大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

梶原一騎(60) 影丸譲也 3 「あゝ五高 武夫原頭に草萌えて」

梶原一騎原作、影丸譲也画の作品をもう一つ…今回は「あゝ五高 武夫原頭に草萌えて」(双葉社刊)です。
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初出は1978年の週刊アクション連載で、単行本はアクションコミックスで全4巻。
梶原一騎作品としてはあまりにもマイナーな本作は、設定が昭和三年(1928年)という明らかに読者になじみの無い時代であり、熊本で実在した旧制高等学校の"第五高等学校"が舞台というのもこれまた物語に入り込めない要因だったかもしれません。タイトルにもなっている『五高』はその略称で、現在の熊本大学。よって熊本大学生にはバイブルとして読み継がれているのかもしれません。
ついでにタイトルを見てみると『武夫原頭』(ぶふげんとう)とありますが、これは五高の代表寮歌で正式名称は東京帝国大学寄贈之歌、だそうです。その後に『草萌えて』と、『萌え』を使っていますが、これはオタク間で流行するより20年近くも先駆けています。
五高寮歌の出だしが、武夫原頭に草萌えて 花の香甘く夢に入り・・・と、こうなのですね。

内容は、五高の柔道部副将(実力はトップ)であり学校の支配者的な豪傑の雲井武夫が、女に惚れて周りを巻き込む騒動を起こし、またふられる…という感じの1話完結連作で続くのが基本構成で、それに東京からきた親友の桃山勉らとの友情を描く。
彼らは大酒飲みであり、すぐに"夕姫"なる飲み屋で宴会をしますが、この当時は学生服のままで学生達が堂々と酒盛りしていますね。街の描写なども含めて戦前の生活・風俗に興味ある人には面白い描写がけっこうあるのかもしれません。

主要登場人物に芥川ニヒル之介と呼ばれる先生がいますが、彼は五高に実在した教師がモデルらしいです。
五高はラフカディオ・ハーンや夏目漱石その他の凄い方々が教員していた事もある名門ですが、ニヒル之介は先輩である夏目漱石の名作「坊っちゃん」に対して
『あの作品は たんなる滑稽小説にすぎん駄作だが 阿呆な世間から不当な評価を得とる』
などと感想をもらしています。
また柔道の父・嘉納治五郎が校長を務めた学校でもあり、主人公は柔道部なのだから柔道漫画になりそうなものですが、雲井は最初から柔道の達人で敵無しなのであまり柔道自体を描くシーンはありません。まぁ、梶原一騎先生が柔道を描いたらまた荒唐無稽な内容になってしまって本作のテーマから離れることは間違いないですけどね。
それでも一応は唐手の牧野猛晴、剣道部主将との異種格闘技戦もあるにはありましたが、本作は恐らく当時の週刊アクションで同時期に連載していて好評だった長谷川法世先生の「博多っ子純情」や、または西岸良平先生のような人情系の劇画を目指しているようです。そして、それに失敗した作品なのだと思います。

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3巻から登場の重要人物は、苦学生の河田哲平
五高野球部きっての巨漢強打者(スラッガー)で九州男児、しかも貧乏でこの丸眼鏡の風貌では 「巨人の星」の左門豊作を思い出そうというものですが、河田は投手まで務めます。ただしこの青年誌版・左門は大酒飲みで笑い上戸の愉快な奴なので、寡黙すぎる左門とは性格が違った。
河田も登場してからは雲井、桃山に加わって三人の青春と友情が描かれることになりました。本作はまだプロ野球が日本に無い時代の設定ですが、河田は職業野球の結成とともに参加して成功する未来が待っているようです。

桃山は文壇で名を上げる事も書かれていますが、では主人公である雲井武夫は!?
彼の岡惚れ常習犯は作中ずっと変わりませんが、何と博徒の不知火お小夜なんて姐御までその対象になったり、鹿児島の実家に帰って初恋の人と再会したり、ヒモ付きの女給だったり…でもいつも振られるし、もちろん童貞です。
しかし、ついに!既に何度か出ていて芥川ニヒル之介先生と結婚した名妓・駒勇の妹、桜子との出会いがあります。孤児で駒勇の仕送りを頼りに阿蘇の遠縁の家に預けられていた桜子は、その家のオヤジに折檻されて育ち、まだ十二歳の時に犯された悲しい過去を持つ女でした。
雲井は就職で東京へ去った桜子を追う形となって行った両国国技館の柔道全国大会で見事に優勝。彼女が働く浅草の"黒猫"というカフェ、ここで雲井は本作で最後の大立ち回りをして五高からは放校処分を受けますが、しかしプロポーズは成功。唐突に姿を消すラストですが、二人は後年大陸に渡って馬賊の頭領として有名を馳せるのだそうです。
途中でも一度『後年の雲井武夫は大陸浪人となり 満州馬賊の一方の雄として大陸を疾駆する運命を辿る』と説明が入った事がありましたが、その馬賊となってからの活躍も見たかったですね。そしたら人情系とは別路線に行ったかもしれませんが、きっと痛快で面白い物語になっていたでしょう。


優勝杯 優勝旗だけが帰ってきて 雲井は帰らなかった………
恋に賭けて放校処分……それはそれで男の生きざまたい!



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  1. 2014/09/30(火) 23:00:01|
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梶原一騎(59) 影丸譲也 2 「白鯨」

今夜は梶原一騎作品としては少し変り種の、「白鯨」(講談社刊)。
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ええ、このタイトルを知らない人はあまりいないでしょう…ハーマン・メルヴィル著でアメリカの古典小説として名高い海洋冒険モノ、「白鯨」(Moby-Dick)を元に梶原一騎先生が構成し、影丸譲也先生が絵を描いて劇画化した作品です。
よって正確には『メルヴィル原作、梶原一騎構成、影丸譲也画』ですね。初出は1968年の少年マガジンで、単行本はKCコミックスで全1巻。
梶原一騎&影丸譲也のコンビは数々の作品を残していますが、これで組んだのが最初です。

この物語の内容に関して細かい説明は不要かと思いますが、19世紀のアメリカを舞台にして船乗りのイシュメイルを語り手に進みます。
宿で知り合った銛打ちで何と『人食い人種』のクイークェグと友情で結ばれて、共に捕鯨船ピークォド号に乗る事となりますが、他にもあらゆる人種を乗せたこの船のエイハブ船長は、過去に巨大すぎる白鯨(マッコウクジラ)のモビィ・ディックに片足を食いちぎられており、復讐の鬼と化した人物だった…
そして始まる船上での生活と白鯨との対決が描かれるわけですが、原作は難解な長編大作だし何より内容が暗すぎるのですが、イシュメイルがやけに幼い少年の設定にされていたり、適度に少年向けに改変した上で話も上手くまとめています。

当たり前過ぎる事とはいえ原作を読んでいる方には、そりゃページ数の問題と漫画の性質上キャラクター1人1人の描写が少ない事に不満を持つかもしれませんね。例えば同じ船に乗る一等航海士のスターバック…そうそう、この名前がコーヒーチェーン店"スターバックス"の由来になっている事もはマメ知識ですが、その他も主要な3名以外は全員がチョイ役扱い。
でも白鯨を憎みつつ認めている復讐鬼・エイハブ船長がいかに船員たちの反発を退けて彼らの心をまとめるのか、そしてついに大海原での人間と偉大なる自然生物、いや神の死闘。最後に生き残るのはどっちか!?
いくつかの見所を用意しつつ、原作の良い所をこの制限の中ではベストな形で描いていると思います。
ただのダイジェストとか名作文学を漫画で、というだけじゃないんですよ。少年向けには不要な鯨の生態についてのあれこれは省いて、漫画ならではの良さを『絵』で表現しつつ面白いエンターテイメント作品にしているのです。まぁ、オリジナル作品じゃないのでもっと梶原イズムを見たい読者には物足りないと思いますが。

さて、単行本といえば通常はオリジナル版を薦める私ですが、本作に関しては2004年刊行の『20世紀漫画叢書』版、「白鯨」(少年画報社刊)をお薦めしたい!
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同じく全1巻の単行本ですが、サイズがB5判な上に漫画では日本で初めてグラビア印刷が使われたという当時のカラーページを再現していて、見ごたえあります。空が夕焼けで、海とボートの皆は鯨の血で真っ赤…一面赤の世界など、とても美しい。ここで描かれる海と嵐の美しさと恐ろしさを見て、通常はあまり目立たない影丸譲也先生の画力に今一度注目するきっかけにもなると思います。

巻末には3人のエッセイが収録されています。
まず、週刊少年マガジンの創刊から関わり後に編集長となる宮原照夫氏による、この「白鯨」が生まれるまでの貴重な話。
名著「夕やけを見ていた男 評伝梶原一騎」の斎藤貴男氏、そして影丸譲也先生ご本人による当時のエピソード…
この復刻により格段に梶原版「白鯨」に対する理解が深まったし、新たな感動を覚えました。


そうだろう そうだろうとも
あいつはザコくじらどもと群れたりはせぬ……
あいつはほこり高く孤独だ!
すべての勇者がそうであるように!!



  1. 2014/09/27(土) 23:59:02|
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梶原一騎(58) 峰岸とおる 1 「悪役ブルース」

続いての梶原一騎作品は、峰岸とおる作画による「悪役ブルース」(講談社刊)。
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梶原一騎原作作品を紹介していく上でちょっと困るのがこういう…正直に言っちゃうとイマイチな作品。
もちろん梶原作品の全てを愛するマニアにとっては見所も多く、レア度が低いので簡単に読めるし、これを知らない人はモグリでしょう。でも有名な作品だけ適当に読めればいい、というような読者の目には今となっては届かないし、読まなくていい作品でもあります。
今作は週刊少年マガジンで1982年から翌年まで連載されたのですが、原作者である梶原一騎先生の逮捕劇で打ち切りとなった作品の一つ。単行本は全6巻で、もちろん中途半端な所で中断しており、これこそが梶原史における少年誌で最後の作品となりました。

作画者の峰岸とおる先生は、「空手三国志」「素晴らしきバンディッツ」(史村翔原作)、「あばれ!隼」 (古沢一誠原作)といった代表作を持ち、梶原原作を手がけたのはこれ一作のみで終わりましたが、近年になって梶原先生の実弟である真樹日佐夫原作で「新☆四角いジャングル」を手がけていました。
そして実は、本作も梶原先生の死後に徳間書店から単行本が復刻される際、真樹日佐夫先生が描いた結末が付け加えられています。これから集める方は、そちらのトクマコミックス版・全8巻が良いかもしれませんね。

本作の主人公は18歳の若き空手家、吹雪純也
日本武道館で行われた全日本空手選手権大会で楽々と決勝まで進出し日本一を目前にしますが、胸を狙った貫手が相手(山上五段)の腰がくだけて顔の位置が下がったため両目に入ってしまって失格負け。しかも山上五段は失明の危険があるというので、その手術費を稼ぐ為にテレビ番組に出演。そこで悪役外人の覆面レスラー・ミスター0に挑戦して賞金を稼ごうとしますが、純也は後ろ手錠をかけられた状態のミスター0にすらまるで歯が立たずに失神して負けてしまいました。
今まで散々空手最強のパターンを描いてきた梶原一騎先生ですが、本作では日本一かもと思われた空手家がここまでレスラーに子供扱いされるとは…プロレスは、純也程度の空手が通じるような甘い世界ではないそうです。

その後純也は、ミスター0に恥を忍んで借金してまで山上五段の手術費を支払いました。その代わりにミスター0についてアメリカまで同行し、向こうのリングでパートナーとして空手の試割りを客に見せる契約を結びます。
ミスター0は純也を実戦での腕前はともかく、
『東洋の神秘カラテ!アメリカにもブルース・リーのカンフー映画がまきおこしたカラテ・ブームがある以上 これはウケる』
と見込んで、リングで二人殺して干されている身でもプロレス界へカムバックするのに利用出来るとふんだのですね。
それに乗った純也は金のためだけでなく、いつか空手でミスター0の首を取る目標を胸に秘めて渡米する…

