大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(5) 丸尾末広 1

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丸尾末広

この人はもう、説明不要でしょう。
・・・と、言って終われればいいのですが、ガロ(あくまでマイナー誌か…)とかを全く読んだ事の無いという方には、まだまだ知られてないかもしれませんね。

1956年長崎県諫早市生まれの丸尾先生は、隠れキリシタンの末裔。
曰く『文化不毛の地』だという島原で育って中学卒業後に上京、凸版製本に勤めながら板橋の寮に入るも二年で辞めて万引き生活を送る中、秋葉原のレコード店で捕まって留置所に入れられたり、網走のパチンコ屋まで流れたりしつつも…
1980年にサン出版のポルノ雑誌で「リボンの騎士」にて漫画家デビュー。ちなみにその雑誌は本人も見てないそうで、というか誰も見てないので初出誌名が未だに不明。
ともかくそれから1980年代のサブカルチャーを代表する人物にまでなり、現在もゆっくりと新作を描いています。
もう、サブカルチャーとか言われる物を少しでも通った人々には人気者すぎて、一番好きな漫画家を聞かれて『丸尾末広です』なんて答えると超初心者っぽくて恥ずかしいくらいですよ。

でもやはり私を含めて彼を敬愛する人は多く、個人的な意見ですが、単純な絵の良さで言えば今でもこの人が世界一番好みだと思ってます。よく言われるように高畠華宵の影響を受けいているのですが、そのセンスも含めはるかにカッコいい。
あまりにもはまっていた私の学生時代は彼の著作が手に入りにくく、持ってない本を見つけると嬉しすぎて棚から本を抜く手の速度がいつもの倍以上になってました。

画風はエログロと良く言われる…というよりエログロ画といえば丸尾先生、ですね。
猟奇・幻想・怪奇・狂気、そんな言葉が似合います。この画力で、しかも寺山修司夢野久作江戸川乱歩渋澤龍彦だとか、ドイツ表現主義の映画世界なんかにもかぶるのだからもう、サブカル好き人間の趣向に触れないわけがありませんね。
ちなみに尊敬する漫画家は林静一先生と池上遼一先生だとか。

レコード、CDジャケットの仕事も多くしてて、これがまた素晴らしい物が多いのです。漫画は解りにくい作品が多いので、イラストでの活躍の方が一般受けは狙えたのかもしれません。
私自身、丸尾先生の名を知る前に、CDジャケを見てカッコいい画家だなーと思ってたんですよ。中学生当時、一番好きだった筋肉少女帯。そのCDシングル「元祖 高木ブー伝説」や、そのボーカリスト・大槻ケンヂの文庫本のカバーを描いていたので。
後に日本のバンドからザ・スターリンFUNERAL PARTYAUTO-MODセルロイド恐悪狂人団…等と、海外アーティストでもジョン・ゾーンT-レックス他、丸尾ジャケのレコード・CDも次々と集めました。
そんな素晴らしいイラストだけを観るには、「丸尾画報」(TREVILL刊)の全2巻が良いでしょうか。最近また豪華版になって復刻もされました。

その作品世界は、国外のアンダーグラウンドシーンでも高く評価されてるというのが嬉しいです。
私はフランスにいた時に現地語版を見つけましたし、他のヨーロッパ数カ国とアメリカでも単行本が出版されているそうですね。それらも集めたいなぁ。
今回の画像に使ったのはガロの1993年5月号で、最初の丸尾末広特集が組まれています。カッコいいカラー口絵に加えて、貴重な丸尾先生本人のインタビューや写真も何枚もあり、これで知ったエピソードも多かったです。

では、そのうち漫画も紹介します。お楽しみに!


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  1. 2006/06/03(土) 18:30:53|
  2. 月刊漫画ガロ
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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