大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

トキワ荘(78) 石森章太郎 53 石川森彦 1 「仮面ライダー」

石森章太郎原作・石川森彦絵による作品、「仮面ライダー」(秋田書店刊)。
ISHIMORI-ISHIKAWA-kamen-rider.jpg

本作は石森章太郎(石ノ森章太郎)原作作品を多く手がけている弟子で、特に「仮面ライダー」は初代からずっと幼年向けに描き直している石川森彦版ですが、これは『仮面ライダーシリーズ』第6作目で、8人目のライダーが主人公。
え?では何でタイトルが1作目みたいに仮面ライダーなんだって!?そこは私も子供の時に悩ましかったポイントですが、まぎらわしい事に6作目は本当に正式タイトルが1作目と同じ『仮面ライダー』になったんですよ。
子供達の間でも識別する目的で『新仮面ライダー』とか言われていたように記憶しますが、でもはほとんど『スカイライダー』という名称で落ち着いていたと思います。

『ココ』で紹介した前回の初代仮面ライダーと今回のスカイライダーまでの間に戦っていたライダーを、素晴らしい主題歌のジャケと共に追ってみると…
2作目が1973年スタートの「仮面ライダーV3」。初代作品で仮面ライダー1号・2号が登場していたので、仮面ライダーV3が3人目のライダーであり、 4人目のライダーとなるライダーマンも本作で登場します。
ISHIMORI-kamen-rider-music2.jpg

3作目が1974年スタートの「仮面ライダーX」 。5人目が武器を持つライダー、仮面ライダーXですね。
ISHIMORI-kamen-rider-music3.jpg

4作目も1974年スタートで、「仮面ライダーアマゾン」 。6人目が野獣のライダー、仮面ライダーアマゾン(アマゾンライダー)ですね。
ISHIMORI-kamen-rider-music4.jpg

5作目は1975年スタートの「仮面ライダーストロンガー」。仮面ライダー達は昆虫(一部、小動物か)がモチーフとなっているのはご存知の通りですが、7人目にしてついに昆虫の王様・カブトムシのライダー、改造電気人間の仮面ライダーストロンガーです。これで仮面ライダーシリーズは終了の予定だったんですよね。
ISHIMORI-kamen-rider-music5.jpg

それぞれ、どのライダーも主題化が良いんです。イントロが流れれば、ライダーが活躍する姿が浮かんで胸キュン。それがいつからか、特撮テレビドラマもアニメもほとんどが内容と関係無い上にクソみたいなJ-POPの曲とタイアップという時代になってしまいました。
これらも漫画版は存在するのですが、今回のは4年後の1979年、シリーズ復活作で前述の通り第6作目となった8人目のライダー、スカイライダーの物語になるのです。
ちなみに、幼年だった当時は全然分かってなかったけど、私は全て再放送でしか見れてない世代。この次の1980年、第7作目になった「仮面ライダースーパー1」だと私も満3歳にはなっているからリアルタイムだったのかな!?

おじさん…男達って、子供の頃に好きだった物をいい歳の大人になってからもう一度買い集める傾向が強いじゃないですか。子供の頃の商品その物でも、そういう世代を狙った復刻物とか大人向けの高額新商品でも。世に言うオタク要素が強い人は皆そうなんだと思いますが、私はそこまで自分史を遡ってなくて、ほとんど中学生以降の趣向で蒐集しています。
だから小学生までの私が夢中になって集めた物だと流行り通りに、例えばキン消し、ネクロスの要塞、ビックリマンシール(その他シール…ドキドキ学園 、レスラー軍団抗争シール=ガムラツイスト&ラーメンばあ、あっぱれ大将軍、ハリマ王の伝説etc)などになりますが、それはもう捨てた過去。
『仮面ライダー』や『ウルトラマン』のシリーズなども大好きだったけど観直しておらず、幼少期の印象のまま頭に残っています。ライダーの漫画やその他の書籍は石森コレクターとして外せないので蒐集しましたけどね。
ブルース・リーも存在はそりゃ幼少の頃から知ってましたが再発見したのは中学生で、本や音楽や映画その他の趣向も全て10代半ばから20代半ばで好きになった物、それを現在も追い求め集め続けているだけです。年頃になると女の子に興味を持ったり可愛さも分かるようになってきて、石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマも仮面ライダーより「有言実行三姉妹シュシュトリアン」までの『東映不思議コメディーシリーズ』が好きになったりして…