それから純也はリングで地獄を味わったりプロモーターと対立して土地を追い出されたりしますが、スタン・ハンセンの必殺ウエスタン・ラリアットにヒントを得て、空手の回し蹴りをノドチンコにぶちかます『レッグス・ジャパニーズ・ラリアット』開眼。ミスター0との間にも友情が芽生えてきました。
ミスター0の子供達…父親を憎む娘・ダイアナと息子・レオも登場して複雑な親子関係を描いていますが、これが収まるとまだ15歳のダイアナは純也に惚れて追いかけてくる事になります。

表のプロレスに出られなくなった二人はニューヨークから『闇のプロレス』の本場であるシカゴへ流れ、ここを新天地に戦うのですが、ここで新たに出会ったのが"闇のプロレスの不吉な星"と呼ばれるプラチナ・アポロ
ここからこの天才レスラーを中心に物語は進んでいくのですが、強い奴を見ると燃える純也は無鉄砲にもアポロに挑戦してレッグス・ジャパニーズ・ラリアットがやぶられた上にボロボロにされます。それから実力が段違いのアポロを勝手にライバル視して、ブッ倒す目標とするのでした。

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また、純也はガラガラ蛇のモーガンと呼ばれる額に蛇の刺青がある男と出会い、ミスター0に内緒の秘密特訓で関節技と寝技を教わる…
モーガン曰く『人間の体は胸の部分だけをのぞいて関節だらけよ』という事で、2人が組み合って様々な関節技をかけまくる描写は、まだ総合格闘技が無かった時代の事なので早いですね。まぁ、プロレス的な関節技ですが。

後でミスター0がプラチナ・アポロにやられて覆面を脱がされそうになった時、純也は呑気にも
『絶対に素顔を見せねえ0の旦那にはよほどの理由があるはず!ハゲ 醜男 いやもっとほかに・・・・』
なんて言ってますが、知らぬは24時間ほぼ一緒に居る純也のみで読者はすぐに分かる事なのでタネを明かせば、ミスター0の素顔がモーガン。
ミスター0は純也気性の激しい純也の止め役、モーガンは純也をけしかけ鍛える役…と一人二役してますが、この異常に素顔を隠すミスター0の秘密も徐々に分かってきます。

純也はリングに飛び込んでミスター0の覆面剥ぎを邪魔して逃げた事で恐ろしいアポロから命を狙われるのですが、メキシコのリングに活躍の場を移したアポロを自ら追う。しかもある弱みをネタに純也はアポロとタッグを組む事になりますが、表のプロレス界を追放されている身なので、覆面レスラーのザ・カミカゼ(覆面は「タイガーマスク」のミスター・カミカゼそっくり)として再びリングに上がるのでした。
ザ・カミカゼというネーミングで既に国辱レスラー、グレート東郷やトージョー・ヤマモトが原点だと想像出来る事でお分かりの通り、戦いぶりは空手に反則殺法を交えた悪役のもの。タイトルが悪役ブルースだし、この姿の純也を一番描きたかったのか!?

仇敵同士が組んだ正義のアポロ&悪役のザ・カミカゼのコンビはそれなりに成功してますが、メキシコでプロレス、つまりルチャリブレといえば…
そう、帝王ミル・マスカラスとドス・カラスの兄弟。ここから実在するレスラー達も物語に参入してきて登場人物達と戦う、つまり原作者お得意の現実と架空を絡ませる手法が使われています。それで面白くなる部分もあるのですが、この方法の欠点としてハッキリ分かってしまうのが、マンガ的でバカ強かった登場人物が、アレ、よく見るあの人と同じくらいの強さなんだ、となってしまう事ですね。
ともかく、の大敵との戦いが元でアポロと純也に友情が芽生えます。首を取るため狙っていたはずが仲良しになる、ミスター0の時と同パターンが繰り返されました。

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次に2人の前に立ちはだかるのは、NWAとWWFで2冠王となってメキシコに遠征してきたタイガーマスク。ご存知、本作の原作者が漫画のキャラとして創作したのが実在のレスラーとして登場して大成功を収めた人物。
今度はタイガーマスクの魅力を、実力に加えてその人格も素晴らしい所までしっかり描写されています。

この時にタイガーマスクの相棒として同様にテレビのヒーローにあやかって実在キャラとして出てきた…ウルトラマンが登場します。これ原作者は事実だと書いているけど、どうせ創作だろうと私は最近まで思っていました。しかしメキシコのリングで事実、円谷プロのあのキャラのマスクをスッポリとかぶった、こんな奴がリングに上がっていたらしいです。
で、アポロ&純也はタイガーマスク&ウルトラマンとタッグ戦をしますが敗退。生まれて初めて自分をKOしたアポロ、そしてあご砕きの殺人反則も通じず逆に血まみれにされた純也。2人はタイガーマスクへの復讐を誓い、この新たなターゲットを追って日本へ渡りました。

久々に故国へ帰った純也、
『いまは誰も知らずとも あしたを見てやがれっ あしたを!
 あしたのジョーは矢吹丈 あしたのジュンは吹雪純也』

なんて原作者手前味噌ネタで息巻いてます。
彼は無法者のように新日本プロレスのリングに乱入してマスクに放火し、後のシングルマッチ実現にこぎつけます。

ここで空手の内弟子時代に世話になった先生として…かつての『極真の猛虎』、そして本作連載時には既に士道館館長となっている添野義二が登場します。この時の士道館は、梶原一騎先生が会長も務めていたのですね。
純也が士道館門下生だった事も判明しましたが、彼は自分がザ・カミカゼである事を隠して秘技三角飛びを習うのです。

そして迎えたタイガーマスクとの対決、それも金網デスマッチ。ここで又も敗北するのはともかく、恐怖で見栄も外聞も無くなって惨めに逃げ回って生き恥をかかされる。全く、何て主人公だ。
同じ梶原原作でこの数年前に連載開始し、掲載期間が重複してもいる「人間凶器」(中野善雄画)の主人公・美影義人と中途半端に空手が強い所まで似ていて、あの少年誌版といったキャラなんですね。
純也の父は九州の博多で吹雪一家をかまえた暴力団の組長だったのでドンパチを子守歌みたいにして育ったそうですが、それにしては度胸がない…というか向こう見ずなだけで、ここまで物語が進んでもイマイチ魅力が出てこない!

続いてアポロもタイガーマスクと再戦しますがこちらもまた負けて国に帰り、純也の方はさらにラッシャー木村らとタイガーマスクを付け狙い、後にタイガーマスク(もういいでしょう、正体は佐山聡)が立ち上げた格闘技であるシューティング(後に修斗)に参加して…という流れ、加えて真樹日佐夫先生が完結させた部分までをトクマコミックス版で読む事が出来ます。

劇画好きの私目線では、漫画界の暗黒史とも言える1980年代に描かれた「悪役ブルース」。そう、劇画の写実的で陰影の多い画と重い内容のシリアス物より、『軽薄短小』がもてはやされたこの時代の例に漏れず、梶原作品も時代に沿った絵柄の人が作画担当者になる事が増えました。
よって荒唐無稽な必殺技が飛び出すとかの面白さとは別次元で流れる、思想的な梶原イズムや暗さが表現出来なくなっており、それ以前の梶原作品を読み続けている読者にはこの時代の作品は辛い。原作のクオリティも下がっているのは否めませんが、才能が枯渇したというより作画が合わずに盛り上がれずに質が落ちていたのかもしれません。


逆であった!!
いま このふたりの男と男は 最高に愛し合っていた!!



  1. 2014/09/24(水) 23:00:48|
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旅行・紀行・街(181) 東京都文京区 1 北区 1

東京23区の旅、続いては文京区

大きな繁華街が無いのでマイナーな扱いの区だと思いますが、柔道の聖地"講道館"があり、私も稽古に出向いた事があります。もちろん先日紹介したばかりの「柔道一直線」でも舞台として登場するし、富田常雄の小説「姿三四郎」を愛してやまない私は現実の嘉納治五郎先生も尊敬してもいます。

また"東京ドーム"があるので野球ファン、特に読売ジャイアンツファンにも聖地でしょうか。
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コンサート会場としてもローリング・ストーンズやマイケル・ジャクソンなどの大物アーティストが凄い数の公演を行っているし、X(エックス X JAPAN)などの伝説的なライヴも語られています。ドームでXといえば、観客が一斉に『Xジャンプ』するとドーム外に地震が起こるから禁止されたという面白い話がありましたね。
そして…地下6階には"地下闘技場"が存在する事も、「グラップラー刃牙」読者ならご存知の通り。

その東京ドームを含むエンターテインメント地区が"東京ドームシティ"で、遊園地の東京ドームシティアトラクションズが有名です。
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私は旧称の"後楽園ゆうえんち"時代以来行ってませんが…外から遊具を見ました。
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あとは"ジャンプショップ"(JUMP SHOP)へ、週刊少年ジャンプのオリジナルグッズ目当てで行きました。
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今回は新商品の、ジョージア缶コーヒーが出したジョジョのデザイン缶だけ紹介しておきましょう。
これは見ての通り空条承太郎 とスタープラチナ(星の白金)のバージョンですが、他にジョセフ・ジョースター、モハメド・アヴドゥル、ジャン=ピエール・ポルナレフ、花京院典明…そして、も一つ承太郎と第三部のキャラばかりで全6種のデザインがありました。
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こちらは「ルパン三世」グッズ販売の店、"LUPIN STATION TOKYO"
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そして夜…
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東京ドームホテルへ行くと、
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その中にある"リラッサ"(RILASSA)の『北海道フェア 2014』、ディナーブッフェです。
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窓からは、夜の東京ドームがよく見えるのでした。
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あとは本駒込の六義園なんかも、文京区の有名観光スポットですが…
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今回は下町情緒あふれる人気スポット、谷根千(やねせん)の『根』にあたる土地…根津へ!
ここでは森鴎外や夏目漱石ら、文豪が近隣に住んで作品にも書いている"根津神社"へ向かいましょう。
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駅を降りてこの道を進む。
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ちょうど天下祭の1つに数えられる、例大祭の時期でした。静かな状態での散歩もしたかったのですが、お祭りムードも良いですね。
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屋台がたくさん出ている中から、
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イカ焼きを購入。
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こちらでは生ビールを買いましたが、小さい紙コップで500円、しかも泡が多めという…お祭り価格にやられた!
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この石は夏目漱石、森鴎外らも腰掛けて想を練ったと言われる『文豪憩いの石』だそうです。我々も思索に耽り…
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偉大な漱石や鴎外は昭和の文豪ですが、私は平成を代表する文豪・辛酸なめ子先生の「女子校育ち」(筑摩書房刊)を読む。
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根津神社境内にある、『乙女稲荷神社』。アシュラマンも彫られています。
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この近くは凄い数の鳥居が立ち並んでいました。
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当然、国指定重文でもある拝殿も参拝しましたが、
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おお、でかいオーブが写りました!
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おみくじを引けば大吉だし(友人が)、良い事ありそうです。
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隣に仕舞われていた、この豪華な神輿は例大祭でも四年に一度だけ出すのかな?
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神楽殿。
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神楽の演奏が始まりました。いい音だなぁ…
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と聴いていたら、神輿が入ってきた!
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次々と続いて、
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大集合!
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こちらもカッコいい、歴史的建造物ですね…根津教会。
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さて少し焼き鳥でもつまみながら呑むとしますか…"酒肴あさ倉"へ。
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うむ、うまい。
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これにて、根津を後にしました。
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文京区では他に、松本零士先生の名作「男おいどん」で舞台となった本郷が気になるのですが、特においどん関連のモニュメントだとか作品に出てくる場所が残っているなんて事もないようなので、まだ行ってません。
あとは阿部真里主演の日本製カンフー映画「レディ・ドラゴン 怒りの鉄拳」で文京区白山の通りが何度も出ていて、"珈琲専門店ペガサス"とか"串やき三郎"の看板が見えていました…


