大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(129) 古屋兎丸 14 「Flowers 古屋兎丸画集」

古屋兎丸作品紹介、続いては2008年に上梓された初の画集「Flowers 古屋兎丸画集」(アスペクト刊)。
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B5サイズにカラーの絵…表紙の白い液体を口からたらしている少女を始め、まず油絵作品でスタートしますが、未発表作品が多くて嬉しい。
それから個人的に嬉しかったのが、2001年からしばらく表紙絵を担当していた裏BUBKA(コアマガジン刊)での素晴らしい仕事がここにまとまっている事。

「Marieの奏でる音楽」「自殺サークル」「π パイ」「ライチ☆光クラブ」「彼女を守る51の方法」、そしてこの画集刊行当時に連載中だった「インノサン少年十字軍」…等、この前に描いていた作品関連のイラスト、何度も見ている表紙イラストなんかもB5判で見るとまた素晴らしい。

他人の本でカバー絵を描いた物や、その他未発表含むイラスト、そしてCOMIC CUE(イーストプレス刊)に掲載しながら単行本には収録されていなかった「なっちゃんち」「1977・M」というオールカラーの傑作漫画2編、古屋兎丸先生の子供時代から振り返る超ロング・インタビューまで。
ファンなら持っておかなくてはならない1冊です。


小さな石……
せかいが落っこちて死んじゃう



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  1. 2013/10/31(木) 23:59:11|
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月刊漫画ガロ(128) 古屋兎丸 13 「インノサン少年十字軍」

古屋兎丸作品紹介、続いては「インノサン少年十字軍」(太田出版刊)。
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初出はマンガ・エロティクス・エフで、2007年から2011年までという、期間だけでいえば古屋兎丸史上最長の連載でした。単行本は全3巻、千ページを越えます。

舞台は中世ヨーロッパ…1212年のフランスです。
まだ12歳で羊飼いの少年エティエンヌが、ある日牧羊地で喇叭と一通の手紙を拾うと、十字架に磔にされたイエス・キリストが現れて御神託を受け、髪と目の色が変わる。そのキリストは十字架に磔けられている姿が上空に現れるというもので、サルバドール・ダリの絵画「十字架の聖ヨハネのキリスト」みたい。
ともかくいきなり『奇跡』ですが、それから町が盗賊に襲われた所を不思議な力で救うと、神の言葉に従って聖地エルサレムへ向かう事を宣言するのです。そこに町の少年達が集まり、8歳以上14歳以下の仲間だけで無垢なる子ら(インノサン)の『少年十字軍』を結成し、遥か遠くへ旅立つのでした。

エティエンヌ曰く、
『僕はこの時を待っていたのだと思います
人間はたとえ楽園に生れていても幸せになれない罪深い存在だと思うのです
神の声に導かれるまま進み 自分の手で勝ち取ったものしか 自分のものだと信じられないし
満足できないと思うのです』

という事ですね。

エティエンヌの他のメンバーは、養豚場の子で自らの額を切り裂いて十字を刻んだ親友のニコラ、商人の子で天才的に頭のいいクリスチャン、泣き虫のアンリ、領主の息子で性格悪いギヨーム、双子のロランリリアン、癩病のレミー、盗賊団の一員だったギー、少年修道士のミカエル…その他、バラエティ豊かなキャラクター達。
旅発ってすぐにテンプル騎士団のユーゴと出会い、命がけの試練を与えられますが、そこでエティエンヌが奇跡を見せると少年十字軍を正式な騎士団と認め、味方として同行してくれます。
おかげで立ち寄る町々で歓迎されて、仲間の少年達も財産も増えていくのですが…驕れる少年十字軍には団規を破る者も出てくるし、それよりユーゴの腹黒い陰謀にも気付いてしまいました。

少年十字軍を利用して自分の城を持ったユーゴは美男美女を傍に侍らせて美味い食事と酒を楽しみ、気に入った少年達を男色趣味の餌食にしてケツを掘る!
こいつが作中で最も悪い敵と言えますが、テンプル騎士団の保護を受けなくなった少年十字軍には人々の態度も一変して石を投げられ、ひもじい旅になるし…襲いくる盗賊に殺される仲間達、最初から一緒だったメンバーの裏切り、次々と人数も減り苦難が襲い掛かってきます。

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過酷すぎる試練が見てて辛く、作品も暗いムードに包まれてきますが…
男同士、しかもまだ幼い美少年が掘られたりする少年性愛シーンで腐女子が萌えているのでしょうか。そう、『美少年物』の要素も強い作品ですからね。
下巻では残酷性が一気に出てきてグロくなり、物語の展開も激しく、最初に起こった奇跡についての説明もされました。これでただの嘘話でない事が分かりますね。
神とか正義の名の元に人類を虐殺してきたキリスト教徒への疑問をはさみ、実際にこの時代にあった少年十字軍と同様にあまりにも悲劇的な末路を迎える…そして最後の奇跡。凄い、凄い大作だ。
ちなみに年老いたある生き残りがエティエンヌという英雄について語る、つまり映画「マッドマックス2」的な回想形式の設定であった事が終盤に分かります。

掲載誌のマンガ・エロティクス・エフでは連載開始時や最終回を始め、表紙にもなって大々的に宣伝されていました。
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漫画家としてキャリアを重ねるごとに絵が劣化して…いやいや、連載用に描きやすい絵柄になってきた古屋兎丸先生ですが、意識してでしょうがまた絵が変化していましたね。異常に目玉の大きいキャラとか最初は辛かったけど、すぐに慣れました。
長男・古屋兎丸、次男・HAKUEI、末っ子・平沼紀久という3人が漫画兄弟というユニット名義で作る絵本活動も始めていて、上巻が出た頃(2008年)に「納豆侍まめ太郎でござる」(幻舎刊)を、中巻が出た頃(2010年)に「ずっといっしょ」をと上梓しているし、この幅の広さを持ち味に今後も活躍していくのでしょう。


人を殺したら地獄へ行くなんて嘘よ!ただ肉体が土に返るだけ!
聖書の知識は世界中の叡智の ごく一部にすぎないの!
神なんて人間の想像にしか存在しない!!
むしろ僕の神は君なのよ!!



  1. 2013/10/30(水) 23:59:21|
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旅行・紀行・街(155) 東京都江東区 3 祝「ARISE COFFEE ROASTERS」開店…等

今回は東京都江東区です。

まずはこの度、9月15日に清澄白河で友人のタイジュ氏がARISE COFFEE ROASTERSというコーヒー豆の焙煎・販売、イートインのお店をオープンしたので、訪れてみました。
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BRUCEといえばお酒のイメージしかない、と思われている方が多いかもしれませんが、実は毎日コーヒーも飲んでいるんですよ。特に知識とか無いしインスタントで済ます事がほとんどですが、コーヒーは香りが最高じゃないですか。コーヒーショップの前を通ると、しばし鼻で深呼吸してます。
そして今まで何度もご馳走になっていますが、タイジュ氏という凄腕焙煎師が煎れるコーヒー…ビックリするくらい美味い!
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お、店内にセパルトゥラ(Sepultura)のポスター!
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スラッシュメタルはあまり聴かない私でも当然のように聴いていた、偉大な偉大なブラジルのヘヴィメタルバンドであるセパルトゥラ…しかし何故コーヒー店に!?
彼らの事を知っている方はピンときたでしょうが、1991年の名盤「アライズ」(ARISE)から屋号を取っているのですね。お店の周辺には古いお寺が多いので、バンド名の由来であるセパルトゥラ(ポルトガル語で墓)もたくさんあるし。

