大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

旅行・紀行・街(164) フランス・パリ-FRANCE PARIS 5

Bonjour!!
私はフランス共和国の首都、パリ(Paris、巴里)に行ってきた!
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…と、冒頭はエンキ・ビラル(Enki Bilal)の「パリのランデヴー」(Rendez-Vous à Paris)を使わせて頂きましたが、写真もたくさん撮ってきたので、今回のパリ旅行は2回に分けて紹介しようと思います。

ではどのように2分割しようかと考えた時、パリは20の行政区に分けられているので1~10区・11区~20区で分けようとか、セーヌ川をはさんだ左岸(5~7、13~15区)と右岸(1~4、8~12、16~20区)とで分けようかとか思案したのですが、我々日本人、特に映画好きにとってはパリを舞台にした映画「アメリ」(Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain)の公開以前と以後で大きく分けられると思うんですよね。
そんなわけで…「アメリ」のロケ地巡りとそれ以外、という感じで進めていきます。この分け方が既に何か、うわーっ(恥)て感じですが、私は基本ミーハーな男なんですよ。それにこうするのは私が熱狂的なジャン=ピエール・ジュネ(Jean-Pierre Jeunet)監督ファンだからというのはありますが、「アメリ」は日本での知名度が異常に高いのでマニアックな事を言っているわけでもないし文句はないだろう、と。数字的にも日本におけるフランス映画の興行収入歴代1位という文句なしの大ヒットを記録した作品ですからね!(近年「最強のふたり」(Intouchables)に抜かれはしましたが)
日本でも一斉を風靡したフランスの大スター、例えばジャン・ギャバンやアラン・ドロンやジャン・ポール・ベルモンド、女優だとカトリーヌ・ドヌーヴやブリジット・バルドーやソフィー・マルソーやイザベル・アジャーニ…等々が居たし、監督ではジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーやルイ・マルやリュック・ベッソンに、天才がゴロゴロいますが、興行収入的には彼らの映画の全てを上回っているのです!!
で、その「アメリ」の舞台巡りは次回に回して、今回はそれ以外。普通にパリ全域を回ってみましょう。

もちろんパリは「アメリ」以外にも映画の題材や舞台になり続けている街であり、凄い数の傑作を生んでもいるので…それらの映画で観た景色は多々あります。
特に街の描写が多い作品は個人的に大好きで、例えばオムニバス映画「パリところどころ」(Paris vu par...)や「パリ、ジュテーム」(Paris, je t'aime)、「死刑台のエレベーター」(Ascenseur pour l’échafaud)や「5時から7時までのクレオ」(Cléo de 5)、セドリック・クラピッシュ監督の「PARIS」等、さらにクシシュトフ・キェシロフスキ監督がフランス国旗の青、白、赤をモチーフに撮った『トリコロール3部作』まで、自分のDVDコレクションにあるパリやフランス物を時間の許す限り観直してから行きました。
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パリへ行くと行ってもまずは日本で私が住む東京都から出発するわけですが、成田国際空港(千葉県です…)に行くまでが、まず遠いんですよね。いや実家の新潟に住んでる時は時間の早い便だと成田で1泊してから飛行機に乗ったし、他のもっと遠い地方から来る人も多いわけだからマシな方でしょうが。
この空港は映画版「探偵物語」における有名なラスト、薬師丸ひろ子と松田優作の長いディープキス・シーンが撮影されたロケ地のはずですが(当時の正式名称は新東京国際空港)、改装されまくっているので今では見る影無いですね。同じ松田優作主演の「乱れからくり」でも、ラスト近くがこの空港で撮影されていました。
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凄い、いつの間にか成田空港内に漫画やアニメをファッションアイテムにするコスパ(COSPA)が店舗出してる!
私が今まで、どれだけここの商品を買っているか…昔はビューティービースト(beauty:beast)とコラボもやってましたしね。
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今回はエールフランス(AIR FRANCE)を利用しました。
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同社は直通なのは良いのですが、ひたすら狭くて不快なエコノミークラスで両脇を体のでかい外国人にはさまれて…辛い13時間!
機内目の前には画面があって映画なども観れるのですが、日本映画もしくは日本語吹替え付きのにロクな作品は無し。
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よって持参していたシャルル・ボードレール「悪の華」「パリの憂鬱」の2冊でパリへ向かう気分を盛り上げました。
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その後ろに見える本は、旅行作家・紅山雪夫先生によるフランス関連の書籍。これ、重要なんですよ。皆さんの中にもヨーロッパ大好きな人が多いと思いますが、あれだけ歴史的な宝物で溢れる国に行くのに意味も分からず行って、教会とか文化財を見てもただ彫刻が見事だとか綺麗だとか古そうだとか思うだけじゃないですか。かくいう私も最初に行ってた時はそうだったしそれでもいいのかもしれませんが、背景にある物語を知るとずっと深く感動したりいい気になれるのです。
旅行ガイドの類はその点本当に甘いというか浅いですからね、その手助けに紅山本は最適だと思いますよ。

飛行機内ではビールを呑み続けて、少しでも不快感を紛らわすつもりが悪酔いして辛くなったり、何とか寝たら尻が痛くなって起きる繰り返しでした。あと空気も悪くて喉が痛くなるのも辛かった。
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もはや食欲もないけど、勿体無いから機内食を何とか食べて。
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ようやく到着しそう…本当に辛く長い飛行機内でした。
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ついでに帰りの便の機内食は、夜中にクスクスとか食べて、
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これが朝食。基本的に全て、特に美味くはないです。
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着きました、雨の"シャルル・ド・ゴール国際空港"(CDG、L'aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)、
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無事に入国しました。
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ただし到着したのは午前3時…
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私はフライト後もまた座って、ひたすら読書。
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ところで日本で民主党が政権を握った暗黒時代が、つい最近まであったじゃないですか。国賊政治家によってどんどん日本が貶められていくのは辛いものがありましたが、円高になった事が海外旅行好きにとっては功績でした。しかしその期間は私が休み少なくて海外旅行など行けない仕事をしていたのです。
ようやく自由時間を勝ち取った2013年には、もう円安が進んで…1ユーロ=146円という状況に!!よってヨーロッパで買ったり食ったりする全ての物が高かったです。もう、私が最初に住んでたフランの時代から比べると雲泥の差。
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ようやく時間が来たので、電車(RERのB線)へ。
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料金は9.5ユーロと、現在の円安状況だと約1,400円近くするのにいきなりびびりましたが…
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その電車は、台風が接近していた影響ではあると思いますがもう何度も止まっては長時間動かなくなったりして、パリに着くまでどれだけ時間かかるんだ!っての。でもあぁ、フランスってこういう国だったと思い出し、フランスへようこそって言われた気もしましたね。
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ともかく我らが東京都と『姉妹友好都市』でもあるパリへ到着。

今回はパリ市街地の中心、1区(le 1e arr.)から順に行った所を紹介していきましょう。

いきなり私が紹介するには荷が重い感じのするパリ中心部で、有名所で溢れる地区(カルチェ)ですが、あくまで私が今回行った所、という事でお付き合い下さい。
最初はパリ1区の区役所、"第1区役所"(Mairie du 1er arrondissement)かな。
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その向かいには、映画ではソフィー・マルソー主演の「ルーヴルの怪人」(BELPHEGOR -LE FANTOME DU LOUVRE)だとか「ダ・ヴィンチ・コード」(The Da Vinci Code)でもおなじみ…
いやいやそんな歴史の浅い話はしない方がいいか、世界最大級の美術館であり史跡だし、世界一有名な美術作品であるレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を所蔵する"ルーブル美術館"(Musée du Louvre)ですよ。そのモナ・リザは、私が尊敬するつのだじろう先生の「恐怖新聞」でも第十二話『生きていたモナリザ』にて描かれていますが、芸術作品としてこれだけ神秘にあふれた作品は他に無いのではないでしょうか。
今夜の所はドキュメンタリー映画の「パリ・ルーヴル美術館の秘密」(LA VILLE LOUVRE)をお薦めしておきますが、
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今回実際に見たのは外だけ。
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ズンズン進むと、
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ナポレオンが造らせた"カルーゼルの凱旋門"(Arc de Triomphe du Carrousel)が見えてきます。門の奥にはコンコルド広場の観覧車が見えますよ。
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そうそう、こういう土産物を売りつけてくる黒人も観光地の付き物。
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屋外にも彫刻がたくさんありあますが、これは確か太陽王。
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激しい闘いだな~。
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アリスティド・マイヨール(Aristide Maillol)の彫った女体。
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もっと進んで…
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このように、鳥には愚弄されている彫刻群。そう、芸術だ何だって有難がるのは人間だけですからね。
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ルーヴル・ピラミッド(Pyramide du Louvre)、これも物凄く有名ですが、1989年に完成したばかりのパリの名所としては新しいもの。
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せっかくここまで来ているのだから質量ともにヨーロッパ最高の美術館を観たい気持ちもありましたが、旅行者の身ではコレクション多すぎて1日かけても終わらないルーブルに行ってる暇は無く、入館せずに去りました。何度も入った事はあるのでお決まりの有名所は観ているし、もっと深く観るには全然時間が足りない、と。
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フランスといえばジャン=ピエール・ポルナレフの国ですが、その「ジョジョの奇妙な冒険」作者であり我らが日本の誇る天才漫画家・荒木飛呂彦先生の絵が2009年にルーブル美術館で展示され(それ以前にもパリで個展はやってました)、初のフルカラー漫画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(Rohan au Louvre)という本も日仏共に出版されました。
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お、"オテル・デュ・ルーブル"(Hotel du Louvre)!
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ルーブル美術館やガルニエ宮、オードリー・ヘプバーン主演映画「シャレード」(Charade)の舞台となった"パレ・ロワイヤル"(Palais-Royal)などに囲まれた凄い立地のホテルは、徳川幕府時代の第一回訪欧使節団となった侍達が泊まった所だと思います。福沢諭吉も行っているのですが、侍たちはここから見たパリの見事さに度肝を抜かれたとか。

ジャンヌ・ダルク(Jehanne Darc)の像が見えてくると、
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その隣りにあるのが"ホテル・レジーナ"(Hotel Regina)。修繕中でしたが…
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マット・デイモン主演のパリ舞台映画「ボーン・アイデンティティー」(The Bourne Identity)では記憶を失くしたジェイソン・ボーンが過去の自分を知る重要な舞台として使われ、ジェット・リー主演の「キス・オブ・ザ・ドラゴン」(Kiss of the Dragon)では最初の銃撃戦の場として使われていましたが、アクション映画以外にもマノエル・デ・オリヴェイラ監督の「夜顔」(Belle toujours)、つまりルイス・ブニュエル監督の名作「昼顔」の約40年ぶりに登場した続篇として話題を呼んだあの作品でも使われていたのが記憶に新しいですね。

前回はこの広場に面した"LE CARROUSEL"でコーヒーを頂いたものでした。
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この駅は4区にもまたがっていますが、"シャトレ-レ・アル駅"(Gare de Châtelet - Les Halles)へ。
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ここは東京で言うと新宿を思わせる中心地で、個人的にはレコードなどの中古店、"GILDA"と"PARALLELES"に通い詰めたのが思い出深いですが、今回はほぼずっと友人の誰かと一緒だったので訪れてレコード漁り(個人行動)する時間がなくなってしまったのが残念。
旧市場のレ・アル(Les Halles)地区もよく歩いていたので、この噴水(水は出てない)など見覚えありますが、
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これは新たに作られている、謎の建造物!!
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これを説明するための施設もありましたが、Demain la canopée?とにかく凄いモノが出来そうです。
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ヨーロッパ最大の地下街、地下4階まである巨大なショッピング・モールの"フォーラム・デ・アル"(Forum des Halles)は、工事中かな…
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とにかくパリでは近未来的な物より、やっぱり古い物を見た方が安心します。
こちらは"サン・トゥスタシュ教会"(Eglise St-Eustache)で、
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周囲は様変わりしていますが、教会とその前のR・カシン広場は変わっておらず、転がる生首と右手の石彫刻があります。
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マチュー・カソヴィッツ監督の超名作映画「憎しみ」(La Haine)では、主人公の移民達三人がパリに来て言い争う場面で使われていました。

近くのディーゼル(DIESEL)のショップだったと思いますが、奈良県の『せんとくん』みたいに頭から角が生えてる。
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"サン=ロッシュ教会"(Église Saint-Roch)も通ったりして、
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"サントノレ通り"(rue Saint-Honoré)…パリで私に最も縁の無い通りとも言えましょうか。
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とにかくエルメスやらシャネルやら、フランスの錚々たる高級メゾンがこの通りに並んでいるのです。お、うちの秘密結社員が東京の店舗で勤めている、"コントワー・デ・コトニエ"(comptoir des cotonniers)もあるし、
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ここはもう、有名すぎるセレクトショップの"コレット"(colette)。
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こりゃひどい名前だわ、"KUZU"だって…
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J'Adore(ジャドール、大好き)、Dior(ディオール)、これは世界中の合言葉。
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サントノレ通りのからさらに行くとさらに世界が違いすぎてショッキングな、"ヴァンドーム広場"(Place Vendome)が出てきます。
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こちらは宝石や時計の高級ブランドを中心に集結していて、あとは最高級ホテルの"オテル・リッツ"(Hôtel Ritz)などがあります。リッツと言えば、漫画では「ザ・シェフ」(剣名舞原作・加藤唯史作画)の主人公・味沢匠がかつて史上最年少シェフを務めたという設定でした。
そして映画では、ヘプバーン主演の「昼下がりの情事」「おしゃれ泥棒」の2本で登場しますね。ヘプバーンは「パリの恋人」(Funny Face)、「パリで一緒に」(Paris When It Sizzles)と邦題に『パリ』が付く2作品で主演しているし、その他にもパリでロケした映画があって縁が深いですね。
これもパリロケ映画、ヨーロッパコープ製作の「パリ・エキスプレス」ではここヴァンドーム広場で宝石泥棒していたし、 カトリーヌ・ドヌーヴ主演でタイトルそのまま「ヴァンドーム広場」なんてのもありました。
とにかく世界一ゴージャスな場所なんだそうで、有名なシャネル(Chanel)やロレックス(ROLEX)あたりがお手ごろ値段の店に見える…かも。
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世界一高価な腕時計屋さん、"パテック・フィリップ"(Patek Philippe)では、
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商品を外から見れて、これは87,670ユーロだから…1270万円くらいですか。
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どうです?貴女もおひとつ、いかがですか?