続いては北区
北区といえばこのブログで紹介するのは初めてながら、実は昔からけっこう行く街が赤羽。
まずは、"赤羽八幡神社"へ。
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この小高い場所にある境内から、新幹線の各線やJR在来線の走行を見る。
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それより、この左手の小さな鳥居の所にある絵馬が…
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そう、絵馬がですね、関ジャニ∞ファンに歩み寄っているのです。関ジャニ∞好きな若い女子達が集まって、チケット取れるようにとかの願い事を書きまくっていました。
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奥の一角には古い倉庫が立ち並んでいます。
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さようなら~
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"フロンティア"、ここはサバイバルゲームグッズで有名な店らしいです。
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"赤羽霊園"、ここはお化け屋敷居酒屋として有名で…
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赤羽小学校と、猫。
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祭りやってる時にも通りかかりました。
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そして赤羽駅東口からすぐの、赤羽1番街商店街…ここ好きですねー。
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エレファントカシマシのアルバム「浮世の夢」のジャケット写真で使われた商店街、といえば通りが良いでしょうか。
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古くからの個人経営の飲食店が多いのですが、"鯉とうなぎのまるます家"はメチャクチャ有名。
朝から営業している老舗で、近年では久住昌之原作、谷口ジロー作画の名作漫画「孤独のグルメ」(扶桑社刊)にも登場した事で聖地にように扱われていますし。
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有名すぎて昼も夜もいっつも行列だから、赤羽に着いたら早く呑みたい私が列に並んでられるわけもなくて入りませんが…
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ビルの隙間から細いアーケード付き路地に入ると、そこは赤羽1番街シルクロード。もちろん興醒めのチェーン店など無く、個人経営の店ばかり。
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ここにもメチャクチャ有名な店があって、そこを通れば昼間からおでん食いながら立ち飲みしてるオジサン達が絶対に目に付くし、私も10年前くらいに初めて当地に来た時は驚いたものですが…
それが"丸健水産"
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さあ私達も、立ち飲みテーブルでおでんとビールを楽しみましょう。
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同じくシルクロードの中にある店をいくつか紹介しますが、寒い日にお薦めなのが"七輪炭火焼 いくどん"
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ホッピー呑みながら、
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ホルモン焼きに煮込み。
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続いて、"勘九郎"で串焼きをつまみ…
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"こんなもん家"では、
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串揚げとタコ焼き…つまり浪花の味の店。
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シルクロードから、再び1番街に戻りましょう。
赤羽に来ると大抵入る、私にとって昔からの定番は"トロ函"
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外で焼いてる鮪カマに呼ばれて…
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入店!
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目の前の炭火でも焼いて色々と飲み食いしてますが、
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この日は、
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中南米はチリ共和国…つまりアレハンドロ・ホドロフスキーを生んだ、あの国より来たる秘密結社員を迎えています。
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さあ、焼いていきましょう!厚揚げ、シシャモその他…
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目の前で焼くのもいいけど、調理されて出てくるのはやっぱり楽ですね…鮪カマ焼き、あんこうの唐揚。
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つまみが良いのでお酒も旨い!
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もっとプリーズ~!!
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そんなトロ函が、新業態でオープンした店として話題になった"的矢"
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まず赤羽といえば、現在は清野とおる先生の赤羽を舞台としたエッセイ漫画「東京都北区赤羽」(双葉社刊)、当地の珍名所や珍人物を一気に有名にしたヒット作で知られていますが、
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その作者によるサイン色紙が飾ってありました。清野先生、やはりここら辺で呑んでるんだな~。
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そうだ↑の赤羽八幡神社は、同作の1話目ラストで駆け込む『高台の神社』でしたね。

そんな清野先生も来るこの店で、早速ビールから…
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これは、梅で元気サワー。
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おつまみは、じゃがいもフライ、きゅうりたたき、牛すじもやし炒め、野菜チャンプルー、トマトチーズ焼。
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で、女子もいるしたまには赤羽っぽくない、つまりオヤジっぽくない店もと…"ボンビアンドゥ"(bonne viande)。ここに限らず、赤羽も最近は行く度に若者向けのお店が増えている印象ですけどね、この店はオシャレなフレンチビストロです。
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ここはまず、店先で見えるフランス語の表記が酷すぎてウケました。フランス語出来る人が一人もいないのに、頑張って辞書を片手に書いたんですかね…どうせ赤羽の呑み客は分からないだろうと。でもこれは駄目だ、ではなく面白い、という事で意見が一致して入る我々秘密結社の御一行。
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基本中の基本、フランス語で『ようこそ』にあたる『Bienvenue』すら間違ってますからね…
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もっとも、常々思う事ですが我々が使う日本語とアルファベットの言語とは文字も発音も距離が非常に離れていて、習得するまでの壁が半端じゃなく高いんですよね。必要に迫られたためフランス語を学んだ私も、実はアルファベットを長時間読んでいると酷い頭痛が起こる体質です。
そもそもここは島国であり他国の言語なんか習得しなくても全く問題なく生きていけるのだし、日本人向けのフランス料理店なのだからフランス語の文法だのスペルが合っているかどうかは関係ないか。うん、なかなか素敵な店内です。
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ワインボトルを開けながら…
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おっと、こちらは女子向けのワイルドチェリー。
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お料理。フランス料理と言っても気取った感じじゃなくて、値段も大衆的だし美味しくて、満足です。
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フランス料理屋さんだけにちゃらい感じで、記念撮影しまくり。
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デザートまで食べて、この日は終了。
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ボンビアンドゥ、お薦めです。
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続いてこれまたレトロなOK横町、大森南朋主演の映画「東京プレイボーイクラブ」のロケ地になっていた通りですが、
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ここでは"八起"に入店しましょう。
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まぁ赤羽らしく、普通に安くておいしい店。
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OK横町の北側にはL字型の明店街があり、
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近くの路地裏は、どこも渋い。
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次のLaLaガーデンは当地では逆に珍しくなってしまう、普通の商店街か。
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ここには"せい家"の赤羽店がありました。残念ながら最近通ったら閉店していたし、そもそもせい家は赤羽まで来なくたって近所にもある店なのに…
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メンマらーめん。
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いや、せい家好きとしてはわざわざ赤羽店まで来て良かったぞ…つまり近所の店舗では無いトッピングがありました。
明太子らーめん、
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キムチらーめん。
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赤羽駅から、さようなら。
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北区滝野川の"寿徳寺"には、新撰組局長の近藤勇、それに土方歳三ら新選組諸隊士の墓が建てられています。となれば幕末好きなら訪れなくてはいけない地ですね。
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石碑や絵や、
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銅像もありました。
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こちらは近藤勇埋葬当初の墓石で、
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もう一人新撰組のメジャー所、永倉新八の墓。一番隊の沖田総司に比べて地味な扱いをされていますが、二番隊組長であり、『一に永倉、二に沖田、三に斎藤の順』という言葉がある通り、剣腕は一番だったとの説もあります。
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続いて北区西ヶ原には、バラの洋館で有名な"旧古河庭園"があります。
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一般150円の入場チケットを購入し、
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ジョサイア・コンドルによる設計の洋館を見学。
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松田優作主演のサスペンス映画「乱れからくり」に出てくる『ねじ屋敷』として撮影されているこの館、もちろん映画で観たそのままの姿で現存しています。あの中では庭に巨大迷路もあったんですけどね。
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秋のバラフェスティバルも開催されていました。
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売店で買って食べたのは、バラのアイス。
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お散歩するにも良い庭ですね。
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↑の文京区・六義園と同じ駒込が最寄駅ながら、北区なのが中里。他に豊島区とも接してるし、駒込駅の辺りは難しいです。
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ここでの待ち合わせ時間までちょっとある時、便利なのが立ち飲み屋の"きんらん"
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店内にはボロボロの本で、「あしたのジョー」「のたり松太郎」「あした天気になあれ」が置いてある…つまりちばてつやファン。
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メンバーが揃って、向かったのは当地の名店"もつ焼き でんじろう"
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最初の目当ては、珍しい樽生ホッピー!
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生ビールと比べてみると、明らかに色も違いますが…味は呑んだ人のみぞ知る。
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続いて金シャリホッピー(中 凍った金宮)、
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イナズマホッピー(中 デンキブラン)。
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毎朝東京食肉市場で仕入れた材料を使うという、つまみも美味いですよ~。煮込み、
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レバテキ、ハツテキ、
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和風サラダ、アジフライ、そしてもつ焼き…
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この『アブラ』ってやつは強烈でした。
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希少な部位であるカイノミを使用した、和牛鉄板ステーキ!
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続いて、王子へ移動です。
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いい地名ですよね王子。プリンス(prince)ですからね。

ずっと前に通りかかった時に見つけた、みのめんた(みの麺多)なる屋号のラーメン店が面白かったのですが、食べに行く前に閉店しちゃいました。
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"大阪焼き 三太"で、たこせん。
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あとは王子といえば飛鳥山公園ですが、
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色々な遊具もあって子供たちが楽しそうです。
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こちらは都電6080と、人魚。人魚の顔が、可哀想な事になっているので早く直して頂きたい。
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この飛鳥山公園は私の大好きな中上健次原作、柳町光男監督の映画「十九歳の地図」の舞台にも使われており、この辺りには『王子スラム』と呼ばれる貧民街があったとか、とにかくこの頃(1970年代後半)の北区を見れる意味でも貴重な作品でした。
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さて、その王子でも呑むとしますか…
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"平澤かまぼこ 王子駅前店"へ。
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店先の、おでん鍋真ん前のポイントで立ち飲みです。
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生ビールの後は、北区の地酒・丸眞正宗を飲み続けました。
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つまみのおでん、
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そして何故か懐かしい…新潟の郷土料理であるエゴもありましたよ!素晴らしい店でした。
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続いては、"串の介"
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美味しい清酒など、置いてました。
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おつまみ。
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夜の石畳を歩いて…
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王子神社。
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この王子からは、東京都心で唯一の路面電車・都電荒川線にも乗ってみましょう。
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すぐに、梶原停留場へ。
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梶原…この辺の住所表記では梶原じゃなくて堀船となっていましたが、梶原書店、梶原診療所…等々、『梶原』を冠した店などが多くて嬉しい!もちろん、敬愛する漫画原作者の梶原一騎を思い出して。

近くにあったショッピングロードかじわら(梶原銀座商店街)という、いかにも下町な寂れた通りがいい感じ。
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東京では珍しい、可愛いマンホールもありました。
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いきなり魚屋、
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この店先で秋刀魚が焼かれていたのにつられて購入。
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美味い!
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そして、肉屋では煮込みを。
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十条へ移動し、富士見銀座商店街へ。この三色はまさか…創価学会の関連ですか?
当地で少年時代を送った畳職人漫画家・東陽片岡先生の単行本「ステテコ行進曲」(青林工藝舎刊)収録の『埼京線の十条は、時の流れがしこたまユルヤカだった。のまき』で見た覚えもあります。
あと十条は他の東陽片岡作品でも単行本「レッツゴー!! おスナック」(同じく、青林工藝舎刊)に収録の『ユルい町は、本日もふにゃふにゃだった。のまき』等々で舞台になっているし、私にとってはちょっとした聖地。
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路上で餃子やシュウマイを売っていたので、購入。
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もちろんテイクアウト専門なので、路上で立って食べました。
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そして、東十条。折原一のミステリー小説で『倒錯』シリーズ三部作完結編に当たる、「倒錯の帰結」の舞台だ。
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さらにここ十条~東十条は、やはり東陽片岡先生の単行本「うすバカ昭和ブルース」(同じく青林工藝舎刊)でも表紙裏その他の撮影に使われている地でもあります。同作には『ババアのおでん屋 IN 十条』という作品も収録されているし…あ、演歌専門のCD店だ。
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次回はまた来月になると思いますが、この川を渡った先…足立区へ移動です。
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  1. 2014/09/21(日) 23:00:05|
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旅行・紀行・街(180) 東京都江戸川区 1 葛飾区 1

