大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

劇画(154) 畑中純 2 谷崎潤一郎 1 「鍵」

続いての畑中純作品は、谷崎潤一郎原作の「鍵」(小池書院刊)。
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言わずと知れた文豪・大谷崎と称された谷崎潤一郎の晩年に当たる1956年の作品「鍵」を、畑中純先生が1999年にコミカライズした作品です。
映画界の巨匠達にも愛され、何度も映像化されている作品でもある「鍵」。主人公で文学者の先生が、美しい妻の郁子を娘・敏子の高校時代の先生である(そして実は恋人)の木村と浮気するように仕向け、そこで生まれる嫉妬によって興奮して性生活に活かそうと目論む話ですね。
原作小説は20年近く前に読んだきりなので定かでは無いのですが、筋はこの漫画版とだいたい同じだったと思います。
妻に読ませるために書いた日記、倒れた妻を脱がせて撮ったエロ写真など、小道具も使って展開される愛欲物語!

まず畑中純先生が文学作品を手がけた事が、畑中作品をただのバカエロではなく芸術であり文学的だと思っていた我々ファンには嬉しい。あの代表作「まんだら屋の良太」すらも当初『汚い 下品 いやらしい』と酷評されたそうだし、今でもそのように言う人は多いでしょうから…
谷崎潤一郎もあの美しい日本語を操るがゆえに偉大なる文学として扱われていますが、変態すぎる内容の作品が多い作家。これ以上ない組み合わせではないでしょうか。
時折挿入されるイメージ画的な『絵』の素晴らしさもあり、完成度の高い文学漫画となりました。

人気も高いのでしょう、2009年には同じ小池書院でソフトカバー版も再発されています。
HATANAKA-TANIZAKI-kagi2.jpg

最後に先生が死に掛けて病床にある時、頭をまたいで押し付けた郁子の女性器へ自分が入って行く名シーンを見直して、お別れです。


郁子ーーー 郁子ーーー
どんどん小さくなって 郁子の中に入っていくような気がするぞ



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  1. 2012/12/27(木) 23:00:00|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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