貧乏人だからって店の前で記念撮影くらいしても怒られないでしょう…"ヴァン・クリーフ&アーペル"(Van Cleef & Arpels)。
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もちろんこれらのお店で普通に買物出来るお客、つまり大金持ちもウロウロしているので、せっかくだからセレブオーラを吸収しておきましょう。
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お腹が空いたら、近くには"マルシェ・サントノーレ広場"(Place du Marche Saint-Honore)があります。
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わっ、獰猛そうな犬が野放しにされてる!
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古本屋が立ち並ぶセーヌ川(Seine)沿いを散歩してると、パリ感が高まります。私はセーヌの放浪者ブーデュ…そう、ここはまるでジャン・ルノワール作品「素晴らしき放浪者」(Boudu sauvé des eaux)の世界。
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ピース!
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そのセーヌ川にかかる橋、芸術橋こと"ポン・デザール"(Pont des Arts)…つまり芸術橋、映画「男と女と男」(POUR RIRE!)では、ここからセーヌ川に身を投げる男が描かれます。
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(右岸の"ルーヴル宮殿"(Palais du Louvre)が見えています)

ここは久々に訪れたらとんでもない事になってました!これ全部南京錠がかかっていて、鍵!鍵!鍵!の鍵だらけです!
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恋人同士がここでノートル・ダムを見ながら、永遠の愛を誓って南京錠を橋の鉄格子にかけ、それを開錠する鍵はセーヌ川に捨てる、というのが大流行しているのだとか。二人の愛と同じく永遠に開かないように…て、でも定期的に切られて回収している事を知っているパリジャンはやっておらず、やるのは観光客だけみたいです。
アメリカはピクサー製作のアニメーション映画「カーズ2」(Cars 2)はフランスのシーンも多くありましたが、この橋の上でシトロエンがキスしてましたからね、アメリカでもかなり有名な恋人の橋である事がうかがえます。

セーヌ川の左岸には、"フランス学士院"(Institut de France)が見えています。
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近くの標識に、ふざけたシール貼られて落書きされているけど、こういうのそのままにしている行政もどうかと思う。日本と違って堅い奴ばかりじゃないというか、仕事に不真面目なフランス人の事…面白がってるのかな。
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芸術橋の隣にかかる橋は、あの"ポンヌフ"(Pont Neuf)。レオス・カラックス監督映画「ポンヌフの恋人」(Les Amants du Pont-Neuf)の舞台として設定されたので、日本人にもあまりにも有名ですね。実際の撮影はセットでポンヌフを再現して撮っていますが。
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でもレオカラ映画がお洒落な文科系女子に人気だったのは、もう古い話ですね。現に最近フランス映画好きだっていう若い子がいたので聞いてみたら、「ポンヌフの恋人」を知りませんでしたよ…
あとフランス映画に興味の無いアクション映画好きには、先ほども出した「ボーン・アイデンティティー」の舞台と言えば話が通るでしょう。ボーンとCIAの上司との待ち合わせに使われた橋です。側面には、顔がいっぱい貼り付いてます。
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ウディ・アレンの名作「世界中がアイ・ラヴ・ユー」(Everyone Says I Love You)は、サントラのジャケがセーヌでのダンス・シーンでしたね。
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そして今日もセーヌでは、バトー・ムッシュ(Bateaux Mouche)が遊覧しています。「ビフォア・サンセット」(Before Sunset)では、思い出を語り合う二人が乗っていました。
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おお?
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おおー、手だ。
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さてお腹が減ったので、友人が大絶賛していた店"コントワール・ド・ラ・ガストロノミー"(Comptoir de la Gastronomie)へ。
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ランチメニューはデザート付けるかとか選べるだけで、一種類のみ。でも、ちゃんとした製法で作ると物凄い手間と時間がかかるのだから、小さい店では一種類しかない方が信用出来ると聞いた事があります。
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ビールも、フランスのベルローズ(Bellerose)のみ!
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まずスープが出てきましたが、
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一種類しかないくせに、メイン料理が出てくるのに物凄い時間がかかる…ええ、食事の時間は会話を楽しむのがメインとする文化のフランスでは、出てくるのが早い事は決してサービスが良いとは言えないのです。
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しかし…暇を持て余す我々。
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キターッ!三人揃って同じ物を頂きました。そして、ンマーイ!!
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この店は隣りで製品を販売していて、私も手作りパテなど購入して帰りました。あと、レジの所に日本の雑誌で紹介された記事の切り抜きが貼ってありましたよ。当然現地では日本語分かる人いないだろうから、日本人観光客向けでしょう。
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Le nain porte quoiって店がありましたが…この言葉が懐かしいなー、確か日本語の『なんでやねん』的なニュアンスで使ってました。
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この壁絵も覚えてますが、確か同じ作者の手によると思われるだまし絵みたいなのが、パリの各所にもっとあったはず。
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1区では他に"オランジュリー美術館"(Musée de l'Orangerie)、"コメディ・フランセーズ"(Comédie-Française)、"サント・シャペル"(Sainte chapelle)、"コンシェルジュリー"(Conciergerie)、"テュイルリー庭園 "(jardin des Tuileries)、イヴ・モンタンとシモーヌ・シニョレが暮らしていたアパルトマンも面していた"ドーフィーヌ広場"(Place Dauphine)など、まだまだ見所は多くあるのですが、すみません今回は行ってません…

で、その1区から時計回りの渦巻状に2区、3区…と続いて行きますが、続いては2区
多くの美しいパサージュが残り、ショパンが住んでいた事でも知られる地域。ここを歩いたら分かりますが本当に、19世紀前半に作られた素敵なパサージュが驚くほど多いのですよ。

まずは正式名称はガルニエ宮、"オペラ座"(l'Opéra)へ。
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ここはメトロの"オペラ駅"(Opéra)を降りてすぐの所ですが、そういえばパリロケのサスペンス・アクション映画「この愛のために撃て」(A BOUT PORTANT)における目玉の一つ、警察との長い追いかけっこで終点となったのがこの駅でした。

まだ公開されて日も浅いルイ・ルテリエ監督のクライム・サスペンス映画「グランド・イリュージョン」(NOW YOU SEE ME)ではパリのシーンで真っ先にここが出てきたし、それより何より有名なのは何度も映画化やミュージカル化しているガストン・ルルー原作の「オペラ座の怪人」で舞台になっていますね。すると地下にはかつての拷問部屋があり、そこに怪人が住んでいるのだろうか…
2000年以降は映画でオペラ座といえばニルス・タヴェルニエ(ベルトラン・タヴェルニエ監督の息子!)が監督してパリ・オペラ座のバレエを裏の世界まで撮ったドキュメンタリー「エトワール」(TOUT PRES DES ETOILES)とか、
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その次回作もオペラ座とダンサーたち撮りながら劇映画として監督した「オーロラ」(AURORE)が重要ですね。
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今回はオペラ座の中には入ってませんが、館内は豪華絢爛、マーク・シャガール(Marc Chagall)による天井画も見事ですよ!
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装飾も凄いですが…
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中心は、アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)!
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待ち合わせでよく利用していたオペラ座前から見る、この光景が懐かしくて甘酸っぱい。
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近くのカンペール(CAMPER)。昔はヨーロッパだと靴が安くて感動したものだけど、ユーロになり、さらに円安の現状では日本と変わらないだろうな~。
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夜のオペラ座。
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ちなみにこの界隈は小さいながら日本人街と言うか、日本食レストランや日本食品、日本の銀行や会社や本屋などが密集した地域でもあります。
特に隣りの"ピラミッド駅"(Pyramides)は、私がパリで仕事している時の最寄駅でもあるので懐かしい限り。
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当地にもある"ブックオフ"(Book-Off)は、日本の物の中古店とフランスの物の中古店とに分かれています。おなじみのマスコットキャラクター『よむよむくん』を、パリでも見れるのは嬉しいですね。
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まずは日本の方。大昔にパリに渡った日本人が亡くなって在庫の超貴重絶版本が大量に放出された…とかを期待したのですが、つまらない新しめの本しか無かったです。
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しかし、DVDコーナーでやりました!
写真家ウィリアム・クライン(William Klein)の映画監督としてのデビュー作であり、伝説の超オシャレ映画 「ポリー・マグーお前は誰だ?」(Qui êtes-vous, Polly Maggoo?)がありましたよ!!
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これはかつてヨーロッパ映画に強いシネフィル・イマジカ(Cinefil Imagica)からDVD化したものの、このレーベルは渋いラインナップながらすぐに絶版になってレア化するんですよね。ポリー・マグーもそうで、私はDVDを買い逃して後悔していたのもあって嬉しかった!日本ではとても1万円以下で見つけるのは不可能だったと思いますが、20ユーロで入手出来ました。
ちなみにエンディングのアニメーションはフランスのSF作家ステファン・ウルによる『オム族がいっぱい』を原作とした「ファンタスティック・プラネット」(La Planète sauvage)をルネ・ラルー監督と共同製作した、あのローラン・トポール(Roland Topor)が担当している貴重なもの。 トポールはヴェルナー・ヘルツォーク監督の「ノスフェラトゥ」にて俳優としてジョナサン・ハーカーの上司役を演じているので、お顔も拝見する事が出来ます。
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こちら、日本公開時に出た記念のイメージ・サウンド・トラックCDは持ってましたけどね。
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ついでにその「ファンタスティック・プラネット」のサントラCDも載せておきましょう。 三つ開きのデジパック(紙ケース)仕様、特典カード封入。音楽はセルジュ・ゲンスブールとの共作もしてきたアラン・ゴラゲール(Alain Goraguer)が担当してるのです。
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次はフランス物を扱うブックオフの方で、やはりブルース・リー(BRUCE LEE)映画のフランス版や、レコードも扱っていたのでEP盤を数枚ずつ買いました。
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フランス版の『よむよむくん』栞をゲット!
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これは多分新しい、"コミック"なる店。
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アメリカのマンガは『Comics』として区分しているので、綴りを『komikku』にして日本の漫画専門である事を強調しているのでしょうか。ちなみに、パリでは日本の漫画は凄い人気なので、普通の書店でも『Manga』コーナーがあるし、この手の店は他にもたくさんあります。

パリの日本料理屋自体は凄い数がありますが、そのほとんどは日本人以外のアジア人が日本人のふりして(そりゃフランス人には区別付かないし)経営している店が多いです。そしてそれらは偽物としか言えない物を出しているのですが、この界隈ならその心配は少ないでしょう。
相変わらず、日本のラーメン屋はパリジャンに人気があるようですね。"サッポロラーメン"とか"ひぐま"とか行列になっています。でもパリのラーメンで美味いと思ってたら、日本に来て名店で食べたら美味しくて腰抜かすよ!?
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6年前に来た時にオープンしたばかりだった"大勝軒"。その時行ってみたらひどかったけど、まだあるって事は客が入ってるんだな~。
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弁当の"十時や"とか懐かしいし、
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友人は日本食の"やすべえ"でバイトしていたそうだ。
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ちなみに、私がパリ在住時にバイトしていた日本食レストランは…そうそう、この教会の所で曲がって、
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すぐに出てくる"まつだ"(MATSUDA)。行ってみたら閉まってました…
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しかしまた別日に行ったら開いてて、窓越しにカウンターにいる店主を10数年ぶりに見たら、色々懐かしくて込み上げて来るものもありましたよ。でもこの店主、苦虫を噛み潰したような顔でムスッとしたオヤジでね…しかも同じ店で働く息子のテツさんと仲が悪くて、バイトしながら相当きつかったのです。それで私みたいな短期間しかいなかった人間では挨拶も出来なかったのですが、後で事情通に聞いたら現在は仲の悪い息子の代わりに女の人が働いてて雰囲気も良くなっているのだとか。
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同じ通りにあり、パリでは日本物の老舗"風"を経営する人々には、今回多大なお世話になりました。ありがとうございました!
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お、可愛いパリジェンヌ…若すぎるか。
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3区