旅の紹介としては先日まで、東京都民も同じ関東地方の『県』に出かけてみようという事で続けてみました。
するともっと身近な所にも注意が行きます。そう、『東京都区部』。私は長年東京に住んでいながら23区あるこの特別区もまともに観光していないし、ずっと23区西部に住んでいるので東部には足を踏み入れた事すらない土地もあります。
これはいかん…47都道府県を制覇する前に、東京23区に行きましょう。近いので簡単に達成出来る目標だし!もちろん東京都は23区だけではありませんが、残りの26市・5町・8村を全てとなると気が遠くなるので、それは考えない事にします。

それではまずは東京23区最東端の区。うちが東京都の城西地区なもんで、最も遠い地理条件ですが…江戸川区へ。
多くの方にマイナーな区という認識が持たれていると思いますが、まずはJR京葉線の葛西臨海公園駅に行ってみましょう。
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おお、虹だ。しっかり半円にならずに切れてる所も含めて、思い出すのはウイニング・ザ・レインボー!
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猛暑の日だったからか海が近いからか、駅を降りたらとにかく南国の雰囲気。
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ここに来てまず目指したのは、噴水の向こうに見える観覧車。
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葛西臨海公園にあるのですが、
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正式名称は『ダイヤと花の大観覧車』というのがあの観覧車で、日本一の大きさを誇るという事なのです。
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足下まで到着。
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700円の乗車券を購入し、
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さあ、乗ってみましょう。おおー、グングン高く上がっていきます!ちょっと…怖いもんですね。
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この日は富士山が見えませんでしたが、千葉県側・房総半島が一望出来て、
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あそこは…意外と近い、東京ディズニーリゾート。
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次は植物でいっぱいの小道を進んで行きますが、うーん観覧車も含めこの辺は今年公開された映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」でロケ地になっていてオープニングから出てきましたね。
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(本当はこの乗り物で移動したかったな~)
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ダイヤと花の大観覧車からもよく見えた、"葛西臨海水族園"へ。しかし到着したら入場時間過ぎたとかで、入れてもらえなかった…陽の長い真夏も、平日は4時でまでに入場しなくちゃならなかったようです。しかも数分過ぎたばかりで、悔しい!
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海に面したガラス張りの展望レストハウス"クリスタルビュー"で、海を一望。
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実際に海に行くと、釣りをしている人もいるし、東京湾も磯遊びくらいは出来るんですよね。ちっぽけに見えるこの東京湾ですが、水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」における『妖怪獣』というエピソードでは蛟龍という巨大な妖怪獣が出現する海でもあるのです。
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あの怪獣みたいな橋は、葛西なぎさ橋。
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これを渡ると沖合の葛西海浜公園、
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海だ~!
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猛暑の日に歩いて、海で遊んだりして…凄い汗をかいてるわけで、当然ビールが欲しくなりますよね。しかし葛西臨海公園駅に戻っても飲み屋が見当たらない!
そこでチェーン店ではありますが、"日高屋"へ。
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とりあえず私に、早くビールと餃子を~!
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周りに店が少ないので、ここでラーメンも食べちゃいました。中華そば、味玉トッピング。
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東京メトロ東西線の葛西駅へ。駅前広場には西口と東口共に風車があり(写真は東口)、風力発電もしています。
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便利な駅前の"東西そば"で、軽い腹ごしらえは、
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かき揚げそば、かき揚げうどん。
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"麺家大勝軒"にも行っていて、
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激辛ねぎら~めん、
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札幌味噌ら~めん。
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そして葛西といえば『ちかはく』こと"地下鉄博物館"がありますね!
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入場券は地下鉄と同じように切符で、改札を通って入館。懐かしい集改札ボックスもあります。
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まず目に入るのが丸ノ内線の一号車である、営団300形電車301号車。
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続いて日本最初の地下鉄電車である、東京地下鉄道1000形電車。お、運転手さん。
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それに乗客もいますが、彼らは全てお人形。でも実際に乗れるのが嬉しいですね。
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うへの駅へ到着~。
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館内は資料や模型の展示等、色々とありますが…
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楽しめるのは、地下鉄運転シミュレーターでしょうか。タイトルを戸川純さまの曲から取っているゲーム「電車でGO!」みたいなもんですね。
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置いてあったこの冊子で、地下鉄豆知識も仕入れました。
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続いてお隣、葛飾区
葛飾区は江戸川区よりはるかに全国的な知名度が高いと思いますが、それも秋本治(山止たつひこ)先生の漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」人気のおかげでしょう。少年ジャンプという売れてる雑誌上でもう37年ほど連載しているわけだし、アニメや実写映画にもなっているのだから、その影響力は甚大!

その舞台となっている亀有の…
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亀有駅北口前には、両津勘吉が勤めている派出所のモデルと言われる交番が存在します。ちなみに、亀有公園も近くに実在していますが、その前に派出所はありません。
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建物の形を見ればモデルは北口ので間違いないと思いますが、南口方面にも大きい交番があります。
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北口に立つ、両さんの銅像。
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南口のこちらもおなじみですが、
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ずーっと前に「ココ」で紹介した時よりも両津勘吉その他、こち亀キャラの像が増えています。
これは初めて見る、敬礼両さんの像。
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これなんて、一緒にベンチで座れるタイプ。
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中川圭一。 天皇陛下バンザーイ!
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秋本・カトリーヌ・麗子。作中においてヒロイン的な役割でしょうが、子供心に生意気な性格が大嫌いだった…凄い巨乳なのも子供の頃は全然興味なかったし。ずーっと後で流行る『ツンデレ』ってやつの先駆けではあったのかね。
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まだまだたくさんのこち亀銅像が設置されているようですが、今回はここまででコンプリートなし。
あとはさすが葛飾区、防犯チラシに両さんを使っていますね。
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他に亀有はけっこう好きなサスペンス映画「模倣犯」でロケ地になっていて、前に来た時もすぐに分かったのが北口の…あれ、あの日高屋の2階にあったカフェでしたが、何と潰れてハウスコムになっている!
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北口の商店街に入ると、同じく好きなパンク映画「少年メリケンサック」で出てくるもつ焼き屋の"江戸っ子"。しかしここは閉めるのも早いし、土曜・日曜・祝日が定休日という商売っ気の無い店なのでした…
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超有名な"つけ麺 道"も見つけたけど、閉まってたし。
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こち亀の舞台なのにと思うとショックですが、はっきり言って商店街は寂れています。選ぶほど店も無い中で、入店したのは浅草が本店の居酒屋ですが、"鮒忠 亀有店"
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ビールと手羽元フライドチキン、焼き鳥をいくつか。
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たまたま通りかかったのが、亀有五丁目西町会の納涼盆踊り大会。地域密着、最小規模のお祭りで、いいですね~。
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お腹空いてなかったけど、綺麗なお姉さん達に頼まれて買った…これ。何て名前だったか、もんじゃ焼きみたいな生地をお好み焼きみたいにして食べた感じだったかな。
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京成高砂の"松栄軒"でラーメン食べて、
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その近くの柴又。
葛飾区の知名度を上げた要因として、「こち亀」みたいにタイトルに地名までは出ていないものの、これまた長い…世界最長の映画シリーズでもある山田洋次監督映画「男はつらいよ」がありますね。男はつらいよといえば柴又で、こちらは京成電鉄金町線の柴又駅。
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駅前に立ってるのは、その主人公であり渥美清が演じたフーテンの寅、車寅次郎の銅像です。
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柴又駅前の参道を商店など見ながら歩いていると…
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ここが有名な、柴又帝釈天。
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周辺にはやはり、「男はつらいよ」関連のプレートとかオブジェとか有ります。"葛飾柴又寅さん記念館"もありますが、今回は行ってません。
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こちら柴又八幡神社には古墳石室が有り、周りの溝からは『寅さん埴輪』が出土したそうです。
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もう少し街を見て歩くと、何だこれ…金のうんこ!
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"柴又ハイカラ横丁"と、2階には"柴又のおもちゃ博物館"。入口の自動販売機をロボットにしてるのが素敵です。
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もうちょい進むと、
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帝釋天参道。
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この日は結婚式の2次会で、"とらや"。やはり「男はつらいよ」関連の店で、1作目から4作目まで寅さんの実家として撮影に使われた店なのです。撮影で使用された階段も当時のまま残されています。
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…まぁ、そんな事よりこの日は笹&繭の夫妻、結婚おめでとー!!
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2階を貸し切りでパーティー。
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結婚のアレなので、やはりスーツ着用が常識ですね。
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なので私も、スーツ(トラックスーツ)を着用。
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女性に乾杯や記念撮影を求められる等、モテモテでした。
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ごちそうがたくさん並んでましたね…
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お土産に柴又名物、草だんごも頂きました。
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おめでとうございました!
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夜の帝釋天参道。
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おっと順番が逆になりましたが、2次会の前に笹&繭・結婚披露宴にも参加しています。会場は、やはり「男はつらいよ」のロケ地でもある"柴又 川千家"(かわちや)。
第23作「翔んでる寅次郎」の、桃井かおり&布施明カップルと同じ所で披露宴ですよ!寅さんが生きていたら、映画と同じように仲人を頼みたかったですね。
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人々に挨拶したりしているうちにも、次々とご馳走が出てきます…
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そしてメインの、うな重。美味かった~。
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ある漫画家の先生も出席されており、似顔絵コーナーがあったので私も描いて頂きました。しかも準備中に試し描きとしてモデルを頼まれて、5分くらいで出来上がったのです!
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お世話になった川千家の仲居さん達。
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川千家の庭。
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結婚式の2次会は上記の通りですが、さらに3次会もありまして、でも場所は…まさかのチェーン居酒屋、"養老乃瀧"
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嘘だろとは思いましたが、私一人の反対意見で店選びをやり直せるわけもありません。まぁ遅くまでやってるし大人数入れますからね。
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柴又駅からサヨウナラ。
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最後は漫画関連で〆ましょう。
葛飾区はあのつげ義春先生を輩出した土地であり、よっていくつもの作品で舞台になったります。
さらに他にも偉大な漫画家が出ていて…「キャプテン翼」高橋陽一先生です!
と、よく知られている代表作はこれだけなのでどうしてもこういう紹介になってしまう方ですが、私は少年ジャンプ読者だったので世代的に翼の連載終了後もリアルタイムで「翔の伝説」「エース!」「CHIBI」とサッカー漫画以外(それぞれ別種目でテニス、野球、ボクシング)も読んでいたのが思い出深い。現実のサッカーに興味なかった私もサッカー漫画の傑作「キャプテン翼」は全巻集めたものですし。

そんな高橋陽一先生が生まれた縁の地、四つ木~立石界隈に、キャプテン翼のキャラクター銅像が建立されています!こんなのでも無ければ一生来なかったであろう、京成押上線の四ツ木駅。
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おお、目の前にこんな看板が!
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他にも商店街に、このような案内看板があって…
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外灯にもサッカーボールと翼の旗!
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商店街って言っても四つ木~立石、かなり寂れていて人があまりいないですね。
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それでは銅像になった人気キャラクター達を見ていきましょう。
まずは、石崎了。顔面ブロックー!
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(四ツ木駅前ポケットパーク)

人気の無い、さびしい公園に…
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日向小次郎。タイガーショット!
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(四つ木公園)

これは銅像のサイズも大きいぞ…
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言わずと知れた主人公、大空翼。え、シャブを打つ前に腕を縛っている姿みたいだって?目も危ないし!?
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(四つ木つばさ公園)

ロベルト本郷と大空翼。小学生時代か…ロベルトを仰ぎ見る翼に対し、ロベルトは翼を見ていない。この後、翼を置いてブラジルに帰る事を表現しているのでしょうか。
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(めだかの小道)

あねご(中沢早苗)もいます。持ってる棒は立体だけど、その先の旗はバックの板に描かれている。
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(葛飾郵便局前)