そこで店主のタイジュ氏について触れると、ずっとコーヒーに関わってきていて南米のコーヒー道も体験してきている人。お店まで開いたのだからコーヒーについてのあれこれは別段語らなくてもいいでしょう。
それより、趣味の世界にかける情熱が凄まじい人で、アパレルのあの有名学校を卒業してコーヒーの道に入った変わり種なのでファッション系はもちろん、大抵の事は半端じゃなく詳しい知識を持っています。いや、野球とかサッカーには詳しくないと思いますが…特に得意ジャンルは音楽(メタル中心)とスケボーとアニメとフィギュアと旅行でしょうか。ピンときた方は、訪れた際に店主へ話しかけてみてくださいね。
かくいう私は、彼がDJをしているゴシックメタルのイベントで、10年くらい前に出会って以来の付き合いですね。
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一度オープン前、物件が決まったという時にも遊びに行ってみましたが、
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これはまだ焙煎マシーンしか設置していない時。この時から、リフォームして凄く綺麗になってました。
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こちらが、ショップカード。よろしくねー。
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前に近所のレトロな建物"fukadaso(深田荘)"へ連れてってもらった事がありまして、
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ここでちょっとだけ飲み食いしたのですが…
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その深田荘でARISE COFFEE ROASTERSのオープニングパーティーが開催された時も、お邪魔してきました。私は用事があって最初の方に少し覗いただけでしたが、その後100人以上集まったみたいです。
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おおっ、アレは!!
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これは美味そう!そして実際、美味かった!!
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セパルトゥラのアライズTシャツを着ているタイジュ氏。
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ちなみにそのタイジュ氏は珈琲豆焙煎所で10年ほど修行をした後、同じく清澄白河にある『犬コーヒー』こと"The Cream of the Crop Coffee"(ザクリームオブザクロップコーヒー)で務めていたので、そちらにも何度かお邪魔しています。
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これはショップカード、
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どでかい焙煎マシーン。
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香ばしい空間で、美味しいコーヒーを頂いています。
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清澄白河駅と、その周辺には道端に立つ謎の人形達…
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変なミッキーやドラえもんが居たり、
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何と「となりのトトロ」の原型と言われる、あの「パンダコパンダ」のパンダ達。あれ、こんな病的な顔だったっけ…
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しかもけっこう頻繁に人形の種類が入れ替わっていて、どうやら『かかしコンクール』てのをやってるらしいんですよね。

清澄白河駅近くの串揚げ店で、"くし家"
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まずは生ビールがアサヒスーパードライ、ハーフ&ハーフ、
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そしてアサヒ黒生と種類があって、ポイント高い。
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つまみは、揚げ物ばかり食べまくりました。
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ここから木場公園も近くて、
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その木場公園内に併設されているのが、国内最大級のコレクションを誇る"東京都現代美術館"
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もう1年ちょっと前の事になりますが、『館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』へ行きました。
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入口は、こちらが正面か。
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エヴァンゲリオンの原点はウルトラマンと巨神兵であると語る庵野秀明監督が、特撮界の先達が培ってきた技術や創作物(デザイン画や、その他の資料も)の紹介をする展示でしたが、これが質も量も見せ方も本当に凄くて感激。
最新特撮映画「巨神兵東京に現わる」の上映もこの時は貴重なものでしたが、全て撮影不可だったので紹介は出来ません…

おお、この破壊された街は!
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これはミニチュアの街。なので、巨大な人が歩いています。ここは撮影OK!
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多分、凄い人たちのサイン。特撮オタク達が騒いでましたが、名前見ても全然分からず、私は特撮界の人々の事を何も知らないのを思い知らされました…
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素晴らしい会場で凄い展示を楽しませて頂きました~。
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巨神兵の頭部。
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ありがとうございました。
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木場駅近くのインド料理店、"タンドールバル カマルプール"
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ラッシー飲んで…
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インドカレー。
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新木場駅前の、トーテム・ポール。何か、カナダの原住民から送られた本物らしいですよ。
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ここからは、ゴミ埋立地の"夢の島公園"が近いですね。
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公園になる前は文字通りゴミ山で、丹波哲郎主演による滅亡モノのヤバいカルト映画「ノストラダムスの大予言」では、ここで巨大ナメクジが大量発生していました!
あと水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」から『あかなめ』ではこの大東京のゴミ名所・夢の島が舞台になっていて、ここから物凄いヤツが発生していましたね。
実在した話でも、1965年には夢の島で異常発生したハエの大群が付近の町々を襲うという怪獣映画みたいな事件も起こり、その時は都と区のみならず消防庁、海上保安庁、そして自衛隊も協力して夢の島焦土作戦を1ヶ月にわたって展開したのです。後に整備が進んでゴミの島である事は分からないようになりましたけどね。

ここにも立派なトーテム・ポールがあります。
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現在の大気の状態が表示されている!
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マンホール。
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夢の島いこいの家。
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夢の島熱帯植物館。
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夢の島といえばゴミのイメージが強い名前ですが、ここは広い空間に植物いっぱいで落ち着くのです。お酒も呑めるし。
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東京都立第五福竜丸展示館まであります。あのビキニ事件の第五福竜丸、本物がここに保存されているのです。
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深川の松尾芭蕉巡りは「ココ」でしていますが、今回は芭蕉庵跡地の銅像のみ。
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ところで、清住白河から清澄通りを歩いて門前仲町へ向かっていると…何と『滝沢馬琴生誕の地』を発見しました!
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私の青春時代は「南総里見八犬伝」を抜きには語れませんからね…大っっ好き!なんですよ。その作者が滝沢馬琴(曲亭馬琴)で、この地で誕生したそうです。本が積んであるような碑は、もちろん全98巻106冊からなる「南総里見八犬伝」

門前仲町へ到着。
ここの定番観光地では、まず"富岡八幡宮"
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江戸時代の旅人(仕事-測量家ですが)として偉大な先輩である伊能忠敬の銅像をお参りし、
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境内に飾られている日本最大の神輿を見て。
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七渡神社で…
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鯉の観賞。
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深川八幡祭が開催されていた時は、水かけ神輿が街を練り歩いていました。
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そして"深川不動尊"。撮影禁止なので載せられませんが、中の不動明王二童子像など、そして護摩供養の光景も、なかなか圧巻です。
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門前仲町での食事は、"支那そば晴弘"
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ビールと…黄ニラのおひたし、豚角煮、黒豚一口餃子、
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支那そば 醤油味。ここ、どれも美味い!!
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"ビール専門 宮澤商店"
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もうビール好きにはたまらない、日替わりで10種類の地ビールを置いている店。
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つまみは、ソーセージやベーコンを軽く。
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イェーイ!わりと最近オープンしたばかりの店ですが、もう複数回行っていて、今後も門仲に来た時の定番として通うと思います。
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こんな渋い路地に入っていきましたが…
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入店したのは、普通にポップな"串かつでんがな"
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これは、メガジョッキ。
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つまみの煮込みや、串揚げモノ。
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昭和レトロな飲み屋横丁、辰巳新道はいい感じでしたが、日曜日はあまりやってませんね。
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"炭火焼肉 カラオケ てっちゃん"
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屋号の通り、同じお店が焼肉とカラオケをやっているという、変り種。焼肉の後、移動時間0分でカラオケ歌いに行けるのですが…
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何と同時、つまり焼肉をジュージューやりながらカラオケってのも有り。我々も、カラオケ最新機種導入の個室に入りました。
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とはいえ、私達は秘密結社「大悟への道」。誰もカラオケなんてダサいものは手を出さないのでした…
で、ビールと野菜、
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焼肉ゥゥゥゥ!
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そんで〆は、コレでしょう!
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門仲の最後には、下町らしく古い歴史を持つ"魚三酒場"
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それがここの歴史?と思いますがサービス業なのに上から目線の殿様商売やっているので、店の姿勢は好きでないながらも…
安い値段で新鮮お魚を提供してくれるのは事実。有名店なので行きたがる友人も多いので、たまーに行きますね。
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どこの店舗も、早い時間から大賑わいです。
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続いて住吉駅へ。
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住吉といえば"NEW OLD STYLE 肉そば けいすけ"がありますが、今回は行けず…
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集まったのは、"パイレーツ・オブ・スミヨシ"(パイスミ)、
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2階席へ。
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ビール好きには嬉しい嬉しいお店でした。
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そして食事もグッド!
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次、"もだん焼 ここ天"
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もんじゃ焼き、美味い…
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焼くのが面倒だったら、もしくは上手く焼きたかったら店員さんにお願いしてもOK!
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イカ墨ので〆。
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最後は有明。東京港の埋立地で、工業地として有名でしたが…現在はもう経営している工業は無いのかな。小林伸一郎の写真集「DEATHTOPIA 廃墟遊戯」(メディアファクトリー刊)は全国の廃墟を追った作品でしたが、中にこの有明の写真が2点収録されていました。
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今回は、その有明にある"東京ビッグサイト(東京国際展示場)"へ。
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国際展示場駅から、数分歩くと到着します。
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今年はデザフェスことデザインフェスタ(Design Festa)、頑張ってアートイベントになんか行っちゃったのです。
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会場は広大なスペースで、苦手な人ごみの中で創作物を見て歩く長時間、疲れるなぁ・・・
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元々の目当ては、party babyのくまみきちゃんや、
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g.a.more(ジーアモア)のYukieちゃん。
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スノードームを購入。
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そしてそして、ことり事務所の…
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鳥肌実さま、次々に目的の人達と逢えました!
例の『玉砕スーツ』は着用しておらず、終始腰が低い感じでしたよ。
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サイン会。
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圧倒的にこのフェス全体を通して一番人気。女性達の黄色い声が飛び交ってました。
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ところで東京国際展示場に常設しているレストランはほとんどお休みで、
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2階の飲食店スペースはどこも満員で行列も長く…
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しかしステージのある屋外のスペースで、
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屋台を発見。
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やっと食べられたのは、湘南黒カレー!
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そして富士宮やきそば。
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2階の展示スペースではまず、可愛いモンスターと握手。
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そして今夜は…その場で作品を描くパフォーマンスをする人たちで、お別れです。
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  1. 2013/10/28(月) 23:59:55|
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月刊漫画ガロ(127) 古屋兎丸 12 乙一 1 「少年少女漂流記」