今回の渡仏の目的の一つは何と言ってもここですよ…パリ工芸博物館(Musée des Arts et Métiers)へ行くと、
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そこでは『エンキ・ビラル:メカニュマニマル展』(Enki Bilal:écanhumanimal)が開催されていまして、これは今回の私のパリ行きでイベントとしてはメイン扱いでした。
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庭に入るとまず、自由の女神が…
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入館しまして、
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日本語の案内冊子も2種類置いてる、このパリ工芸博物館の常設展示自体が凄いみたいですが…
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私はわき目もふらずにビラル展のカウンターに行きました。そしたら何の不備があるのか受付が止まっていて、30分以上突っ立ったまま待たされて(フランスはこういうの多い)、
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で、ようやく入れました。じっくり時間をかけて楽しみましたが、凄い…これは凄い!BDがほとんど知られていない日本では、ビラル展なんか開催出来るとしてもいつの時代になるか分からないわけで、本当にパリまで行って良かった!
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作品は撮影禁止だったので、奥の部屋のあるモノだけ載せておきましょう。
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ビラルのグッズも売っていました。
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出るともう暗くなってて日の短さ驚きます。
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同じ敷地になりますが、自由の女神の右側がパリ工芸博物館で、
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左側は"サン・マルタン・デ・シャン教会"(l'abbaye St-Martin-des-Champs)。ステンドグラスが美しい…
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3区は他にRue de Montmorencyにパリ最古の家、何と1407年に建てられたという錬金術師ニコラ・フラメルの家が有るし、あとは"ピカソ美術館"(Musée Picasso)など美術館が多いイメージがありますが、Rue de Sévignéを通って後にしましょう…
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ちなみに今回はメトロにあまり乗らなくて良いかと乗り放題の券は買わず、カルネ(10枚回数券)を購入しています。
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リュック・ベッソン監督映画「サブウェイ」(SUBWAY)では、このパリの地下世界を舞台に描いていましたが、あれってどのあたりの駅がロケ地だったんですかね。当時(1984年公開)の光景は今とあまりにも違っていて、観直しても全然見覚えのある所が出てこなかった…

で、4区。昔行って色々驚いた、パリのユダヤ人街がここです。

シャトレには"サン・ジャックの塔"(Tour Saint-Jacques)がありますが、本当はここは、夜に見た方が怪しくて良いのです。
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現代の芸術の拠点、"ポンピドゥー・センター"(Centre Pompidou)。私と同じ1977年生まれで、古い物だらけのパリにおいては新参者です。
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行った時はピエール・ユイグ(Pierre Huyghe)の個展など、開催されていました。ルーブルなど有名美術館には無い、近代美術を楽しむならここですよ!
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確かパリジャンにはこの広場が『ボボ』と呼ばれていて、ポンピドゥー・センターの愛称みたいに使われていました。
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横の噴水辺りも、全然変わってない。
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その近くの建物、あれはヒゲが無いけどダリの顔?
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さらに歩いて、
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"パリ市庁舎"(HOTEL DE VILLE)へ。前の広場では、シャボン玉おばさんが人気を集めています。
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このカルーセル(carrousel)、日本語で回転木馬とかメリーゴーランドとか言われる物ですが、クリスマスシーズンになると街のいたる所に出現します。ここは昔、死刑場だった広場だった事には似つかわしくないロマンチックな遊具です…
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それと、この広場にはスケートリンクも設置されますね。
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早く調整終わらないかな~、と待つ少年。
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市庁舎内部では定期的に展示会が行われていますが、現在はブラッシャイ(Brassai)の写真展でしたよ。
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パリ市庁舎で写真と言えば、ロベール・ドアノー(Robert Doisneau)の『パリ市庁舎前のキス』(La baiser de l'Hotel de Ville)が、あまりにも…もう世界有数の有名な写真ですけどね。
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あそこは警察署だと思いますが、『HOTEL DE POLICE』と書いてあるんですよね。犯罪者を強制的に泊めるからでしょうか!?ジャン・ポール・ベルモンドがはみ出し者の警官を演じた映画「パリ警視J」(LE MARGINAL)が思い出されます。
手塚治虫先生の漫画「ブラック・ジャック」でBJがパリに来るエピソード『約束』では、死刑になる患者の手術をするのためエッフェル塔を通り過ぎてパリ警察に行っておりました。
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パリで一番狭い橋…"アルシュヴェシェ橋"(Pont de l'Archevêché)、ここも例の南京錠でいっぱいだ。実は芸術橋より、こっちの方がノートル・ダムが美しく見えるので人気なのだとか。
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あと、来月はいよいよ8年ぶりのザ・ローリング・ストーンズ(THE ROLLING STONES)来日公演が行われるので日本ではロック・ファン達が騒いでますが、パリではちょうど"Galerie Nikki Diana Marquardt"という所で、
『Expo photo pour les 50 ans des Rolling Stones』
が行われていました。
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このパリ3、4区にまたがって存在する『マレ地区』と呼ばれるオシャレ地域は人気が高いですね。ゲイのメッカでもあるし、ロック好きとしてはジム・モリソンがパメラと気ままに過ごした土地である事も大きい。27歳で死ぬまでの4ヶ月足らず生活した場もマレ地区だったし、もちろんバスタブで死体として発見されたのもマレのアパートでした。

他にはヴィクトル・ユゴー(Victor Hugo)が住んでいた所に旧宅を改造した記念館があったりもしますが、4区といえば何といってもセーヌ川中洲の2つの島…
つまりパリ発祥の地であるシテ島(Île de la Cité)、それにサン・ルイ島(île Saint-Louis)を含んでいます。
シテ島は素晴らしいゴシック建築の"ノートルダム大聖堂"(Cathédrale Notre-Dame de Paris)がある所で、今回はその辺りで撮った写真。
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この周囲はフランス産サイコ・サスペンス映画「サイレンス 血の呪」(LE PACTE DU SILENCE)でも舞台になっていました。

近くの橋では、頭に金魚蜂を乗せて軽快なダンスを披露している愉快な大道芸人がいました。
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サン・ルイ島の方は多くの著名人が住んでいるそうですが、日本人には特に大女優・岸恵子が住んでる事でも知られています。これはそこのビストロ"レ・フー・ドゥ・リル"(Les Fous de l'Ile)…直訳すれば島の馬鹿達ですか。
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その対岸は、5区

学生街が広がり、特に名高いのが名高いソルボンヌ大学こと、パリ大学(Université de Paris)/ソルボンヌ教会の辺り。
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しかしソルボンヌ大学、ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)監督や、フランシスコ・ザビエルに岡本太郎、漫画家のソルボンヌK子先生はここの出身かどうか知りませんが…とにかくその他多くの偉人を輩出した歴史ある大学。ついでに佐川一政も…
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すぐ近くには、「貴婦人と一角獣」(La Dame à la licorne)のタペストリーが所蔵されている"クリュニー中世美術館"(Musée de Cluny)があり、
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さらに有名なガリア・ローマ時代の浴場跡は柵越しに外から見る事も出来ます。

オレンジの椅子が可愛い"モーベル・ミュチュアリテ駅"(Maubert-Mutualité)、
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おっとナイン・インチ・ネイルズ(NIN,Nine Inch Nails)の来仏公演が宣伝されているじゃないですか!やっぱりいいなー、パリは。大物アーティストが東京よりはるか多く来るし安いですからね。その隣にチラッと見えているのはウィズイン・ テンプテーション(Within Temptation)で、同じくZenith公演。行きたい!
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そしてこの渋いメトロ駅(何て駅だったか忘れた)の近く、
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ここを行くと…
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ガロ・ローマ時代の遺跡"リュテス円形劇場"(Square des Arenes de Lutece)。パリにもコロッセオみたいな旧・円形闘技場があり、現在は普通の運動場として使っています。
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こちら側の入口の方が立派でしたか。
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ここはフランス文学の黒幕と呼ばれた批評家、ジャン・ポーラン(Jean Paulhan)が住んでた所。
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しかし冬のパリはいつも曇ってるな~。雨もよく降るし…基本的に快晴の東京都と違って、日本海側の私の故郷を思い出す天気です。
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聖ジュヌヴィエーヴの丘には万神殿こと"パンテオン"(Panthéon)。
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キュリー夫妻やアレクサンドル・デュマ・ペール、ヴィクトル・ユーゴー、エミール・ゾラ等々、偉大な人々が埋葬されている所であり、レオン・フーコーが振り子実験を行って地球の自転を証明した所でもあります。
まず建築物として好きな所でもありましたが、何か改修中で残念な覆いがかぶさっています!

しかし、夜に見ると意外と悪くない。むしろ「ブレードランナー」(Blade Runner)的な近未来のイメージかも。
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今年は2014年なので、その「ブレードランナー」の舞台となった2019年まであと5年、さらに核戦争で荒廃した世界を描いた「少年と犬」(A Boy and His Dog)は2024年の設定だから、あとちょうど10年後か…

おお、路上のこういった所でお金をおろす光景も懐かしい。私も確かに昔はこれやってたけど、日本よりはるかに治安の悪いフランスでも、ここは意外と襲われないのかな?
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で、ムフタール通り(Rue Mouffetard)。
レストランやカフェや市場で賑わう長い通りですが、次回「アメリ」の舞台として紹介しますが、夜のこの辺りをチラッと載せておきましょう。
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早朝にもムフタール通りを歩いて…
"petit gaslon"って店なのかな、
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テラス席でコーヒー飲みつつ、
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朝飯を頂きました。
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ここから見たロータリーの光景…クリスマスだっただからでしょう、この場所でこんなに人が居ないなんて、初めて見ました。
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珍しく開いているパン屋さんには、凄い行列。
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面白い落書き。
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ちなみにpetit gaslonの我々が座った場所には、また夜に通ったら凄い美人が居ましたね。
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通りの一番下にある広場に、
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"サン・メダール教会"(Eglise Saint Médard)。
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ここの前には、クリスマス・シーズンのみ特設の遊具があります。
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他にも子供達が遊んでいる憩いの場、
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しかし、そのすぐ近くに昼間からアル中の危ない人がいて騒いでるのもパリっぽい光景でしょう。
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ちゃんと親たちは片時も気を抜かずに見ているのだと思いますが。
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これはちょっと離れた辺りだったかな。
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"CAFE LEA"での晩餐…
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まず、やはりパリだねシックな内装!
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パリジェンヌの店員さんは可愛くて、
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ビールと共に…
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ハムの盛り合わせと、チーズの盛り合わせ。もう、最高!!
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友人宅もこの近くですが、パーチーにお呼ばれしました。
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前回もお邪魔しましたが、アフリカの置物がたくさんあって、
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窓からパンテオンも見える、あの家ですね。
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家族に可愛い子供が増えています。
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で、まずはビール呑んで談笑していると、
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次々と人が集まってきて、
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最後のほうはこのテーブルで席が足らない、凄い数になりました。
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ワインを次々と開けながら、
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色々とご馳走になりましたよ~。
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フォアグラ!
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お肉!!
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ウマイッ!が、写真は撮ってませんがここに至るまでに色々出てたので、既に満腹に近くなっていたのが残念。フランスでは、日本と違って時間かけて少しずつ出てくるから、出されたの平らげてたら最後までもたないんですよね…
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まだ出るのかよ!と思いますが、食後のデザートは店でも家庭でも必ず出る感じで、ただでさえ甘いものが苦手な私にはこの習慣が嫌なんですよ。
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ちなみに私も秘密結社内ではフランス語を話せる人だと思われているはずですが、実はかなりハッタリな部分があり、ジェスチャーとか雰囲気で会話してたり、面倒だから分かったふりをしていたりするので…日本語通じる人が居ない、フランス人ばかりの中でのマジ話にはついていけません。しかも彼らはおしゃべり好きだから何時間もずっと話しています。うん、それはストレスためない良い生き方でしょうが、理解出来ない者にとっては逆にストレスがたまり、早くも日本に帰りたくなってきました(笑)
実際、別の日は他の友人宅でのパーチーに誘われていたのですが、もう辛いから断ったりしましたよ。

この家の本棚がある部屋、
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ここをさらに奥に行くとバンド・デシネ(BD)を中心にしたコレクションの間があるので、今回も見せてもらいました。
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それも彼はサインを凄い人達からたくさん貰ってて、サイン入りBDだけででかい棚が一つ埋まってましたからね。
まずは超メジャー所、エンキ・ビラルの「Le Sommeil du Monstre」(怪物の眠り)。
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同作は私もかつて、メビウスの影響を受けている大友克洋監修で出た日本版「モンスターの眠り」(河出書房新社刊)を買いましたが、凄い作品です。

クリストフ・アルレストン(Christian Arleston)の、「Lanfeust de Troy」(トロイのランフスト)。
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JACAMON/MATZの「LE TUEUR」は、何冊もあったし…
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…数が多すぎるので紹介するのはこの位にしておきますが、BD作家はサインにも物凄い手間をかけている事が分かります。