次のを目指すと…ここは上品な公園ですが、
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目的となる銅像の前に、映画「未知空間の恐怖 光る眼」の子供達みたいなのが居ます。葛飾区セルロイド工業発祥記念碑、だって。
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その先に現れたのが、性格の良い岬太郎。
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これも四つ木つばさ公園の翼と同じくサイズが大きい。よって憧れの岬くんと肩を組めます。
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(渋江公園)

若林源三。ペナルティエリア外からのシュートは必ず止める男!
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(立石みちひろば)

…全部見て回るのはけっこう大変なのですが、しかも雨が降ってきたのでここで雨宿りがてら一休み。"nonna 葛飾立石店"(ノンナ)です。
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お、これは嬉しいマリーシャープスが置いてある。タバスコだとちょっとガッカリですからね。それもファイアリーホット(大辛)でしたが、どうせならビーウェア・コマトスホット(激辛)も置いて頂けると嬉しい。
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一応言っておくと、我が家にはブレアーズ デスソースも4種取り揃えてありますからね。
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そんなnonnaは安いイタリアンのお店ですが、モチモチの生パスタを使用していて気に入りました。
ボロネーゼ、
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フレッシュトマトとベーコンのバジリコペペロンチーノ。
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手作りティラミス。豆腐とマスカルポーネで作られています。
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立石駅通り商店街に入りましたが、ここはつげ義春先生の短編「下宿の頃」で津部氏が円堂さんと歩いた所ですかね。作中ではもちろん、アーケードはありませんでしたが。
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で、ここでは最後にもう一度、大空翼ですね。
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(立石一丁目児童遊園)

都内とはいえ、うちからは遠くて今まであまり訪問していなかった江戸川区と葛飾区。これを期にもうちょっと訪ねるようにしてみます。


  1. 2014/09/18(木) 23:00:44|
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梶原一騎(57) 永島慎二 21 斎藤ゆずる 1 「柔道一直線」

前回で久々に梶原一騎原作作品に触れたのでこのまま紹介を続けますが、今度も作画者が超大物、しかし作風的に梶原原作とは結びつかないと思われた、というか誰も思いつかなかったカップリングではないでしょうか…そのまさかの起用は、青年漫画の教祖・永島慎二画による「柔道一直線」(サンケイ出版刊)!
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単行本は少年画報社のキングコミックスで全13巻がオリジナル扱いであり、あとはアイヌ絡みのキャラをカットした光文社版、その他いくつかの版が出ているのですが、今回はサンケイ出版から出ていた『梶原一騎傑作全集』の画像を使いましょう。この全集シリーズも私、随分と買いましたからね…尾崎秀樹による解説付きの、これは全10巻です。
初出は1967年から1970年の週刊少年キング連載で、1971年には外伝の3話が描かれました。特筆すべきは今作は連載で物語が終了しておらず、単行本にも収録されていなかったのですが…それに決着を着ける『大完結編』が最後に描かれていて、「いきなり最終回Part2」(宝島社刊)に収録されています。2004年に高森篤子監修の完全復刻版として出たネコ・パブリッシング版の単行本でそれも収録されたので、これが完全版コミックスでしょうか。

佐藤紅緑の小説「一直線」に乗っかってタイトルを付けたという本作はけっこうヒットしていて、スポ根ドラマブーム黎明期の1969年から1971年まで、東映制作の実写によるテレビドラマ化もしています。
この時に破天荒な必殺技を映像化するために特殊効果を進歩させたのが殺陣と技闘専門のプロダクション"大野剣友会"であり、これが大ヒットしたおかげでその技術を活かして「仮面ライダー」が生まれたと言われています。
テーマ曲は主演の桜木健一が歌う「柔道一直線」、作詞はもちろん梶原一騎先生…私もレコードを買いましたが、この曲は大好きです。
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柔道の知名度を格段に飛躍させ、多くの柔道家達に始めるきっかけを作った「柔道一直線」の物語を追ってみると、まず舞台は東京オリンピックの年・昭和39年からスタートします。
主人公は北九州の小倉で"青葉中学校"の柔道部、そして"明和塾"という町道場にも通って柔道を学ぶ少年・一条直也。彼がかつて講道館で鬼車と呼ばれた車周作六段と出会う事で、運命が変わり始める。
そもそも昭和39年という年は日本の柔道界にとって重要、それも屈辱の年で…柔道の本家・日本代表の神永選手が無差別級決勝戦でオランダのヘーシンクに敗れた年!これが当時の日本に大きなショックを与えたんですね。現在は日本代表が外国人に勝てないのも当たり前の光景になり、作中で車周作(=作者の声)が危惧した通りにボクシングみたいに体重制の試合だけになりました。もちろん小さい者が大きい者を投げる、すなわち『柔よく剛を制す』柔道もほとんど絶滅してしまいましたが、この連載時はまだ夢があったのです。

車周作こそは体重たった50キロ前後の体で柔よく剛を制す夢に取り付かれていた男であり、明和塾の大杉先生曰く『そうなるための車さんの執念はきちがいじみていた』そうで、ついに恐ろしい必殺技・地獄車を編み出した。
そしてその技で、体重100キロを越す巨人柔道家の丸井豪平六段を試合で殺めてしまう悲劇が生まれた…それから車周作は『自分はこじき同然の暮らしにあまんじながら』、マムシの粉を行商して稼いだ金を匿名で丸井六段の家族に送り続けているのです。
そんな車周作に惚れ直也は押しかけ弟子となって今までの生ぬるい柔道とは縁を切り、地獄の特訓をする茨の道を進んで日本柔道再興を目指す、そんな話ですね。
そうだ、久住昌之先生の古い著作で『柔道一直線のパクリで鉄下駄を履いて云々』という描写があったのですが、スポ根の代表的アイテムでもある『鉄下駄』。これって本作が元ネタで、ここから広まったのでしょうか!?

丸井六段の息子・円太郎、直也の初恋の相手・高原ミキ、そして数々のライバル達と関わりながら物語は進みますが、やはり重要なのは車周作。直也に厳しい試練を出し続けますが、それをクリアすると人知れず涙を流して喜び、夢をかける。
つまり車周作と一条直也…これはそのまんま「巨人の星」の親子の設定であり、しかし本作では血のつながりは無い師弟の絆という事で「あしたのジョー」に近いと見る向きもあると思います。この超有名作どちらとも連載時期が被る同年代作品ですけどね、「柔道一直線」が知名度で一歩も二歩も劣るのは悔しい限り。まして野球やボクシングと違って、柔道は原作者自身が実際にかなりの所まで学んだ格闘技ですからね。しかし柔道を知り尽くした梶原先生が、それら以上にリアリティのない必殺技を描きまくったのは面白い所。この後で連載開始する柔道漫画で、さらに荒唐無稽な「柔道讃歌」しかり。

基本的に強敵が登場し、鍛えてそれを超えて、また強敵が登場し…と次々と出てくる敵を倒す、いわば少年向けの連載漫画における黄金律で進むし、インパクトのある敵も多いのですが、梶原先生の思想性より単純に試合の面白さばかりを描こうとしているので浅いと見られているのですかね。
あとはやはり、組んだのが天才漫画家とはいえ作家性の違いはどうしても埋まらなかった、かつその永島慎二先生に途中降板されたのが痛いか。個人的には大好きな作品、というかこれこそ私のバイブルなのですが。

目の前に現れた天才少年『北九州三四郎』こと赤月旭に対抗するため、直也も車周作によるシゴキの甲斐あって二段投げという技を編み出します。それでも平凡な努力型の直也は、カッコいい天才の赤月に二段投げを破られて団体戦で負け、しかしその弱点も克服して個人戦では勝利する。その間にも様々なドラマがあるのですが、どんどん話を先に進めましょう。
次はあるテレビ番組に出演したのが縁で空手の天才児・鬼丸雄介と対立する事となりますが、この鬼丸は何と極真会館の門下生。つまり大山倍達総裁の弟子であり、直也が東京の池袋にある極真会館本部まで乗り込んで行った時に、その師匠であるマス大山も登場します。つまり永島慎二先生が描くマス大山…「空手バカ一代」以前の作品ですが、ここでもマス大山のスーパーマンぶりを見る事が出来ます。お、でもマス大山が千葉県の清澄山に籠もった時の有名な片眉剃りのエピソードですが、この時点ではまだ両眉をそり落としています。片眉の方が醜いと気付いて後にアレンジしたのでしょうね。

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続いては柔道着を着た外人の覆面レスラー、ザ・ジュードー・キッド編。
小男が技で大男を手玉に取る、日本柔道界から失われてしまった柔道の極意・柔よく剛を制すをやってのける凄いヤツですが、残忍で柔道の心は伴っていない。とはいえ強さは本物中の本物なので、彼の必殺技ライナー投げによって一条直也は敗北。
中学生レベルの柔道ではもはや敵無しで孤独を感じる直也、先生も投げ飛ばし上級生にも君付けで呼ばれるようになってしまいますが、師匠の車周作からしたら子供扱いの力しかない。そして出場した『インターナショナル国際少年柔道大会』でもライバルの中にとんでもない怪物が…

今度は世界の柔道が相手なので、日本人のナショナリズムも見せてくれます。そもそもが日本が本家であるはずの柔道王者の座を外国に取られた事が大きなテーマになった作品ですからね。
まず大会出発前の見送りで"鮮魚 魚一商店"を営むかあちゃんが
『日本男児が青い目なんぞに負けちゃいけない!いけない いけない いけない いけないよ ふんとにもう!』
と言って送り出すし、車中では車周作が
『日本男児が青い目なんぞに負けちゃいけない あのおかあさんの叫びこそ 今の日本人全体に欠けとるものじゃよ
 世界じゅう みんな友 むろんそうあるべきじゃが まず自分の母国にがっちり誇りと愛を持ってからのこと!』

そして直也と同じく北九州代表で出場する赤月旭は、
『同感です 愛国心なしでやたら外国になれしたしむのは わが家にかぎをかけず よその家に入りびたるようなものです』
と続けます。

さてとインターナショナル大会ですが、世界各国から集まってきているとはいえ桁外れの怪物はただ一人、アメリカの天才少年で『恐怖のそばかす』と異名を取るロバート・クルスです。
決勝はやはり一条直也VSロバート・クルスになりますが、直也の二段投げをあっさり破りながらも意外に苦戦したロバートは、直也をライナー投げで仕留める…
そこで彼はザ・ジュードー・キッドの正体であると見破られました。プロレス界で柔道の腕を磨いていたわけですが、素顔でプロの試合をするとアマチュアしかない柔道の試合に出場する権利を失うので、一人二役のトリックを使っていたと。
正体がバレたロバートは失格で直也が優勝者とはなるものの、優勝カップ受け取りは断って北九州へ帰る直也。勝負としては二度までもライナー投げで敗北したのです!この雪辱は高校進学後に持ち越されますが…ザ・ジュードー・キッド=ロバート・クルス、彼は今作中で最強の敵なのかもしれません。

中学を卒業した直也ですが、車周作は井の中の蛙ではダメだから東京に出ねばならんと、九州の親元から引き離して直也の身柄を預かり、夜警で働きながら柔道の名門である"天道高校"に通わせます。今まで荒れ地を耕して作物を作り、美味しいと評判になるまでになった畑も捨てて、直也の柔道にかけます!
柔道を通して親友になっている赤月旭と丸井円太郎も行動を共にしていますが、この天道高柔道部には大豪寺虎男という怪物がいました…こいつは直也の理想とする柔道とは真逆、『剛道』を唱えて体力・怪力タイプの猛者。車周作は何故こんな奴が支配する柔道部に直也を入れたのか!?
体のでかいヘーシングら外国柔道はいわば剛道なのだから、これは絶好の稽古相手だというのです。あまりに強大な大豪寺に、しかも柔道部を波紋された直也ら三人は"第二柔道部"を作って徹底的に戦う!後にMoo.念平先生の名作「あまいぞ!男吾」でも全く同じ展開がありました。

