大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

旅行・紀行・街(167) 北海道千歳市 1 小樽市 1

先日に続いての北海道。前回は札幌市をアップしましたが、そこに入るにもまず東京都大田区の"羽田空港"(東京国際空港)へ行く必要があります。
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出発ゲートラウンジにあった屋内庭園『花の楽園-緑の詩をきかせたくて』。
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今回はJAL便を使って、
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ビューン…空を飛ぶ事1時間半ちょい、
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ここが北海道の玄関口、巨大な"新千歳空港"「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリ先生が育った千歳市ですね。この空港は苫小牧市にもまたがっているそうです。
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この空港内の随所に「ドラえもん」のキャラクター達がいるのですが、
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肝心のドラちゃんは、この先…
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"ドラえもんわくわくスカイパーク"の入口前に居ました。
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そう、こんな藤子・F・不二雄好きにはたまらない施設があったのですが、今回は入場しなかったんですよ。それを既に後悔しているのですが、常設されている所なので次回は入ってみようと思います。
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ドラえも~ん!!
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ここでしか手に入らないドラグッズを多数扱うショップもあったし、
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このスカイパークカフェでは、
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ドラえもん・ラテは、のび太とドラちゃんのラテアートでした。
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それから世界でここ、スカイパークだけでしか出していない限定たいやきがあるというのでそれも狙って…
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一つ一つお店で焼いてるドラえもんたいやき、あんことチーズ味!
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…ドラえもんを好きなあまり、自分が甘い物を苦手なのも忘れて2つも頼んでしまいましたが、持ち帰りをお願いしたら頂いた袋がこれ。
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あとは子供用の遊具など、まさにドラえもん一色の空間が繰り広げられていました。今後は、他の藤子不二雄キャラも順調に増やしていって侵食し、新千歳空港を藤子不二雄ランドと呼ばれるまでにして欲しいと願います。
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ロビーにも『大長編ドラえもん』シリーズ「ドラえもん のび太の大魔境」のパネルが!
もちろん来月(2014年3月)に藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品として公開予定のリメイク版、「ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~」の宣伝。
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"じゃがポックルシアター"という、空港内映画館。もちろんドラえもんの新作映画も上映するのでしょう。
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お、千歳空港ロビー内で"かま栄"を発見!
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ここのマヨサンドとパンロール、美味い。
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空港内のラーメンテーマパーク、『北海道ラーメン道場』へ行き…
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いくつもある店の中から選んで入店したのは、まず"白樺山荘"で、
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味噌ラーメン(味玉トッピング)、
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辛口味噌ラーメン(激辛、味玉トッピング)。
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続いて帯広市に本店がある店なんだそうですが、"麺屋 開高"で、
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らー麺(赤味噌、味玉トッピング)、
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チャーシュー麺(白味噌)。
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あと先日はお隣の札幌市紹介で散々「水曜どうでしょう」について書きましたけどね、空港内にも『HTBグッズ取り扱い店舗』があります。
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そしてそして、柱も水どう!
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onちゃんもいる!
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お土産物屋さんでは、大泉洋プロデュースの本日のスープカレーのスープが!
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この空港から行った札幌市での模様は前回アップした通りですが、そこから電車に乗って別の街にも行っています。電車内で北海道限定の缶コーヒー、それにワンカップを飲んでいるとわずか40分で到着したのが…
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個人的に大好きな漫画家の神田森莉先生や、偉大な作家の京極夏彦などを輩出した小樽市
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小樽駅は照明にランプが使われていて綺麗ですね。
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入口のむかい鐘を鳴らして、
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駅を出ると近くには石川啄木歌碑がありました。
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あとで石川啄木や野口雨情らが発刊に関わった小樽日報社の跡地も見つけたし、小樽市は啄木ゆかりの地なのです。
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あがた森魚さまが育った街でもありますね。彼もここでの少年時代がなければ、あの名盤「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」も生まれていなかったでしょう。
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ここも小樽駅の近く、メチャ美味そうな魚介類が並ぶ"三角市場"。通ったのですが、腹具合の都合で食べる事は出来ず。
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北海道の最初の鉄道、旧手宮線を通り、
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ここは小樽都通りという商店街。『榎本武揚の夢』としてフィーチャーされている榎本氏は政治家で、安部公房の小説で知った名前です。
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こちらは、サンモール一番街。まさかの商店街通路ど真ん中に喫煙所が有り…オー、ファック!タバコの煙に対するマナー意識の低さで、田舎に来た事を思い起こされました。
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カッコいいカラオケ店、"スリラーカラオケ"。
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運河プラザ。
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ちなみに小樽市のマンホールは、ラッコの親子でした。
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そしてここが、小樽市を象徴する小樽運河と煉瓦倉庫街ですね。
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石原裕次郎の歌、「おれの小樽」の歌詞プレートがあります。裕ちゃんの横顔付きで。
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前回来た時もここで記念撮影してなかったかと、写真を探したらありました!
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ついでに同日に行ったと思われ、支笏洞爺国立公園にある『昭和新山』での写真。手塚治虫先生の名作短編「火の山」の舞台ですからね、嬉しかった。同じ手塚先生の「ブラック・ジャック」でも、そのまま『昭和新山』というエピソードがありましたし。
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この時は北海道で1週間くらいウロウロしたと思いますが、写真は4,5枚しか撮っていません!
こと細かに記録するようになってしまった今とは大違い。私もデジカメ持つ前は写真はほとんど撮っておらず、記録してないので記憶は薄れてすぐに忘却していきますが、その方が楽しかった…かも。今は変な使命感で忙しくて。

浅草橋小樽運河倉庫ビルの所で、函館から来た人気回転寿司店の"函太郎"へ。寿司の街で有名な小樽まで行って、函館の店に入るのはどうかと思いますが…
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サーモン、あじ、
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自家製しめ鯖、
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自家製ふっくら煮穴子、
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北海軍艦三昧。
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もちろんビールを呑みながらですが、おつまみメニューもけっこう充実してました。あんこう唐揚げ、津軽りんごの天ぷら。
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それでは街歩きを…
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すぐに堺町通りへ入ります。小樽といえば大林宣彦監督映画「はるか、ノスタルジィ」の舞台ですが、ノスタルジックな街並みに新しい店舗などが上手く融合しています。
ああ、でも近年(2009年)にクソゴミ映画「ハルフウェイ」でも舞台になってしまいましたね…まぁ、特に話題にもならなかった印象で知ってる人は少ないと思うので、マイナスに作用する事もないでしょう。
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『北海道のおっぱいど~』って…
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ここでは、まりもっこりの顔ハメしました。
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有名な北海道銘菓を販売するライバル企業ではないでしょうか、六花亭と北菓楼が仲良く並んでいます。
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小樽洋菓子舗ルタオ(LeTAO)も有名ですが、その本社やいくつかの別コンセプトの店舗があります。
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ギリシャ・ローマ建築風の"小樽運河ターミナル"では、
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"桑田屋本店"にて名物和菓子のぱんじゅう(名前の通りパンとまんじゅうの掛け合わせ)。
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こちらの土産店では、店先に熊の剥製が立っています!
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熊とはいえ赤カブトみたいにバカでかくはないので、もしかしたら私のカンフーで戦って勝てるかどうかとイメージしてみました。でもやはり不利か…あと、内臓を取り除いた時の傷跡が生々しい。
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これらのお店で、色々と美味しそうなのを買って…
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小樽オルゴール堂などがある、メルヘン交差点へ到達。ここから長い一本道を、また引き返したのでした。
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こちらは、小樽寿司屋通り。
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小樽は寺沢大介先生の「将太の寿司」においては巴寿司の長男で主人公の関口将太が生まれ育った街であり、笹寿司を相手取って寿司バトルを繰り広げる土地じゃないですか。当地が『寿司の街』ある事も同作が教えてくれたものです。現実にも、こんなネーミングの通りがある事に軽く感動を覚えましたが、ただ残念ながら人が少なく寂れている印象。

長崎屋で、古本市を発見。一冊だけ嬉しい本を見つけました。
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そして同じく長崎屋内の、"らぁめん銀波露"へ。
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味噌らぁめん、
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醤油らぁめん。どちらも具と麺が全く同じだ…
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夜の小樽駅へ戻り、今回の北海道旅行は終わりです。千歳市と小樽市、どちらも表面的な部分をチラッと見てきただけですが、また訪問回数を重ねていこうと思います。
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  1. 2014/02/28(金) 23:59:12|
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旅行・紀行・街(166) 北海道札幌市 1 水曜どうでしょう、レトロスペース坂会館…等