おっと、こちらは我らが日本の誇る漫画(MANGA)ですが、やはりメビウスの影響を受けている谷口ジロー「歩く人」、そのフランス版である「L'Homme qui marche」にもにサインを貰っていますね。友人曰くフランスで谷口ジロー先生のサインを貰っている人は他にいないとの事で、自慢の一品でした。
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膨大なサイン入りBDのコレクションは、パリで定期的に開かれているファン向けイベントに長年通ってゲットした物のようで、そういえば私も2001年かな…一度だけ連れてってもらったら、凄い濃さのオタク達がたくさんで驚きましたね。そして日本の漫画がどれだけ人気あるかも目の当たりにしたわけですが、その時はゲストにアニメーターの森本晃司監督が来ていて記念撮影したので、ついでに載せておきましょう。
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この家には、また別の日にも行っています。
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先日東京で会ったばかりの、彼らもやってきました。
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「スター・ウォーズ」(Star Wars)マニアである彼のTシャツは、東京タワーとのコラボ物。もちろんパリでは、エッフェル塔としか思われないようですが。
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パンテオンの近く、"サン・エティエンヌ・デュ・モン教会"(Eglise Saint Etienne du Mont)。パスカルやラシーヌやデカルトなどのお墓がある教会でもありますが、映画好きにはウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」(Midnight in Paris)ロケ地として聖地ではないでしょうか。
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この周辺が丸々素敵な地区で、
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「ル・シッド」などの劇作家、ピエール・コルネイユ(Pierre Corneille)の銅像があります。私が覚えているフランスの100フラン紙幣はポール・セザンヌ(Paul Cézanne)の肖像でしたが、その前は彼だったそうです。
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バックにエッフェル塔が見えていますが、
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それよりパリの仲間たち…このメンバーが揃う事は5年に1回以下のペースでしょうから、貴重です。
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ノートルダム大聖堂に次いでパリで2番目に大きい教会堂であり、世界最大のパイプオルガンがあるとかですが、それよりここも映画「ダ・ヴィンチ・コード」でロケ地として使われてますます有名になった…
"サン・シュルピス教会"(Eglise Saint-Sulpice)。
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横から見るとこんな感じで、
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人影が出来るように人形を設置しています!
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路地を挟んで、
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チョコレート店の"パトリック・ロジェ"(Patrick Roger)は、チョコの造形物が凄かった。
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これも近くの教会…
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"アラブ世界研究所"(Institut du monde arabe)。
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アラブ世界の情報を発信や研究の機関らしいですが、まずモダンな建物やオブジェを楽しめます。
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このカッコいいガラス張りの壁面にはカメラの絞りのようなアルミパネルが取り付けられていて、自動で開閉して採光調節をしているそうですよ。
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イベントなどもやってる場所なのですが、
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エレベーターにて無料で昇れる屋上に行き、
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そこからパリを一望するのが良いでしょう!
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ほら、あそこにシテ島の"ノートルダム大聖堂"が見えますよ!古くからパリの代表的な光景になっていて、1830年(19世紀)のパリを舞台にしたフルデジタル映画「ヴィドック」(Vidocq)でも、もちろん当然ある物として外観のみながら映っていましたが、実は18世紀末期のフランス革命以降この大聖堂は破壊され尽くし廃墟と化していて、19世紀半ばにようやく補修・復元されたはずなんですよね…
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何よりヴィクトル・ユーゴー原作「ノートルダムのせむし男」(ノートルダム・ド・パリ、Notre-Dame de Paris)の舞台として知られていて、何度も映画化されてもいますね。
私は多分一般的には評価が低い、カジモド役をチャールズ・ロートンが演じた版が好きですね。ヒロインのジプシーの娘・エスメラルダ役はモーリン・オハラだし…処刑される寸前のエスメラルダをロープで飛んで聖域(寺院内)に連れ込んで助けるヒロイックなシーンも、イケメンが主人公なら普通ですがここでは世界一醜いヒーローです。
ただし映画で舞台として出てくるのはここから見える反対側部分、正面広場の方ですね。そもそもノートルダム大聖堂もセットだと思うし。
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その手前のこれは…何だ?
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"バスティーユ広場"(Place de la Bastille)の、7月革命の記念柱だって見えちゃいます。
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ポンピドゥー・センターとサクレ・クール寺院が同時に見えるし!
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敷地内にある、これは何だろう。
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セーヌ川を遊覧するバトー・ムッシュ。
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すぐ近くの公園で、Antoine-Louis Baryeの『le combat du centaure et du lapithe』。
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ところで鳩は、どこの国に行っても姿形が変わりませんね。
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しかしいつも天気が悪い…雨が降らなきゃまだラッキーですが。日も短くて夜がひたすら長い冬季は損した気分になりますが、逆に夜景を楽しむには良い季節だと、ポジティブに考えますか。
鈴木いずみは「いつだってティータイム」の中で、
『夜にはいつも救いがある。事物がはっきり見えなくなり、見たいものだけに光をあて、妄想のなかに沈んでいける』
と書いていました。
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普通の建物の1階部分でやってる小さな映画館、"Cinéma le Grand Action"。パリは他にも身にシアターの宝庫です。
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ところでBDの宣伝ポスターがありましたが、
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青年の方は秘密結社員の親友だそうです。そしてこの秘密結社員、一緒に歩いてたりカフェでコーヒー飲んでたりすると、出会う友人が多すぎ!パリは狭いから生活範囲も限られてて、よく会うんだとは言ってたけどそれにしても…1日に何度も偶然友人と会ったりするかね。
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また別の、某公園では…古代ローマの起源・建国神話起源にまつわる伝説、カピトリーノの雌狼と双子の像がありました。
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ローマの伝説も調べると面白い物ですが、まだ幼い双子のロムルスとレムスは、後に建国の父となります。
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古代ローマといえば同じ5区内のガランド通り(Rue Galande)はローマ時代から続く古い道で、前述の映画「ビフォア・サンセット」で出てきますが、それより私の愛する「恐怖の報酬」(Le Salaire de la peur)。フランス映画ながら中米が舞台ですが、しかし主人公のイヴ・モンタンとシャルル・ヴァネルが車中でパリのガランド通りを語り合っていたシーンを覚えている方も多いのではないでしょうか。

"バンジャマン・フォンダーヌ広場"(Place Benjamin-Fondane)の辺り…マンモス懐かピ~!!
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昔は暇でパリ中を歩き回ってたし、東京などと違って全然変わらないもんだから、大抵の通りは見覚えがあるような気がします。
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あと5区では澁澤龍彦さまが「パリ昆虫館」という短いエッセイで書いていた、実際はジャルダン・デ・プラント(Le Jardin des plantes)…つまり"パリ植物園"にも行きたかったのですが、時間が足りずに断念。
フランス製としては珍しいB級スプラッター映画でアラン・ロバック監督の「ベイビー・ブラッド」は一部パリでロケもしていて、主人公が働くカフェがある通りに『Rue Domat』という標識が映り込んでいるので、地図を調べたらここも5区でした。いつか探したいポイントでもあります。

賑わっている"PUB RIVER"を通り過ぎて、
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次は6区

まずは何と言ってもパリの文化活動の中心地、発信地として知られたサン・ジェルマン・デ・プレ地区、何か地面が液状化した千葉県の被災地みたいになってる所がありましたが、
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そしてその向こうに見える…
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パリ最古の教会の一つでロマネスク様式の"サン・ジェルマン・デ・プレ教会"(église Saint-Germain des Prés)。
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ただし多くの哲学者や作家に映画監督や音楽家といった芸術家らが集まり、文化活動が盛んだったのは1940年代後半から50年代という戦後すぐの事。その様子を収めたジャック・バラティエ監督のドキュメンタリー映画「想い出のサンジェルマン」(LE DESORDRE A 20 ANS)を観ると、製作された1967年の時点で既に、昔は凄い力があったが新参者や観光客が入ってきて今はもうダメだ、なんて言われて懐古の情を起こされていますから。
確かにかつてはサルトル、ボーヴォワール、ランボー、コクトー、バタイユ、アポリネール、プレヴェール、ゴダールやトリュフォーやヴァディムに、ジュリエット・グレコ…そしてボリス・ヴィアンが日常的に集まって談義していた時代があった。
ハヤカワ文庫NVで出てたヴィアンの小説「墓に唾をかけろ」(早川書房刊)なんて私の若き日の愛読書ですからね、
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私もそこに憧れを持つ身ですが、かつてのジェルマノプラタン曰く『観光客に毒された』現在の当地でも残り、パリでも最も有名なカフェが二つあります。"カフェ・ド・フロール"(Cafe le Flore)と、"レ・ドゥ・マゴ"(Les Deux Magots)。
どちらもジャン・ユスターシュ監督の「ママと娼婦」(La Maman et la Putain)の作中で40年前の姿が見れますが、本当に変わってないですね。今回は後者、装飾すらもサルトルらが来てた時代から変わっていないという、レ・ドゥ・マゴの方に行ってみましょう。
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テラス席…
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は、寒そうだったので店内へ。店内を見下ろす2体の人形が屋号の由来(deux=2体、magots=人形)。
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選んだのは…
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ショコラ・ショー、
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そしてビールはセーズ(1664)。
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ちなみにセーズはフランス産の安ビールなのですが、これが11.5ユーロ。 つまり現在の円安状況だと、これで1700円近いんだもんな…名門店価格よ!

ちなみにくだらない話で談笑していた我々、ふとここはレ・ドゥ・マゴである事を思い出し、サルトルの実存主義についてとか政治的な議論とか、そういう話を語った方がいいのではと提案し、友人には人生を悩む人の顔つきしてくれとお願いしてみました。
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それは違うと思う。
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トイレなどは地下にあり、『レ・ドゥ・マゴ』グッズなんかも売ってましたよ。
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こういう名門になると、ギャルソンもカッコよくなくてはいけません。彼にはムッシュー・ウルヴァリンのあだ名を授けました。
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隣りには"ルイ・ヴィトン"(LOUIS VUITTON)。
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この帰り、3人での移動中に路上で黒人がわめいているシーンに遭遇。チャリを降りて車の前に置いて運転手(白人のおばさん)に詰め寄っていたが、運転手はチャリを引きずってそのまま発進して逃げていった…衝撃!動画撮ってりゃ良かった。
他にも危ない人が日本とは比べ物にならない数いるのがフランス。いきなり奇声を発する人に驚かされたりしていました。

ルネ・ヴィヴィアニ=モンテベロ広場には、パリ最古の木で樹齢400年以上というニセアカシアが立ってます。
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まぁ幹は傾いてるしセメントで補強及びコンクリートの柱で支えている状態ですが。

カルチエ・ラタン(Quartier latin)の玄関口とも言える"サン・ミッシェル駅"(St-Michel)界隈、
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待ち合わせの定番はサン・ミシェル広場のサン・ミシェルの泉(噴水)前ですね。
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(金色の大道芸人が立っています)

個人的に大好きな、BD(バンドデシネ)や漫画その他、パリのサブカルチャー店が密集する地域でもありますが、けっこうな数あったTVゲーム店がでかい店も含めてことごとく姿を消していました…
ボードゲーム、カードゲームなどを扱う店がかろうじて残っていたか、"VARIANTES"
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さすがにここは残っててくれたか、中古レコードを漁る時の定番、"ブリニエ"(Boulinier)。
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複数の店舗で新本と古本共に展開している本屋の"Gibert Jeune"は、健在でした。
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この映画館"エムカドゥ"(MK2)は昔、けっこう行ってました…
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昨年のカンヌ映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督最新作「そして父になる」も、年末にフランスで公開されました!仏語版タイトルは『Tel père, tel fils』。是枝監督も「誰も知らない」がカンヌ国際映画祭で受賞(最優秀男優賞)以来、ずっと人気高いみたいです。
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同作は、他でもけっこう宣伝してましたよ。
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他に日本映画で大々的に宣伝してたのは、昨年のフルCGアニメ映画「キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-」
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仏語版タイトルは『ALBATOR -Corsaire de l'Espace』ですが、このキャプテンハーロックことアルバトール(ALBATOR)と言えば、かつてアニメ版が放映されて大ヒットしているので私の友人も含めてある年代のフランス人なら知らない者はほとんどいない超有名作品。
フランスが生んだ世界的エレクトロ・デュオ、ダフト・パンク(Daft Punk)が松本零士先生の大ファンで、切望してコラボを果たした事も記憶に新しい…て、あれももう10年前でしたか。

国立劇場の"オデオン座"(Théâtre de l'Odéon)、
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その近くにある"ル・コントワール・デュ・ルレ"(Le Comptoir du Relais)を目指した我々一行でしたが、満席で入れず次の店を探しました。
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この通りは、自動車と自転車と歩行者、そして裸の女性に速度20km制限がかけられています。
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20kmオーバーしないようにこの道を進み、続いては"Le Bar du Marché"にてランチ。
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テラスもあるけど店内の席で…
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壁に飾られているシャンソン歌手のエディット・ピアフ(Edith Piaf)は、やはり当地のスターでしょう。
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ここでもセーズを飲み、そして料理が到着!
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ボン!ボン!
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このキノコオムレツなんて、最高だった…
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こちらの"ル・メトロ"(Le Metro)では、
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カウンターでコーヒーを頂きまして…
(ちなみにパリのカフェは大抵席によって値段が違い、カウンター<店内座席<外のテラス席となっています)
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近くには何と、
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ハードロックバンド、AC/DC(それとモンスター何とか)のピンボール台が!!もちろんプレイしましたよ。
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店内奥の方へ行ってみたら、
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可愛い魚が泳ぐ水槽が有り、素敵な食器なども飾っていました。
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ところで今回私がパリに着いてまず目指したのが、友人宅がある"リュクサンブール駅"(Gare du Luxembourg)。
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地上に出ると"リュクサンブール公園"(Le Jardin du Luxembourg)があります。
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着いた時は雨だったので後で改めて訪れましたが、奥に見えるのはパリで一番高い超高層ビルで15区にある"トゥール・モンパルナス"(Tour Montparnasse)。
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庭園には相当な数の彫像があって、じっくり見てたらとても時間が足りません。史上有名な女性達の石像が中心だったはず。
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生首並べた上に立つ、この美少年の像はZacharie ASTRUCの作。
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リュクサンブール宮殿、
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観光客が限られた時間の中で行くのなら優先順位は低くていいと思いますが、パリ在住のの人々の憩いの場としては人気の高いスポットです。
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で、その近くの友人宅ではお世話になったわけですが、『和魂洋才』をモットーとする私、西洋の優れた部分を学びつつも日本人の精神を大事にしていました。
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その泊めてもらったアパートから扉を開けてパリの街へ出るともう日本とはかけはなれた景観に痺れて、恐らくは1950年代とか60年代にパリを舞台にしたオードリー・ヘプバーン主演映画「昼下がりの情事」で当地に憧れた少女達のような舞い上がる気持ちになっていましたよ、いい歳したおっさんが。
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ところでパリでは飲料水は呑まずに買っていますが、飲み水として炭酸水を飲むのはまだいい。しかし、これなんて飲んでビックリ炭酸入り塩水でしたよ!
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近所のパン屋。朝食のパンや、あちらの必需品であるバゲットなどはここで仕入れてました。
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夜の晩酌はワインやチーズやソーセージや…となりますが、そこら辺で普通に売ってるこれらが本当に美味い!
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近所の日本料理店、屋号は"YAKI RAMEN"。海外にいると日本食が恋しくもなりますが、ここはまず日本人の経営じゃないでしょうし、こういう所で出てくるのは大抵酷いんですよ…
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いくら日本が恋しくても偽物を食べるくらいなら、現地の美味い物を食べましょう!