そうだ、スカイライダーも前回と同じくケイブンシャの大百科(勁文社刊)を載せておきましょう。
ISHIMORI-kamen-rider-keibunsha3.jpg

そしてケイブンシャの大百科では、私が一番胸を熱くして繰り返し熟読していたのは圧倒的に「全怪獣怪人大百科」です!
ISHIMORI-kamen-rider-keibunsha4.jpgISHIMORI-kamen-rider-keibunsha5.jpg

毎年度ごとに出ていて、黎明期の「月光仮面」から最新作までヒーロー物が網羅されているのみならず、出てくる怪獣などの敵キャラ一体一体の写真と解説も載ってて、見た事ない古い番組のも想像して楽しんでいました。本のタイトルもこれだし、当時から敵キャラに愛を感じていた視聴者もいたのでしょうね。だいたい怪獣怪人の方がヒーローより絶対強そうなデザインしているのに、毎度負けてばかりなのは考えてみたら納得いきませんね。
あと古い特撮番組の主題歌がてんこ盛りに収録されたカセットテープも持っていたので、大百科で見れる登場キャラとその歌とを併せて…そうだスーパー戦隊シリーズだと再放送でほとんど見た事がありましたが、「忍者キャプター」とか「超神ビビューン」とか、一度も見た事が無いのに歌もキャラも話も幼少期からよく知ってる気になっています。動く所を見たら、ずっと頭で出来上がっている想像と全然違うんだろうな。
「超人バロム1」「電人ザボーガー」「人造人間キカイダー」…あたり、いくつか例外的に大人になってから全話見直した作品もありますが。

で、何でしたっけ。脱線してばかりいますが、石森章太郎原作・石川森彦絵の漫画版「仮面ライダー」ですか。この漫画連載は1979年から翌年の冒険王で、単行本は全2巻。
主人公は筑波洋で、空飛ぶスカイライダーになるのを暗示して"城北大学"のハンググライダー部員。三年前に両親と妹を亡くして独り身の男が、偶然にも志度博士が悪の秘密結社・ネオショッカーに襲われている所に遭遇して救います。そしてその事から、仲間の部員達を皆殺しにされた上にガメレオジンに殺されかけ、志度博士の改造手術を受けて仮面ライダーとして復活。
今回は空を飛べるライダーとしてネオ・ショッカーの刺客相手に大暴れするのです。漫画版だと仮面ライダー1号も最後は飛べるようになっていたので、そんなに驚かれるほど凄い能力なのかと疑問に思ってしまいますけどね…

ちなみに悪の軍団がよく目論んでいる『世界征服』って何のために、そしてそれを成し遂げてどうしようとしているのか気になりますよね。ネオショッカーの場合は、幹部であるゼネラルモンスターの口から、
『このさき世界は人間がふえ 食物も不足し うえ死にする…そこですぐれた われわれネオ・ショッカーが生き残り世界を征服するのだ!』
と語られている場面がありましたが…これはあくまで理由であって、だからどうするのか。人口爆発による食糧問題で危機感を持っているのはいいのですが、世界を征服して後にリーダーとして諸問題を解決してくれるんですかね。それじゃぁただの良い人達ですが、正義とか悪とかって結果が決める物でもありますからね。立場を変えて見ればネオショッカーがそういう理念を持って日々精進しているのに、それを仮面ライダーが邪魔するために計画が進まないのかもしれません。

物語は志度博士と助手のみどり、仮面ライダーやネオショッカーを探るルポライターの飛田今太といった協力者、敵対するネオショッカーの刺客と戦いながら進みます。
ネオショッカーは風船で細菌を運ぶ、つまり風船爆弾なんて細菌兵器も開発していますが、その開発者が筑波洋の親友だった小原であり、ハエジゴクジンとなっていた彼を悲しみの『スカイキック』で葬る…
強敵だったヤモリジンには志度博士も殺されましたが、こいつを倒すとその正体はゼネラルモンスターだった!で、代わりの幹部として魔神提督が着任して仮面ライダーを狙う!

