大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

梶原一騎(65) 荘司としお 3 「熱血モーレツ記者」

梶原一騎原作、荘司としお作の「熱血モーレツ記者」(サンケイ出版刊)です。
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この作品は初出が強烈!何と公明党機関紙局の公明新聞日曜版にて、1971年に「猪突猛進記者」のタイトルで連載され、上記の通りに改題された単行本はサンケイコミックスで全1巻。
公明新聞、創価学会の聖教新聞と兄妹新聞でしょうか…こういう媒体に作品を載せると、作者は創価学会員なのかと疑われる事もあろうと想像しますが、むろん違います。ただし「夕やけを見ていた男 評伝 梶原一騎」(新潮社刊)でも書かれていた通り、創価学会会長の池田大作が梶原作品を気に入っていたそうなので、そこから依頼された仕事でしょう。

そんなわけで梶原一騎原作異色の宗教漫画…とでもなれば、まだ突っ込み所くらいはあって面白かっただろうと想像出来るのですが、これはハッキリ言って過去の梶原作品の出来損ないみたいな中途半端な熱血作品になってしまいました。それでも、梶原モノは読まなくてはなりません。
先日まで紹介していた大好きな「夕やけ番長」のコンビが手がけた作品だし、入手するまでに時間がかかっているので期待しながら開いたんですけどね、これが何ともかんとも、今読み返してみてもやっぱり全然面白くない。

そうだ、ちょうど私が二十歳前の頃に「マンガ地獄変」(水声社刊)というディープな梶原一騎特集をした本が出て、素晴らしい内容で嬉しくてしょうがなかったものの、ついでに古本市場で梶原一騎再評価まで起こったので探していた梶原作品もことごとくプレミア度を増してしまったのを覚えています。
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まぁ梶原作品に限らず、あの頃はプチ・ヴィンテージ コミック・バブルみたいな状態でどれも相場が天井まで上がっていた感じでしたが。まだまだ過去作品の多くは絶版のままで復刻されておらず、だからこそ古本屋巡りも楽しい時代ではありましたけどね。
そんな時に多少値は張ったものの入手した今回紹介の「熱血モーレツ記者」は、その「マンガ地獄変」ですら一切触れられておらず、今に至るも復刻されていません。

ストーリーを見てみると、新聞連載だからか主人公も"東都日報"という新聞社の新米記者で、名は星伴太郎
…て、「巨人の星」の主要登場人物二人の名前をかけあわせた適当なネーミングですが!
その伴太郎が正直すぎる正義漢で、たとえ相手が東都日報最大の広告主の御曹子でも交番に引っ張っていくような事をしますが、新聞社に伴太郎が信じるような正義などなく、入社早々に目をつけられる存在になってしまいました。

加えて梶原作品の主人公らしく空手有段者なので、抗議に来た"血桜連盟"の暴力団員二人を倒してしまう。
この際に刃物を出して刺しにかかってきた相手に対して、
『それをやりかねんキチガイの目付きだが おそれん人間もある
 肉体の死よりも魂の死を さらにおそれるタイプの人間だ!!』

と、ビビらず言い放つのですが、これはあの傑作「おとこ道」における相馬銀次郎の言葉に似ている!
確かにほぼ同時期の作品だし、同じサンケイコミックスから単行本を出してもいますが、「熱血モーレツ記者」の方は内容がダメダメなので相馬銀次郎のセリフを使わないで欲しいですが。

自分の正義を信じて行った行動も局長に警告され、例の広告主の御曹子に謝罪する場へ連れて行かれても、信念ゆえに謝らず…こういうオトナの世界では絶対に出世出来ないタイプが、同席していた美人歌手の美園ルリコに惚れられますが、今度は彼女の口から
『"男"という字を分解すれば田の力 雨風に負けず田を耕やす力 せっせと人生の田んぼを耕やせる男がスキ!』
と、今度はあの「男の条件」における男谷草介のセリフみたいなのが出てきます。

伴太郎は新聞社で暴れた暴力団員二人の殺人容疑をかけられましたが、自らの手で真犯人で用心棒の空手の達人を追いつめる展開が待っています。
おっと、ここで暴力団員に追われる伴太郎の同期の桜・青柳俊介をルリコがシャワー室の中でかくまうシーンは、これも同時期連載の「ケンカの聖書(バイブル)」にて、吉良旭をダイアナ=ローザが助ける時と同じ。
あと伴太郎の空手の先生は『渡米した際 ニューヨークギャングの拳銃をさばいたほどの神技』との事ですが、当然その先生のモデルとして「空手バカ一代」のマス大山をイメージしていますよね。
しかしこのように、いくら過去や同時期の名作をリンクさせたりいい所を引っ張ってこようとしても、「熱血モーレツ記者」の方は一向に面白くならない!

伴太郎も記者らしい仕事をやらせてもらえるようになったある日、次の事件が起こります。
土地成金の家庭で起こった殺人事件の真相を暴くと共に、この家の中学生の息子には汚い大人達がむらがる金よりも人間愛が大事だと話して…まぁきれいにまとめて終わり。この学生服の少年が赤城忠治に似ていて、ラストシーンは夕やけなのは「夕やけ番長」へのオマージュでしょうか。


いじらしい いたましい ボクは思う………
ひとり静かに思索にふけるとか 自分の行動範囲を地味に充実させるとかが許されぬ
がさつで騒々しい世の中だもの



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  1. 2014/10/31(金) 23:59:31|
  2. 梶原一騎
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梶原一騎(64) 荘司としお 2 「夕やけ番長」 2

前回に引き続き、梶原一騎作、荘司としお画の「夕やけ番長」(サンケイ出版刊)です。
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木曽中学校に転校してきた主人公・赤城忠治は、相次ぐ激闘の末にこの学校にはびこる不良グループ『番長連合』を倒し、解散させた番長連合の面子にインテリこと青木輝夫、ヒロインの水の江洋子を加えた人々をスポーツ部として鍛え上げる所から。

激しい特訓で基礎体力を鍛えた後は、まず何のスポーツをやるかの会議で議論を重ねます。
野球は『たかがマリを棒きれでひっぱたく…なにがおもしろいか』、ボクシングは『なぐれるが組みうちはだめだし蹴とばせん』、柔道や剣道は『ぞうきんダンス、棒ふりダンスでいずれも迫力ない』、などと忠治は実際にやってる人に怒られそうな意見を出して反対していますが、彼のごとく命がけの激しいケンカを体験してきた者からしたら、こんなルールに守られたスポーツごときに対する率直な意見ですね。

そこでケンカなどに回すエネルギーを一滴残らず注ぎこめる部活動として…おりしも時代は沢村忠ブームでもあり、『キックボクシング部』を旗揚げする事に決定!
皆が一丸となって練習し、逞しくなっていくのですが、いつも問題は口先番長ながら番長連合で最も影響力の強かった小瀬小次郎。憎しみをもって敵対していたかに見えた彼も忠治に降参し、憧れを持っていた本心を告白した後は本当の仲間になるのですが、口は災いの元でトラブルメーカーである事は変わりません。
わざわざ強敵をつついて忠治に迷惑をかけまくるのですが…彼の相次ぐヘマをインテリは、
『もしや小瀬には 自分でも意識せずへまをやって赤城をピンチに追いこみ そしてあこがれの赤城の強さ無敵ぶりを見物したい たしかめたい心理があるんじゃないか?』
と分析しています。

このキックボクシング編では、小瀬が調子に乗って路上で早乙女高校の弱虫・鮫川小判太を蹴り、この兄貴が高校空手界の王者・鮫川巨鯨だった事で、木曽中キックボクシング部VS早乙女高空手部が多摩川の川原でデス・マッチで決着!とまで発展するのです。
チビの中学生(しかも1年生)である忠治が戦う鮫川という高校生が、体格はでかい上に空手三段の怪物。初めて会った時は『怪物フランケンシュタインとプロレスの馬場をたして二でわったごとき顔!』と驚いたほどインパクトある奴を相手に、しかも他の空手部員達をケンカ好きの血が前後の見境なくたぎった証拠の『ギャハハハ』笑いと共に勝ち抜いた後でも、何とかしてしまうのがケンカの天才。応援に来た紅小路弘曰く、
『ケンカ殺法も………あの境地までたっすると もはや芸術の域』
だというわけで、忠治の勝利。こう書けば簡単ですが、そこに至るまでの感動的な過程も是非本編で読んで頂きたい。

この血まみれの勝利を機に物騒なキックボクシング部は解散し、新たに中学生らしいスポーツ活動として野球部・サッカー部・水泳部・柔道部・バレーボール部・卓球部・陸上部などを木曽中に誕生させる事となりました。
それでは、忠治が最初に難癖を付けてこれらの活動に反対していたのは何故だったのか。地上最高の荒々しいスポーツであるキックボクシングを最初にやった事で、それが全てのスポーツの要素を一切合財含んでいたから他のどんな種目にも応用出来ると目論んでの事だったのです。
これで元番長連合の面々が各スポーツ部のリーダーとして、全校生徒に愛され信頼されるようになるのでした。もちろんどの部に入ろうがスターになれた忠治自身は脇役に回って。

と、ここで終業式を迎え、赤城忠治、クラスメイトのインテリ、水の江、小瀬らは次から二年生に進級するし、黒部搭介その他ほとんどの番長連合幹部は『真の男の友情と生き方を教えてくれた』忠治に対して感謝の涙を流して卒業していきました。
この春休みのタイミングでは、学校以外の忠治の冒険が描かれます。今までのような強敵が出てくるわけではないのですが…いや日本海の漁村で猟師達と命がけの泳ぎ勝負をしたり、奥多摩の鳩の巣キャンプ場でフーテン族と決戦したり、赤倉のスキー場では二億円強奪のギャング団と戦うので拳銃までも相手にしているし、鬼門港(これは架空の地名ですかね)でタコ部屋に入れられたり、ボクシングのリングに上がったりと危ない目には遭っていますが、あくまで番外編的な感じなので結果的に忠治がカッコいい所を見せて、その話だけゲスト出演の男にも女にも好かれて、話があっさりと完結していきます。
これら短編の中にも例のマイホーム主義批判や、その他梶原一騎節の人生訓が織り込まれており、出来は良い話ばかりだと思います。

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中学二年生になった忠治は、スポーツ部の歴史ゼロの木曽中で各部を順々に助っ人として渡り歩いて強くしていく事となりました。
その第一弾で柔道部に参加しますが、サッカー部の部長に抜擢された小瀬が"明星中学校"に練習試合でボロ負けした腹いせに柔道部にケンカ売ってきて、今度は忠治がこの名門校の荒尾雷太を相手しなくてはならなくなる。
こせこせした小瀬の口八丁、災いを呼ぶ惨めな男は作中ずっと治らないのですが、まぁ考えてみたら彼がわざわざ嵐を呼ぶ事によって少年漫画としては盛り上がるわけです。

そして物語は次の野球編に突入。ついに非格闘系スポーツです。
さしもの忠治も広い平野の無い山育ちゆえに団体競技、特に野球経験はゼロとの事で、始めてみたら上手くいかずに苦労続き。ウルトラ運動神経を持つ忠治が野球は下手な様を見た水の江洋子曰く、
『野蛮人なんだわ!!かれの野蛮で でっかすぎるエネルギーは お上品な野球みたいな近代スポーツには おさまりきれないんだわ』
との事。とはいえ守備は受け身でガラじゃないので失敗続きでしたが、打撃はタマを引っぱたくすなわち攻撃なので、最初から超強打者。代打専門で助っ人になる事で落ち着き、打撃練習を始めるのでした。
それが大木にエキスパンダーを括り付けて手首に付けたつり革の輪と結び…テレビでよく見たやつ、つまり「巨人の星」の"大リーグボール養成ギプス"は投手用ですが打者用として忠治が考案した"ホームラン養成ギプス"にて鍛えます。電車ハウス前で勘太郎とする特訓シーンでも、星家の親子のパロディがありますよ。

しかし…もう卒業した親友の紅小路弘がいたブルジョア学校"白亜学園"との練習試合で、エース・疾風進の投げるカーブにコロリとやられてサヨナラ三振で終わってしまいました。
カーブを知らなかった忠治なので無理もないのですが、不可能を知らないヒーローだった彼が初めて惨めな姿をさらすと同時に、『たかがマリころが 命のないボールが あんなにおそろしく空間でまがりやがる』野球の凄さを知って、再度挑戦するのです。
下手糞な木曽中野球部にペコペコして練習し、他にもある秘密特訓までしている姿を見たインテリは、
『男がなにかをやろうとする姿とは……あれだ………あれなんだ!!』
と涙を流す。
その裏で小瀬が疾風に変化球を投げないように脅すという卑怯な手を使いますが、小瀬は小瀬でどうあがいても自分は英雄になれないから忠治に夢を託し、英雄であって欲しいと願う悲しい心あっての事。
もちろん忠治VS疾風の野球再戦は、変化球打ちをマスターした忠治の圧倒的な勝ちで終わりました。

どこの部からも引っ張りだこの忠治が、次に助っ人する部として選んだのは…水泳部!
『大利根の流れでウブ湯をつかった』と自称する忠治の泳ぎが達者なのは今作では何度も表されていますが、実際にプールでコースを泳いでみても水泳部達に『まるで人間魚雷だ』と感心される速さ。しかしまた水泳でもライバルが現れてレースをやるのだとしたら、この漫画においては地味すぎますよね。
ご安心ください、区内中学水泳大会で木曽中水泳部を優勝に導く決意をするしラストは事実優勝しますが、それよりそのために合宿で行ったK海岸での出来事がこの話の主になります。
新宿を根城にするフーテンの一派が流れてきていて、そいつら(特にリーダーのクレイジー・ドッグ ヘンリー)と対立する話ですから。この狂犬ヘンリーは『白人との混血児』なのですが肌の色は何故か黒人に近い。激しく日焼けしたのでしょうか。そして頬には派手な傷を持つこの男、世間にいじめられた恨みでひねた性格してますがバカ強い。
そいつと、いつも通りオッチョコチョイの疫病神・小瀬が災いを呼んで忠治は決闘する事になるのです。

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一つの部を強くし終わると、また始まるのが各部の忠治を狙うスカウト合戦。次は、レスリング部です。
ここでは女子プロレスの興行で街を訪れた全関東チャンピオンのアトミック・ローザとの関わりが描かれます。まず、このローザを見た木曽中レスリング部の連中はポワーンとして
『地上最大のボイン……目もさめるカワイコチャン!! マリリン・モンローか はたまたジーナ・ロロブリジーダか』
と驚くほど美人。それより私が気になるのは、そのボインなバストを持ちながら確実にノーブラで、私服でも女子プロ衣装でも乳首がクッキリ浮かんで見えている事!そして作中誰もそこに突っ込まない事!