メニューには日本のこけしをイメージしたラーメン少女が使われていて、可愛いけどね。
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こちらはまた別の友人宅で、ここでも泊めてもらいましたが…
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ここで頂いた、カシャッサ。
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着いたのは夜中でしたが、
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翌日…さわやかな朝です。冬のパリで晴れてる日は本当に貴重。
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またこの家が、太陽光をしっかり取り入れる作りになってて素晴らしいのです。
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古本コレクターの身としては、本棚のある部屋に太陽光が入るのは背ヤケするので避けたい所ですが、こちらの本はほとんど背が白でヤケにくいのかもしれません。
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DVDコレクションも見せてもらったら、フランス映画などはもちろんの事として、ちょっとだけ日本映画も発見しました!
松本大洋先生の「鉄コン筋クリート」を原作とし、アメリカ人のマイケル・アリアス(Michael Arias)を監督に迎えたアニメーション映画に、
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是枝裕和監督の「歩いても 歩いても」、そして偉大なる小津安二郎監督の「東京物語」「秋刀魚の味」、こういう素晴らしい日本映画を観てもらっていると嬉しいですね。
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Rue du Dragon、つまり『ドラゴン通り』なんて私にとっては興奮するネーミングの道を発見。
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それからフランスで超有名な彫刻家・現代美術家の『セザール』こと、セザール・バルダッチーニ(César Baldaccini)の作品「Le Centaure」が立っていました。
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パリにいるとセーヌ川は常に目にする事になりますが、
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降りて近くまで行ける所もあり、夏は水着になって川沿いで肌を焼く人なんかもいます。
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川の流れとバトー・ムッシュを眺めながら…
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酒盛りだって出来ます。
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セーヌにはウミネコかな?鳥がたくさんいて、鳴いてました。
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そしてここでで見つけた、謎の魚(動物?)の骨。
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これね、写真には写りきってないけど、蛇系かと間違えるくらいかなりの長さなんですよ。大きいし。
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後で橋に鯉と龍のあいのこみたいな彫り物を発見しましたが、あれか?
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今回は、2000年代中頃から始まった便利なパリ市営のレンタサイクル、ヴェリブ(Velib)にも乗ってみました。
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うおー、そういえばパリで自転車乗るのは初めてだ。楽しいぞサイクル野郎!
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この日はクリスマス当日だったのですが、『FUCK NOEL』の落書きを見つけて笑いました。
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ちなみに自転車用のパーキングが街の所々にあるので、30分以内に返せば無料です。
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6区から次の7区の境にあるメトロ駅は、"セーヴル=バビロン駅"(Sèvres - Babylone)。あの古代都市バビロンの名を冠しているので好きでした。
今回は車窓から見ただけでしたが、パリ工芸博物館の『エンキ・ビラル展』を大々的に宣伝してました。
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7区

何と言ってもビロン館にある"ロダン美術館"(Musée Rodin)が素晴らしいです。その横には金色に輝く"オテル・デ・ザンヴァリッド"(L'hôtel des Invalides)があって、ナポレオンの棺もあります。
そしてパリの象徴、"エッフェル塔"(La tour Eiffel)があるのはこの7区です。今回は車で行ったので…おお、車窓に見えてきました。
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ちょっとだけ周辺を歩いたりもしましたが、
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エッフェル塔もユネスコ世界遺産の一つ。ただし、『パリのセーヌ河岸』という名目でその他多くの物件と一緒扱いでの登録なんですよね。
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今回は夜だけの訪問でした。次回は昼間に上まで昇って、ルイ・マル監督の映画「地下鉄のザジ」(Zazie dans le métro)のザジのように、おしゃべりしながら階段で降りてきたいものです。
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そういえばフランソワ・トリュフォー監督の名作「大人は判ってくれない」(Les Quatre cents coups)の冒頭で登場したエッフェル塔の姿も、美しかったなぁ。
ちなみに世界中の全モニュメントの中でも映画に一番多く登場しているのがエッフェル塔だ、とか言われています。
例えばイギリスのホラー映画「28週後...」(「28日後...」の続編)でラスト、感染者たちがエッフェル塔を背景に走る数秒のシーンで、あの伝染病がフランスまで広がったと表現しているわけじゃないですか。私が大好きな悲しきフランス製ホラーの名作「顔のない眼」(Les Yeux sans visage)でもそんな使われ方だったし、基本はマルセイユが舞台の『TAXiシリーズ』では「TAXi2」が後半でパリに舞台を移すのですが、あの空から降りるシーンでエッフェル塔が見えてなければ映像として締まらなかったでしょう。
とにかくエッフェル塔が映れば世界中の人が一秒でそこはパリだと理解出来る、それくらい確かなパリのシンボル。最近ではアメリカのZ級映画「アルマゲドン・オブ・ザ・デッド」でまでその姿を映されていたし…
我らが日本映画でもパリが舞台の「新しい靴を買わなくちゃ」が記憶に新しいですが、パリ在住のヒロインを演じた中山美穂はベタながらエッフェル塔が一番好きだと話し、向井理を案内していました。同じく日本映画で窪塚洋介主演の「UGLY アグリー」も。
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日本の漫画では水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」では『ベルサイユの化け猫』というパリを舞台にしたエピソードがあり、砂かけ婆が『鬼太郎 あれが有名なエッフェル塔だよ』と指差すと、鬼太郎は『うわー たけえなあ』と驚くシーンがありました。

年越しまでいて、エッフェル塔に『2014』の文字が表示されるのを見届けられたら楽しかっただろうな~。
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ちなみに私は2000年→2001年の日にはパリにいて、エッフェル塔の点滅と花火、小澤征爾の指揮による演奏で盛り上がるのを目の当たりにしてきましたが、現在は祝いの花火を上げるのは取りやめになったとかでパリジャンが悲しんでました。

エッフェル塔には二万個のライトが設置されていて、毎時0分になると10分間点滅するのですが、今回はタイミングが悪くて遠くから車窓で見えただけ。
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フランスが誇る偉大なシャンソン歌手、『歌う気違い』と言われたシャルル・トレネの有名曲の一つ「ブン」(Boum!!)に写るエッフェル塔。このナンバーは宝塚でもよく歌われます。
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もちろん他にもレコードやCDのジャケットで使われたエッフェル塔なんて星の数ほどあると思いますが、私の好きなシンフォニック系のゴシック・メタル作品からもう一つだけ…フランス語で歌う女性ヴォーカルのバンド・ANAPHORAの「APRES LES REVES」です。
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ルーブル美術館からセーヌ川を挟んで向こう側に見えるのは、"オルセー美術館"(Musée d'Orsay)。
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もちろん訪れた事はありますが、ここは19世紀美術専門の美術館。印象派画家の作品が多いのですが、特にフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の代表作を多数観れたのを覚えています。
看板を見ると、現在やってた企画展は『マスキュラン/マスキュラン展』(Masculin/Masculin)なる男性ヌードをテーマにした展示…そんなの見たくない!
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それと『Allegro Barbaro』てのは作曲家バルトークへのオマージュ展みたいで、左に見えるフリーダ・カーロの自画像が使われた看板は、フリーダ・カーロと夫のディエゴ・リベラ展のようですが、ここじゃなくて"オランジュリー美術館"で開催している展示の宣伝。
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ちなみに私もDIE GOと呼ばれる者なので、メキシコに多く居るらしいディエゴ(DIEGO)さんと同じ綴りだ。
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近くにかかる"レオポール・セダール・サンゴール橋"(Passerelle Léopold-Sédar-Senghor)ですが、アメリカ合衆国の第3代大統領トマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)の立像が建っています。
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アメリカ嫌いのイメージが強いフランスですが、まぁ「巴里のアメリカ人」(An American in Paris)というミュージカル映画もあったし、フランスとはいっても結局興行収入ではハリウッド映画ばかりが上位に来ているのです。ちなみにジェファーソン自身は、駐フランス公使もやっているし大のフランス好きだったのだそうで。
ついでに触れておくと、「シャレード」で オードリー・ヘプバーンとケイリー・グラントがセーヌ川ほとりを歩きながら「巴里のアメリカ人」とジーン・ケリーについて語るシーンがありましたが、ジーン・ケリーはハリウッドのスタジオで撮影しているので同所には来ていなかったようです。

さてさて『華の都』と呼ばれるパリ、そしてフランスといえば…美食?ファッション?文学?芸術?
いや、セルジュ・ゲンズブールでしょう!あ、名前の日本語表記はゲンスブール、ガンスブール、ゲーンスブール…どれでもいいと思いますが、とにかくSerge Gainsbourgですよ。
音楽の世界では歌手や作詞家、楽曲提供にプロデュースの仕事等でもフランスで並ぶものがいないほど偉大な存在でありながら、映画監督や俳優、作家としても活躍していた超成功者…その彼が両親はロシア出身だしユダヤ人である事が、また移民の国フランスを象徴するような人物だと思います。本人のキャラクターがいつも酔っ払ってるエロオヤジそのものでありながら、愛されたスター!!
そんなわけで、パリへ行ったらエッフェル塔や凱旋門よりゲンズブールが亡くなるまで住んでいた家、この聖地を見に行って欲しい。
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それは、メトロの"リュ・デュ・バック駅"(Rue du Bac)近く、ヴェルヌイユ通り(Rue de Verneuil)にあります。
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前のパリ紀行でも紹介しましtが、ここは落書き自由の壁としてファンに開放しているので、参拝した後は何か書いてきたらどうでしょうか。
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(ここでジタン-Gitanesを吸ったり)

定期的に白く塗りつぶして、また上書きされていくので落書きは時期によって全然違うのですが、現在はこんな感じ。
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日本でも2011年に「ゲンスブールと女たち」(Gainsbourg vie heroique)が、そして昨年2013年には「ノーコメント by ゲンスブール」(Je suis venu vous dire1...)と映画が公開されて度々再評価されていますが、今後とも彼の偉業を称えていって欲しいと思います。
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どんどん人が集まってきた所で、大事なこの地を後にしました。
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ちなみに現在この家は娘にして女優のシャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)が所有していて、前からここをミュージアムとして内部まで一般公開する計画があると言われていたのですが、取りやめになったそうです。それがオープンしたら行こうと思っていた私は、そのニュースを聞いて逆に待ってもしょうがない事を知りこの度のパリ行きを決めた次第ですが。
家の中にはセルジュの遺品、もちろん当時の妻ジェーン・バーキン(Jane Birkin)や娘達と暮らした生活用品などですが、それがそのまま残されていると言われているので、見たかったなぁ…

で、ジェーン・バーキンといえば私が行くちょっと前に娘の写真家、ケイト・バリーが死去した事でパリでは大騒ぎでした。ケイトはゲンズブール以前の夫、何とブルース・リー主演「死亡遊戯」(Game of Death)の…まぁ、一般的には007のと言った方が通りが良いでしょう、その作曲家であるジョン・バリー(John Barry)との間に生まれた子供です。
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私もこの雑誌『PARIS MATCH』を買いましたが…
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往年のバーキンなどの素晴らしい写真がいっぱい。
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同誌でも、「そして父になる」が公開間近だった是枝裕和監督の記事も載っていました。
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同じく『Gala』という雑誌でもバーキン表紙なのを発見して購入。
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8区

