendo88.jpg

乳首の浮き上がり具合にビックリしました。
tendo89.jpg

食事はまず、"焼肉 王将苑"で…
tendo92.jpg

当然、生ビールから!
tendo93.jpg

キムチ、ナムル等に…
tendo95.jpgtendo94.jpg
tendo96.jpgtendo97.jpg

石焼きビビンバ、
tendo102.jpgtendo103.jpg

肉も喰いまくり!
tendo98.jpg
tendo99.jpg
tendo100.jpg
tendo101.jpg

事前に調べて行こうと思ってた居酒屋の"花いちりん"が、まさかのお休み!
tendo105.jpg

道の詰め将棋を解きながら街をさまよい…
tendo106.jpg
tendo107.jpg

"居酒屋 うおいち飲み喰い処"へ。
tendo110.jpg
tendo109.jpg
tendo112.jpgtendo111.jpg
tendo113.jpgtendo114.jpg
tendo115.jpgtendo116.jpg
tendo117.jpgtendo118.jpg

〆は"水車生そば"
tendo119.jpg
tendo120.jpg
tendo121.jpg
tendo122.jpg

元祖 板そば。ちょっと驚くほどボソボソして太くて硬くて、これが山形蕎麦の特徴らしいですね。
tendo123.jpg
tendo124.jpg

元祖 鳥中華…こちらは醤油ベースに和風ダシのラーメンでした。
tendo125.jpg

他、夜の繁華街。かつてピンク温泉街としても栄えたのがすぐに分かる感じですが、ストリップ劇場は跡地しかありませんでした。
スナックの密集具合が凄いのですが、中心的なのはカロキタウン。
tendo129.jpg

「新世紀エヴァンゲリオン」が使われまくってましたよ。
tendo130.jpg

客引きの連中がやたら多くて危なそうだったので、じっくり見るのは翌日の朝にしました。
tendo131.jpg

中にも入ってみましょう。
tendo132.jpg

やはりエヴァのキャラが使われまくっています。秋葉原とかなら納得ですが、天童市でもエヴァ人気が高いのでしょうか。
tendo133.jpg
tendo134.jpg

"女神の館"と"おにゃん娘CLUB"…
tendo135.jpg

ホテルの朝食を食べて、出発。
tendo136.jpg

将棋駒作りでは有名ながらも観光名所には乏しい天童市ですが、文化財で有名な所も二つ有り…まず西沼田遺跡。
tendo34.jpg

そして"鈴立山若松寺"の若松寺観音堂!
tendo137.jpg

山形県で一番有名な民謡「花笠音頭」で『目出度 目出度の 若松さまよ 枝も栄えて葉もしげる』と歌われる、あの若松さまってのがここの事。
実は私、隣の新潟県で育ったのに音楽会で何故か「花笠音頭」を歌わされたため、歌詞も覚えています。
tendo138.jpg
tendo139.jpg
tendo145.jpg

地蔵堂(子育て地蔵)で縁起の良いおっぱいを触り(セクハラ)、
tendo140.jpg
tendo141.jpg

ここが国指定重要文化財、若松寺観音堂。
tendo143.jpg
tendo144.jpg

観音さまを拝みながら散歩して…
tendo146.jpg
tendo142.jpg
tendo147.jpgtendo148.jpg
tendo149.jpg
tendo150.jpg

鐘楼堂からの景色。
tendo151.jpg

ここら辺は熊が出るようです。しかもこの時期だと冬眠しなかった熊、もしくは早く冬眠から覚めて凶暴化している野生の熊…もし出てきたらウルトラ・タイガー・ドロップを決めて「タイガーマスク」を現実化させたかったのですが、熊のやつ私に恐れをなして現れませんでした。
tendo152.jpg

奥の院(弁財天)。
tendo153.jpg

これで天童市を去りまして、次は山形県の県庁所在地。高畑勲監督のスタジオジブリ映画「おもひでぽろぽろ」の舞台でもある山形市へ。
マンホールは紅花、ナナカマド。
yamagata1.jpg

ここには行きたかった"支那そば 吉野家"のラーメンを食べに寄ったのですが、
yamagata5.jpg
yamagata6.jpg

ラーメン、
yamagata7.jpg

塩味ラーメン、
yamagata8.jpg

みそ味中華。
yamagata9.jpg

ちなみに東京へ帰ってから、改めて天童市のラーメン店を調べていたら…当地には"らーめん大悟"なる素晴らしい屋号のお店がある事が判明しましたが、時既に遅しと涙を飲みました。

山形市での観光地は、唯一"立石寺"…通称『山寺』と呼ばれる有名所だけ行くべく目指しまして、"ふもとや 登山口店"で休憩。
yamagata2.jpg
yamagata3.jpg

白玉パフェ(ずんだ)、
yamagata4.jpg

ここで購入した土産物の数々。
yamagata10.jpg

では、山寺を昇りましょう。
yamagata11.jpgyamagata13.jpg
yamagata12.jpg

恵比寿様か…なかなかキモい。
yamagata14.jpg
yamagata17.jpg
yamagata15.jpg
yamagata16.jpg

山寺といえば松尾芭蕉が「奥の細道」で句を詠んでいる事で知られています。いくら俳聖・芭蕉とはいえ有名じゃない句も多々ありますが、その点ここで詠まれた句は文句なしのメジャー作品、
『閑さや岩にしみ入る蝉の声』
ですね。
yamagata54.jpg
↑これは芭蕉記念館その他がある東京都江東区の『芭蕉俳句の散歩道』にて見つけた立て札。
楳図かずお先生の名作「イアラ」では、主人公の土麻呂が弟子の河合曾良となって松尾芭蕉と旅しましたが、とりわけ好きなのは立石寺の山上の堂で作ったこの句だと言ってました。それはもしかしたら、楳図先生の意見でもあるのかもしれません。

その芭蕉句碑、
yamagata18.jpg

こちらのはもっと立派で…
yamagata19.jpg

松尾芭蕉像、
yamagata20.jpg

曾良像までありました。
yamagata21.jpg

ちなみに同じ山形県で松尾芭蕉は、
『かたられぬ ゆどのにぬらす たもとかな』
という即身仏の事を言っている説もある興味深い句を詠んでいるらしく、まぁ最近ですが私はみうらじゅん先生の「郷土LOVE」(スコラマガジン刊、文庫版は角川文庫)で知ったのです。
MIURA-local-love1.jpgMIURA-local-love2.jpg

こけし塚や幸福の鐘、
yamagata27.jpg
yamagata22.jpg
yamagata26.jpg

"門前売店"で山寺名物の力こんにゃくを頂きまして、
yamagata23.jpg
yamagata24.jpg
yamagata25.jpg

ここからは有料、300円。
yamagata28.jpg

入場券を購入しまして、
yamagata29.jpg

裏面が案内図になっています。
yamagata30.jpg

ここから、ひたすら山登り。バリアフリーとかクソ食らえ、健脚者しか受け付けない山でした。山寺は藤子・F・不二雄先生の短編漫画「山寺グラフィティ」の舞台でもありますが、大好きなあの作品で確かに見た光景だ。
yamagata31.jpg
yamagata32.jpg
yamagata33.jpg

姥堂は恐すぎるのですが、
yamagata46.jpg

その恐さを和らげるためなのか真下に可愛いプーさんが置かれていました。
yamagata47.jpg

芭蕉が書いた短冊がこの下に埋まっているらしい…せみ塚。
yamagata42.jpg

金剛力士像も通り過ぎ、
yamagata34.jpg
yamagata35.jpgyamagata36.jpg
yamagata37.jpgyamagata38.jpg

頂上には奥の院、大仏殿などがありました。
yamagata39.jpg
yamagata40.jpg
yamagata41.jpg

こちら重要文化財の三重小塔…え、これ!?何かしょぼいミニチュアの三重塔が入ってましたが。
yamagata43.jpg

寂上三十三観世音菩薩…
yamagata44.jpg

お、アシュラマン。
yamagata45.jpg

下から見えたお堂はここか、納経堂。その右が開山堂。
yamagata48.jpg

そして、終点の五大堂。
yamagata49.jpg
yamagata50.jpg

落書きする奴に注意札がたくさん貼ってありましたが、既に落書きだらけです。
yamagata51.jpg

しかし何故、「クッキングパパ」の荒岩一味が!?
yamagata52.jpg

ここからの景色を見たら、あとは引き返すだけ。今夜はこれまでです。
yamagata53.jpg


  1. 2013/05/17(金) 23:59:59|
  2. 旅行・紀行・街
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

トキワ荘(54) 石森章太郎 44 「アンドロイドV」

石森章太郎作品より、「アンドロイドV」(秋田書店刊)。
ISHIMORI-android-v.jpg

1965年の冒険王(秋田書店刊)にて連載された作品で、単行本はサンデーコミックスで全1巻です。
時代は西暦2075年、舞台は地球に始まり木星、火星、水星と渡り歩くスペース・オペラ!
宇宙連邦秘密警察の『アルファベット戦隊』に属するはアンドロイド…つまり人間そっくりなロボット。メイド・イン・ジャパンです。
アンドロイドにも個性が有り、Vのような落ちこぼれもいます。訓練で失敗しては教官に怒られてばかりだったVですが、隕石と共に"ピロ"という小惑星から地球に落ちてきた宇宙生命体に憑依されると、そいつとアンドロイドの体を共有する事になりました。これにより優秀なアンドロイドに生まれ変わって活躍するのです。
Vに憑依したピロ人はペペルで、もう一体のモコは近くに居た犬に憑依したため当然これもスーパー犬になって共に行動します。

