大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

トキワ荘(68) つのだじろう 9 「亡霊学級」

今夜はつのだじろう作品、「亡霊学級」(秋田書店刊)です。
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1973年の週刊少年チャンピオン誌上で不定期連載された、今で言う『学校の怪談モノ』の短編5話を、全1巻の単行本でまとめています。

既にギャグ、アクション、人情モノなどの作品で人気漫画家になっていたつのだじろう先生が作風を変えて挑戦した恐怖漫画で、現在一般に強くイメージを持たれている『オカルト漫画家』になるきっかけとなった記念すべき作品であり、そうすると漫画史的にも重要ですね。
つまりこの直後にオカルト系の代表作「うしろの百太郎」「恐怖新聞」で恐怖表現を完成させる事になりますが、その前夜と言える時期に描かれたのが今作。既に、不気味で骨太な絵柄は出来上がっている事が分かります。
現代日本、それも学校に舞台をほぼ限定しているので、あそこ特有の都市伝説みたいであり身近でもある怪談話に、心霊科学を真面目に研究するつのだ先生が手を加えてリアリティと、さらなる恐怖を生んでいるのです。

今回はストーリーを細かく紹介するのは避けますが、「第一話 ともだち」では長い歴史それぞれの時代の子供達が通ってきた学校という場所ならではの『縁起の悪い机』が描かれます。続く「第二話 虫」もやはり学校に付き物、イジメ問題からある現象が描かれるのですが…
一話目は美少女がカエルを生のままパクつくシーンがあるし、二話目は特にインパクトが強い。この作品を子供時代に読んじゃった読者同志の間では必ず語りぐさになるのですが、生きた青虫をブチュッと食べる生理的に不快すぎる描写が際だちます。
「第三話 水がしたたる」はプールの怪談で、「第四話 手」はトイレの怪談。どちらもキモい水死体が登場。
「第五話 猫」だけは学校内ではなく下校時から始まるエピソード。化け猫モノの話ですが、猫は普通に可愛いから怖くない…と、思ってるとラストはちょっと強烈。
話が終わった所でつのだじろう先生の活字解説も入るので内容の理解を深め、同時に心霊についての造詣を深める事にもなりますね。

巻末にもう一つ独立した短編「赤い海」が収録されていて、これは海の上を香港から日本へと走るブラーディ号を舞台にした、サスペンス物の劇画。
船上という限定された空間で次々と人が殺されていく…海の吸血鬼伝説とからめて犯人は誰か考えさせる推理漫画で、ラストはどんでん返しが待っています。


ぼくは青虫なんだ…!!
その青虫をきみはずっといじめつづけた…!
だからきみも…虫のたたりをうけるんだ!!



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  1. 2014/06/30(月) 23:59:27|
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トキワ荘(67) つのだじろう 8 「うしろの百太郎」

今夜はつのだじろう作品、「うしろの百太郎」(講談社刊)です。
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数あるつのだじろう先生のオカルト漫画でも、「恐怖新聞」と双璧を成す代表作。
週刊少年チャンピオンで連載していた「恐怖新聞」と時期もほぼ同じ、1973年から1976年までと並行して週刊少年マガジンの方ではこれを掲載していたのです。さらに変則的な連載で、後半だけ週刊と同時に月刊少年マガジンでも連載してるんですよね…単行本は少年マガジンコミックスで全8巻。実はこのオリジナル版だと、悔しい事に最終話まで収録されていないのですが。

こちらは『心霊恐怖レポート』のサブタイトルもある通り、心霊現象の勉強をするには最適。ただし恐怖新聞より怖さや絶望感は劣ります。
何しろ主人公に憑いているのが片や悪霊、片や主護霊ですからね。もちろん「うしろの百太郎」の方が後者で、主人公の後一太郎(うしろ いちたろう)を主護霊・うしろの百太郎が様々な場面で導き、守ってくれるのです。

どちらも学生が主人公なので保護者である親の存在も重要ですが、心霊に関してまるで理解がなく最後まで恐怖新聞を信じてくれなかった鬼形礼の親に比べ、本作では一太郎の父・健太郎は大学講師でありながら自宅を『心霊科学や霊感に関する事を研究し開発する』という"後心霊科学研究所"にしているほど信じている人。
もちろん主要登場人物であり、自身の霊能力は弱いながらエクトプラズム出すのは得意だし、豊富な心霊知識で一太郎をサポートし続けてくれます。作品の冒頭から登場して心霊写真の解説を始めるし、恐山へと息子を連れてって実在する霊場の番人に話を聞いたりして、むしろ全編通して霊魂を信じろ、信じるのだと作者のメッセージを伝える役割か。

このように実在するらしい番人に話を挿入したり、有名人や読者の手紙まで登場させたりもしていますが、これらドキュメンタリー・タッチでリアリズムを持たせる技法は、以前の梶原一騎原作による名作「空手バカ一代」で学んだものかもしれませんね。一太郎に地縛霊が取り憑いて暴れる様…この蹴り、正拳にマス大山の姿を見て空バカ好きとしても嬉しいです!

後一太郎は次々と心霊に関する事件に巻き込まれ続けるのですが、クラスメートは全員が脇役でゲスト出演扱いばかり。五十嵐って苗字だからか胸にでっかく『50』とプリントされたシャツを着ているあの娘なんかも、ヒロインかと思いきやすぐに出なくなりましたもんね。霊感少女の億山靖子も同様で。
そんな中、犬のゼロは重要。一太郎が拾って、ゼロは『れい(霊)』にも通じるし一太郎の前の数字であるゼロを取って命名したのですが、こいつはテレパシーで会話出来るしテレポーテーションの力が凄い霊能犬。
犬のくせに金にがめつくて性格も冷たそうながら、一太郎の危機には体を張って活躍してくれます。最終巻になってついに自分が前世は人間であり、江戸幕府は生類憐みの令が出された徳川綱吉の時代にイヌを殺して死刑になった町人だった事を語ります。
人間の俗世間の事にも意外と詳しく、『おまえなんかB.C.アダムの神シャマにでも聞いたらどうだ』と茶化す場面もあります。当時、同じ週刊少年マガジンで連載していた赤塚不二夫キャラの事ですね。

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一太郎が体験し学んでいく心霊科学、霊魂や幽体や超能力についてここでは細かく書いていられませんが、とにかく「うしろの百太郎」を読めばストーリーを楽しみながらしっかり勉強出来ますよ。守護霊と主護霊の違いとか、霊の分類や前世についてなど…ここで詳しく教えられている事を学んで話せるようにまでなったら、きっと君もスピリチュアル系の異性にモテモテですよ!
一太郎の主護霊(味方の霊で、背後霊の中の一人)である百太郎は、1巻の最後でようやく一太郎の前にその姿をチラッとだけ見せますが、3巻で霊能者の船越先生によって一太郎の直系の先祖であり身分の高い武士の子だったが15歳で死んでいる事までが分かりますが、6巻でついに対面します。そんなわけでタイトルに百太郎が付くものの実は出番は少なく、準主役なんですよね。
長髪に麻呂眉(まろまゆ)、強い霊力と悪霊を滅ぼす破邪の剣を持つ、頼れる主護霊さま。こんな主護霊が、我々も欲しいですね。

今作でもポルターガイスト(騒霊)現象が出てきた時、後健太郎の説明に加えて新聞記事を載せ、『本当でなければ新聞が記事にするわけない』と語って事実だと信じさせようとするのですが…その引用した新聞が悪かった!この時代ではまだ信憑性があると思われていたのでしょうが、今では当たり前のように捏造その他の卑劣な行為を繰り返していた事がバレている『朝日新聞』の記事を載せているのです。

さて一太郎、次はクラス皆でコックリさんを体験です。これがクラスメイトの惨殺事件につながりますが、我々皆がコックリさんって知ってますよね。それは今作で紹介されて1970年代のブームとなったからですね。オリジナルは数百年前に遡るそうですが、とにかく日本での知名度は「うしろの百太郎」の影響がでかいそうで。
確かにやり方が詳しく描写されているのですが、実際に霊的な事故が相次いで学校などで禁止令が出た所も多いそうです。作中でもしっかり警告されているのですが、やはり霊を扱う事は何事も軽々しくやってはいけません…もちろん私も、こんなに好きな漫画で、そしてこれから派生した様々な作品でも子供の頃から見ているコックリさんですが、自分では手を出した事はありません。

ワッコこと大森和子という超能力少女とその父親によって逆恨みから後心霊科学研究所が狙われた時は、映画「スキャナーズ」より何年も先駆けて超能力バトルを描いているわけですが…
おお、ゼロが火事場から逃げ出した時に『とっと!!ドラゴン危機一発!』と発しており、この当時は犬にまで知られているほどのブルース・リー(李小龍、Bruce Lee)ブームだった事を偲ばせます。この後にもコックリさんの説明で『主護霊を呼んだらブルース・リー・・・・とでた・・・・なんてのはまずデタラメだ』というセリフで登場したり、超能力者の清田益章少年がポラロイドカメラのフィルムに念写したブルース・リーの写真も出てきます!
最後の写真は「燃えよドラゴン」時のリー様ですが、つのだじろう先生も事に触れ登場させてしまうほど、ブルース・リーが気になっていたのでしょう。

ちなみにワッコのエピソードは、焼け跡から助かった後も一太郎を憎むワッコが
『一太郎のメダマッ!!火事になれっ やけどしてメクラになれっ』
と酷い事に超能力を使おうとしますが、彼女は念力を失いました。せっかくの念力を悪用しすぎたために、背後霊の中から高級霊が離れて行ったのだと思われます。
超能力を持つ者は、あくまで世の中のためになる正しい事に使って役立てなくてはならないのです!