世界的に有名ないくつかの施設は、夜のドライブでザッと見てきました。
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シャルル・ド・ゴール広場の"エトワール凱旋門"(Arc de triomphe de l'Etoile)。
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今回は夜に車窓からチラッと見るのみだったので、
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前回、昼間に行った時の写真を載せておきましょう。
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あとは増山麗奈主演の映画「桃色のジャンヌ・ダルク」
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こちらは日本アニメのオタクでもあるフレンチハウス界の偉大な人物、ドィミトリ・フロム・パリス(Dimitri From Paris)のアルバム「サクラブルー」(Sacrebleu)。日本アニメ的な巨大ロボと凱旋門…背表紙は日本語でタイトルが書かれています。
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凱旋門モノの極北としてこの本、丹波哲郎「死は凱旋門」(朝日メディアインターナショナル刊)を載せておきましょう。
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私の所持する本書は、既に鬼籍に入ってしまった丹波氏の直筆サイン入り。
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ここから延びる"シャンゼリゼ大通り"(Av. des Champs-Elysee)、車で走ると「オー・シャンゼリゼ」(Les Champs-Élysées)を歌う間もなく通り終えてしまいます。
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ジャン=リュック・ゴダール監督の長編映画デビュー作にして、まぁ最高傑作でもあるか…あの「勝手にしやがれ」(À bout de souffle)で主演のジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグが出会うのはこの通りでした。
またフィンランドを代表する名監督、アキ・カウリスマキがパリを舞台にフランス語台詞で作った映画「ラヴィ・ド・ボエーム」(La Vie de bohème)でも、この道を車で走るシーンが二度ありました。

すぐに「ベルサイユのばら」で有名なマリー・アントワネットがギロチン処刑された"コンコルド広場"(Place de la Concorde)が見えてきますが、
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エジプトのルクソール神殿から運んできたクレオパトラの針(L'aiguille de Cléopâtre)が邪魔で、観覧車がよく見えないな~。
って、いやいや観覧車の方が文化財でも何でもなく、新しくて邪魔な物だと言う人が多いでしょうか。まぁロケーションが良いので一度くらい乗る事をお薦めします。
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ところで私の愛するアルフレッド・ヒッチコック監督のトーキー初期映画「リッチ・アンド・ストレンジ」(RICH AND STRANGE)、あれは世界一周モノでしたが、最初に訪れたパリのシーンではエッフェル塔とエトワール凱旋門(この二つは当然、パリを象徴する代表中の代表)、そしてコンコルド広場が出ていたように記憶しています。つまり第三番目のメジャーな名物と考えて良いでしょう。映画が作られたのは1931年の昔ですが、パリの名物は変わってないと思うし…
あとアメリカ映画ですが「プラダを着た悪魔」(The Devil Wears Prada)で、アン・ハサウェイが携帯電話を噴水に投げ込むシーンもここで撮られてましたね。

車窓から、聖女マグダラのマリアを守護聖人とする"マドレーヌ寺院"(Eglise de la Madeleine)。
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あと8区だと10数年前に住んでた時は、"モンソー公園"(Parc Monceau)によく来てました。19世紀のパリジャンで作家、あのマルセル・プルーストの生活圏でここに来ていたようです。
美しい観賞用庭園なのですが、当時はギ・ド・モーパッサン(Guy de Maupassant)の幻想小説をかなり愛読していたので、ここにあるモーパッサン像を拝んだりしていました。今回は行けなかったので、当時の写真を載せておきます。
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ここはその後、映画「唇を閉ざせ」(Ne le dis à personne)のロケ地になったりもしてました。
それからあのキェシロフスキ監督の名作映画「ふたりのベロニカ」(La Double Vie de Véronique)でロケ地となった"サン=ラザール駅"(Gare Saint-Lazare)も、この区内にあります。サン・ラザールは他にも印象派絵画で題材になりまくっていたり、私の好きな作家でギヨーム・アポリネールの短篇小説「《ジオコンダの犠牲者》によるサン・ラザール駅のロビンソン・クルーソー」の舞台でもありましたね。

9区もそのまま車窓から…

オスマン大通り(boulevard Haussmann)の有名な百貨店"プランタン百貨店本店"(Magasins du Printemps)。
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同じ通りの"ギャラリー・ラファイエット本店"(Galeries Lafayette)は、クリスマスちょいすぎてから行ったら既にライトアップを止めてたので写真撮らなかった…
数年前にデヴィッド・リンチが同所のショーウィンドウのディスプレイを手がけた事があって、その時は心底パリに行きたくなったけど、行けなかったなぁ。
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10区

他の区もまたがってますが、"リパブリック駅"(République)で下車すると、
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そこは工事して前より綺麗になった"リパブリック広場"(レピュブリック広場、Place de la République)。マリアンヌ像が立っていますが、写真は失敗。
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あとは"パリ北駅"(Paris-Nord、 Gare du Nord)と"パリ東駅"(Gare de l'Est)、この2つの有名な長距離ターミナル駅があって騒がしい区です。
北駅の他に"サン・マルタン運河"(Canal Saint-Martin)等、「アメリ」の舞台がいくつかあるのでそちらは次回。
サン・マルタン運河の一帯は女優のジュリー・デルピーが自ら監督もした「パリ、恋人たちの2日間」(2 Days in Paris)の舞台にもなってますけどね。
ついでに触れておくと、アメリ役のオドレイ・トトゥが翌年に主演した異色サイコ・サスペンスの「愛してる、愛してない...」(A LA FOLIE... PAS DU TOUT)も私は凄く好きで、やはりパリがロケ地に使われています。

11区

"ナシオン駅"(Nation)を利用して…
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今回は"Théâtre Le Temple"の辺りを通行したくらいか。
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オベルカンフ地区など、昔はよく呑みに行ってました。"バスティーユ広場"(Place de la Bastille)などがあり、パリ映画を何本も撮っているセドリック・クラピッシュ監督の映画「猫が行方不明」(Chacun Cherche Son Chat)のロケ地はこの辺り。
レコード屋がいくつもあるし、カフェやブティック…現在の若者向けの街だと思います。
清谷信一「ル・オタク フランスおたく物語」という日本のアニメなどがいかにしてフランスで人気を得て行ったか歴史を追って書かれた名著があるのですが、あれで大々的に取り上げていたフランス国内における日本漫画のパイオニア"トンカム"の拠点としても重要な土地。
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12区

"リヨン駅"(Gare de Lyon)が、ビリー・ワイルダー監督の「昼下りの情事」(Love in the Afternoon)だとか、まだ素晴らしかった時代のリュック・ベッソン監督作品「ニキータ」(Nikita)でも出てくるので、日本人にもなじみが深いかな?
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パリはこういった通路の広告も映画や音楽などの文化的な物が大部分なので楽しいですね。
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この写真は別の駅ですが、12区にある"シネマテーク・フランセーズ"(Cinémathèque française)で行われているらしい、『L'Exposition PASOLINI ROMA』、つまりピエル・パオロ・パゾニーリ監督のローマ展の宣伝ですね。
その隣りには、日本ではほとんど知られていないけどフランスでは超有名なバンド、INDOCHINEのがありますね。彼らも長いキャリアを持つバンドですが、昔はデペッシュ・モードそっくりのシンセサウンドでした。

"パリ動物園"(Parc Zoologique de Paris)もあるのですが、今回は看板のみ。
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他には"ヴァンセンヌの森"(Bois de Vincennes)や"パレ・ド・ラ・ポルト・ドレ熱帯水族館"(Palais de la Porte Dorée Aquarium Tropical)あたりが重要ポイントでしょうか。

お、セーヌ川沿いを進んでいたらたまたま倒れていたゴミ箱がロボットに見え…
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いや、これは色合いからしても東京都杉並区のなみすけか。
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セーヌ川の南岸、対岸から面白いビルが見えますが…
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あそこは、13区

あれは"Tour Paris 13"というビルで、解体される予定のビルにアーティスト達が落書きした、という事らしいです。
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目玉!目玉!目玉!
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中もかなりアーティスティックにペイントされ、以前は見物出来たそうですが今はもう閉鎖しています。
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お、セルジュ・ゲンスブール!
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こちらはパリにおけるモードとデザインの中心になるべく近年作られた新スポット、"レ・ドック、モード&デザインセンター"(Les Docks, Cité de la Mode et du Design)。
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面白い建物ですね…アートやファッション関係の展示やカフェラウンジなどが、ありました。
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パリでプリクラといえば、この証明写真のやつですか。2ユーロでやってみましたが、
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フラッシュが壊れてて写りもおかしい上に、撮られるタイミングが分からなくて難しい!
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確か、これは図書館で…
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他、アーティスティックな街並みの辺りとか、
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この教会はどこだったか。
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ところで、メトロ(地下鉄)なのにパリでは地上区間もあります。
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メトロで一番新しい14号線が、さらに伸びて新駅がオープンしていました。それが"オランピアード駅"(Olympiades)。
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13区は食事する所も宝庫なのですが、この地区は有名なパリのチャイナタウンがあります。フランスはヨーロッパ最大の中国人在住国であり、こここそが欧州最大の中華街でもあり。チャイナタウン、と言うとロマン・ポランスキー監督の映画「チャイナタウン」(Chinatown)を大好きな私には嬉しい響きだ。
私もパリ在住時は日常的にここに買物に来ていましたが、現地に住んでる日本人でタン・フレール(陳兄弟)のスーパーマーケットを知らない人もいないのではないでしょうか。黄色い袋の、あのチェーンですね。
それに実は、こんなパリ13区で食べる中華料理はメチャクチャ美味いので食べなきゃダメなんですよ~。
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"楽園大酒家"(restaurant tricotin 2)は通り過ぎて…
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隣りの"新華群大酒家"(Restaurant New Hoa Khoan)へ!
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こういう事もあろうかと彼らの、そして私の英雄であるブルース・リーのTシャツを持参して行って良かった。
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場所が場所なのでビールもヨーロッパの物ではなく青島(チンタオ)で、
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あとはお茶。
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うわー、ンマーイ!!
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それからベトナム料理店、"PHO13"へ。
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まず大盛況の活気ある店内。
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ベトナムのビア・サイゴン(Bia Sai Gon)を頂き、
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ベトナム料理がこれまたンマイ…日本でも食べられる店あるかな。
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フォーは、越南(生牛+熱牛)とか書いてあるのを選んだんだと記憶してますが、
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牛肉がたっぷり!
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野菜の追加分も用意されているのが嬉しいですね。
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パリのイタリア料理も一食、"Pizza César"にて。
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ビールもやはりイタリアのでペローニ(Birra Peroni)、そしてワインとオリーブ…。
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イタリアンなので、あの窯で美味しいピザを焼いてもらって、
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パスタもモルト・ブオーノ!
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デザート。
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メトロだと"グラシエール駅"(Glacière)、そして新聞社"ル・モンド"(Le Monde)の本社にもほど近い、"L'alouette"でフランス料理を頂きましょう。
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ビールはカールスバーグにセーズ、そして赤ワイン。
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チーズバーガー、
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これも最高だった…アヒルのコンフィ(confit de canard)。
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食後のカフェに、
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このテーブルに乗ってる、
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日替わりのタルトが大人気の店なんだそうです。
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しかし本当、フランスでは食事に時間がかかる!そのうちに外の席は片付けられていました。
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えー、今回まともに寄れなかったのが…
"モンパルナス墓地"(Cimetière du Montparnasse)や"カタコンブ"(Catacombes de Paris)などがある14区。かつて私がパリで最初に住んだ所でもあります。

トゥール・モンパルナスや自由の女神像などがある15区。モンパルナス界隈はピカソ、マティス、ジャン・コクトー、シャガール、アポリネール等々が集まり、「ふらんす物語」を書いた永井荷風も来たし、藤田嗣治やアメデオ・モディリアーニらの芸術家が集まった住居でアトリエも兼用してた"シテ・ファルギエール"もあった芸術の重要地点。という事はジャック・ベッケル監督映画でジェラール・フィリップがモディリアーニを演した名作「モンパルナスの灯」の舞台でもあり。

東側に15区、西側に16区でミラボー橋(Le pont Mirabeau)、ギヨーム・アポリネールの詩でも有名な橋がかかり…

16区に渡ると、は佐川一政が殺して食べた遺体の残りを捨てに行った"ブローニュの森"(Bois de Boulogne)や多くの博物館などがあり、イタリア映画ですがパリ・ロケの「ラストタンゴ・イン・パリ」みたいな名作から、「ジャン=ポール・ベルモンドの 恐怖に襲われた街」「インセプション」等々、映画の舞台になりまくったビラ・ケム橋もあります。
私が引っ越して住んだ2軒目もこの16区でした。2014年にノーベル文学賞も受賞したパトリック・モディアノ(Patrick Modiano)はここを小説でよく描く作家だし、ここの高級住宅街を舞台にした映画はフランシス・ジロー監督のミステリー「見憶えのある他人」(PASSAGE A L'ACTE)。
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あと、新谷のり子が歌った歌謡曲...というか反戦歌「フランシーヌの場合」。あれはパリで起きたある焼身自殺を元にして作られているのですが、その現場がクレベール大通り(Avenue Kleber)だったようなので、16区だ。この曲をリアルタイムで知るわけもない私ですが、漫画家の山田花子先生がカバーしてたので知ってレコードも買ったのです。
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(ジャケットにフランス語もたくさん)

そして、ビストロやレストランが密集していて庶民的なのが楽しい17区
リーアム・ニーソン主演でパリ舞台のアクション・サスペンス映画「96時間」(Taken)で出てきた、移民や売春婦が多いポルト・ド・クリシーはここ。↑でも名前出したゴダール映画「勝手にしやがれ」でジャン・ポール・ベルモンドが身を隠した映画館はこの地にあるマクマホンで、有名なアメリカ映画の専門館。
19世紀の有名音楽家や印象派の画家達も集まった地区であり、個人的に馴染みも深い懐かしポイントですが、時間の制限のある中で友人と行動していたので今回は行けず。