古屋兎丸先生が小説家の乙一と合作して、古屋×乙一×兎丸名義で発表した「少年少女漂流記」(集英社刊)。
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古屋兎丸作品初の箱入り本で、サイズはA5判。箱から出すと本の表紙・裏表紙はこうなっていて、作品世界のキャラ達が浮かんでいます。
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初出は2006年から翌年までの小説すばるで、まずは高校生の少年少女を主人公とした物語が独立した短編で8話続き、それらの話が総て最終話で融合する連作。

乙一といえばかなり売れっ子作家だし、先日紹介した「彼女を守る51の方法」で、ヒロインの岡野なな子が乙一好きで、「GOTH」の文庫本を持っていました。
二人は既に乙一原作の映画「ZOO」、あれで古屋兎丸先生がキャラクターデザインと絵コンテを担当したので間接的に共演していて、試写会で会って以来の付き合いなんだそうです。
「少年少女漂流記」はファミレスで雑談しながら作られていった作品であり、共通点が伊集院のラジオと『中二病』という二人が、10代の不安定で空想がちな心理をファンタジーと絡めて描いているのです。

水没した街、アリの世界、魔法少女、ネジ人間、お菓子帝国、怪獣バイク(モンスターエンジン)…等々、妄想妄想また妄想!
竜巻を飼育する話は、「ドラえもん」「台風のフーコ」(後に「大長編ドラえもん Vol.23 のび太とふしぎ風使い」へと発展)が元ネタか!?いや、巻末の対談を見ると乙一が思いついたネタと言っているから、ドラ話は知らないのか。もちろん全然違うアプローチで使い、全体を締めるネタにつながります。

私は古屋×乙一×兎丸のサイン本も入手しています。
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それからこれ、2010年に集英社文庫化までしました。
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古屋兎丸作品も文庫化される時代が来ましたか…やはり売れてる小説家と合作しているからではあるのでしょうし、絵がずっと小さくなる文庫版はお薦めしませんけどね。
表紙は新たに描き下ろしていまして、帯を外すと雲の下に著者二人のイラストも描かれています。
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女王蜂は女王として生き
兵隊蟻は兵隊として生き
働き蟻は死ぬまで働き続け
彼等は決して 不満を漏らす事はない
そうか……僕たちは蟻だったんだ



  1. 2013/10/24(木) 23:00:45|
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月刊漫画ガロ(126) 古屋兎丸 11 「彼女を守る51の方法」

古屋兎丸作品紹介、続いては「彼女を守る51の方法」(新潮社刊)。
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週刊コミックバンチで2006年から翌年まで連載された作品で、単行本は全5巻。
古屋兎丸先生が描いた、何と震災モノ。
震災といえば我々日本人にとって2011年3月11日が忘れられない日になりましたが、そのちょっと前に大地震に遭遇したら起きうるトラブルとその悲惨さ、トラブル解決法までを描いていたのですね。つまりこの読者は、舞台が大都市・東京都なので東北と条件はちょっと違いますが、帰宅困難者の事や埋立地の液状化現象とか、3・11後に広く知れ渡った事も事前に学ぶ事が出来ていたのです。原発の問題などは、『まだまだ描けていないこと』としてあとがきで追記されていますが。

この作品も原案があって、防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実が監修した『彼女を守るプロジェクト』による、「彼女を守る51の方法 都会で地震が起こった日」(マイクロマガジン社刊)。
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これで学んだ古屋兎丸先生が舞台となる土地を実際に徒歩で移動し、被災者の身になってフィールドワークしつつ独自の登場人物を創作して物語にしたのが漫画版で、渡辺実氏は1~4巻までの巻末で震災知識を補足する解説も書いています。
タイトルで分かる通り、大震災から身を守る事も大事ですがそれ以上にカップル目線から『彼女を守る』事に主題を置いているのが特徴ですね。

その日…2月23日。
テレビ局への就活のためお台場を訪れていた大学三年生で、勉強もスポーツも出来るさわやか男の三島ジン。そして、サリン・ヘルヴァイン(サリヘル)なるビジュアル系バンドの解散ライブ『聖デストピア』目当てで来ていたバンギャでゴスロリの岡野なな子(ライブネームはロルコ)。容姿はMOON香奈(MOONKANA)をモデルにしているそうです。
二人は中学時代の同級生で、たまたま居合わせて再会したお台場でマグニチュード8(震度7)の大地震に遭遇し、崩壊した都市で命の危険にさらされながら生き抜いていく。

頭が良くてスポーツも出来るヒーロー的なジン、元いじめられっ子だったなな子、趣味などは全く違う二人が自宅がある早稲田を目指して行くのですが、まず液状化現象を起こした危険な埋立地・お台場を抜けるまでで2巻までの分量を使ってますね。傾いている観覧車、自由の女神。
それでもまだ、外にいた彼らはマシでした。ショッピングセンター内にいた人々の惨状を目の当たりにし、ジンは必至で救出活動します。それでもどうにも出来なくて見捨てざるを得ない人々、既に死んでいる人の数…それに苦しんでいる間もなく余震も襲ってきて。

なな子を守る事を目的として何とか折れずに済んだジンですが、カズオとの出会いと悲しい別れ…
そうそう、もちろん天災は恐ろしいですが、それから発生する人間、つまりパニックを起こしたり暴徒になったりする人間が怖いですね。
お台場から脱出できる3つのルートのうち、機能しているのは1つ、レインボーブリッジを徒歩で渡る方法だけ。ここでまた特殊な揺れから凄い波乱がありつつ、ついに橋を渡りきって品川周辺へ出ました!
そこで19歳のギャル、澤田リカと出会って二人と行動を共にします。

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(↑古屋兎丸作品はずっと新刊で買っているのですが、3巻だけ帯付き本を見つけられませんでした。何らかの理由で付かなかったのだと思います)

続いては火災旋風で巻き上がった黒焦げ死体が降ってくる地獄、ビルが倒壊した街を逃げ惑う人々…
曲がりながらもまだ立っていた東京タワーを階段で昇り、上空から死のうとしている東京を確認してしまいました。
震災から初めて見た大勢の警官が立ってるだけで大使館周辺の警護で外国人を守っているし、必至に移動した先の六本木では、ジンが今まで助けられなかった死人や怪我人の目に悩まされてPTSDで倒れ、リカは不法占拠の若者達にレイプされる!無法地帯になればやはりそれがありえるし、リアルできつい描写が続きます。

次は渋谷へ。
病院では災害時の鉄則である『トリアージ』のため暴行を受けたリカも診てもらえない!迷子の幼女、まりんを保護して一行の仲間入り。
センター街はKARASUなるチーマー達が占拠していて、またもリカと今度はなな子までレイプされかけますが、何とか助かりました。良かった良かった…けど、これは漫画ゆえにヒロインまではやられずに助かっただけで、現実ではどうでしょう。タイミング良く助けなんかきませんよ。
地震で治安が維持されなくなったおかげで金も女も手に入れてのさばる連中ってのもいて、いかに防衛力が大事か思い知らされます。後で争いを避ける平和主義者も出てきますが、そんなのがどういう思想か

さらにピンチが続き、何と主人公のジンが"21世紀箱船学会"なる悪徳な新興宗教団体に洗脳されてしまいます。傷付いた人間ほど、宗教に救いを求めてしまうのです。
それから犯罪とは無縁の普通の人々もおかしくなっていく様が描かれ、ついには暴動が!!

