大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

楳図かずお(21) 「楳図かずおの呪い」

楳図かずお作品より、「楳図かずおの呪い」(朝日ソノラマ刊)です。
UMEZZ-the-curse-of-umezz1.jpg
サンデーコミックス楳図かずお作品はほぼ紹介しましたが(訳あって飛ばした物もあり)、こちらも重要レーベルで…そろそろハロウィン少女コミック館から上梓した作品も紹介していこうと思うのです。画像の左は1986年に、右は1989年に同内容を装丁変えて再出版された物。

まずタイトル作の「楳図かずおの呪い」は、1986年にハロウィンで掲載されたシリーズで、
『第1話/ビデオカメラに何が写ったか?』
『第2話/4の恐怖』
『第3話/幽霊屋敷』

という3話の短編からなっています。
これは1990年にアニメ化されていて、そのビデオは持っていますが…内容は原作に忠実ながら「ビデオカメラに何が写ったか?」「幽霊屋敷」だけの2話構成になされていました。うーん、「4の恐怖」を省かれたのは無念でした。

「第1話/ビデオカメラに何が写ったか?」は、まさみの通う"桜ヶ台中学校"にメキシコから帰国した小川りまという美人が転校してくる所から物語が始まります。
まさみは彼女と目が合ったとたんにゾクーッとしてしまい、とても怖い夢を見るようになります。そして喉元に小さな傷が残っている…。その謎を解明すべく相談する相手が同級生の謀図(ぼうず)くん!もちろん楳図先生に似た少年なのですが、彼のアイデアによりまさみは自分の寝ている寝室を盗み撮りする事にしました。
さぁ、タイトルの通り『ビデオカメラに何が写ったか?』というのがこの話。撮影した映像を怖くて見れないというまさみの代わりに見てくれた謀図くんはその後で変死し、ついにまさみ自身が知った真実とは!ヒー、怖い!!

「第2話/4の恐怖」は、女学生・水月理子が自分の通う学校で先生達が集まってしていたある話し合いと儀式を目撃してしまいます。あの先生もあの先生もあんな事を1?そして理子が見ていたのは気付かれたのか…そして、降りかかる受難。

「第3話/幽霊屋敷」は、興味本位で幽霊屋敷を探検に行き、しかもそこにいた『霊的なもの』をからかった少女達の話。その場は逃げ出したと思われたのですが、後日彼女達のそれぞれ別の部位に傷痕が付いているのに気付きます。その謎とは…!?
オチの持っていき方も見事であり、さすが「神の左手悪魔の右手」を連載開始した年に描かれた作品だと納得のグロテスクさを持った怖い話でした。

さてこのシリーズ、ある効果を上げるためにナレーションで楳図かずお先生が登場します。しかも、ロッカーに扮したこの姿で…
UMEZZ-the-curse-of-umezz2.jpg
こちらは漫画の通りにコスプレした写真ですが、このメイクって対談も二度している大槻ケンヂさまの影響でしょうか!?

この単行本には最後に短編「悪魔の数式」が併録されています。これは初出が1973年の高二時代(旺文社刊)で、この作品が恐ろしいタイトルとうらはらに…何とギャグ漫画。それもそのはず、掲載当事のオリジナルタイトルは「愛の方程式」でした。
"青葉高校"の男子生徒であるピタゴラス『数学きちがい』と噂される変わり者で、いつもの通り数学で遊んでいたら偶然にも発見した方程式は…自分の意識を他の物に乗り移り、果ては変身出来るようになる物でした!
ピタゴラスが乗り移るのはハエやクモや蝶や、何とパンティーまで…そんな物の目線で見て初めて分かる人間の姿がお下劣で可笑しすぎるのですが、これはまだ連載開始前だった「まことちゃん」(「アゲイン」のスピンオフ読切としては登場していた)のノリそのままで、物語にもまこととピョンコがたった2コマだけ、しかし効果的に登場しています。ついでに、赤塚不二夫作品からイヤミも!

朝日ソノラマからはこの「楳図かずおの呪い」の他に『シリーズこわい本』が続けて出版されていきますので、次回から順に紹介していく事にしましょう。


思い出したっ
全部思い出してしまったっ
わたしだった!!



スポンサーサイト
  1. 2012/06/21(木) 23:59:47|
  2. 楳図かずお
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<楳図かずお(22) 「映像(かげ)」 | ホーム | 旅行・紀行・街(120) 東京都世田谷区 1 「地上最大の手塚治虫」展…等>>

コメント

旺文社と笑い仮面

おはようございます!高○時代なら旺文社、高○コースならば学研ですね。訂正好きなB型です。ギョエ~。魚影におびえてるワラシなのら~~
このまま続けば「笑い仮面」(僕の楳図さんファーストコンタクト作品。少年画報に間に合った世代なのら)にたどりつくね、BRUCEさん!



  1. 2012/06/22(金) 07:23:03 |
  2. URL |
  3. 秀和 #-
  4. [ 編集]

笑い仮面の刑・・・

>秀和さま

おっと、『高二時代』は学研じゃなく旺文社の雑誌でしたか!ありがとうございます。修正しときます。

「笑い仮面」は『シリーズこわい本』の中に入れられてるので、もうすぐ紹介出来ると思います。少年画報には全然間に合ってない私にとっても、楳図作品集め始めの10代の頃に手に入れた思い出深い作品です。
  1. 2012/06/23(土) 06:15:02 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mangabruce.blog107.fc2.com/tb.php/1093-6d0caeb3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する