さてここで、せっかくだから一風変わったパリのガイドブックを紹介しておこうと思います。上記の佐川一政が著した、「華のパリ 愛のパリ 佐川君のパリ・ガイド」(アイピーシー刊)。タイトル通りですが、『フランスでいちばん有名な日本人』を自称している人食いサガワ君が熱心にパリの観光ポイントを教えてくれているのです!
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『パリは観光で来るところで、住むところではない。これが僕の考えです。住めば都という言葉がありますが、パリは、住めば地獄です。』
とハッキリ言ってますが、まぁいささかオーバーとはいえかつて住んでいた私も同感かも。サンテ刑務所…といえばジャック・ベッケル監督の超傑作「穴」(LE TROU)の舞台でもありますが、あの中での事や逮捕後の日々も書かれているので犯罪者としてのパリガイドにもなり、パリジェンヌの恋愛感や恋人にする方法まで書かれている本です。

こちらはフランスだけじゃないしガイドブックでもないけど、私にとっては澁澤龍彦さまの「滞欧日記」(河出書房新社刊、画像右は河出文庫版)あたりもマスト!
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18区

これはもう、モンマルトルでしょう。フレンチ・ポップスを語る上で絶対に外せない、ピエール・バルーが設立したサラヴァ・レーベル(Saravah)がここにスタジオやブティックを持っていたのですが、今はありません。ブリジット・フォンテーヌらにまつわる所など、何かしら残っていれば触れてきたかったのですが…
ただし近年のシャンソンを語る上では絶対に外せないザーズ(Zaz)の2010年に発売された1stアルバムが邦題「モンマルトルからのラブレター 」として出てヒットしているので、またモンマルトルが脚光を浴びたかな。
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あと、今ではどうか分かりませんが19世紀にはゲイ・スポットがあったのだと思います。天才詩人アルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌの同性愛が語られる時、この地が舞台として登場しますからね。2人の関係については、イギリス映画ではありますが「太陽と月に背いて」(Total Eclipse)を参照してもらいましょう。
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現在でも残る名所は、キャバレーの"ムーラン・ルージュ"(Moulin Rouge)。何度も映画の題材に使われていますが、ユアン・マクレガーとニコール・キッドマン主演のミュージカル映画「ムーラン・ルージュ」が記憶に新しく有名ですね。意外な所では、アレックス・コックス監督の「シド・アンド・ナンシー」。あの二人がパリに行くのはほんの短いシーンでしたが、その中でここの前が使われていました。
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それに映画「赤い風車」(原題はやはりMoulin Rouge)や、「葡萄酒色の人生 ロートレック」(LAUTREC)も、画家のロートレックの生涯を描いているので当然ここら辺が舞台。
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ムーラン・ルージュ最寄駅の"ブランシュ駅"(Blanche)辺りはシャルロット・ゲンズブール主演映画「フレンチなしあわせのみつけ方」(ILS SE MARIERENT ET EURENT BEAUCOUP D'ENFANTS)でラストのラブシーン舞台になったし、次回紹介する「アメリ」の最重要ロケ地でビールを数杯呑んで。
また小腹が空いたのでパン&焼き菓子のテイクアウト店"レ・プティ・ミトロン"(Les Petits Mitrons)にて、
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キッシュの買い食い。今回もちゃんとパリでキッシュを食べられて良かった。
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坂道の路地をさらに北上すると、
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ムーラン・ルージュを模した風車付きのレストランがありました。
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もっと昇るとそこはもう、パリで一番高い丘…"モンマルトルの丘"(Montmartre)です!
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「アメリ」については次回に言及する事を宣言しているので飛ばしますが、あの映画以前である2000年にパリに住んでた時はここら辺を歩いて↑で名前出したトリュフォー映画「大人は判ってくれない」の舞台に来れた!って感動があったものです。
同じくヌーヴェルヴァーグ系の好きな作品でジャック・リヴェット監督の「セリーヌとジュリーは舟で行く」(Céline et Julie vont en bateau)や、他にもたくさんの映画でモンマルトルは舞台になっていますね。
(ああ、ジャック・リヴェット監督といえば「パリでかくれんぼ」(Haut bas fragile)もパリ映画として重要ですか。こちらはおよそ普通の観光地らしき所は登場しない日常のパリばかりですが。)
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この辺に来ると生粋のフランス語が聞こえない!移民だらけの異様な雰囲気を感じられますが、とにかく治安が悪い地域。もう顔でカモだと思われる日本人の皆さんは、本当に気を付けてください。夜はさらに不穏な空気が漂っていますが、私は何度も来た事がある所だし前から危ないのを知っているから注意しつつ…

出てきました、この世界都市パリでも有数の観光名所であり個人的にも大好きな、"モンマルトルのサクレ・クール寺院"(Basilique du Sacré-Cœur de Montmartre)!
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寺院脇の路地ではクリスマス市をやっていたので、ホットワインを注文。
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実はワイン好きの私もホットワインは初めてで、というより気持ち悪いとか有得ないって毛嫌いしてたのですが…
グツグツ温められた鍋をかき回して液体をすくうお姉さんは、魔女のよう。
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しかし寒い外で呑んだのもあり、甘さも含めて美味かった!
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向かいの店では写真撮れ撮れってうるさい陽気なお兄さんがいました。
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サクレ・クール聖堂前の"ヴィレット広場"、ここからの眺めは大好きです!
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歌っている人や美しい光景、しかしその脇では屋台の人と泥棒?が喧嘩をしていたりの混沌とした雰囲気で…
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とにかくサクレ・クール寺院へ参拝に行きました。
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で、寺院の入口の所で泥棒に遭いました!ほら、参拝客は並んでるから自然な形で人が後ろにつけるじゃないですか。
でも私は通常狙われにくい30代男性、外国にも慣れている方だしブルース・リーを思わせる屈強な体格でしょう。それでも狙われるのだから、日本人女性とかどんだけ狙われているのかよく分かりますが…

性格的にも『俺もあんまり弱くはないですよ・・・・』って、大好きな「ビー・バップ・ハイスクール」(BE-BOP-HIGHSCHOOL)の中間徹のような気持ちでいる自分が。
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普通の日本人より警戒心も強いはずなので、肩にかけてたミラーレスカメラ(肩にかけてた時点で油断があったのか)が狙われたのに気付いて追っ払ったのですが、そいつが去り際に私の服を引っ張って逃げたんですよ。
追い払われた腹いせかと思って深追いしなかったのですが、後で気付いたらポケットの中に入れてた予備のコンパクトデジカメを狙ったらしく、カメラの紐だけ持ってかれてました。紐が切れたために助かったようで、紐だけ持ってってざまあみろとも思うし実害は無かったのですが、今思い出しても腸が煮えくり返る…パリを嫌いになる出来事ですよ。
そのスリのクズは、若者だったけど体格は私より小さくて、普通にタイマン(笑)なら確実にジークンドーやる私に分があったと思うんですよ。それでも私を狙ったのは、捕まらない絶対の自信があったのか。
追撃して思い知らせれば良かったとも思いますが、まぁ仲間がいたら対複数で漫画みたいに勝てるほど自信家じゃないし…

あ、これ知ってますか。パリのメトロでスリ被害が多発しまくっていたので、注意を呼びかける車内で広告が貼られたのですが、フランス語の次に日本語で書かれていて、その次に英語やその他の言語だった、と。
つまり、これまで長年に渡って日本人が金は持ってるけど警戒心ゼロで優しいイージーターゲット(日本語で言うカモ、フランスではハト-Pigeonと言います)と思われて世界中の犯罪者に狙われていたわけですが、その歴史止めませんか。しっかりと防衛力を持ちませんか!?
まずは自分の警戒心や防衛力を持たないといけないのはありますが、あと言える事が治安が悪い国なんてクソでしょって事。フランス共和国、貴国だ!その元凶となる悪人がたくさんいるのはもちろん教育が悪いわけだし、きちんと取り締まらずに野放しにしている国もいかんでしょう。
民間も含め他に色々な面で日本に比べて不備が多い国だけど、治安はまず最優先でしょうに。これで国連の常任理事国ですって!?もちろん、陸続きの土地で別の民族が次々に入ってくるのだから、日本とは全然条件が違うとは思いますが(日本ですら在日外国人により犯罪の多さに頭を悩ませています)、結局の所は治安維持する能力がないわけでしょ。

たまにでかい銃をかまえた軍服の警備員とかいる施設はあるのですが、誰のために何を守っているのかよく分かりません。
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(この写真はシャルル・ド・ゴール国際空港にて)

基本的にはどんなカッコしてようが警戒心が無かろうが安心して歩ける、先祖代々が築き上げたこの日本。日本で普通に暮らしていればこれが普通なのですが、文化や慣習やインフラや、それらを総合して見える日本の国柄は本当に素晴らしい物である事が海外に行くとよく分かりますね。
もちろん『衣食足りて礼節を知る』ってやつで、厳しい土地で生きる移民のように貧しくないから、優しく礼儀正しいのだとは思います。それも含めて日本が福祉など制度が行き届いている良い国だという事ですが、日本人だって飢餓状態になればどんな行動するか分からない。日本人の失業者も凄い数いる中で、今後は外国人労働者の受け入れも増やして行くみたいですしね、今後どうなるのか予断は許されない状況ではありますが。
とにかく、私は同胞である日本人が海外で荷物をひったくられたとか強盗に襲われたとか、そういう話が嫌でしょうがないんですよ…
まぁ考え方は人それぞれなのでフランスの怪しい部分を楽しみたい、という人もいるとは思います。そういう人は自ら望んでいるのだから、どこへでも突き進んで行けば良いと思います。ヴィルジニー・テヴネ監督の、パリのそっちの部分を垣間見れる映画「ガーターベルトの夜」(La Nuit porte jarretelles)のように。

19区

ここも今回は行けなかったのですが、観光の分野では地味な存在とはいえパリの雑多な生活感が垣間見れる土地かも。ミシェル・ゴンドリー監督の映画「恋愛睡眠のすすめ」(La Science des rêves)はここでロケしていたし、土地の感じを見事に撮っていたので観てください。
これは他で見つけた看板ですが、19区にある"音楽博物館"(Musee de la Musique)のイベントを宣伝していました。何と『Euro-punk』という事でパンクの特集展示してる!
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ちょうど私の2014年の手帳はこれにしていて、この時も持ち歩いていたので嬉しかったのですが、訪問は出来ませんでした。
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まずフランスに行くと決めたら、普通は出発前の日本にいる時からシャンソンだのフレンチ・ポップスだのを聴いて気分を盛り上げるじゃないですか。
ブリジット・フォンテーヌ、フランソワーズ・アルディ、シルヴィ・ヴァルタン、フランス・ギャル、マリー・ラフォレ等々と大好きな1960年代から1970年代の有名所、それにロック系も自分が持ってるCDやレコードの範囲で聴いていたのですが、偶然ながら最終的にヘビーローテーションになったのは何故かマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)だったのですよ。
このアルバム「PARIS」は現代音楽とか民族音楽の要素も強いポップスであり、イギリス人からのパリ賛歌。何とフランンソワーズ・アルディ、カトリーヌ・ドヌーヴらが参加しています!実際のパリに着いてからも、脳内でパリパリ~♪のリフレインが聞こえていました。
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セックス・ピストルズ(Sex Pistols)及びパンク・カルチャーの仕掛け人としてあまりにも有名なマルコムですが、パンクなファッション・デザインの方ではその功績がほとんど相棒のヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の方に持っていかれた感がありますよね…
こちらは、フランソワーズ・アルディと連名で出したマキシシングルCD。
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いよいよ最後の20区

パリで死んだジム・モリソン等が眠っているパリ最大の墓地、"ペール・ラシェーズ墓地"があるのがここです。同墓地は私にとって大好きな所でもありますが、今回は行けませんでした。前に行った時の模様は、「ココ」でアップしています。
あとは偉大なるエディット・ピアフを輩出した区であり、移民や低所得者層の多い地域…トリュフォー映画「突然炎のごとく」(Jules et Jim)の撮影で使われた家がここのベルヴィル公園近くにあったり、最近の映画では第61回カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した「パリ20区、僕たちのクラス」(Entre les murs)を思い出しますか。リアリティ凄い学校モノでしたが、まぁ教室ばかりで外での撮影に乏しいのでロケ地好きとしてはいただけない。