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109をモデルにした"009"(マルキュー)を舞台に、暴徒を相手にした戦争が発生していますが、その最中にジンとなな子の感動的な告白、知り合った妊婦・鹿野久美子の出産などあり、物語は結末に向かって行く…

サバイバル旅路も最後の舞台、新宿に移りました。
この最大の繁華街はどれだけの地獄になっているかと思うでしょうが、そこは今までと違って秩序を保っています!暴力団や右翼団体らが靖国通りで復興イベントを催していて、幸せそうな都民達の笑顔あふれる光景なんですね。
作品の流れからすると拍子抜けした部分もありますが、まぁ残りページ数も少なかったのだろうし、最後は復興への希望を描いて締めたかったのでしょう。でも実録タッチの作品で、暴力団を『実は任侠心を持ついい人達だった』的に美化する辺りはガッカリしました。一般人を食いものにして暮らしている人達なのに、全く真逆なカタギには手を出さないだなんてファンタジーを信じしまえる奴がいる事に驚きもしますが、普段彼らがどうして糧を得ているのか是非とも調べて欲しいですね。古屋兎丸先生も、知っていたらこうは描かないのではないでしょうか…て、まぁリアリティを排しても希望を描きたかったのでしょう。

主人公らが帰宅する直前までの長い長い7日間は終わり、最終話で5年後が描かれて、物語は幸せに幕を閉じました。
古屋兎丸先生の絵とか、恋愛物語としての側面も良いのですが、とにかく防災マニュアルと役立つのがエライ。トイレなどライフラインの問題から、服装・所持品・平常時の準備について…しばらくは震災、防災モノの定番漫画になるのではないでしょうか。


現在 東京・首都圏に
直下型の地震はいつ来てもおかしくない状態だと
言われている
今 巨大地震が東京を襲ったら
僕たちの被災はどんなものなのだろうか?
これは“今”の東京大震災を描いた物語である



  1. 2013/10/22(火) 23:05:21|
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月刊漫画ガロ(125) 古屋兎丸 10 「ライチ☆光クラブ」

古屋兎丸作品、「ライチ☆光クラブ」(太田出版刊)。
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マンガ・エロティクスFで2005年から翌年まで連載された作品で、単行本は全1巻。
これは原案がある作品です。飴屋法水主宰で1980年代の伝説の劇団『東京グランギニョル』が4作品のみ上演した作品のうち3作目、「ライチ光クラブ」がそれなのですが、古屋兎丸先生は当時観に行っていたそうです。
東京グランギニョルといえば、私は世代的にも間に合わなかったし、何より演劇に疎いのですが、それでもよく聞く名前だし観たかった思いはあります。何故ならこの劇団、あの丸尾末広先生が宣伝美術や出演までされていたから!

さて「ライチ☆光クラブ」は、工業都市・螢光町の秘密基地『光クラブ』に集う少年達の物語。
廃墟の帝王ことゼラを中心とした9名は全員、螢光中学校という男子校の学生ながら、侵入者は腹を割き内臓引っ張り出して殺しちゃう狂信集団。彼らが一年半をかけて完成させた優美なる機械(マシン)を使って、ある目的を果たそうとするのですが…
機械、というよりロボットのイメージですが、彼はライチと名付けられ、何度か失敗しながらも『美しい』の概念を理解して、命令通りに1人の美少女を捕獲してくるのです。

このライチは一年半かけたというセリフこそあるものの、フランケンシュタインみたいに造る苦しみは描かれずあっさり誕生した感じで、しかも現代では不可能な性能ですよ。オリジナル演劇でライチ役を演じた嶋田久作に似ているのもヒットポイント。
ライチの内部構造(頭脳)描写で楳図かずお先生の傑作「わたしは真悟」のシーンを思わせる所が出てくるのですが、オリジナルの演劇自体が「わたしは真悟」がモチーフになっていたそうですね。巻末に古屋兎丸先生のあとがきが載っていて、そこら辺も細かく書かれているのですが、楳図先生の『楳』の字を間違えて梅図かずお、となっているのはいただけない…

捕獲されて秘密基地に監禁された美少女はカノン。眠り続ける彼女を光クラブでは女神と崇め、次へ進む…はずだったのですが、話は外に出ていけません。まぁ演劇が基になっているので舞台はほとんど秘密基地内の密室劇なんですよね。
ここから仲間を信用出来ないゼラの疑心暗鬼が病的になり、違反者の処刑や裏切りそうな者の幼い妹をさらう、等の行動が現れてくるのです。本当の裏切り者は誰なのか!?

結束が崩壊した光クラブの内ゲバ、それに機械であるライチと少女の恋、などを主題に血なまぐさいグロテスクさ(グラン・ギニョール的)で描かれていくのです。9人の少年達の役割がピッタリ符合する、良く出来たシナリオが素晴らしい。
あとがきにあるように、高校生で東京グランギニョルの演劇に出会って人生が狂った古屋兎丸先生は『東京グランギニョルと丸尾漫画から「価値観の基準」をいただいた。』というのだから、正にこれが自分の描きたい好きな世界であり、実際に本領発揮して代表作になったと思います。
さらに主要登場人物がほとんど学生服姿、しかも男同士のストレートなエロ場面がいくつかあるので、腐女子にはたまらん内容なんでしょうね。

掲載誌のマンガ・エロティクスFで古屋兎丸先生がスター扱いされており、何度も表紙を描いているのも嬉しい事でした。
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後に古屋兎丸先生自身の手でこの前日譚「ぼくらの☆ひかりクラブ」(今作における第四話目のタイトルでもある)が描かれるし、昨年は紀伊國屋ホールでの舞台化、「ライチ DE 光クラブ」としてギャグアニメ化がされました。
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舞台化時には記念の原画展『少年少女の箱庭』が銀座の"ヴァニラ画廊"で展開されて盛り上がったし、さらに今年になって実写映画化も決定!とにかく根強い人気が残っています。
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螢光町!!黒い油と黒い煙に覆われた老いた街!!
疲れきった醜い大人たち!!
我々は否定する!!あの醜い生き物"大人"を否定する!!
我々光クラブこそ、螢光町に灯る希望の光だ



  1. 2013/10/20(日) 23:00:25|
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月刊漫画ガロ(124) 古屋兎丸 9 「ハピネス」

古屋兎丸作品、続いては2006年に上梓された短編集「ハピネス」(小学館刊)。
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前回の「π パイ」と同じくB6サイズで、絵柄も近いけど内容はずっとシリアスな思春期の物語。10代後半の弱い少年少女を描いた話ばかり、8編が収録されています。
白を基調とした美しい少女の表紙で、涙が流れてタイトルにある水色の部分は浮き上がっている凝ったつくり。「π パイ」の時も乳首部分が浮き上がる形などでこの手法が使われていましたが。表紙を開くとさらに、この少女の目が開いて『ハ・ピ・ネ・ス』と口の形で言っていくパラパラマンガになっています。

順に見ていくと、まず2003年の「嬲られ踏まれそして咲くのは激情の花」
中年教師と付き合って、もちろん肉体関係も繰り返す女子高生の話で、少女の一途さを描いている…のだと思いますが、今や教師の方に年齢が近い自分から見たら汚い大人具合が分かるし、小難しい事言って美しく締めてもごまかされないぞ!
初出がマンガ・エロティックス(太田出版刊)なので、サービスカットなのか女子高生ヌードは何度か出ますが、あまりエロくないな…

2001年の「ロリータ7号」
また高校の教師と女子生徒ですが、いとこ関係。ここでの教師は変態(ロリコン)のキモオタ、しかもデブで教師ながら引きこもりになったのですが、それをいとこで美人の女子高生が救うために動く。大人の体になって今や彼が好きだったロリータ7号じゃなくなりましたが、絵のモデルになっていた幼女の頃に戻ればと、ゴスロリファッションに…うーん、そのオチ…

2002年の「あくまのうた」
女子高生の親友同士を描いてます。片方は悪魔崇拝の趣味で、辛い現実から目をそらして思春期特有の思い込みでルシファー様の迎えを待ち、それを心配するもう片方が引きずり込まれていく。
幻想シーンの絵が面白い、傑作!