基本的に太陽系は人類が征服している時代なのですが、木星第4衛星では機械やロボット達が反乱を起して人類を支配すべく恐ろしい行動を起していた…
この、進化したロボットが人間に牙をむく設定はSFの定番中の定番で、「アンドロイドV」の時代で既にそうだったのかは分かりませんが、とにかく有名な所では映画「ターミネーター」やら、現在でもずっと使われていますね。そして、意外な黒幕が用意されています。

続いての火星編は、Vが護衛していた火星大統領の娘・リタが誘拐される話。これも黒幕が意外すぎる存在で…
最後の水星編は、この時代の刑務所となっている厳しい土地で収容されていた犯罪者達が力を付けて地球を支配しようとする話。敵のマッドサイエンティストが造った水星人間はメチャクチャ強敵ですが、しかしデザインがひどい!
他に、サイボーグ002(ジェット・リンク)そっくりな敵なんかも登場しますが、最後に倒されるシーンはなかった。

この時代の子供向け雑誌で掲載された作品だという事を差し引いても、全般的に出てくるロボットたのデザインは石森章太郎(石ノ森章太郎)先生にしてはカッコ悪くて、忙しい中で手抜きしてた作品なのかと感じてしまいます。
それでも優しい主人公はアンドロイドなのに仲間が死ねば泣くし、話は単純でもちょっとだけ社会的な要素を入れていて良いですね。子供達はこの作品で未来社会や宇宙への夢を膨らませていたのでしょう。


地球カラノ移民ハヤメテクダサイ……
コレ以上 火星ニ人間ヲ フヤサナイデクダサイ
ワタシタチノ住ム場所ヲ アラサナイデクダサイ



  1. 2013/05/15(水) 23:00:00|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トキワ荘(53) 石森章太郎 43 平井和正 5 「幻魔大戦」

石森章太郎絵、平井和正原作による作品、「幻魔大戦」(秋田書店刊)。
ISHIMORI-genma-taisen.jpg

初出は1967年の週刊少年マガジン(講談社刊)で、単行本はサンデーコミックスで全2巻です。
いくつかの原作者付き作品を残している石森章太郎(石ノ森章太郎)先生ですが、今作ではこの時期漫画原作を次々と手がけていたSF作家の平井和正先生を迎えています。
ただし二人の共同原作だったようで、本を開くと原作のクレジットが『平井和正/いずみ・あすか』となっています。後者は石森章太郎先生と赤塚不二夫先生の合作時のペンネームとして使っていた名義だと思うのですが、いくらなんでもこの作風のこの作品に赤塚先生は関わってませんよね…
また、現行の単行本ではいずみ・あすか名義は抹消されています。

物語はヨーロッパの小国トランシルバニアのプリンセス・ルーナ姫が、ある『敵』の攻撃による旅客機の墜落事故から異星人のフロイに救われる所から始まります。ルーナは強力なテレパシーの持ち主であり、フロイによって広大な宇宙の中で繰り広げられている戦いについて教えられる…
そして全ての星々を消滅させて宇宙に完全な破滅をもたらすべく破壊活動を続けている幻魔大王という生命体と、フロイらの抵抗軍とで10数億年も続いている戦いに巻き込まれるのです。

幻魔大王軍にはどんな科学兵器も通用しないので、彼らが人類の住む地球や太陽系を含む銀河系宇宙に魔手をのばす前に、ルーナは地球上の超能力者を集めて地球戦団を組織して対抗しなくてはならない!
フロイが送ってくれた異星のサイボーグ戦士・ベガと共に、最初に訪れる超能力者が我らが日本の東京に住む普通の高校生・東丈(あずまじょう)でした。

この丈こそが本編の主人公。体はちびでも根性の猛特訓で野球部のレギュラーの座を目指したがなれず、失意に泣いているのに自分より体格の良い弟のにぶっとばされ、
『くそっくそっ ちびだからどうだというんだ!そんなこと人間の中身となんのかんけいがあるんだ!ナポレオンだってヒットラーだってちびだったんだ!ちくしょう!』
と家を飛び出すと、そんな状態の時にルナとベガによるショック療法で無理矢理自分の中に眠っていた強力な超能力、サイコキネシスの能力を引き出されます。
こんな宇宙的規模の作品において、登場時はたかだか東京の高校で野球部のレギュラーにさえなれない男でしたが、だからこそ幼少期から抱えていたコンプレックス故に目覚めた力に酔いしれて暴走。まぁ色々あってようやく使命に目覚めますが。
ちなみに丈は親には『できそこない』扱いされていましたが、姉の三千子には命がけで愛されており、それが作品に関わってきます…

親友の四朗に超能力が付いた事を説明する場面では、自分の頭がおかしくなったと言い
『めくらの国じゃ めあきがかたわものということを知っているか?』
と、おそらくはH.G.ウェルズの小説「盲人の国」の事を言いながら現在では差別用語となった言葉を連発していますが、さらに『きちがい』というワードがこれほど多く出てくる作品も珍しい!当然、現行の単行本では全て修正されています。

さて次なる超能力者は、最初からテレポート能力を持つサンボ。この名前はそのまま「ちびくろサンボ」から取っているであろう、ちびの黒人。ニューヨークでその能力を活かした犯罪を続けています。
これを仲間にするのも骨が折れる作業でしたが、そもそもルーナが設定上女王様気質であり、人種差別思想もあるので『あんなニグロの手なんかもうたくさん!』とか発言しています。もちろん、彼女も精神的に成長していくのですが。

まだ地球戦団の準備が整わないうちに、エスパー狩りに地球へ現れた幻魔はサメディゾンビー。作品の規模が規模なので、ラスボスである幻魔大王が地球みたいな辺境の星に自ら来るわけはなく、こいつらは最も下っ端の下級幻魔ですが、それでもエスパーのヒヨコである地球人達にとっては相当強いんですよ。
さらに地球の超能力者でもレオナード・タイガー(ドク・タイガー)のような幻魔軍に付こうとする奴まで現れたり、超能力者たちが一般地球人の敵に仕立て上げられたり、単純に幻魔大王軍VS地球その他の超能力者連合の図式に行くまでが長い道のりすぎる…

とうとう地球侵攻の司令官・シグらの幻魔も地球に到着すると、あっという間に東京は壊滅、完全に滅び去ります!
それでもフロイや101匹(子犬姿)の息子達も地球に来るし、世界中の超能力者を結集、さらに当初サイコキネシス能力しかなかった丈が潜在超能力をさらに引き出して『人間ノヴァ』『絶対0度』といった一流中の一流エスパーが使える技術も獲得…と、地球戦団も強力になってきていますが、それでも幻魔大王軍の力にはまるで及ばないようです。確かにこのスケールがでかすぎる作品における敵の軍団、主人公達の能力に比べて高すぎますよね。

…で、シグから第一の挑戦状としてドクロの顔した月が現れた所で、はい終了。
本当に、ここで未完のまま読者達を置き去りにして終わってしまうのです!!
とんでもなくでかいスケールのスペース・オペラの序章、地球部分だけで終わったわけですが、何故連載が打ち切られたのか分からないほど面白くて、続いていたら必ずや「サイボーグ009」に引けを取らない代表作として歴史に残っていたはずですよ。その009は何度も掲載誌を変えて続きましたが、何故「幻魔大戦」はそうならなかったのでしょう。
平井和正原作が活きていたのか、キャラクターがどれも魅力的で…あ、もしかして原作者がいたのが逆に問題で何かあったのでしょうか!?
現にこの後、石森章太郎先生は漫画で、平井和正先生は小説でと独自の『幻魔大戦シリーズ』を描き続けはしたのです。しかしどれも番外編的な感じであり、この最初の作品のズバリ続きが描かれていない!
未完のままに終わってしまった惜しむべき作品は世にいくつもありますが、その筆頭として挙げたい「幻魔大戦」

結末に必要以上の説明をしなかった事で傑作になった作品はいくつも見てきましたが、これは本当に途中も途中の部分で打ち切りですからね…
読者に想像させる楽しみを残したという意味では、あの終わり方がよかったのでしょうか。コアな漫画ファンの間では人気が高くて話題に上るイメージがあるし、未完の作品なのにアニメーション映画「HARMAGEDON 幻魔大戦」としてずっと後の1983年に映像化されてもいます。
genma-taisen-pamphlet.jpg

りん・たろう監督、そしてキャラクターデザイン&原画担当としてですが大友克洋先生が初めて手がけたアニメーション作品としても知られている今作は、結末を付けてもくれました。
もちろん私も大昔に観ているのですが…当時世界一好きだった原田知世が声優として出演しているにも関わらず、ちょっとダメでした。原作好きとしては納得いかない部分が多すぎなんですよ。 これは映画パンフレット。
ISHIMORI-genma-taisen-pamphlet.jpg

でもここでの収穫は、何と音楽をキース・エマーソン(Keith Emerson)が担当している事!!エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)解散後のパッとしない時期ながら、あのキース・エマーソンが日本のアニメ作品の音楽を作るって凄すぎますよね。
genma-taisen-soundtrack-lp.jpggenma-taisen-cd.jpg
映画は確か1回しか観てませんが、サウンドトラックは年に1回とかのペースながら20年来聴いています。主題歌はローズマリー・バトラーが歌い、キース・エマーソンが演奏する「光の天使」(CHILDREN OF THE LIGHT)…名曲です!