ところで私は蚤の市(Marche aux Puces)好きの男。
6年前に短期旅行で行った前回は、クリニャンクール(Clignancourt)とモントレイユ(Montreuil)へ行ったので、パリの3大蚤の市のもう一つ、規模は小さいけどセンスが良いヴァンヴ(Vanves)に行くべきだったのですが…
その事は忘れてて、今回はモントレイユ蚤の市のみ。
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古着やガラクタだらけの、まぁ蚤の市というイメージ通りの雰囲気を楽しめるとは思いますが、スリが多くて危ないので気をつけてください。かくいう私もこの時は一人行動であり、前日に泥棒に狙われたばかりだったのでリュックは前にかけて警戒心全開で歩き回りました。
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靴下が足りなくなったので3足1.5ユーロで買いましたが、通常私がここで買う物があるとしたらレコードくらいですね。
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奥行きがあって、けっこう広い。
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治安が悪いといっても、大きい通りには警官がいる事もあります。しかも馬に乗ってカッコいいですが、ポリ公マンのくせに馬糞は路上に放置したままです。
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ある歩道橋からずーっと続く道があって、そこは人ごみでギュウギュウかつ怪しすぎる露店ばかりなのですが、行っちゃいました。無事に抜けられて安心し…ようやく写真を一枚撮る余裕が出来ました。
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レコ屋とかで買ったのも含めて、まぁ1ユーロのばかりですが7インチEP盤をけっこう買っています。
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中からピックアップしてみると、実はフランス(その他のヨーロッパの国でも)デビューしてヒットもしている、沢田研二(ジュリー)の「mon amour,Je VIENS DU BOUT DU MONDE」(邦題は「巴里にひとり」)。B面は「FUGITIVE KIND」(邦題は「愛の逃亡者」)です。
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そしてちょうどパリで新作の公開が始まって、話題もタイムリーな「キャプテンハーロック」(ALBATOR)、裏面に落書き(色塗り)されていますが、これも味でしょう。
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前回買ったのと、ちょっとジャケ違いでした。
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レア度で言えば特にカルロス・サウラ監督のスペイン映画、「カラスの飼育」(CRIA CUERVOS)のサントラがダントツでしょう。カヒミ・カリィ(Kahimi Karie)もカバーした名曲です。
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さて蚤の市近くの"pacha kebab"でケバブ。そうだ、私はかつてのフランス生活で何にはまったって安価で美味くて満腹になるケバブでしたからね。
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普通は店内で食べるよりテイクアウトばかりでしたが、そうかビールは置いてないか…で、コーラ。
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パリの1~20区まで、旅行で行ったわずかな時間に行けた場所を中心に紹介してきましたが、今回は以上です。
いくらパリが映画の街だからとはいえ、やたらとロケ地などにこだわって紹介してきましたが、ちょうど私が1年間のフランス生活を終えて帰国した2001年に東京都杉並区にある映画館"ラピュタ阿佐ヶ谷"で『パリ映画散歩』という特集をやっていて、通っているうちにますます映画で映えるパリを感じ、私はその後もパリが出てくる作品を見つける度にときめくようになったのでした…
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ちなみに上映した映画は「恋するシャンソン」「パリのレストラン」「宮廷料理人ヴァテール」「フレンチ・カンカン」「天井桟敷の人々」「素晴らしき放浪者」「ポンヌフの恋人」「女は女である」「凱旋門 完全版」「パリのランデブー」、以上10作品でした。

あとパリといえば私の敬愛する梶原一騎漫画では『地下プロレス』の舞台として登場する事が多かったですね。「タイガーマスク」しかり、「空手バカ一代」しかり…フランス暗黒社会で発祥したというそれは、実在するのでしょうか。現地に行ったとて、なかなか確かめる術がありません。

続いてパリ市外にも出て、こちらは遊びに行った友人宅の最寄駅、"ブローニュ=ポン・ド・サン=クル駅"(Boulogne —Pont de Saint-Cloud)。駅が可愛い。
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ついでにオマケとして、パリ市外に行った分も載せちゃいますが、市内から電車RER-C線でバンリュー(Banlieue)…つまり『郊外』にある友人宅にも伺いました。
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パリも中心地を少し離れるとあっという間に田舎景色になるので、それを車窓から見て。
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40分ほど走ると、ブリュイエール=ル=シャテル(Breuillet Bruyeres le Chatel)へ到着。
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そうそう、フランスでは日本と違って普通に街中にゴミ箱が設置しているのが嬉しい。
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逆に相変わらずトイレが無い国で、酒飲みで腹がゆるい私は苦しむ事になるのですが…昔から、まるで改善されていないのがどうかと思います。
でも現在は日本よりずっと優れているのは、タバコ事情。2008年からの事らしいのですが、カフェ、レストラン、バーは法律で全面禁煙が義務付けられているのですよ!これは非喫煙者の私には大変ありがたい。
日本でも隣のテーブルで飯食ってる人がいたら迷惑なのは明らかなんだから吸わない、という人が多ければ良いのですが、実際は喫煙可=吸う、となっていますよね。義務付けられていなくてもマナーの問題として考えてくれればいいのですが…逆に言えばフランス人もマナーとして吸わない事が出来ないから法律改正されたわけですが、今の日本人もあと50年くらい無理じゃないですかね。

それはさておき、バンリューといえばパリ市内と違ってリアル「北斗の拳」的な荒廃した地区というイメージがあるじゃないですか。数々の暴動報道や、前述の映画「憎しみ」(La Haine)の影響が大きすぎるのですけどね。
ピエール・モレル監督の「アルティメット」(BANLIEUE 13)なんて、治安が悪化しすぎて壁で隔離する事になって、さらに無法地帯と化していた話でしたし…続編の「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ」(BANLIEUE 13 - ULTIMATUM)は、1作目で壊すと約束されたバンリューの壁は結局残り、今度はパリの政府を相手どって主人公達が戦う。パリロケの割合が上がっていました。
シリーズのどちらもまぁストーリーは単純というかひどい物ですが、ともかく肉体アクションを見せる映画で、リュック・ベッソン組のカッコいい映像が好きでした。ジャッキー・チェン映画に影響を受けた格闘シーンに、ピョンピョン飛びまくりの追いかけっこが見せ場の、とにかく往年のフランス映画が持つイメージとかけは離れた作品で。

ともかく訪れた本物のバンリュー。私がお邪魔したブリュイエール=ル=シャテルは、平和そのものでした。
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ここら辺は、友人宅も含めて街に一体感があるデザインの家ばかり。この地ならさすがに楳図かずお先生の自宅・まことちゃんハウスみたいなのを作ろうとしたら抗議されても仕方ないかもしれません。
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到着して目的地まで歩いていると、すぐに日が暮れて…
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早速、ビールを呑み始めです。まずはベルギーで買ってきた(そうそう、今回はベルギーにも行ったのでそのうちアップします)、パウエル・クワック(Pauwel Kwak)。オフィシャルのグラスを使って飲みましたが、科学の実験でもしているようだ。
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続いてサン・レミ修道院で醸造されるトラピストビール、ロシュフォール(Rochefort)ですが、これは3種類ありますね。まずはロシュフォール6、
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ロシュフォール8、
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ロシュフォール10。
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このようにして今回のフランス旅行最後の夜は、ちょっと暇すぎる田舎で楽しく過ごしました…
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翌日は最終日ですが、相変わらず起きてくるのが遅い友人…やっと起きても行動せずゆっくりしてたかと思えば、これからシャワーだとか何とか、まぁこんな事で滞在期間中は午前中が丸々潰れるので時間が足りなくなりました(泣)
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当地はオルリー空港(L'Aéroport d'Orly)が近いので、ひたすら空と飛行機を見て時間を過ごしましたが、パリ=オルリー空港といえば私のスペシャルお薦め映画!クリス・マルケル監督の「ラ・ジュテ」(La Jetée)で重要な舞台になった空港なんですよね…同作は、後にテリー・ギリアム監督の「12モンキーズ」、これまた名作であるあれの原型(原案)となった事でも知られている異色SFです。
あと↑でも名前出した名作漫画「ブラック・ジャック」の『命のきずな』というエピソードでも。
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テレビでは、ミハエル・シューマッハがこのフランスでスキー事故を起こして生死の境にいるとかで医師団の記者会見を延々と流していました。
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これは駅の近くで屋根の修繕工事をしている単なる日常風景ですが、日本と違うのは彼らは大音量で音楽を流している事。毎年3週間もの連続した休暇(バカンス)を取れる上に、楽しそうに仕事出来ていいですよね。
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ヨーロッパでは日本とは労働に関する考え方が根本的に違っていて、キリスト教的にも労働は楽園から追放された人間が『罰』としてやらされるものだという意識を持つというじゃないですか。中国や韓国の儒教文化ですら、汗を流すのは先祖からの徳を受けていない事に起因する惨めな事だといいます。
それが日本ではどこにいっても休みも返上で毎日夜中まで働いて云々と忙しい事を得意げに語る人がいますが、それって自慢出来る事じゃないですよね。忙しすぎてどこか麻痺しているのかな。そんなのよほど本人に能力が無いか、会社に無理な仕事量を押し付けられているだけですよね…そんな事より、アフター5を楽しんでいる人の方がよほど幸福だと思うのですが。
まぁ世界中が認める『先進国』であるはずの日本も、戦後は政治や文化より経済を優先する国になり、実は労働環境に関しては劣悪で、自殺率は先進国で1番高いのです。労働基準法はあるけど、経営者が守る気がなかったり、弱い立場にある労働者を守る体制が出来ていない。
この物質的に豊かな時代に、多分封建制度の小作人とか、どっかの国の奴隷みたいに働かされているわけじゃないですか。しかも大抵の人は自分の趣味趣向と関係ないつまらない仕事を我慢して努力してやっているから、いつかは鬱病にやられます。頭も早くハゲるし、ストレスで癌にもなる可能性も高い。
この状態って日本が実は全然豊かじゃない証拠ですよね。本来豊かな生活をするためにお仕事頑張っているはずなのですが、仕事のために家族と過ごす時間や趣味の時間も持てないって、本末転倒です。
それでも日本には奴隷気質の仕事信者ばかりなのは、我々のずっと上の世代から文句を言わずに命令に従って重労働をするのが美徳だと洗脳されてきた歴史があるからですね。いや、調べてみると戦前までの日本人は、お金や成功だけが人生を充実させる価値だとは思っていなかったようなのです。やはり資本主義が絶対になってきた近代にそこが変わって、自ら苦しい道に入っている人が多いと思います。

人それぞれ『幸せ』の基準は違うわけですが、その比重をお金に置いて考えるのがいけないのじゃないですかね。その考えだといくら稼いでも上がいてキリがなくて、いつまでたっても幸せにはなれないと思います。
私みたいに金儲けとか出世とかにあまり興味がない者は、なるべく悪性のストレスを避け、ただ自分が没頭できる趣味や何かがあれば楽しく生きられるし、幸せなんじゃないかと思いますね。
社会的地位の高い人だの成功したとか言わていれる人、皆さんの好きな大企業の役職についてる人だとか医者だとか、それは普通収入を見て言っているわけだし、そういう人に好きな物とか聞いても、趣味にかける時間が少ないからただ流行りのものを追っているだけのセンス無い人が多いと思います。
年功序列や終身雇用が一般的だった時代はとっくに過ぎたのに、労働観はなかなか変わらない…これを読んでる貴方も、サービス残業してませんか?それは違法ですよ!
日本人の異常な勤勉さや労働観が優れているからこそ生み出してこれた物なんかもあるのでしょうが…私は嫌ですね(笑)
さっき治安の例を挙げて日本の素晴らしい文化を褒め誇りに思ったばかりですが、悪い部分、労働環境についても感想を書いてみました。

ところで滞在中に友人達と色々話してる中で、フランスは電車の運行もいい加減な所だから空港からパリ市内まで来る時は異常に待たされて何時間かかったか…という話をしちゃったもんだから、絶対に帰りの便に合わせて車で送ると言ってきかず、CDGまで送ってくれた!
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何から何までお世話になりました。フランス人の特徴として『個人主義』とかどちらかというと悪い意味の方で言われる事が多いけど、仲良しになると本当に情が厚いくて、おもてなし(accueil)の精神も強いんですよ。
で、再びこの空港へ到着。
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すぐには別れがたく、フランスに増えてるチェーン店の"ポール"(PAUL)をターミナル2Eで見つけて入店。
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あ、ここでガレット・デ・ロワを二人で分けて食べたので、どちらにフェーヴ(小さな陶人形)が入ってるかとドキドキしながら食べ進めてみたら、結局どちらにも入ってなかったよ!フェーヴが入っていないガレットなんて!
もしかして、ここは世界中の人々が来る所だから異物混入と間違えられて問題になったりしたのでしょうか。
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その他。
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次の店でビールも飲んで、
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いよいよ別れてエールフランス乗り場です。
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そうだ、その前の荷物チェックで瓶が可愛いからと帰る直前に買ったマスタードを取られた。マスタードも液体扱いで、機内持ち込みにしてはいけないものだったのです…

それからひたすら不快なエコノミークラスの席で、13時間を耐えて日本に到着。
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着いたら大晦日の夜で、何とか日本での年越しには間に合いました。
現地のスーパーで欲しい物を大急ぎで買ったので帰国して広げてみると、何か紀ノ国屋か成城石井かカルディか、そういう輸入食材を扱う店で買物してきた後みたい。
paris386.jpg

この度のパリ編第一回はこんなもんですが、しかし誰がこんな長いの読むんだ!?(はい、これを読んでる貴方ですよ!)
他人のブログでこんな長い読んだ事ないですからね…意味も無く大作を作りすぎた事に反省し、次回は…「アメリ」ロケ地巡りにいきます。


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  1. 2014/01/28(火) 23:00:35|
  2. 旅行・紀行・街
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

 鍵の件は笑いました。

 永遠の愛を断ち切ったんなや 
シェー(フランス帰りだけに 僕が帰ったんちゃうけど) 。
  1. 2014/01/31(金) 02:45:59 |
  2. URL |
  3. ヤマモト #-
  4. [ 編集]

『永遠の愛』も、まぁそんなもんです。

>ヤマモトさま

やっぱり、フランス帰りザンスといえばイヤミですよね!!
  1. 2014/02/01(土) 01:48:43 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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