全編通して霊魂に理解が無い分からず屋との対立は必至なのですが、例えば『霊など信じているやつはキチガイだっ!!』などと無理解に叫ぶキャラまで、作者は丁寧に説得していきます。今でこそ、つのだじろう先生の妄信っぷりは逆に心配になる所もありますが、若い時に読んだ私はやっぱりそのまま信じ、影響されましたね…
でも後親子が語るように、心霊知識を広める事自体を悪く言うのは思考停止状態だとも思うし、逆にだからこそ正しい心霊科学を訴える必要があるのです。

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ああ、そうだ一太郎は4巻で死にます!
後親子で海水浴に出かけた時に泊まった"吉乃屋旅館"の娘、死んだ海野サヨ子の地縛霊によって海に引きずられて溺死するのですね。駆けつけた母も含めて、完全に死んでいる一太郎を両親ともが認めました。近くの"堂通寺"で通夜の後、火葬場へ行く段になってうしろの百太郎が出現!一太郎を土葬にするよう仕向けます。
はい…お分かりの通り、埋葬された後で蘇るのです。丸五日間も死んでいた後で生き返った一太郎を周囲の人々も受け入れ、実際に世界では奇跡の蘇生をした例がいくつもある事を解説する父。
もちろん一度は死んできた一太郎は、人類全員が気になるであろう死後の世界を見てきて、人間が死んだらどうなるか分かったと言います。『きみのわるい・・・・ふしぎな世界だったよ!』として語られるその世界は、本編で読んでみてください。

内容は超能力少年をテーマに移行し、当時ユリ・ゲラーの出現から盛り上がった超能力ブームで、続けて名を上げた作者が実際に交流している関口淳少年、それに前述の清田少年らも登場します。いかに彼らの念力や念写といった超能力が本物で凄いかが力説されており、この当時『アメリカ心霊調査協会・イギリス心霊研究大学・日本心霊科学協会所属』の肩書きを持っていたつのだ先生はもちろん100%信じてる人ですが…
現在では彼らのインチキがばれていますね。超能力や幽霊に付き物とも言えるインチキの事は今作でも度々書かれており、つのだ先生も注意していたのでしょうが、残念な結果です。もちろん、今に至るもつのだ先生はインチキであるとは認めていないと思いますが。実際、超能力とはいえ常に能力を発揮出来るわけではないので、たまたまインチキをして暴かれた事もある、という事かもしれません。
明治時代の福来友吉博士と井上円了博士、そして四国の超能力者・長尾郁子さんまで遡った日本の心霊科学の歴史の話は興味深いですけどね。
それに一太郎は超能力を目の当たりにして驚いてるけど、死んで五日も経ってから生き返ったり犬とテレパシーで会話しているあんたの方が凄いよ!

それから横浜の外人墓地近くにある住宅地で起こるポルターガイスト事件。
飛んできた斧で人間の頭がかち割られたり、包丁で刺されたり…血生臭さも際立つエピソードでしたが、霊能者の船越先生がエクソシスト(悪魔ばらい師)として活躍してくれましたが、またも一太郎が悪霊に憑依されて死に掛けたのに百太郎は何も手を貸してくれなかった。
主護霊は人間の都合で出てきてくれるとは限らないわけですが、疑問に思った一太郎。この時点でまだ一度も直接話した事が無いのを悩み、主護霊交霊の方法を学んでついに対面、不思議な体験をするのでした。

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次はイヌ神憑き伝説に絡んで、一太郎は新妻先生に命を狙われます。これは現実世界でもよくある事ですが、この先生は美人で綺麗なだからと先生を疑うより一太郎の方が信用されない!本当の事を言っても誰も信じてくれないというのも、霊魂並みの恐怖ですよね。
新妻先生に憑いているのはネズミだと思われていたのですが、イヌ神はネズミ(和名でジネズミ)だという説もあるそうで。この先生は高知県のある村出身で、迷信深い村人達によって酷い目に遭った過去も明かされていきます。

心霊現象を信じない新妻先生の父によって先生が精神病院に入院させられるも、後親子と霊能者の船越先生は凄い名案を使って追いかけるのですが…
『あなたがたにいわせれば わたしたちは気ちがいです!! こちらの船越先生も霊能者ですから パラフレニーといわれる精神異常でしょう』
などと言って、何と自ら一緒に精神病院に入院するのです!『どうせわれわれは 気ちがいですからな・・・・ハハハハ』とか言って笑ってるし!

ここでの強敵はもう、イヌ神憑きより新妻先生の父か。彼は医学会で解剖学の権威である博士で、ついに新妻先生の除霊が成功した様子を見てもその父は認めず、むしろマスコミにインチキだったと嘘情報を流して…
ここからは船越先生が死んで怨霊と化してまで復讐を果たすのですが、この決着がついてもまだ不思議は続きます。死んだ船越先生の人格が千葉県の中学二年生の女子に入る現象が起こり、転生の神秘の真相に迫る勉強時間開始。
それに"無明寺"で霊界からの電話が鳴るエピソードが続き、ここでは終戦の時に自決した兵士達の地縛霊に殺されかける。と、まぁ最後まで一太郎は命の危機にありますが、これも百太郎に助けられて「うしろの百太郎」は完結です。

「恐怖新聞」が物語の締めとしては完璧な終わり方だっただけに比べるとラストが弱いかもしれませんが、一作につまっている心霊や超能力、その他オカルト関係の情報量は凄い。それを怖がったり楽しんだりしながら、一気に読める名作でした。
やはりこれもずっと時間が経ってから「新うしろの百太郎」「うしろの百太郎 平成版」といったダメな続編も描かれてしまいましたが、そちらはもう紹介しなくていいでしょう。他にも1990年になってOVAが製作され、さらに何とテレビドラマ化までされました。
後続の漫画家、そして天才・荒木飛呂彦先生が生んだ名作「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスタンド能力という設定へ影響を与えている事も明らかだし、それだけ幅広く長期的な人気を保った伝説の漫画なのです。


後 一太郎の主護霊・・・・百太郎だっ!!
あぶなかったな・・・・!一太郎っ
わたしがきた以上 もう安心だっ!!