2001年の「もしも」
女学生二人が地下鉄の車内で『もしも話』をしている短い話ですが、あるオチが用意されています。
1コマずつながら、吉田戦車先生と楠本まき先生が参加している貴重なコラボ作品でもありました。

2004年の「ハピネス」
表題作となっているこれは男子学生が主人公、そしてやはり弱者…いじめられっ子。彼が思い込みの激しいバンギャの少女と出会い、一緒に自殺する事を決意するがしかし!?
『自分と同じ側』とか10代ならではのイタさが恥ずかしくて良いし、ちょっと胸キュンな二人のキスとか良かったのですが、でもこの作品はラストがひどすぎてどうしても好きになれないのでした。

2004年の「雲のへや」
知恵遅れ的にグズで、雲が好きな女子高生が不思議な建物と出会い、高校卒業後一人暮らしを始めると…
その建物はひどい詐欺物件だし、家賃を稼げずに汚い大家の親父にやられたりします。ちょっと頭の弱くて若い娘を食い物にするって、嫌すぎる話ですよね。それがエロ話としては興奮する物でもあるのですが。
それでも彼女は親切で同世代の隣人と恋に落ちますが、待っているのは陰惨な結末、しかし一筋の希望が。絵の表現も凄いです。

2004年の「インディゴエレジィ」
今度は男子高生の二人組が主人公。優等生でイケメン美術部員と、頭悪すぎる間抜け面の凸凹コンビですが、後者が幻視力を持っているのでそのイメージを前者が絵にする、という関係でもあります。
そこへ二人共通のマドンナが接近してきて…と、これがストレートな青春物語に仕上がっています。このバカキャラが特に魅力的!

最後は2006年の「アングラ・ドール」
これだけ原作が、りずむという人の漫画らしいです。絵が未熟なせいで発表出来てなかったのを、絵が上手い古屋兎丸先生の手でまさかのリメイクをしたのだと。
これが先の「雲のへや」と同様に、頭の弱い娘がオヤジに食い物にされる話なんですよ!性だけでなく金ヅルとして地下アイドルをやらされて、他にもエグい描写があるし、可哀想な女性…って、最後にこの女はそのまんま「雲のへや」の主人公であり、あの後日談っぽい事が分かりました。
どちらも初出誌が月刊IKKIであり、この2作だけがこの短編集の収録作品の中で、直接関係ある話ですね。

他は基本的にティーンエイジャーが主人公だとか、社会に適応出来ないダメ人間が出るとかが共通点でしょうか。掲載誌も登場人物や背景もそれぞれ違いますが、単行本で読む時…全て連作の青春モノだったと思えるのです。全体的にポップな絵柄でちょっとエッチ、しかし時に重く切ない短編ばかり集められているからかな。
不幸な話が中心なのにタイトルに『幸せ』」を意味する『ハピネス』(happiness)と持ってきたのも意味深ですね。まぁ思春期に幸せは似合わない、しかし死んだ奴以外、若い彼らには色々な可能性を含んだ未来がありますからね。
ただ、作品の出来とか評価と関係ない部分かもしれませんが、個人的に苦手な話が多くてほとんど手に取る事無く本棚で眠っている一冊です。


私の1万の化身たちが 今日も人々に悪い心を植えつけているんだ……
たくさん働いたら 私はルシファー様の6666億6666万6666番目の妻になれるの。
その日も もうすぐ……かもよ



  1. 2013/10/18(金) 23:00:13|
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旅行・紀行・街(154) 群馬県高崎市 1 伊勢崎市 1 前橋市 1

こんばんは。秘密結社「大悟への道」のスピンオフ・ユニット、ブルー・ツーです。
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実は現在、この写真↓で左側に写る男・マルシマルクスが加入してブルー・スリーになっているのですが…
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それだと元Gargoyle(ガーゴイル)の屍忌蛇がやってたカンフー映画曲のメタルカバー・ユニット『ブルー3』とか、福島のロックバンド『BLUEIII』がいるし、それより我々の神様とそっくりな名称ではさすがに畏れ多い。早くもう一人を入れて、ブルー・フォーにしたいのです。

とにかく今回の旅はブルー・ツー時代に、東京から二人で電車に乗って群馬県へ向かいました。
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群馬県の小さい街は今までに何度か紹介していますが、今回は県の中核を担う都市にも行きましょう。というわけで、高崎市に到着。
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県庁所在地より人口が多く、もちろん群馬県内最大に発展している高崎市。ここは私の故郷からも近い大都市だったので若かりし頃にも何度も遊びに来ています。その高崎駅…
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群馬県吾妻郡草津町の草津温泉を運んできていて、手湯に浸からせて頂きました。
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通路を歩くと、
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何だあの真っ赤な球体は!?まさか内部には、人工呼吸器みたいなの取り付けた全裸の男性が座っているのか…
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だるま(達磨)でした。
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そう、高崎市は日本一のだるまの産地!そこかしこにだるまが居るし、名物の駅弁・だるま弁当も有名ですね。
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有名観光地も、やはりだるま!
高崎のだるま市の、"少林山達磨寺"です。
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名前が少林寺に似てるし、だるまのようになって戦う少林山拳法、なんてありませんかね。
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若き日の世界のクロサワがここを舞台に「達磨寺のドイツ人」という脚本を書いていますが、映画化はされていません。誰か撮りませんか~。

こちらのだるまに案内されて達磨堂に行くと…
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中はだるまに関する物を何でも集めたコレクション部屋。こういうのは好きです!
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高崎市からは3名の内閣総理大臣を輩出していますが、この祈願だるまはその3名…あれ?そうではなく、中曽根康弘、福田赳夫、小渕恵三でした。小渕は高崎市に事務所があっただけですね。ちなみにもう一人の高崎市出身元総理は、福田康夫。
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ついでなので高崎市出身者の話をしておくと、まぁ群馬県は何と言っても日本のロックバンドとして重要な位置にあるBOØWYとBUCK-TICKを生んだ事で有名じゃないですか。
BOØWYの氷室京介、布袋寅泰、松井常松は高崎市出身です(高橋まことだけ福島の人)。となると、氷室、松井と同級生で一緒にバンドもやってた山田かまちも当然そうで、17歳にしてエレキギターで感電死(!)した早熟の天才は市内に美術館も作られています。
BUCK-TICKの方は、樋口豊とヤガミトールが高崎市出身で、他の三人(櫻井敦司、今井寿、星野英彦)はお隣の藤岡市。
私は世代的にBUCK-TICKのファンで、中学生の時は熱中して聴いてましたし、ずっと活動しているので自分も大人になり、バンドは音楽性を変えてからも…まだ聴いている、偉大なバンドですね。櫻井と今井が、まさかのKMFDM、PIGという海外の大物バンドと組んだインダストリアル・ユニット、SCHWEIN(シュヴァイン)を結成した時は魂消ました。個人的にもノイズとかインダストリアルを良く聴いていた2000年代初頭の事だったし…

