大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

トキワ荘(59) 石森章太郎 48 「探偵ドウ一族シリーズ」

石森章太郎作品、「探偵ドウ一族シリーズ」(集英社刊)。
ISHIMORI-detective-dou.jpg

DELUXEプレイボーイにて1978年から翌年まで連載された作品で、単行本はプレイボーイコミックスで全2巻。
石森章太郎(石ノ森章太郎)作品の中では、ほとんど知られていない物の一つですが、探偵が主人公の推理サスペンス物なので私は好みでした。掲載誌の色に合わせてセクシー路線というか、やたらと美しい女性のヌードが描かれるのも特徴ですね。

1巻に『鳥の眼』、2巻に『幻姿(アポート)』と、作品タイトルの「探偵ドウ一族シリーズ」より大きく副題が付けられていますが、共に各4話収録しているうち1編のタイトルです。
探偵ドウ一族というのは、新宿で"ドウ探偵事ム所"を営む車椅子の老人・動無妙、その息子・動幻、娘・動闇という3人。しかし一族と名乗りながらも実はたった一人の多重人格者が、それぞれの人格になる度に完璧な変装もしている同一人物。
その中で本体、オリジナルは娘の闇(あん)であり、若くて美しい女性ですね。作中で『イイ身体しとるじゃん ファラ・フォーセット・メジャーみたい』と言われるシーンもあります。実際はあのファラ・フォーセット・メジャースの事でしょうが…『ス』が抜けています。

デヴィッド・フィンチャー監督によるサイコホラー映画の大傑作「セブン」(Seven)によって日本でも一般的に有名になりましたが、アメリカでは『名無しの権兵衛』とか身元不明の男をジョン・ドウ(John Doe)、女をジェーン・ドウ(Jane Doe)と呼びまして、そのドウ。石森漫画では『DOW』と表記していますが、これは間違えかもしくはわざとそうしたのでしょう。そして、『同じ』のドウ。

まず1話目のタイトルが「猫神家の犬」というタイトルで連続殺人が描かれるのですが、そのタイトル通り横溝正史の「犬神家の一族」の影響がでかすぎます。殺された死体の足だけが水面から突き出る…あの超有名シーンもそのままあるし!
兄の幻(げん)姿の時に女性にせまられて寝る場面も複数回あるのですが、精巧なマスチューム(人口皮膚)にメカニズムを内蔵した電動式で伸縮自在のリッパな男"性"機能が取り付けられているのだとか。
ずっと少年向け漫画を描いていた石森先生が明らかに大人の読者を意識して、エロスと暴力(青年向け漫画の鉄則)を前面に出したわけです。ゲイの男達による嫉妬が起した殺人事件もあるし。

依頼人が正義側という事もないので、汚い奴の仕事が終わって大金を支払われた時に、その札束を顔面に投げつけてやる1ページの大ゴマで終わる話なんかもありました。
最後に闇の本当の家族が出てきて、その意外な正体を明かして物語は終わります。


探偵というのは"何故?"を聞き歩くのが商売ですよ
"何故"は手掛かりです!小さな"何故"を ひとつずつ消していくことによって 答えが見えてくる……
<彼が犯人じゃないような気がする>……
これは立派な手掛かりなんですよ……!



スポンサーサイト
  1. 2013/05/28(火) 23:00:50|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<トキワ荘(60) 石森章太郎 49 「青いけもの」「世界まんがる記」 | ホーム | 旅行・紀行・街(144) 東京都練馬区 1>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mangabruce.blog107.fc2.com/tb.php/1209-5c1373ed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する