いうなれば わたしは幻魔世界の芸術家なのだ 戦争芸術家なのだ!
それぞれ長い伝統と歴史を有する知的種族の かんぜんな滅亡には悲壮美があるのさっ
ほろびゆくものの かぎりなくかなしい美しさだ!
抵抗が大きければ大きいほど その美しさも大きくなる・・・・!わたしはそれに ひかれるのだっ
したがってきみたち地球人類にも ひっしの抵抗をこころみて・・・・
有終の美をかざってもらいたいとおもっておる



  1. 2013/05/14(火) 23:59:59|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トキワ荘(52) 石森章太郎 42 「怪人同盟」

石森章太郎作品より、「怪人同盟」(秋田書店刊)。
ISHIMORI-phantom-union.jpg

石森章太郎(石ノ森章太郎)先生お得意の超能力を題材にした作品で、初出は1967年の冒険王(秋田書店刊)にて短期連載されたもの。単行本はサンデーコミックスで全1巻です。

小政竜二計七夫大山五郎…3人の普通の学生が、ある日下校途中に古い洋館で昼寝を一時間ばかしして帰ると、世間では一週間が過ぎていた!
しかもそれぞれ別の超能力が身に付いており、どうやら洋館で『何者か』によって体をいじられたようです。誰が何の目的でそれをしたのかは明かされる事が無いのですが、宇宙とかどこかから来た大きな力が地球人を試している、とかだとSFモノの定番すぎますかね。
それより超能力を得た少年達がそれをどう使うかが主題で、その力をいい事に使うと決めた3人は『怪人同盟』を名乗って殺人事件などを解決していくのです。

身に付いた超能力は竜二が変身能力、七夫が予知能力、五郎が怪力、まぁどれも同時期に描かれていた「サイボーグ009」の戦士達と代わり映えしませんね。
病院で体を調べても異常が無い事が分かるシーンがあり、つまりサイボーグ手術をされたわけではないというのですが、『超能力』と『改造人間の能力』は表記が違うだけで実質は同じ事であるのはいかがなものでしょうか。どこか差別化して欲しかった…
途中までしか描けずに打ち切った感もあるので、もう一ひねり構想はしていたのかもしれませんが。

そして先進的な漫画(萬画)を描き続けていたイメージのある石森章太郎先生ですが、「スカルマン」「変身忍者 嵐」といったダークヒーロー物は現在の若い読者が初めて読んでも衝撃を受けるに違いない傑作だと思うものの、低年齢向けの「怪人同盟」は内容も絵柄も古くなっている部分が目立ちます。50年近くも経っているのだから、普通ならそれで当然すぎる事でもあるのですが。

巻末には同じく超能力モノ作品「エスパーK」が収録されています。これがけっこうな分量(単行本の4分の1ほど)を使っていて、ネフード砂漠内にある近東の小国・モルトラが舞台。石油の大油田が発見されたために世界中から狙われる立場となった国のミルコ王子を守る、E・S・P(エスパー)達の活躍を描いたものです。
テレポーテーション能力を持つエスパーKはカタギリススムという日本人、透視能力を持つエスパーTはタジマ・ハールというインド人、催眠術を使えるエスパーRは羅面(ラーメン)という中国人。羅面はもちろん石森作品といえばの中国人描写で、つり目に辮髪、中国帽にあのヒゲ、言葉は『○○アル』ですよ!

「怪人同盟」に話を戻しますが、同じ冒険王で1979年に続編となる短編「怪人同盟 恐怖植物園」が掲載されています。これがサンデーコミックス発売後の事だったので単行本に収録されるのは1998年のメディアファクトリー版まで待たなくてはなりませんでした。
ISHIMORI-phantom-union-mediafactory.jpg
ここでは怪人同盟に新しい仲間が加わるエピソードが描かれていますが、しかし完結編的な内容ではなく、あくまで番外編でした。


ぼくらのふしぎな能力はダイナマイトとおなじだ
それをつかう人間の心ひとつで 平和のためにもおそろしい武器にも使える!
おそらくぼくらにこの超能力をさずけた「だれか」は…
あの空のどこからか…あるいは そのヘイのかげからか…
ぼくらがどんなふうに この力を使うかを じっと見つめているんじゃないかと思う



  1. 2013/05/12(日) 23:47:36|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トキワ荘(51) 石森章太郎 41 「人造人間キカイダー」

石森章太郎作品から、「人造人間キカイダー」(秋田書店刊)。
ISHIMORI-kikaida1-2.jpg

週刊少年サンデー(小学館刊)で1972年から1974年まで連載された作品で、単行本はサンデーコミックスで全6巻。
石森章太郎(石ノ森章太郎)作品を代表するヒーロー物の一つですが、石森先生はネームと下書きまでで作画はひおあきら先生ら石森プロの弟子達が担当したと言われています。

また今作は実写版とのタイアップ作品として描かれた作品であり、そちらも伝説の特撮ヒーロー番組として今でも人気が高いですね。私もリアルタイム世代じゃないのにDVDで全部見直した口です。ヤバイですよね、このデザイン!
ISHIMORI-kikaida-tokusatsu.jpg

さて漫画版の内容ですが、主人公はジロー
見た目はギターを背負った人間姿の彼ですが、人造人間でした。両肩のスイッチを押すと、戦闘型にチェンジ(変形)してロボット姿のキカイダーになります。
造り主はロボット工学の権威光明寺博士で、息子の一郎が"自然破壊警備隊"の仕事をするうちに公害を撒き散らす工場の者の手にかかって殺されたため、『ぜったいにころされることのない"自然警備隊員"たち』を造るという決意をしてジローを含めた13体のロボットを造るのです。
すると石森作品で頻繁に見られる社会悪に対する怒りがこの作品でも…と思いきやその辺りの内容は影を潜めて、後は世界征服のために光明寺博士を利用していたプロフェッサー・ギルことギル・ヘルバートの組織"ダーク"と戦うばかりになっていきます。

ただし単純な正義の味方モノというわけでもありません。とにかく悩み、葛藤するヒーローなのですね。
ダークの陰謀に気付いた光明寺博士はジローに『良心回路(ジェミニィ)』を埋め込んだため、ジローは悪い命令には従わない良心を持ちながらも、そのために生まれた悩みを描かれ続ける事となるのです。
しかもその良心回路が不完全なままである事もキーポイントですね。なまじ人間に近い心を付けられたために良い心と悪い心の間、人間とロボットの間で苦しみ、兄弟でもある敵ロボット達と戦わなくてはならない事に悩みます。
戦闘型ロボットにチェンジした時にボディ左右のデザインとカラーリングが違うのは、その悩みで不完全な部分を残しているからでもあります。
光明寺博士には二度目の妻との間に生まれた子供・ミツコマサルがいて、ジローの味方でいてくれます。しかしジローはミツコを好きになるも、その機械の体ではどうしようもない。
しかもミツコの前で醜い戦闘ロボットになど二度と変身しないと、また悩み…

ちなみにキカイダーというネーミング。これは早速人間と違う体である事に悩みだしたジローが、ダークのロボットと戦かっている時に、
『チェンジ(変形)する!!……オレハキカイだ!!』
と言ったのを敵、2台目のロボットグリーンマンティス『キ キ キ キカイダー!?』と聞き間違えたため。何故かその後はキカイダーの呼び名で定着してしまいました。
ちなみにこのグリーンマンティスからキカイダーは『みっともない不具者(かたわもの)』と呼ばれており、後に反復して何故か悩むシーンもあるのですが、当然現行されている単行本ではセリフを直されており、『不完全なロボット』とつまらなくされています。

オレンジアント、ゴールデンバットを倒した後で出てくるのが、自動車にひき逃げされて後遺症が残った少年のエピソード。ここでは少年が、『おれは……チンバなんだぞ!!かたわものなんだ!!』とか、ひがんで言う現在では差別用語となったセリフが何度も出てきましたが、ここなんかも現行の単行本では『おれは……足が不自由なんだぞ 完全じゃないんだ』って、何か不自然なセリフに修正されていました。
他にも『ぼくはビッコなんだぞ』→『ぼくは片足が動かないんだぞ』とか。

次のダークロボットは、北海道の山奥に住みアイヌの民族衣装を着た双生児の少年と月の輪熊。彼ら3体が合体して怪物グマになるのですが、その3体の名前がそれぞれ『ア』と『イ』と『ヌ』という…直接的すぎるネーミングの奴らでした。

ISHIMORI-kikaida3-4.jpg

悪の組織・ダークと戦ううち、ジロー(キカイダー)は両腕をショートさせて磁力を帯びた高熱の電気メスにする『電磁エンド』という必殺技も使うようになりますが、ジローの弟にあたるサブロウ(ハカイダー)という強敵が出現。超有名キャラ、ついに登場です。
キカイダーの電子脳を狂わす口笛で操って悪事を働かせてミツコらからの信頼を失くす、というまわりくどい精神的な攻撃から入りますが、普通に戦ってもキカイダーに勝つし、その頭部には親である光明寺博士の脳が移植されている。このハカイダーの、脳味噌が透けて見えるデザインもヤバイ!
(後にアメリカでは映画『悪魔のサンタクロース』シリーズの第三作目にあたる「ヘルブレイン/血塗られた頭脳」で、このむき出しの脳が見えている殺人鬼が描かれましたが、同作のモンテ・ヘルマン監督は石森ファンなのか!?)

