大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

第一回シモキタ将棋名人戦

先日の9月17日、下北沢北口駅前の空き地で縁台将棋大会「第一回シモキタ将棋名人戦」が開催されました。

私はたまたま、高円寺の某居酒屋で貼ってあったチラシを見つけてイベントを知り…
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その夜は酔っ払ってお店で将棋について語りまくったため、お店の人が気をきかせて私のエントリーもしてくれたらしくてですね。
…え?次の日にメールが来てビックリして(私が出たいと意志表示したのかもしれませんが、覚えてません)、ちょっと待ってくださいよそんな滅相もない、私なんて現在年に2,3局とかしか指さないし20年くらい勉強もしていないゴミクズ棋士、そんな立派な大会に出れるわけないじゃないですか!てなわけで二日酔いから体調崩しまくって気弱にもなっていた所でもあり、辞退させて頂きました。
しかもこの大会に出場するには、下北沢(シモキタ)の店舗や企業などから最も将棋が強い人1人として、つまり各店の代表として選出される必要があるのですから…人の店の看板背負ってみっともない将棋は指せません。

それでも当日は休みだったので、遊びに行ってみました。
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会場が下北沢北口駅前のマーケット横"空き地"であり、『大縁台将棋大会』を名乗るのだから面白いですよね。
下北沢は将棋が盛んな土地で、ロックバーなどに入ると将棋を指している人々が多いらいしのですが、そんなの全く知りませんでしたよ。私はそれを高円寺でやっていたわけですが、今度下北沢のそういうお店も覗いてみようかな。

なかなか将棋道場みたいな所って敷居が高くて入れませんが、こういう場所で見学だけさせて頂けるなら、それはもう生来の将棋好きである私、何時間でも見てられますよ…
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あれ、奥に見えるあの方は…おおっ!!あの初代竜王・島朗九段です!!
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聞けば来場者はプロ棋士からの指導対局(三面指し指導対局)を受けられるとの事で…しかも、何とタダ(商店街で使える商品券1000円分を購入する必要はありましたが)。それに申し込んでみまして、
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下北沢で"飯野将棋教室"を開いている、飯野健二七段の方へ指導対局を挑みました!
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一人で行ったので私の対局中…指している姿などは写真に収められませんでしたが、代わりに他の人に指導している飯野七段の姿。子供相手の時は丁寧に教えて上手く詰めさせてあげてましたね。
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ちなみにプロ相手の対局の場合、普通は当然のように2枚落ち(飛車・角落ち)で教えて頂くケースでしょうが、私は今まで駒落ち戦をほとんど経験しておらず、当然定跡も全く勉強してないし指し方が思い付かないと思って、生意気にも平手でお願いしました。でもって攻めも自玉の囲いも中途半端な恥ずかしい将棋を指してしまいました。
せっかくの機会だったのに緊張したのと、そもそもかなり久々に駒を触った私が何をやるかも決めてない状態でプロの前に座るなんて、ダメすぎでした。それでも飯野七段は良い所を無理矢理見つけて『駒組みが良かった』とか褒めてくれた上で指導もしてくれたのですが、あぁ恥ずかしい…あんな棋譜なんか後で見せられたりしたら自殺したくなりますよ!
花村萬月の小説「聖殺人者イグナシオ」では、主人公が最初に犯す殺人の被害者が将棋の勝ち負けにこだわりすぎるにある男だったのが原因(そこから民族差別発言が出て)でしたが、将棋は勝敗のハッキリする勝負の世界じゃないですか。でも私は勝敗にはあまりこだわらずゆるく指したい方なので、ある程度の所から強くならないのではと自己分析も出来ます。

おおっ!こちらの可愛らしい女性は!?
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何と飯野七段の娘さん、飯野愛さまです。女流棋士を目指す身らしいのですが、するとさすがですね…一般女性棋士が次々と現れて対局してました。逆に言うとやはり将棋はオヤジの世界であり、女性が相手じゃないと敷居が高いのかな。
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そしてそして…この神々しい光を帯びた方は!目にしただけで私の目から自然に涙がこぼれてきましたが…
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ついに会ってしまった、この方こそがネ申。私のような末端の末端も含め、とにかく世界中の将棋をやる人々にとっての憧れであり、絶対的な存在、つまり名人です!
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現在の名人は森内俊之名人

世間的には一番有名な棋士は、今年ついに通算タイトル戦獲得数で大山康晴十五世名人を抜いた羽生善治さまでしょう。私も羽生さまは5段時代からのファンでしたし(その時が小学高学年で私の将棋熱中時代だったのですが)、著作もほとんど読んだりしています。畠田理恵と結婚したのも、当時地味で非モテ系だった将棋をそこまでの地位に押し上げたと思いましたよ。
しかし森内名人は小学生時代からその羽生さまのライバルであり、羽生さまより先に永世名人資格を取ったし(頂点である名人位を通算5期獲得する事が必要という驚異的な事です!)、今年もその羽生さまから名人位を防衛しています。
将棋に興味ない方に何だかんだ言ってもしょうがないかもしれませんが、簡単に言うと将棋の名人ってのはまぁ…総理大臣より凄い方なんだぞ!!って事です。

おおーっ!名人の名刺交換場面に遭遇!
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というか名人の名刺、欲しい。しかし私みたいな低所得のブルーカラーの男…いや収入はともかく、要は梶原一騎(原田久仁信・画)の「一騎人生劇場 男の星座」じゃないけど、
『要するにオレが…BRUCEって男が"何者"でもないからだ』
てなわけで、何で総理大臣より偉い名人に、何もしてないしょうもない田舎者が挨拶出来ましょうか。
超リアルタイムネタで言うと、現在週刊ヤングジャンプ(集英社刊)で連載している柴田ヨクサル先生の「ハチワンダイバー」にて、今週殺気を跳ね返したりしてりたのが名人(らしき人)ですよね。あの般若の面の下は、森内俊之名人なのでしょうか!?