少林山達磨寺では、最後に顔ハメ。
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次は高崎駅近くに戻りますが、まず日本の家電販売最大手の"ヤマダ電機"は、本社がここにあります。
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マーチングフェスティバルが開かれているし、ブラスバンドなどの音楽活動が盛んな街らしく、楽器のオブジェが多いのですが、
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これは北村西望作『将軍の孫』。
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もうちょっと進むと、"高崎市庁舎"
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ここは羽海野チカ先生の「ハチミツとクローバー」が実写映画化された際に登場したし、他にも「半落ち」の映画版とか…
最近では大槻ケンヂ原作・井口昇監督・中川翔子主演で製作中の映画「ヌイグルマーZ」もロケしていたと情報が入っています!これ原作小説の「縫製人間ヌイグルマー」を大好きなので、来年予定の公開が楽しみです。

冬にちょっとだけ行った時は、市庁舎前の広場に雪が残ってました。
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次は"高崎観音"こと高崎白衣大観音を目指して観音山へ行きましたが、駐車場のどでかい足跡は観音さまの物なのでしょうか。
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道祖神を通り過ぎ、
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参道を進みます。
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途中のお店などを覗きながら登りましたが、ここには異形のだるま、
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そして裏側には御神体。
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見えてきた、あれが高崎観音!
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駅で入手した『高崎おでかけナビ』でも、ここがメイン扱いでしたよ。それに高崎市が舞台の金子修介監督映画「ばかもの」、私はあれが大好きなんですけどね…作中で何度も映っていました。
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高崎観音の足元には、高崎千体観音堂(本堂)。
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線香を焚いて、
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いよいよ、41.8mの高崎観音を参拝しますが…
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それから、高崎観音は胎内にも入って行けます。
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こういった像がたくさん胎内に鎮座しています。
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肩部分まで昇れて、そこから市街地や山などの景色を一望できました。
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出たらまた最後にお参りして、この場を後にしました。
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おっと、後ろから見るとそそり立つ別のモノに見えてしまいます。
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ちなみにここからさらに800mも歩くと、洞窟観音など魅力的な観光ポイントがあったようなのですが、行ったのが真夏だったのでパスしました。
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この写真のように『HEY!DON'T BITE ME,PLEASE』なんて書いた虫除けバンドをしていたのに蚊にさされまくったし、既に大汗かいてもう猛暑に耐えられなくなっていたので…
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あとはパワースポットで有名な"榛名神社"に行けなかったのが残念ですが、まぁまた次回で。
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続いては、高崎市で頂いた食事の数々。
ヤマダ電機本社(LABI1高崎店舗)の5Fレストラン街にあった、"ぼて茶屋"へ。
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とまとのお好み焼き、
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オムそば、
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シーフードもんじゃ焼。
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しかしこの店、その時間は10%オフになるって事で店頭にて呼び込まれたのですが、後でレシート見たらオフになってなかった…
この時は極少額の事でどうでもいいのですが、この店に限らずこういうのは本当に多いので、会計時に注意しとかなきゃなりませんね。でもビール飲んでほろ酔いの時はそれが面倒くさいし、もっと酔っ払ってたら頼んだの計算しているわけもないし、夜の店はレシートもくれない所が多いから言い値を払うだけで後は分かりませんよ。
なので店員さんは騙してぼったくる気じゃないなら、ちゃんとして欲しい。

同じフロアに"山拍子"(わるつ)というラーメン屋があったのですが、
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夜になって高崎駅西口ロータリーにある、姉妹店の"麺匠やまちゃん"の方へ行きました。
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ここはハイボール頼むとウイスキーとソーダが別れて出てくるし、
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何と匠ラーメンまでスープと具が別れて出てきたのは衝撃的でした!
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つまみの、にらもやし。
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次はあがた森魚ファンとしても外せない屋号の、"モリオ カフェ"(MORIO CAFE)。
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タイのチャーンビールに始まりまして、
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キーマカレー、
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チキンと野菜のグリーンカレー。
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"上州名物酒場 赤亀"では、
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群馬県の名物料理も食べなきゃと、上州下仁田名産 刺身こんにゃく、
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上州名物 かみなり鳥唐揚げ。
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ちなみに高崎市で宿泊した先は、ちょっとマニアックな井野駅の近く。
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井野駅は入口脇に『悪書追放』ポストがあったのは笑いました。ここに子供に見せたくない雑誌などを入れてくれって事ですが、いつの時代にも問題になるセックス&バイオレンス系はもちろん、最近だと話題になった歴史的事実と異なる反日・左翼思想が満載の「はだしのゲン」など中沢啓治作品が大量に投入されたのでは!?
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近くには桑苺(桑の実)が自生しまくってたので食べてみました。子供の頃は通学路にもいっぱいありましたが、最近はあまり見ないですよね。
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高崎市のマンホールは、高崎祭りと山車のデザインでした。
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続いては伊勢崎市も少し。
あだち充先生を輩出したこの街には、当地に住む友人に会うためちょっと立ち寄っただけですが…
友人が行きつけの店という事で連れてってくれたのが、"喰い処 人にやさしく"
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もちろんTHE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)、インディーズ時代のあの曲から取った屋号で、ジャケットとか甲本ヒロトの名言を飾っていました。
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そして、食い物も美味い!
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そして、遊びに来てくれた激カワ娘。すんごく可愛い子!
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最後は群馬県の県庁所在地、前橋市へ!
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詩人の萩原朔太郎、映画監督の小栗康平や清水崇、コピーライター、というかその他の活動でも偉大な糸井重里…
様々な偉人を輩出した前橋市ですが、最近ではまどマギ好きに持て囃されていますか。いくつかの施設が「魔法少女まどか☆マギカ」の建造物モデルとして出てきたのですね。
あと山下敦弘監督による青春映画の傑作「リンダ リンダ リンダ」が、この前橋市と高崎市とで撮影されています。
そんな前橋市のマンホールはバラがデザインされているので、調べたら市の花がバラなんだそうです。色違いマンホールもいくつかありました。
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彫刻、ふるさとの風。
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この日は前橋七夕まつりを開催中だったので、商店街を歩きました。広い範囲でかなり賑わっています。
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屋台でつまみとコンビニでチューハイとか買って、ゆるく呑んでました。
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おおっ、これは群馬県のマスコット・ぐんまちゃん
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こういった観光案内など、その姿は多く見られました。
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この日の前橋に来た目的は、夜の友人宅での引越し祝いパーチーでした。美味しいご馳走をたんまりと頂きましたよ。
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この男とも再会!
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彼は付き合いは古いのですが、私のブログでは「ココ」、沼田市に行った時に一度登場しただけでしょうか。とにかく群馬県に来ないと会えないレアキャラですね。


今夜はオマケに、群馬県の素晴らしいお土産品を紹介しましょう。
私の定番は利根沼田産の『利根のりんごジュース』とか、
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群馬県ならやっぱり刺身こんにゃく、
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そして最強なのが、渋川市にある"もつ煮の永井食堂"の『もつっ子』!
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随分前に「ココ」で実際に行った時の事も書いてましたが、ここのもつ煮がもう、絶品なんですよ!

