大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

梶原一騎(48) 宮田淳一 2 「実録まんが タイガーマスク」

今回は「実録まんが タイガーマスク」(学習研究社刊)。梶原一騎先生が原作ではなく、新日本プロレスリングと共に『協力』のクレジットで参加した作品です。
KAJIWARA-MIYATA-tiger-mask.jpg

かつて、学研から『アイドル・コミックス』というシリーズが出されたいたのを覚えていますか。堀ちえみ、岡田有希子、早見優…等、当時のアイドルからスポーツ選手、プロレスラーも何人かの人気者がコミカライズされていましたが、我らがタイガーマスクも出ています!
そこで絵を担当したのが、宮田淳一先生。同時期に「タイガーマスク二世」を描いている方なので最適な人選だったのでしょうか。

まぎらわしいようですがこれは梶原一騎原作の漫画作品ではなく、アニメ「タイガーマスク二世」のタイアップ企画から派生した、実在する新日本プロレスのプロレスラーとしてのタイガーマスクを描いているのです。
とはいえ覆面プロレスラーであるタイガーマスクは本名も素顔も当時は謎のまま。全プロレスファンが知りたがる、その正体は隠しながら彼の生い立ちを追ってその謎を探っています。

本の作りも最初に4ページのカラー写真ページがあり、直筆のメッセージ、密着取材や質問、ライバル達のコメント…と、本当にアイドル並みの扱いですね。
もちろんページの大部分を占めるメインは漫画。梶原一騎先生が出てきてタイガーマスクを現実のリングに上げられないか提案し、漫画のように空中殺法を出来るレスラーをイギリス遠征から帰国させてタイガーマスク誕生となりましたが、そのタイガーマスクとなった男の半生を描きます。

名前は秘密であるためアニメの主人公から取って『タツオ』として進みますが、アントニオ猪木に憧れて少年時代からプロレスラーを夢見て、アマレスでは敵がいないため高校を中退して新日本プロレスを訪ねて…
一筋縄ではないもののデビューし、なかなか勝てずにいましたが黒崎健時のキックボクシングジム、メキシコでカール・ゴッチに弟子入りと修行を積み、イギリスへ渡って『サミー・リー』のリングネームで大人気を博すのです。
サミー・リーの名前はブルース・リーにスタイルが似ているから付いたそうですが、宮田淳一が描くブルース・リーの顔がカッコ悪すぎてファンとしてはちょっと傷付きますよ!

ここで日本へ呼び戻されてから一大プロレスブームを巻き起こす活躍は皆さんもご存知の通りですが、この本が出てたった数ヵ月後の1983年8月に、人気絶頂期の最中に突如引退するとは、まさにお釈迦様でも予想が付かなかった事でしょう!さらにその直後、テレビのバラエティ番組「欽ちゃんのどこまでやるの!?」に出てマスクを脱ぎ素顔を公表するとは…
その素顔、今で言う『初代タイガーマスク』こそが佐山聡!後に総合格闘技で活動していきますが、この本で既に疑われてはいます。タイガーマスク以前に海外でブルース・リーの従弟『サミー・リー』として人気を博した経歴もあるし、マスクを脱いで正体を現した後の活躍も偉大な方ではありますが、漫画好きではないのでしょう。原作タイガーマスクの崇高な精神は理解しておらず、『あなたにとってタイガーマスクとは?』の質問に『ただの布切れ』と答えています。

あと『わたしが考えるタイガーの素顔』というページに赤塚不二夫先生やいけうち誠一先生、えびはら武司先生といった漫画家がイラスト付きで寄稿しており、当時この本を買ったのは大部分がプロレスファンだと予想されますが、漫画ファンにも嬉しい本でした。


父さん母さん
悪いけど やっぱりおれ自分の夢を追っかけるぜ!!



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  1. 2013/05/03(金) 23:00:00|
  2. 梶原一騎
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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