冬の北海道札幌市へ行ってきました!
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日本国の47都道府県で一番面積が大きく、唯一の『道』である北海道。道(タオ・Tao)の哲学、思想を体現する北の大地…
若い時に何度も行った事はあるのですが、もう10年ぶりくらいかな。とにかくこのブログで旅の記録を残すようになってからは初めて。札幌駅を出ると、全裸の男女が迎えてくれます。
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行ったのは昨年の12月と真冬だったのですが、札幌市は意外にも東京と変わらない気温で雪もほとんどなく、拍子抜けしました。
私の世代で月刊コロコロコミック(小学館刊)読者だと、河合一慶先生の漫画「ファミコンランナー高橋名人物語」を読んでいるじゃないですか。もちろん主人公で実在する高橋名人のファンでもありましたが、あそこで読んだ札幌の寒さは嘘だったのか!?まぁ大きくなって冷静に考えればすぐ分かるのですが、オシッコしても瞬時に凍るからと立体文字が描けたりしてましたからね…
ちなみに、ウンコを投げてセミを捕獲する技の名前は『サッポロ取り』でした。

あとは北海道の予習・復習として手塚治虫先生の「シュマリ」を読み返したりもしましたが、あれは北海道が転換を遂げて近代の姿になるまでをアイヌ文化と共に描いた物語…
白土三平先生の傑作「ワタリ」も最終編で新天地としての北海道(蝦夷)に舞台が移されてアイヌ民と合流したのが思い起こされますが、今の北海道、まして札幌市は大都会であり、あのような厳しい極寒の地、大自然というイメージが消失しているのでした。

現在の北海道でその存在意義を大いに高め、かつ最も人気が高いのは"さっぽろ羊ヶ丘展望台"のクラーク像。
…なんかじゃなくて、北海道テレビ放送(HTB)が制作したバラエティ深夜番組で『水どう』こと、
「水曜どうでしょう」(How do you like wednesday)
でしょう。
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ちなみにクラーク博士ことウィリアム・スミス・クラークは『Boys, be ambitious』(少年よ、大志を抱け)の言葉で有名な方。『Boys, be Sid Vicious』は、ばちかぶり時代の田口トモロヲさまですね。

そして私はHTBに近い、南平岸駅へ。
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ここのローソン(LAWSON)、水曜どうでしょう風に言うなら"青屋敷"に討ち入りしてきました!さすがですよこの店舗は…
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そこから、どうでしょう祭のロゴ入りカップで『からあげクン ジンギスカン味』を食べまして、
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北海道限定の『水曜どうでしょう祭 コクの焼そば』。イメージキャラクター福助人形もいます。
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ついにHTBへ!屋上にonちゃんがいます!
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安田顕がスーツアクターになって「水曜どうでしょう」によく登場するので、onちゃんは北海道一有名なマスコットキャラクターだと思いますが、HTB開局30周年記念の時に生まれたキャラなんですよね。
noちゃん、okちゃんなどの仲間も含めてたくさん使われています。
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会社目の前のマンホールまでが…
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レギュラー放送は2002年と、もう10年以上前に終了した水どうですが、数年に1回のペースながら新作が発表されていますね。
この北海道旅行は2013年冬の事。ちょうど最新作『初めてのアフリカ』が放映されている最中であり、今期の衣装が飾られていました。
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見覚えのある受付け前…ここで番組前後の枠撮りされた回もありました!
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大泉洋ちゃんの手形。
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カフェもありますが、
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とりあえず私は、東京では手に入らない水どうグッズ販売に釘付け。
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HTBの目の前です、枠撮りで圧倒的に多く使われている"平岸高台公園"
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「水曜どうでしょう」のロケ地は世界各国様々な所があって聖地巡礼の楽しみもあると思うのですが、私はそれはあまり熱心にやっておらず、このブログで特に紹介したのは「ココ」で『後藤姫だるま工房』に行ってきたくらいですか。それが、いきなりど真ん中の本命に来ちゃいましたね。
そもそも水どうネタになるのが前から私のブログを読んでいる方には意外でしょう。昔から知ってる者にはもっと不思議がられると思います。何しろすぐキレて暴力壁のある両親の元で、そしてテレビの無い家で育った私は、少年時代にバラエティ番組を見た事が無いんですよ。いや正確には、ばあちゃんちに泊まった時だけはテレビを見れるのが嬉しくて、見せてもらいましたが…
だから世代的にダウンタウン、とんねるず、ウッチャンナンチャン辺りの全盛期に育っているし、周りはその話題ばかりだった時もありましたが、見てないんです。ようやく大人になって自分でテレビを買い、意気込んでバラエティ番組を見てみたら、私はもう何が面白いのかまるで分からない人間になっていた、と。
さらにアングラだのサブカルだのって世間的にマイナーな所に自分の好みってやつを見つけて、ガロの漫画とかインディーズの音楽とかカルトな映画とか一辺倒で成長してしまいましたが、そんな私が現在面白くて笑っているのが「水曜どうでしょう」なのです!!それだけ凄いんです!
洋ちゃんなんてバンドではGReeeeNのファンだしゴルフとかプロ野球とか好きだし、サブカル好き的にはセンス最悪としか言えない人物なのですが、逆にそこが良いとなってしまうのが彼の人柄とか顔とか…

おっと行ってみて初めて分かりましたが、枠撮りしてた通常のカメラ位置と思われる辺りが工事中で立ち入り禁止!それで新シリーズの枠撮りは位置がちょっとずれていたのですね。
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まぁ、こんな感じがわりと近いですか。
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もう、嬉しくて走り回ってしまいました。洋ちゃんもこの黄色い服を着て、ここを走り回ってましたからね!(DVDでは『第11弾 桜前線捕獲大作戦/十勝二十番勝負/サイコロ5 キングオブ深夜バス』を参照してください)
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そして、水どう関連の買物としては最もメインだったのが番組を再編集したDVD『水曜どうでしょうDVD全集』。いや半分以上は持っていたのですが、何しろこのDVDは北海道外では首都・東京すら例外でなくてローソンのLoppiで取り寄せ注文しないと買えないじゃないですか。最新の第20弾『原付西日本制覇/今世紀最後の水曜どうでしょう』が出たばかりだったし、面倒なので残りの巻を手に入れるのを名目に久々の北海道旅行にしようと思った次第で。
どういうつもりでこんな販売方法を取っているのか知りませんが、例え中古でも絶対にほとんど値が下がらないので、新品で定価にて買った方が利口なのは確か。

札幌市ではいくつかの『HTBグッズ取り扱い店舗』で水どうグッズやDVDを置いているのを調べていたので順に訪れましたが、さっぽろ地下街のポールタウンの…
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"HTBコーナー"。
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"丸井今井"の札幌本店、南館5F。
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そして、"東急ハンズ"
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ここは"JRタワー"。中にある札幌ステラプレイス内の"三省堂書店"でもHTBグッズを置いていたそうですが、ここだけ行けず。
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ただしここは、高橋しん先生の漫画「最終兵器彼女」の実写映画版でロケ地になった場所でした。

複数の店舗を回って一気に大人買いしたもんだから、やっちまいましたよ…勘違いして、『第1弾 原付ベトナム縦断1800キロ』を2枚買ってた!
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とりあえず現在まで出ている20枚は揃いました。一枚4,179円だから、ここまでで83,580円をかけている!
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あとはDVD5枚ずつ収納出来るケースが素晴らしい出来で、単体でも販売されていたので入手しましたが、
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収納するとこんな感じ。残念ながらVol.3だけがどこにも置いてなくて、水曜どうでしょうDVDの第11弾から第15弾だけ裸のまま(泣)
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「水曜どうでしょう写真集」(北海道テレビ放送刊)は、やはりローソンでの予約販売でしたが…
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(私が持ってるのは第2弾の改訂版)

箭内道彦氏が映画で出てくるケラーオオハタやススキノなどで撮り下ろした写真集「探偵 大泉洋 写真集 探偵は写真の中にいる。」(ワニブックス刊)は、普通に東京でも販売していたので助かりました。
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「探偵はBARにいる VISUAL BOOK」(メディアファクトリー刊)も同じく。
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はい、水どうネタはここまでにしましょう。