はい以上で、今夜の群馬県旅行記は終了です。


  1. 2013/10/16(水) 23:00:51|
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月刊漫画ガロ(123) 古屋兎丸 8 「π パイ」

古屋兎丸作品、「π パイ」(小学館刊)。
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ついに週刊誌連載を獲得し、しかも超メジャーな週刊ビッグコミックスピリッツで2002年から2005年まで続き、単行本は古屋兎丸史上最長の全9巻。

順番的にはこの前にダ・ヴィンチで1997年から6年ほども連載していた「鈍器降臨」(メディア・ファクトリー刊)があるのですが、読者投稿ネタを4コママンガにしたものなので飛ばします。いや、あれも素晴らしいセンスが感じられる面白い作品だし、完全オリジナルじゃないので単行本化しないかもと心配して掲載誌を保存したりしてましたけどね…
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さて、今回は「π パイ」です。
主人公は背が高くてクールなイケメン、しかも勉強では全国模試で一位を取る頭脳…完璧な男子高校生・沢木夢人です。
しかし彼は、つい中学時代まで汗かきのデブで同人誌にておっぱい漫画を描くキモオタだったのです。それが円周率、つまりπ(パイ)が割り切れない、大好きなおっぱいと同じ無限の神秘である事を知って『πのパイとは、おっぱいのパイなのでは!?』と考えて研究を始めました。それから、真のπを見た時に奇跡が起こると信じて高校入学前の1ヶ月で頑張って痩せたのです。
そしたら今やストリート系の雑誌で表紙になったりする有名人にまでのし上がり、女性に興味ないイメージで女子からもてはやされていますが、実は話せないだけだし、おっぱいで頭がいっぱい。ちなみに円周率の3.14以降を3万桁まで暗記している高校生チャンピオン。
それが"青葉高校"の同級生で完璧なプロポーションと美貌を持ちながら、自分のおっぱい(95センチHカップ、つんと上向き)目当てで近づく者に強い嫌悪感を持つ男性不信のヒロイン・田村じゅんと出会います。女神のようなじゅんは、夢人を初めて自分のおっぱいに興味を示さなかった男と勘違いして共に行動するようになり、ラブコメに突入していく…

π(パイ)とは世界の真理、究極の美だ!!

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夢人がかつて『夢の旅人』というペンネームで同人誌プルプルぱいんに描いてた時の仲間・千聖こと宇治一郎と再会して、理想のおっぱいを探す部活動πクラブ結成、顧問にはおっぱいアーティストの真島律子先生が就任。
夢人は世界のπを守るヒーロー、「スパイダーマン」パロディのパイダーマンに扮して戦い、宇治と共に本物のおっぱいを見たりして少しずつπの道を進んでいきます。

それから田村じゅんのπを狙う転校生の加藤鷹士登場。じゅんの前に学校の美女達を次々やっていくのですが、これがなかなかエロい。少年誌じゃないので露骨に性交したり、あんな事やこんな事しています。
凶悪な暴走族ブラッディホーク(血ぬられた鷹)の総長でもある鷹士との対決を経て、彼も夢人の親友になって今後のレギュラーメンバーになりました。思えば鷹士も悲しい男で、小4で初体験させてくれた智子先生にふられてから何百人もの女と経験するも、まるで満足感を得られなかったのですね。ちなみに彼の父親はAV男優の加藤鷲。

それから徐々に明らかになってくる夢人の生い立ちですが、何と12月25日・クリスマスの夜に拾われた捨て子。ギャグ色が強いストーリー漫画なので、悲壮感はありませんが…
拾ってくれて父親になったのは教会の神父、かつミスターチャーチの名で活躍する現役プロレスラーです。

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次は、あからさまに男を自分の出世の道具としか考えず、常にメリットのある男性を求める東澤美華編。
じゅんの中学時代、テニス部の先輩だった美貌の持ち主ですが、高校に入ったここで対決する事になります。また、彼女のπにはある秘密がありました。お、中学時代の夏合宿における女風呂の描写がなかなかヤバい。

続いて幽那さまの登場!
セリフ、ファッション、周辺の世界まで徹底したゴス野郎です。しかも大金持ちですが、本名が青葉元気というのに絶望しています…(笑)
夢人が異常なおっぱいフェチなら、幽那は異常なしり(死離)フェチ。ただのおっぱいやしりを、二人とも同じように理論として分析・整理している変態さがソックリ。
この後の作品で古屋兎丸先生はますますゴシック趣味の絵柄へと移行していくのですが、その前段階にギャグ漫画で描かれた重要な人物といえるでしょうか。

ところで美しいヒロインのじゅんは、ある時パイダーマンに助けてもらったのをきっかけに憧れの気持ち、いや恋心をを抱き、自分もパイダーマンレディに扮して近づいていきます。
それから、まんま「スパイダーマン」の1シーンのようにパイダーマンは逆さの状態でファーストキス。ついにキスしちゃいましたが、これはパイダーマンの正体が夢人だとは知らずにした事で、夢人ではなくパイダーマンに恋するじゅんを見て、夢人は悶々とするのでした。

そうだ、宇治が見事な巨πを持つ菊という幽霊に取り付かれるエピソードでつげ義春パロディがありましたが、おっぱい→しり、に続いて女体のラインが持つくびれ(究美麗)フェチの古池時雨が出る話は丸々つげワールドで面白すぎます。
もちろんこれらは、つげ作品を知らない人には疑問符が付くのでしょうが…古屋先生はつげ作品は知っているべき一般常識であると判断しているのでしょう。

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表紙を見たらお分かりの通り、7巻からあるエピソードをきっかけに青葉高校の制服が↑のように変わりました。アンナミラーズの制服に似ているので、おっさんに間違えられるシーンもありますが。

時代錯誤な番長・轟京一、夢人の中学時代の同級生でキモオタだった彼の同人誌がきっかけでいじめられるようになって壊れた後藤愛留…まだまだ魅力的な登場人物は増えてきます。
愛留は夢人の過去を知るため脅してとはいえ、自室に二人で全裸になって何と夢人のモノをπではさむまでやっちゃいます!

適度にギャグやお色気をはさみながらテンポ良く進んでいた「π パイ」も、最終巻でついに決定的な破滅が訪れます。
夢人が後に真理を解き明かしてノーベル賞を取るつもりでいる、πの研究を書き込んだ『おっぱいノート』、その51冊目が間違いからじゅんの手に渡ってしまい、信頼していた夢人はただの変態だったと信じて心を閉ざしてしまうのです。夢人は過去も学校中に暴かれて『おっぱい鬼畜』の汚名を着せられて部屋に閉じこもりました。
話はA国(北朝鮮)の国家元首パク・チーポン(キム・ジョンイル)も関わって国家レベルの規模になりますが、壊れた二人の関係はどうなるのか!?夢人=パイダーマンは、本当のヒーローになれるのか!?

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ストーリーはざっとこんな感じですが、まぁこれだけ言っておくと、素晴らしいクライマックスが用意されています!
もちろん途中にはさまれる小ネタ、というかギャグ漫画だからそれがメインか、笑いの要素がけっこういいです。アホすぎて笑ってしまう物凄い頭脳は江川達也先生の「東京大学物語」における村上直樹描写と同じですが、おかしいなー。
振り返ってみればあの衝撃的なデビュー作「Palepoli」だって、凄い絵にばかり目が奪われるかもしれませんがギャグ漫画ですからね。残念なのは週刊連載なのでさすがに持ち前の画力は抑えて、というか短時間で描けるやり方にシフトしているのですが、良くいえばスッキリさせていて、ポップで万人受けする絵になっているのかな。もちろん、たまに実力を発揮させて凄い緻密な絵を描いてみたりしているコマなんかもあるので目が離せません。

作風からグロテスクさなどのマニアックな要素を取り払ったからこそ、超メジャー誌で3年近くも連載が続いたわけですが、π、つまり皆大好き『おっぱい』というテーマも当たりだったのでしょうか。
これを読めば男はおっぱいをますます愛しく思うだろうし、女も自分のおっぱいをもっと大事にしようと誓うはずです!


これがπの力。
πは永遠。πは神秘。πは…
πは、奇跡を越えた…



  1. 2013/10/14(月) 23:00:36|
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月刊漫画ガロ(122) 古屋兎丸 7 「自殺サークル」

続いての古屋兎丸作品は、2002年の「自殺サークル」(ワンツーマガジン社太田出版刊)。
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今回は描き下ろしのストーリー物で、単行本は全1巻。画像の右側は2008年に加筆修正・あとがきを加えて太田出版から出た新装版になります。
私は旧装丁の方に、宛名入りでサインも頂いていますよ。
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「自殺サークル」といえば園子温監督の映画ですが、あの漫画化という事で受けた仕事ながら園監督に『映画とはまったく違う内容でかまわない。古屋さんの「自殺サークル」を描いてほしい』と言われたとかで、実際に全然違うオリジナル作品に仕上がっています。一応オープニング部分はかぶるし、メディアミックス手法とは言えるのでしょうが。
で、その帯文書いてる園子温監督のサイン本も入手しました。古屋兎丸作品に園子温監督がサインしているのだから、珍しいのでは。しかも鉛筆書きって…
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冒頭は映画と同様に、2001年5月31日の新宿駅、プラットホームから手を繋いだ女子高生が集団で『いっせーの せっ』と飛び込む集団自殺で始まります。
その中でただ一人奇跡的にほぼ無傷で助かった生存者、甲田小夜。彼女と幼なじみの親友で同じ"星華女子付属高校"に通う京子、この二人が物語の主人公。

京子は小夜が信仰する『自殺サークル』、そして光子さんという存在を知り、どうにか活動を止めようとするのですが、生き残った小夜は自分が光子さんとなり、カリスマ化していく…
小夜は可愛いのに14歳から援助交際を繰り返して変態親父の相手をして、リストカットを繰り返す悩めるメンヘラ女子だったのですが、集団に属する事で安心感を得て幸せにもあるのですが、その集団はあまりにも危険でした。
それに巻き込まれて行く京子、そして次なる集団自殺!