  1. 2014/06/28(土) 23:00:02|
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旅行・紀行・街(175) ベルギー王国 1 ブルージュ(ブルッヘ)

今回の旅はベルギー王国。ジャン=クロード・ヴァン・ダム(Jean-Claude Van Damm)を輩出したこの国へ、初訪問です。

日本からベルギーは空路の直行便が無いため、パリから車でベルギー入り。
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目的地はベルギーの中でただ一つ、ブルージュ
ヨーロッパ文化都市に指定されているあちらでは有名な都市ですが、日本人にはなじみの薄い街でしょうか…日本語表記もブルッヘ、ブリュッヘ、ブリュージュ、その他の呼ばれ方があるのもまぎらわしい所です。
ユネスコ世界遺産の登録名は『ブルッヘ歴史地区』と訳され、デカダン派の小説家ジョルジュ・ローデンバッハの作品は『死都ブリュージュ』と訳され、松田聖子は『ブルージュの鐘』(作詞:松本隆、作曲:細野晴臣)を歌い…と、日本で知られている物だけ見ても本当にバラバラ。

実際にどれだけ美しい街かは、目で映像を観るのが早い…というわけで、コリン・ファレル主演の映画「ヒットマンズ・レクイエム」(In Bruges)で一目瞭然ですね。
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今回はあの光景を、自分の目で見てこようというわけです。
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車窓から見える景色だけで興奮モノでしたが、少女達も飛び跳ねています。
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中世の街並みが残る美しい街なので、駐車して徒歩で回ってみましょう。
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馬車の銅像。
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夜はこんな感じ。
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馬車の客席には全裸の女性を乗せて、人間の持つ露出趣味とは何か問いかけています。
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本物の馬車も走り回っています。
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それだけに路上に馬糞も多く落ちているので、歩く時は注意が必要です。
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馬関連のオブジェなども多かった。
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ベタな観光客として、普通に馬車も利用すれば良かったと思います。
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我々一行の宿泊先は"Hotel Botaniek"で、
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これが部屋。
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そこから見える景色に…
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翌日の朝食。
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ムッシューはヨーロッパ人にしては凄く親切で仲良くなり、ロビーで記念撮影。
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ベルギーではほとんどの住民がフラマン語(オランダ語のベルギー方言)を話し、街の標識やメニュー等も含めてまるで分からなかったのですが、このホテルのムッシューはフランス語を話せる人だったので色々と聞き、冊子などでも観光情報を調べました。
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ベルギーといえばチョコレートとフリッツ(FRITES、ポテトフライ)、どちらもこの街にミュージアムがあります。あとランプのとか…どこも行きませんでしたが。
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これはブルージュのフリー情報冊子ですが、映画館の上映情報を眺めていたら是枝裕和監督の日本映画、「そして父になる」が大きく扱われていました。
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ホテルから出発。
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現地で頼める観光客向けガイドツアーでは、このシティ・ツアー(CITY TOUR)というのがメジャーみたいで、
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実際に車両が走っているのを何度も見かけましたが…どうですこれ!おそらくはこの会社が重要視する七ヵ国の国旗を使っていますが、その中心に日本の国旗、つまり日の丸が来ているんですよ。
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日本とベルギー、前述のように空路の直行便が無いくらいで関係性は薄いと思われがちですが、しっかりリスペクトされています。

ベルギーのバンド・デシネ家といえばエルジェ(Hergé)、そしてその代表作「タンタンの冒険」(Les Aventures de Tintin)ですが、やはり何度も目にしました。
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土産物屋の定番、ご当地Tシャツ。
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食事はあの馬車の銅像があった広場にあった、't Nieuw Walnutje…何度かここに入ろうとして、でも何故か止めてみたり、
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夜はこんな感じ。
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"Restaurant TANUKI"なんて日本料理もありましたね。
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フリッツの美味しそうな店もたくさんありますが…
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ついに入店したのは、't Minnewater。
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そして待ってました、ベルギービール!
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ベルギーの名産品で知名度のビッグ3はきっと、チョコレート・ワッフル・ビールじゃないですかね。前の二つは甘い物が苦手なこの身にはきついので、必然的に特に楽しみにしていたのはビール!もちろん日本でもベルギービールの呑める店があれば頂いてますが、本場はやっぱり何割か増しで美味かった。

食事。というか昼ビールが美味しすぎておつまみ的な感じで頂きましたが、美味い!
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念願の、ベルギーでフリッツ!国の知名度の問題からか世界的にフレンチフライなどと呼ばれますが、発祥はベルギーであり、当地では二度揚げする調理法で…もちろんフランスで食べるより美味い。
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そして散歩…なんて可愛い街でしょう。
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お、カッコいいなー、ドラゴン(飛龍)の装飾が付いたベンチ。
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ちょっとスーパーに寄ってグリムベルゲン トリプル(Grimbergen Tripel)を買い、このベンチで呑んだりして。
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ちなみにブルージュは『北のベニス』とも呼ばれる水路だらけの街。ボートで運河を巡っても良かったかもしれません。
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歴史を感じる建物が水面に映る様も美しい。
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立派な宗教施設や銅像も目立ちましたが、
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この門を抜けると…
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キリスト教徒でない事で肩身が狭くなるくらい信心深そうな地帯に。
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こちらの教会にお邪魔して、ちょっと見学。
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シスターが、あの紐で鐘を鳴らします。
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天井もステンドグラスも、素敵でした。
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マンホールは王冠のデザイン。
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そしてこれ、どっかの秘密結社のシンボルマークみたいなのが街のいたる所で飾られています。
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それが夜は光るのです。
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日中でも雨戸が閉じきった窓に、墓の絵…一体ここで何があったのか!?
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路上で絵を売ってる人なんかもいました。
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川沿いで変な体位の像、
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詩人、ギド・ゲゼル(Guido Gezelle)像。
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元ブリュージュ市長、Frank Van Acker像。
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JULES LAGAE作、FLANDRIA NOSTRA像。
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仲良し男女の像。
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その他まだまだあり、街中が銅像だらけとも言えました。
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CDショップを見つけると覗いてましたが、収穫無し。というかコアな音楽ファンを対象とした品揃えの店が全然見つかりませんでした。
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残念だなぁ…だって旅行先でレコードを買うのは私の旅の定番だし、ベルギーは音楽のレベルが高い国ですよね。
ベルギー人ミュージシャンで世界的に有名なのは、まず伝説のギタリスト・ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)でしょうか。私があまり聴かないジャズの人なのですが、さすがに彼とそのプレイは知ってますね。ジャンゴというニックネームはロマ語で『私は目覚める』という意味らしく、同様の意味を持つ『大悟』を名乗る私なので、その音楽を拝聴する時にも有難味が増しています。
フランスのシャンソン界で多大な功績を残した『ル・グラン・ジャック』ことジャック・ブレルもベルギー出身。彼の曲はやたらと多くの偉大なミュージシャンにカバーされていて、フランク・シナトラ、デヴィッド・ボウイ、マーク・アーモンド、ニルヴァーナ等々、凄い面子に尊敬されている事がうかがえます。

でも実はそれら以上にベルギーで盛んな音楽のイメージとしては、テクノ・トランス・エレクトロ…などの電子系になるでしょう。だからロックでもゴシック、インダストリアルのバンドが多い。スイスの雄・LACRIMOSAのHALL OF SERMONレーベルから何枚もリリースしているエレクトリック・ゴシック・バンドのTHE BREATH OF LIFEとか、今や大御所じゃないですか。
そして知名度はともかく私の個人的趣向で好きな、プログレッシブ・ロックやヘヴィ・メタルのバンドもいます。ベルギーだとプログレの中でも室内楽を取り入れたチェンバー・ロック寄りのバンドを思い出す方が多いと思いますが、特にユニヴェル・ゼロ(Univers Zero)が挙げられるでしょうね。メタルではやはりゴシックメタル寄りが多いイメージがあり、偉大なるエピカ(EPICA)はお隣・オランダのバンドですがギタリストのイサック・デラハイはベルギー人。
当然ながらそれらのレア盤とか欲しかった。個人経営の中古レコード屋とかあれば、別にベルギーのバンドでなくてもベルギープレスのEP盤なんかを探したかったのですが…見事にこけたわけです。ブルージュはそういう街じゃなかったのでしょう。
今夜はせめて、部屋で偉大なるユニヴェル・ゼロのセカンド・アルバム「Heresie」で暗黒ゴシック世界に酔いしれます。
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フランスでは多分一番の大型CD店であるフナック(Fnac)がここにもありましたが、街の景観に合わせた色合いになっていますね。
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この犬を連れてる兄ちゃん何度も見かけたのですが、この風貌だときっとメタルバンドの方ですよね。
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でかい建物がたくさんある、街の中心部の方へ。
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マルクト広場が近づいてくると、もう馬車だらけですよ。パカラッ、パカラッ、パカラッ…この蹄の音が良い。
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賑やかな地帯なので様々なお店もありますが、当地の名物ベルギーワッフル。
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いくら名物でも私がこんな甘そうな物を食べられるわけもなく、ビール呑みながら友人が食べてる所を眺めていました。
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この先が…活気が凄い、石畳のマルクト広場。
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ひゃー、おうちが綺麗!!
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冬期間、多分クリスマスの前後だけかと思いますが、ヨーロッパでは多くの広場がスケートリンクになりますね。
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夜のスケートリンクも綺麗です。
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怖い人と記念撮影する子供達。
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そしてそして!ブルージュの目玉と言えるのがここ、"鐘楼塔"(Belfort)。
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下には模型もあり、
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横には"サルバトール・ダリ美術館"(museum-gallery xpo Salvador Dalí)があります。
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スペイン人のダリですが、その知名度はあまりにも世界的…ブルージュにも美術館があるのですね。
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楳図かずお先生も大好きだと語っていた、ダリの世界へ…
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さていよいよ、高さ83mのてっぺんへ登ってみましょう。
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中庭、
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ここから並びますが…
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古い建物なので70人までという入場人数制限があるそうで、列が全然進まない!一休み。
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入る前に各国語で案内がありましたが、フランス語の『ようこそ』に当たる『BIENVENUE』がスペルミスされている!(Eが抜けてる)
こんな観光名所でも間違えられているくらいだし、すぐ隣の強国・フランスの言葉が通じない所が本当に多いのも意外でした。
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受付へ。
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366段の螺旋階段は狭いし疲れますが、
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要所要所に立ち寄り所があって、飽きさせないようになっています。
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自分が今どの位置にいるか、それぞれ部屋の入口に表示されています。
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ここは中間部分の宝物殿。建物自体が宝物ですが。
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美しいブルージュの旧市街を見下ろせますよ!
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さらに昇って…
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これが美しい音色を響かせている、カリヨン!
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天気が悪くて、遠景は霞んでました。
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帰り(下り)はあっという間でした。
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空高くそびえる鐘楼塔、夕方になり…
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そして夜のライトアップ。美しい。
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ここで一つ、短い動画も。友人がこんなの撮ってくれてました。


