大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

トキワ荘(58) 石森章太郎 47 「ザ★スターボウ」

石森章太郎作品、「ザ★スターボウ」(講談社刊)。
ISHIMORI-starbow1-2.jpg

初出は1978年の月刊少年マガジンで、単行本は講談社コミックス(KC)で全3巻です。
1978年といえば映画「スター・ウォーズ」の日本初公開年であり、マニア向けだったSFを一般の観客に浸透させ大ブームを起こしたわけですが…そのブームに便乗した、というよりは元々SFマニアだった石森章太郎(石ノ森章太郎)先生がようやく大手を振って描けたスペースオペラといった所でしょうか。
所々で「スター・ウォーズ」の影響も感じさせますが、壮大すぎるスケールで幕を開けるオープニング、それに頻繁に出てきて長々と描写される宇宙空間、スペオペ好きにはもうたまらないでしょうね!

宇宙を制圧する最終兵器(アーマゲボム)の謎を秘めた七つの腕輪(リング)を巡って広大な宇宙を舞台に戦う話…というとトールキンの「指輪物語」、つまり後に映画「ロード・オブ・ザ・リング」となった、あちらの影響の方が強く見えるファンタジーでもあります。
主人公はハンターのヒロ。ヒロの父親であるキャプテン・ヒデは宇宙海賊に襲われて命を落としているのですが、唯一の遺品として持っていたのがリング。彼の前に現れたリンクルスターの王女リリルがそのリングについて説明し、他のリングも探す旅に同行する事になるのです。

アーマゲボムの存在を知った"暗黒星(ダークスター)軍団"の追跡をかわしながら行く、宇宙の大冒険。
宇宙船で亜空間跳躍(サブスペースジャンプ)して超える星の虹(スターボウ)
リングとそれを持つ仲間を探して様々な星へ行き、またそこの不思議な生物と関わるのですが、最初の方でマダラバケネコだのヒトワニ族だの面白い奴らが出てきて期待感が上がります。

ヒロとリリルの他にリングを持っているのは、人馬族戦士のケタルス、哲人のシーバ、科学者のピュー、道化師カ・オンの孫娘カ・イン、サイボーグのリッヒ将軍
これら個性的なメンバーがついに揃い、いざアーマゲボムへ!
イケメン主人公のヒロを巡って、リリル王女と何にでも変身出来るカ・インとの三角関係やら、あとシーバの哲学的な言葉が所々に挿入されて、物語が進みます。

ISHIMORI-starbow3.jpg

暗黒星軍団の母星はダークルナー。その帝国の支配者たる大帝はゴットダークⅢ世。各統治星域を任されている幹部にズネークゴブリン…徐々に敵の姿も明らかになってきました。

アーマゲボムを目指してリリルの故郷であるリンクルスターへ行きますが、そこは既に敵の要塞と化しています。
それでも乗り込んでいく、リングを持つ7人…ここが最終決戦です。
彼らはいかにして要塞に侵入し、アーマゲボムが隠してある宮殿の地下まで辿り着くのか!?
精神探知(サイコ・レーダー)ロボット部隊によって次々と深手を負ってゆく仲間達。アーマゲボムの姿は?そして正義の心で作動させる事が出来るのか?


・・・・"神"とはわしらヒト族をふくめた感情をもつ生命体が
ひとしくもとめる・・・・おのれの究極の理想像なのじゃよ・・・・



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  1. 2013/05/25(土) 23:00:00|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ひさしぶりですBRUCEさん。

"神"とはわしらヒト族をふくめた感情をもつ生命体がひとしくもとめる・・・・おのれの究極の理想像なのじゃよ・・・・
――いつも「神」について、所謂神嫌い(無神論、というほど徹底した人はまあ滅多にいない。
ただ単に嫌い、ってだけ)の人が矢鱈「信じる」という言葉を使うと、曰く言い難い違和感を感じていた。
あれは「信じる」ものではない。心の底から切実に必要となるもの、ない訳がない、
なければならない、と感じて、故にそこに存在するものだ。だからそれを必要としたことのない
人間にわかるとは思っていないし、単に好き嫌いの問題だけでぎゃあぎゃあ喚かれても
迷惑なだけだ。あんたらにはわからんだろうねそりゃ、としか思わない――

ってのは誰かの指摘でしたが。それにしても石森章太郎先生が
その活躍に比べて今はあまり語られていないのが
妙な気持ちになってしまうのはどういうことなんでしょうか……2chでは殆どよい評価ではなかったりするし。
まぁ確かに話の出来不出来だったりテレビ番組との関係には色々と言いたい事もあるし
終わり方についてはちょっと戴けなかったりしたりもするのですが。でもだからってそんな、ねえ……
  1. 2013/07/19(金) 21:59:09 |
  2. URL |
  3. 流浪牙 #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます。

>流浪牙さま

神については、最近若者にもちょっと凄いくらいの時にも『ネ申』とかって軽々しく使われる言葉になって、まぁ親しみやすくなったのかもしれませんが…
結局見えないし概念でしかないのだからいろんな人がいろんな事を言うでしょうが、どんな立派な事でもトンデモな事でも、言われて私は否定はしません。答えの出ない事に抗議しても時間の無駄だからですが、考える事は良き事かな、とも思います。

石森章太郎先生は作品数が多すぎて(ギネス・ワールド・レコーズ認定者だし)、一つの作品を単体で取り上げてみて、それをたった一つの作品だけに集中して何年もかけている現在の漫画家の作品と同列に並べて比べるわけにはいきませんよね。現在の漫画家は、石森先生が工夫して進化させてきた技法も簡単にパクれるわけだし。
ただ石森先生も後期の作品はイマイチだし、失敗作も多いと思います。しかし知らない人が何と言おうと私の中では少年時代から愛してきた偉大な漫画家です。
  1. 2013/07/20(土) 12:45:21 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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