あとで脳を取り戻して移植し直し、光明寺博士は復活するのですが、実は人造人間よりこの辺りが実現不可能なSFかもしれませんね。
この後はギル教授の脳が移植されて、ギル=ハカイダーとなります。サブロウは意外と地味に終わってしまいましたね。さらに他に3人のダーク幹部もハカイダーの体を得て『ハカイダー四人衆』となり、四人が合体して『ガッタイダー』となる…まぁ、子供向けな設定です。

ダーク基地を爆破した後、基地で研究中だった細菌が吹っ飛んで近くの村がキノコ人間だらけになってしまいます。まるで特撮ホラー映画「マタンゴ」のようですが(そのさらに元ネタであるW・H・ホジスンの小説「夜の声」の影響下な?)、ここでまたセリフ修正ネタ。
『その部落にはキノコのばけものたちがウヨウヨいたんです』が、現行の単行本では『その村には』云々と変えられていました。これなんか明らかに被差別部落問題に気を使っているのでしょうが、これ単に集落の意味で使っているだけですよね。うちの田舎でも未だに『部落』って使っているけど、ダメなんでしょうか。

続いて飛騨の奥山にある"木菟寺"でジローの兄に当たるイチローキカイダー01(ゼロワン)という強力な味方を得ます。
彼こそが光明寺博士が造った最初の人造人間で、博士の息子の名前も漢字ですが『一郎』でした。カタカナになっているのはあの偉大な野球選手の影響、という事は時代的に考えて有り得ないと思いますが、このイチローは動力が太陽電池!エコですねー。あれ、でもジローの方はどうなっているんだろう。
テレビ版はこのキカイダー01が主人公となって続編に移行しましたが、漫画版ではそのままジローを中心にして話が進みます。むしろイチローは良心回路を持っていないので、ヒーローらしからぬ言動を取る事が多い。

それからギル教授(この時点ではハカイダー姿)の幼い息子・アキラと、それを守る謎の美女・リエ子の登場。
さらにダークがハカイダーを残して壊滅に近い状態の所へ、次なる悪の組織・"シャドウ"も出てきます!
アキラの背中にギルが設計した最終兵器『ジャイアントデビル』の設計図が彫られているため、それを狙うシャドウのロボットは入浴中のリエ子とアキラを覗き見するのですが、美しいリエ子の女体に目もくれずアキラの背中しか注視しないのだからさすがロボットです。

ISHIMORI-kikaida5-6.jpg

しかしリエ子は、本人自身も知らない事なだら人造人間でした。それもアキラのために造られた乳母(ガード)ロボットであり、チェンジしても女型。すると石森章太郎作品なら当然でしょう、おっぱいからビームを発射して敵を倒すのです。
これにキカイダー達、さらに企みあっての事ながらハカイダーが合流、行動を共にしてシャドウに立ち向かいます。

一度左腕を失ったイチローは改良してマシンガンに、それも『太陽のかけら』と呼ばれる特殊な弾丸を装着した物になるのですが、これは寺沢武一先生の名作「コブラ」のサイコガンより何年も先駆けていますね。
さらにジローがイチローとケンカ別れしていた間に寂しさ(!)からあっさり造った零(レイ)、これがキカイダー00(ダブルオー)として加わり、しかも戦闘力は一番高くて見方陣は強くなっていきます!

次はロボットの心も読めるミエ子。チェンジしたらビジンダー…このネーミングは誰が聞いてもどうかと思うでしょうが、実写の方では志穂美悦子が演じていましたね。やはり女ロボットなのでおっぱいからのビームも使いますが、いわば超能力みたいな能力も持っています。

他にシャドウのドロメダ博士とかワルダーとか、ラスト近くへ来て続々と新キャラが登場しているし、物語の展開自体も複雑に、混沌としてきましたが…。
で、ハカイダーがジャイアントデビルを完成させてシャドウを壊滅させました。急展開すぎてボスの姿すらも明らかにされないうちに。これで、ハカイダーが世界の帝王まであと一歩に近づいています。
キカイダー達はどうしているかといえば、ジロー以外はハカイダーに『服従回路(イエッサー)』を組み込まれ、ハカイダーの手下になってしまいました。そう、あそこまで精巧な作りでもしょせんロボットはプログラムを実行する電気信号で動いているのだから…
しかしジローだけは良心回路を持っているためハカイダーの思惑通りには動かず、ここから衝撃のラスト、ですね。実写版の内容には流されず、しっかり良い時代の石森章太郎節が出ていて素晴らしい。
人間になりたい人造人間のジローはピノキオに例えられており、冒頭と結末部に引用されて2年に渡る連載を締めくくっています。

ところで当初ヒロインだったミツコ。暴走した時のジローに度々襲われたりしながらも、慈愛に満ちた対応で常に味方でいてくれました。
それどころか人間と人造人間による禁断の愛、しかも同じ父親を持つのだから近親相姦でもあるこの二人の愛を匂わせるシーンがいくつかあり、これがどうなるかも見所かと思われたのですが、何と4巻の途中でフェイドアウトします。
脳移植して元に戻った光明寺博士の静養のためマサルも連れてヨーロッパに行く、という事でしたが、ここら辺は子供向け番組である実写版とのタイアップだったからでしょうか…それでも、ミツコがジローにだけする別れのキスが美しい。

それとサンデーコミックス版ではページ数調整のためでしょう、5巻の巻末には「サイボーグ009」の番外編である「サイボーグ戦士 真空戦争の巻」が収録されています。描かれた時代も1965年と、キカイダーより大分古くて単行本としての統合性ゼロ!
6巻の巻末は短編「胎児の世紀」が収録されています。一応キカイダー連載期と被る1972年の作品で、内容もレベルが高く、謎の『泡』によって人類がほぼ滅亡しかけている世界が描かれる終末モノ。

続いてはこちら、1998年から翌年にかけて出版された扶桑社の『豪華愛蔵版』についても触れましょう。石森先生の没年に発売されているので、帯に『追悼 石ノ森章太郎先生』とデカデカ載っています。
ISHIMORI-kikaida-aizou1-2.jpgISHIMORI-kikaida-aizou3.jpg
全3巻で上梓されたこの版は、サイズがA5サイズと新書版(サンデーコミックス)より大きくなったのも嬉しいですが、実写版のジロー役を演じた伴大介、イチロー役を演じた池田駿介のインタビューを収録し…

さらに貴重な「ギターを持った少年」が掲載されています。
このエピソードは同じ週刊少年サンデーでキカイダーの連載後期に始まった石森章太郎作品「イナズマン」にジロー(キカイダー)がゲスト出演した短編で、キカイダーVSイナズマンという夢の対決を見る事が出来るのです!
ちゃんとキカイダー本編の最後とつながってもいて、ハカイダーに組み込まれた服従回路をイナズマンが焼き切ってくれます。まさか別作品でこんなにスッキリさせられるとは…最後は二人で一緒に人間の持つ"悪"と戦う事を誓うのですが、これからこの2作品が合体してシリーズ化してくれたら良かったのに!

当時人気を博していたキカイダーは、おもちゃやその他のグッズなども多々出ていたわけですが…
ここでは最後に私が所持するレコード類を自慢しておきましょう。こちらの縦長のジャケットでレコード&本になっているやつ、歌は実写版のオープニングテーマ「ゴーゴー・キカイダー」とエンディングテーマ「戦え!!人造人間キカイダー」が収録されています。
ISHIMORI-kikaida-record1.jpgISHIMORI-kikaida-record2.jpg
ISHIMORI-kikaida-record3.jpg

これがお気に入りだったので、同じく特撮テレビドラマのレコード本シリーズで「白獅子仮面」「流星人間ゾーン」「ファイヤーマン」「愛の戦士レインボーマン」も買い集めたものでした。
ISHIMORI-kikaida-record6.jpg

そしてこれも外せない「キカイダー01」の方のEPを載せて、今夜はお別れです。
ISHIMORI-kikaida-record4.jpgISHIMORI-kikaida-record5.jpg


…いいんです…ぼく!!
…不完全でもかまわないんです!!
…人間に近い人造人間(ロボット)が…完全なロボットなら…
不完全な「良心」を持っていたほうが人間らしいと思うんです
…ぼくはひとりで…人間と同じように自然に…
「良心回路」(ジェミニィ)を完全なものに近づけていきます
そう"成長"するように 努力がしたいんです…!!



  1. 2013/05/11(土) 23:00:00|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

第二回シモキタ将棋名人戦

先日の5月6日、下北沢で縁台将棋大会「第二回シモキタ将棋名人戦」が開催されました。
shimokitazawa-syogi30.jpg

昨年行われた第一回の模様は「ココ」で書きましたが、あれより大規模になっていますねー。特に違うのは、森内名人81面指しが行われた事!
市民団体による企画で将棋界の最高峰である森内俊之名人を動かし、道路を一本車両通行止めにして行うのだから凄い。
shimokitazawa-syogi31.jpg

で、行ってみたら…あれ?いきなり女流棋士が指導しています。
shimokitazawa-syogi32.jpg
shimokitazawa-syogi33.jpg
これはこれで萌えていいですが、聞けば森内名人一人で81人を相手にしていたら時間がかかりすぎるので、名人が移動しながら指している間に居ない間は他の棋士が指す、というやり方だったようで。

そして森内名人の代わりに指している方々も、当然ながら物凄く強い人達でしょう。
わざわざ福岡県から来た赤旗名人の下平雅之さんや、
shimokitazawa-syogi39.jpg

前回のシモキタ将棋名人戦優勝者や、その他アマチュア大会の覇者達…
shimokitazawa-syogi34.jpgshimokitazawa-syogi35.jpg
shimokitazawa-syogi36.jpgshimokitazawa-syogi37.jpg
shimokitazawa-syogi38.jpgshimokitazawa-syogi40.jpg

そして…
shimokitazawa-syogi43-.jpg

森内俊之名人!
shimokitazawa-syogi41.jpg
shimokitazawa-syogi42.jpg

ここは勝負を決めた場面でしたが、ちゃんと一人一人に指導も入れています。この人達、名人に指導されたって人生の宝になりますね!
shimokitazawa-syogi44.jpg

右側から名人、
shimokitazawa-syogi45.jpg

後ろから名人、
shimokitazawa-syogi46.jpg

左側から名人、
shimokitazawa-syogi47.jpg

下方から名人…(*゚∀゚)=3ハァハァ
shimokitazawa-syogi48.jpg
shimokitazawa-syogi49.jpg

普通に生活していたら女性で将棋好きどころか指し方を知っている方さえまず会う事はありませんが、この大会には多く参加しているのが印象的でした。
shimokitazawa-syogi50.jpg
shimokitazawa-syogi51.jpg