敵も強くなってきて、もはやスカイライダーの力ではネオショッカーにかなわなくなった頃、先輩のライダー7人が日本上陸してスカイライダーを特訓し、筑波洋は『強化スカイライダー』として生まれ変わるのです。
ちなみにスカイライダーのために世界各地で活躍していた彼らを集めたのは東南アジアから来たストロンガーで、1号ライダーはアメリカ、2号ライダーはインド、V3ライダーはエジプト、ライダーマンはギリシャ、Xライダーはスペイン、アマゾンライダーはブラジルにいたそうです。
8人揃った姿は圧巻であり、テレビ版でもありましたが、こうした仮面ライダー達勢揃いの回は特にワクワクして見ていたものでした。

この漫画版は全10話、オオバクロンを倒すまでで終わってしまうのでネオショッカー壊滅までいかないし、当然ラスボスである大首領の正体なども分からず仕舞いなのが残念でした。
でもこの仮面ライダーシリーズに関してはあくまで特撮テレビドラマ版がメイン、あとはそちらでお楽しみくださいってスタンスなんでしょうね。
漫画の最後を飾ったオオバクロンを倒すシーン、見開きページでかっこよく描かれるスカイライダーの『必殺空中イナズマ落とし』で〆となりましたが、どんな技かと言えば敵を抱えてジャンプして逆さ落とし、手と足の位置は…ああこれを言えば一発だ。キン肉ドライバーと全く同じ技。
ゆでたまご先生、もしやここからキン肉マンの必殺技としてパクっているのか?いやいや、ゆでたまご先生は梶原一騎ファンなので、私は前にも書いた通りこの石川森彦版「仮面ライダー」以前の作品(1977年)である「青春山脈」(かざま鋭二・画)で出てきた『ブラックローザ・スペシャル』から、という線が濃厚だと思っています。
同じ梶原一騎原作作品で後の1981年にスタートした「タイガーマスク二世」(宮田淳一・画)でも『タイガー・フィニッシュ・雪崩地獄』というそっくりな技は出てきましたけどね。


最後にこれ、また別作品ですが今回紹介した石川森彦版「仮面ライダー」と同年の1979年に発表された「仮面ライダー・スペシャル」(講談社刊)も紹介しましょう。単行本のタイトルはこうですが、正式名称は「絵コンテ漫画 仮面ライダー」
ISHIMORI-kamen-rider-sp.jpg

講談社のKCレーベルからは単行本化されなかった「仮面ライダー」が、1997年になってまさかのコミックプラス(P-KC)から登場したわけですが、初出は月刊少年マガジン
この内容が凄くて、映画マニアであった石森先生が映画の『絵コンテを萬画化した』という実験的な作品であり、風谷光二という男が仮面ライダーになる完全オリジナルストーリーも素晴らしい。絵もしっかり力が入ってるし、これがここまで単行本化されていなかったのは勿体無い!
眉村博士が発掘した古代科学の力『重力制御装置』をモノにしようと望むのがキーなのですが、眉村博士は愛国者であり、祖国日本が武力を持たない弱みで大国の無法に泣き寝入りしている事が許せずに行動する、現実の社会と並行したメッセージ色の強い物語なのです。


いいえ逆に今は感謝する気持ちです
前のぼくにはなかった すばらしい力を与えてくださった



スポンサーサイト
  1. 2015/03/26(木) 23:00:03|
  2. トキワ荘
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<トキワ荘(79) 石森章太郎 54 島本和彦 3 「仮面ライダーZO」 | ホーム | トキワ荘(77) 石森章太郎 52 「仮面ライダー」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mangabruce.blog107.fc2.com/tb.php/1390-82fa06d6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BRUCE

Author:BRUCE
BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する