大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

永井豪 (34) 「あにまるケダマン」

今夜は永井豪作品より、「あにまるケダマン」(朝日ソノラマ刊)。
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初出は1972年の週刊少年サンデー(小学館刊)で、単行本はサンコミックス版で全3巻。

物語は主人公の阿仁丸ケダマンが山奥から街中の"あたり前小学校"へ転校してくる所から始まり、彼や奇人変人でいっぱいの小学生達が巻き起こす騒動を描いた作品。
主要キャラは全員奇人ですが、彼らは怪奇小説・映画のヒーロー…つまり狼男、吸血鬼ドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、ミイラ男、半魚人などをもとにしたキャラになっています。ちなみにケダマンは狼男。

何よりヒロインの宇佐見ミミが素晴らしくて、小学生なのになかなかボインちゃんだし、もちろん何度もヌードになりそれを披露するはめになって…もう最高!
ちなみに「美少女戦士セーラームーン」の主人公・月野うさぎは、この宇佐見ミミに影響を受けて誕生したキャラだとにらんでいます。名前も兎から来た『うさぎ』と『うさみ』で似てるし、髪形が同じツインテール(うさ耳を模している)です。とはいえ私はセーラームーンを読んだ事が無いので(あるわけない!)ビジュアル面でしかこの二人を比べられませんが、性格面でも似ているのでしょうか。月野うさぎちゃんも脱がされているのでしょうか。

第1話でクラス一強い怒良野キラーを倒した(ついでに女子達を裸にむきまくり)ケダマンは、その後も教室内外で大暴れ。
家族全員が全裸で過ごすジャングルのような家にミミちゃん招待した時は、当然ミミちゃんも全裸にされましたが…両親(父は狼男、母は鍋島の化け猫の子孫)と居候のクマさん、そしておねーちゃんを紹介されました。やはり全員、バケモノすぎます!それから必ず毎度酷い目に遭うトバッチリ先生…といった感じで短編の連作で進んでいた本作も、ケダマンが強いために番長の不乱健(小学1年生!)VS闇の番長・穴倉(3年間落第してまだ6年生!)との権力闘争に巻き込まれると、長編スクール・バトル漫画に方向転換してきました。
いや、あくまで「あにまるケダマン」はギャグ漫画の形態を崩さずに完結しましたが、それにバトル有り、ミステリー有り、SF有り、そして…エロ有り!と、まぁいかにも永井豪先生なオモシロ要素が詰まっています。

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ところで「あにまるケダマン」はヒロイン多き作品。
の宇佐見ミミはスタイル良いけどまだ小学生(それが良い人もいるでしょうが)、ケダマンのおねーちゃんは全裸シーンが多いけど野生的すぎる。
そこで登場するのが、同級生で全身包帯巻きのミイラ怪人・間身井くんのおねーちゃん。間身井くんちは薬局をやっているため売れ残りの包帯を服の代わりにしているのですが、このおねーちゃんは包帯が嫌いで売れ残りのバンソウコウを貼っています。それも乳首と女性器の部分にだけ!!凄いボインちゃんだし、ギャグ漫画でこんなエロキャラが出てきて面白可笑しく活躍するって、永井豪先生しかやりませんよね。もちろん、気になるバンソウコウが取れちゃうシーンもあります!イシシ…
他にも闇の番長一派(穴グラ党)でおしりからクモの糸を自由自在に出せる多蘭ちらだとか、あとミミちゃんは7人姉妹かな?サイズ違えど全員同じ顔で可愛い!

後半部分は謎多きケダマン邸に迫ります!どこの門から入るかによって、ジャングルあり広大な湖ありアフリカのサバンナあり地獄あり氷の世界あり…おおっ、デーモンの氷づめも出てきて他の永井作品ファンにもサービス。
それからそれから!?いや、それで悲し最終回を迎えてしまうわけですが、永井作品おなじみの意外なラスト!…がなく、普通にあっさり終わってしまう作品です。これは確か「デビルマン」の連載に集中するために打ち切ったのだったと思います。
育ちの良い上品な方々には決して好かれる漫画ではありませんが、後に数多く生み出す事になる他のストーリー漫画のような緊張感より、奇人変人博覧会として笑いながら楽しめる愛すべき作品、それが「あにまるケダマン」でした。


えっ!!氷にもわれめちゃんがあるのー。まあー!!
あたしだけかと思っていたわ…おほほ、やだわ。
あら、氷のわれめちゃんて あたしのよりずっとでかいわ。



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  1. 2012/01/19(木) 23:59:59|
  2. 永井豪
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

当時の子供は、こういう漫画が読めて幸せでしたね。
せっかくネットが普及したんだから、今の子供も、こういう漫画をいつでもどこでも携帯で手軽に読めるようになればいいのに。
  1. 2012/01/26(木) 01:19:55 |
  2. URL |
  3. 赤蝮銀次郎 #-
  4. [ 編集]

ケダマン

>赤蝮銀次郎さま

そうですねー、私もこれらの漫画…1970年代の作品が大好物で、リアルタイム世代じゃないのに探して読み漁っている方ですが、まぁ今の漫画は今の漫画でそれなりに現在の読者に合わせた内容になってはいるのだと思いますよ。現在発行されている漫画雑誌の数を見たら、出版業界全体が斜陽の中にあって頑張っているし、まだまだ紙の漫画読者も多いのだと思いますし。

確かにニーズがあれば往年の名作を携帯で読む事も可能でしょうが、ほとんどの人たちが「ワンピース」とか「HUNTER×HUNTER」など追うのに忙しくて、今更永井豪作品など求めていないんじゃないですかね。「あにまるケダマン」を知ってる10代の若者など会った事ありませんし…
  1. 2012/01/27(金) 09:43:20 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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