色紙を用意して、森内名人にサインを貰う兵も!いいなー、家宝になりますね。
shimokitazawa-syogi52.jpg
shimokitazawa-syogi53.jpg
shimokitazawa-syogi54.jpg

かくいう私も、81面指しに参加すらしてないのにしっかり記念撮影をおねだりしましたが。
shimokitazawa-syogi55.jpg
森内俊之名人…どちらかというと人間よりも神様に近い存在。
ちなみに何故100面指しじゃなくて81面指しかというと、世田谷区が区政81周年を迎えたのにちなんで、という事。偶然かどうか知りませんが、将棋盤の升目も81升ですよね。

同じく前回は無かった企画として、どうぶつしょうぎ名人戦も行われたのですが、私が行ったら既に撤収後でした。

あとはもちろん、下北沢北口駅前のマーケット横"空き地"を会場として商店街の代表者が争うシモキタ名人戦も行われています。
shimokitazawa-syogi56.jpg

昨年と同じようにプロ棋士による指導対局もありましたが、今年は私が行った時点で申し込みの受付終了していて指させてはもらえませんでした。
指導者は飯野健二七段、
shimokitazawa-syogi57.jpg

島朗九段、
shimokitazawa-syogi58.jpg
shimokitazawa-syogi59.jpg

そして今年から参戦の鈴木大介八段。
shimokitazawa-syogi60.jpg
shimokitazawa-syogi61.jpg

現在も週刊ヤングジャンプで人気連載中の、柴田ヨクサル先生が描く将棋バトル漫画「ハチワンダイバー」で将棋監修をし、自身が主人公の師匠…そのまま鈴木八段として登場もする方なので、超有名ですね。実際にはシュークリームを用意したりしていないようです。
shimokitazawa-syogi62.jpg

ここで指導されている子供は、何とまだ4歳。しかも、ちゃんとした将棋を指していましたよ。
shimokitazawa-syogi63.jpg

鈴木八段と、記念撮影!プログラムによれば他に鈴木環那女流二段も指導将棋していたようですが、私が行った時間では見れず。
shimokitazawa-syogi65.jpg

私は気楽なもんで、ビール呑みながら観戦していました。
shimokitazawa-syogi64.jpg

シモキタ将棋名人戦の方はといえば、この時点で準決勝…小学生の可愛いボクがここまで勝ち上がっている!
shimokitazawa-syogi66.jpg
shimokitazawa-syogi67.jpg

そしてこれが名人にも見守られている決勝戦の様子ですが、今回の優勝者は中学生!
shimokitazawa-syogi68.jpg

私は直前に大会の事を知ったので、今回もエントリー出来ませんでした。
でも『縁台将棋大会』を名乗り、賞金も無い大会だから出やすいかと思いきや、かなりレベル上がっていますね。普段から千駄ヶ谷の将棋会館で指しているような強すぎる方々がこういう所に出るのはどうかと思いますが…知名度が上がるにつれますますそうなるでしょう。すると私レベルの弱者が出ちゃマズイか。
各種アマチュア大会で好成績を収めた錚々たるメンバーの中、『私も高円寺の喫茶プログレで行われた第9回世界将棋大会で優勝しました』、と言っても認めてもらえるかどうか…(笑)
koenji-kissa-progre62.jpg
koenji-kissa-progre84.jpg
(これについては「ココ」参照)

こちらは、翌日のYahoo!ニュースですが、トップに掲載されていますね。
shimokitazawa-syogi69.jpg

大会中にスタッフの知人(これまた高円寺の飲み屋関係)が声かけてくれて、机を撤収して運ぶのを手伝った縁で…"江戸っ子ラーメン珉亭"での打ち上げにも参加しちゃいました!
shimokitazawa-mintei1.jpg

甲本ヒロト(THE BLUE HEARTS、ザ・クロマニヨンズ等のボーカリスト)がバイトしていた事でも知られる店であり、サインも飾ってある広い2階席が会場。
shimokitazawa-mintei2.jpg
shimokitazawa-mintei3.jpg

鈴木八段も参加してますよ!「ハチワンダイバー」では先日弟子である主人公の菅田健太郎に敗退しましたが、どこまでもカッコいい存在でした。
shimokitazawa-mintei4.jpg
ハチワンの作者・柴田ヨクサル先生は今までの将棋漫画を描いた漫画家の中で一番将棋を知っている、いや「5五の龍」つのだじろう先生も腕前は相当だ…
それにしても将棋漫画ではどれも駒の持ち方を美しく描いていない、刑事ドラマ「相棒」の将棋を題材に使った回でプロ棋士がコンピューター将棋と戦う電王戦(後に現実化しましたね)を行っていましたが、杉下右京が将棋を『打つ』と言っていたほど将棋を知らない者が脚本を書いていた(正確には『指す』ですね)…等々、あとは将棋のテクニックの話から阪田三吉の話まで、将棋談義が続きました。

ありがとうございました!(↓後ろでビール飲んでるのが私。これの他数枚、『I Love 下北沢』さんの写真を使わせて頂きました)
shimokitazawa-mintei5.jpg
後ろに飾ってあるサイン色紙に私の中では将棋の名人と同じく神様、楳図かずお先生の物があったので興奮して写真撮影しましたが、その帰り道に〆のラーメンを食べるため吉祥寺で下車したら、楳図先生ご本人とすれ違いました!突然の事で心の準備が出来てなく、一人だったので話しかけられませんでしたが。

最後に今回惜しむらくは、前日に酒を飲みすぎて二日酔いのため家を出るのが遅くなるという…つまり私の病気が出たのですが、次回からは大会開始前にスタンバイしてしっかり良い写真を撮り、ちゃんとレポートをします!いや、する…かもしれません。
  1. 2013/05/09(木) 23:00:00|
  2. 映画、音楽、将棋、等
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

旅行・紀行・街(142) 東京都神津島村 1

たまにはゆったりした船旅で…東京都神津島村へ行ってきました。
まずは出発地を目指しますが…浜松町駅を降りて竹芝通りで通路のタイルに行き先のやつを発見、
kouzushima4.jpg

碇のモニュメントを通り過ぎ、
kouzushima1.jpg

竹芝ふ頭公園まで着いてモヤイ像、
kouzushima3.jpg

そして巨大なマストが見えると、
kouzushima2.jpg

そこは"東海汽船"の旅客ターミナルです。私が予約していたのは、かめりあ丸。
kouzushima5.jpg

当日は天気が非常に悪くて、ギリギリまで出航するか分からない状態だったのですが、何とか出てくれました!到着地の海上状況が悪ければ引き返す『条件付』の出航という事で、ドキドキでしたが。
kouzushima6.jpg
kouzushima7.jpg

かめりあ丸の航路は『東京・横浜~伊豆大島~利島~新島~式根島~神津島』。
ちなみに22:00に出発してますが、一番最後の津島は到着が10:00予定。つまりこれだけの距離に12時間もかける、ある意味贅沢なゆったり時間を過ごせるのが船旅の醍醐味。
kouzushima11.jpg

かめりあ丸の出航がギリギりだった事を物語るように、こちらの『東京~三宅島~御蔵島~八丈島航路』とさらに先の航路を行く、さるびあ丸は欠航が決まっていました。
kouzushima8.jpg

さて海好きの私、この旅でもデッキで海を見ていたかったのですが…あまりにも強風で揺れも激しく、横浜を過ぎてから後は船内で過ごしました。
kouzushima9.jpg
kouzushima10.jpg

船内を降りて行くと、
kouzushima12.jpg

客室は椅子席、雑魚寝席があります。
kouzushima13.jpg
kouzushima14.jpg

私は雑魚寝席を選択しており、膨大な移動時間を過ごす術として色々用意してました。ちょうど4月が目前だったので横溝正史の処女作「恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)」を含んだ短編集や、
kouzushima15.jpg

一応は海洋冒険という事で、ウィリアム・H・ホジスンによる海の綺譚短編集「夜の声」
Hodgson-The-voice-in-the-night.jpg

ワインとチーズも良いのを持参していました。
kouzushima16.jpg
kouzushima17.jpg

まぁこのように調子に乗っていられたのも最初のうちだけ、あまりにも激しい揺れに船酔いしてしまい、あとは苦しみの時間となりました…
kouzushima18.jpg
kouzushima19.jpg

ほとんど眠れもせずに長い長い夜となりましたが、日の出を迎えた頃には小腹が空いてきて食堂車へ。
kouzushima32.jpg
kouzushima33.jpg

その時間は店は閉まっていて、自販機で買えるだけ。まぁこういうのも珍しいのでチキン&ポテト、
kouzushima22.jpg
kouzushima23.jpg
kouzushima24.jpg
kouzushima25.jpg

カップ麺で、日清のごんぶとカレーうどん、
kouzushima26.jpg
kouzushima27.jpg
kouzushima28.jpg
kouzushima29.jpg

Häagen-Dazsのアイス。
kouzushima30.jpg
kouzushima31.jpg

そしてついに…ええ、12時間も待った上での到着は、やはり高揚します。
kouzushima34.jpg

ここが伊豆諸島の中間に位置する島、神津島!島に二つある船着場のうち、波が荒い時はこちら…多幸湾(三浦漁港)へ到着です!
kouzushima35.jpg
kouzushima39.jpg

カジキマグロのカッコいいオブジェがありますが、ここでは古くからカジキ漁が盛んだったという事で、
kouzushima212.jpg

マンホールもカジキですよ。
kouzushima157.jpg
kouzushima158.jpg
カジキ漁はアーネスト・ヘミングウェイの「老人と海」のイメージからでしょうが、物凄く激しい、命をかけた闘いという印象が強いです。

とにかくありがとう、かめりあ丸。
kouzushima36.jpg
kouzushima37.jpg
kouzushima38.jpg

まずは予約してあった"ホテル神津館"へ。
kouzushima257.jpg
kouzushima176.jpg
kouzushima40.jpg
kouzushima41.jpg