忠治はローザの兄でかつてオリンピックで金メダルを有力視されながら事故で片腕を失った悲劇の男・北上哲也にレスリングを習う事となり、"白雲高校"の南郷主将というアマレス王に挑戦。途中で『もどかしくってイライラして』、極左暴力集団・革マル派のデモに乱入して暴れたりして、自分のダメさ加減による葛藤だとか忠治の珍しい一面も見せますね。ローザは客に技より色気を見せろと要求されるし、北上兄妹の悲しさが伝染したのでしょう。
一途にレスリングをやった忠治はちょっと「柔道一直線」の地獄車を思い出す『波のり固め』で南郷主将に勝利。これと並行して描かれていた忠治らの担任教師・荒木又衛門のローザに対する恋は失恋に終わったけれど…

レスリング部も大会で優勝させると、忠治が次に入るのは小瀬が主将を務めるサッカー部。
サッカーもルールすら知らない状態からスタートするのですが、結局何をやるにも重要なのは彼のような野獣の運動神経…そしてゴールキーパーのポジションでケンカを応用したウルトラ才能を発揮します。
このサッカー編でも強力なライバルが登場しますが、今度はサッカーの歴史が浅い日本人ではなくアメリカン・スクールのサッカー部主将ロバート・ダグラス、ニックネームはペレ二世という黒人選手です!
小瀬がまた先走ってスパイをしたのを捕まえると、『人間ボール』にしてリンチを加える残忍なアメリカ人たち。それを救いに行った忠治は、
『なるほど こういう残酷ガキどもの父親や兄貴が ベトナムのソンミ村の大虐殺なんて悪鬼のまねをやらかすんだとな』
と納得。

こうして燃え上がって迎えた対抗戦。日本人独特の外人コンプレックスは応援団にも現れていますが、味方が得点してくれる可能性は絶望、とにかく忠治のキーパーが打たれまくるシュートを止めるだけの展開で…
ロバートが放ったオーバーヘッドキックの神技で、ついに1点取られて敗れてしまいました。
あの忠治がそこで諦めるわけはなく、雪山での激しい合宿の末に再戦。この感動的な展開を見せる試合では今度こそロバートのオーバーヘッドキックもパンチで返して試合にも勝利するのでした。

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ここで少年チャンピオンで掲載された方のサイドストーリー的な短編を挟みますが、これがまたレベル高い!
冒険王掲載の本編と差別化を図っているのか学校生活以外の忠治達を描いていて、まず私が大好きな「友情論」の巻。インテリの母が悪徳タクシー会社にはねられた事で巻き起こる騒動を描いていますが、ベートーベンやキケロの友情に対する言葉を聞いた忠治自身の友情論、
『自分のわずかの金を友にめぐむもいい あたえるのもいいが 金をめぐんだことも恩をあたえたことも はじめから相手に気づかせなければ なおよろしい』
という、まさに彼の行動を言い表した言葉の意味を見てください。

次の「.黒い夕やけ」の巻は、祭りで出会った幸の薄い少女ユキちゃん。盲目の上に貧乏な生活保護受給の母子家庭で、忠治が買ってあげたヒヨコが成長したらオスだった事が原因で騒音問題になってボロアパート"天国荘"の住人達にも嫌われて…でもその鶏、コケ助がユキちゃんの唯一の友達になるのですが、あまりにも悲しい結末を迎える話です。

「赤城忠治と国定忠治」の巻では、冬休みの宿題として出た偉人伝の題材を、忠治が憧れる侠客で名前が同じ国定忠治に定めて取材を兼ねて帰省するのですが…
水之江、インテリ、小瀬を連れて帰った赤城の山にて、図書館の文献で調べた国定忠治の生涯は後の講談や小説などで知る有名な姿とはかけ離れたクズの物だった!一つ一つ、夢が崩れていき心に大きな傷を負った忠治。
いたたまれない彼は無法者から警官までを相手に大暴れするのですが、それは実在のではなく今まで憧れたままの国定忠治の通りに自分がなるのだという決意の行動でした。

さらに小瀬がいつもの口八丁で強いと思わせてチビっ子達を子分にするのですが、調子に乗るのが過ぎて"伝馬高校"の大番長で極悪面した剣山大吾と多摩川の川原で決闘をするはめになる騒動を描いた「ケンカの道教えます」の巻、いつものメンバーにて上野で花見をした時に出会った特攻隊の生き残りと出会って話した事により戦争に行った勇士に達に代わって怒り、ヤクザや全学連をタルんだ現代人の代表として相手にして大暴れする「花は桜木 男は忠治」の巻、大阪から転校してきて暴れる女番長・大山泰子を描いた「女番長まかり通る」の巻…そして!

次は「番長王座決定戦」の巻です。
凄いですよね、番長王座決定戦って…これは現在の格闘漫画などが必ず『最強を決定するトーナメント戦』ばかりになっている、この現状を先取りしているのか!?
まぁそこまででもなく、区内のあらゆる中学・高校の番長をズラリと並べて『真の番長の条件』を競い合う、というくだらなすぎる企画にある理由から忠治も参加しますが、実質的にはライバルは"紅華高校"の番長で眼帯の男・渡源平ただ一人。
この決定戦発案者で女王様的なブルジョア令嬢の牧ルリ子は『オリンピック急にスケール雄大』とか言ってるわりには参加者10人程度ですけどね。このルリ子が定めた七つの競技が行われるのですが、もちろん最後の七つ目で忠治は渡源平と激しいデス・マッチを戦った上で優勝します。しかも渡源平はこの番長王座決定戦のために幾多の犯罪を犯しているので、最後は警察に逮捕されるという結末。

それはそうと、ここで一つ…本作「夕やけ番長」の舞台はどこなのか。それがこの話で明らかになりましたね。
今までにも『区内』とか『都大会』という言葉も出ていたので東京都である事は間違いなく、赤城忠治が群馬県から転校してきた先の木曽中学校や住居は多摩川沿いある事も分かっていたのですが、ここで牧ルリ子からの手紙ですよ。
まず番長王座決定戦自体が『区内』の学校の番長を集めており、その手紙に明記されているルリ子の住所が『東京都世田谷区野沢』なんです。つまり木曽中は世田谷区内の学校でした!確かに世田谷区には多摩川が通ってますが、あの川原で番長たちが戦っていたのですね。

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さてさて、赤城忠治の助っ人戦略でスポーツの名門校のようになってきた木曽中ですが、最後はボクシング部!
ケンカの天才、忠治がボクシングならまさに水を得た魚です。次々と他校と対抗試合をしては、どれも1分以内でのKOを重ねる忠治、『秒の殺し屋』との異名も貰って…「あしたのジョー」ばりにクロスカウンターまで使っていますね。
最初から敵無しと思われましたが、やはりこのボクシング編ではその「あしたのジョー」の影が目立ちます。

ボクシング部のまま赤城忠治らも3年生に進学し、今までは助っ人だからと受けなかった部のキャプテンも引き受けるのですが、遅ればせながらこのボクシング編で本作最強のライバルが登場。対校試合のため訪れた"国立あすなろ少年院"で出会った、白椿錠です!
この男、少年院で出会うのに加えて容姿までがジョーのライバル・力石徹に似ています。顔が傷だらけなので、多少ゴツくはなっていますが。元プロという経歴まで同じですが、こちらは国際式ボクサシングではなくキックボクシングと設定を変えていますが。ほぼ同時期に連載されているこの2作、「夕やけ番長」の方が連載開始こそ先であるもののボクシング編は作品終盤なのでこちらが力石徹の後でしょう。
キックボクサー時代のリングネームはダイナマイトフジで、第二の沢村忠と言われてKO率100%の強さでブームも起こしながら流星のようにファンの眼前をかすめて消えたそうですが、その男がこの少年院にいた、と。
暴力団の用心棒もしていた凶暴な相手と戦うのは、ケンカや格闘の天才とはいえまだ中学生の忠治…ボコボコにやられてますが、しかし倒れても立ち上がる。判定勝ちでは面目が立たないと焦る白椿は、試合終了間際に何と跳び蹴りの反則をして負けました。

赤城忠治VS白椿錠、この第二戦は忠治の根性に心理的に圧倒されて反則負けとなった恥をそそぐため、少年院を脱走して多摩川花火大会での決闘。これは屋形船の上から水中でまで戦って忠治有利の時でしたが、白椿が警官に逮捕されて終わり。
第三戦は再び少年院での対抗試合。ボクシングの猛練習をした忠治は第一戦の時より格段に強くなっていて、ダブルノックアウトの引き分け。また10日後に再戦…と、二人の戦いは続くのでした。(何と作中で決着は描かれずにボクシング編は終了)

そうだ、このボクシング編では日本プロボクシング史上最強のボクサーは誰かという興味深い話題が出ていますが、結論的にはピストン堀口であると忠治の担任教師・荒木叉衛門の口を通して原作者の考えが語られています。
彼の凄さをしっかり描いてもいますが、梶原一騎先生は漫画原作を手がける前、1959年の時点で「打たせて撃つ ピストン堀口血戦譜」という小説を新聞で連載しているほどピストン堀口ファンであり、後にそれを原作として影丸譲也先生の手で「ピストン堀口物語」として漫画化されたのはカジワラーならご存知の通り。
ちなみにずーっと後に「はじめの一歩」の影響で日本でも超メジャーなボクサーとなった『マナッサの人殺し』、そしてデンプシー・ロールのジャック・デンプシーも長々と紹介されています。このボクシング王も炭鉱夫などで働くも長続きせず、すき腹をかかえて浮浪生活していた頃に出会った、これまたみすぼらしく食い逃げしていた男がジャック・カーンズ。後にデンプシーを大チャンピオンに育て上げた名マネージャーでした。この二人はそのまま矢吹丈と丹下段平の関係に似ていますが、つまり彼らを参考にしてジョーで活かしたのでしょうか!?

次の小エピソードは「小瀬の初恋」の巻。
新宿の映画館でケンカの強いズベ公に惚れるのですが、この女キャラが「あしたのジョー」に続いて今度は梶原一騎原作二大メジャー作品のもう片方、つまり「巨人の星」に出てくる竜巻グループの女番長・京子(後に左門豊作の妻となるあのズベ公)そっくり。連載期間がほぼ丸かぶりの「巨人の星」「夕やけ番長」なので、どちらが先に登場したかはリアルタイム読者でない私には分からないのですが、別の作画者ながら確実に後続の方が焼き直しています。
性格と容姿に着ているボーダーの服まで一緒ですよ。原作者って服装まで指定するんですかね。『竜巻グループの京子を参考に』とか書いたらそのまま使われたのかな?
ああ、このネエちゃん…小瀬に『小川知子とピンキーと吉永小百合をたして割ったようなタイプ』と言われていますが、アトミック・ローザと同じく乳首がクッキリ浮かんで見えています。本作のボインちゃんは、全員そうなのです!

続く「無名漫画家の日記」の巻、これはプチ「男の条件」…とまではちょっと言えないものの、漫画家を目指す青年が忠治らと出会って成長する様子を描いたエピソード。
上野の花見で忠治がゲバ学生達と乱闘をする、他のエピソードでもあった展開がここでも起きた!
『親のスネかじりのくせに かってな熱ふいたりあばれたり イキがってるバカタレ』と断じてやっつける忠治のカッコよさよ。ゲバ学生だけに日航機よど号乗っ取りの奴等と同じく関係ない母子を人質を取るという『人命尊重の文明社会の美しい弱点を悪用する卑劣きわまりないやり口』までするクズ共に怒り、しかし忠治は口ベタなので口パクで小瀬に悪口を言わせてゲバ学生達を挑発する様はウケました。おまえらのチンポコ三センチ五ミリ!とか言ってるし。

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さて第二学期が始まりましたが、木曽中をクソ中から名門校にまでのし上げた赤城忠治が出席しません。
住居になっている払い下げのチンチン電車ハウスと土地から、持主の区役所と土地を欲しがる業者によって追い立てられ、汚いやり口で電車も壊されたため祖父と共に故郷の赤城山に帰らざるをえなくなりました。
ついに木曽中から転校して去るのか忠治…しかしこの同時に、北見冬彦という転校生が登場。この北見が剣道の達人で木刀を持ち歩き、何より危険すぎる性格をしているために忠治は赤城山への転校を延ばし、木曽中が奈良・京都・大阪・兵庫と関西方面へ行く修学旅行に参加する事にしました。
目的はもちろん、自分が去った後の木曽中に『たんなる不良ってより伝染病みたいなやつ』を残さないためであり、最後の夜に旅館の庭で死闘となるのです。命がけの危ない勝負を忠治は勝利しますが、今までのライバル達のように分かり合ってみれば友情も築ける悲しいワルたちと違い、泰平の世になって増えたこの北見のように、ただ見栄や虚栄からワルに走った悪人を相手にした空しさを感じるのでした…

ところで北見は将棋もお強いらしく、決闘の前に忠治がインテリと将棋指してる所に横から『こう角が動けば王手飛車とりの逆襲じゃないの おつむの弱いインテリさんよ』と口出して邪魔するのですが、しかし盤面の絵を見るとそれ王手飛車とりになんてなっていない…荘司としお先生、さては将棋は素人ですね!?

最後の最後に朝礼で転校の挨拶をしていた忠治の前に、待ったがかかりました!
全国的に有名なスポーツの名門校で先輩の獲得したオリンピックの金メダルだけで10個を超えているという"旭ヶ丘高校"が、赤城忠治をスカウトしようというのです。しかも月謝免除で保護者とも暮らせる寮も提供してくれると申し出ます。
これを受け入れて赤城山に帰らなくてすんだ忠治ですが、実はそれほどスポーツが好きじゃない事を告白し、『肉体をきたえるよか 精神をきたえる人生を歩きたい』なんて考えていたのです。スポーツの才能がなけりゃ意味が無いといわんばかりの世間の風潮に異を唱え、
『スポーツじゃ世の中は進歩しない オリンピックでいくら金メダルとったって その国が一流国とはいえん
 日本を日本人を向上させるのは やっぱし学問 知性教養だよな』

なんて、スポーツ万能で勉強は大の苦手な忠治も気付いているのです。人間がでかくなっています。

木曽中卒業の前に旭ヶ丘高校の寮に入って訓練している忠治ですが、この終盤へ来て新ヒロイン登場か…旭ヶ丘の一年生で『すばらしいグラマー少女』の鳳アケミ。これが忠治に惚れて水の江洋子がヤキモチ焼いて。
そして迎えた正月、泥酔した小瀬が鉄棒から落ちる所をいつも通り彼のスーパーマン・憧れの忠治が助けますが、その際にアキレス腱を切ってしまった!これにてスポーツ選手としても、名門校に進学する新生活の道も切断された、と。
過去にも多くの名スポーツマンがアキレス腱を切って消えていったらしいのですが、としてもアキレス腱ってそんなに大事なんですね。治せないんですか?

