大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

SF漫画 (8) 横山光輝 1 「時の行者」

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この漫画ブログ名作漫画ブルースでは、漫画界において超重要な大御所なのにまだ紹介しきれてない方々がいて、心苦しい限りですが…
"漫画の鉄人"こと横山光輝先生もそんな一人ですね。

1934年生まれで兵庫県出身の横山先生は、あまりに広いジャンルの漫画を手がけていながら、そのどれも一級品というお方です。
昔の漫画家はだいたい広いジャンルで描いていたものですが、その誰と比べても特に横山先生は凄い。

1954年に貸本漫画の単行本「音無しの剣」でデビューしたのですが、初期作品はどれも手塚治虫先生の影響が色濃いですね。
代表作は何といっても1956年のロボット漫画「鉄人28号」で、これで大人気を博して快進撃が始まったわけですが、他に代表作は・・・・
SF漫画「バビル2世」「マーズ」
忍者漫画「伊賀の影丸」「仮面の忍者 赤影」
中国伝記漫画「三国志」「水滸伝」
時代劇漫画「闇の土鬼」「隻眼の竜」
少女漫画「魔法使いサリー」「コメットさん」
と、どうですか。
別ジャンルで思いつく物だけ軽く挙げてみても、誰もが知ってる作品がたくさん出てきますね。

特撮、アニメ化された作品が多いのがその一因でしょうし、実際に映像向きな作品が多いのです。
映像向きというのは、ワンパターンだったり大衆向けすぎたり、悪い意味でもそれを感じてしまいますが…
あと、そのように幅広いジャンルを手がけていても、ほとんどがシリアス物ですし、実はギャグ漫画だけは苦手だったと思われますが、それも私の趣向とはピッタリ合います。

とにかく漫画界に偉大な功績を残した横山光輝先生も、2004年に寝煙草の不始末で火事を起こし、しかも足を悪くしていたために逃げ切れず、全身火傷で亡くなってしまいました…享年69歳。

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さて今回一つだけ紹介したい作品は、SF漫画と時代劇漫画が融合した「時の行者」
横山光輝先生らしい作品で、オリジナルの単行本は全6巻(講談社刊)。

主人公の少年・ジュンは、タイムマシンで過去の日本へ旅してきました。
そして戦国時代から江戸時代を舞台に、有名な歴史上の人物がいる所で予言者・時の行者として恐れられるのです。
そりゃ未来から来ているのだから、予言できる…というより知っているのは当たり前ですね。

それぞれの話で毎回毎回、未来から持ってきたレーザービーム銃とバリア装置を使い、過去の人類を驚かせる。
単行本で読むと、驚くほどワンパターンに進みますが、これも横山光輝節ですね。
歴史上の人物に向かって、悲惨な未来を言い放つのも、もうちょっと上手く言えないのかなって苦笑してしまいます。

一つの時代(エピソード)に必ず数十年毎に現れるのですが、過去の人類からしたら昔と全く同じ姿で現れて予言をし、未来道具を使う少年はどれだけ脅威か想像できますし、神のようなものでしょう。
過去の人間にとっ捕まった時もありましたが…
あと、ずっとその時代に居残る事はできず、時が来ればまた本当の自分の時代に戻らなくてはならないルールもあります。

時の行者が狂言回しをしながら描かれる歴史上の事件は、本能寺の変、大坂の陣、島原の乱、浄瑠璃坂の仇討ち、天一坊事件等々で、これは歴史の勉強にもなりますね~。
私などは学校で勉強したわけがないのに、これらの事件と中心人物を知っているのは、もちろん「時の行者」のおかげです。
元々歴史が好きで詳しい方にも読んでみてもらいたいな。

さて、時の行者と呼ばれたジュンの目的は!
とある少女を探す事であり、別にその時代で神になりたいとか有名人に会いたいとかではないのです。
そしてついに、とある時代にいた少女と再会するのですが、それが…
これだけ時代をまたにかけて探してたのに、あまりにもあっさりしたもので、普通に会話して一緒に行動するだけ!!
この冷ややかさには、読んだ当時衝撃を受けたものでした。
でも歴史に名を残さずにただ死んでいくだけの人々を救うために、命をかけて頑張る姿も見せるような熱い部分もあるのですが。

これも肝心な事ですが、横山光輝漫画には確かな絵の魅力もあるので、貴方も読んでみてはいかがでしょうか。


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  1. 2007/04/05(木) 18:33:12|
  2. SF漫画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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