今回の宿泊は"ホテルモントレ札幌"を利用しました。
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受付…
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エレベーターホールなんかもレトロで良い。
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廊下、
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部屋へ。
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夜は水どうと同じく北海道の深夜バラエティ番組で、大泉洋ちゃんがチームナックスのメンバーと共に出演する「おにぎりあたためますか」を普通に放映してて感激!
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ここは朝食のバイキングを出すレストランですが、
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館内には素敵な中庭がありまして、
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その中庭で食べる事も出来ます。
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普通にレストランで食べた日もありますが、
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この時は北海道名物のスープカレーもありました!
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他に黒豆納豆とか。
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こういった軽い朝食にするのも有り。
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夜は外で呑んでますが、帰ってきた部屋でもワインとメカジキのバジルオイル焼きなど。
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こちらは街で見かけた北海道限定の緑茶、うらら。北海道キオスクより発売されていて、当地の人気商品らしいです。
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他にミネラルウォーター、支笏の秘水。
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支笏湖といえば三上寛さまがアルバム「Baby」の1曲目で、そのまま「支笏湖」というタイトルの曲を歌ってますし、死骨湖とも呼ばれ…いつか行ってみたい湖。ここは行けなかったけど支笏湖のある千歳市には寄っていますので、次回紹介します。

さらに北海道ミルクの紅茶、あめせんなどのご当地モノ、
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北海道はめんつゆも美味いという事で買いましたね。
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うわー、ホテルに北海道新聞が置いてあった!
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市街地に本社ビルもありましたが、日本国の会社でありながら反日左翼で偏向報道がひどくて、そんな時たまに当地に住む友人が教えてくれるのですが…まぁ私に言われてもしょうがない。でもその内容を確認すると本当に酷くて、単に国益を損ねるとか以上のものを感じます。日本の事が嫌いで嫌いでしょうがないのでしょうが、こういう所ってスパイが入り込んで記事を書いてでもいるんですかね?
いや、酷いと教えてもらった時だけ確認している私には客観的な判断は出来ませんが。あとインターネットの普及によって、もう簡単にだまされずきちんと歴史を学べる読者も増えているみたいですよね。同時にこういう反日新聞の力も落ちて行くでしょう。
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確かJR札幌駅と直結で、ここもJRタワースクエアの一画、"札幌エスタ"(ESTA)。
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この中の"廻転ずし とっぴ~"へ行きました。
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北海道に行ったら廻転寿司、とはよく言われますからね。
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それからもちろん札幌市発祥の『スープカレー』は頂く事になるのですが、それはこの店"lavi"(ラビ)でに決定しました。
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厚切り豚の西京焼to野菜カレー、
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椰子の実(ココナッツ)チキンカレーと頂いて大満足!
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食後の口直しにアイス。
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さらにこの札幌エスタには名前で親しみが持てる"大吾ぱん屋"(DAIGO-PAN)なんて店があったり、
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そして『札幌ら〜めん共和国』というラーメンのテーマパークがあり、北海道の名店がひしめいてもいたのですが…とにかく胃とのタイミングが合わずに食べられませんでした。
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おっと、少しは普通の観光地にも行かなきゃなりません。
まずは、やはり「最終兵器彼女」でも出てきた"さっぽろテレビ塔"
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昼も夜もなかなか綺麗でね、
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ここのゆるキャラ、『テレビ父さん』グッズもたくさん売ってました。
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内部も見れるし、
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外の広場では鳩おじさんがいて。
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噴水の所の彫刻もグッド。
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"札幌市時計台"。国の重要文化財にもなっている歴史的建造物ですが、ビルの間に挟まれて目立たないし、『日本三大がっかり名所』とまで言われるように…本当にショボい。今住んでるうちの方がまだ立派です!(笑)
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でもこの隣にある"札幌時計台ビル"の14Fには『AIR-G' FM北海道』が入っているはずですね。ほら、ここも水どうで見た名所、ラガーマン達によって洋ちゃんらが拉致されていった場所ですよ!
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札幌のマンホールを見ても分かる通りシンボルとして時計台は使われているし(周囲は鮭)、
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こちらは、テレビ塔と泉の像のやつ。
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札幌市役所。
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近くには生首が埋め込まれたオブジェ、そして希望…
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サッポロビール工場の跡地を再開発した施設、"サッポロファクトリー"
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ショッピングモールや映画館その他が入居していますが、
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煙突広場にて、
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2013年で20周年だったサッポロファクトリーの集大成という事で、建物に映像を映し出すプロジェクションマッピング『ハピネス工場からの贈り物』が上映されました!
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大通公園2丁目のさっぽろホワイトイルミネーション会場をメインに、『ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo』も開催されていました。
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ロジャー・コーマンの「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」を思わす巨大な花や、さっぽろテレビ塔などが光っていて綺麗です。
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色々なクリスマス雑貨や飲食店が出店していました。
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北海道のすぐ隣、ロシアのマトリョーシカなど手工芸品を扱う店で土産を買い、
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店のロシア娘さんを撮影、少しだけお話。
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かつてソ連は日ソ中立条約を破棄して奇襲攻撃してきたよね。しかもソ連兵は攻め入った土地の人に対しての仕打ちが残虐非道だし、うちの祖父も終戦後の武装解除した後で捕虜にされて奴隷的強制労働に従事させたれた、いわゆるシベリア抑留組でね…なんて、そんな話はしていませんって!

こちらはスペインから、クリスマスパエリア。
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他にも色々とあったし、うん、また来年もこのシーズンに来てみようかな…
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札駅南の居酒屋激戦区辺りで見かけた、海女ちゃん看板の"番屋の和顔"、
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店内は半分ずつ分割して営業しているようなのですが、もう片方はマッチョな男性ヌード看板の炭火焼肉店"内臓天国"…
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そして札幌市を代表する歓楽街、すすきの(薄野、ススキノ)へ。
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東直己の推理小説『ススキノ探偵シリーズ』を原作とし、大泉洋ちゃん主演で実写化した探偵映画「探偵はBARにいる」の舞台ですね。昨年は2作目の「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」も公開されました。
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こちらのチラシが、背景にすすきのビルが写ってていいですかね。
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やはり洋ちゃん主演で、あがた森魚さまなども出演してヒットした「しあわせのパン」も北海道映画としては重要ですね。
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あのいかにもな自然風景は、もちろん札幌市が舞台ではありませんが…ミスターこと鈴井貴之氏の奥さんで同作を企画したCREATIVE OFFICE CUE社長・鈴井亜由美さんプロデュースのパン屋"coron"は札幌市にあり、今回行けず残念だった場所の一つ。

他に洋ちゃんが出演していて北海道の映画といえば、私は「銀のエンゼル」の2004年から劇場に観に行ってます。
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しかしこの時一緒に新宿の映画館に行った洋ちゃん大好きで北海道出身の朋友は、既にこの世を去ってしまいました…