三年間 木曽中で忠治に迷惑をかけつづけた小瀬ですが、ついにこの悲劇を生んでしまい、しかも奴がかける迷惑はまだ最後じゃなかった!
自殺して罪をつぐなうとかで家出したので、それを救うため忠治は自分の治療そっちのけで足を引きずって小瀬を探し歩くのです。その際にチンピラに絡まれますが、忠治は我が身にかかる火の粉すら払えずインテリと水の江に助けられるという立場の逆転が描かれます。ケンカの天才はそこまで傷付いてしまった…

小瀬の自殺騒動と時を同じくして、一人の偉大な人物が自殺、いや自決しました。ここで唐突に、今まで名前も一度も出てなかった三島由紀夫のエピソードが語られます。
梶原先生も尊敬していた三島由紀夫が憂国の切腹で諫死した『三島事件』は本作連載中のそれだけ大きすぎる時事ネタだったのですが、日本人の作家としては海外でも最も広く愛読されていた天才作家の死、それもノーベル文学賞候補になるほどの地位と栄光に輝き幸福な家庭もある世紀の文豪が日本の魂のために死んだ事で文学に弱い忠治も涙し、そしてアキレス腱だの高校生活ごときに未練を残している自分を恥じて三島由紀夫を志向するのでした。

小瀬の大迷惑な自殺騒動をも助けた後に今度こそ本当に東京から赤城山へと帰って行く赤城忠治で作品は終了しますが、考えてみれば忠治はケンカやスポーツに強いだけの男ではなく、元々その男気や天使のような精神性が凄かったのです。いつか理想の文武両道をかねそなえた男になるでしょう。
…と、こうして終わるのは多くの名作が悲劇のラストで終わる梶原一騎作品らしからぬハッピーエンドでしょう。翼をもがれたとはいえ、次の希望を見つけているので単純に暗いだけではないのですよね。ええ、彼らの別れに泣きながらも、忠治が必ずやスケールのでかいヤツになってまた再会する事を期待して本作は終了です。

そうそう、本作の単行本を私は大昔に梶原一騎傑作全集版で揃えていたので秋田書店・サンデーコミックスのオリジナル単行本全17巻を持っていない事を前回に書きましたが、そうしたらどうしても欲しくなって...思い立ったが吉日と、早くも入手しちゃいました。
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ちゃんと表紙を見ていくとこの通り。セリフの『不適切な表現』がそのまま残っている、この版で作品紹介もすれば良かったですね。
もう、1巻をちょっと開いただけですぐに、
『あ あいつ きちがいだ
 泣く子もだまる番長連合にたてつくなんて…
 き きっと かたわにされるぞ』
なんてセリフが飛び出していますからね。
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最後に余談。私が小学生時代から大好きだった「ビー・バップ・ハイスクール」(BE-BOP-HIGHSCHOOL)の1巻を読んだ時は、まだ「夕やけ番長」を未読だったために忠公(赤木山忠治)が本作のパロディキャラだった事は気付きませんでした。時代的に無理もありませんが『番長』なんて前時代の生き残りであり、化石みたいな不良として描かれていて、トオル(中間徹)にも『おう!愛高の夕やけ番長とは俺のことだ!!』なんてふざけて言われるくらいなので、やっぱりそういう風に見られていたんだろうな...
しかし「夕やけ番長」の本質は時間の経過で風化するものでもないし、そもそもビー・バップで大笑いされるようなヤバい不良ファションもしていません。ここで笑いものにする番長ってのは「夕やけ番長」ではなく、例えば司敬先生の「昭和バンカラ派」などの服装した人達の事であるのでしょうが、槍玉に挙げられたのはそれだけ「夕やけ番長」の知名度が高かった、という事でしょう。
また、あの「夕やけを見ていた男―評伝 梶原一騎」(新潮社刊)の著者・斎藤貴男氏は、この最強の梶原一騎ノンフィクションでタイトルに『夕やけ』の字を入れ、『夕やけ番長こそ梶原氏の原風景だと指摘』していますが、まさに今作の主人公・赤城忠治の言葉や行動に梶原イズムが全て詰まっています。とにかく、必読の名作です。


あれが………
赤城忠治という男なんだな
だんじてゆるさぬ人間が一種類だけある
自分の持ち場を逃げるやつだ



  1. 2014/10/30(木) 23:59:39|
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梶原一騎(63) 荘司としお 1 「夕やけ番長」 1

梶原一騎作、荘司としお画による名作…「夕やけ番長」(サンケイ出版刊)です。

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オリジナル単行本は秋田書店のサンデーコミックスで全17巻なのですが、私はサンケイ出版の全集…つまり『梶原一騎傑作全集』の全15巻、横尾忠則による解説付きので揃えてしまいました。
この全集は見つけるとよく買っていた好きな本ではあるのですが、しかしこの1986年刊行の版は後でオリジナルと比べてみたら『不適切な表現』を改竄されまくっている事が判明したので、いつかサンデーコミックスでも揃えないとなりませんね。

さてこの「夕やけ番長」、初出は秋田書店の月刊漫画雑誌冒険王で1967年から 1971年ですが、連載途中に同じ秋田書店から創刊された少年チャンピオン(当時は隔週刊)でもサイドストーリーが1969年から翌年まで掲載されていて、テレビアニメ化もした人気作品。
作画者である荘司としお先生については今まで触れていませんでしたが、1941年生まれの長崎県出身。貝塚ひろし先生のアシスタントを経て人気漫画家になった方ですが、本作と並んで代表作として双璧を成すのは長編自転車漫画「サイクル野郎」でしょう。

主人公は群馬県から東京の"木曽中学校"に転校してきた赤城忠治
赤城山で育って国定忠治と同じ名前…よほど両親が好きだったのでしょうが、赤城忠治も国定忠治に憧れており、人情に厚くて強気をくじき弱気を助ける熱血漢です。体は小さいけど運動能力が並外れていて、特にケンカの強さは天才的。
彼の生い立ちを見てみると、まず祖父の剛造は柔術の達人ですが、かつて試合で人を殺してしまい虚しさを感じて山に入って炭焼きをしながら暮らしていました。共に山で暮らしていた、その息子は登山家相手の山小屋を建て、そこで出会った美しい女流登山家と結ばれる…これが忠治の両親となるのですが、彼らは人助け、それもばかども、いかれた若い男女のグループを助けるために雪崩の犠牲になって亡くなっています。
そして、後に祖父と二人で上京して木曽中に転入する所から、この物語が始まるのです。彼らの東京での住居は、何と電車!古くて使い物にならなくなり、貧乏人の住宅に払い下げされた都電です。電車ハウス内部の図解なんかも付いていて、秘密基地っぽくて楽しそうな家ですね。

その前に…今作における記念すべき第一話の冒頭、最初に登場するのは本作の語り部である青木輝夫、あだ名はインテリ。いきなりガラの悪い学生達にからまれて殴られていますが、『木曽中 くそ中 不良中』と呼ばれる木曽中学生だと知れたらもっとやられるのに、あえて校章入りの帽子を取り出してかぶる。どんな不良中でも母校を裏切りたくないと、弱虫のくせに格好いい頑固さを見せた所へ、夕やけの中から忠治が登場するというのが導入部。
このシーンはずっと後、この作品からちょうど20年後に生まれる名作、荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」でも同じく記念すべき第一話、当初は弱虫の主人公ジョナサン・ジョースターが、ジョースター家の者だとバレたらもっとやられるのに、あえて自分の名前入りハンカチを見えるように使うという形で引用しています。荒木先生は「夕やけ番長」におけるこのインテリの姿に、描きたかったジョナサンが目指す『紳士道』を見たのでしょうね。
ちなみにこのインテリ、もちろん忠治の同級生になるのですが、全て対照的なキャラ。つまり忠治とは真逆で勉強は出来るがスポーツは苦手。しかし二人に共通する設定は、貧乏。いや、動かない電車に住む忠治に輪をかけて貧乏で、苦手な体育の時間になると、この時代にしてもいくら何でもひどい、つぎはぎだらけのシャツを着ています。生活保護家庭だといいますが…。ともかく彼は、自ら嫌われ役を演じる事が多い主人公の一番の理解者。

他の主要キャラは、赤城忠治の入る1年B組にあと3人います。
荒木又衛門と呼ばれる担任教師の荒木先生、ヒロインの美少女で勉強も運動も出来る水の江洋子、そして『番長連合』の一員である小瀬小次郎
出ましたよ番長連合…木曽中ではこれが組織化された大組織らしく、1年各クラスの番長は平幹部、2年各クラスの番長は中幹部、そして3年生は大幹部という構成で、この番長連合が忠治と対立する事になるのです。平幹部にすぎない小瀬は『名前の通りこせこせと』している小物ですが、ケンカは弱いものの口が達者で悪知恵も働き、番長連合で影響力を持っているのですね。こいつが忠治憎しと争いをしかけてくる、と。

ただし番長連合が味わうのは忠治の天才的なケンカの強さ。持ち前の運動神経を活用して『ギャハハハ』と笑いながら敵を倒していくし、そのための作戦やひらめきも天才的。
多摩川にかかる橋の上での決闘でリーダー格の関取番長も倒してしましますが、しかし番長連合には『かげの大番長』と呼ばれる黒幕が存在するのでした…
その正体を現すまでに時間をかけていますが、しかも友達のふりして忠治に近づいて2週間も一緒に勉強してみたりして、回りくどい。結局正体は木曽中にとってカツアゲのカモになっているブルジョア学校、"白亜学園"の中でも一番の秀才にしてハンサムで金持ち、しかも恐ろしい空手の使い手である紅小路弘

赤城忠治VS紅小路弘、この死闘。
スケールのでかい空手に対して、忠治はケンカの天才ゆえのひらめきがあり、自分で寝転んで敵を迎えます。周りは番長連合が囲んでいますが、小瀬はその姿を見て『おそろしさのあまりテンカンでもおこしたか』とか言ってます。忠治の有利で進んだ闘いでしたが、邪道空手の秘術『トラだまし』を喰らった所で水入りとなりました。
次の決闘場となったある酒場で、忠治はめくらにされたまま血まみれのチェーン・デスマッチでケリをつける。そのダメージで重体となった所を忠治の献血(お互いA型)で助かって心を入れ替え、今度は本当の親友になるのでした。

これで総なめになれた番長連合ですが、小瀬のアイデアにより少年院帰りでウルトラ級の不良少年・黒部搭介を次期大番長として迎えるのでした。
今度の黒部は頬に傷があって筋金入りの度胸者。少年院では迷い込んだ犬を捕まえてよく食べてたほどで、野獣のムードを持つ男。しかも実際は高校2年生の歳なのに、少年院にいたため中学3年生からやり直すという者なので、忠治より4歳も年上。木曽中の番長連合が不良少年ぶっていても口先だけでいやらしいと、片っ端から実演して倒しながらケンカ殺法をコーチする骨っぽい所もあります。
こいつが白亜学園の生徒に手を出したために出てきた紅小路弘を返り討ちにして、紅小路と親友の契りを交わしている忠治が次に戦う流れは、素晴らしく燃えるもの。ケンカの寂しさ、虚しさも語りながら、やはりやるしかない…

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(↑3巻の赤白ボーダーシャツを着ているのは忠治と同じ電車ハウス地帯に住む少年で、彼を親分と仰ぐ勘太郎)

黒部搭介、この強敵を相手にまた死闘を繰り広げるのは確かなのですが、保護観察中の身である黒部は学校に通いながら"北極氷店"で仕事もしていて(氷店って絶滅した職業ですね)、そこで『このくず!!どあほ!!少年院がえり!!』とか罵られ虐待されながら働いている姿を見てしまった赤城忠治。
その性格から視察に来た少年院の係員の手前、命をかけて悪役となって黒部と温室での闘いを繰り広げた忠治は、またもケンカの強さだけでなく心で勝って2人にも感動的な友情が芽生える、と。

そんなわけで黒部を失ったどころか忠治の側につかれてしまった番長連合、それでもしぶとく生き残って次はクラスに転校してきたサーカス団員の天馬三郎を大番長にして赤城忠治打倒を目指します。こいつが空中ブランコのスターなのもあって『握力の怪物』と呼ばれるほど力持ちで、「グラップラー刃牙」シリーズの花山薫みたいなものか。『握力×体重×スピード=破壊力』の方程式はともかくとしても、それほど握力がケンカの強さに影響すると教えてくれたキャラ。
忠治がその姉で空中ブランコの相方である天馬雪江に健気な初恋を抱いたため、自分の男を下げてでも我慢していたのですが…やはり結局はぶつかり、忠治が圧倒的なケンカの天才ぶりを見せる事となりました。

番長連合はついに自分達で合気道を習い始めます。いつも他力で向かってきたクズの小瀬達が、ついに自力で鍛えて向かってきた事が嬉しくて、忠治はわざと投げられたりまでしますが、結局は道場の若先生…「旗本退屈男」の早乙女主水之介と同じ眉間に三日月形の傷を持つ男ですが、こいつを金で雇って助っ人にした小瀬。
これに忠治は怒り、腕を折られながらも金的蹴りと、合気道の原理を破る攻撃を決めて若先生を撃退。

ついに自分の情けなさにも絶望した小瀬とその他番長連合の面々を、忠治はまた自分が悪役になって同情させる方法…梶原先生の好きな室生犀星の「あにいもうと」方式で全校生徒に許してもらうのでした。これで番長連合は解散、小瀬も陰でもっと自己犠牲を払っていた忠治の事を知るや、ついに実は最初から強い赤城忠治に憧れていたのに自分とは比べ物にならない男っぷりが憎らしくなって、せめて敵対する事で対等になりたかったのだと涙ながらに告白しました。ここで読者(私)も涙…

ここまでで梶原一騎傑作全集版だと全15巻のうち4巻まででしかないのですが、これで物語は一旦区切りを付けます。
次々と出てくる強敵を倒す少年漫画の黄金律は終了し、木曽中にスポーツ部を作ると赤城忠治のウルトラ運動神経が皆を引っ張って様々なスポーツに挑戦していく展開へと以降します。
学園ドラマでスポーツ万能の主人公がケンカ以外にも各部活・各種スポーツに次々と挑戦して大暴れ、というこのパターンは先立ってはちばてつや先生の「ハリスの旋風」、後続でもそのずーっと後…「さわやか万太郎」などを経て「コータローまかりとおる!」とかの1980年代くらいまで流行ったパターンです。他にも少年ジャンプの無名で終わった漫画なんかでも、私が子供の頃までは本当によく見られたものですよ。現在では一つの事をする専門家の漫画ばかりになりましたが…

それにしても当時大ヒットしてテレビアニメ化までしているし、コアなファンからは超名作と名高い作品なのに、今ではカジワラー(梶原一騎ファン)以外の漫画読者にはほとんど読み継がれていない「夕やけ番長」
タイトルにある『番長』という死語の響きが古臭さを感じさせるからか、とにかくそんな現状ですね。この題だし初出の時代を考えると今で言う『ヤンキー漫画』の元祖に位置付けられてもいいのですが、結局は梶原一騎原作らしいスポ根モノの名作だと思います。
だからこそ、ケンカは続けるもののここまで早い段階で不良グループである番長連合を一掃し、スポーツで活躍する赤城忠治を描くのです。はい、続きはまた次回。


ふふ・・・・おれにも どういうわけかわからん
ただおれは小さいころから 夕やけあいつが好きだ
カッカと頭にきているときに 夕やけ空をながめていると
みょうに心がしずまってくる
さみしくさえなってきやがるんだ……



  1. 2014/10/21(火) 23:59:34|
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旅行・紀行・街(183) 東京都板橋区 1 豊島区 3

続いては、まだ紹介してなかった板橋区から始めます。

私にとって板橋といえば中本、中本といえば板橋、といった具合で…東武東上線の上板橋駅近くに、
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ラーメン好きで激辛党の自分には大のおなじみ、"蒙古タンメン中本"の本店があるのです。
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カップ麺でも、セブン&アイ・ホールディングスと日清のコラボレーション商品でおなじみですが、こちらは蒙古タンメン中本 太直麺仕上げ。
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蒙古タンメン中本 辛味噌坦々麺、
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蒙古タンメン中本 北極ラーメン。
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番外編としてかつて"一風堂"とコラボした、セブンプレミアム 一風堂×蒙古タンメン中本 海鮮辛豚骨です。
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ともかく"蒙古タンメン中本 上板橋本店"へ。
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この店はウメカニスト…つまり楳図かずお好きにとっても重要な店。
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そこで食した最強の辛さを誇る、北極ラーメン。
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他に塩タンメン、
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味噌タンメン。と、まぁ複数回行ってはいますが、本店と他の店舗との味の違いは分かりませんでした。
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他に上板南口銀座…の手前、
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"餃子の王将 上板橋駅南口店"へ。しばし酒とつまみ…
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〆に王将ラーメン。
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こちらは日中からやってた居酒屋、"夢家族"
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ちょい呑みの利用にちょうどいいお店でした。
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そのまま板橋区を散歩していると寂れた商店街と住宅街ばかりで…畑もあるし、東京23区とは言っても旧武蔵国である板橋まで来ると、故郷の田舎とさほど変わらない事に気付きます。
永島慎二先生の名作「漫画家残酷物語」より『その18 春』という私の好きなエピソードがあるのですが、河合繁という永島マンガで登場人物としても出てくる実在する人の作品を原作に使った作品で、八王子の田舎からついに親元を離れて一人で板橋の下宿に来た男の話でした。しかし漫画家目指して出てきたのが、何でこの板橋だったんだろう…

