大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(66) 「異色SF短篇」

藤子不二雄作品から短編集、それも藤子不二雄ランド(FFランド)からもう一つ…今回は「異色SF短篇」(中央公論社刊)です。
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先日紹介した「少年SF短編」と併せて読んでもらいたい藤子・F・不二雄側の短編集で、こちらは全3巻。
藤子不二雄ランドの第1期(といっても第2期は存在しない…)の刊行も終わりが見えていた1990年の刊行で、収録内容は当時としても特にレア作品が入っていないのが残念。とはいえあくまで子供向けのシリーズだと思えば、それまでの短編集をほとんど読んでるようなマニアがいたとは考えられないし、作品のレベルは当然高いので喜ばれたと思いますよ。

第1巻は、「タイムカメラ」「ミニチュア製造カメラ」「値ぶみカメラ」「同録スチール」「夢カメラ」「コラージュ・カメラ」「懐古の客」「四海鏡」「丑の刻禍冥羅」の9編。
はい、お分かりですね…全て狂言回しとして未来から来たカメラのセールスマン・ヨドバ氏が出るシリーズで、前に紹介したゴールデン・コミックスの「藤子不二雄異色短編集」ではバラバラに収録されていたのが、この度ちゃんと発表された時系列ごとにまとめて収録された、という所。
ご存知藤子不二雄人気絶頂期の1980年代に「藤子不二雄の夢カメラ」のタイトルで実写テレビドラマ化もしていますが、これに出演した女優が中山美穂、荻野目洋子、小泉今日子、南野陽子、富田靖子、三田寛子…と、これがまた1980年代を代表するアイドル達なんですよね。え、でもそんなカワイ子ちゃんが出るような話だったっけ?と原作ファンは思うでしょうが、それはVHSとLDの形でソフト化している作品を実際に見てもらうしかありませんね。

第2巻は、「パラレル同窓会」「あのバカは荒野をめざす」「劇画オバQ」「権敷無妾付き」「分岐点」「やすらぎの館」「ノスタル爺」と…それもこれもビッグコミック系列の雑誌で発表した大人向け短篇シリーズ。もちろんメチャクチャ面白いのですが、先日既に紹介した作品ばかりですね。

FUZIKO-isyokuSF-anthology-of-short-stories3.jpg

第3巻は、「一千年後の再会」「箱舟はいっぱい」「老雄大いに語る」「イヤなイヤなイヤな奴」「カンビュセスの籤」「幸運児」「ミノタウロスの皿」「旅人還る」
SF誌に掲載された作品がいくつもあるし、より硬派であり『すこしふしぎ』じゃなくて『サイエンス・フィクション』の方のSFらしい作品を中心に編んでいます。

以上、本編は全3巻で24話が収録されているのですが、これはFFランド。前回も書いたように各巻に付いたカラーセル画、作品解説、読者のひろば等の後にお待ちかね、新作連載漫画です。
…と、そうでした、FFランドは基本的には確かに『新作まんが』が連載されていたのですが、たまに『名作まんが』としてレアな過去作品を巻末に収録する事もあったのですよ。新作が間に合わなかったとかの事情じゃないかと推測は出来ますが、実はこれも嬉しい。
今回は1巻と3巻に「ベラボー」が収録されていましたが、これは1968年から翌年までまんが王で連載していた作品。その後も2011年に『藤子・F・不二雄大全集』でまとめられるまで一切単行本化しなかったのだから、貴重な収録。間の2巻は新作で、今となっては名作扱いの「チンプイ」、というラインナップでした。

人間の持つ『懐かしい』という感覚に私は好きだしけっこうこだわりを持っていて、世代で限られるのだとは思いますが私にとって藤子不二雄作品はその感覚が強烈に呼び起こされる漫画家。
そうえいばインターネットが普及して無料動画が出回った時、私は真っ先にこのFFランドのテレビCMを検索して懐かしさに悶絶した事がありました。同世代の誰かに言っても誰も覚えてなくて、あれらのCMがやっぱり私の妄想じゃなくて実在した事も嬉しかった。
懐かしさにこだわるあまり当時持っていた、または手に入らなかった物をいい大人になってから血眼になって探して大金かけて入手しようとする方々は常に一定数いますよね。私もその要素があるしそういう人達も大好きですが、でもそれをやるコレクターってまず男性しかいないのは、どうしたわけでしょうね。


ぼくは行きたいのです
地球を離れたいのです
何百光年でも 何千光年でも
永久に帰りたくないのです!!



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  1. 2015/10/25(日) 23:00:39|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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