連鎖する光子さん現象を扱い、グロさとサイコと両方描いた都市伝説系のホラー漫画で、よく出来ているのですが古屋兎丸作品としては…平均点くらいでしょうか。
古屋先生お得意の可愛い女子高生、そのエッチな姿も見れるし、個人的に好きな作品であり、思春期に読んでいたらもっと感じる所が多い名作だったのだと思います。

ワンツーマガジン社版にはポストカードが封入されていたのですが、今の所2種類見つけているので、他にもあるのかもしれません。
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ちなみに古屋兎丸先生はこの時に初めてアシスタントを本格的に雇い(後のコザキユースケ先生、えりちん先生等!)、自身も専業漫画家としてやっていく決心の付いた記念碑的な作品でもあったようです。


大丈夫よ 私なんにも感じないから
痛みも嬉びもなにもないから
光子さんはもういないから
私は私と関係するの もうやめたの



  1. 2013/10/10(木) 23:00:55|
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月刊漫画ガロ(121) 古屋兎丸 6 「Marieの奏でる音楽」

古屋兎丸作品、次は2001年の「Marieの奏でる音楽」(ソニー・マガジンズ幻冬舎刊)。
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初出は2000年から翌年までの月刊コミックバーズで、単行本は全2巻。連載中に掲載誌の版元が変わったため、上巻はソニー・マガジンズから、下巻は幻冬舎からの刊行となっていますが、後に上巻も幻冬舎から新装版として出ました。
天才、古屋兎丸先生が次に手がけたのは長編ストーリー漫画で、少女ピピと少年カイの奇妙な恋愛を絡めたファンタジー。

本の表紙を見ると上巻がピピ、下巻がカイなのですが、こうして並べてみるとピピがカイに卵を渡そうとしているのが分かりますね。これはこの世界で何を意味するのか、それは内容を読んでもらいたいのですが、彼らが住んでいるのは"ピリト"にあって人々が穏やかに生きる工房の町・ギル。他の町や星全体、その生活ルールに至るまでリアルに作り上げられた作品世界が見ものです。
そしてこの中でも大きな特徴は、上空に浮かんで星を周回している女神、マリィ(Marie)。人々の心に信仰を根ざす巨大なからくり人形姿の神様で、ある重要な役割をもっています。それはタイトルになっている『Marieの奏でる音楽』の秘密と共に、後半になって一気に明らかになっていきますよ。

この時代の古屋先生は絵柄がポップになってきましたが、まだ緻密な絵を描いていたので、設定に合わせて描かれた細かい絵をじっくり楽しめます。島や街や建物もさることながら、設定上特に目立つのが機械。機械仕掛けの原生林とか、機械萌えの人にはたまらないでしょう。

ある事件をきっかけに耳に特殊能力を持ったカイは徐々に人間離れしていくしマリィの事ばかり考えていますが、そんなカイにずっと片想いするピピ…
おっと、一々素晴らしい絵も見てもらえずに文章だけで説明すると、表紙がぬるい少女漫画みたいに見えるのもあって大半の男性はあまり興味なさそうな恋愛モノかと思われるかもしれませんが、下巻に入ってからの展開はテンション高いです。

それからラスト直前になって明らかにされる、本編最大の謎…どんでん返しに驚きます。アイツがアレでアアだったわけですが、その全てが分かった上でもう一度読み直すと様々な伏線に気付き、つじつまが合っている事も分かるのです。
もう、凄い凄い凄~い!
エピローグは50年後の彼らが描かれますが、まだ続いていた壮大な愛に泣けます。衝撃のデビュー作「Palepoli」で見せたお得意の技法も活かして物語を締めてくれました。

空に浮かぶ神、マリィの存在を通して現実世界での『宗教』についても考えるきっかけになるかもしれません。実は私はかねてより宗教はあった方が良いと力説している者ですが、ただし既存の宗教では無理な事も分かっています。世界を一つにまとめる(その必要があるのかはともかく)には絶対に必要だと思うし、その宗教の神が今作ではマリィ。
神は優しいだけ、都合良いだけの存在ではありえない事や、神も人間がいなくては存在出来ないという真実なんかもさらっと描いています。

この頃のインタビューが載っているコミックH(ロッキング・オン刊)の新装刊第2号、表紙イラスト描いているので画像も載せますが…
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ここで、
『今、連載している作品も構想は1ヶ月なんですが、地球上をゆっくり回る巨大な女神像っていう絵だけは、ずっと頭のなかにあったんですよ。だから話は後付けですね。その絵が描きたいがために描いてます』
「Marieの奏でる音楽」の取っ掛かりについて語っていました。

この名作も私、カイのイラスト入りサイン本を所持しています。
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こちらは、宛名も入れて頂きました!
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信仰とは愛することです
愛し方は人それぞれ違うのですよ
私はうらやましい
マリィを性的に感じることができるなんて
カイは全身で信仰をしてるのですね



  1. 2013/10/08(火) 23:59:27|
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月刊漫画ガロ(120) 古屋兎丸 5 「プラスチックガール」

古屋兎丸作品、続いては2000年の「プラスチックガール」(河出書房新社刊)。
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初出はSTUDIO VOICE(INFASパブリケーションズ刊)で1998年から翌年まで連載された物で、掲載時と同じく嬉しいA4サイズで単行本化したオールカラーコミック。いや、コミック(漫画)というより絵本、画集と言った方がしっくりきますか。とにかく2ページモノの連作で、兎丸先生の芸術家としての側面が一番よく見える本でしょう。
帯に『エンキ・ビラル氏も絶賛!!』とありますが、そうでしょう、これはフランスに限らず全世界の漫画家に読んでもらいたい。

ガロから出た古屋兎丸先生が「ショートカッツ」で商業誌のヤングサンデーへ進出して連載している最中、今度はオシャレなカルチャー雑誌STUDIO VOICE(スタジオボイス)ですからね、当時大いに祝福し、ほとんど立ち読みで済ませていた同誌も連載中はずっと買ってましたよ。

内容は思春期の少女が見る不安な風景や内面のアレを表現するのに『プラスチックガール』、自身を人間でない生物と見立てて描いています。
とにかく絵が凄くて、画力が云々より手法を工夫して見せる表現に毎度驚かされていました。連作の中でちょっと笑えるのは『あれるぎーさん』のエピソードだけでしょうか…あとは全編ダークな世界。

表紙カバーを見開きにすると、こう。何でも石とか鉄とか布に描いたという実験的な漫画・絵画はもちろんですが、造本にまで工夫を凝らされた豪華な本です。
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最初期から天才すぎる手腕を見せていた古屋兎丸先生でしたが、この「プラスチックガール」が連載終了して単行本化するまでの間…
つまり皆が今後はどういう方向に進んでいくのか色々期待と想像している時期ですね、ガロの2000年2月号で描いた表紙。こちらはシンプルな少女ロボットの絵でした。そしてこの後の兎丸先生の活躍は、また次回に続きます。
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わたしがどんなにかなしくても あなたはこういうでしょう。
きみはつくりものなのだよって。
とじこめられたわたしのこころ。



  1. 2013/10/03(木) 23:00:02|
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プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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