お、若木の"第一金乗湯"
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煙突が立派です。
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それから坂下の、"城北公園"でSLのデゴイチ見学。
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実際に運転席に乗れるのも嬉しい。
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高島平のマンモス団地、"高島平団地"へ。かつては自殺の名所としても知られた所ですが、かなりいい団地っぷりをしているので、しばし散歩。
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うむ…ここが「エスパー魔美」で『自殺の名所 高平山団地』として出てきた所のモデルでしょう。
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そしてここを見ていたら、団地を舞台とした別のマンガも思い出しましたよ。ささやななえ(現・ささやななえこ)先生のホラー作品「空ほ石の…」ですね。

移動してここはまた別の場所、どこかの鉄塔。
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板橋区役所。
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この横に、北村西望氏の平和祈念像がありました。もちろん、長崎平和祈念像の彫刻家。
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栄町にあるこちらは、日本資本主義の父・渋沢栄一像。
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続いては、大山町へ。
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大山駅周辺は、大山ハッピーロードなど商店街が広がる地帯で板橋区にしては栄えている街。
暗くなってきて一杯呑みたい所で、持ち帰り焼き鳥の"一歩"といういい感じの店が目に入ったのですが、店舗で座って呑む為この日は我慢。
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入店したのは"魚猫"
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うん、勘が当たってかなりいい店でした。
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美味しいつまみの数々。
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ラーメンは、"せい家 大山店"で…
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らーめん、
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もやしらーめん、
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のりらーめん、
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どーんと、チャーシューメン大盛り。
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大山の外れのある通りでは、キムチキムチキムチキムチ…って凄い店を発見。この"いちりき キムチ家"のキムチは食べてみたかったけど、かなり匂うだろうから持ち帰るのは断念。
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蓮根へ。
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この辺りは昔ながらの商店街が残る地域ですが、ひときわ目を引いたのは"カラオケ酒場 レソコソマソ"(いや、多分レンコンマン)。
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そして"植村冒険館"へ…
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到着!冒険しながら行かないと到達出来ないような山の上とかにあっても良かったですが、商店街の外れにありました。
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あの冒険家・植村直己はこの地で約15年間暮らしてたそうです。そして私、小学生の時に近所の公民館で西田敏行が植村役を演じた映画「植村直己物語」を観て以来、ずっと植村直己に憧れを持っています。マーク・トウェインの小説「トム・ソーヤーの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」などで幼少期から『冒険』という事は自体はおなじみでしたが、『冒険家』なんて職業が有りえる事は彼の人生から知りました(あの風船おじさんも冒険家を自称していたそうですが)。
私なんか今の所つまらない会社員にしかなれてないけど…植村直己を目標に生きているつもりなので、資料の数々は興味深く見させて頂きました。
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こちら、左は植村冒険館の案内冊子。そして右は、植村直己の生まれ故郷・兵庫県豊岡市にある"植村直己冒険館"の物でした。
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それから蓮根にはラーメンの名店、"らあめん元"(HAJIME)があります。
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この店はマルちゃんのカップ麺・鶏塩ラーメンで知り、これが美味かったので店舗も行ってみようと思ったのです。
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それでは看板メニューの、塩らあめん。
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醤油つけ麺。つけ麺類は平打ち麺か細麺か選べるという事で、私は前者で。
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板橋区の最後は、この蓮根から『蓮根へび公園』です!二匹の白蛇が顔を合わせているオブジェのインパクトは、とにかく写真で見てもらいましょう。
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今回は楳図かずお先生の聖地巡礼…を、している金子デメリン先生の聖地巡礼でもありました。デメリン先生は、このへび公園のすぐ近くで育ったそうで、学生時代の相談相手はこの大蛇だったのだとか。
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そもそも私…干支は巳年、好きな拳法は蛇拳、好きな漫画は楳図かずお先生の「へび少女」、 好きな映画は「スネーク・ターミネーター/蛇女は2度死ぬ」、好きなハードロックバンドはホワイトスネイク、好きな伝説の生物はヤマタノオロチ等々。そんなヘビーな自分にとって重要な蛇スポットがこのへび公園でして、嬉しくて遊びすぎました!
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さてこのブログ、東京23区でまだ紹介していない区が一つ残っていますが、その前に今回は既出ながらお隣の豊島区にします。

そういえば東京生まれで、東京を題材にした小説やエッセイも手がけてきた作家の小林信彦氏が、60歳くらいの時の本で生まれて初めて江東区に足を踏み入れた事を告白していました。しかも日本橋生まれだから、川をへだてた隣町ですよ…それも地方出身の人は驚くだろうけど東京人の感覚としてはそういうものなんだ、と書いてたと思います。
つまり23区全部とかは普通に暮らしている人はなかなか行かないもんなんですよね。まぁ私は地方出身の観光客ゆえか全部行けたし、あと1区も近々紹介するので上出来ですか。

さて豊島区といえばもちろん、池袋副都心がメチャクチャ栄えている大都会。
JR池袋駅の西口方面は、出るとまず池袋西口公園…いや、池袋ウエストゲートパーク(I.W.G.P)。
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物凄く遅ればせながら、2・3年くらい前に石田衣良原作の小説を宮藤官九郎が脚本でアレンジしたテレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」を全話観たので、あのロケ地であるここはちょっと聖地感があります。
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リアルタイムの放送時はドラマなんて軽視していて無視していたのですが、これは内容が恋愛とかじゃないしギャングなどの若者達が出てきて暴れている、よく言えば「時計じかけのオレンジ」みたいな作品じゃないですか。加藤あい演じるヒロイン・ヒカルの所でサイコスリラーの要素も交えているし…楽しめました。
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おお?最終回で建ったキングこと安藤崇(タカシ-窪塚洋介)の銅像が本当にあるのか!?いえ、全然違う人です。
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昼間のI.W.G.P。まぁ実際は平和なものですね。
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ところで作中、主人公の真島誠(マコト-長瀬智也)の実家である果物屋が何度も出てきていましたが、そこに映ってた住所標記『池袋西4-20』には、実際は何があるんですかね。

それと公園の隣にあるのが世界最大級のパイプオルガンを持つ"東京芸術劇場"で、その間にはクレメント・ミドモアという人の手によるオブジェが。
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立教大学の真ん前、このフクロウの先には『平井太郎』の表札が残る旧江戸川乱歩邸があります。
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平日しか開放していませんが、小林信彦「回想の江戸川乱歩」でも『江戸川乱歩先生、というと、まず想い出されるのは、池袋の自宅の、特徴のあるあの応接間である』と語られていた、あの場所を見る事が出来るのです。
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出版社の光文社内には、"ミステリー文学資料館"があるのでミステリーファンは必見。
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近くには松尾芭蕉ゆかりの地で碑も建っているし、墓地には森鴎外「渋江抽斎」に登場する医師・森枳園の墓もある"洞雲寺"
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おなじみ"祥雲寺"では、石森章太郎(石ノ森章太郎)先生のお墓参りです。
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ああ~、素敵な墓石。
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こちらは学校法人自由学園の旧校舎で、フランク・ロイド・ライトとその使徒と呼ばれた遠藤新の設計による"自由学園明日館"
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梶原一騎原作の「空手バカ一代」で、いやその前身となった「虹をよぶ拳」で現存している空手の達人として大山倍達総裁が紹介され、住所も載っていたために連日少年達が訪れ、大ブームを巻き起こす事となった"極真会館"の総本部があります。
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やっぱかっちょいーですよ、マス大山!
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さて飲食店では、池袋駅西口を出て横断歩道を渡るとすぐの位置にあるのが便利でフラッと入店出来たのが、一皿120円均一の"回転すし本陣"
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入ってたビル自体が立て替えられましたが、新しくなったビルでは再びその姿を見る事はなかった…つまり現在は閉店しています。
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ホテルメトロポリタンへ。
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この1階ブッフェレストラン中にある"クロスダイン"(All Day Dining Cross Dine)で、『Love Hawaii』開催中の昼ビュッフェです。
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連れの者は、完全にスイーツ狙い。
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次はホテル第一インのレストランでもある、"レストラン ピノ"(Restaurant Pino)のビッフェ。時間制限もないので落ち着けてグッド!
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LUMINE池袋店内では、"はーべすと ルミネ池袋店"で自然食ランチビッフェ。
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都内にいくつかある立ち食いそばチェーン店"いわもとQ"
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新そばが美味い!
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こちらは、野菜たっぷりそば。
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今回の最初で"蒙古タンメン中本"の本店を紹介しましたが、池袋駅近くにも2店舗あります。これは西池袋店で、
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蒙古タンメン。
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こちらは東池袋店。
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油そば専門店の"春日亭"で、
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しょうゆ油そば、
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鳥豚油そば。
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"中国ラーメン揚州商人"の池袋西口店では、
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餃子とエビワンタン麺です。
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"らーめん大 池袋店"
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"BASSO ドリルマン"で、
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中華そば、
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つけそば。
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ここの濃厚中華そばは、カップ麺化もしていました。
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池袋にいると、飲み屋探しに苦労しないのは有難いですね。
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やはり繁華街ならではの客引きとかも多くなるので、わずらわしさもありますが…当地の風俗街は、花沢健吾先生の漫画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」が実写映画化した時に冒頭シーンでロケ地として使われていました。
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"博多餃子舎603 西池袋店"で、
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ビールにウーロンハイ、
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博多ひと口純情餃子、
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博多辛みそもつ鍋。
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"大阪王将 池袋西口店"ではハイボールを呑みながら揚げ餃子、
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元祖焼き餃子、麻婆豆腐。
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"赤から 池袋西口店"では、
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つまみがもう、ビールや黒ホッピーに合う物ばかり。
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赤からポテトサラダ、
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赤から唐揚げ、
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そしてもちろん、赤から鍋。辛さの段階を細かく選べるので、私は最強の『赤10番』…といきたい所でしたが、この時は連れがそこまで辛いのは無理と言うので『赤5番』と中途半端な所で終わりました。
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食べ終わった後の汁を利用したリゾット、これも美味い!
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海鮮居酒屋チェーン店、"磯丸水産"
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ここは24時間営業なので時にとても便利。
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先日、15:00スタートの飲み会で利用したのは"清龍 池袋西口店"
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酒蔵直営の和風 蔵元居酒屋なので、早めに日本酒に移行します。
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つまみも、好感を持てました。
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"玉金(たまきん) 西池袋店"
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とにかく名前のインパクトが強いですが…普通の安い居酒屋です。
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呑みながら、ちゃちゃっと左手でイラストを描く友人。
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池袋駅北口を出てすぐの"大都会"
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ここの場所にしてこの安さは尋常じゃないですね~。
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ちょっと池袋駅内に戻って、ここには『IKE麺 KITCHEN』なるフードコートがありますが、
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その中から"つけ麺与六BUSHI道"の、辛辛ビリビリラーメン。
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黒まぜそば。
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"ナポリの殿堂"で、からあげナポ。
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駅構内には"野菜を食べるカレー キャンプ エクスプレス"(camp express)があります。代々木にある本店にも何度か行ってる好きな店だし、平日は朝からやっているので池袋が職場で通っていたりしたら毎週必ず行くでしょうね…
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注文を受けてから、目の前で一つずつフライパンで野菜を炒めてカレーソースを入れ…調理してくれます。

スコップ型のスプーンと、農用ホーク型のフォークが可愛い。
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最近食べたのは一日分の野菜カレー、
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期間限定商品ですが、秋茄子とトマトの南インド風カレー。
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私は有料の辛さ増しも加えて、この店で最強の『5辛』にするので必ず千円超えのカレーになりますが、この味と良い野菜を食べた満足感はたまりませんね。

カレーといえば金沢カレーの"ゴーゴーカレー"
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池袋には何店舗もありますが…
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同じ石川県出身かつ『ゴー』つながりである永井豪先生の「デビルマン」をモチーフにして、限定で一時期出していたデビルカレーには興奮しました。
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手羽先揚げ2本でデビルウイングを模しているのですね。ただし激辛カレーという名目でしたが、これが全然辛くなかったのは残念でした…
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この後は第二弾として「キューティーハニー」とコラボした『ハニーカレー』も出ましたが、現在は永井豪先生とのコラボはお休み中。

ゴーゴーカレー、
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メジャーカレー。
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続いては池袋駅東口方面へ。
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東池袋一丁目のサンシャイン通りにある映画館"シネマサンシャイン池袋"は昔よく通ったのですが、最近行ってないな~…ん、そういえば近年行った時に写真撮っておいたような。で、探したら見つかった!
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その映画はリドリー・スコット監督の「プロメテウス」でしたよ。
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あーあ、これはもう公開されてからちょうど2年が経ってます。ここに限らず、私はもう映画館自体あまり行かなくなりましたからね…
いや、家ではどうにか時間を工面して平均一日一本以上は映画を観続けているのですが、大画面で集中して観るより部屋で酒飲みながら昔の映画を気楽に観る、という方に趣味がシフトされちゃったのです。

現在公開中の映画を眺めたら「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」その他色々ありましたが…もう新作情報とか調べても観たい映画がほとんどないのは老化のせいでしょうか。
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でも待てよ、クソとんでもない名作「あしたのジョー」でウルフ金串とゴロマキ権藤が闘った『池袋東口映画街』ってのは、かつてのこの辺りじゃないんですかね?で、ジョーも参戦したあの喫茶店のモデルになった店とか、存在しているんですかね!?