またもやタンタンが現れる、ここは膨大な種類を誇るベルギービールも全種類網羅しているという"ツービー フードショッピング"(2be - Foodshopping Brugge)。
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ベルギー製品のみを扱うお土産屋で、一階はベルギーチョコやタンタングッズなどを扱っています。
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そして外通路には、ズラッとベルギービール。
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私は日本でベルギービールを見つけると嬉しくてすぐに買う方ですが、ここまでいっぱいあるともう、有難味が無いし選べない!
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実際、見た事ないビールを撮っておこうと何枚かシャッターを押したのですが…いっぱいありすぎてこんなのナンセンス。すぐに止めました。
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奥の方に進むと、扱っているビールを呑めるバーもあり、
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楽しそうですね~。
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さらに奥のテラス席も、いい感じだ!
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地下には秘密基地のようなビール販売コーナーがあり、ここが本当に凄い。
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本当、種類が多すぎて最初から狙いの品があったわけじゃないので選ぶ事すら出来ず、結局何も買わなかった…
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お店に置いてあったスクーターもベルギービールの装飾でした。
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また適当にブラブラ歩いてみましょう。
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このようなアダルトグッズの店が通りに堂々とあるのは日本と違いますね。
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ボギーや、モンローが迎えてくれる店。近くにリムジンも停まっています。
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夜になると…
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ライトアップされた街並みがまた綺麗。
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こうなると同時に、ベルギービール呑みまくり時間のスタートですね。
これらの写真を見てもらいたいのですが、こっちのバーなどではやたらとジュピラー(Jupiler)が看板に使われていたりして目立ってました。
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スーパーでも大量に置いているし、ジュピラーなんて今まで安いベルギービールというイメージしかなかったのですが、本場でここまで人気が高いとは…
ベルギーまで来て、何かBUCK-TICKの初期の名曲ジュピター(JUPITER)が頭で鳴り響いて困りました。

"The Druid's Cellar"に入店してみましょう。わー、いい感じです!
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ビールを次々と呑み…あ、そうそうヨーロッパのこの手のバーでは、食べ物はほぼ置いてません。
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2軒目はここ、"T' Brugsch Bieratelier "
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こちらのビールの美味さはもう、悔しいです。何で日本はこうじゃないのかと…
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ベルギービール好きにとっての聖地は当然ベルギーであり…やっぱり最高!!
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ここも良い店でした。お薦め!私もまた行きたい!
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次のバーを物色していたら、ここ"Old Bruges"で…懐かし嬉しい、日本語を発見!
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しかし『ドイツ語 メニューカード レストランで』と書いてあり、日本人である私にも意味不明。

酔っ払って見る夜のブルージュの美しさも、半端じゃないぞ…
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それからまた、"The Druid's Cellar"へ舞い戻りました。
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今度は違う席で、また呑んで…
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実はこの店は奥行きが広い。
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トイレに行った時にか、連れがビリヤード台があるのを見つけちゃって…
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何と私まで、人生初のビリヤードをやらされましたよ!!
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文科系一辺倒な人生を歩んできた私は、ポール・ニューマン主演の映画「ハスラー」は2本とも観てるし、前川たけし先生のビリヤード漫画「ブレイクショット」だって読んでましたけどね…自分でやりたいなんて露ほども思った事なかったのに、押し切られた。

店の外では、フランス語を話せるお姉さん達と友達になりました。一応、授業では全員がフランス語も習うらしいんですよ。
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もう、モテモテです。
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写真を何枚か撮ってたら、『日本人は写真ばかり撮るって本当なのね』とか言われました。あれ、私は特に日本人だと自己紹介していないしフランス語で話しているのですが…まぁ、私は世界中のどこに行っても日本人以外に間違えられた事がないほど日本人顔なんですよね。
それにしても、つい近代までほとんどが白人国家の植民地で見下されていたアジアの国々。その中でまだ植民地にならず列強だった我等日本国の祖先も、ついに迎えた国の危機に立ち上がって戦い、しかし欧米諸国(+中国)に敗戦。日本国民は洗脳されていきました。都市空爆で国も人も破壊し尽くされ、原子爆弾の実験台にまでされても『日本は悪い国だったのだ、それをアメリカ様が解放してくれたのだ』と本気で信じてる奴があふれるほどにまで。
そのまま世界基準で見て、あまりにも小さく弱くてカッコ悪い存在だったアジア人ですが、ここまで世界で活躍出来て尊敬もされるようになったのは1973年以降の事。つまり、全てはブルース・リーが変えてくれたのです。

さらに夜の街を歩いていると、
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大音量でタンゴが流れていました!個人的には「バンドネオンの豹(ジャガー)」その他 、あがた森魚さまの曲でおなじみのリズム…近づいてみると、町民達が集まって踊っているわけですよ。
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日本だと町民達がこのように一緒に踊るのなんて、夏の盆踊りなんかで年一回くらいの物でしょうけど、ここでは日常的にやっているような感じでした。

クリスマス前だったので、サンディ・クローズ(鋭い爪を持つ男)も不気味に蠢いていました…
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猫、狐などの動物を看板に使っている店。
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このように美しい街並みなので、屋外でも呑まなきゃならぬのではと提案し、酒屋へ。そこでまたブルージュのギャル達と知り合う一幕がありました。日本人が夜の酒場でビール物色しているのを、地元女性として興味持ってくれたのですね。
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彼女たちもフランス語を話せたので、そうだあれを聞かなくては…と思い出し、
『あなた達のベルギーが生んだスター、ジャン=クロード・ヴァン・ダムはお好きですか』
と質問。そしたら二人はこちらには分からないフラマン語で何か話した上で、笑いながら『はい、好きです』と答えてくれましたが…そう、それでいい…ヴァン・ダムは笑われてなんぼ。

いや、私はブルース・リー関連映像を片っ端から探して観まくっていた中高生の頃にリーの他、ジャッキー・チェンやジェット・リーその他のスーパースターが生んだ名場面を集めた作品「死闘伝説 TURBO!」で知ったのが始めだったかな。
あそこで使われていた「シンデレラ・ボーイ」(No Retreat, No Surrender)の映像が素晴らしくて、もちろんその映画自体も大好きになって何度も観ました。「ベスト・キッド」のパクリみたいな映画ですが、先生役がブルース・リーの霊だったり、これまた素晴らしい青春映画でね…もちろん、悪役だったヴァン・ダムの演技が光ってて、あの股割りも衝撃的でした。
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それから他のヴァン・ダム映画を観まくりましたが、結論として「シンデレラ・ボーイ」を大きく超えるような作品は見当たらなかったし、低予算にてテキトーな企画を投げっぱなしで作品量産してるのが分かり、大方の評価通り彼が出てるだけでB級アクション映画だと分かる始末になってましたからね。
いや、ブルース・リー以降の全てのアクション俳優に言えるでしょうが、どなたもリー様と比べなければ充分に凄いアクションをやっているのですよね…
でもヴァン・ダムはこれでスター気取りなら勘違いではと思っていたら、2008年の「その男ヴァン・ダム」(JCVD)ですよ!
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製作総指揮も担当した映画でヴァン・ダムがヴァン・ダム自身を演じた、その内容は自虐的そのもので、娘すらも『学校で父親がヴァン・ダムだと笑われる』といったネタが出てくるんですね。つまり『B級』のカテゴリーから抜けられない自分をギャグとして捉えられるようになったわけです。新境地を切り開いたあの映画は良かったなー、改めてヴァン・ダムを好きになりました。