さてさて、すすきのでは北海道名物であり郷土料理のジンギスカンは食べなきゃなるまい。お店は"ひげのうし"にしました。
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カウンター席で、
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ビールなど飲みながら待ち…
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出た、ジンギスカン鍋に羊肉。
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こちらの肉は網で炭焼き。
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別の種類のを、もういっちょ(once more,again)!
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"Japanese Dining Daigo(ダイゴ)"なる店も見かけました。
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ところで、すすきのは風俗店が良いので有名な地帯であり…そのため呼び込みがうるさい!
しかし私が好きなのはラーメン。お、ここは前回行った『元祖ラーメン横丁』だ。
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そして『新ラーメン横丁』も、あります。
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ただし今回は札幌市ではラーメンを一杯も食べれらなくて…東京に帰ってから、涙のカップ麺にてすすきのの名店"けやき"の味!
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全国チェーン展開しているのに、何故か東京に店舗が無い"すみれ"の札幌濃厚味噌ラーメン。
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こちらサッポロ一番の『旅麺シリーズ』では、札幌味噌ラーメン。
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ついでに函館塩ラーメンも。昔何度か行っていて懐かしい函館市は、今回寄ろうかと検討したものの残念ながら行けなかった土地なので、これで行った気分にする事にしました。
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ついでに当地で買ったカップ麺は…
日清のどん兵衛は全国各地のご当地モノがある事は知られていますが、「ココ」でアップした渋谷駅内の"どん兵衛渋谷駅ナカ店"で人気一位だった、北海道限定の『北のどん兵衛 天ぷらうどん』。
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こちらは『北のどん兵衛 親子そば』。
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さすが北海道、スープカレーの類もあったし、
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こちらは札幌駅弁、石狩鮭めしです。
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ラーメンも、北海道の他の所では食べたので次回載せますが…
ホテルのすぐ近くにあった"そば処 信州庵"で、夜食のそばは頂いてます。
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かき揚げそば、
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きのこそば。
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ある朝には、ホテルまで迎えにきてくれる無料送迎バスに乗って『札幌中央卸売市場』へ行き、
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バスを出してくれた"海鮮食堂 北のグルメ亭"で食事。
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店内には著名人のサイン色紙がたくさん飾ってありましたが、やはり同郷のタカアンドトシが『北海道の怪物』とまで言う、大泉洋ちゃん!
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それに漫画家の西原理恵子先生や、
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ゲイの恋愛ソング歌手・槇原敬之、
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女性アイドルグループ、アイドリング!!!
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こんなアイドルグループを何で私が知ってるのかって!?
ふふふ…CDも持ってますよ。何故なら彼女らは「燃えよドラゴン」(Enter the Dragon)のセリフから引用したタイトルの「Don't think. Feel!!!」という楽曲を2011年にシングルリリースしているので、我が家のブルース・リー棚に収まっているのです。音は聞いてませんが。
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食べたのは北海グルメ刺し、
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紅鮭刺・いくら丼。
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蟹汁も美味かったですな。
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もちろん、市場内も歩いてみましょう。
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やはり蟹さんの顔がプレデターみたいで強烈。
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人類は試行錯誤を繰り返して他の生物を捕食してきた結果、現在ではグロテスクが風貌で不気味な動きをするこんな生物を見て美味そう、と思うまでになりました。
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今回は道民の秘密結社員には会えなかったのですが、それでも色々と情報をくれてまして…そのお薦めだったので来た"六花亭"の喫茶室。
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木にリボンが付いてます。
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もちろん六花亭自体は帯広市の企業ながらマルセイバターサンドで超有名じゃないですか。でも喫茶室があるのはまるで知りませんでした。
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コーヒーとぜんざいを頂いて安くて美味しかったのですが、ここではとにかくその接客の素晴らしさに感服しました。ホール担当の方とキッチン担当の方と、どちらも東京では見られないほどに!
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喫茶室は2階でしたが、1階は普通に六花亭の商品を購入出来ます。私が甘い物を食べられたら、人生もっと楽しめたのかもしれませんが…
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ここでタクシーを呼んでもらい、最後に訪れたのが『水どう』ともう一つの目的だった…結局サブカル、というか札幌一の珍スポットで有名な場所なのですが、"レトロスペース坂会館"へ。
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ここは坂ビスケットと呼ばれる"坂栄養食品"の本社で、
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私も『しおA字フライビスケット』を買ってみました。
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ここに併設されているのが、目的のレトロスペース坂会館。入る前から怪しさが溢れています。
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素晴らしい事に入場無料なので、さあ行ってみましょう。
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一歩足を踏み入れると…いい、いいよここ!!
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すぐ右手にリカちゃん人形がたくさん並べられていますが、そのどれもが緊縛され、拷問や監禁…とにかくSMしているわけです。
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その他にも責め絵などはたくさんあるし、
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奥のガラスケースに入ってるのが「O嬢の物語」コレクションだったりして、とにかくSMに対する愛は伝わってきます。
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SMは良さがあまり分からない私ですが、大好きな月刊漫画ガロや昭和の漫画もありました。
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百恵ちゃんのエッチなショット。彼女はもっと過激に、乳房を完全に露出しちゃった事もありますが。
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エログロとか変態系以外にもまだまだ色々な物が展示されていますが、
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これらのコレクションは館長が集めたというより捨てるなら役立てて欲しいと、様々な所から寄贈されて集まった物なんだそうです。まぁ集まったリカちゃんを、緊縛しちゃうのは館長の趣味だと思いますが。
で、ここレトロスペース坂会館の館長にして坂ビスケット会長でもあるのが、坂一敬氏。
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『今まで多くの人が私を撮っていったけど、誰もその写真を送ってこないよ』なんて仰ってたので、では私が送りますねと宣言して名刺も貰ってきたのですが…まだ送ってなかった!今はデジカメと使っててあまり写真をプリントしなくなったので、何て言い訳してもしょうがない、これで思い出したので近日中に送ります。

そして館内には我が秘密結社員、ササタニーチェの作品が置いてありました!
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そこら辺は『へなちょこ雑貨』コーナーだったか、このお姉さん担当の場所。
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物販もしていたのですが、そこに並ぶ中古CDがコクトー・ツインズ(Cocteau Twins)やピクシーズ(Pixies)等の4ADレーベル物だとか、他にもゴシック系が多かったんですよ。
それでお話を聞いてみたら現在は日本のアンダーグラウンド音楽を中心に聴いているというので、その品揃えや世代から耽美なポジパンでも聴いているのかと思い、オート・モッドとかパイディアとかZ.O.Aあたりの名前を出してみたら…ちょっと違いました。何でも灰野敬二さまや友川カズキ(友川かずき)さまを愛聴していて、本人とも交流があるとか!

孤高の歌手、友川カズキさまといえば私のネ申でもあり、友川カズキさまが久々の新作となる「復讐バーボン」を先日リリースしたばかりですね。頭脳警察の石塚俊明さまや、パスカルズの面々などが参加して。
それに合わせて私が頂いた、直筆サイン色紙をこちらに載せておきましょう!
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はいそれでは、レトロスペース坂会館を最後に札幌市を後にしましょう。今日の合言葉は、まっくろけ!!
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  1. 2014/02/23(日) 23:23:23|
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楳図かずお(44) 「イアラ」

その時、わたしはやっとイアラの意味がわかった…


今夜は楳図かずお先生の「イアラ」(小学館刊)。
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青年誌のビッグコミックにて1970年に連載された中編…2冊分に満たない表題作を中心に、その他1968年から1973年までに描かれた短編を集めて編んだ単行本は、ゴールデンコミックスで全6巻。
最初の単行本化であるこの版は、正確には『イアラ 異色短編傑作選』のタイトルが付いています。
初出誌はビッグコミック以外のもあるし、時期もこれだけ開きがあるというのに統合性が取れているのは、どれも大人向け作品であり、人間の暗部を中心とした内面を鋭く描く文学のような作品ばかりだからでしょうか。いや、突然絵柄も変えたナンセンスギャグ作品が挟まれていたりしますが、それも清涼剤の役割を果たしてて良いですね。

楳図かずお作品の中でも文学色が最も強い部類の作品であり、もう痺れるくらいの名作揃いなのですが、知名度は決して高い方ではないですよね。これは、単行本が例えばサンデーコミックス(講談社刊)などのようになかなか絶版にせず刷を重ねるタイプではなく、ゴールデンコミックスで出してしまったためにすぐ絶版になったのが要因でしょうか。小学館文庫や豪華愛蔵版なども出ていますが、イマイチ出回りが少ないですよね。それぞれ構成も変わるし!
この変則的な単行本化のおかげで「イアラ」本編と、その他の関係ない短編もイアラと呼ぶようになってややこしいのも正直な所。
単純に小難しいとも言える内容が敬遠されて、これ以前の少女向けホラーだとか、後の少年向けギャグのようには大衆ウケしなかっただけかもしれませんが。ただ一部の読者には絶大な支持を得ている作品であり、私も今作を愛してやまない一人。

内容を見てみると、まず1巻と2巻で「イアラ」本編が収録されています。他に短編もありますが。
それがもう、恐らくは楳図かずお作品一の壮大なロマン!全7章からなり、地球の誕生から終末までを描いたスケールのでかさですよ。
第1話は主人公の土麻呂が若者になった聖武天皇の時代、奈良時代中期。土麻呂は愛する小菜女(さなめ)と離れて大仏造建に従事する事となるのですが…
大仏を完成させるまでの過程で小菜女は鋳物とともに胎内に入れられて、大仏の魂にされてしまいました。つまりは殺されたのですね、それも公麻呂の目の前で!
小菜女は死ぬ直前にイアラーと叫んだのではなかったか、そう思った土麻呂は2話目以降歳を取る(老いる)のを止め、時間を超越して『イアラ』という言葉の意味と共に転生しているはずの小菜女を探す旅を続けるのです。
土麻呂は過去に千利休や松尾芭蕉などの実在人物とも関わるし、それから現在ではついに自分を認知した女と出会い、そして未来へと彷徨います。数々の時代で出会う小菜女と思わしき女は、ただの貴族だったり農民だったり高麗だったりこじきだったり…そして驚きの結末は!?

