大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(143) 山野一(ねこぢるy) 3 「インドぢる」

ねこぢる先生亡き後、ねこぢるyとして活動している山野一先生の作品、続いては「インドぢる」(文春ネスコ刊)。
NEKOJIRUy-india-jiru.jpg
ねこぢる夫妻の旅行記といえば、あの名作「ぢるぢる旅行記」があるわけですが、これはあれから5年後の2003年に出た続編というか番外編的な作品。

「ぢるぢる旅行記 総集編」(青林堂刊)が出た2001年に、ガロの6月号で『ねこぢるy的アジアの旅』という特集をされています。
GARO2001-06.jpg
この時の最新インタビューでは既に3度目のインド放浪(1,2度目はねこぢる先生と共に)に出た事は語っているのですが、バンコクのホテルにノート2冊分の旅行メモやデッサンしたのを忘れてきて問い合わせたが処分されたとか語っていて、どうせ旅行中はハッパでキマッていただろうしこれはもう絶望的なのかと思いましたが、あれ出ちゃったよというのが
今回の「インドぢる」

ただし、まずハッキリ言っておく事がこの本は『文章とマンガ』で綴った追悼の旅行記と謳ってますが、マンガなんて申し訳程度(わずか5ページ…)しかない、ほとんどが文章の構成の随筆ですね。
当時23歳の義弟(ねこぢる先生の実弟)と二人でインドをさまよった記録…あの国における旅の記録なので、必然的に面白い珍道中にはなるのですが、特殊漫画家であるねこぢるy(山野一)先生の能力は文章の分野では発揮出来ているとは言い難く、まぁ漫画の狂い方と比べちゃうと普通過ぎるというか。

もちろん活字ならではの情報量の多さがあるし、インドや妻に対する想いを過去の旅行などを振り返りながら書かれているので涙が出そうになる箇所もあるのは確かなのですが、これは私のように他の作品から思い入れ深く読み込んでいた者じゃないと分からないんじゃないかと勝手に心配しちゃいます。あとがきも含めて生前のねこぢる先生の素顔が見えるだけで嬉しいし、山野先生との掛け合い描写が笑えるのですが。
「ぢるぢる旅行記」の続編でもありますから多くの同作品ファンの方々には絶対読んでもらいたいのですが、第6話『クレイジー』で語られていた、あの物乞いになった日本人女性の驚愕のその後が判明したりします!

で、旅行記としては5ページしかなかった「インドぢる」ですが、「ねこぢるyうどん」に続いて2002年にガロ誌上で描いていた短編が3話併録されています。これがまた凄い傑作で、やはり漫画家としては特別な才能を持っている事をハッキリと見せてくれるわけですよ。
それなのに活字本を出したと思ったら、その後ずっと…それこそ次の作品は昨年末に「ココ」でサイン会に行った模様をアップした「おばけアパート」まで10年ほども新刊を出さなくなるわけじゃないですか!

一応2004年に「神秘のパワー インド占い」(これも文春ネスコ刊)なる、やましたやすこ著の女性向けのスピリチュアル本でねこぢるy先生が絵を担当していますけどね。
NEKOJIRUy-india-uranai.jpg

ねこぢる世界を絶やすも絶やさないも今の所はねこぢるy先生次第。山野一名義のそれこそ特殊な作品も描いてもらいたくてしょうがないですが、とにかく我々読者は今後の動向を見守っていくしかありません。


おぼれたり・・・
焼き魚を食ったり・・・
くつろいだり・・・
ねこぢるの骨のかけらを・・・
海に流そうと思ったが・・・
やっぱりやめたりした



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  1. 2014/01/16(木) 23:00:19|
  2. 月刊漫画ガロ
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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