…もっとも、普通はベルギー出身の映画人で言えば大女優オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)が出るのでしょうが、彼女はベルギーで産まれ育ったものの国籍はイギリスだし、全然ベルギーのイメージが無いんですよね。ヘプバーンほどの知名度はないけど、彼女と違ってリアルタイムで観ているベルギー人であり、個人的には大好きなのはエミリー・ドゥケンヌ(Émilie Dequenne)。「ロゼッタ」「ジェヴォーダンの獣」は大好きですからねぇ。
でもこの時はドゥケンヌのドの字も出さず、ブルージュのギャルとヴァン・ダム談義をした後、外で呑んだビールは有名所ですがレフ修道院のアビィビール、レフ(Leffe)に、
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ブルーセム・ビンク(Bloesem Bink)、
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Forestinne Ambrosia、等。
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あとで帰り道には、車で大型スーパーに寄ったのでもっともっと大量のベルギービールを仕入れて帰りましたけどね。
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定番のシメイ・ルージュ(La Chimay Rouge)、デリリウム・トレメンス(Delirium Tremens)、
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それからキュベ・デ・トロールス(Cuvee Des Trolls)などは箱買いです。いくらユーロが高いとはいえ、こちらで買うビールの値段は安い!凄い種類と美味い物だらけだし、ビール好きには天国!
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他にハウデン・カロールス・クリスマス(Gouden Carolus Christmas)、
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パウエル クワック(Pauwel Kwak)はグラス付きのを買いましたね。
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ベルギービールとて外れはあるのですが、やっぱりこれは美味い!
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他にギロチン(Guillotine)、
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日本でも扱っている所が多すぎてレア感は全く無いものの、値段は半額以下のシメイ・トリプル(La Chimay Triple)も買ったりして…
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これは慣れた味できっちり美味い。
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おっとブルージュの街並みに戻って路地をさまよい、
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"Flemish Stew House"でフリッツ。味付けは2種類試してみましたが、やっぱりベルギーはモノが違う美味さ!
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とはいえ当地の食事では失敗もしています。同行している友人がネット情報を検索して、『安い店』として案内してくれた"HEMA"。
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"IKEA"みたいな店の食事コーナーなのですが、この手の安い所は危険な香りが…もちろん屋号の通り、『ヘマ』する事になるのです。
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確かにユーロ高の中で観光地にいるとどこで何をしても高いのは辛かったものの、欧州まで来ているのだから、わずかばかりの金をケチって数少ない食事の機会を無駄にすべきでないと思います。

ここに並んで、まだマシだと思える物を選んで会計。
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うわー、どれも不味い…
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極めつけはこのパスタ!明らかに大量に茹でておいたのをチンしてソースかけた代物。辛いなぁ…花のヨーロッパまで来て、惨めな気持ちになりました。
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ブルージュともお別れの時間が近づきました。お土産を少し買っていきましょう。
この街は何とベルギーにおいてすら『チョコレートの首都』などと呼ばれ、チョコ屋さんが多いのですね。何とまぁ、いらない店が…私はこの世からチョコレートが消滅してもまるで困らない人ですからね。
でも喜ぶ人がいるのなら、お土産を買ってみましょう。名店だという"Dumon Chocolatier"へ…
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するとこの店員さん、私の顔を見てこの店にはベルギーの何とかって球団にいるサッカー選手のカワシマがよく来るよ、なんて言って写メを見せてきたわけです。ゴールキーパーでどうのこうの言ってきたので、日本の守護神でカワなんとかって聞いた事あるような気がした私は、分かったふりをしてしまいましたが…
後で判明した所によれば、私が聞いた事あったキーパーはカワシマじゃなくてカワグチでした。いずれにしろ顔なんて全然知らないし、サッカー選手なんてカズとイチローくらいしか知らない私、間違えてました。
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ちょうど2014年6月現在、サッカー好きには一番のイベントなんですか?ワールドカップが開催されているみたいじゃないですか。サッカーがヨーロッパほど国民的なスポーツじゃない日本ですら大騒ぎで連日その報道ばかりじゃないですか。
メジャーなスポーツであるからこそ勘違いされがちですが、誰もがサッカーに興味あると思ったら大間違いである事を、声を大にして訴えたい。この時期になるとよく聞く単語のフィファって、一体何ですか!?
ヨーロッパでも有名な高橋陽一先生の「キャプテン翼」を生んだ国から来た者がこんなで申し訳ない気持ちもあるし、もし私がサッカーだの野球だのを若い時から好きになれていたのなら、もっと疎外感の少ない人生を歩めたのかもしれないとは思います…
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店の目印は、これ。この広場の前にありました。
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これでもう、ベルギー王国のブルージュとお別れ。
…って、車での帰り道を間違えて、アレっと隣国のオランダに入国しちゃいました。特に検問とかないからね、間違いに気付いてその後でUターンして戻りましたけど。この道端に居たサンタが、初めて行ったオランダで車窓から1枚だけ撮った写真でした。
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  1. 2014/06/18(水) 23:59:51|
  2. 旅行・紀行・街
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トキワ荘(66) つのだじろう 7 西条真二 1 「キガタガキタ!~「恐怖新聞」より~」

今夜はつのだじろう原作、西条真二漫画の、「キガタガキタ!~「恐怖新聞」より~」(秋田書店刊)です。
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名作「恐怖新聞」の後、ずーっと時間が経ってつのだじろう先生が漫画家としてちょっとアレになってから描かれた続編も紹介した所ですが、今度は別の作者によるリメイク作です。
あの「恐怖新聞」を原作にした新たな漫画に挑戦したのは、西条真二先生!かつて佐竹雅昭を主人公に、他にも実在する格闘技界の人々を登場させて描いた緒田太一原作の実録漫画「となりの格闘王」や、料理を題材にした凄いバトル漫画「鉄鍋のジャン!」(→「鉄鍋のジャン!R頂上作戦」)などで知られる西条先生が、オリジナルへの愛情を持ちながら現在の技法で描いたスピンオフ…
結論を言ってしまえば、これが大成功しています。

初出の連載はもちろん週刊少年チャンピオン。創刊40周年記念企画として2009年に読みきり作品を掲載したのが大絶賛されて、2010年から翌年までの連載作品となりました。単行本は全4巻。
今度の主人公は鬼形冥(きがためい)。つのだじろう先生はアナグラムで"霊が来た"(れいがきた)となる鬼形礼という名前にこだわっていましたが、そこはあっさり変えました。とはいえ、やはり『鬼形一族』。オリジナルの鬼形礼は童貞で死んでいるので子孫ではなく、つながりは不明ですが親戚ですね。

鬼形冥が14歳の誕生日を迎えた9月31日(架空の日付ですね)の深夜0時から、恐怖新聞が届くようになりました。やはり一回の購読料は百日分の寿命で、内容は翌日に周囲で起こる災いの予言。
ただし、その予言が外れた場合は百日分の寿命が奪われないという新ルールが出来ていて、冥は被害者を助けると同時に自分の寿命を守るため恐怖新聞の予言と戦う…という話。礼と違って熱い性格だし、恐怖新聞に対して恐れず徹底的に逆らうのです。

設定は現代。現実の時間に合わせて描かれていて、恐怖新聞は三十五年発行停止となっていたとありますが、やはり「恐怖新聞Ⅱ」などの続編は無かった事にされていますね。
絵柄も現代風でポップなので、ヒロイン達が可愛くて巨乳なのが嬉しいのですが、旧作の禍々しい暗さや怖さは影を潜めてしまいました。内容も恐怖漫画というより、悪霊が相手のバトル漫画といったテイストか。
さらに旧作のファンとして衝撃的だったのは、恐怖新聞の姿までが擬人化されて物凄くスタイルの良い全裸の少女である事!肌は全て新聞紙ですけどね、鬼形礼時代のポルターガイストとは比べようもない、美しい恐怖新聞ですよ。これなら取り憑かれても嬉し…
いやいかん、それが悪霊の手段でしょう。わりと饒舌だったポルターガイストと違って奇声しか出さず会話も出来ない奴で、しかし鋭い歯を持っています。その歯で購読料である百日分の寿命を食べる描写も、驚きましたね。
考えてみれば人の寿命なんてどれだけ残っているか分からないわけで、今までの恐怖新聞は本当に寿命が縮まっているのか分からなかった。それを目に見える形で表現してみたのでしょうが、発想が凄い。

