大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

劇画(169) 平田弘史 9 「無名の人々 異色列伝」

平田弘史作品より、「無名の人々 異色列伝」(講談社刊)。
HIRATA-people-who-are-unknown.jpgHIRATA-people-who-are-unknown2.jpg
(画像右は、1961年の「人肉献上」を追加収録した青林工藝舎版)

初出は1991年~1993年までのミスターマガジンで、「轡武士」「唐犬乱心」「糸くず侍」「五百石十年」「どちへんなし」「道慶根」「異風女 留伊」「葬変」「妙薬献上」「怪力の母」と全10編収録。
内容はそれぞれ実在した、しかも単行本のタイトルにあるように今では歴史の中に埋もれた『無名の』偉人達に焦点を当てた物で、まず数少ない1990年代以降の平田弘史作品を読めるだけでも貴重でしょう。
さらに『異色雑話』として、それぞれの話について平田先生が創作秘話を披露したり登場人物と対談したりする、ユーモラスな1ページ漫画が付いてます。

それぞれ無名なだけに資料にも乏しい人々の偉業を苦心して調べ、漫画の中に命を蘇らせていく…
あの問題作「血だるま剣法」から約30年後に描かれたこれらの作品は、あの時代ほど凄絶ではない分だけ、普通に広く誰にでも読んでもらえる内容。普段は漫画を読まない、もしくはジャンプとかしか読まないような友達や親戚なんかに薦めるなら、まずこれでしょう。
画力は相変わらず凄いし、後期作品に見られるギャグセンスも入り、ある意味これが平田作品の完成形なのかもしれません。

若狭の小浜藩にいた斉藤弥右衛門が最後は切腹して自分の腸を引きずり出して壁にある文字を描く「五百石十年」とか、紀州で殿の癇症を治すため目の前でそぎ落とした自分の肉、つまり人肉を無理矢理食わせるカニバリズム話の「妙薬献上」とか…ヤバめの話もありながら、エッセイ漫画「平田弘史のお父さん物語」のちょっと後の作品だからかほのぼのした雰囲気もただよう絶妙な味わいです。

「怪力の母」は、もちろん後に「異色列伝 怪力の母」と『異色列伝』をタイトルに冠し、全3巻の長さで続いた長編の元になった短編。
下田城主の奥方でありながら、荒くれ男達を相手に『斬り合うよりも 相撲でケリをつけませんか?私がお相手いたします』の母、性格もまさに聖母。

最初の講談社版では平田弘史先生ご本人のあとがきの後に、「AKIRA」で平田先生に題字を書いてもらっている大友克洋先生が「異色列伝」改題として解説文を書いています。

最後にこれは、「異色列伝」をボディーにコラージュしたオリジナルギターを持つ平田弘史先生でした。
HIRATA-guitar.jpg


下痢は口に入れたものが 身体の肥や実にならず 身につかずに 素通りしてお尻から流れ出てしまう事です
だから神様仏様からそうゆうお知らせを戴いたと思って
食べ物も人様の話も有難く戴いて 自分の心や身体の肥や実になるように
よく噛み分け味わってゆくようにすれば 下痢にはなりませんよ



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  1. 2013/08/07(水) 23:00:00|
  2. 劇画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

井上 勇です。

井上 勇です。
こんにちは。
いつも、ブログを読ませていただいてます。
井上 勇でした。
また、読みに来ます。
  1. 2013/08/09(金) 11:49:22 |
  2. URL |
  3. 井上 勇 #R3DvKsvI
  4. [ 編集]

戦争反対

お久しぶりです。トラコンの例のあの人ですよ。
やっぱり戦争とか紛争は何の解決にもならないですね。数年前に広島に行った時に感じました。

日本って安全な国ですね。
それにしても日本の警察の特殊部隊ってかっこいい!!
オリンピックは日本で開催でほぼ間違いない!
  1. 2013/08/19(月) 00:11:36 |
  2. URL |
  3. つるちゃん #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます。

>つるちゃん

トラコンって何か聞いた事あるな…あ、もしや!
というわけでメチャクチャ久しぶりです。何でここ分かったんですか?

戦争も、侵略するとかされるのも嫌ですね。そんな地獄が自分らの身に起こらないようにするには、日本がもっと強くならなければいけないと思います。
  1. 2013/08/19(月) 08:40:36 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

実は、あの頃からたまーに読んでましたよ。
いやー懐かしいですね。 うふふ。
  1. 2013/08/28(水) 17:22:39 |
  2. URL |
  3. つるちゃん #-
  4. [ 編集]

>つるちゃん

すると5年ほども、何もリアクションするでなく読んでいたのか…でも、突然の連絡(書き込み)ありがとう。
まぁ他にもそういう人はいっぱいいるのでしょうね。ほとんど自分の記録用みたいなブログだけど、オープンにしている以上それは意識しなきゃいかないなーと、改めて思いました。
  1. 2013/09/01(日) 01:56:21 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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