部屋の窓から見える海!
kouzushima42.jpg

もう、すぐに出て海岸を散歩してみましたよ。太平洋の海は色が澄んでいて、どこまでも遠くに行けそうだ…
kouzushima43.jpg
kouzushima44.jpg
kouzushima45.jpg

水配神話を基に作られた、水配り像。
kouzushima51.jpgkouzushima46.jpg
kouzushima47.jpg
kouzushima48.jpg
kouzushima49.jpg
kouzushima50.jpg

そして食事をすべく、洋食屋の"YOKOMICHI"へ。
kouzushima219.jpg
kouzushima221.jpg
kouzushima220.jpg

食べたのはカニピラフ、
kouzushima222.jpg

そして海老フライ。ンマーイ!
kouzushima223.jpg

ここの2階は"パチンコ オアシス"。そう、神津島にもパチンコ屋があるのです!
kouzushima218.jpg

これが二つ目の船着場で、神津島港。
kouzushima109.jpg

堤防の周辺…
kouzushima53.jpgkouzushima54.jpg
kouzushima52.jpg
kouzushima55.jpg

あそこに見えるのが、観光協会である"まっちゃーれセンター"
kouzushima214.jpg
kouzushima57.jpg
kouzushima58.jpg

その向い側にある"よっちゃーれセンター"は、
kouzushima59.jpg

1階で海産物加工品を売っているので夜のつまみ用に神津島特産のサメジャーキー、お土産用の黒地のりを購入、
kouzushima60.jpgkouzushima63.jpg

その場で食べたのは、お魚フライサンド&お魚バーガー。
kouzushima61.jpg
kouzushima62.jpg

さらに2階の食堂で、海鮮カレー定食、
kouzushima66.jpg

メダイをメインとした刺身盛り定食を頂きました。
kouzushima64.jpg
kouzushima65.jpg

当地ではお吸い物にアシタバが入っている率が高いのですが、
kouzushima67.jpg

実際に山道を歩くと自生しまくっています。
kouzushima68.jpg
kouzushima69.jpg

JAでもこのような絵が貼られていましたし、島のシンボル的な存在なのでしょうね。
kouzushima213.jpg

近くの"竜神様"
kouzushima71.jpg
kouzushima70.jpg

天皇・皇后両陛下 神津島行奉啓記念碑。
kouzushima56.jpg

海鳥が戯れています。
kouzushima72.jpg
kouzushima73.jpg
kouzushima74.jpg

波止場の男。
kouzushima75.jpg
kouzushima76.jpg

えんま洞。この中には何と、笑っている閻魔大王の石蔵がありました。関係ないけど、日野日出志先生の名作「地獄小僧」に出てくる円間大雄というキャラの名前は素敵すぎますよね。
kouzushima77.jpg
kouzushima78.jpg

船では苦労しましたが、海を見ている分には高波の方が楽しい。
kouzushima79.jpg
kouzushima80.jpg
kouzushima81.jpg
kouzushima82.jpg
kouzushima83.jpg

うずまき岩。見ての通りのネーミングです。
kouzushima84.jpg

"HOYU RESORT HOTEL FIESTA KOHZUSHIMA"…変わったデザインのホテルは、今は廃墟となっていました。
kouzushima85.jpg
kouzushima86.jpg

沢尻海岸。エリカ様も来たのかな。
kouzushima87.jpg
kouzushima88.jpg

"神津島 温泉保養センター"
kouzushima259.jpg

神津島は天然温泉も出るのですが、入れる場所といったらまずここ。
kouzushima90.jpg
kouzushima89.jpg
kouzushima93.jpg

海辺の高台で男女別の内風呂の他に、水着着用にはなりますが3つの混浴露天風呂が凄くて、こんなに楽しそうな所なのですが…残念な事に、ここは季節外れのため閉鎖されていました。一番小さな露天風呂だけ入れましたが。
kouzushima91.jpg
kouzushima92.jpg

また海沿いの道をテクテク歩いて行くと…
kouzushima94.jpg

背負崎。
なるほど、背負い投げの練習が出来る。私の柔道時代の得意技も、やはり背負いでした。
kouzushima96.jpgkouzushima95.jpg

めいし海岸展望台。
kouzushima97.jpg

こりゃーいい!
kouzushima98.jpg
kouzushima99.jpg
kouzushima100.jpg
kouzushima101.jpg

椅子といえば私、特撮番組でも悪の帝王が座っているような豪華な椅子が欲しいんですよね。「北斗の拳」で言うと聖帝サウザーの椅子、といえば分かりやすいでしょうか。あれ、どこで入手するんですかね。
ここで「グリーン・ホーネット」の助手KATO(ケイトー)…つまりブルース・リー(李 小龍、Bruce Lee)さまが座っている椅子はイメージに近い。
King-Kato.jpg

長浜海岸…
kouzushima108.jpg

ここで海に頭を突き出した大きな亀のような大岩が見えますが、それはその名もメッポー山!
kouzushima151.jpg

亀頭部分では、海鵜らが騒いでいます。
kouzushima152.jpg
kouzushima153.jpg
kouzushima154.jpg
kouzushima155.jpg
kouzushima156.jpg

ぶっとおし岩。岩の上には松が自生しています。
kouzushima103.jpg
kouzushima104.jpg

そもそも神話では伊豆の島々を造った神様が集まる所なので"神集島"が生まれ、後に神津島になったと言われるこの島ですが、なかなか神々しい感じがします。
kouzushima102.jpg
kouzushima105.jpg

"阿波命神社"を参拝して、宿に戻りました。
kouzushima106.jpg
kouzushima107.jpg

また別の日は国立公園神津島から、
kouzushima113.jpg

バス(といっても普通のワゴン車ですが)で一気に移動!日に3本しかないこのバスがが重要な移動手段となってくるので、移動や観光するにも時間に注意が必要です。
kouzushima110.jpg
kouzushima111.jpg
kouzushima112.jpg

楽々と"赤崎遊歩道"まで行きました。
kouzushima114.jpg
kouzushima133.jpg

こういった神津島のガイド冊子でも表紙に載る観光名所です。
kouzushima260.jpg

しかし到着して歩き出すなり、恨めしそうにこちらを見ている人面石。
kouzushima115.jpg
kouzushima116.jpg

上手く自然の地形に合わせて造られた、素晴らしい遊歩道を進みます。
kouzushima117.jpg
kouzushima118.jpg
kouzushima121.jpg
kouzushima124.jpg
kouzushima125.jpg
kouzushima128.jpg

激しい波の外海も見ながら、
kouzushima122.jpg
kouzushima123.jpg

歩き回ったり海水を触ってみたり…しかし私にとっては高級品の馬革ブルゾンなど着ていたものだから、濡れないように注意せざるを得なかった。飛び込み台もあるし、もっと暖かければ海に入って楽しかっただろうなぁ。
kouzushima120.jpgkouzushima119.jpg
kouzushima126.jpg
kouzushima127.jpg
kouzushima129.jpg
kouzushima130.jpg
kouzushima131.jpg
kouzushima132.jpg

今度はここから宿(街中)へ戻る方向へ進みますが、まずは…うたたねの平石で昼寝。
kouzushima134.jpg
kouzushima135.jpg
kouzushima136.jpg

岩下湧水源の、
kouzushima144.jpg

その先に見えるのは…
kouzushima142.jpg
kouzushima143.jpg

名組湾トロッコ跡。
kouzushima137.jpg
kouzushima138.jpg
kouzushima139.jpg

踊り岩。
kouzushima147-.jpgkouzushima140.jpg

その隣、階段を昇っても特に何も無いのですが、何か儀式にでも使っていたのでしょうか。石仮面を被って血の儀式、とか。
kouzushima141.jpg

たたみが鼻。
kouzushima145.jpg

らくだ岩。
kouzushima149.jpg

海老。
kouzushima146.jpg

ホテルの近所には村落があってそれなりに店もあり、"まるはん"というスーパーマーケットで島寿司とか買い、
kouzushima167.jpg
kouzushima168.jpg

"洋菓子のUMEYA"でケーキまで買っていたのですが、
kouzushima224.jpg
kouzushima225.jpg

ここ"藤屋ベーカリー"焼きたてパンの良い匂いを漂わせていたものの、タイミング合わず食べれず。
kouzushima226.jpg

ホテル神津館へ戻ると、もう窓から夕日が見える時間です。
kouzushima159.jpg

ここの夕食では、まずビールを頂いて…
kouzushima160.jpg

こんな感じ。
kouzushima161.jpg

島で獲れた魚の刺身、
kouzushima162.jpg

赤烏賊しんじょう揚げ。美味いなー。
kouzushima163.jpg
kouzushima164.jpg

さらに部屋に戻り、ホテルの自販機で買ったビールを飲んでいたのですが、疲れていたのか異常に早く寝てしまいました。
kouzushima165.jpg
kouzushima166.jpg

二日目の朝食、
kouzushima169.jpg

夕食。
kouzushima170.jpg

あとタコの揚げ物も出て、
kouzushima171.jpg

鍋物も付いています。
kouzushima172.jpg
kouzushima173.jpg

三日目の朝食。
kouzushima174.jpg

神津島は天草の名産地なので、それに島の水を原料としたところてんは美味い。
kouzushima175.jpg

これで本土に帰るはずだったのですが、まだまだ海が荒れているため帰り便が欠航!乗る予定はなかったもののその前日も欠航していたので、つまり2日連続で船が出ない事態になってしまいました。
私はやったー、じゃあもう一日神津島に居られるんだと能天気に考えてましたけどね。どうせなら他の宿も泊まってみようと、次は"山下旅館"を訪ねました。
kouzushima258.jpg