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クラスでは気味悪がられて孤立している鬼形冥ですが、悪霊を通して彼と関わった後に惹かれるようになる女子中学生達が三人います。作品のヒロインという位置付けですが、どいつも癖があり過ぎ…
ストーカー的なメガネっ子の首加世、グロテスク趣味で悪霊をペットにしている真淵沢妖湖、ホラ吹きで毒舌の吹石真洞

それから敵対する奴はバリエーション豊かですが、恐怖新聞そのもの以外に人に不幸を成す悪霊が踏み切りアンジー等多数出てくるし、もう一人の恐怖新聞読者である予言者バンドー、恐怖新聞の亜流で希望新聞虐殺新聞不幸新聞、それに西洋の悪魔も出ますが『合わせ鏡の悪魔』で名前がウエクサって…つまりあのミラーマンこと植草一秀氏のパロディ!
歴史上の人物の怨霊などが出てきた時は鬼形と真淵沢で徳川家康に賞賛されたり、その他いくつもの怪異と戦いながら進んだ「キガタガキタ!~「恐怖新聞」より~」ですが…

第43話で、予告もなくいきなり最終回を迎えてしまいました。その上、最後の9話を収録するはずだった単行本第5巻は未刊のまま全4巻で終了。こんな事もあるから、ちゃんと連載を少年チャンピオンで読んでて良かった。しかしつのだじろう先生と西条真二で何かトラブルでもあったのか、事情は全く不明。
あの「恐怖新聞」を新しい作品に生まれ変わらせて現在の読者を楽しませた上で、恐らくは旧・恐怖新聞を知らない人達にも興味を持たせたでしょう。つのだじろう先生本人が描いた続編が酷かっただけに、この素晴らしいスピンオフは嬉しかった…いつか完全版の形で単行本化して欲しいし、さらに連載再開して続編を描き続けていって欲しい、価値ある一作でした。


ボクの100日………!! ボクの魂 ボクが…喰われる
ボクの100日……いやただの100日ではない
失ったのは「寿命」ではなく「幸せ」だ
ボクが送るはずだった100日分の「人生」だ



  1. 2014/06/14(土) 23:00:46|
  2. トキワ荘
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トキワ荘(65) つのだじろう 6 「恐怖新聞 平成版」

もうちょっと恐怖新聞関連が続きまして、今夜のつのだじろう作品は「恐怖新聞 平成版」(講談社刊)です。
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つのだじろう先生のオカルト系漫画としてはもう一つの有名作品「うしろの百太郎」と共に『平成版』なんてのを描くアホな企画が行われ、いずれも2002年に全1巻で単行本化しているのです。

インターネットや携帯電話の普及でもはや新聞の影響力も落ちている21世紀…しかし恐怖新聞は今も形を変えて発行されていました。
そう、携帯メールなのですが、この思いつきだけで描いちゃった作品ですね。というか、それだとタイトルを『恐怖メール』に直さなくていいんですか!?まぁ携帯を潰して捨てたら、昔ながらの紙の新聞が届きましたけどね。

今度は元祖・鬼形礼が死んで二十数年後という設定で、鬼形の生まれ変わりで同姓同名、学校名も同じ石堂中学校に通う鬼形礼が主人公。しかし鬼形、いくら生まれ変わっても毎度の人生で恐怖新聞に狙われるのか…。
メールにしても新聞にしても1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まる設定は同じ。ただしあまり話題にならなかった続編の「恐怖新聞Ⅱ」は無かった事にしているようで、最初の「恐怖新聞」から続く物語です。

「恐怖新聞 平成版」は2話が描かれていて、1話目である「恐怖の携帯メール」では、メール形式に進化したポルターガイストが『人間にとって一番恐ろしいもの』を鬼形に諭して終わります。霊魂より恐ろしい事はいくらでもあると教え、味方と信じた人に裏切られて陥れられ、真実を説明しても誰一人として信じてくれない一人ぼっちの状態…これが一番恐ろしいと鬼形も悟るのですが、それをポルターガイストが教えてどうする!
歪んだ顔の悪霊、ポルターガイスト。こいつもこのようにすっかり丸くなり、同時に影が薄くなっています。

単行本の後半部分にあたる2話目は、「猫女御の怪」
恐怖新聞や恐怖メールに絡めながら、動物を介して伝染する悪霊菌の恐怖を描いています。これは現実世界でもペスト、狂犬病、エボラ出血熱…その他多くの動物からくる感染病が人類を脅かしてきた歴史もあるので共感しやすいかも。
特に危険視されているのが、猫!あの可愛い猫ちゃんが…冒頭から槍玉にあげられています。化猫的な分かりやすいお化けも出ますが、それより日本でも犬と違ってこれだけ野良で生きる事も可能な猫。野良に限らずあらゆる猫が百%人間にうつるウィルス・病原菌を持っていて運びまくっているという説明の方が怖い。

皆さんも、世の中に猫を盲目的に可愛がる人がどれだけ多いかは目の当たりにしていると思います。もちろん飼っている方も多いでしょう。そんな人には作中の人物が動物について語る、このセリフを捧げましょう。
『本来は野生のモノ・・・・人間が動物を飼うという事は・・・・
 かわいいからとか 寂しいから・・・・と人間の勝手な都合で動物を奴隷にしている訳だ!
 犬猫が口が利けたら飼い主になんと言うと思う?
 おまえなんかに飼われたくない!と言うとは思わないか?
 感染症は動物たちの 人間のエゴに対する無言の逆襲なのさ』

と。動物を飼いたいと思っている方は、もう一度考えてみた方がいいかもしれませんね。

過去の名作の知名度を利用して一儲け…的に描かれたこの作品はやはり漫画としての魅力に乏しいわけですが、終わり方もひっどいですよ、この「恐怖新聞 平成版」
「恐怖新聞」「恐怖新聞Ⅱ」(「恐怖新聞Ⅱ」&「真・恐怖新聞」)→そしてこの「恐怖新聞 平成版」と、それぞれ15年ほどの間を空けて描かれたこのシリーズを続けて読むと、つのだじろう作品の衰退の歴史をよ~く学ぶ事が出来るのでした。


断ればやめてやるとでも思っているのか ムダだ!ムダだ!
恐怖新聞は地獄のメッセージなんだ!
人間の都合など知っちゃあいない!



  1. 2014/06/10(火) 23:00:48|
  2. トキワ荘
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トキワ荘(64) つのだじろう 5 「恐怖新聞Ⅱ」

今夜はつのだじろう作品、「恐怖新聞Ⅱ」(秋田書店刊)です。
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はい、タイトルでお分かりの通りつのだじろう先生が前回紹介した「恐怖新聞」が終了してから約15年も経って安易に作っちゃった続編作品…という印象が正直強いですね。
初出は1990年から1993年まで続いたサスペリア(秋田書店刊)の連載で、単行本は全6巻。作中の時間軸では鬼形礼が死んでから11年後という事になっていますが、この中途半端な誤差は何でしょうか。

前作に比べて まず画力の劣化が著しいのですが、加えてこのくらいの時期になると自分で描いてない部分も目立つのですね。アシスタントが代わりに描くのはもちろん構わないのですが、これはあまりにも…つのだ先生の作風に似せようとすらしてないし、下手すぎるキャラが所々に出てきます。
別人が描いた下手な絵を挿入するのは、今では漫☆画太郎先生得意の手法として知れ渡っていると思いますが、あちらはギャグでやっているのに対してつのだじろう先生は真面目に(結果は笑えてしまうとはいえ)やってますからね。

さて今作の主人公は女性!"京府高校"(きょうふ高校w)に通う一年生の本堂幽子です。
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前作で鬼形にとり憑いて殺して霊界へと去った恐怖新聞の配達者・ポルターガイストですが、また普通にこの世にいます。
今度はこの女子高生にとり憑き、恐怖新聞を配達し始めるのです。鬼形の時以上にスピーディーな展開で、霊のせいで一話目で母親が死に、二話目で父親が死んで幽子はあっさり天涯孤独の身になってしまいました!
不幸はまだまだ続き、三話目で京府町四丁目四四の一軒家も失った幽子ですが、クラスに田垣史人という男子が転校してきてからが本筋か。鬼形礼に瓜二つの田垣には鬼形の魂が宿っている事が判明し、幽子と二人で恐怖新聞と戦う決意をするのです。

ところで幽子は何と、恐怖新聞にペンで字を書いてポルターガイストに注文を付ける試みをしています。鬼形についての質問をするのですが、もう一つ驚くべきはさすが女子高生というべきか…ポルターガイストに向けた文章の最後に、ハートマークなんか付けていましたよ。
幽子の周りの人は次々と死んでいきますが、スケ番グループの番長・北野武子は幽子自身が殺人をした事にされますね。はい、ここでもう一度、番長の名前を見てみましょう。あのビートたけしの本名に、『子』と付けただけのネーミング!そしてこのスケ番グループのザコ達の絵があまりにもひどすぎる!!