近くの"日高屋"、東池袋店で中華そば。
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グリーン大通りの裏路地にある、"開楽 本店"
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ここのジャンボ餃子は最高ですね。
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他につけ麺、
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味噌ラーメン。
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ククク…いい気になるなよ、奴は四天王の中でも最弱…と、いうのは少年漫画でよく見られる描写ですが、ここは"ラーメン四天王"
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卍丸!センクウ!羅刹!影慶!…というのは、男塾死天王。『四』を『死』と書く所をカッコいいと思っていた、当時の私はつくづく小学生よ。

"ラーメン商店 佐藤"は、今度行こうと思っているうちに閉店しちゃいました。
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その跡地に居抜きでオープンした"東京肉そば力屋"で、
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肉そば醤油、
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肉そば味噌。
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池袋のラーメン店で行列といえば、"麺創房無敵家"。こんなの並んでられるかー!というわけでここ数年は食べてません。
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"本格中華麺店 光麺"の、池袋本店がこちら。
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醤油光麺(ちぢれ麺)、
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骨太光麺(太麺)、味玉トッピング。
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熊本ラーメンの"桂花ラーメン"、池袋サンシャイン60通り店で、
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細麺桂花、
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桂花ラーメンは、中太のストレート麺です。
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"九州じゃんがら 西武池袋店"で、
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九州じゃんがら、
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からぼん、味玉子入り、
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炙りチャーシューごはん。
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小吉セット、で頂いた事もありました。
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この西武池袋では、先日まで開催されていた『秋の北海道うまいもの会』にも行きました。
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目当ては"函館朝市 いくら亭"で、
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いくら丼。
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この西武池袋は藤子不二雄先生の「まんが道」、『春雷編』(つまり「第二部 まんが道」)で満賀道雄がアイデアを考えるため屋上に昇ったデパートなのも嬉しい。

次、ここはどれだけ有名なんでしょうか…山岸一雄氏の"元祖つけ麺 東池袋大勝軒"本店。
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こしょうは、市販もされている山岸一雄監修・花胡椒。
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そして中華そば、
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もりそばです。
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こちらは南池袋パーク街にある東池袋 大勝軒の直営店…"南池袋 大勝軒"で、
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ラーメンです。
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東池袋 大勝軒はこれまでにエースコックとコラボして様々な形でカップ麺化もしていますが、その一部を紹介すると…
東池袋大勝軒50周年記念 ワンタン中華そば、
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池袋大勝軒 職人道60周年 幻の広東麺、
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山岸一雄継承の味わい 麺絆、
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池袋大勝軒 復刻版 上海焼そば、
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池袋大勝軒 こころの中華そば、
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他にもまだまだ出ていましたが、最新作はこれ、池袋大勝軒 野菜タンメン 大盛りですね。
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南池袋パーク街で近くには"博多 一風堂 池袋店"だとか、
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"ラーメン二郎 池袋東口店"などの名店もありますが、
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私は"屯ちん 池袋本店"に行ってますね。
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最近のれんや看板をリニューアルしたここで…
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ラーメン、
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特製みそラーメン。
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薬味には柚子一味など、置いています。
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屯ちんは池袋西口店もありますが、いずれも人気が高い。
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"東京油組総本店 池袋東組"で、
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油そば並盛。
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"餃子の王将 池袋東口店"で、焼めしと餃子。
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ところでこの夏、池袋PARCO(パルコ)にもオープンした"フライングタイガー コペンハーゲン"ですが、同・大阪店の激混み状況を見てきた身には信じられないほどあっさり入れました。
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で、そのパルコ内にあるタイ料理店の"タイサバイ"
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生春巻などの前菜に、タイごはん(カーオ)、
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パクチー(香菜)を追加して、タイの焼きビーフン(パッタイ)。
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トムヤム餃子、
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ガパオ炒飯、
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チキンカレー・ヌードル(カオ・ソイ)。
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マンゴージュースとタピオカ&ココナッツミルク(サー・クー)も頂いちゃって、
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〆はタロイモのプリン(カノム・モーゲン)というスイーツ日和。
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同じくタイ料理店で、次はサンシャイン通り沿いにある"プーアン"(Puan)の池袋店。
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マンゴーラッシーに、
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ラープガイ(鶏のスパイシーハーブ和え)、
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ソムタム(青いパパイヤのサラダ)。
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"PHO24 池袋東口駅前"は、ベトナム料理好きとしては便利な店だったのですが…去年閉店しちゃいました。チェーン店ですが、美味しかったのに残念。
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ベトナムビール、ビアハノイ(BIA HANOI)、
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生春巻き、揚げ春巻き、
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鶏肉のPHO、
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たっぷり野菜のPHO。
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追加分の野菜も別皿で付いてきます。
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"HUB池袋東口店"で、
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ちょっと呑み。
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"ラ・パウザ(La Pausa) 池袋60階通り店"
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ここはイタリアンをつまみに安く飲める店。生ビールとマルゲリータに…
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豚バラとレタスのわさび風味、
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ツナのトマトソース。
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"バルデリコ サンシャイン通り店"(Bar de Rico)。
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ビール各種、
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ワインも進みます。
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イタリアンなつまみが美味い!
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"半兵ヱ池袋サンシャイン60通り店"
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この手のレトロ居酒屋で食べ物が美味しかったためしは無いけどね…安く呑み食いして騒ぐには、悪くない。
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"すし居酒屋小池"
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ここは生ビールとチューハイが100円。
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この手のファスト居酒屋にしてはつまみも悪くなくて…たこ焼き、鉄板!牛すじ味噌煮込み、
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寿司と刺身の、下駄盛り。
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"大衆酒場 かぶら屋 2号店"で、やきとんや静岡おでんなど。
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"やきとん みつぼ"
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安くて王道、やきとんの名店ですね。
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池袋には戦後発達した闇市の露店から分散移転されて誕生した古くさい飲食街が数多くありましたが、まだ残る酒場横丁は栄町通り、
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そして美久仁小路で…
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そこにあるのが"大衆酒場 ふくろ"
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ふくろは西口を出てすぐの所にもありますが、まだこちらの方が空いているのでいいかな。美味い…雰囲気よし。
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ライヴは"音処 手刀"(チョップ)で、『STABAT MATER presents GOTHIC METAL GODDESS Vol.5』に行っています。
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日本初となったゴシックメタル専門のライブイベントも、これでもう5回目だったのですね。お酒を呑みながら…
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この時はDie Like Mayfly、
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Sincerity Green、
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望月芳哲&岸本淳一&新井陽子&Ironfist辰嶋カルテット、
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外国でも評価が高いと噂のメランコリック・ゴシック・メタル・バンド…eleanor、
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この日は何と、2ndアルバムでゲスト参加しているヴァイキング/フォーク・メタル・バンドBELLFASTのKoh Nishino氏も登場!(↓の写真1枚だけ、ネットで拾いました)
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そしてトリはもちろん、このイベントを主催しているSTABAT MATER(スターバト・マーテル)が登場です!!
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あまり動きが活発でないのが悔やまれるバンドなだけに、次のライヴ情報が待ち遠しいです。
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ゴシック・メタルの仲間達!
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あとは池袋といえばフクロウ。
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池袋駅から山手線で『外回り』に一駅動くと、大塚駅です。
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つげ義春先生と関わりが深い高野慎三氏の「つげ義春を旅する」によれば、この大塚駅が名作「チーコ」で出てきた駅のモデルだったらしいんですよね。
最近の話では、桜沢エリカ先生の漫画「LOVE VIBES」を2009年に実写化した映画「カケラ」…けっこう好きな邦画ですが、あれでロケ地になっていました。

今回この地へはちょっと寄っただけですが、ラーメン屋は"二十六代目 哲麺"で、
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豚骨醬油ラーメンに味玉トッピング。
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麺のかたさは8種類あり、私は最初のベースも替え玉も『ばりかた』。
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替え玉まで食べて腹いっぱいの状態で見つけてしまったのが"喜楽"。私の好きな『辛麺』をウリにしている店みたいで、
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表でメニューを見ると、中本でおなじみの『蒙古タンメン』まであります…次回は絶対食べます!
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あとは"菜魚味や"で呑んで帰りました。
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次の駅は、巣鴨。
安達哲先生の「バカ姉弟」で舞台となった…というより、一般的には『おばあちゃんの原宿』として知られる超有名スポットですね。仏のBRUCEとして知られる私も、最近性格の捻じ曲がったババアなどを相手する機会があって敬老精神を失いキレそうになっていますが、何とか笑顔を作って!
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この時は、たまたまお祭りで、
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御輿も繰り出していました。
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私の地元では御輿は男が担ぐものでしたが、東京は担ぎ手に女性が多くていいですね。女性だけの御輿も出ています。
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とげぬき地蔵尊で知られる、"高岩寺"へ…
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洗い観音像。
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境内で売ってた幸福だんごも喰いました。
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次は江戸六地蔵尊の第4番知られる、"眞性寺"へ…
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江戸六地蔵尊開眼三百年祭の、
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開白法要にも立ち会いました。
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食事は、大衆食堂の"ときわ食堂"が素晴らしい。
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昼ビールに、名物のアジフライ、
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煮物はこんにゃく煮、さつまあげ煮、鶏と大根煮、
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刺身はあじ、たこ、ほたるいか…
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サイコー!
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"天丼てんや 巣鴨店"
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そうだ、駅近くにあってそのままのネーミングだった"すがもらーめん"、閉店しちゃいましたね…
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やはりラーメン店との出会いも一期一会。通るといつも気になっている、軍鶏らぁめんの"麺屋 鶏頂天"も早く行かなきゃ。
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また一駅移動し、次の駒込駅近くでは…アザレア通り商店街などを歩き、
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"中華 ゴマイホー"(五妹包)で、安く呑む。
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ここには嬉しい激辛のスペシャルメニューもあり、その中から水煮牛肉(牛肉と野菜四川風煮込み)。
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今度は池袋駅から山手線で『内回り』に一駅動いて、目白駅へ。
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有名店の"つけそば 丸長 目白店"、いつも行列ご苦労様です。
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たまたま通りかかった"キャロット"(MAC's CARROT)。ずーっと前に友人のパーティーで来たことあるのを思い出しました。
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最後はJRから外れて、西武鉄道池袋線の椎名町駅。電車の発車メロディは現在、アニメ「怪物くん」の主題歌が採用されていました。
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駅は最近改修して綺麗になっており、初めて来た時とはまるで違う印象ですが、あの池袋からたった1駅というのに閑静な土地です。
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私の手元には豊島区全体の『マンガゆかりの地MAP』がありますが、
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結局は何と言ってもトキワ荘ですよ。
既にこのブログでは何度か書いた覚えがありますが、椎名町といえばトキワ荘があった『マンガの聖地』なのです。
現在は改札を出ると『椎名町駅ギャラリー』もあってトキワ荘関連の漫画家を特集した展示をしていますが、4ヶ月に一度更新されるみたいですね。
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この時は藤子・F・不二雄特集、
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この時は赤塚不二夫特集でした。
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たまらなく好きな、「もーれつア太郎」
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周辺には商店街もいくつかありますが、
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こちら、すずらん通りには…
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トキワ荘ミニ資料館がありました。
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長崎神社で…
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日露戦役記念碑に手を合わせて、
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"椎名町 たい焼き かりゆし"。ここのたい焼きが美味かったのですが、現在は閉店してしまいました。
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"ぎょうざの満洲"で生レモンチューハイを飲みながら、食べた物は…
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焼餃子、水餃子、
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かた焼きそば、
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みそラーメン。
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"居酒屋正ちゃん"。土地が土地だけに、この屋号は「オバケのQ太郎」の正ちゃん(大原正太)から?と思ってしまいますね。しかもここ、朝の10時から呑める店!
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さて、トキワ荘の跡地あたりへ向かいますか…
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南長崎交番が建つ、この三叉路もおなじみ。「まんが道」で富山県高岡市から上京した満賀道雄と才野茂も、ここを歩いています。
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で、トキワ荘通り。
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この辺りはトキワ荘の匂いを求めて何度も行っていますが、行く度にトキワ荘関連のオブジェや看板なども増えている印象です。
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謎のスタンプラリーもやってました。各所に台が置いてあるだけでスタッフは誰も居ないし、揃えたらどうなるのかも分からない…
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分かりやすいマップ付き案内チラシも配られていましたが、
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その最新型がこちら、冊子になっているトキワ荘ゆかりの地散策マップ 。旧・椎名町を歩く参考にしましょう。
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これは何だ、『トキワ荘通り』のチラシなのにかろうじてドラちゃんがいるだけで、あとは全然関係ないキャラじゃないですか。これが手塚、石森、赤塚、藤子…といった先生方の作品では自己主張が強すぎるからかな、謙虚ですね~。
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何の変哲もない自動販売機でも、一応一つだけ石森キャラである仮面ライダーを発見。
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そうそう、私もこのダイドードリンコの『復刻堂 仮面サイダー』はけっこう買ってました。他にも同じ石森モノで、秘密炭酸ゴレンジャーなんてのもあったし。
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手塚治虫先生の「トキワ荘物語」にも登場する、子育地蔵尊。
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商店街のおじちゃんが自主的にやっているのか?ここにも、トキワ荘ミニ資料館。
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続いては南長崎花咲公園へ。
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そもそもここには、記念碑『トキワ荘のヒーローたち』が出来たと聞いて、
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行ってみたのです。
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近づいてみましょう。
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かなり精巧に造られている、ブロンズのトキワ荘。
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公園内…
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あの漫画家達も遊んだかもしれない公園だから、テンション上がります。
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この公園入口にある時計の"スエヒロ堂"
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店内に飾られている貴重な品々を見せてもらいましたが、あと店主の小出さんは『トキワ荘通り協働プロジェクト』の事務局長を務めているのだとかで、もちろん椎名町生まれでトキワ荘があった時代も知っているので色々と話を伺いました。
話の流れから石森漫画の話なんかにもなると、マニアが来たって喜んでくれてました。
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何故か石ちゃんこと、石塚英彦も来店しているようです。
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ここではサイン本で置いてた、山内ジョージ先生の「トキワ荘最後の住人の記録 若きマンガ家たちの青春物語」(東京書籍刊)を購入。
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あとは永田竹丸先生の画による可愛いポストカードを頂いて、店を出ました。
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出る前にスエヒロ堂の小出さんが電話してくれたのがこの"ほんだ薬局"で、
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既に品切れになっていた冊子がここでは残っているのを確認し、私に渡すように伝えてくれました。
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ここもまた、石ちゃんが来てる。
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チューダーあめを購入。
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さてさてトキワ荘跡地巡りのメインは、やはり実際にトキワ荘があった場所でしょう。跡地入口はこの立て看板が目印でしたが、
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そのうち藤子不二雄A先生、鈴木伸一先生、よこたとくお先生、水野英子先生…かつてトキワ荘に居住してまだ存命の先生方がサインを書き加えていました。
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またその次に行った時には、
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横にこの看板が追加されていた!
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道を進み、ここはいよいよ豊島区南長崎三丁目16番、つまりトキワ荘が建っていた場所。この門柱は昔のまま。
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現在は漫画と関係ない出版社の"日本加除出版株式会社"が土地を持っているのですが、本館の隣でにあるここ新館の社屋。ここがズバリ、トキワ荘跡地なんだそうで…
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2年ちょっと前に、ようやく『トキワ荘跡地記念碑』というモニュメントが設置されました。そのニュースを聞いて駆けつけた時はフライングしてしまい、まだ除幕式前で、
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除幕後にまた改めてこの地を訪れたものです。ただし我々がすぐにイメージするおなじみのトキワ荘の外観である正面玄関は反対側で、このモニュメントがあるのは裏口側なのだと、事情通に聞きました。
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この石造りのトキワ荘も、あれから随分と雨風にさらされていい味が出てきました。
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近くにあり、ここは現存しているのがありがたい…"紫雲荘"
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赤塚不二夫先生がトキワ荘だけでは手狭になり、借りていたアパートです。
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一般のアパートでもあるので通常は非公開ですが、赤塚先生のいた202号室はトキワ荘通り協働プロジェクトが事務局として抑えていて、たまにイベントなどで公開してくれるそうです。
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トキワ荘の向かい側に…「まんが道」時代は"落合電話局"であり、満賀と才野にとって出版社との大事な通信手段だった電話ボックスがありました。現在はNTT東日本。
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ここから、電話を。
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同作においてかわいい店員の『菊菓堂』で二人がパンなどを買い物するシーンもありましたが、モデルとなった現実の店舗は"片山菊香堂"であり、そこも閉店してしまいましたが跡地に建ったコンビニも山崎製パン系列の"デイリーヤマザキ"なのは、一応その名残りでしょうか。
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この隣の建物も、赤塚不二夫先生とよこたとくお先生が住んだ"鈴木園"だったのだとか。

