大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(109) 丸尾末広 14 「丸尾画報」

丸尾末広作品紹介、続いては「丸尾画報」(トレヴィル刊)。
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丸尾末広先生はもちろん漫画家ですが、その作品の何がいいってやはり『絵』がいいわけで、これは絵だけを鑑賞すべく1996年、ついに上梓された画集です。いや、1988年の「江戸昭和競作無惨絵 英名二十八衆句」(リブロポート刊)もありますが、あれは4人での共作画集。
これは「丸尾画報Ⅰ」「丸尾画報Ⅱ」としてB5サイズの大型本の全2巻にたっぷり収められた丸尾ワールドが堪能できます。この本で画家、あるいはイラストレーターとしての丸尾先生に会いに行きましょう。
退廃の地獄絵巻…とかいってるとポップな作品も出てきたりしますが、それぞれの絵の初出一覧もあるので、丸尾先生が関わった本を集める上で当時非常に役立ったのも覚えています。

カラー・モノクロ共に美しい絵画の世界に合わせて適度に挿入される『文字』。また各巻共に巻末に解説が収録されていて、その面子は四方田犬彦、マッド・ジョージ、荒俣宏、種村季弘、永瀬正敏(この人は一言のみ)。
さらにⅠには丸尾末広先生自身の文章で死後30年が経つ高畠華宵との擬似対談「高畠華宵先生と語る宵」があり、丸尾先生の絵画や漫画に対する興味を知る事が出来ます。そこで一番好きな画家として挙げられているのがマックス・エルンスト(Max Ernst)。
Ⅱでは「怪奇映画の墓場」として丸尾先生の映画に対する興味を知る事が出来ます。どちらもけっこうな文字数を使っていて、丸尾先生の文章の仕事としても貴重な長文。素晴らしい。

それが2005年、エディシオン・トレヴィル(パン・エキゾチカ)から「丸尾畫報EXⅠ」「丸尾畫報EXⅡ」として函入りの豪華仕様で復刻されました。
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もちろん同様にB5サイズの大型本で、元々の「丸尾画報」にイラストや貴重なデッサン画、漫画「色彩間苅豆」…等を加えて再構成しています。

…で、またエディシオン・トレヴィル(パン・エキゾチカ)からですが今年(2013年)に入って今度は「丸尾畫報DXⅠ」「丸尾畫報DXⅡ」としてさらなる改訂版が上梓されました。
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もう近年の丸尾末広先生は過去作品をジャケ変えて出すだけの商売に味をしめているわけですが(いや、この畫報の場合は多少の増補がありますけどね)、それだけ世代が変わっても新しいファンが確実に付いているわけです。
出版社側もまだ持っていない次世代の人向けにアピールしていて、現に今回のDXなんてⅠの帯と随筆で鳥居みゆき、つい10日ほど前に発売されたばかりのⅡでは帯と随筆で中川翔子(しょこたん)と、ガロ系とか関係なく若者に人気の方が推薦しています!
かくいう私も1990年代からのファンなので、丸尾末広先生の来歴からしたら遅すぎる後追いファンだし、とにかくこの人気は凄いものがあります。
ジャケ違いなだけでも欲しい丸尾末広作品、それは買うわけですが…内容の変化は乏しいのに、毎度4千円近い出費が痛いながらも買わざるをえないコレクター魂が辛い。さらにこの後、DXはさらに高価な限定の愛蔵版も上梓されるみたいだしね…



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  1. 2013/03/09(土) 23:00:00|
  2. 月刊漫画ガロ
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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