大豪寺の剛道に対抗する直也は、車周作の地獄車をついに習うのですが、それを習得するためにはとてつもない地獄の特訓が待っています。
『のろわれたわざ地獄車を できれば直よ おまえの若い血潮で清めてくれい……』
と託されたわけですが、困難を極めたこの殺人技を直也はついに習得!第二柔道部は大豪寺ら先輩の正式柔道部に戦いを申し込むのです。

そうだ、この高校編から新たに登場した重要人物として、車周作と直也が下宿している床屋の娘でヒロイン的なカオルちゃん、そして青白きインテリ教師の香川先生がいます。
この香川先生の口からは、前回紹介した「虹をよぶ拳」と同様にマイホーム亭主を批判する梶原節が飛び出します。曰く、
『現代にはちんまり小ぎれいにまとまった若者が多すぎる
 一流高を卒業して一流会社にはいり お嫁さんにかわいこちゃんをもらい クーラーやカラーテレビのそろった
 マイホームとやらをこさえる ちっぽけな夢しか持たぬ若者たち……二言めにはかっこいいだのという
 彼らから見れば でっかい夢に命をかけ いちずにひたむきに一直線につき進む人間は ばかに見える』

という事です。でも後の文豪・政治家・事業家・学者・映画スター・歌手・野球選手、それら各界の第一人者は若き日に、文学ばか・・政治ばか・事業ばか・学問ばか・映画ばか・歌ばか・野球ばかと、おりこうな世間からはののしられた経験を持つそうなんですね。

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ともかく一条直也VS大豪寺虎男の死闘は、傷付き血まみれになった直也が逆転の地獄車を決めて勝利!
初めて白日の下にさらされた直也の地獄車…相手を外輪の輪とし自分を内輪の輪(内側の球と)して連続回転すると、自分は相手をクッションとして全くの安全だが、相手は一回転ごとに脳天および尾てい骨の急所をすさまじいショックで強打して地獄へ直行する車となるという、残虐非常の技。
しかし直也は師匠である車周作のように相手を殺めてしまわぬよう、横倒しに回転を止めて相手の命をいたわる事も出来た。花も実もある柔道の鬼に成長しつつある!
という事で天道高校の勝負が片付いたのも束の間、アメリカン・スクールの柔道部から対抗試合の申込みがありました。そのスクールの主将はロバート・クルス。直也が中学時代に二度までも負けている相手です。ただし今度は地獄車が有り、大熱戦の末にそれを決めて勝利しました。

…と、さらにまた息をつく暇もなく、次の強敵が登場です。地獄車にやられて行きも絶え絶えのロバート・クルスの前に同じアメリカン・スクールの黒人ボクシング部の一団が現れてロバートはスクールの名誉を傷付けたとしてダメ押しの打撃を加える。
今度は黒人達という事で、ここにはアメリカの人種差別問題の渦巻きがあります。そう、「柔道一直線」は人種問題も扱っているのですね。
今度は黒人ボクサー達が天道高校柔道部を付けねらうのですが、直也らを待ち伏せする間にタバコ屋へ寄るシーンで、夜に黒人達が来たものだから黒い肌が保護色になって店のお婆ちゃんが『ふぎゃああぁー め 目玉と歯だけ……』と腰を抜かす所があります。すぐに正体が分かって『ふう 黒んぼさんたちでしたかや』となりますが、これはあんまりですよね(笑)

この黒人ボクシング部の主将はサミー・ジャガー
奴隷になれて牛馬のごとく働かされた祖先の恨みを強く持っていますが、それを何故か白人から日本人相手に転化しているのか?非合法な手段も平気で使って直也らが喧嘩を買うように仕向けます。
カオルちゃんが人質に取られたために直也はサミーの言いなりになって這い回り豚と牛の真似までさせられましたが、直也がそうしたから助かったのにカオルちゃんたら、
『わっ!! みそこなったわ なんといってもだめっ!なんてざまなのあの姿は!!
 な なぜ男らしく戦ってカオルを救ってくれなかったの きらい 顔も見たくないわ!』

などと言って泣くのだからひどい。

その話で大豪寺もついにキレてアメリカン・スクールに殴りこみ、ボクサー達を相手に暴れ回りますが、出ました猪木アリ状態。ボクサーを相手に柔道家が戦うには寝転がるのが有効だと、アントニオ猪木VSモハメド・アリ戦以前に何度も描いている梶原漫画は凄い。というか猪木が梶原作品の読者だった可能性も高いと思いますが。
上記の『黒んぼさんたちでしたかや』もそうですが、この時の大豪寺が言う『さあこい そういやあ わしの家の3びきの飼い犬のうち1ぴきはまっ黒じゃわい』や、あとでホットドック屋の兄ちゃんが言う『おにょれっ 無銭飲食したばかりか おれをぶちのめしたニグロめ!!』のセリフは後の版では修正されています。
あまり他の人種と共生する事のない日本国ではあまり一般的でないネタとはいえ、やはり人種問題はデリケートな所ですからね。

とにかく無事にサミー・ジャガーを倒し、心でも勝った直也はここで一休み。
車周作と無差別級の大会である『昭和44年度 全日本柔道選手権大会』を見学に行きますが、ここで実在の柔道家であり小男と言える岡野功五段が優勝する事件を目撃!
車周作と一条直也の師弟が理想とする柔よく剛を制す柔道がここにありました。しかしそれでも岡野五段は81キロであり、60キロ台の直也がこの域に達する事は出来るのか。それとここでは、岡野五段に重量級の体重があったらここまでの柔道家になっていたか、という事でナポレオンの例なども出して劣等感をエネルギーに変えるという重要な話が出てきますね。しかし今の柔道界では、オリンピックの無差別級が30年も前に廃止されていますからね…今作の連載時には、こんな自体にまでなるとは思っていなかったのではないでしょうか。ええ、ますますスポーツ化して必殺の威力とか失ってますしね。

続いては直也らの出番。『全国高校柔道選手権大会』へ、天道高校も乗り込むのです。
「巨人の星」で息子だけのコーチだった星一徹が星雲高校野球部のコーチに一時就任するのにも似て、車周作が天道高校柔道部を鍛える事となりました。彼は相変わらずスカッとする鬼の強さで、直也を鍛えるより自分が選手として出てくれれば…なんて思ってしまいますね。
彼らが目指す全国大会には三人の大敵が登場するのですが、彼らの出身と名前・必殺技を書き出しておきましょう。
鹿児島代表の城山大作、大噴火投げ
北海道代表の黒江狼介、熊殺し
京都代表の右京真吾、花ふぶき

…です。それぞれタイプの違う個性的なキャラ達で、ここからまた一気に荒唐無稽な必殺技のオンパレードですね。

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東京地区予選では大田区のウルトラ・デブ・田淵万太郎選手に苦戦してしまいますが、何とか全国大会行きを決めた天道高校。あ、今回は団体戦の勝ち抜き戦です。
三人の大敵のうち最初に当たったのは黒江狼介ですが、彼の熊殺しはプロレスでいうパイル・ドライバーを連続で喰らわせるような殺人技。実際に人間よりはるかに丈夫な熊も殺している技ですが、彼はアイヌの血が混じった男であり、作中アイヌ文化が描写されたりアイヌの子だと和人(日本人)に差別されたりする描写があるためでしょうね…後の『光文社漫画文庫』では何と彼の存在自体を丸々カットされるという、「柔道一直線」で一番不幸な登場人物!消されたキャラクター!

次の右京真吾は、首都・東京代表の直也をやたらと『東京のいなかっぺ』呼ばわりするのですが、これは現実にも存在する勘違い京都人だー!
彼との勝負は空中からかける地獄車が決まって直也の勝ちとなりますが、後に右京は再登場します。元々の今牛若丸と呼ばれた天才イケメン具合を捨てて猛特訓し、汚れた姿で…つまり後の「柔道讃歌」における秒の殺し屋、帯刀省吾の前身となるキャラクターでした。

決勝で当たった最強の敵・城山大作とはやはり大熱戦。直也は逃げ回っているかに見える戦術で観客のブーイングを受けますが、どうせかっこいい事なんざ生まれつき縁が無いのだと開き直って、それでもこのペースで勝ちに行く。その小回りを生かしたかき回し戦略を自分で『べトコン戦術』と呼んでいますが、後の版では『ゲリラ戦術』に修正されている。べトコンもダメなのか…
延長戦の末に勝負付かずで引き分け、つまりこの全国大会は直也の天道高校と城山の桜島高校とで同時優勝となりました。
その結果、あまり面と向かって褒めた事のなかった車周作が、東京に帰ってきた直也をついに感情むき出しで抱きしめる。

小倉からデザイナーの勉強をするため上京してきた高原ミキと、東京の下宿の娘・カオルとで直也をめぐる女の冷たい争いが起こっているその時、直也は講道館の段位に挑戦。そこで血で血を争う男同士の決闘が行われているのでした…

次の展開は、また異種格闘技戦。
今度の相手は"竜神キックボクシングジム"のアニマル児雷也で、名を売り出したい野獣のような相手。
直也に『有名になることにとりつかれた狂人』と表現されていますが、実力は沢村忠クラスかつ無法者すぎるこの相手にキレて、破門を覚悟で波止場の決闘!
やはり勝てぬかと悟った直也は、海を背にして、
『海へおとすかおとされるか くうかくわれるか?これを……背水の陣という!!』
と言って児雷也に向き直りました。

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…あれ?絵が違う。
そう、この強敵を相手にして戦っている、それも大ピンチのタイミングで作画の担当が永島慎二先生から、斎藤ゆずる先生に交替してしまいました!
実はこの前にも永島先生はアシスタントの向後つぐお先生に数話を任せたりもしているし(本作を読めば絵で一目瞭然ですがロバート・クルスと戦ってる時の一部)、アメリカで絵の修行をするとかで長々と休載した時期もあるのですが、今度こそは完全に放棄してしまいました。

大御所にして天才漫画家である永島先生の仕事の続きだなんてやりにくかったでしょうに、よくぞ受けてくれたこの斎藤ゆずる先生。1941年生まれの東京都生まれで、さいとう・たかを先生のさいとうプロ出身で、現在ではダイナマイト鉄の名義で知られている方です。
実はこの前に園田光慶先生の戦争漫画「あかつき戦闘隊」も代筆を担当した時期があるといるし、この手の仕事が得意だったのかもしれません。まだ若き日のすがやみつる先生らもアシスタントに加わり、なるべく永島先生が描いてた絵に似せて描いているので、つのだじろう影丸譲也と作画者が変わった「空手バカ一代」ほどの違和感は無いですね。
モブシーンの群集だとかあの目とか、永島先生の特徴的な部分までは模してないのは良いのですが、やはり単純に画力の違いが目立ちます。
あまりにも急ぎの仕事で、しかも他人の絵柄で描かされている斎藤ゆずる・画の部分を叩くのは止めておいて、物語の続きを見ていきましょう。

一条直也VSアニマル児雷也は、背水の陣作戦で何とか直也が勝利。
駆けつけた車周作は、この醜い闘いを止めもせずに特ダネにしたい一心で見ていたマスコミ人間を寄生虫並みだと批判しますが、
『いやなやつ いやな風潮のはびこる世の中よのう すみきった柔の道なくば とうていわしなど生きてはいけまい』
とセンチになっています。
さらに直也は重症で、さびしくて涙を流し…どんなに厳しい修行でも耐えてきた柔道と戦いの連続の日々を、初めて嫌になります。柔道の練習はせずに香川先生(「おとこ道」で言う所のやはりインテリ教師・江波慎太郎の役割)に相談に行き、下宿で習ったヴェルレーヌの詩「ことばなき恋歌」なんか柄にもなく口ずさんだものだから、車周作にぶんなぐられて、
『詩なんぞ柔道には への役にもたたんわ!!』
と、言われ投げつけられて階段から転げ落ちる。直也はこのスパルタ式にも嫌気が差し、柔道も学校もやめて故郷の小倉に帰る決意までしてしまいました。