ではそろそろ、現存する「まんが道」の聖地…「松葉」へ。
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店の前には自分の店が描かれた漫画のページが飾ってあり、
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メニューを見ると…トキワ荘ラーメンライスなんてのも誕生していました。
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瓶ビールを呑みながら店内の展示物を見ると…
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昔の松葉や、藤子A先生との写真、
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藤子A先生のサイン色紙。
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鈴木伸一先生、よこたとくお先生、水野英子先生。
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もう!また石ちゃん…
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他に田中圭一先生、
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山田ゴロ先生、
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おじゃる丸の大地丙太郎監督、
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そして、昨年実写映画化もされた「東京シャッターガール」の桐木憲一先生!
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かつて紫雲荘に仕事場を持っていたそうですが、現在もトキワ荘の近くに住んで『「トキワ荘通り協働プロジェクト』に参加しているのだとか。

店内に置いていたメッセージノートに落書きして…
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と、やっているうちにまず餃子が到着。
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その時に利用するのが、『松葉 潮州ラー油』です。
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そしてラーメン、
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タン麺。
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ちなみにこの店、トイレを借りようとしたら一度店外に出て脇の細い道を進むように促されまして、店の方が居住する家の茶の間を通って家庭のトイレを借りる事になります…
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こうしてトキワ荘関連を巡っていますが、一番最近の動きは何と言ってもこの米屋さんが…
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"豊島区トキワ荘通りお休み処"として、記念館にリニューアルされてオープンした事ですね。
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中の看板にはおなじみメンバーのサインが描き込まれており、
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サイン色紙もズラッと並んでいますが、
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森田まさのり先生、
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巻来功士先生、
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平松伸二先生、
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…と、私の世代で少年ジャンプ育ちとしては外せない大好きな漫画家ながら、トキワ荘との関連はよく分からない先生方も来ていました。

2階にはテラさんこと寺田ヒロオ先生の部屋を再現したコーナー等があり、1階ではトキワ荘関連漫画家の作品を自由に読む事が出来ます。
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私はトキワ荘関連の漫画家の作品は大好きなので長い時間とお金をかけて集めて読んだ口ですが、良い所を人に薦めてもまずほとんどの人が自分で買って読んではくれないんですよね…でもここに来ればタダで、名作をたっぷりと読む事が出来ます。実際に作者が住んでいた土地で作品を読める、超お薦めスポットです!


  1. 2014/10/17(金) 23:00:17|
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旅行・紀行・街(182) 東京都足立区 1 荒川区 1

東京都区部の紹介を続けますが、前回の「ココ」、北区東十条からこの川を川を渡って…
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足立区
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ほとんど足を踏み入れる事のない足立区で、まず最初の目的として定めたのは鹿浜という所にある、"焼肉スタミナ苑"で食べる事。地図を持ってけっこう歩き、ようやく見つけたこの道か…
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お、見えてきた!ここですね。
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焼肉スタミナ苑はとんでもない人気店で普通にすぐ入るのは不可能と聞いていたので、缶ビールとか数本買って呑みながら待ってる手も考えたのですが…
まだ開店まで何時間もあるしこの日は猛暑で無理だと諦め、場所だけ確認した後に待ち時間はチェーン店の"ラーメンショップ"でビールと餃子。
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それでもオープン一時間前にはスタミナ苑に戻りました。
やれ世界的 レストランガイドのザガット・サーベイ(Zagat Survey)で『東京一美味しい店』と紹介されただの、いや大の肉好きで有名な寺門ジモン氏が『世界一の焼肉屋』と絶賛している…そのほか様々な話がありますが、実際に私はジモン氏が原作を務めて刃森尊先生が作画したルポ漫画「ネイチャージモン」で読んで知った焼肉店。無事に入店出来ましたよ~。
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炎天下の中を開店待ちしてた分、ビールも美味い。
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早速お肉を焼いちゃいましょう。何コレ、ンマーイ!ンマすぎる!!
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もちコリのアキレス、
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ミックスホルモン、
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その他…嗚呼…本気で生まれて初めて食べる美味さが待っていました。今はこの店で過ごした素晴らしい思い出に浸っています。
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出た時も、もちろんまだまだ長い行列が続いてました。
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しっかしこの店、地理条件は非常に悪い。こんな場所なのにここまでの集客しちゃうというのが、また凄い所ですが。
最寄りの駅に行くまでタクシーが必要な距離ですが、その最寄りの駅がまたこのマニアックな足立区の中でもマニアックな路線…東京都交通局日暮里・舎人ライナーの駅、西新井大師西駅。もちろん初めて使ったし、こんな路線知りませんでしたよ。
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足立区で見る夕焼けか…
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ところで足立区といえば、特に有名観光地も無い上に治安が悪い事で有名な(少なくともそのイメージが強い)、東京都内の犯罪都市。
治安が悪いとか単純な犯罪件数どうこうもあるでしょうが、それより日本犯罪史上でも最悪な、卑劣で残虐な殺人事件…つまり、
『女子高生コンクリート詰め殺人事件』
が起こった土地である事で、私には強烈な印象を残しています。本当は落ちるので触れたくない話題ですが、これを抜きにしては足立区の説明として片手落ちになってしまいます。

私は事件当時小学校高学年だったと思いますが、報道や周囲の噂話で事件の概要を知って、もうずーっと嫌すぎる気持ちになっていたし、ことによるとあの嫌な気持ちはあの時から現在まで続いているのかもしれない。
この事件は、複数人が絡んで誘拐して長期に渡って監禁と強姦・暴行を繰り返したのに、加害者達は誰も途中で止めたりしなかった。ここまでは悪鬼達の所業としてまだ納得するとしても、さらに共産党員の両親を始め被害者の存在に気付いていた周囲の人々も救おうとしなかったために、ついには死体遺棄に至る…それがここの住人であり、ここはそういう土地。
正直近づくのも怖いし、悪い地場が発生してそうなので本当は一生行きたくなかった。でもでも…ついに訪れた、あの事件現場の綾瀬です。
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この女子高生達はこんな所で学校に通い、何を思う。
そういえば岡山県出身の友人達に聞いたらことごとく『津山三十人殺し』を知らなくて衝撃を受けた事がありますが(何と津山市出身者も!)、まさか足立区民、特に綾瀬の若い子達も知らない事もありえるのか。
古い事件、ではすまされないでしょう。ちゃんと知らないといけない。戦時中でも何でもなく、人間は遊びでもこういう事が出来る生物だと…知らないといけない。
我々日本人は基本的に性善説に囚われすぎてるとも言えますよね。それは一見いい人達だからと思えますが、それは自らが攻撃を受ける時の想定や対応策も無く憲法9条とかありがたがっているような、危険すぎる思想に転化する!
家族や同胞を守る意識の薄い奴らに、こういう事件を教えて危機感を持ってもらう事も大事かもしれません。
調べれば加害者の鬼畜少年達に対する刑罰は軽い物で、日本の刑法にも疑問を持つ事になるでしょう。ちなみに事件の加害者は誰に何されるでもなくその後も同じ足立区にいたらしく、またも監禁致傷事件を起こした奴もいました。

この事件を漫画化した作品が収録されている氏賀Y太「真・現代猟奇伝」をずっと前に紹介しましたが、あの本も今や入手困難なのか。
話のついでですが、憲法9条は怖いですね。さらに現在でも憲法9条のおかげで国が守られているのだと勘違いしている日本人がいると聞くともっと怖い、寒いくらいに。まだまだ国民の大部分が、日教組の教師に受けた反日教育をそのまま信じて疑問も持たずに大人になっているんですよね。先日はその憲法9条に自己満足してノーベル平和賞を貰おうとする動きと、さらにその『文字』にノーベル財団が関心を示している報道があり、失笑しましたが…もちろん落選したのは当然の結果。
今夜は先日紹介した、メルヴィル原作・梶原一騎構成・影丸譲也画による「白鯨」から、
『勇気ある者は平和な時に恐怖を悟り……勇気なき者は恐怖を鼻づらに感じて 初めてうろたえる』
という、イシュメイルのセリフを一つ記しておきましょう。

さて事件を調査しているわけでも何でもなく、とりあえず見ておこうと綾瀬に着いてしまった私。綾瀬駅を降りたらそこは男子の生存率は1%、100回の死闘を勝って生き抜いた者達だけが住む『修羅の国』です。
ここでは私をあそこまで苦しめた強敵、ファルコすらがまだ下級の地位にある無名の修羅に致命傷を与えられた…恐ろしい所だ。多くの修羅達の上に羅将と呼ばれる支配者達が存在するこの土地の中、私の腕で生き残れるだろうか。たとえ負けた時に殺されず生き残ったとしても、敗者は両足を切断されて『ボロ』と呼ばれての生活が余儀なくされる危ない土地か。
まず最初に襲ってくる敵は誰だ!?
…と、警戒しながら上陸してみたら、拍子抜けするくらい普通のつまらない街でした。でも戦闘の必要が無くなったとはいえ、すぐ引き返すのもどうかと思い少し散歩しましたけどね、綾瀬で見つけた唯一の銅像が、この土地では皮肉なタイトルとしか思えない仲よしの像
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手塚治虫先生の「奇子」でもおなじみ、戦後の『下山事件』も綾瀬で起こったし、ここには何かあるのかな…
という土地で軽く呑んで帰ろうと店を探すと、ガード下の"立飲コーナー 江戸っ子"が気になりましたが、
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入ったのは近くにあった、この下品すぎていい感じの建物。
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この右下にあった"立ち呑み処 かあちゃん"ですね。朝3時から夜11時まで営業してるんですって!
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チューハイと、つまみに…のうてん刺を頂いた。
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さて、足立区の繁華街といえばこの隣の北千住駅一帯でしょう。
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北千住は栄えてますが、まだまだ怪しい路地が多いですよね。
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学園通り(旭町商店街)を行き、
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"一路 北千住本店"で…
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餃子、
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豚骨らーめん、
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鶏スープ飯。これは何とご飯モノ。
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"英鮨"で、
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鮨などをつまみに呑んで…
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"下町再生酒場 ももこ"
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ここは先日通ったら閉店してたかな。
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レアな生ホッピーを呑めるという"だいこく屋"は入れず、
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午前3時まで営業しているので夜中に行った、"きんちゃん家"
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ドリンクと焼き鳥、
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すじ煮込み、
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手羽先唐揚げの、赤。
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何と当地では"日高屋"が24時間営業なので、
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〆酒のつまみに餃子と、
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最後なのに重い感じのガッツリホルモンを食べています。
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北千住の猫。
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東京都内の修羅の国…というわけで、ちょっと嫌な事も書いてしまいましたが、まぁ普通に足立区で生まれ育って住んでいながら良識ある人もいると思います。
もはやほとんど生き神様、世界中から尊敬されている北野武(ビートたけし)さまも足立区出身だし(やはり治安が悪い事は何度もネタにしていますが)、私が愛してやまない漫画家の諸星大二郎先生もここで育っています。他にも漫画家だと羽海野チカ先生や平野耕太先生といった素晴らしい方を輩出してもいます。
あと一応触れておくと…恥ずかしながらというか何と言うか、我が故郷である新潟県の旧・小出町は足立区と友好自治体の提携していました。現在の小出町は周囲の町村と合併して魚沼市となっているのですが、これまた魚沼市として友好自治体再調印しているので、けっこう地元民が上京して足立区のどこぞに行く事もあるみたいです。何でよりにもよって足立区と友好自治体なのか、その理由は不明です。


次はお隣、荒川区へ。
上記の通り北千住は足立区の繁華街ですが、南千住は荒川区になりますね。明治時代まで小塚原刑場があった血生臭い土地でもあります。
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まずは居酒屋、"いわさわ"へ。
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そして南千住といえば「あしたのジョー」の丹下ジムが泪橋の橋下にあった設定であり、泪橋交差点が見えると、この周辺がそのモデル地であり、日本一有名なドヤ街の山谷(地名としては現存していません)。
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ここは荒川区と台東区との境になっているので、前は台東区の時に紹介した覚えもあります。私も人生に敗れ、涙を流しながら泪橋を渡ってドヤ街へ流れていく…
そんな気分になる「あしたのジョー」の聖地ですが、現在では久住昌之原作、谷口ジロー作画による「孤独のグルメ」の第1話で出てくる場所、といった方が通り良い人も多いのかな。

安宿に泊まる、もしくは路上で生活する労働者などが集まっている土地ですが、近年では外国人バックバッカーなどにも人気だとかでメージアップを図ったり、観光客の集客も望んでいるのでしょう、山谷の中心と言える"いろは会ショップメイト"という商店街でも『あしたのジョーのふるさと』として大々的に売り出しています。
何度も来た事あるけど、ほとんどホームレスに占領されていたこの商店街も、これで変わるのか!?
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夜はウロウロしてたらあまりにも路上生活者が多くて写真撮ってたらまずそうなので、翌朝に出直し。まぁ、昼間でも道端で寝っ転がっている方は多数いますが。
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これらの旗は全部種類が違うのを作っているのが凄い。写真は数枚しか撮ってませんが、かなりの数がありますよ。
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普通の商店でジョーTシャツも売ってるし、
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あしたのジョーのキャラを用いた、大きなパネルまで!
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こちら、ジョーが立つ横の店…惣菜屋の"卯"(USAGI-うさぎ)では、
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おお、作品のラストを飾るホセ・メンドーサ戦前の葉子によるセリフが書かれたプレートを飾っています。これはお店が独自に貼っているのかな?
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山谷価格のメニューの中から、朝飯を購入。
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おかゆを買ってみましたが、味が全然無いので…
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贅沢にもこの店のおかずとしてはかなり高い、明太子を買ってしまいました。他に100円の惣菜がけっこうな種類取り揃えられていましたが。
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さて、ドヤの山谷といえば簡易宿泊施設が付き物ですが、私も初めて利用してみました。
小さい施設は凄い数ありますが、初心者の私は無難に大きくて安全そうな所を探しまして…ここは"エコノミーホテルほていや"ですが、
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その別館である"ドームホステル えびすや"を案内されました。
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8人部屋で階層式二段ベットのドミトリーで、値段は千円台。うん、これだよ!
トキワ荘とかの共同生活を思わせる昭和の作り。洗面台が大きくて、なるほど赤塚不二夫先生がこの中で身体を洗えたのも納得。
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一応、一人一台のカラーテレビも完備されています。
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ところで意外にも南千住のドヤ街は夜中に呑める店が少なく、このようにドヤの宿泊施設に泊まった時も仕方なく北千住に呑みに行ってわざわざタクシーで帰ってきたりしました。

ジョーに続いて梶原一騎原作二大メジャー作品のもう一つ、「巨人の星」の聖地も荒川区にあります。
それがここ、町屋。
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アニメ版で星一徹宛ての郵便物に『荒川区町屋9-16』という住所が記されていたとの事で、星家の入るあの長屋のモデルがここにあったのか、などと言われています。アニメ版という事で原作者である梶原先生の意向が入っている可能性は低いし、アニメ製作者が何の意図でその住所にしたが、まるで分かってませんけどね。そして町屋には実際は8丁目までしかなくて、9丁目というのは架空の地だそうです。
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しかし「巨人の星」のアニメ版全体でも最大の物議をかもした星飛雄馬の青雲高校面接。つまり『日本一の日雇人夫』発言辺りですが、その面接で荒川区出身だってだけで大笑いされてバカにされていますからね、荒川区としてはそんなに嬉しくないネタかもしれません...