殺人犯にされて警察からも追われる身になった幽子は、日光の中禅寺湖に飛び込んで死のうとしますが、華厳滝がポルターガイストになっている!さらにそれを追った鬼形共々、恐ろしい妖怪のババアに襲われます!しかし鬼形の守護霊さまが手を貸してくれて、ババアの体は大爆発。命は助かりましたが、この勢いで鬼形はポルターガイストと心中を図り、滝の中に消えました。
結局鬼形は力及ばず無駄死にする事となりますが、霊魂となって幽子の周りをウロつくも気付かれず…それでも蔭ながら幽子を守り、悪霊を追って地獄に行った時にポルターガイストを発見しますが、奴は一体の霊魂ではなく悪い霊魂たちが合体して強力な霊団だったと判明!

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学校の先輩・御前零士(ごぜん れいじ!)だとかインチキ霊能者・姫小路綾乃だとか、まだまだ怪しいキャラクターが出てきます。
旧・恐怖新聞と同様に、本堂幽子は出るものの本筋とはストーリー的に関係のない短編怪談なども挿入していたかと思うと、3巻の最後の話で幽子は恐怖新聞によって唐突に殺され、バラバラ死体と化しました…ええーっ!

それから幽界で自分の前世や守護霊さまとも対面し、霊界で結婚させてもらって強力な霊力が授かります。結婚相手は、言うまでもないでしょうが先に死んでいた鬼形礼!二つの魂が合体して一つになるのですが、世にも不思議な結婚式は2人とも全裸になり…いわば幽霊のセックスか、これは神々しい。
ここまでで「恐怖新聞Ⅱ」パートは終わり。まだ4巻の冒頭なのですが、そうです、続編の続編となるパートに続きます。その名も、「真・恐怖新聞」。つまり便宜上単行本では「恐怖新聞Ⅱ」のタイトルで全6巻にまとめられていますが、実は
「恐怖新聞Ⅱ」「真・恐怖新聞」と続いているのです。

物語の途中で主人公が二人とも死んだこの作品ですが、前述の通り死亡後は二人の魂が霊的に結婚。
九重みやびという、新しい人物になって現世に帰ってきました。また少女の姿をしていますが、同じく『九重みやび』を名乗る幼女、そして青年も出没しています。これはどういう事か?
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…その前にこれが男版・九重みやび。霊魂や超常現象は絶対に存在すると訴え続けているつのだじろう先生ですが、こんなうさんくさい風貌の男が『きみの来世に強力な縁を持つ者だ』とか言って現れても、人は逃げるだけだと思いませんか!

九重みやびという存在のタネをばらせば、『合体霊魂』といって同種の魂が霊魂が結婚してひとつになった霊体。肉体を持った人間の姿で現れますが、霊なんですね。
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色々な人間の身体に飛び込んで使うので誰にでもなれるそうですが、基本的にはこの三人のうちどれか。

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(5、6巻の巻末には『つのだじろうスペシャル 私の恐怖体験』というノンフィクション漫画も収録されています)

ところで女版・九重みやびの胸ワッペンには『KYOFU SHINBUN BUSTERS』と書いてあります!いや、つのだ先生は英語が苦手みたいでBASTERとなっていたりのスペルミスが目立つのですが、これも霊界の仕業でしょう。
ゴーストバスターズみたいなノリですが、本当にそんな感じ。恐怖新聞の行く所どこへでも現れ、悪の霊団に挑むという幽霊退治の話になっていきました。

こんな牛と鬼が合わさったような奴も登場し、異界で霊能力を使って戦う…これは「幻魔大戦」的で壮大なバトルが繰り広げられるのか!?
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それがイマイチ盛り上がらないのですが、精神論的な戦いというか地味ながらこれはこれで有り。
そして九重みやびは、悪の霊団の本拠地を発見、そして殲滅する事に成功するのです!霊能力は使い果たした九重みやびですが、ラストで人間として転生。とりあえずはハッピーエンドで終わり、読者はまた一段、霊界について詳しくなっているのでした…


いい気になるなよ!人間に配達する『恐怖新聞』を撲滅したなどと…!!
あんなものは未来永劫 いくらでも出せるんだ!
『恐怖新聞』は必ずまた あらわれる!



  1. 2014/06/06(金) 23:59:19|
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トキワ荘(63) つのだじろう 4 「恐怖新聞」

今夜はつのだじろう作品、「恐怖新聞」(秋田書店刊)です。
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前にも書いた通り、つのだじろう先生は本当に幅広いジャンルの漫画を手がけている一流漫画家なのですが、この恐怖漫画によって"オカルト漫画家"という烙印を押される呪縛を受けたのです…それだけ印象深い名作であり代表作が、この「恐怖新聞」
1973年から1975年までの週刊少年チャンピオンで連載され、単行本は少年チャンピオン・コミックスで全9巻です。長さは色々な話が、序章(プロローグ)から始まる連作形式で進みます。

主人公の鬼形礼は、"石堂中学校"に通う中学生2年生…だと思ったら、あれ1年生となっている時もあったり、おっと、学校の看板も良く見ると『私立』になってたり『都立』になってたりしてる。きっとこれも霊の力に惑わされた結果だと思いますが、まぁどちらでもいいでしょう。
とにかく中学生の少年・鬼形は、超常現象をバカにして信じない側の人間だったのですが、信じるようにならざるを得なくなりました…彼の元に、毎日午前零時になると『恐怖新聞』が配達されるようになったのだから!
この恐怖新聞には、翌日などに起こる恐ろしい事件の予言やその他霊関係などの記事が書かれており、何と1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まるという恐ろしいものでした。

恐怖新聞の内容…それはそのまま各話の内容と同じくなりますが、分類があります。
白の頁(霊の世界)、赤の頁(怪奇の世界)、青の頁(宇宙の世界)、黒の頁(伝説の世界)、紫の頁(悪魔の世界)
と5種類があって、幽霊以外にもUFO話だとか西洋の悪魔だとか、つまりオカルト系を幅広く取り扱っているのです。基本的には鬼形礼が様々な形の不幸や恐怖に巻き込まれていくのですが、ただの狂言回しで登場するだけの短編もあるし、生きている人間の殺人鬼も登場します。
とにかく面白く読みながらも超常現象の勉強になりますよ。ええ、つのだじろう先生は説明上手でもあるのでしっかりと知識が身に付き、ちゃんと全巻読んだ人はそれなりのオカルト通になれますね。
寿命を縮められ、やがて若死にする運命の鬼形が、せめて恐怖新聞に書いてある内容を我々読者に見せてくれる…というのが本作の内容。

そりゃ読みたくないでしょうが雨戸までぶち破って部屋に入るし、どう抵抗しても無理矢理読ませる生きているような恐怖新聞。これにはちゃんと配達者がいまして、それはポルターガイスト
歪んだ顔だけの悪霊で、生前は新聞配達人だったそうです。毎晩恐怖新聞を届けて鬼形の寿命を奪い、もちろん死ぬまで届けるのが目的ですが、鬼形が疑問に思う事象があると現れて教えてくれたり、穴の中に閉じ込められた時は何と脱出方法が書かれているなどアドバイスをくれたりと、意外にも優しい所があります!
クラスメイトに不幸の手紙の事で聞かれた時は『ポルターガイストの霊を呼んでどうなのか聞いてみる』とかって言ってますが、あんたそれ「ドラえもん」じゃないんだから…と思うほど!いや意外と部屋に帰るといる頼もしい(恐ろしい)存在、という部分でドラちゃんの恐怖版をと意識して描かれたのかね。
ポルターガイスト、はたしてこいつは敵か味方か!?…って、さすがに敵以外の何者でもないか。

