大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(138) ねこぢる 7 「ぢるぢる日記」

ねこぢる作品より、「ぢるぢる日記」(二見書房刊)です。
NEKODIRU-dirudiru-nikki1.jpg

ここからはいよいよねこぢる先生、没後の刊行物になっていきます。
TV Bros.(東京ニュース通信社刊)で1994年から1998年に亡くなるまで執筆していた作品で、単行本としては他界後初の新刊がこれでした。ページの周囲にねこキャラが散りばめられている可愛い作りのB5判のハードカバーで全1巻、シール付き。
巻末には夫の山野一(ねこぢるy)先生による『追悼文』で、生前の妻の面影や思い出を書いています。二人が知り合ったのは、ねこぢる先生がまだ18歳の頃だそうです。

私は「ぢるぢる日記」を目当てにずっとTV Bros.(テレビブロス)を買っていましたが、当時は他のガロ系漫画家なども度々登場していたし、石野卓球、小山田圭吾、スチャダラパー、忌野清志郎などの音楽関係者等、連載コラム陣が豪華に充実していたものです。特集記事も渋くて…サブカル誌時代の宝島的な部分を、何とテレビ情報誌が担っていたのですね。

「ぢるぢる日記」は、その時代のねこぢる先生の日常がシンプルな絵日記で淡々とつづられています。毒のある、そして正直な目線で見る世の中や日常の断片…これが、面白い。
過去を振り返った話や、テレビを見て思った話、聞いた話、居酒屋での話、ハルシノゲンと握手したとかエイフェックス・ツインのサイン貰ったなんてミーハーな話から、「ぢるぢる旅行記」で描いてたのとかぶる内容も1ページ物だとまた違った印象を受けるし…
路上でウンコしている人に出会ったり(複数回)、暴力事件を目撃したり、日常では珍しいハプニングの話が強烈です。
オウムネタの時にさらっと諸星大二郎先生の「無面目」の事が出てきますが、これが大好きな漫画だったそうなんですよね。

作者の感覚が鋭いからただの日常に変なモノを見つけるのかもしれないし、常人より業が深いためにそういう物や者が寄ってくるのかもしれません。多分、粉飾を加えた部分はあるとしても虚構は無しの、本当のノンフィクションでしょう。
もちろん山野一先生も登場しますが、『ばかばかばかばかばか』と描かれている柄のシャツを着ていたのは笑いました。その山野先生の姉が、かなりキてる詩人だという事もこれで知りました。

掲載誌のTV Bros.では追悼特集をやり、遺作であり「ぢるぢる日記」最終回となった99作目、その他12本と山野一先生の文章を掲載しています。
tv-bros1998-6.jpg

そして2000年には何と、同じ二見書房よりオールカラーの文庫版として「ぢるぢる日記」が蘇りました!カラー化に際しては山野一先生が監修し、新書版にあった追悼文は削除して代わりに別の『あとがき』を書いています。
NEKODIRU-dirudiru-nikki2.jpg


夏場は猫のウンチがくさい。その上ウンチとウンチが毛でつながってるのを見るとイヤーな気分になる
なんかいろんなヤル気がいっぺんになくなる
元々あんまりないけど



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  1. 2013/12/27(金) 23:00:08|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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