大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(73) 「宙犬トッピ」「きゃぷてんボン」

藤子不二雄作品から犬モノを三作品連続紹介する事にしまして、今夜は「宙犬トッピ」(中央公論社刊)です。この藤子不二雄ランド(FFランド)版のコミックスでは、「きゃぷてんボン」も併録した全1巻。
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二人の藤子不二雄のうち今でいう藤子・F・不二雄先生側の作品で、表題作の「宙犬トッピ」は1984年に別冊コロコロコミック(小学館刊)で連載されました。
犬モノと言っても主人公は"宇宙の犬"、つまり宙犬で、名前はトッピ。表紙を見て分かるように何かモジャモジャしたヤツで、犬と言われてもピンとこない風貌でもありますが。
文明がはるかに進んだ星でも、親が犬を飼う事を許してくれない家庭の事情とかは同じと見えて、ある宇宙人の少年が『かなり原始的』な星・地球までトッピを捨てに来て、トッピはこの地球で卓見コー作という少年と出会う…この出会いのシーンが良いですね。一人と一匹の目が合い、お互いに感じあうのですね。
あとは、はいこれも平凡な町の日常の中に非日常的な存在が、の定番SF生活ギャグ漫画です。

やはり登場人物は「ドラえもん」と全く同じ編成なのでそれぞれを見て行くと本作におけるドラえもん=トッピ、のび太=コー作、しずか=青山みどり(1話目ではカスミとなっていますが...ヒロインの名前を間違えないで欲しい!)、ジャイアン=カバ口、スネ夫=ネズミ。性格も同じようなものですが、彼らは中学生の設定なので多くの藤子F作品より多少高年齢を意識して物語を作っている部分も見受けられます。

トッピは言葉を話せるし、尻尾を掴ませてイメージを伝える能力があります。さらに故郷の星の科学が発展していて理科知識が凄く、いわばひみつ道具みたいな物の作り方をコー作に示唆してくれるのです。地球の食べ物だとドッグフードは嫌いですが、マツタケとタケノコが好物。卓見家は裕福ではないのでさすがにマツタケを食べる描写はありませんが、山盛りのタケノコを出してもらって嬉しそうに尻尾振りながらガツガツと食べるトッピの姿は可愛すぎます!
キャラクターが一番離れているのはコー作で、のび太と違って天才タイプ。最初から設計も自分でやって作ったラジコン機を飛ばしたりしていたし、トッピとの出会い以降はその知識に習って凄い道具を作っていくのです。となるとまぁ、秀才の主人公は藤子作品では少ないとはいえ「キテレツ大百科」という前例が思い出されますね。しかも容姿まで木手英一に似ているので、今度はそこで悩んだのでしょうか…
別冊コロコロコミックでこの前に連載していた「宙ポコ」は結局ドラえもんになってしまい連載もたった3回で終了した事を「ココ」で書いたばかりでしたが、次回作の「宙犬トッピ」はキテレツになってしまい全6話(つまり半年)で終わってしまいました。いずれも面白い作品ではあったのですが、既に同内容で有名な傑作を描いている事が逆に足かせとなったのです。
それでも嬉しいのは、最終回をちゃんと完結編として描いてくれている事。トッピを地球に捨てた宇宙人の少年が、迎えに来るのです。今はコー作がいるのに、トッピは一度は捨てた飼い主の所に戻るのか...!?

同時収録された「きゃぷてんボン」も藤子F先生側の作品で、1976年のてれびくん(小学館刊)で連載された作品。掲載誌で分かる通り、こちらはぐっと低年齢の読者を対象としています。「宙犬トッピ」との共通点はヒロインの名前が同じで、みどりちゃんである事。
幼児でも楽しめる内容ながら、今おじさんになった自分が読んでもクスクス笑えるヒーロー物のギャグ漫画である事が凄い。さすがのセンスを楽しめるし、あと絵がひたすら可愛いです。
主人公の少年・きゃぷてんボンは子供ながらにしっかり物で、逆に全然しっかりしてない、というか白痴としか思えない性格の父・丸山博士を助けて大活躍します。そう、幼い子供が親、大人を助ける物語。でも子供に助けられてばかりいる丸山博士は発明家で、きゃぷてんボンがかぶる夢あふれるヘルメットも丸山博士の発明なんですよね。
藤子F作品でヒロインのヌードシーンが挿入される事は珍しくありませんが、本作におけるボンのガールフレンド・みどりちゃんもけっこう脱いでくれます。『ゆうれい船のなぞをとけ!!』でボン+丸山博士と海に行った時は屋外で2人と一緒にパッパと裸になって水着に着替えるし、『怪獣のすむ山』では同じくボン+丸山博士と風呂の前で裸になって並び、一緒にお風呂にも入っています。恐らく小学校低学年の設定なので、いいのですが。
最終話の『千面相V.S.きゃぷてんボン』では、そうですあの「パーマン」で主人公達のライバルだった千面相が出てくるんですよ。となるとパーマン好きにとってもおさえておきたいスピンオフ作品の1つでしょう。話はもちろん、きゃぷてんボンが勝利して千面相は捕まり、全5話が終了しました。


かんたんに作れるよ
トリネンコにヘロハリとベッソンとバフをまぜ
加熱したものにベケンヤをぬればいいんだよ



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  1. 2017/04/25(火) 23:59:55|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

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