転生や長い時間を描いている事と、この哲学的な内容から手塚治虫先生の漫画「火の鳥」だとか、三島由紀夫の小説「豊饒の海」などを思い出す方も多いと思うし、作者もそこら辺を意識したのではと思いますが、その点では失敗しているのかな。正直楳図かずお先生は壮大なスケール感を描くのが得意な作風ではなく、むしろ小さな小さな世界…人間の愛憎とか執念とか、心理の内部を洞察するのが持ち味だとこの「イアラ」でも再確認させられますから。もちろん個人的な好みでどちらに軍配が上がるかといえば「イアラ」です。
そもそもスケールの大きい話なんて、そこらのアメコミとかジャンプの漫画でも描かれてますからね。

他に収録されている短編は、
1巻に「ねむり」「ブラックエンゼル」「雪の夜の童話」「指」
2巻に「指輪」「ろうそく」「図明氏のユーモア」「くさり」
です。

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3巻に「ほくろ」「目」「きずな」「洞」「いろ」「衣」「図明氏の生活」「夏の終わり」
4巻に「傷」「耳」「宿」「雪の人」「一つの石」「南へ」「ドアのむこう」

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5巻に「蟲たちの家」「こがらし」「森の唄」「図明氏のギャング」「砂」「波打ち際の女」「内なる仮面」
最後の6巻は『烈願鬼』の連作があって大部分を占めるのですが、それが「遠望の月」「けものの指」「白霧」「鉄輪」の4話。
それから「さいはての訪問者」「螺旋階段」があり、これら多くの作品の描かれた時期とあらすじも書かれた『索引』で終了。

これら短編群も楳図かずお先生がいい時期に、青年向けとして気合い入れて描いているのがよく分かります。人間の内面の、心理的な恐さを表現した傑作揃いであり、紹介していきたい所なのですが…3ページ物からちょっと長めのまで数が多いし、勿体無いのでやめときましょう。

『烈願鬼。願いとは情念なり、願いとは心の叫びなり。心は心により 口に出さずとも伝わるものなり。』
とかってカッコいいセリフを言いながら登場する謎の忍者が主人公で「おろち」的な狂言回しの役割で出てくる「烈願鬼」は、イアラ本編の次に長い分量もあるし単独の作品としてシリーズ化したら良かったのではないでしょうか。

最後に「イアラ」といえば、歌って踊れるシンガーソングライターでもある楳ちゃん先生自身が作って歌唱している同名曲も忘れてはいけません。「闇のアルバム」の2曲目に収められた名曲!
そういえば今作に収められた最終作品である短編「螺旋階段」でも、自作の歌が楽譜付きで登場していました。楽譜が読める人はこの曲『しあわせの限界』が聴こえてくるのだろうな、と羨ましく思ったものです。

奥が深くて時代を経てもまるで古くならない、「イアラ」は楳図かずお文学です。これを読み、その天才に震えよ!!


水は流れて海にはいって どこへ行くのだろう?
けむりは空にのぼって どこへ行くのだろう?
みんな ぼくに黙って どこへ行ってしまうのだろう!



  1. 2014/02/19(水) 23:00:37|
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楳図かずお(43) 「女の子あつまれ!」

楳図かずお先生の「女の子あつまれ!」(朝日ソノラマ刊)。
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少女漫画雑誌のなかよし(講談社刊)で1967年から翌年まで連載された作品で、単行本はサンコミックスで全1巻。
ただし独立した物語ですが、 1970年に『楳図かずお 秀作選』全3巻のうち2巻目として単行本化されました。ちなみに1巻目は「うろこの顔」、2巻目は「半魚人」で、共に既にこのブログで紹介しています。
この内容に統一感のない秀作選のセレクトは、楳図かずお先生の才能の幅広さを示すために選ばれたのでしょうか。これ以前にも貸本漫画を扱った佐藤プロからは出ていたのですが、今作だけ恐怖漫画ではなくて異色とされるコミカルな学園漫画なためか、サンコミ版以降は復刻されずにレア化していました。2011年にようやく講談社漫画文庫化されましたけどね。

美しい自然が残る古風な高条市。ここは異常に封建的で、男尊女卑の思想が激しくて男がおねしょしてもその罪は女が被るほど、絶対服従の町でした…そこの城跡にある"高条中学"へ入学した小川弓子が主人公。
父は既に亡くなっていて、母とまだ幼く可愛い妹のみよ子が家族で、小学校からの同級生やおなじみ眼帯女子などの登場人物はいますが、特筆すべきは『東京から転校してきた』というチュー子。そう、同じなかよしで直前まで連載していた学園ラブコメ物の原点「ロマンスの薬」(ロマンスの薬あげます!)の、そして他の作品でもたまに出ているオバQ顔の女の子ですね。しかも東京の学校を懐かしがる回想シーンで、「ロマンスの薬」のキャラ達が1コマだけ登場します。つまり、一応はあの続編と呼べるでしょう。
チュー子の好きなものは、『なまのさつまいも ピーナッツ おもち チョコレート 楳図かずおのまんが』だそうです。

さて気の強い弓子は粗暴な男達に目を付けられ、髪の毛を切られたり…とにかく前半は虐げられる女の子達の描写が続きますが、一人だけ友達になった男が1学年上の高条友彦。二人は城跡にある秘密の抜け道を通ったりして、こっそりと親交を深めるのでした。
そんな中でひょんな事から、弓子こそが男達に対して立ち上がるジャンヌ・ダルクだと持ち上げられて男性打倒の会"紅玉隊"の隊長にさせられるのです!

それから作品タイトルでもある『女の子あつまれ!』の指令文が回ると城跡に集まり、秘密の特訓を始めるようになるのでした。
弓子隊長は丈の短い柔道着を着て笛で号令したりする事になってますが、その姿もオシャレな私服の時に負けず劣らず可愛い!これで初めて女子の柔道着萌えを覚えた私です。
女子中学生による紅玉隊はついに町中の女達、つまりは幼児から老婆まで加わる事になり、さすがに気付いた男達は対抗して"白玉隊"を結成。よりによってその隊長には友彦がなり、学校の創立記念日についに激突します。
あくまでコミカルに明るく描かれるこの激突ですが、さあどう収束するのか!?

実はこれ以前の原型作品として、1965年の貸本漫画「城跡にひそかに集まれ!!」があるのですが、これも現在では小学館クリエイティブから復刻されています。幸運な時代になってますよね。
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貸本時代の作品が、独自の絵柄も練られてこの「女の子あつまれ!」のように少女向け雑誌でのリメイク期を経ると、後に「アゲイン」、そして「まことちゃん」へとつながり楳図ギャグの完成を見るのです。


あなたは小さいし わたしたち いままであまり
かんがえたことがなかったから 気がつかなかったけど
どうやらこの町 へんらしいのよ



  1. 2014/02/14(金) 23:00:07|
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楳図かずお(42) 「雪の花」

楳図かずお先生の「雪の花」(小学館クリエイティブ刊)。
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代表作「漂流教室」が描かれた時には、あの楳図かずお先生がSFを描いた!と驚いた方も多かったと思います。しかしそれを遡ること何と10年近く前、1964年の時点で既にタイムパラドックス、そして時空を超えた愛の物語が描かれているのです。いや、もっと遡って1955年の単独デビュー作「別世界」からしてSF色は強かったんですけどね。

そもそもS-Fマガジン(早川書房刊)を愛読していた楳図先生は『SFに見えないSFを描こうと思った』そうですが、それがこの「雪の花」
上京してしばらく描いてたひばり書房の貸本向け描き下ろし単行本作品で、今回紹介する復刻版は2007年に上梓されましたが、そのカバー裏は当時のオリジナル版カバーになっています。いつもいつもさすがですよ、小学館クリエイティブは。
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オリジナル版カバーには『楳図かずお幻想ロマン』とありますが、同シリーズであり最初にひばり書房で描いた1963年の作品「宿り花」も、この時同時に復刻されています。こちらも重要作品と言うべき幻想的なラブロマンスなので、是非ご覧ください。

さて幻想SF漫画「雪の花」
主人公の男は吉野屋の屋号を持つ人形師の若旦那・結城。吉野名物の雪人形を次々と彫る事を求められているのですが、完璧を求めるあまりに自作に満足出来ず、同居している加也という少女に八つ当たりして殴る蹴るの暴行を加えている困った芸術家。それでも健気に彼を慕う加也は、幼い頃に捨てられていたのを結城に拾われたのだそうで。

結城は満足のいく雪人形を造るため、ついに雪山での山篭りを決行し…そこで出会った、雪女みたいに不思議な女が雪絵。この女の古風な雰囲気が雪人形のモデルとしてピッタリ合致し、山小屋で二人の不思議な時間が揺り返されたのですが、理想の雪人形が完成したと同時に雪絵は山小屋に姿を現さなくなるのです。
雪絵を恋しがる結城ですが、一方で雪絵も…彼女はお分かりの通り別の時代の人間であり、二人は時の歪みによって出会っていたのです。同一場面を別時代・別人物の視点で反復して見せてくれる見事な演出が流石ですが、ある方法で二人は時を越えて結びつく事となるのです!

