大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(147) 古泉智浩 5 「死んだ目をした少年」

今夜は古泉智浩作品から、まだ紹介してなかった名作を…「死んだ目をした少年」(青林工藝舎刊)です。
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2003年から翌年のアックスで連載され、最終回を描き下した単行本が2005年に全1巻で上梓されていたのですが、あれから10年…何と今年に入って、実写映画化した同作品が公開されたので、その記念です。
古泉智浩作品が映画化されたのは「青春☆金属バット」「ライフ・イズ・デッド」に続いて3本目でしょうか。
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それに合わせて出版界も動き、初出誌のアックスで特集され、
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新装版も出版されてと、ちょっとした古泉智浩ブームになっていました。
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今回の舞台は中学校、もちろん主人公は中学生。ヤンキーがヒエラルキーの上位にいて、くだらない話題でさわいでいるクソ田舎のクラスの光景。そこで影を潜めて時が経つのを待つ暮らしと帰宅すれば怒鳴り散らす親が待っていて…あぁ、自分の思い出とかぶりすぎる。思い出すだけで辛くダサい過去だ。
クラスで威張ってるヤンキーも最初から気が強いからリーダー格の地位にいるけど、実際に誰かと闘っているわけではなく無抵抗な弱者をいじめているだけで強ぶっているザコで、ってこれも本当うちの田舎と同じでリアルすぎる。古泉智浩先生は私と同じ新潟県育ちではありますが、でもどこの地方もこんな感じだったんですかね。

主人公の『死んだ目をした少年』は犬田文治。クラスの弱者という共通点から付き合っているデブが数宮光
二人がいじめられた時の対策に公園で殴り合ってみる実験をしていると、イジメ場面かと思って止めに入ったお姉さんが釈笛子!事情を話した二人は笛子に公園でボクシングを習う事となり…
と、そんな話。笛子が習っているのは実はボディシェイプボクシングだし、少年達は笛子の揺れる巨乳に気を取られたりしますが、真面目な二人はちゃんと鍛錬を重ね、ヤンキーグループ最弱のロン毛・田中聡より強い事を見せる機会に恵まれました。それが元でクラスのラスボス・魔裟死と闘う事になるのですが!?

犬田に対して歪んだ好意を持つ五十嵐強美を中心とした女子のグループ内のあれこれも面白いし、死んだ目で生きる中学生男子だからこその妄想が作り出したブラックデスパイダーマンというアクセント、そして素晴らしく気持ちの良いハッピーエンド。
後の傑作「ワイルド・ナイツ」にも通じる古泉智浩史の重要作品でした。もちろん、いつも通り赤裸々すぎる文章のあとがきも力が入っていますよ!


はー
みんなが大好きなこの世界
さっさと終ってしまえばいい



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  1. 2015/08/30(日) 23:59:39|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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