大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(95) 平口広美 2 「白熱」「美しい壁」

今夜も平口広美作品で、二冊の単行本をザッと紹介しましょう。

まず、「白熱」(けいせい出版刊)。
HIRAGUCHI-candescence.jpg
1978年にガロ(青林堂刊)に掲載された非エロ作品「ギョーザ定食の昼」以外は全て1980年の作品で、かつて三大エロ劇画誌の一つに数えられガロ系の漫画家も多く参加していた漫画大快楽(檸檬社刊)で発表した作品ばかり。

全8編を収録した短編集で、この本では何といってもスキンヘッド(平口広美先生と同じ)、そしてほとんどが全裸姿の逞しい男が印象的です。いきり勃ったモノの本能命ずるままに暴れまわるこのパワー、男根力!走り、時に空も飛んで女体だけに飽き足らず家などもぶっ壊してしまいます。
まぁこのスキンヘッドが登場する以外での話も、大抵はキレた男が暴走してヤリまくる…的な話になるんですけどね。
どれもこれも世の常識人・偽善者どもを破壊してくれる…ある種の人々には痛快活劇ですが、特にラストに収録された「白熱!」は暴走したバスの運転手が乗客をいいように扱い、すました顔してた乗客同士の煩悩も開花される凄い作品でした。


続いてはちょっと時代を飛ばして…「美しい壁」(フロム出版刊)。
HIRAGUCHI-beautiful-wall.jpg
こちらは1986年に上梓された短編集で、この頃には絵柄が初期と変わっています。何と女性キャラの眼が大きく、輝いていたりもしています。
1980年代のポップなラブコメ主流時代に平口先生までが毒されたのか!?いやいや1話目の「見えない敵」でいきなり母子を虐殺してバラバラにした肉片で壁の穴をふさぐキチガイの話だし、毒素は全く減ってません。凄い暴力。

そんな「美しい壁」は全14編(そのうち「朝井真紀物語」は5話編成)を収録した短編集で、いきなり忍者が出てくるなどして殺し合いが始まったり、性器がタコだったりヘビだったり…シュールさが増しています。
もうストーリーがどうとか、そんな細かい事を超越した世界で、ここでは書けないようなあんな事こんな事が展開されていて…もはやエロ漫画本来の目的であるはずの『抜く』に到達も出来ないまま、ぐったり疲れてしまいました。


死ね死ね うんこども 砕け散れ!
跡形もないほどに すりつぶしてくれるわ



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  1. 2011/12/29(木) 23:47:47|
  2. 月刊漫画ガロ
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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