良かったですねぇ不思議な物語でしたねぇ…で、何ともロマンチックな愛、タイムパラドックスまで扱った素敵なLOVEで終わるハッピーエンド物語かと思わせておいて、それは否なのです!
そう、結城のどんな横暴にも耐えて付き添っていた加也。結城が理想の相手を掴んだと同時に彼女は可哀相な事に一人で去って行くラストが待っているのです。何でこんなに可愛いくて性格も最高な加也がこんな目に!?
愛を掴む事は、自分の幸せのために誰かを傷つける事である、そんな理を楳図先生は当時の少女向け漫画で教えていたのでしょうか。

ところで天才・楳図かずお先生とはいえデビュー当時の作品や岬一郎シリーズなんかは、さすがに幼さが残るし画風が全然確立されていないじゃないですか。
それが貸本漫画時代には「俺の右手」などで劇画に移行してしっかりとグロテスク描写にも着手し始めて…貸本漫画末期の今作「雪の花」では、絵柄もすっかり我々が広く認知するあの絵に近くなっています。
そんな成長の過程を楽しみつつ、他に同時期のSF『的』作品として有名な「地蔵の顔が赤くなる時」あたりと併せて読んでいきましょう。


この世で愛ほど強いものはない……
どんなに離れていようとも…………
いつかは結びつく……
こんなに遠く離れて 愛し合う二人は ほかにない。



  1. 2014/02/10(月) 23:59:31|
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楳図かずお(41) 「初期幻想民話短編集 ハナ狐」

楳図かずお先生の「初期幻想民話短編集 ハナ狐」(小学館クリエイティブ刊)。
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1960年代前半に描かれた20代の楳図かずお先生による作品、特に多くの楳図作品で温床となっている民話・伝説系の短編を集めて2010年に復刻してくれた本。ほとんどがこの時期多かった『少女幻想譚』モノでもあり、後の恐怖マンガほどのインパクトは無いのですが、やっぱり絵が可愛い!
さすがは我らの味方・小学館クリエイティブです!定価が2800円+税と高いのも相変わらずですが。

初出は貸本短編誌ばかりであり、これまで貸本誌での再録しかされていなかったレア作品ばかりを収録しています。おっと、最後に収録されている「狐がくれた木のはっぱ」だけは「ココ」で紹介した通り「猫面」と共に「狐がくれた木の葉っぱ」のタイトルで単行本化しているさつき&かんなの『山びこ姉妹シリーズ』三作目ですが、もちろんバージョン違い。ここでようやくカラーページを含む雑誌掲載オリジナルの形での完全復刻が成ったのです。

全7作品が収録されていますが、まずは表題作で1960年の「ハナ狐」
たった一人の肉親である母が死ぬ間際にどうしても食べたいと言う黄いちごを探して山に入る良太でしたが、村で悪戯ばかりしている利口なハナ狐に邪魔されて、願いを叶える事が出来ずに母を亡くしました…
さすがに後悔したハナ狐は女の子の姿に化けて償いに毎日黄いちごを届け、二人は心を通わせるようになりますが、ある日ハナ狐は自分の正体を知ってもらいたくなり、狐のままの姿で良太に会いに行くと、あっさり母の仇として撃ち殺されてしまいました。黄いちごの袋を持っていた事で、ようやく女の子はハナ狐であった事実に気付いて母の隣に丁重に葬るのでした。
と、新美南吉の児童文学「ごん狐」そのままみたいな話ですが、少女版にアレンジされているのが素敵でした。

次は1962年の「山の細道-栗子の手紙」、1960年の「月見草の少女」と続く流れですが、どちらも可憐な少女の可愛さ、そして着物の綺麗さも目立つのでカラーページでの復刻に感謝。
特に後者は『ファンタジック少女時代叙情詩物語』の副題が付いていて、何と全編に渡って『詩』で綴られる芸術的な実験作!

1960年の「古き大木を愛す」は、松の木と意思を疎通させるスピリチュアル老婆を描いた…少女漫画の枠を超えた作品。
1964年の「深山ざくら」も植物に意思があるとする所で共通しますが、美しい化身まで現れます。山中の自然風景や少女の描写が美しい短編集にあってこれだけ異色なのは、男達の斬り合いなどが描かれるからでしょうか。

1963年の「目なし地蔵」は、作者が作者だけに禍々しいモノが出てきそうなタイトルですが、怪奇談でありながらのどかな雰囲気で終わりました。
それから1965年の「狐がくれた木のはっぱ」で〆るのですが、この『山びこ姉妹シリーズ』の民話的名作に至るまでの楳図かずお作品進化の過程も味わえる短編集でした。

人には歴史がある。「おろち」「漂流教室」「洗礼」や…あれらの作品は誰が読んでも震えるほど凄いのは分かると思いますが、そこに至るまでの原型を見れて、後期には失くしているモノも垣間見れる初期作品は要チェックでしょう。


私は狐なんだ…
わたしがハナ狐だということをしってもらいたい…
もう女の子にばけるのはいやだ……
そうだ 狐のままの姿でいこう……



  1. 2014/02/07(金) 23:00:41|
  2. 楳図かずお
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楳図かずお(40) 「漂流教室」

楳図かずお先生の「漂流教室」(小学館刊)。
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天才とか神とか何とか偉人を褒め称える言葉は数あれども、そんなそこら辺の言葉では当てはまらない、とにかく他に類を見ない唯一無二の超絶漫画家が楳図かずお先生であり、その生んできた多くの傑作の中でも、さらに頭一つ高い位置にある代表作…それが「漂流教室」。どれだけ凄いかはもう、読んでもらえば誰にでも分かります。
初出時の連載は週刊少年サンデーで1972年から1974年まで、オリジナル単行本は少年サンデーコミックス(SSC)で全11巻!

ある小学校が突如消失して別次元へ移動、その荒れ果てた砂漠に囲まれる過酷な環境下で小学生達が外敵と戦ったり児童同士で争ったりしながらサバイバルしていく…というのが大筋。
まずはご存知の魅力溢れる楳図かずお絵に、これまでの長いキャリアで描き続けてきた人間心理とスプラッター的な部分も含んだ恐怖、そして他の作品では見られないくらい練り上げられたシナリオで、母子の愛や環境問題までも描く。週刊連載で描いてきた事も思えば、これは完璧すぎるでしょう。

もちろん私は10代の頃から衝撃を受けながら何度も何度も読んできている作品ですが、その当初は物凄く面白すぎる冒険活劇、くらいに思っていたんですよね。それが30代も半ばを過ぎて涙もろくなった現在読み返すと、これはもう泣けて泣けてしょうがない愛の物語だと認識しています。内容はもうとっくに知っているだけに来るぞ来るぞ、このページをめくると…ウワーン(泣)て感じでポロポロ涙を流すわけです。
10代後半であんなにショック度高い面白さだったのだから、サンデー連載時に小学生とかのリアルタイム読者だったらどうだったのだろう。いや、絶対好きにはなっていたでしょうが、その歳ではこの作品の深さに気付けなかったかもしれない。

もうちょっと細かくストーリーを追ってみましょう。
主人公は"大和小学校"の6年3組、やんちゃで勉強よりスポーツが得意な高松翔。ある日、母親と大喧嘩して二度と帰ってこないと宣言して学校へ向かうのですが、それが本当の事になろうとは…この冒頭シーンで親離れ、自立の時期をあらわしているのだと思います。
そして謎の大地震が起き、それが終息すると小学校(校舎+校庭、その周囲含む)は見知らぬどこかへ飛ばされてしまいました。タネを明かせば荒廃し、人類が滅びようとしている未来の世界に送られているのです(一方で元いた世界では大和小学校周辺だけがポッカリ消えて穴ぼこになっています)。
この事実の科学的説明だとか意味、解釈といった所は作中で徐々に出てきますが、それはまぁいいでしょう。とにかく小学生達が、厳しい生存競争の場にさらされた、と。

