大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

手塚治虫(40) 「マンガの描き方 似顔絵から長編まで」

手塚治虫作品より、「マンガの描き方 似顔絵から長編まで」(光文社刊)。
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タイトルの通りマンガの描き方を教えるハウツー本で、それを教えるならやっぱりこの方、マンガの神様と崇められる手塚治虫先生…これ以上にふさわしい人物はいないのではないでしょうか。
それまでにもマンガ指南本はいくつか書いていたのですが、この本は1977年という後期の絶頂期に出版されています。後に文庫化もされていて手に入りやすいのもあり、漫画家入門として広く読まれてきました。
これから始めたい全くの初心者から入れる内容で、『漫画は落書きからはじまる』という事で意思さえあれば誰でも描ける事を教えてくれます。さらに進んで今まで実践してきた漫画の技術や知識を惜しげもなく教えてくれるのです。

そもそも私はプロの漫画家志望ではないのですが(月刊漫画ガロの『4コマガロ』には何回も載りましたけどね…ふふっ)、これは手塚先生のエッセイというか漫画以外の著作の一つとして読んでました。実際に技術指南より読み物としての面白さを意識して書いてると感じる部分も多いのです。
ここでしか見れない絵もかなりあるし、漫画に対する思想やメッセージなども織り込まれているので、『マンガの描き方』を知りたい人でなくてもファンなら必見でしょう。読者の立場からでも漫画に触れる際に知っていれば役立つ知識もあるし。
また、今どきは漫画家じゃなくてもパソコンで簡単な作図をしたりとかする機会が多いと思うのですが、そんな時にもこの本を開くと、驚くほど参考になるのです。

何度も分かってない人々に誤解されて出版出来なかったり抗議されたりし、今現在でもセリフを変えて出版した上で巻末に長々と注意書きを載せなくては本にならない手塚治虫作品…
その著者が一方的な取り締まりや規制をする圧力団体を批判しながらも、自戒し、そして読者達にも注意を訴えるのが、どんなどきつい漫画でもいいが基本的人権だけ茶化すな、ということ。
『戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと』『特定の職業を見下すようなこと』『民俗や、国民、そして大衆をばかにするようなこと』
この三つは絶対にいけないと考えているし、作中でそのような事はしていないのです。抗議する前にその作品の真意を読み解いて欲しいものですが、まぁそういう人は理解が出来ないから、例えば黒人が出ているだけで差別だとかクレーム付けて弾圧しようとするのか。悲しい事です。


『火の鳥』は古代に階級闘争があったように描いてあるからデタラメだ、という児童もの作者がいた。この人は前にも「アトムの時代に道路が左側通行なのはおかしい。」などといって失笑を買った人だが、しょせん、漫画の本質を知らない人に、漫画の自由奔放なおもしろさは理解できないのだ。


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  1. 2013/04/20(土) 23:00:00|
  2. 手塚治虫
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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