車周作に対して
『先生の柔の夢がたくされたのに ご期待にそえず も もうしわけありません!
 しょせん一条直也はこれだけのやつだったと あきらめてください…』

ここまで言って下宿から去るのですが、ある事がきっかけで意外とあっさり、また柔道に戻る事になりました。しかし覆水盆に返らず。車先生は荷物をまとめて行き先を告げずに下宿から去ってしまいました。

号泣する直也は、香川先生から柔道一筋にかけても悔いぬ態度を示せば、また車先生も戻ってくるかもと言われて奮発。『青少年選抜柔道大会』で勝ち抜いて優勝する事を誓うのでした。
この大会では、前回の対決で引き分けて現在は講道館の研修員になっている城山大作が最大のライバルだと思われたのですが、思わぬ伏兵が出てきました。鎌倉工業高校から来た神奈川県の手足がネギみたいに細い『ガリ勉タイプの青白きもやし少年』、東儀冬樹です。
彼は何と柔道の技を使いません。神童と呼ばれた頭脳を持ちながらも、女子にもノックアウトされるほどの虚弱体質からなる劣等感が有ったため、高等数学の方程式を応用して科学的に人間を倒す『物体ひっくり返し科学』を執念で会得し、科学的ポイントに触れただけで相手が吹っ飛ぶようになったのです。
地獄車や大噴火投げを科学的に破れると宣言する東儀…こいつが使うのはほとんど超能力のPK(サイコキネシス)で、今までの荒唐無稽な必殺技の数々がかすんでしまいます。

ある秘策で東儀を倒し、ついに再会出来た車周作にすがる直也でしたが、完全に別れを宣言されるのでした。
絶望的になった直也は決勝戦を放棄してそのまま行方不明になり、高校柔道連盟からも除名されてしまいました。天道高校も退学し、兵庫県神戸市に流れていました。そこで生まれて初めてのビールを飲んだ上で、暴力スナックで乱闘。
酒のアルコールの怖さを体験するのですが、酒は『ど どんな強者からも能力をうばいさる 酔いというおそるべき副作用』とまで言われてますから、酒飲みの人は気を付けましょう。

一方、小倉の一条家を訪ねた車周作が直也の母に語った真相は、やはり日本柔道と『柔よく剛を制す』のため…
心を鬼にして直也を見捨てたのは、直也を『けもの』にするためだと言います。高校柔道部あたりでほどよく修行をやるのでは人間界の理論の範囲でストップしてしまうし、体重60キロの日本人が体重100キロの外人に勝てはしない。それが『野獣』ならば出来るのだ、と。

それならば車周作の思い通りにいったと言えますか…
酔いに倒れてやられた直也は、暴力スナックの用心棒を務める暴力団錦一家によって南京袋に詰め込まれ、神戸港に捨てられるのです。つまりガチで殺されかけたのですが、生きて帰って復讐に燃える直也は、生まれて初めてのすさまじい怒りにかられてチンピラ達を全員ぶちのめします。しかも、全員の骨をへし折る残酷さ!
そこから強すぎる直也は、錦一家と敵対する湊一家に雇われて用心棒になります。夜の店で用心棒になるのは、梶原一騎漫画でよく見る姿ですね。ちなみに柔道をオリンピックなど大きな試合をテレビで見るだけの人は、ただの投げ合いであまり実戦向きの格闘技ではないと思う方がいるでしょうが、否、柔道家は凄まじく強いです。まして鬼車柔道は関節技も当て身もやるし、講道館流と違って受け身を許さず脳天からつき落とすやり方も学んでいるのですから。

ここでまた劇画チックな男…プロの用心棒の夜光玄之介が刺客として登場!
意外な結果となる、彼との対決がきっかけとなって用心棒家業は早くも辞め、最低の私立校である"万里波実業"なる高校に編入しました。これで高校生の資格を取り戻したので、『国際ハイスクール柔道大会』に出るための山ごもり修行を開始。これは国際大会だから、高校柔道連盟から除名されていても出場出来るのですね。

しかし車周作が直也に課す試練はさらに続き、出場する外人選手で最も素質がある優勝候補でアマレスで全米ハイスクールを制したアメリカ人のロック・ゴードンを鍛え、自ら直也に授けた地獄車の破り方まで教えるのです。
どちらも順調に勝ち進み、城山をも倒した直也は準決勝でついにゴードンと対決…するはずなのですが、車周作を越えるのか越えられぬのか判明する、ここで突如作品の連載が終了。
『直也はたおれるかもしれないが たおれたならたちあがり また一直線の道をいけばいいではないか!いずれ また物語る日もあろう (梶原一騎)』
の一言で終わるんですよ~!

1970年の連載終了後、1971年に車周作を中心にして3話描かれた『外伝』の最後「「柔道一直線 大完結編」で、ちゃんと勝負を付けて完結させているのですけどね。
無念無想の境地に達して柔の道をまた一歩極めた直也がゴードンに勝利し、その後もパリで開かれた『世界柔道選手権大会』で大活躍する…その姿を、酒場のテレビで見守る車周作。そして本物の鬼のように強かった鬼車、車周作の満足そうな死まで。
でもこれが従来の単行本には収録されなかったものだから、読めるまでに時間がかかりました。梶原一騎作品の大作では珍しい、ハッピーエンドを迎えるこの大完結編、ちゃんと読めるようにしておかなくては駄目でしょう。

私が梶原一騎先生を再評価し、全作品を集めたいとまで思ったきっかけとなったのがこの「柔道一直線」であり、最初に集めたのは1990年に厚い単行本全8巻で発行された講談社・KCスペシャル集。この版こそが、確かちょうど中学1年生だった私が新刊で買い揃えて興奮しながら読んでいた本です。もちろん柔道も習いました。
後にもっと前の版でも集めてみたら、前述の通り黒んぼだのって黒人関係のワードに、きちがい、こじき、かたわ、テンカン、べトコン、イザリ…といったセリフは修正されている事が分かりました。ん?『体を不自由にされた』なんて部分も『大ケガしてしまった』に治されてる。かたわならともかく、不自由もダメなのか。
とにかく柔道漫画の決定版、傑作すぎる「柔道一直線」は、必ず読んで欲しい。
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きびしい目で自分を見つめよ!!
とかく人間のやる 正義だの愛だのはそういうものなんじゃ!
何不自由なく生活でき またわるいこともやる必要がないから正義ぶる
めぐまれた中から ちょっぴり他人に幸福をあたえて 愛の天使づらをする!
真の正義とは うえて死んでもぬすまぬことであり
また自分は食えなくても他人にあたえてこそ真の愛!




  1. 2014/09/15(月) 23:59:02|
  2. 梶原一騎
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梶原一騎(56) つのだじろう 18 「虹をよぶ拳」

ここの所、つのだじろう作品を続けて紹介していますが、もう一作だけいきましょう。
そして…これはもう別格で、今まで紹介してきた作品が全てかすんでしまうほどの名作。梶原一騎原作を迎えて『絵』に徹した「虹をよぶ拳」(秋田書店刊)です。
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梶原一騎つのだじろう、この天才2人があの漫画史上に輝く名作「空手バカ一代」以前に組んでモノにした作品で、同様に空手を主題に使って描いています。後に決裂するこの二人ですが、作者として作中に登場して肩組んだりしているのを見ると感慨深いものがありますね。
初出は冒険王にて1969年から1971年までの連載、単行本はサンデーコミックスで全7巻です。

「虹をよぶ拳」…ハッキリ言ってこれは私のバイブルであり、声を大にして人々に薦めまくりたい傑作ですが、単行本が長らく絶版状態が続いてたのもあって一般(古本マニア以外)への知名度も低くて、薦めても読んでもらえる機会が少なかった。古本コレクターとしては自分がレア本を持っているという満足感はありましたが、でもこれを多くの人に読んでもらわずしてどうするのかという思いも強かったので、2007年にマンガショップから全4巻の愛蔵版が刊行された時は嬉しかったですね~。
このマンガショップは他にも梶原一騎原作の激レア作品を次々と復刻したため、大金かけて集めた私のコレクションの価値は暴落したけど…名作を歴史の中に埋もれさせぬようにと志を高く持ち、渋すぎるセレクトで復刻していく素晴らしい出版社です。

後に空手漫画を書きまくる梶原一騎史で見ればその原点といえますが、今作の珍しい点は主人公があまりにも貧弱な事!
もちろんその主人公が空手を始めて初心者から達人に成長していくサクセスストーリー展開、要はビルドゥングスロマンってやつがありますが、そこまでスポーツの才能が皆無の人間が努力なんかで日本トップレベルの強者になれるわけない事を、格闘技に精通する梶原先生が分からないわけがない。
それでも、リアリティを失わずに主人公が強くなる、その条件とは…
『1年数ヶ月に及ぶ地獄のタコ部屋生活を野獣と化して生き延びる』
というもの!

とにかく見ていきましょう。
主人公は都会から新開地の団地に引っ越して"青葉中学校"に転校してきた春日牧彦、前述の通り極度の運動音痴で体育の時間はクラスの笑われ者。勉強はクラス一番なのに、運動音痴をコンプレックスにして暗黒の学校生活を送っているのです。
そもそも春日牧彦…「巨人の星」の牧場春彦と名前が似てますが、作者のナレーションでも『なまえからして秀才タイプ』と言われています。何事もスケールの小さい、マイホーム主義の両親は牧彦を一流大学に入れるために勉強する事を強いるわけですが、教育ママに隠れてベッドでこっそり漫画(梶原一騎「夕やけ番長」、つのだじろう「ライバルの旗」が見えます!)を読むことだけがただ一つの息抜き。

そんなある日、春日家(団地)に2人組の強盗が押し入りました!刃物を持った相手に父親は殴られて抵抗もせずに謝るだけで、絶体絶命のピンチ…
そこにたまたま同級生の赤垣竜平が訪ねてきて、強盗達をあっさり撃退!そう、この赤垣は春日と逆に体育時間のヒーローで、驚異的な運動神経を持つ男だったのです。彼は小学校の頃から空手に打ち込んでおり、衝撃を受けた牧彦も空手を習い始める、と。

赤垣に空手を習いたい理由を問われて、
『ぼくは将来だんじて ぼくの父のような男になりたくないからだ!!』
と泣きながら答える牧彦。
ちなみに作中何度もマイカーだのカラーテレビだの、ちょっと努力すれば叶うちっぽけな夢しか持たず、小さくまとまろうとばかりする軟弱な『マイホーム亭主』の父親を叩いてます。
実際に豪快な大物タイプだった梶原先生にはその手の輩は心底許せないのだと思いますが、この作品が連載された時代から40数年も経ち、日本人の器はもっと小さく小さくなっていますね。長らく続く不況のため親は子供に安定した仕事ばかりを求めて洗脳するものだから、今や子供のなりたい職業ナンバーワンが公務員だって言うじゃないですか!