私が泊まったのは、別館の方。
kouzushima177.jpg

ロビーには色々ごちゃ混ぜた趣味の飾り物が並んでいましたが、
kouzushima179.jpg

これは潜水服の頭部分では!?いいなー。あと、漫画もいっぱいあったので適当に井上雄彦先生の「SLAM DUNK(スラムダンク)」を読み始めたら止まらなくなりました。しかもちゃんと揃ってないのが悔しい!
kouzushima180.jpg

ちなみにここは、島で唯一の温泉旅館という事で選びました。
kouzushima178.jpg

部屋も広くて、
kouzushima181.jpg

二つの窓両方からすぐ近くの海が見える!
kouzushima182.jpg
kouzushima183.jpg

夕日タイム。
kouzushima184.jpg
kouzushima185.jpg

予定より一日増えたので、この神津島の旅は船泊を含めると4泊5日と、軽くアジア旅行は出来る日数を使った…
時間を忘れる島なので、そのくらいは居て良かったのでしょう。
kouzushima150-.jpg
kouzushima148.jpg

神津島の南端、"神津島空港"へも行きました。調布飛行場まで1日3便運航しているだけの空港みたいです。
kouzushima186.jpg
kouzushima187.jpg

神話に関わる七神のモニュメント。
kouzushima188.jpg
kouzushima189.jpg

空港は高台にあるので、そのまま山歩きして回る事にしました。有名な天上山を始め、神津島はトレッキングスポットとしても人気が高いらしいですし。高所から見る海も良い!
kouzushima190.jpg
kouzushima191.jpg
kouzushima192.jpg
kouzushima194.jpg
kouzushima195.jpg

クソッ、また『顔』がこちらを見て笑っている…
kouzushima193.jpg

千両池。この辺りはそのまま自然が残っているし、景色も一番美しかったかも。
kouzushima196.jpg
kouzushima197.jpg

けっこう深い山道にも進入。蛇とか蜥蜴にも何度か遭遇しました。
kouzushima198.jpgkouzushima200.jpg

ありま展望台の近く、十字架の丘。ここで拝んだのは、『ジュリアおたあ終焉の地』を記念したクロス。
kouzushima199.jpg

ジュリアおたあって人は安土桃山時代に朝鮮から来たキリシタン女性なのだとか。徳川家康によって駿府城(「シグルイ」でおなじみ!)の大奥に召し上げられた上に、家康付きの侍女として側近く仕えて寵愛を受けたそうですが、その信仰のため後に流罪になって神津島に来たのだそうで…
島での人気は高く、『ジュリア祭』なんてのも毎年5月に行われています。街中にはその墓所とされている所もありました。
kouzushima201.jpg

絶好のポイントにある"カフェだいじんこ"
kouzushima202.jpg

入る前に『真に勝手ながら当店では静かな癒しの空間につきお子様はご遠慮願います。』なんて書いた注意書きがあるし、しゃべってたら怒られるようなお店なのかと心配しながら恐る恐る入店…おお、景色が凄い。
kouzushima203.jpg
kouzushima204.jpg

コーヒーとトースト、
kouzushima205.jpg
kouzushima206.jpg

そしてカレー。フルーツの甘さが良く出ていて美味い!
kouzushima207.jpg

神津島の高台は気持ち良いですなぁ。海の綺麗さは半端じゃないし、太平洋側は気候も良い。
kouzushima208.jpg
kouzushima209.jpg

この店は下からも見えましたが、あんな断崖に建っているのです。
kouzushima210.jpg
kouzushima211.jpg

神津島の居酒屋も、覗いてみましょう。
ここは"SNOW"。スノーって、雪?雪とは無縁の神津島でこの屋号は、無いからこそ雪国への憧れを込めて付けたのでしょうか。まさか、同じくSNOWとも呼ぶコカインの事じゃないですよね…
kouzushima227.jpg

まぁ細かい事は抜きにして、とにかくビールとつまみ(ニラモヤシ炒め、鶏の唐揚げ等)を!
kouzushima228.jpg
kouzushima229.jpg
kouzushima230.jpg
kouzushima231.jpg

おっ、美味い。しかし見事に神津島の土地柄とか名産とは何の関係もないただの居酒屋メニューじゃないですか。多分時期が悪かったのもあるのでしょうが、メニューが本当にそういうのしか無かったのです。
で、お店の人に何か珍しいものは無いのか聞いた所、バテイラを出してくれました。尻高(しったか)とも呼ばれている巻貝ですね。
kouzushima233.jpg
kouzushima234.jpg

さらに、ウツボ(鱓)。あのウナギかヘビの化物みたいな奴…初めて食べました。
kouzushima235.jpg

これらを神津島の島焼酎・盛若を呑みながら頂きました。
kouzushima232.jpg

心残りは、伊豆諸島を代表する特産物・くさやを食べられなかった事。これはあの匂いだけに、簡単にそこら辺で食べられる物では無いようですね。
普通旅に出た夜ならば確実にハシゴするケースですが、この島では2軒目に入る店は見つからず、また旅館に帰って飲み直しました。
kouzushima215.jpg

翌日の朝食ですが、
kouzushima217.jpg

朝の味噌汁にたくさん入ってた、カメノテ。その名の通り亀の手そっくりでグロテスクですが、皮を剥いて食べられます。
kouzushima216.jpg

…今度こそ船も出るという事で、神津島ともお別れの時がやってきました。神津島は私の大好きな場所認定したし、今後はまだ行ってない方にお薦めし続けたい。まぁ都会に旅行したい方には不向きでしょうが、こういう土地に来て何が無いとか不便とか嘆くのはナンセンスであり、それが良い、として楽しめる方に。
釣り、ダイビング、山登り等を楽しむ方々に人気のスポットらしいのですが、それらのどれにも興味が無い私でも最高の気分で過ごせた!海と山、食事、それに人も、全部良かった。あ、全般的に全て物価がちょっと高いけどね。

船は出るものの、やはり波は高いようで多幸湾からの出発です。早く着いて白砂の海辺をウロウロしてましたが、その海があまりにも綺麗で。
kouzushima236.jpg
kouzushima237.jpg
kouzushima238.jpg

東京都の海がこんなに美しいなんて、知らなかった。私の人生で見た中では、多分一番綺麗ですよ。聞けば海の透明度日本一に選ばれた事もあるのだとか。
kouzushima239.jpg
kouzushima240.jpg
kouzushima241.jpg
kouzushima242.jpg
kouzushima243.jpg
kouzushima244.jpg

土産の島のりなども買い、
kouzushima245.jpg

あとは船の到着を待つだけ…
kouzushima246.jpg

来た!
kouzushima247.jpg
kouzushima248.jpg
kouzushima249.jpg

乗り込んで、
kouzushima251.jpg
kouzushima252.jpg
kouzushima253.jpg

今度は椅子席を取りましたが、
kouzushima254.jpg

帰りは昼間の便なのでデッキで海を見て過ごしました。
kouzushima255.jpg
kouzushima256.jpg

嗚呼、こういうシートにくるまれた何かって苦手。ローラ・パーマーとか、とにかく死体がくるまってそうじゃないですか。
kouzushima250.jpg

飛行機ならわずか40分で着くそうですが、私はゆっくり船旅をしたい気分でした。午前中に出たのに、また横浜が見えてくる頃にはこんな夜に。
kouzushima20.jpg
kouzushima21.jpg

今回の神津島を含む『伊豆諸島』と、世界遺産にも登録された『小笠原諸島』を併せて東京諸島と呼ばれていますが、細かい島も入れると219島も点在しているのだそうです。そして、どこも美しいらしい。
まだまだ東京都民でも多くの方が知らないであろう、東京の島旅…私ももっと行ってみようと思います。


  1. 2013/05/07(火) 23:59:23|
  2. 旅行・紀行・街
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

梶原一騎(48) 宮田淳一 2 「実録まんが タイガーマスク」

今回は「実録まんが タイガーマスク」(学習研究社刊)。梶原一騎先生が原作ではなく、新日本プロレスリングと共に『協力』のクレジットで参加した作品です。
KAJIWARA-MIYATA-tiger-mask.jpg

かつて、学研から『アイドル・コミックス』というシリーズが出されたいたのを覚えていますか。堀ちえみ、岡田有希子、早見優…等、当時のアイドルからスポーツ選手、プロレスラーも何人かの人気者がコミカライズされていましたが、我らがタイガーマスクも出ています!
そこで絵を担当したのが、宮田淳一先生。同時期に「タイガーマスク二世」を描いている方なので最適な人選だったのでしょうか。

まぎらわしいようですがこれは梶原一騎原作の漫画作品ではなく、アニメ「タイガーマスク二世」のタイアップ企画から派生した、実在する新日本プロレスのプロレスラーとしてのタイガーマスクを描いているのです。
とはいえ覆面プロレスラーであるタイガーマスクは本名も素顔も当時は謎のまま。全プロレスファンが知りたがる、その正体は隠しながら彼の生い立ちを追ってその謎を探っています。

本の作りも最初に4ページのカラー写真ページがあり、直筆のメッセージ、密着取材や質問、ライバル達のコメント…と、本当にアイドル並みの扱いですね。
もちろんページの大部分を占めるメインは漫画。梶原一騎先生が出てきてタイガーマスクを現実のリングに上げられないか提案し、漫画のように空中殺法を出来るレスラーをイギリス遠征から帰国させてタイガーマスク誕生となりましたが、そのタイガーマスクとなった男の半生を描きます。

名前は秘密であるためアニメの主人公から取って『タツオ』として進みますが、アントニオ猪木に憧れて少年時代からプロレスラーを夢見て、アマレスでは敵がいないため高校を中退して新日本プロレスを訪ねて…
一筋縄ではないもののデビューし、なかなか勝てずにいましたが黒崎健時のキックボクシングジム、メキシコでカール・ゴッチに弟子入りと修行を積み、イギリスへ渡って『サミー・リー』のリングネームで大人気を博すのです。
サミー・リーの名前はブルース・リーにスタイルが似ているから付いたそうですが、宮田淳一が描くブルース・リーの顔がカッコ悪すぎてファンとしてはちょっと傷付きますよ!