学校の外は荒れ果てた砂漠で、食べ物もない。早速パニックになる児童達を、最初はたよりになる大人、つまり教師達が鎮めるのですが、上級生には理性のめばえがあるし1,2年生は何も知らない、一番難しい学年は3年生なんだとかで、いきなり児童達が女教師を縛り上げ、ハサミで黙らせたりしていますよ!
もう最初から、楳図かずお先生は『子供達は皆天使だ』みたいな絵空事を描こうとはしていません。

そんな世界に行ってしまった事を認識したら、まず真っ先に問題になるのは食料の確保でしょう。
急いで給食室に行ってみると、そこは一人の大人が占拠していて近づく者を攻撃してくるのでした。その大人は…学校給食の納入を生業にしていたパン屋のオヤジ、関谷久作
給食を卸しに来てこのタイムスリップに巻き込まれるのですが、自分一人だけ助かるために食料を独占し、手を出そうとする者は残忍にも武力で排除。体の大きい大人なので小学生など敵ではないし、先生方に対しては灯油をまいて引火するクレイジーっぷりです。
ガキ共の中で王様のように振る舞って『うじむしめが!!』とか言って平気でぶん殴ってるのに、ついに捕まったとみるや瞬時に『ゆるしてくださいっ!!』と泣き落としに移れる性格で…嫌な奴過ぎて楳図キャラとしては最高。今作で一番ハッキリとした悪役です!
ちなみに、一度は捕獲されたもののまた狡猾にガキを騙して抜け出すとまた支配者になろうとするし、まぁ何度も小学生の足を引っ張るのですが、ある時は女生徒を周りに集めて料理作らせたり歌わせたりのわがまま放題やってました。その状況…ええ、関谷がロリコンじゃなかった事だけは本当に助かりました。

ところで今作は香港中文版のも入手しているのですが、これは日本では出なかったA5サイズと大きめなのが有難い。
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ただし翻訳に問題が!
ご存知の通り、楳図かずお先生は手描きのセリフや擬音語にまで刺付きだったり毛が生えてたりして恐怖を演出してきたじゃないですか。
これは関谷初登場の直前、パンを拾おうとした子供の手が攻撃される見開きページから始まる叫び声ですが、
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香港の中文翻訳版の同じ場面では、この通りで…はい、描き文字までは再現しようとしていません。
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さて一旦は関谷を閉じ込めた小学生達ですが、次は一番頼りになるはずの数少ない大人、教師達が暴走します。
異常な状況に陥り、常識の矛盾に耐え切れなくなると狂ったり自殺したり、無事だった教師も翔の担任教師、若原先生が殺人鬼と化して全員殺してしまいました。さらに生徒達をも次々と手にかけ、次はいよいよ翔、そして同行していた5年生の西あゆみが殺されそうに追い込まれた時、最初の奇跡が…
何と現代でずっと翔を心配して狂わんばかりにしている母親の高松恵美子と、声の通信が成されるのです!!

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しかし翔の声は母以外の誰にも聞こえない…母は声を追ってネグリジェのまま家を飛び出し、その出所が"ホテルケイヨー"である事を突き止めると、声がする部屋に飛び込むのです。
位置は特定出来ましたが、それは現代の部屋。紳士と白人の妻(か愛人か知りませんが)が泊まる部屋に飛び込んで、白人女に
『モシモシ キテクラサイ!! キチガイデスッ!!』
と従業員を呼ばれるのでした。
それでも後日、母は変装して客としてその部屋に入り込み、壁に埋めこんだナイフを未来の翔に届けて窮地を救うのでした。
ちなみに翔には父親もいますが存在感は薄く、名前も出てきません。妻を心配し、いつまでも息子を考え続けて普通の目では暴走しているような姿を見ても少なくとも邪魔はしないので良しとしますか。

一命を取り留めた翔ですが、これで教師は全員亡くなってしまい最後の大人は敵である関谷久作だけという状況…
ここからが、小学生が自分で全てやらなくてはいけない本当の物語の始まりとも言えるでしょう。
実際に一難去ってまた一難、ずーっと災厄が襲い掛かってくるのですが、まずは小学校に戻った翔と西あゆみが目にした物は、1~3年の児童達がある6年生をはりつけにして火炙り処刑しようとしている所!それもくだらないデマの迷信が原因で。
続いては巨大な怪虫の出現!これははるかな未来世界の設定なので、現代では想像も付かない存在が出てくるのも有りです。
こいつから最初に襲われた少年達の心理模様がリアルで、逃走時に生存本能を描いています。関谷だけじゃない、人間は子供でも自分だけが助かりたいと思うのが普通なのだ…と。3.11の大震災で原発の事故が起こり、あの後遠く離れたここ東京でも次々と『自分だけは助かりたい!』と言わんばかりにもっと遠くへと逃げて行った人々を見てポカーンとなった方も多いのではないかと思いますが、私は「漂流教室」を読んでいたので事前に覚悟は出来てました。生命の危機とかで不安をあおられると、よく分からない情報とかデマもすぐ鵜呑みにして人は引越しまでする!

ちょっと話がズレましたが、この巨大な怪虫編は重要でけっこう長い。小学生達が武器を作って必死で戦い、作中随一の勇敢さを持つ池垣くんは果敢に挑むも、体はバラバラ内蔵はみでる無残な死体になってしまいました…
さらにようやく分かってきた怪虫の正体、こいつは存在自体がかなりスピリチュアルな物であり、予想外の解決を迎えます。
また同時に学校では女番長が台頭してきたのがきっかけですが、5年生でIQ230の天才児ながら10円ハゲで愛嬌ある見た目の我猛曰く、今後の大和小学校は学校という概念を捨てて国という見方をする必要がある、と。そこで政治が必要になり、選挙で翔が総理大臣に選ばれるのです!
総理大臣といっても皆が言う事を聞いてくれるわけじゃないし、ずっとそのリーダーシップの邪魔をする奴もいるのですが、それも現実の政治と同じでしょうか。
我猛は女番長より翔が総理に向いている理由として、
『女の人は基本的に子供をうんでそだてるようにできているから、近視的な視野でものごとをはんだんします。それに理論が感情に転化しやすいのです。だから、大局的なはんだんで失敗する恐れがあります。』
と言うのですが、これまたフェミニストに抗議されそうな理論ですよね…

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ついに消滅した巨大な怪虫ですが、次はおびただしい数の怪虫の子どもが現れて小学生達を食い殺していきます。これは、ある悲しい解決方法で今度こそ怪虫編終了。

その次は実在する病気の脅威、ペストです!この恐ろしい伝染病が未来の世界で流行り、するとまた…死に至る病気の恐怖は当然ですが、もっと怖い、パニックになった者達による人狩りが起こるんですよね。
大和小学校内で壮絶な殺し合いを経て、内紛が収まったものの翔を含め主要メンバーほぼ全員の体に黒い斑点が浮かんで、もう全滅するしかないかと思われたその時!またも時間を越えた母子の愛ですよ。翔が思わず母に助けを求める叫びをするのですが、その声が何と『現在』にいる母に届くのです。
翔は死んでなんかいないと、大和小に建てられた慰霊碑の花をメチャクチャにし、他の母親に暴力を振るって狂人扱いされている母に、帰宅したらテレビから自分だけに聞こえる翔の叫びが届き、窮地にある彼らにペストのクスリ(ストレプトマイシン)を届けるべく奔走します。薬局で詰め寄る母は
『きちがいだっ、は、早く追い出してくれっ!!』
と追い出され、道行く人々にもきちがい扱いされますが、極めつけはある理由から試合中のプロ野球会場へ降りて走るランナーの道をふさぐ暴挙!ここで
『きちがいっ!!ひっつかまえて、殺してしまえっ!!』
とファン達に殺されかけるまでいきます。
それから自分の腕を包丁で切りつけて目当ての病院に潜り込み、クスリを未来にも存在する『ある入れ物』に入れる事に成功するのですが、このきちがい扱いされ続けながら、自分だけは信じて翔のために動く母のひたむきさよ!

