大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(120) 古屋兎丸 5 「プラスチックガール」

古屋兎丸作品、続いては2000年の「プラスチックガール」(河出書房新社刊)。
FURUYA-plastic-girl1.jpg

初出はSTUDIO VOICE(INFASパブリケーションズ刊)で1998年から翌年まで連載された物で、掲載時と同じく嬉しいA4サイズで単行本化したオールカラーコミック。いや、コミック(漫画)というより絵本、画集と言った方がしっくりきますか。とにかく2ページモノの連作で、兎丸先生の芸術家としての側面が一番よく見える本でしょう。
帯に『エンキ・ビラル氏も絶賛!!』とありますが、そうでしょう、これはフランスに限らず全世界の漫画家に読んでもらいたい。

ガロから出た古屋兎丸先生が「ショートカッツ」で商業誌のヤングサンデーへ進出して連載している最中、今度はオシャレなカルチャー雑誌STUDIO VOICE(スタジオボイス)ですからね、当時大いに祝福し、ほとんど立ち読みで済ませていた同誌も連載中はずっと買ってましたよ。

内容は思春期の少女が見る不安な風景や内面のアレを表現するのに『プラスチックガール』、自身を人間でない生物と見立てて描いています。
とにかく絵が凄くて、画力が云々より手法を工夫して見せる表現に毎度驚かされていました。連作の中でちょっと笑えるのは『あれるぎーさん』のエピソードだけでしょうか…あとは全編ダークな世界。

表紙カバーを見開きにすると、こう。何でも石とか鉄とか布に描いたという実験的な漫画・絵画はもちろんですが、造本にまで工夫を凝らされた豪華な本です。
FURUYA-plastic-girl2.jpg

最初期から天才すぎる手腕を見せていた古屋兎丸先生でしたが、この「プラスチックガール」が連載終了して単行本化するまでの間…
つまり皆が今後はどういう方向に進んでいくのか色々期待と想像している時期ですね、ガロの2000年2月号で描いた表紙。こちらはシンプルな少女ロボットの絵でした。そしてこの後の兎丸先生の活躍は、また次回に続きます。
GARO2000-02.jpg


わたしがどんなにかなしくても あなたはこういうでしょう。
きみはつくりものなのだよって。
とじこめられたわたしのこころ。



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  1. 2013/10/03(木) 23:00:02|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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