大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(104) 永島慎二 20 「ある道化師の一日」

永島慎二先生の遺稿集、「ある道化師の一日」を入手したので紹介しましょう。
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これは限定わずか500部だけ刷られた非売品のレア本。↑画像の左は外函、右は本体の表紙です。後に再編集して、小学館クリエイティブから普及版も上梓されました。

まずどうしても読みたかったのが表題作で6ページの短編「ある道化師の一日」で、これは永島慎二先生が1999年に描き、それから2005年に亡くなるまで漫画は描いていないので生涯最後の漫画作品となりました。
その内容は…あるおじいちゃんが道化のメイクをして宣伝ピエロの仕事に出かけ、また帰ってお酒飲んで寝る、普通の一日を描いた作品。家族は無く一人暮らしで愛犬と共に生活しているようですが、このおじいちゃんはどんな半生を送ってきた人なのだろうか。物悲しさが心に沁みます。

そもそも永島慎二先生は一番好きなキャラクターが道化師(ピエロ)だった事はよく知られていますが、2000年に書かれた同じく「ある道化師の一日」と題した文章が最初の方に収録されており、そこで『なぜピエロか?』という事に触れられているのが興味深い。あのフランス映画「天井桟敷の人々」の『白い男』との関わりが書かれています。
知らなかった…そう、私も永島作品を熱心に愛読してきた口ですが、知らなかったエピソードなども満載の本で、年表や写真付きの貴重な資料としても役立ちます。

巻頭カラーページで憧れの手塚治虫先生の事、油絵も多数載せていて、目次以降はエッセイ、日記に手紙、趣味に関して語る部分も重視されていて、パイプコレクションや自作の将棋駒などについても、語られています。絵物語は「めいちゃんのひみつ」「せんたくもの」、漫画は他に1996年に描かれた「別れの詩」など。

私家版である事が信じられない素晴らしい本です。
そして私は集めてきた永島慎二作品の隣にこの本を収納し、恐らくは最後の永島慎二本になる…これをコレクションに加えた事で満足感を得たのと同時に、もう増えない事は悲しい事実。


やっぱり忘れてたンだね・・・・
君が最初にくれたラブレターに書いてあった、立原道造の詩
「ゆふすげびと」の一節じゃなかったの・・・・
さようなら・・・元気でね



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  1. 2013/02/26(火) 23:59:11|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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