翔の母のおかげで、ペスト騒動が収まった大和小学校。生徒の数が半数ほどに減ってしまいましたが…
雨乞いの効果があったのか未来に行ってから初めての雨が降ると、喜んだのも束の間に土石流が襲ってきました。せっかく植えた植物がメチャクチャになってはまずいと、ヒロインの咲っぺこと川田咲子らが校門に人壁を作って体で守るシーンも小さい話ながら壮絶。水の勢いで少女達の腕がちぎれ、首が飛びます!!

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ところで子供の時って、本当に闇が怖かったじゃないですか。漂流してきた大和小学校は1年生からの幼い子達もいるので、あの時の気持ちを思い出す怖がり様を見せてくれますが、どこにでも頭の良い者がいるもので…
自転車を連結させて発電を成功させ、夜でもライトが付くようになりました。

ちょっと良い事があると、また災厄が降り注いでくるのもこの作品の特徴ですが、次はばけものキノコ。気味の悪いキノコが生えまくって、それを食べる食べないの話から呪いの教団の出現。「漂流教室」は楳図作品の集大成なので今まで描いてきた様々な世界が出てくるのですが、このエピソードはほとんどモンスター物、メタモルフォーゼ物。元々小学校が未来に飛ぶなんてSF設定の今作においてすら、ここはやりすぎ感があって引いてしまう読者がいる事を想像出来ます。
しかし出てくる『未来人類』は重要。人類の突然変異したものというその姿もいかれ過ぎててぶっ飛ぶし、ここで人類の滅亡の記録を見れて、翔達がいるだいたいの時代を予測する事が出来ます。元々、日食が次の起こるあたりだとかのヒントはあったのですけどね。
作中通して環境汚染の問題は言われていますが、やはりそれが滅亡の原因ですか…?!

そして翔達が火山活動に襲われるピンチで、前に2回助けてもらった時にように母に助けてもらうべく叫ぶのですが、今回はまるで通じない。徐々に分かってきますが、母と通信出来る時は必ず意識を無くしている西あゆみの存在があり、彼女が通信を媒介していたのですね。

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未来オニヒトデなんてのも出てきて、あの未来人類はこんな気味の悪い巨大生物の生き血をすすっていたり、さらには名も知らぬ巨大な生物が出てきて、物凄い遠くから伸びてる口で未来人類も未来オニヒトデも捕食するのですが、こいつは恐らく未来の生態系の頂点。姿を見せただけでこれ以上は大和小学校の子供達と関わらなくて安心しました。もはや、戦えるレベルの生物じゃないですからね!

伝染病や自然の驚異に、未知の生物との戦いなどが描かれてきた「漂流教室」ですが、悪い大人や度重なる内紛など、人間も怖かった…しかし、最大の恐怖はやはり飢餓です。
大和小学校が未来に飛ばされて数週間でしょうか、こんな荒れ果てた大地で生活しているのに、もう食べ物は尽きてしまいました。
そして最初から出ていて、翔と同じ6年3組で同等の実力者ながら翔の反対の立場を取る事が多かった大友との決裂!もう少なくなった大和小学校の生き残りは、高松派と大友派とに分かれて拠点も新校舎と旧校舎とで分かれて対立し、それがエスカレートし…
ついに常に理性を保っていた翔も、対立する生徒を殺してしまいました!主人公だけは手を汚さないなんて事は許されない!
『ぼく人殺しをしてしまったんだ!もうおかあさんの所へは帰れない!!』
とショックを受ける翔。あれ、既に若原先生を殺してるよね、という突っ込みは抜きにしといてください。

さらにこんな時に盲腸の痛みが始まった翔。学校で緊急手術をする事になり、医師志望だった同じクラスの瀬柳が何とカッターナイフで!麻酔抜きで!手術するのです。何百人も人が死んでるこの作品ですが、こういうリアリティのある描写は痛い…盲腸が見えないからと翔の腹を素手でグッと開いたり!
ちなみにこの瀬柳くん。伏線として1巻の授業中の光景で医師になりたいって事は語っていたのですが、その時は苗字が『保谷』でした。何と作者の名前間違い。しかし近年になって修正されて、現在刊行されている単行本では瀬柳に統一されています。
この時に将来は看護婦になりたかった杉山恵子も助手として大活躍しますが、手術後の二人がようやく名乗りあってガッチリ握手する様は、私の大好きなアメリカ映画「十二人の怒れる男」が元ネタかな?同じように感動的です。
もっと直接の影響を与えているのはジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」とかウィリアム・ゴールディングの「蠅の王」といった小説でしょうけどね。

それから毒のスモッグが襲ってきて、ついには校舎を出て行かざるをえなくなった大和小学校の生き残り。
富士山の方へ向かい、長い地割れなどの障害物を乗り越えて将来出来るらしい"富士大レジャーランド"へ。ほとんど何も無くなっている未来が舞台のこの作品では珍しい、人口の建築物です。
もうクライマックス近くですね。高松派と大友派の対立は、もう飢餓の極地で殺し合い食い物の奪い合い、そして…出ました、殺人は当たり前の世界でもさらに深いタブー、人肉食(カニバリズム)。大友派は死んだ生徒の死体を盗んで行き、それを焼いて食ってしまいました!!
『気違いめっ、人の肉を食ったなっ!!』
そう言って攻める翔と、人食い大友はガチで殺しあい…

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翔はもう一度、始まりの場所である大和小学校へ皆をおびき寄せて最後の思いつき、『現在』に帰る方法を試すのです。
他の皆の怒りを買って殺されかけた翔、それを土壇場で止めてある告白をする大友。やはり矢吹丈みたいな髪型は伊達じゃなかった!二人は友情を取り戻して、生き残りの全員と現在に生きている人達にも協力してもらって最後に挑戦する事とは!?

最後の最後でこの作品では薄かった恋愛の要素も出てきますが、問題は彼らは現在に帰れるのかという事。ここは古い作品とはいえこれから読む人のために少し濁しておこうと思いますが、最年少の3歳児でこの漂流に巻き込まれたユウちゃん、本名小野田勇一。可愛い彼は作中ワガママを言う事もあれど本当に頑張ってお兄さん達に付いてきました。
とりあえず彼が現在に帰還する事を書いておきましょう。帰還…帰還兵…そしてその苗字、小野田。もちろんモデルが分かりましたね。大東亜戦争でフィリピン・ルバング島に行って戦争終結から29年目に帰国した、あの真の軍人・小野田寛郎元陸軍少尉です。その小野田さんも先月、平成26年1月16日に亡くなってしまいました。

それから1巻で大和小学校校長が暴漢に襲われた事を語ってましたが、その伏線が最終巻で回収されたり、失礼ながら楳図かずお作品とは思えないほど上手くまとまった翔らの成長物語!絶望的と言える展開が続きながらも最後に希望を残す所が素晴らしくて、まぁ私は最終巻を読んで涙が出ない事がないほどです。
また本作が、同様に人類の罪業とか終末のイメージが付きまとうあのジョージ秋山先生の「ザ・ムーン」と同時期に同誌で連載されていたというのは驚きに値します。1980年代初頭から、現在に至るもすっかりラブコメが主流みたいなイメージのある少年サンデーも、この時代はそうだったのです。

もちろん「漂流教室」はここで完璧な終わり方をしていますが、一応ずっと後の「14歳」を、楳図先生自身が続編だと仰っていました。「14歳」では翔らの住む地球が砂漠と化すのは何故かを描きたかったらしいのですね。
現在に帰還したユウちゃんはそんな未来にならないように頑張る事を宣言しているのですが、後に再発された小学館スーパー・ビジュアル・コミックス版のあとがきで楳図先生自身が未来はやはり変わらないというような事を書いているのが意味深ですが、確かにそうだろうとも思えます。ただしどんなに過酷な環境でも、翔たちは生き残る。それはもう彼らの成長や精神力を見て確信しています。

この長編の最後を〆る11巻の巻末には、同じ週刊少年サンデーで1975年に読み切りとして掲載された「ねがい」が収録されていて、これまた男子小学生の孤独な気持ちを表現した名作。楳図先生が短編の名手でもある事を再確認させてくれるのでした。


ぼくたちは選ばれた人間なんだ!!
世界では何かが起きた!そしてみんなめちゃくちゃになってしまった!!
そして、生きているのはぼくたちだけだ!!
ぼくたちは、何かの手により、未来にまかれた種なのだっ!!



  1. 2014/02/05(水) 23:59:46|
  2. 楳図かずお
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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