大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(79) 山咲トオル 2 「戦慄!!タコ少女」

山咲トオル作品、続いては「戦慄!!タコ少女」(リイド社刊)です。
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連載していたのはリイド社の少女向けホラー漫画誌恐怖の館DXで、単行本全4巻からなる山咲トオル最長の作品であり、代表作。
冒頭から『タコ』とあだ名されて、学校内で凄惨なイジメを受ける主人公の女学生・海原多加子(うなばらたかこ)。それなりに美少女なのですが、そのヒロインがいきなり鼻からきんぴらごぼうを噴出したり、ゲロ吐いたりしています!
その多加子がある時、タコの共食いとしてタコ一匹を無理矢理口の中にねじこまれて…あれれ、その夜から多加子は人面タコに変身しちゃいました~!!
タコ少女となった多加子は、ついにイジメっ子達への復讐を開始する…って、それは1話目で終わり。あとはタコ少女が恋をしたりアイドルのオーディションを受けたり、色々と騒ぎを巻き起こす話で進んでいきます。

そうそう、単行本はこちらの新装版が良いかもしれませんね。何しろ美しい著者『トオルちゃん』の顔が出ていますからね!
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1話目からしてそうですが、どんなに暗いシチュエーションでも能天気で明るい主人公と作風が凄い。トオル先生も嬉々としてグロテスクな絵を描きたがっている感じですが、それでも常に怖さより可笑しさが起こる…これがズンドコホラー!

5話目から手術によって人工的に作られた…今度はタコじゃなくてウツボ女・宇壺さか絵というライバルが登場し、友達になって今後はずっと2人での行動が基本となります。さか絵は顔のホクロから毛がたくさん生えてますが、ホクロの毛を切ると運が逃げるとの事で切らない女。
他に回をまたがって複数回登場するのは敵キャラの吸血ババァとか、あとはダビデ星人がちょっとだけか。

ちなみに海原多加子15歳、宇壺さか絵18歳ですが、2人ともバイトが大好きで家政婦、エレベーターガール、喫茶店等で働き…普通に学校に入ってみたら実は悪魔崇拝学園だったり!
短編形式の連作で進むので様々なパターンで楽しませてくれて、ウンコが出てくる汚いネタも多いのですが、ほんの少しだけおバカギャグが影を潜めて「家政婦多加子・のぞき穴」みたいなシリアスな名作とか、ちゃんと怖がらせるホラー話も存在します。
それにこういった長期連載作品といえば初期の面白さが無くなっていくのが通例ですが、「戦慄!!タコ少女」はトオル先生の成長に合わせて後期の方が面白くなっていく!
異常なほどの教育ママに育てられる少女を描いた「天才になりたい」などを読むと、着実に尊敬する楳図かずお作品のレベルに近づいている事を感じさせます。

それに単行本3,4巻の巻末には別のホラー漫画誌・恐怖の快楽(ぶんか社刊)などで描かれた短編作品がいくつか収録されています。
そしてこれが…非ズンドコホラーで、凄い傑作揃いなんですよ!そうするとトオル先生はズンドコホラー(要はギャグ漫画)以外の方が面白いかと言われるとそれは判断に困りますが、とにかく可愛い絵も怖い絵も使い分けて幅広い才能を持っているわけです。だからそれらシリアス系の泣ける短編なんかは、「戦慄!!タコ少女」と別の短編集で編んで欲しかった。
私は特に「口裂けた隣人」が好きで好きで、これだけ見るともう内容のレベルで楳図作品に追いついたか!?
4巻の最後には貴重な1994年のデビュー作、「うろこ地獄」が収録されています。この単行本にあってはこれだけ画風が全然違いますけどね、少なくとも最初は全然楳図かずお風の絵柄じゃなかった事や、独学で初めてマンガ原稿用紙とかGペンなどを使い、急仕立てで描いたと言われるこの作品にして既に一定のレベルには到達していた事も確認出来ます。


それなら一言 私にそう言えばいいじゃない…
被害妄想のドブスめ…
もっとブスになりなさい



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  1. 2014/05/03(土) 23:59:39|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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