大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

トキワ荘(76) つのだじろう 17 大槻純 1 「新学園七不思議」

今夜はつのだじろう作品、「新学園七不思議」(秋田書店刊)です。
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初出誌は今は無き学園ミステリーで、前回紹介した「学園七不思議」のリメイク作的な続編かな。
もうこの時期のつのだじろう先生は極力自分で絵を描かず、全然絵柄の違うアシスタントに描かせたキャラを多く登場させる作風を漫☆画太郎先生よりはるか前に確立させている事は以前にも書いた通りですが、今回はついに自身は『作・構成』という立場になって『作画』は完全に他人に任せてしまいました。
その作画を担当したのは、大槻純先生!
大槻ケンヂと戸川純という、1980年代からのサブカルチャーシーンを牽引した二人の名前を掛け合わせた名前を持つこの方は、つのだ先生に『才能豊かな新進女流漫画家』と紹介されています。いわゆる典型的な少女漫画の絵ながら怖がらせる所ではちゃんとグロい絵なんかも描いて頑張っているのですが、この作品以降は名前を見る事がありませんでした…

今作の主人公は女子高生の一条みずき。つまり前作の『青嵐学園編』主人公と同じ名前であり、霊のアドバイザー的なサブキャラの名が月影先輩なのも同じですが、しかし学園は"私立黄泉学園"という事で『黄泉学園編』と同じ。
さらに「霊劇画 恋人は守護霊さま」からスター・システムで登場の霊能者・南郷涙子もほぼ全編に渡って登場し、霊障を解決してくれます!
これはTVアニメ「ハイスクールミステリー 学園七不思議」と同じ設定でもあり、アニメ化した時にもう一度漫画版もと描かれた作品なのですね。

何というか例によって(霊によって)、霊障が起こりまくる黄泉学園で主人公が心霊現象に首を突っ込み、体験し続けるストーリー。
3話目「水子地蔵」など、男も女も恐らくは一度でもセックスの経験を持つ者ならゾーッとせざるをえない怖い展開だし、6話目の「色つきの夢」では怖いある記憶を夢に見るみずきが『いやだ!気味悪い…「恐怖新聞」みたい…!』なんて原作者が手前味噌ネタを使ってみたりしながらも話は進み、怪談だとか七不思議の起源から勉強したり、誰もが嫌いなゴキブリネタで嫌悪感満載の話を描いたり、バラエティ豊な展開です。最終話になる11話目が「テレパシー」で、超能力ネタだし。

いくら殺されかけるなどの酷い目に遭っても霊や危ない物に近づき続ける主人公・一条みずき。
もう、ここまでくると呆れるより尊敬出来る脳天気さで、つのだキャラらしからぬ明るさを持っているのも良い。
10話目の「水晶の不思議」では、水晶球の力を知って卒業後は働いて大きいのを買う決意をしますが、その後に水晶の力で達成するべく決意する目標は、
『貴ノ花みたいなかっこいい恋人みつけて……結婚しちゃうんだから!!』
だというのが可愛いですね。でも貴ノ花じゃなくて貴乃花だよ!


霊魂をなめてかかる!
それは実に恐ろしいことなのです
やがてはかならず 一生にかかわる大きな不幸を
まねきよせてしまう可能性が高いのです



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  1. 2014/08/28(木) 23:00:48|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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