この町屋では"川ばた"で、
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ラーメン。
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続いて太田道灌の銅像が建つ、日暮里駅へ。
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日暮里駅の南口と同じ三角帽子型だ、もみじ橋の門。
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日暮里といえば畳職人漫画家・東陽片岡先生の単行本「ほどよい男たちのバラード」(秋田書店刊)収録の『ホテル・ニュー池田山』で舞台になった所。
駅の近くには"中国手打拉麺 馬賊"、なんてヤバいネーミングのラーメン店が。かつて満洲各地で日本人を襲いまくった、満州馬賊の生き残りが経営するのか…
先日紹介した「あゝ五高 武夫原頭に草萌えて」の主人公、雲井武夫は後に馬賊になると書かれて作品は終わりましたが、馬賊といってもこういう屋号の店を経営しているだけなのかも。
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"麺酒処 ぶらり"で、
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鶏白湯らーめん。「ココ」では目黒店に行った時のをアップしていますが、最高ですここの白湯。
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ちなみに屋号でお分かりの通り酒も呑める店なのですが、1Fがラーメン店で2Fは居酒屋と分離されています。

"景虎"では、
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景虎ラーメン。
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前に台東区の時にちらっと紹介した谷中銀座商店街も日暮里駅が最寄り駅だし、その先にある有名な夕焼けスポットの『夕やけだんだん』は、実は荒川区でした。
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階段には猫たちが集まっているのも有名です。
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で、その夕やけだんだんを登ると横にある串揚げ屋さんが、"波MAKASE"(なみまかせ)。
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次々と、容赦なく酒を呑みましたが…
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ビールは、シメイも置いてました。
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後半はワインを中心に。
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つまみはやはり、串揚げを中心に。
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今回、店を訪れた人達。
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西日暮里駅の方に来ると童子像、飛翔の近くで…
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24時間営業の"はってん食堂"があるので、朝飯でも呑んだ後の〆でもいけますね。
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カレーライス、カレーうどん。
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"ザ・ラーメン味一"
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"餃子の王将 西日暮里店"
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韓国料理は、"大栄"でスンドゥブチゲ定食。
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偉大な詩人で彫刻家の高村光太郎が卒業した"荒川区立第一日暮里小学校"の校門前には高村氏の書を基にして作られた『正直親切』記念碑と、飯田雅光氏による彫刻・フクロウの像がありました。
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先日新幹線の中で食べて美味かった駅弁の鮭はらこ弁当は"株式会社NRE大増"の製造でしたが、この会社は阿部定事件で有名な荒川区西尾久にあります。
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阿部定事件といえば何度も映画化していますが、最も有名なのが大島渚監督の「愛のコリーダ」。2000年公開のノーカット版は観に行きました。
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その西尾久。
前回の旅紹介で都電荒川線に乗り、梶原停留場へ行った模様を書きましたが…その隣は荒川車庫前停留場で、ここから荒川区西尾久に入ります。目の前に"都電おもいで広場"があり、
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展示車両はまず、5500形電車(PCCカー)。
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それと7500形電車の学園号で、こちらは実際に乗ったり、運転席をいじったり出来ます。
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記念撮影スポット。
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近くに、本当の都電荒川車庫もあります。
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その隣がいよいよ荒川遊園地前停留場で、
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この辺もやはり西尾久。彫刻がいくつもある道を進み…
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お、これはリバーシブルで男の子と女の子になっている。
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おっと、このたこ焼き屋"ふく扇"のたこせんは、テレビドラマ「孤独のグルメ Season3」で松重豊演じる井之頭五郎が食べた物。
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そしていよいよ、公営遊園地の"あらかわ遊園"へ到着!
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まずはちびっこひろば売店で、生ビールを購入。
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入口のちかくにあったふれあいハウス(下町都電ミニ資料館)、ここの鉄道模型は凄い。実際にNゲージの運転もさせてもらえるのですが、対象者は子供だけで、しかも整理券が必要だとか。
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乗り物を見渡してみると、小学生向けのものばかり…このスカイサイクルは面白そうでしたが、行列になっていたので諦めて。
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あ、メリーゴーランドまで行列だ。日曜に来るもんじゃないですね…
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む、バッテリーカーの所にあの三色。こんな所にも、どこかの学会の影が…
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ここの目玉である観覧車は、比較的回転が早いからか『のりもの券』200円分を買ってすぐに乗れました。
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けっこう眺めが良い。
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隣を流れる、隅田川。
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東京スカイツリー。
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次は、どうぶつ広場へ。
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小鳥類の近くに行けるんですね。今回特にたまらなかったのが、ウスユキバト(薄雪鳩)。
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やったー、ヤギさんヒツジさん。
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そして牛!
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やはり梶原一騎好きの宿命というか…「空手バカ一代」等の空手漫画を熱心に読んだ者なら、この額に正拳突きを試してみたくなりますよね。でも超至近距離で牛に触れられるここで見るに、この巨体に人間ごときの打撃が効くとは思えません。まして一撃であの世へ送るなど、やはりマス大山だの春日牧彦らのようにとてつもない修行をしなくては無理でしょう。私も片眉を剃って、山にこもるか。
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でかい奴の次はミニなあんちくしょう。ミーアキャットの子供が可愛くてたまりませんね!
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はい、今回は足立区→荒川区への訪問でした。


  1. 2014/10/12(日) 23:00:28|
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梶原一騎(62) かざま鋭二 3 「青春山脈」 2

前回に引き続き、梶原一騎原作、かざま鋭二劇画の「青春山脈」(講談社刊)です。
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当初は「火乃家の兄弟」としてスタートしたこの作品ですが、兄・直彦の方を亡くすまではあくまで『序章』。つまり「青春山脈」としては、主人公が火乃正人だけになった所からが本編です。
戦後の暴力が渦巻く東京を舞台に、ステゴロ火乃正として裏社会で生きる正人。まだ兄がいた兄弟編以降は、世相を反影して実録的だった部分が影を潜めてヒーロー物に、つまりこの火乃正のカッコよさ、そして『男』を描くための作品になったと言えるかもしれません。

生きる目的を見失って新興暴力団ステゴロ一家を形成し、ケンカを重ねるうちに敵対した構成員1500人の大組織・御神火組の用心棒で剣道五段の男と戦い、5巻からの表紙を見てお分かりのように頬キズが出来ました。
御神火組へは一人でダイナマイト巻いて単身乗り込んで男を上げ、配下も増えて悪名で世間の有名人にもなった火乃正。初恋の人だった春日先生も新聞記事で火乃正が生きてた事を知り、新宿の角筈に構えた事務所へ訪ねてくるも冷たく追い返す。一人になって思い出で涙も流す火乃正ですが、教師にヤクザの知り合いがいてはいけないという配慮からでしょう。

ステゴロ一家は義賊のような活動もしていて、権力者からヤバイ橋を渡って奪った食糧で、闇市に豪華な5円ゾースイを提供する。そのおかげで、甥の直樹と涙の再会。病床にある母、つまり生前に兄が愛した水上晶子に食料を届けるためにゾースイをもらいに来ていたのですが、元ブルジョア令嬢の晶子が、今は薬も買えずに劣悪な環境の戦災者寮で寝たきりになっていました。
今度こそ誇り高い親子が義弟の世話になるのを嫌って逃げないよう、火乃正は晶子には一切姿を見せずに陰から覗くだけにして匿名で助けるのです。医者は『コジキのふきだまり』などと言って行きたがらない戦災者寮へ札束で行かせ、帝都大病院にも入院させました。さらに今後のケアのため、ゼニカネにがめつくなってまで晶子と直樹を守る事に尽くすのでした。

そう…あとの物語は全て、この二人を幸せにするためにする火乃正の奉仕行動を描いているようなもの!

御神火組の兄弟分・鬼門組が復讐に立ち上がった時には、新聞沙汰になって回復した晶子に汚い暴力団である自分の存在がバレると治療費の出所も勘付くからまずいというので逃げ回るし、直樹が火乃正に憧れてヤクザを英雄視して乱暴な子になってしまうと、わざとカッコ悪い姿を見せて幻滅させるほどです。
鬼門組の魔の手は迫り、刃物(ヤッパ)の政、焼肉屋キム…プロの殺し屋達が次々と襲ってくるのを退けますが、ついに水上母子の存在を嗅ぎ付けられて二人が誘拐されました!
ヤクザの親分となった事を死ぬほど後悔する火乃正は、多人数で機関銃まで待ち構えている鬼門組に貯水タンクをガソリンで満タンにした消防車で乗り込み、見事に人質を救出する。火乃正を見ているとケンカの天才は結局ひらめき、頭脳の方も天才じゃないといけないのだと思いますね。この後も見れますが、ありとあらゆる周囲の状況を利用する戦法は見事。

この件で懲役12年の刑に処せられ、自分よりもはるかに大事で愛しい水上母子ともお別れです。
網走番外地にて服役した火乃正は模範囚として囚人作業にも従事し、面接に来た義姉の晶子に『直樹に前科者の身内はいりません』と言って今後は赤の他人になる事を宣言。
帰りの網走駅、別名"なみだ駅"と呼ばれるこの駅を去る晶子は『火乃正人・・・・・・・・おおきな人!なんら代償をもとめない・・・・・・・・おおきい かなしい愛!!』と泣き崩れる。本作のこういった浪花節的部分には私、最初に読んだ若い時よりも歳を重ねてはるかに泣けるようになりました。

十余年の服役期間を終えて網走刑務所を出た火乃正を迎えたのは、今は結婚して子供もいて、当然歳も取っている初恋の春日先生。あくまで自分に厳しすぎる火乃正は、晶子と同様に春日先生とも別れを告げて東京へ。
先生に水上母子の現在を聞いたため、高校生で死んだ兄貴そっくりになった直樹が現在通う"東陽高等学校"に陰から顔見に行きますが、窓の外から授業の光景まで見て頭いいのを確認している…まぁ、昔の学校はガードゆるかったですからね。
また、独身を通して大田区自由ヶ丘で小さな花屋"フラワー・ショップA"を経営している晶子も遠目で見て去るのですが、まだ鬼門組の残党が残っていました。それどころか現在は"不動興行"と名を変えて大組織にのしあがっており、彼らが火乃正への恨みを晴らすためにまた水上母子までを使って攻撃を仕掛けてくるのです。

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不動興行が放った刺客は、美しく若い女ながら関東甲賀組の二代目・甲賀魔子。このヌンチャクの使い手で強い女が、直樹を誘惑して堕落させて火乃正をおびき出すなんて回りくどいやり方をしますが、結局は魔子の方が火乃正の男気に惚れてしまい、不動興行を敵に回してまで火乃正と組む展開に。
直樹という甥に一方的に愛を注ぐ火乃正ですが、その甥は叔父の心知らずというか魔子に熱い初恋をしているので激しく憎むだけの三角関係となり…複雑な愛憎模様となりますね。
格が違う叔父の真意は愚かな甥には分かりはせず、敵に売るような真似をした時に愛する魔子から
『よくも自分の血肉をわけたおじさんを敵に売れたもんだねっ このキチガイ!裏切者っ ユダ!!』
とまで罵られるショック。
あとで再会した時は『おまえなんかにホレられるなら ブタにすかれたほうがましだよ!』とも言われるし、若くして惚れた女にそこまで嫌われる辛さほど心の地獄は、そうあるまい。

自暴自棄になっている上に不動興行をバックに付けて札付きの不良へ堕落させられる直樹、魔子の親類同然という一家を頼って千葉県勝浦市まで逃亡してみたらそこで裏切りの目に遭う火乃正と魔子。もちろん火乃正の機転でいつも助かりますが。
また東京で不動興行の殺し屋を相手にステゴロ殺法を見せた時は魔子どころか、自分を憎む直樹まで憧れるほどですが、しかし通常のヒーロー物少年漫画と違うのは自分が英雄になってはいけないと、とにかく自らの立場を落とすため魔子に自分を憎ませて若い直樹と仲良くさせるよう仕向けるのですね。登場人物達は踊らされるまま…
何を考えているか分からないのが人間であり、その隠された心理がどうこうと描こうなんて、普通は漫画だとか映画じゃなくて文学の仕事じゃないですか。それをやるのが、梶原作品。
自分は怖気づいたふりして魔子を一度不動興行に渡し、直樹の手でそれを救出させるよう根回しする作戦…結局これ、火乃正は実力と行動力だけでなくとんでもない頭脳の持ち主って事です。直樹は不動興行専務(副首領)・三条大輔の娘で女子高生の季実子をさらって魔子を助けようとするのですが、季実子との会話の中で本筋と直接は関係ない文学、チャールズ・ディケンズのフランス革命モノ長編小説「二都物語」を引き合いに出して愛について論じさせるのも、やはり梶原作品っぽい。

この件が終わった後で三条季実子は直樹のいる東陽高等学校に転校してくるのですが、その目的は『もっとおそろしい敵』の手から身を楯にして守るため。
そう、またも登場して火乃正らの命を狙う強敵とは…ついに登場した鬼門組三代目にあたる不動興行の首領(ドン)、鬼門竜二。かつて火乃正が廃人にした鬼門組初代組長の孫で、15歳にして殺人を犯して(しかも相手は有名なプロレスラー!)今まで特等少年院にいたので出てこなかったのですが、不動興行のふがいなさゆえに脱走してきたのです。
殺しをやらかした時に不吉と災厄のシンボル黒い星の刺青を額に彫り、闇の裏街道を歩む疫病神の一生を決めたという根性者で、現在は18歳。立派な眉毛と額のシンボルのせいか、後の少年漫画「北斗の拳」に登場する聖帝サウザーを思わす風貌であり、帝王ぶりも似ているしもちろん強い。

その鬼門竜二が仙台の地におびき寄せて放った刺客により、火乃正は左腕を失うという重傷を負います。それでも、水上母子を守った後はまた何も言わずに姿を消し、魔子はいい子になって火乃正の願い通り直樹と仲良くする事も誓いました。
今度は竜二自らがフラワー・ショップAに乗り込み、直樹らを人質に取っておびき寄せた火乃正と、奥多摩渓谷でステゴロにて対決。30ページ以上を使ったこの死闘は片腕の火乃正が男を見せて完勝し、竜二は不動興行の解散を宣言して自首します。

が、また残党達が四代目首領(ドン)をかついで結束するという展開で、これではいつまでもダラダラと続いてしまいますね。
しかもその四代目が、竜二の腹違いの兄妹でブラックローザ・ユキというハーフの娘。しかもこの『混血ギャング』は女子プロレスラーで本場アメリカの中量級チャンピオン!この時点で作品は昭和三十年になっており、女子プロが日本で産声を上げた時らしいです。
今度はリングで合法的な殺しをするため魔子を女子プロレスにおびき寄せる…って、ヒロインが今度はレスラーになるなんて、本作はもう歴史に沿ったリアル趣向であり文学的でもあった『火乃家の兄弟編』からとてつもなく離れ、漫画的な展開になっていく一方です。
まだまだ漫画は子供が読む物であり青年漫画はほとんどなかった時代の事、前半のままのカラーでは当時の少年読者がついてこれなかったので、意識しての路線変更かもしれませんね。

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ブラックローザ・ユキには『ブラックローザ・スペシャル』という現実ばなれした必殺技を持つのですが…この技はヤバイ!というのも私の世代にはキン肉ドライバーにしか見えないのですが!実際に「キン肉マン」を生んだゆでたまご…それも原作担当の嶋田隆司先生は梶原一騎好きを公言しているので、これが元ネタの可能性は高い。
しかもアメリカで育ったブラックローザ・ユキの過去語りによると、レスラー養成機関として男子プロレスにはかの有名なタイガー・ホール(虎の穴)があるが、『女子プロレスにはスネーク・ホール(蛇の穴)がある!』という事で、彼女は父がFBIに射殺されてから12歳でそこに入って年後に卒業したと言います。
卒業するか死体になるかしか出る方法がない秘密ジムの地獄訓練具合といい、「タイガーマスク」とリンクしてきましたね。

考えてみれば梶原先生は後に中城健画で「おんなプロレス地獄変 女子レスラー紅子」を描いているし(逮捕により連載中止し、単行本も未刊行のレア作品となっています)、まだまだ女子プロレスを描く意欲もあったのでしょうね。
しかしその後の漫画史を見ても、ジャンル自体マイナーすぎる『女子プロレス漫画』でヒット作ってあるかな…かろうじて中村慶吾先生の「遥かなるリング」が思い付く程度ですか。
女子プロ漫画を描くのは全然悪くありませんが、「青春山脈」は実際の歴史と絡めたリアル路線の作品だっただけに、何もこの作品で女子プロをやらなくてもいいだろうと思ってしまします。それもタイガーマスクばりの荒唐無稽な背景まで用意して!