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定期的に出てくる青の頁。つまり『宇宙の世界』はこの作品としては本筋ではないのですがUFO編とも言うべき内容で、これが私は大好きなのです。
鬼形は宇宙とのコンタクトマンであるエリナ松岡という、地球人ながら『円盤から降りてきた』『宇宙人たちとお話ができる』等と自称するミニスカワンピの美少女と出会い、様々な事を教えてもらうわけですが…
つのだじろう先生も実在するコンタクトマンに取材してなるための条件や指令の受け方などを調べたと言うものの、その内容はうさんくさいの一言!見た事がなくても霊だとか祟りの存在は我々、けっこう信じている所があるじゃないですか。でもやはり、宇宙人関係はネタにしかならないんですよね…

ある秘密機関が"宇宙連合"(という、科学の進んだ宇宙人達による地球の国際連合みたいな組織があるそうで)の『地球計画』を邪魔しているだとか、フリーメイソンの陰謀並に知ったらマズい事が色々と書かれています。いきなりテレポートで消えたと思ったら、何と恐怖新聞に『エリナ松岡から鬼形礼君へのメッセージ』が掲載されていますが、何で!?
3巻に収録の青の頁、「北極点の謎」で鬼形が銭湯…それも何と"聖徳湯"に行き、空飛ぶアンパンを見たとかって騒ぎながら登場するのは聖徳十円!つまり同じつのだじろう作品で「泣くな! 十円」のあいつがゲスト出演しているのはご愛嬌。
後半は青の頁が全然載らなくなって、エリナ松岡の正体や行く末も判明しなかったのは残念でした。

鬼形のクラスメイト達は悪霊にとりつかれた事も無いし怖さを知らないから気軽に怪談会を行ったりもしますが、当然酷い目に遭います。
これは描いている事の全てをガチで信じている、素晴らしいつのだじろう先生からの警鐘。心霊研究家でもあり、霊の怖さを嫌というほど知っている作者が、少年達に興味本位で近づくのは危ないと教えてくれているのです。ええ、ここは本当に首尾一貫しています。

そして4巻の「笑う骸骨」…まず、ずーっと前にも書いた通り、つのだじろう先生は梶原兄弟(梶原一騎&真樹日佐夫)に監禁され、詫び状を書かさた事件があるじゃないですか。
やっぱり怒りが収まらなかった(と思われる)つのだ先生は、この話に"あばれ梶川”こと梶川市之進なる『梶』の付く乱暴者を登場させて、町民達が『かかわりあいになるな!うかつにさわると首がとぶぞ!!』『見さかいもなく刃物をふりまわすからねー お~コワ!!』と逃げているのが、一部の好き物達の間で伝説となっていますね。

ついに来た紫の頁(悪魔の世界)は、4巻の半分を占めて5巻まで続く大作が「悪魔のカード」。悪魔払いを描いていて、映画「エクソシスト」からの影響が大!
鬼形はクラスの女子、家がカソリック教会の東さんに頼まれて、神父である父が外国に行ってる間はママと妹の女3人だけになるから泊まりに行きます。女子から泊まりに来てと頼まれるなんて何と羨ましい…家族も女ばかりだしエロ漫画にもなりそうなシチュエーションですが、鬼形はあくまで暗い。
そう、少年漫画でここまで暗い主人公も珍しい。ほとんど全ての場面で険しい表情、顔には線が入って影を作っていますからね。悪魔は鬼形にも乗り移りますが、既にポルターガイストが取り付いているわけで、鬼形の体を巡って悪魔VSポルターガイストの対決もあります。
お、悪魔憑き時の鬼形は蹴り技を見せますが、これは「恐怖新聞」以前の、「虹を呼ぶ拳」「空手バカ一代」といった名作で見た姿!大山倍達ばりの蹴りだ!

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実は私が小学校低学年の時に近所の人から貰った漫画にこの5巻だけが入ってまして、特別に思い入れがあります。あの時は心底怖い漫画だと思ったものですが、現在読んでも「恐怖新聞」はネタ的な面白さの方が勝るようになってしまいました。
この巻のほとんどを占める「名投手怪死」から、今作のヒロインである中神緑子が石堂中学校に転校してきて登場。自己紹介で『ニックネームはグリーンっていわれてました!』と言ってますが、その後誰もグリーンなんて呼んでません。"日報新聞社"在籍の記者で柔道初段空手二段の兄・洋介と共に、今後はしばらく出てくる主要登場人物となっています。

6巻の「除霊」では中神洋介が新潟支社から凄い霊能者を紹介され、鬼形もついにポルターガイストとの対決を決意し、桐法大師のいる新潟へ除霊してもらいに行くのですが…血みどろの戦いを制したのはポルターガイスト側でした。
ここで苦しめられた分、鬼形はますます苦しめられるはめに!

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物語は進んで…8巻の「交霊会」
ここで中神兄妹の因縁霊が現れるのですが、その正体は江戸時代に中神家の祖先によって殺された竹の市。彼は『七代先まで祟る』と呪詛を吐いて死にましたが、ちなみによく言う七代先の意味は子孫全部という事。子供の代は二分の一、孫の代は四分の一、と計算していけば七代先は六十四分の一。八代先は百分の一にもならないから、もはや他人同然というわけです。そして中神兄妹は、その祖先から数えてちょうど七代目。
恐怖新聞とは関係ないこの呪いによってヒロインだった緑子は死んで物語から脱落します!ちなみに鬼形も死にかけ、死後の世界のある行列を目撃する事となりました。

ここで生まれ変わりの例として、紹介されるエピソードがあるのですが、その参考文献に世界真光文明教団の「霊障と人生」なる本が使われています。そういえばそのちょっと前に『手かざし』で除霊しようとするシーンがありましたが…つのだじろう先生、こんな新興宗教まで勉強しているのですね。

さて、物語は最終エピソード「他人の顔」へ!
恐怖新聞の購読拒否もポルターガイスト除霊も諦めていた鬼形ですが、年老いた自分のドッペルゲンガー、鬼形の守護霊・鬼形庄左エ門勝豊と出会い、耐えられなくなって小泉霊媒に相談に行くと、親戚で強い霊能を持っている小泉香具耶を紹介されました。ちなみに小泉霊媒は一番最初のプロローグでも登場していた頼りない人ですが、そんな親戚がいたなら何で最初から紹介してくれなかったのか!
小泉香具耶はかぐや姫と呼ばれ、体が小さくて5,6歳にしか見えないものの鬼形礼と同い年の少女で、彼女と会った事で鬼形はまた除霊に挑戦する決心が付きました。
それから紫光山霊場を舞台に、テレポーテーションその他の能力を自在に使うかぐや姫VSポルターガイストの一大決戦。やはり足を引っ張るのは鬼形自身ですが…除霊に失敗し8巻の最後で明らかに死ぬ致命傷を負った鬼形礼!

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決戦はポルターガイストの完全勝利に終わり、鬼形礼を殺す仕事も果たしたポルターガイストは鬼形と同じクラスの女子・浜田弘子に恐怖新聞を届けたのを最後に、心おきなく霊界へ去りました。
しかしまだ、物語は続きます。何と死んだはずの鬼形が学校に登校してきたのです!元々暗かったけど前以上に暗い顔をして…実は鬼形は悪霊の霊団と密約を交わしており、バス旅行で山道の事故を手引きしてクラス全員を殺せば生き返らせてもらえるというのです。
鬼形は本当に、他人の命を奪って自分の命だけ助かる道を選ぶのか!? そして恐怖新聞の行く末は!?

最終巻である9巻の本編終了後には、『恐怖新聞心霊辞典』という心霊現象をもっと詳しく、写真と文字も付けて復習出来るページが付いています。
さらに巻末には、短編「地獄村」。何とこれはつのだじろう先生が原作者として絵は描いていない貴重な作品!絵の担当は、弟子の居村真二先生でした。

「恐怖新聞」が少年チャンピオンで連載されていた1970年代というのは空前のオカルトブームに湧いていた時代ですが、もちろんその一翼にこの名作がありました。
アニメ化やゲームソフト化、実写映画その他はずっと後の時代にも続きますが、漫画でも続編やリメイク作などが描かれているので、私ももうちょっと恐怖新聞紹介を続けましょう。


恐ろしいことです……
ぼくにとりついた憑依霊はぼくの命を百日ずつへらしながら…
むりやり「恐怖新聞」をぼくに読ませるつもりなのです!
たすけて!!
…とさけんでみても だあれもぼくを たすけようがないのです!



  1. 2014/06/01(日) 23:00:21|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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