大会は時間の都合があるため詰みまでいかない場合があり、そこで森内名人が勝敗の判定を行っていました。自分の指した盤面…つまり人生!を名人に見てもらえるって、それ凄い事ですよね。もちろん名人の判定に誰も文句の付けようもないですし。しかし名人を動かしたこのイベントの実行委員会、凄すぎ!
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そのうちに秘密結社の某海外支部を任せている友人が遊びに来たので、ちょっと将棋を見せた後で"カフェ カナン"(cafe Canaan)へ珈琲飲みに行きました。
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そこでしばらく将棋を説明。貴方達に馴染みが深いチェスより、この日本が誇る最強の文化とも言える将棋がいかに優れているか…というとちょっとニュアンス違うのか、チェスも単純だからこその楽しみなどがあるのだろうけど、とにかく将棋の深遠さを説明したわけですね。
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彼らも私が高円寺の某バーでチャンピオンだった、という事実だけ知ってて"将棋が強い"くらいに思っていたようですが、プロと指して勝ったの?くらいに気楽に聞くわけですよ。おいおい!という話で日本将棋連盟のプロ規定の厳しさや将棋のプロってのがどれだけ凄い人なのか、とにかく理解してもらいたくて説明しました。
でもってさっき会場にいた森内永世名人というのがどれだけ凄いか…日本で常識として無条件に平伏しなくてはならない人物は唯二人、それが天皇陛下と将棋の名人なのである、というような事まで言ったと思います。

とか言ってたらたまたま、そのカフェ カナンに『第一回シモキタ将棋名人戦』ご一行様が登場!
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街を上げてのイベントとの事で、こういった店でもやってるんですよ!しかも、すぐに見物人が集まってきたりして。

これは下北沢における将棋人気は本物だと思います。今度試しに私も高円寺のカフェ店先で将棋指してみようかな?残念ながら多分、誰も興味を示さない結果に終わるでしょう。
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この勝負は準決勝であり、右の長髪の男が勝ちました。

あ、これは他のブログに載っていたのを見つけた写真ですが、我々が写っているので流用させて頂きましょう。
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こちらが決勝を争った二人。
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先ほどの長髪の男は洋食店"VARIE"(バリエ)からの推薦を受けた佐野修さんで、
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決勝戦の相手は"カフェ・バー らぶきょう"からの推薦を受けた人。
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結果は長髪の佐野修さんが優勝しまして、このトロフィーに加えて…何と森内俊之名人との対局権を授与されたのですよ!
佐野修さんは現在山梨県在住の人らしく、何をやってんだ東京人、とは思いますね。全く、その将棋私にやらせてもらえたら…一瞬で負けたと思います、はい。
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名人と対局出来るなんて、ちょっとでも将棋をかじった人間ならもうどうしようもなく羨ましい権利です。

あとこの大会は参加するだけで森内名人とのスナップ撮影のプレゼントがあったらしく、しかも第一回だけかもしれませんが参加費無料。これを周りの厚意でエントリーして頂いておきながら断ってしまった私って何なんでしょうかね。もう、桂馬にでも潰されて早く死にたい…来年行われるであろう第二回は出てみますか。
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お、大会翌日の下北沢経済新聞
『下北沢北口駅前の空き地で9月17日、縁台将棋大会「第1回シモキタ将棋名人戦」が開催された。』
という翌日の記事は「ココ」なのですが、それに私、写ってる!
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今夜の最後はコレ…勇気を振り絞って神様にお願いした、この写真になります。
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しかし何で私は将棋モノか、せめてスーツでもなく「コブラ」Tシャツなんかで行ってしまったのか…しかもタイで買ったパチモンであり、手で隠れてる部分には赤く目立つ文字で『寺沢武一』と書いてあるときてるのです。

これは気のせいかもしれませんが、森内俊之名人はコブラ世代の人…だからか私のTシャツに反応していたような感じがしました。それについて見はしたものの語らなかった事が、名人ともあろう者が漫画なんて俗物について語れない、という遠慮だけだったのだとしたらちょっと勿体無かったですね。
考えてみたらケンシロウだとか孫悟空だとか浦飯幽助だとか…筋肉バカというか戦闘バカタイプは、どれだけ戦闘能力が高くても絶対に名人に将棋で勝てはしませんよね。しかしあのコブラなら、何らかの方法で勝つかもしれない。そのイマジネーションだけが、森内俊之名人と私(のTシャツ)で一瞬だけ交わされた交流だったのかもしれません。
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  1. 2012/09/22(土) 23:58:58|
  2. 映画、音楽、将棋、等
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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