ともかくここまで強い蛇の穴出身のブラックローザ・ユキ相手に、空手はけっこうやるものの元暴力団組長でケンカ慣れしているだけの甲賀魔子ではリングで勝ち目は無い。そこで火乃正が登場し、彼が半生かけたステゴロの極意を直伝するのです。
いよいよ迎えた対決の日、激しい死闘の末に魔子はキン肉ドライバー…いや、ブラックローザ・スペシャルを破ります!勝負には負けてしまいますが、この大善戦でブラックローザ・ユキは不動興行に魔子その他の周囲の人に手を出さない事を命令し、その後でバックに付くマフィアに消されてしまいました。
これにてようやく平和が訪れた水上母子と、魔子。そして火乃正はまた、姿を消す。

それから十年の歳月が流れ…昭和四十四年。
片腕の男が我が身を挺して子供を交通事故から救った美談が新聞に載ったため、水上家がそれは火乃正に違いないと気付いて入院先を訪れ、再会。晶子も火乃正も白髪混じりになり、直樹と魔子は結婚して正樹(火乃正から一字貰っている)という長男を産んでいます。
特攻隊で死んだ兄・火乃直彦の孫を抱いて涙を流す火乃正でした。

またも十年の歳月が流れて昭和五十四年、最終巻でようやく連載中のリアルタイムに追いついて…高度経済成長を遂げた日本。
あれから火乃正(50代にして頭髪は完全に真っ白)も素直に風来坊人生をやめて水上家に入り、孫の正樹を可愛がりながら"フラワーAマンション"の管理人をしながら余生を過ごしています。一階にはちゃんと"フラワー・ショップA"が入り、ここは水上家が建てたマンションらしいのですが、花屋一軒からマンションを建てるまでなんて儲かるものなのでしょうか。

心配の種は、成長した正樹が弱虫なのにわがままな中学生になっている事。水上家を守るために片腕を失くした火乃正を、キャッチボール出来ないからと笑いものにするひどさでは、読者は好感の持ちようもないガキ…これも火乃正の猫可愛がりのせいですが。
そのうちに正樹は火乃正の過去を知り、すると今度はそれを利用してクラスで威張り散らす腐った根性しています。どうやら映画で「実録・戦後暴力団史」というのがあり、それに火乃正をモデルにしたステゴロ・グループのボス、ステゴロ飛竜というのを菅原文太が主演で演じているらしいのです。もちろん作中作ですが、その文太兄ぃを見てみたい!
父の直樹もバックの力で学校の番長も従えた事がありましたが、さらに火乃の血が薄くなった正樹はもっとクズなだけに、自分を笑いものにした女子を全裸に剥いてプールに放り込んだりまでしています。当然ながら学校や住民の間で騒ぎになり、火乃正は責任を取って家出。故郷である熊本の阿蘇へ去ると他の梶原一騎作品の名作で活躍した主人公たちのように、悲劇のラストを迎えるのでした。

梶原一騎先生が得意としたのは男の世界、そしてその中でも男度が高いのが本編の主人公・ステゴロ火乃正(火乃正人)でした。何しろ他の多くの主人公達のように迷いもなく、我が身を犠牲にして他者に尽くす…それだけに遠すぎるキャラとなった部分もあるかもしれませんが、私の中で『男の中の男』像といえば火乃正。
一度としてジョーや飛雄馬らのように栄光を得る事もなく(ヤクザ社会では一時名を上げましたが)、でも彼らと同じように妻や子を作るような一般家庭の幸せを得る事もなく、何も残さずに消えてゆく。
最後の回想シーンで、自分が命をかけて守ってきた水上晶子を、実は愛していたのではないかと考えかけて止めました。彼女は亡き兄がただ一人愛した女性であって愛してはならない人であるし、それを認めては今までの自己犠牲も不純なものになる、と。
うーん…ここまできてようやく、この物語は「無法松の一生」の梶原版だったのかとも思えるのでした。

最終巻の巻末には、かざま鋭二先生の単独作品だと思いますが高校野球モノの短編「白球と赤いバラ」が併録されています。

最後にまんが専門誌 ぱふ(清彗社刊)の1980年1・2月号。
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これは『特集・林静一の世界』の号であり、表紙は真崎守先生が手がけているだけで素晴らしいのですが、同時に『梶原一騎小特集』も収録されており、その記事の内容が濃い!
仕入れた時は随分と梶原情報を得る参考にもさせて頂いたものですが、漫画評論家の高宮成河氏による「挌斗宇宙の創造者」という素晴らしい文章の中で「青春山脈」についても触れられていて、本作の火乃正を『特攻帰りの大山倍達がもし空手の世界に入らなかったら』を前提として描いていると論じていました。
それから斉藤正浩氏により、梶原一騎先生ご本人へのインタビューも行われているから要チェックですよ!


正樹は泣く 泣く ひたすら泣く
しかしいつの日か彼は悟るであろう
彼の祖父直彦と正人の 火乃家の兄弟が この阿蘇山であれば・・・・
となりの山は祖母晶子であり・・・・
そのまたとなりの山は父直樹と母魔子たちであって・・・・
さらに正樹の山とつらなりつづき
きびしく起伏する「青春山脈」であることを悟るであろう



  1. 2014/10/09(木) 23:00:19|
  2. 梶原一騎
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梶原一騎(61) かざま鋭二 2 「青春山脈」 1

今夜は梶原一騎原作、かざま鋭二劇画の「青春山脈」(講談社刊)です。
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1977年から翌年までの週刊少年マガジンで連載された作品で、単行本はKCコミックスで全12巻。開始当初は「火乃家の兄弟」のタイトルでしたが、途中から「青春山脈」に改題された変わり種。単行本化の際に「青春山脈」題に統一したのですが、画像のように4巻迄は『序章・火乃家の兄弟』と副題が付いているのが初出時の名残ですね。

私は本作も梶原一騎先生が残した名作の一つとして捉えているし個人的には大好きな作品でもありますが、世間的な評価はあまりにも低い。
かざま鋭二先生のリアルな劇画も内容に合ってて良いんですけどね…確かに後半は迷走していたり安直過ぎる展開も見えるとはいえ、とにかく『男』ですよ。それも『男の中の男』。そいつを見たければ、本作の主人公・火乃を見よ!というくらいで、男なら誰しも彼を手本にして生きてもらいたい。
ちなみにこの時期、今や日本でも有数の売れっ子漫画家となった福本伸行先生がアシスタントで参加していました。

物語の時代はまず昭和十五年…日本の建国以来の危機を迎えた、大東亜戦争が起ころうとしているこの時代からスタートです。
広島県江田島の海軍兵学校の若き士官候補生達が、軍需財閥(要は武器商人)の水上男爵邸に招かれた舞踏会。ここに士官候補生の一人である火乃直彦がその弟で"緑ヶ丘中等学校"に通う学生の火乃正人を連れて現れ、美しい男爵令嬢の水上明子と出会う。
ここでもう役者が揃いましたが、この場でいきなり明子を巡る男達で『決闘』が行われて火乃兄弟は憲兵隊の拷問を受けて、とテンション高い展開で炎のような火乃兄弟を紹介してくれます。ちなみに彼らは熊本の火の山・阿蘇のすそ野で育ったそうです。

実際の大日本帝国史や実在の人物に上手く火乃兄弟らを絡めて話は進みますが、ここで描かれる連合艦隊司令長官で知将、山本五十六がカッコいい。彼は実は誰よりも戦争に反対しており、日米開戦がやむなきとなった時には短期間なら暴れてみせるが、そのあいだに和平への手を打ってくださいと念を押して戦争に突入した史実は、実は本作で最初に学んだ私。
五十六は日米間に於ける国力の差を冷静に分析していたので、短期決戦・早期和平が現実的な作戦だとして実施しようとした事も知られていますが、『ニイタカヤマノボレ』の暗号文で真珠湾攻撃が始まり、日本も強いもんだから半年は圧倒的に勝ち続けたため世論から和平が出来なくなってしまった。もちろん残りの三年間は負け続けて本土まで日本国民と共に焼き尽くされ、あの悪魔の原爆投下に至る歴史は皆さんご存知の通りですけどね。

山下奉文中将らのシンガポールの戦いとか敵国の動き、やがて負けてくる悲惨な様子なども伝えて実録戦記モノのように丁寧に描写しながら物語は進みますが、激動の時代を生きる火乃兄弟は…
弟の正人は、結婚させられる水上明子の婿を襲って兄のために妨害するなどして暴れています。そこは初恋の春日先生が偽証までしてくれて、鬼より怖い憲兵隊や特高警察からの逮捕も免れました。
兄の直彦は海軍少尉候補生として出兵するも、水上男爵邸の決闘の件で右翼のボス・東方光起に睨まれたため東条首相に働きかけられ、『見殺し部隊』に送られて虐げられ続ける。梶原先生の解説によればこの見殺し部隊は『戦争悪を誇張せんがための創作にあらず れっきと実在した』のだそうで、軍部に反対する危険思想の文化人だの身内にアカ(共産主義者)がいた者などを、死地へ送り込んだ部隊だったそうです。

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しかしどんな目に遭わされようが元々が出来るヤツであり、愛国者(親兄弟や友や恋人の集合体である国家を愛する者)である火乃直彦はサイゴン戦線での地獄を生き延びたどころか、敵の秘密製油施設を発見して破壊するという戦果まで挙げました。
それも英雄になってはまずい見殺し部隊の身ゆえに手柄も取られるのですが、次のミッドウェー作戦の戦地でも大活躍した時に山本五十六の目に留まり、そのツルの一声で再び日本の土を踏める事となりました。そして見舞いに来た水上明子と、たった一度の逢引を。これが明子の胎内に子供を宿らせる事となり、大きく物語を動かします。
直彦はこの後、『きずつけてはならぬ男の一分を土足でふみにじられ』て上官を軍刀で惨殺して零戦で逃亡。帝国軍人にふさわしい死に場所として敵艦隊の空母に突っ込む道を選びました。
これが後に追いつめられた日本軍が採用する事になる『特攻作戦』の第一号となり、死んでようやく見殺し兵から国家の英雄となるのです。

さて史実は『ただひとりアメリカにとっておそるべき相手』である山本五十六長官機が撃墜され(海軍甲事件)、敗戦への秒読みが始まります。梶原一騎先生は相当に五十六好きみたいで、死に方までカッコよく描いているのはもちろん、登場人物の口から『事実あの人は日本軍部にあって ただひとりの天才的な戦術家であるとともに 本当の愛国者だった』と語らせています。

そんな中、一躍『軍神の弟』となった火乃正人は兄を思い、『兄弟の仁義』のために茨城県霞ヶ浦の"海軍飛行予科練習所"へ入学。卒業後は特攻隊になると志願すると、後に一飛曹として第三高千穂隊に配属されて出撃の場となる宮崎県の富高航空基地へ。
ここで疎開してきた沢田弘信少年と交流するのですが、この部分は作中の舞台と同じく戦争末期に宮崎県へ疎開していた原作者の梶原先生、少年の日の体験をそのまま描いているといいます。しかし生き残った梶原先生と違い、作中の弘信くんは近所の子らと国民学校へ登校の途中で空襲してきた敵機に狙い撃ちされて無残にも殺されました。そう、アメリカ軍は戦争と関係ない女子供まで目に入る者は皆殺しにするべく動いていた悪鬼だったのも史実。

弘信くんの仇も取らなくてはならない正人は、ようやく特攻隊員として出撃しますが、まさかの事態が…敵と刺し違えて命を捨てる気で乗った戦闘機が故障し、海に墜落して沖縄諸島・伊江島に漂流。既にアメリカの占領下にあったこの島で捕虜にされ、殺されもせずに生き恥をかかされるのです。
何度も自殺を試みますが邪魔されたりして果たせず、ついに終戦。広島の原爆投下でキノコ雲の後、焼かれた一般市民が蠢く「はだしのゲン」ばりな描写もありました。断末魔の日本に対する卑劣なソ連軍の参戦、そして長崎の原爆投下の日に皇居内の防空壕で行われた御前会議…こちらはゲンよりも史実に忠実に天皇陛下やその言葉が描かれ、物語は敗戦後の日本へ。

「火乃家の兄弟」のタイトルでスタートした本作は兄が死んで火乃兄弟の兄弟愛を描く部分が終わっており、ここからは生き残った弟・火乃正人だけに焦点を当てた「青春山脈」へと移行します。
昭和二十一年の東京。アメリカの占領軍がのさばり、暴れている所を特攻くずれ…いや捕虜くずれの正人が「空手バカ一代」の大山倍達みたいに叩く。それからMPに追われている所で、落ちぶれて靴みがきをしている水上明子と運命の再会!しかもその隣には兄の忘れ形見で幼い直樹、つまり正人の甥がいた!失意の正人に生きがいが生まれるものの、ボロをまとう水上明子の心は貴族、世話にならぬようまた姿を消してしまいました。

敗戦日本の混乱は社会に悲劇や悪と共に暴力をはびこらせています。考えてみたらこの時は侍が刀持ってた時代よりもバイオレンス日本。
『暴力!! 日本人はもちろん台湾人 朝鮮人らをまじえた暴力組織を 悪魔のおとし子のようにそだてつつあった!』
という事で恐ろしい無法地帯と化した東京で、次に登場する正人は『ステゴロの火乃正』として名をはせています。ステゴロ(素手のケンカ)を道楽とし、暴力団専門にケンカを売り歩く東京暴力街の『脅威の疫病神』となった正人は、身辺に集まってきた押しかけ子分らとステゴロ一家を形成されていくのです。
…こうしてあらすじを書くのは簡単ですが、その端々でなかなか重厚な人間描写を見せてくれる本作。続きはまた次回です。


こいつも人間じゃないか 鬼畜アメリカなんていうが ただ目の色ひふの色がちがうだけで・・・・すっかり おびえきってやがる
鬼畜というなら・・・・短剣をふりおろそうとした おれの顔だって鬼そのものだったろう



  1. 2014/10/05(日) 23:00:09|
  2. 梶原一騎
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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