ここで日本へ呼び戻されてから一大プロレスブームを巻き起こす活躍は皆さんもご存知の通りですが、この本が出てたった数ヵ月後の1983年8月に、人気絶頂期の最中に突如引退するとは、まさにお釈迦様でも予想が付かなかった事でしょう!さらにその直後、テレビのバラエティ番組「欽ちゃんのどこまでやるの!?」に出てマスクを脱ぎ素顔を公表するとは…
その素顔、今で言う『初代タイガーマスク』こそが佐山聡!後に総合格闘技で活動していきますが、この本で既に疑われてはいます。タイガーマスク以前に海外でブルース・リーの従弟『サミー・リー』として人気を博した経歴もあるし、マスクを脱いで正体を現した後の活躍も偉大な方ではありますが、漫画好きではないのでしょう。原作タイガーマスクの崇高な精神は理解しておらず、『あなたにとってタイガーマスクとは?』の質問に『ただの布切れ』と答えています。

あと『わたしが考えるタイガーの素顔』というページに赤塚不二夫先生やいけうち誠一先生、えびはら武司先生といった漫画家がイラスト付きで寄稿しており、当時この本を買ったのは大部分がプロレスファンだと予想されますが、漫画ファンにも嬉しい本でした。


父さん母さん
悪いけど やっぱりおれ自分の夢を追っかけるぜ!!



  1. 2013/05/03(金) 23:00:00|
  2. 梶原一騎
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

梶原一騎(47) 宮田淳一 1 「タイガーマスク二世」

今夜は梶原一騎原作、宮田淳一画、による「タイガーマスク二世」(講談社刊)。
KAJIWARA-MIYATA-tiger-mask-nisei1-2.jpg

もちろん前回まで2回に渡って紹介した「タイガーマスク」の続編ですが、作画担当が辻なおき先生から宮田淳一先生に代わっています。
さらに1981年から東映動画製作でアニメ版の続編が放映されたのに合わせて描かれた作品で、増刊少年マガジンにて1981年から1983年まで連載されて単行本はKCコミックスで全4巻。

元々はこの作品、「覆面王タイガー・マスク」のタイトルで1980年から翌年まで少年ポピー(少年画報社刊)で連載していたのですが、この掲載誌が休刊したために上記の増刊少年マガジンに移った経緯を持っています。
よって少年画報社のヒットコミックスでも単行本化はされたのですが、こちらは物語途中までの全2巻で終わっています。
KAJIWARA-MIYATA-tiger-mask-second-generation.jpg
つまり集めるならヒットコミックス↑ではなく、この内容を補った上で続きもあるKCコミックス版が良いでしょう。

さて前作の連載終了から実に10年ほどの時を経て再開されたこの作品は、時系列も現実に合わせてアントニオ猪木は新日本プロレスを、ジャイアント馬場は全日本プロレスを設立して別れており、突如登場したタイガーマスク二世は前者と行動を共にするため、前作とは逆に馬場の影が薄くなっています。
最初に現れた時は『六・七年前に猪木・馬場とともに日本プロレス界のエースとしてあばれまくったナゾの覆面プロレス王……タイガーマスク』とアナウンサーに叫ばれてますので、あのラストの交通事故から六・七年後という設定ですね。

今回の主人公、つまりタイガーマスク二世の正体は亜久竜夫という新聞記者。伊達直人が正体を隠して寄付を続け、遊んでくれていた孤児院"こまどり学園"(ちびっこハウスではない!)の出身者であり、その事実を知って伊達直人の意思を継ぐ事を決意し、自ら"虎の穴"へ飛び込んで特訓してきた男です。これにより虎の穴がまだ壊滅しておらず、それどころか同じ事をしている事実も判明しました。
でも初代と違って二世は最初から反則抜きの正統派レスラーだったから、もしかしたら反則専門のレスラーしか作らない方針は止めたのかもしれません。ファイトマネーの半額を支払う上納金制度も出てこないし。

タイガーと時を同じくして日本のプロレス界に登場し、のっとりを企む…つまり今作での敵組織は、虎の穴ではなく"宇宙プロレス連盟"
まずは宇宙仮面SF、続いて吸血仮面ザ・バットという刺客を倒しますが、かなりの実力者なのに組織では下っ端だと言います。次はミスター・フー1号&2号をタイガーマスク二世と猪木のタッグで倒します。
ここまで来てから判明する宇宙プロレス連盟の盟主は、アラビアの石油王アーマン・ハッサン!日本の命運を握る石油の持ち主だけに、来日するなり日本政府の政財界も機嫌取りで大変でした。しかもプロレス狂であるこのハッサンが新日本プロレス観戦に来ると、金でアンドレ・ザ・ジャイアントスタン・ハンセンのタッグチームをけしかけて真剣勝負となりますが、返り討ちにするタイガーマスク二世と猪木。
地上のプロレスラーでは頼りにならぬと見たハッサンが次に送り込んだ刺客は、ヘルス・ホークス。またタッグ戦ですが、何と二人とも生きた鷹を頭に載せて凶器として使用し、鷹が飛んできてくちばしで目を狙う…って、危険すぎる奴ら!

大変な強敵に狙われている事を知りタイガーマスク二世が猪木を案内した秘密特訓の場所は、富士山の樹海に隠れたピラミッド。素晴らしい設備が揃い、ピラミッドの四次元パワーもあるし、インドで修行している時に出会った虎の相棒アイアンガーなんてのもいます。
そもそもこの特訓基地は何か!?場所も富士なので、前作で伊達直人が途中まで作っていた"みなしごランド"を利用して…とかなら良かったのですが、南米のパタゴニアで出会った仙人みたいな老人から受け継いだものでした。

KAJIWARA-MIYATA-tiger-mask-nisei3-4.jpg

あと、タイガーマスクといえば必殺技も重要です。
この「タイガーマスク二世」で見せたそれは、青銅マッスル死神シルバーのタッグと対戦した時に見せたタイガー・フィニッシュ・雪崩地獄
これが前作にも増して実現不可能にもほどがある超人技で、リングロープの反動を利用してヘッドバットで敵の巨体を数十メートルの高さまで上げ、その落下する力を利用して最後はキン肉ドライバーする、というもの。さすがにひどいと思ったのか、ここまでの威力ある必殺技ながら一度しか登場しませんでした。

次はエジプタスなる全身が包帯でグルグル巻きの奴らですが、こいつらの仕掛け(戦法)は前作に出たミスター・ノーの二番煎じ。
アイアン・マスクは黒人レスラーであるが故の苦しみを持つ(KKK-クー・クラックス・クランに追われている!)悲しき者でしたが、その鉄仮面のデザインがひどすぎる…
で、ツターン・カーメンは『世界プロレス・グランプリ』なる世界中のレスラーで実力世界一を決める素敵な大会に中近東地区代表として参加してきました。これはようやく本星…というか、宇宙プロレス連盟の盟主であるアーマー・ハッサンが正体!
これをタイガーマスク二世が倒しますが、まだ彼らとの戦いは終わりません。ボス自ら乗り込んでタイガーの戦力をスパイしただけだと言うのです。

では最後の刺客は誰か、ブラック・タイガーです!
前作でもにせタイガーマスクが出ているので、これまた新鮮味のない敵ですが…今度は黒人ですね。そしてかなりの強敵であり、最初の対決ではようやく引き分けに持ち込んだ有様。しかも右ヒザを痛めたまま再戦する事になったタイガーマスク二世は絶体絶命ですが、そのケガが原因で新必殺技、スペース・フライング・タイガー・ドロップを開眼するのです。
ブラック・タイガーという敵の切り札を倒し、ついに日本のプロレス界から手を引いて日本を去った宇宙プロレス連盟。

しかし次は、新日本プロレスのスポンサーである億万長者の会長令嬢・郷カオルがこの作品最大の敵となるのでした!
…いや、本当。『ああいう女性はブラック・タイガーより強敵だ 世の中は思いのままと信じこんでる』と真面目な顔して語るタイガーマスク二世。勝手に婚約発表までしたカオルに抗議も出来ない新日本プロレスは、猪木の助言でタイガーを海外遠征に行かせる…って、つまり女から逃がすわけですね。

この後でタイガーはJ・ヘビー級の王者となり栄光を掴むのですが、メキシコ・プロレス界が総力を上げてタイトルを取り返しにくる事必至。
それを覆面を脱いだ亜久竜夫の顔の時、つまり"日の出スポーツ新聞"で働く記者の時の同僚である有吉ミドリ(一応、近作のヒロイン)が心配して見守る所で完結。

1980年代に描かれた作品だからか、前作に見られた悲壮感が影を潜めており、二世が戦う事にみなしご(孤児)達のために命をかけた初代のような理由付けもないんですよね。日本のプロレス界を守るためって、そんなのは猪木達に任せておけば良いんだし。
ただ、孤児院じゃなくて身体障害児たちの施設ですが"あすなろ学園"へアブドーラ・ザ・ブッチャーを連れて慰安に行く話が一回だけありました。あと、最後の最後近くに初代の意思を継いでやりとげる夢があるとつぶやいているので、やはり"みなしごランド"を建設する続きも構想されていたのか、今となっては分かりません。


あのようなタイプでなく もし好きな女性であれ
おれは結婚などできぬ身!
初代タイガーマスクの意思をついで
やりとげねばならぬ命がけの夢がある!!



  1. 2013/05/02(木) 23:00:00|
  2. 梶原一騎
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する