大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

劇画(172) 平田弘史 12 滝口康彦 1 「武士道無惨伝」

平田弘史作品より、「武士道無惨伝」(小池書院刊)。
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メチャクチャ面白い士道小説の作家・滝口康彦作品を原作として平田弘史先生が激画化した「武士道無惨伝」が、2009年に復刊しました。これは40年ぶり以上となる快挙だというのに、何故か廉価版のコンビニコミックで、ひっそりと…
いくつかは選集などで読んでいた作品もありましたが、ずっと読みたかった作品もあり飛びついた私、満足しました。原作が原作なのでまず物語が抜群に面白く、それに平田先生の迫力ある絵・画力ですよ!この内容で何故、他の多くの平田本のようにA5版サイズでカバーを付けた製本にしなかったのでしょうか。コラムも付いてて内容的には申し分ないし、廉価版なので誰でも簡単に手を出しやすい事はメリットかもしれませんが、後世に残したい作品ですからね!

初出は1967年から翌年までのコミックMagazine(芳文社刊)で、この時期はまだ同誌にて原作付きの仕事を多くこなしていた平田弘史先生ですが、後の傑作オリジナル作品群を描くに至る過程で相当勉強になったでしょうし、特に滝口康彦小説からの影響は甚大だと思います。
同じく滝口康彦小説の「異聞浪人記」を原作とした、小林正樹監督の名作映画「切腹」に感動した平田弘史先生は、『ニヒリズムとロマンチシズムにしびれた』として主演の仲代達矢をイメージして主人公を描くようになったそうなので、これまた間接的にも影響を与えているわけですね。
お互い作品の基本テーマは『士道』を使う事が多いですからね…そういう意味でも平田弘史ヒストリーにおける重要な作品集、その内容は「仇討無惨」「悲愴の父」「悲運の果て」「蟹侍切腹」「追腹親子」「下郎斬罪」「必生の殺戮(前編)」「必生の殺戮(解決編)」「慟哭の真刀」です。

優れた物、カッコいい物として扱われる事の多い『武士道』の観念・思想。
その中には反骨精神の強すぎるはみ出し者もいて、封建制度や権力社会といった巨大すぎる敵に刃向かう…そんな姿を描き続けた二人の作家の合作を、貴方も読んでみませんか。


追腹切ったとて何になろう
あの世まで主君の共を……とは言ったとて あの世は仏法で説くだけのもの
この世のものにとって あの世のことなぞ所詮は分からぬ事



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  1. 2013/08/17(土) 23:59:49|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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