大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(98) 渡千枝 2 「手 怪奇迷宮」

渡千枝作品より、「手 怪奇迷宮」(講談社刊)。
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毎年順調に単行本を出していた渡千枝先生ですが、前回紹介の「幽霊たちの舞踏会」からぐっと時間が経った1990年の出版で、3作品が収録されています。

まずは表題作の「手 怪奇迷宮」
青森の見知らぬ差出人から送られてきたりんご箱の中に、いきなり怖い…人間の『右手』が入っていました!この手が後に女学生の入沢美都子、そしてその両親を襲うのですが、青森まで行って見つけたその手の持ち主は、そして何故襲ってくるのか!?
渡千枝作品はミステリの要素もありながら、あからさまな超常現象も描かれるのが常。今回はちぎれた手が襲ってくるなんて話ですからね。そしてこれは、モーパッサンの怪奇短篇小説でタイトルもそのまま近い「手」がモチーフになっているのかな。

次の「悪霊の絆」は、女学生の溝口春花が家庭教師のバイトで訪れた郊外の別荘を舞台に、人間の妄執から巻き起こる怪奇現象を描く。
生徒の彩子ちゃんは可愛くて明るい女子でしたが、ある秘密があった…彩子はサイコ(Psycho)、か。
彼女はウイジャ盤(西洋版コックリさん)で亡き母を降霊しているのですが、このウイジャ盤はウィリアム・フリードキン監督によるホラー映画の金字塔「エクソシスト」でリーガンが遊んでたアレですが、他にもロバート・ゼメキス監督のサスペンス「ホワット・ライズ・ビニース」なんかでも出てきたし、普通に子供の遊び道具として使われているのですかね。

最後に「4人めの乗客」
女の子にとって最大の楽しみである、海への旅行に行く途中でひき逃げに遭って死んだ少女…そしてそれを夢で幻視した女学生の朋。彼女が友達と海に旅行へ行った時にこの2つが因縁となって絡み、民宿で少女の幽霊に遭遇する!
あかずの間で泣いている少女の頭が割れて血が噴き出し、朽ちていくグロ描写も見ものながら、根底にあるのは謎解きのミステリ。幽霊がハッキリ出過ぎでミステリから離れてしまう気もしますが、これくらいのバランスが狙いだったのかな。 面白い事は確かです。


あたしきらいよ 王子さまがでてくるお話
男はきたなくて みんなきらいよ
王子さまも男でしょ!?



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  1. 2015/11/07(土) 23:59:43|
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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