大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

楳図かずお(27) 「ヘビおばさん」

楳図かずお作品より、「ヘビおばさん」(朝日ソノラマ刊)です。
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朝日ソノラマから出た『シリーズこわい本』のシリーズの7巻目に当たり、画像の左は1984年初版のサン・コミックス版で、右は1990年に同内容を装丁変えて再出版されたハロウィン少女コミック館版。
楳図かずお作品といえば"ヘビ女"モノだという認識を持つ方も多いと思いますが、そんなヘビ女の話を3編収録した本になっています。

まずは1964年の「ヘビおばさん」
初出は貸本誌・で、おなじみ小野さつき&かんな『山びこ姉妹シリーズ』です。同シリーズは私が確認している限りでは4作存在するのかな?
最初は「キツネ目の少女」(オリジナルは「山びこ姉妹紹介編」「狐つき少女」)、2作目が今回の「ヘビおばさん」で、3作目が「狐がくれた木の葉っぱ」、4作目が「へび少女」と全て紹介済みですね。
「ヘビおばさん」はプロローグのおばあちゃんの話でうわばみの呪いを受ける村人のエピソードに始まり、さつきの友達である冬子の新しいママはヘビだ…と怖がる、つまり既に紹介している「へび少女」そっくりの話。もちろん後者が「ヘビおばさん」をリメイクしているのですが、同じように恐ろしいヘビ女に追い回される、悪夢のような怖い作品。ヘビのふりをするうちに本物になってしまう、という展開も「紅グモ」など他の楳図作品で何度か見られるもの。
サンコミ版のジャケットは、母子(一緒にお風呂に入るほどの仲)でありながら、その母を恐れる事の怖さを表現した素晴らしいカバーだと思いますが、残念ながら本編にはそのシーンは無し。

続く「口が耳までさける時」は初出が1960年の貸本誌・で、楳図かずお先生が初めてヘビ女を描いた記念すべき作品。
貧しい家(あばら家で雨漏りしまくってる!)で育ったさくらは大きな屋敷にもらわれていきますが、新しいお母様はヘビ女だった…とまぁ、この時代からヘビ女に加えて"怖い母"も描いていて、この後生まれる数々の名作もここから生まれた事を目撃出来るのですね。
屋敷には気味の悪いお母様の他にばあやも住んでりうのですが、さくらがお母様に頭から丸呑みされそうになったその時、助けに来てくれたばあやが…実は自分もへび女になっていてさくらを食べるのは自分だと言ってお母様と殺し合いを始める!何だこの笑ってしまいそうな面白すぎる展開は!?

最後に1968年のティーンルックで掲載された「蛇女と白髪魔」
何と実写映画化(楳図先生自身もタクシー運転手役で出演)もしているこの作品は…ほとんど"赤んぼう少女"ことタマミが登場する「のろいの館」そのまんまの話を使ったリメイク作品なので、ストーリー紹介する気は起きません。
いやもちろん多少の設定変更はありまして、言うなればあれのへび女版で、あとはタイトルにもある白髪魔の存在ですね。こちらのタマミは一応普通の大きさなので「のろいの館」ほど不気味さはないかもしれませんが、へび女化した時の姿・形相は怖い!この絵のヤバさでは赤んぼう少女を超えています!!


お前は私の子供でもなんでもない!
私はお前がじゃまなのだ お前がただにくい!!
いいかえ 蛇というものはねえ…
じわりじわりと えものをしめ殺すものだよ………
まわりくどい方法でね………



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  1. 2012/07/31(火) 23:59:59|
  2. 楳図かずお
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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