で、赤垣を追って牧彦も訪ねた空手道場は"鬼門塾"。師範の鬼門兵介は、今作にも協力しており後に「空手バカ一代」で有名になる大山倍達(マス大山)総裁を明らかにモデルとしていて、若い時の空手修行でやった牛殺しや10円硬貨の二つ折りなど、「空バカ」で再度登場する数々の武勇伝が語られます。空手に関する説明ページや極真空手のあれこれなど、実際の極真会館で行っている事を参考にしている部分も多く、各巻の巻頭には写真付きでこの作品に寄せた談話も載せてもいますよ。
…それより何でこんな田舎道場にたまたま、ここまでの達人がいますかね。

腕立て伏せもまともに出来ない牧彦は、道場で指導役を務める火野塚にシゴキ抜かれるのですが、意外にも初めての根性を出してそれに耐えます。
この火野塚は『ひど塚』と呼ばれる意地の悪さですが、道場で鬼門に次ぐ実力者であり、終戦時に日本人の母と米兵の間に生まれた混血児で、火のような赤い髪な上にみつ口。あ、この『みつ口』ってのが何か、初めてこの本を読んだ当初は絵を見ても全然分からなかったのですが、口唇口蓋裂という唇の奇形の事みたいです。
あまりに続くシゴキに、牧彦もついにキレて『キチガイ!!おまえなんかキチガイだっ!!』と叫んで向かって行き、当然のようにのされてしまう一幕もありましたが、何とか基本は身に付いてきました。
しかし両親が空手に反対しているから月謝が払ってもらえず、やぶれかぶれで喧嘩したい心境の所へ、同じ鬼門塾に通うヒロインの円谷美希の父親が暴力団にボコボコにされてる場面に遭遇。ちょうどいいと向かって行くも、美希ちゃんの前で返り討ちにされて助けてと叫ぶ情けない主人公…
でもこれで自分の弱虫が骨身にしみた所から、空手の道が始まった!人間は弱いから強さを目指す術を生む、と。

親の不仲や離婚騒動など青春の悩みも描かれてまたイライラしている所で、今度は空手の稽古帰りにキックボクシング大会に立ち寄って騒動を起こす牧彦。
タイ人でキックの天才少年であるサマート・チョンがアトラクションで場内にいる人からの挑戦を受けるというのに参加して、まるで歯が立たずに無様すぎる恥をさらすのです。その挑戦前に牧彦は、
『チョンだかバカだかしらないがふざけてるよ!』
と怒るのですが、そのセリフって…ヤバいですよね。朝鮮人描写に問題があって潰された梶原原作の隠れた名作「おとこ道」と同時期の作品ですが、 「虹をよぶ拳」のこの程度なら大丈夫だったのかな。
(もちろんここでの相手はタイ人だし、朝鮮人差別の意図などこれっぽっちもないと思います)

物語の方はその後、怒って同様にチョンに挑戦した赤垣までが何とキックボクシングに破れ、鬼門塾の名誉にドロを塗ってしまいました。その影響は大きく、少年部のヒーローだった赤垣がやられた事で鬼門塾の門弟はやられた二人以外、火野塚の他は全員がやめるという事態にまで発展!

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門弟がたった三人だけになった鬼門兵介ですが、彼らがキックボクシングにかなわない現実を見て冬眠から目覚めました。
寸止めで馴れ合っている現代日本の『空手ダンス』の弱さに物申し、かねてより持っていた夢、すなわち真剣勝負による空手の全国大会開催を決意します!それも、空手のみでなくプロレス、ボクシング、キックボクシング、柔道、サンボ、相撲、その他世界中のあらゆる格闘技の挑戦も受ける史上空前の力と技の祭典にするといいます。これは現実に、本作の協力者・マス大山が実現させた事でもありますね。
このように異種格闘技戦で見知らぬ、または知名度の低い格闘技を登場させたりして、現在ほど格闘技熱が高くない時代に梶原一騎作品が少年達に世界の格闘技情報を発信していたのですね。そして情報源がなかった時代ならではの誤解や勝手な創作も含めて、盛り上がりを見せるのがいつものパターン。

周りからの様々な妨害工作もありましたが、その怒りから牧彦は新たな力を身に付けました。曰く、
『怒りも 悲しみもジッとこらえて……そのおさえつけ うちに秘めたエネルギーが……しずかに内部から男を強くするのか!!』
という事です。

ずっとカッコ悪い主人公だった牧彦もこの『全日本空手道選手権大会』で少年部に出場し、この3巻後半まできて初めての勝利を手にします!地方から参加してきた腕自慢のごつい空手家少年に勝って涙を流して喜びます!
結局牧彦は準決勝であのサマート・チョンに敗れますが、赤垣がそのチョンと引き分けの2人優勝。
もう一人の鬼門塾門弟、火野塚は青年部決勝戦でヘビー級ボクサーの黒人であるシュガー・ポポを相手に引き分けの2人優勝です。それも大の字に寝て闘う…つまりは後に有名になる『猪木アリ状態』ってやつですが、そういえばアントニオ猪木がモハメド・アリ相手に寝転んだあれは、梶原漫画ではボクサー対策としてとっくに描かれていたんですよ。もしかして猪木、梶原漫画からあのヒントを!?

試合以外にも敵対する空手団体がある罠を仕掛けていたり、観客席のヒッピーが『きちがいだ!鬼門兵介はきちがいだ!』とか叫んでいたり…色々と盛り上がっていましたが、とにかくこの大会が終了し、
『わが春日牧彦にとって…この日が…この大会が…空手人生の転機になった…そう!ここに空手一途のキチガイが生まれた!!』
と大仰に盛り上がっていますが、実はここら辺からちょっと作品の雲行きが変わっていきます。最初に掲げていた『断絶』というテーマだったり、マイホーム主義や教育至上主義を批判する梶原イズムが遠く離れていき、普通の少年漫画になっていきました。それは主人公が強くなったせいでもあり、普通に格闘技漫画の大道に進んだというだけなんですけどね。

全力を尽くして大会で3位に入賞した牧彦もつまらぬ平均的な両親とまたも衝突し、町でゲバ学生なんかと乱闘したあげくに暴力騒ぎで鬼門塾に迷惑をかけるからと逃避行…すぐに悪い大人に騙されて北海道まで連れて行かれ、山奥のタコ部屋で牛馬のごとく強制労働をさせられる地獄を味わうのです!
逃げようにもそこの監督はプロレスラーあがりの猛者で牧彦よりはるかに強く、前述の通り1年余りも絶望的な状況におかれました。しかし牧彦は、その間に野獣となって空手を磨いていたのです。要は空手の山ごもり修行プラス強制労働か。

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理屈や綺麗事は無用の野獣になりきった事で地獄のタコ部屋生活を生き抜いた春日牧彦は、ある時にプロレスラーあがりの監督(名前は出ないのですが、巻頭の登場人物紹介で『タコ部屋の鬼』とされています)に再挑戦し、ついに勝利しました。それから囚われていた者達の暴動が起こり、タコ部屋壊滅。
上半身裸、下半身はボロボロの半ズボンだけで山を降りた牧彦は、地元のガキ共に『わぁい ルンペンだぞ!キチガイかもしれない!』なんて言われてからかわれていますが、そのうち山に住む天狗だと思われた牧彦が電柱に正拳突きを入れると、スズメがボタボタ落ちてくる…後に「空バカ」でマス大山のエピソードとして焼き直されるシーンが、ここで登場しています。

金も無いので函館で寝転がってたら、こじきと間違われて百円玉を投げられ、その金でパンと牛乳を買ったりしていましたが、喧嘩を始めたヤクザ達をぶちのめした事で本来は中学三年生の年齢である牧彦が酒場の用心棒に雇われて生活も向上し、こけた頬の肉も戻ってきました。
『楽しい……!自分の強さが……とてつもなくでっかいおもちゃをもらった 子どものように楽しくてしようがない!!
恐怖は…まるでない!腕が…ウズウズしている!性能をためしたくてな!』

なんて感じて笑いながらヤクザ達を倒すまでに強くなっている牧彦。

そんな折に出会った長髪で剛柔流の空手家・早乙女京吾と出会い、共に山奥の部落を訪ねます。そしてここで出没する獰猛なヒグマと人間が対決する、という展開に!そのヒグマは『オヤジ』と呼ばれているので、時代を先駆ける事数十年…今作で『オヤジ狩り』という言葉が飛び出しました!
ついにヒグマを素手で仕留めた恐るべき実力者の早乙女が鬼門兵介の第2回目になる『全日本空手道選手権大会』へ出場すると聞き、牧彦も東京に舞い戻るのです。
仮に騙されてタコ部屋入りせず、あのまま鬼門塾に通って『人間の空手』をやっていたらとても赤垣やチョンらより強くなる事はなかったであろう牧彦も、今は『野獣の空手』で爪と牙を得ています。前回は少年部に出た彼も、今回は青年部に出場。

その前にトレーニングとして他流の空手道場やボクシングジムなどを叩いて回り、いよいよ迎えた大会の日。
牧彦の野獣空手は実力が段違いの相手にも容赦なく残忍な攻撃を加え、痛めつけます。薄笑いを浮かべながら…
かつて憧れの存在だった同門の赤垣とも対戦しますが、もはや敵ではない。赤垣は、
『あの……運動オンチの春日が…っ!! かくも恐るべき男になったとは…??
 あ……あの目は春日の目じゃない!! ギラギラ燃えて…おれの両眼をのみこむようにせまってくる!!
 魔性の目だ!人間らしさの…ひとかけらもない………』

などと感じた所でぶちのめされました。足元に失神して横たわる赤垣を見て、笑う野獣の春日牧彦。

ボクサーなどの外人勢も強敵でしたが、最強の敵はやはり早乙女。
実力は牧彦以上の天才ですが、実は体にバクダンを抱えており何と牧彦との試合中に死亡!その後で謎が解けたのですが、彼は昭和20年8月6日の広島生まれ。そう、何と原爆が投下された日に投下された土地で生まれており、原爆症だったのです!
…今作には現在では外国人や障害者に対する差別用語になってしまう言葉が散見されますが、長らく復刻が困難だったのは原爆症を扱っているという理由もあったかもしれません。火野塚がアメリカ兵との間に生まれた混血児という事も、かな。

同様に「あしたのジョー」で力石をリングで殺した後の矢吹丈状態か、つまり人を殺してしまったと思い込んだ牧彦は夢遊病のようになって決勝戦で火野塚に破れ、姿を消しました…

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最終巻については細かく書きませんが、簡単に言うとキックボクシング編。
他のどんな格闘技からの挑戦も受けると謳った鬼門塾の空手トーナメント大会も、プロレスやボクシング、そしてキックボクシングなどを破っていますが、それは結局空手ルールの中で戦っていたから。例えばキックボクシングのルールで戦うなら、空手家は決してキックの一流選手には勝てない…その辺の仕組みを理解していた鬼門兵介は相手のルールで戦って勝ってこそ空手が強いと言えるのだと考え、キックボクシング界への参入を決意するのですね。
この当時はテレビのゴールデンタイムでキックボクシングを放映していたキックブームの時代でしたが、結局タイの三流選手を連れてきて作られたチャンピオンが十何連勝だとかってやってたらしいので、それに対する作者の怒りもあったでしょう。

さて、キックのリングに上がった鬼門塾の選手達ですが、やはり一流選手にまるで勝てなかった…
そこで、早乙女を死なせた試合の後は食肉市場で空手により牛を屠殺しまくっていた主人公の牧彦が姿を現し、鬼門塾のピンチを救う。ついでに連勝して日本キック界の新星としてテレビで人気歌手との対談なんか出ちゃってますが、さらにキックの本場であるタイへ遠征し、挑戦を続ける。
本作「虹をよぶ拳」「空手バカ一代」の前身とも言える作品でしたが、何と後に梶原一騎原作で描かれる同じのキックボクシング漫画の名作「紅の挑戦者」をも先取りしているのです!

弱い主人公の成長物語でもあったので、本当に牧彦が強くなった後半は『断絶』だの何だのと当初掲げていたテーマ性は薄れて、普通に少年向け格闘技漫画の展開に路線変更してしまったのが残念ではありました。いや、後半の方が面白いと言う人もいるでしょうが。
さらに週刊少年マガジンの方で「空手バカ一代」の連載が決定したために、物語はラスボスを倒さない中途半端なままに終了する事で完成度は格段に下がっています。「空バカ」の方はつのだじろう先生以外の漫画家に任せてでも、この「虹拳」の方を描き上げて欲しかった…
いや、そのようなマイナス点を含めても、本作が空手漫画史上の傑作である事は疑いなく、また梶原作品には珍しくスポーツを出来るタイプではなくむしろモヤシ、体の弱い少年達を勇気付ける事が出来る作品。大好きです。


いまなら……いつでも おれは死ねる!!
矛盾しているようだが 人間が本当に充実して生きようとするとき!
そのために命を捨てるのはクイのないものらしい
春日牧彦の両眼は久々に燃えていた!!
そのまなこに野獣のきらめきが よみがえっていた!!




  1. 2014/09/05(金) 23:31:25|
  2. 梶原一騎
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プロフィール

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Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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