大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(1)

UTOPIA.jpg

今回はいよいよ、みんなのアイドル「ドラえもん」「オバケのQ太郎」を生んだ偉大な漫画家・藤子不二雄先生の登場です。
彼らの創造したキャラクターを、一つも知らない日本人など存在しないでしょう。それに私が過去、熱心に捜し求め、単行本を集めた漫画家の上位BEST3には入ります。

今更と言われるのでしょうが、一応簡単に作者の紹介から。
(もしかしたらドラちゃんは知ってても、作者の事はほとんど知らない方もいるかもしれませんしね)

まず藤子不二雄とは、藤本弘安孫子素雄の二人が名前を合わせて作り、コンビで使っていたペンネームです。
二人は同学年で、藤本が1933年12月1日、安孫子が1934年3月10日生まれ。おっと、初めての単行本「UTOPIA最後の世界大戦」を出した時は足塚不二雄などという名義だったのですよ。
私の知る限りの漫画家では、彼らが最も手塚治虫先生を熱狂的に愛したのでは無いでしょうか。
少年時代に影響を受けてから、ずっと追い続け、こんなペンネームでデビューまでして、その後もずっと尊敬の念を表明し続けるのだから…

この二人が、いかに富山県高岡市で出会い、二人で漫画家として成り上がっていくかは、熱い自伝漫画の傑作「まんが道」に詳しいので、是非読んでもらいたい。さらに活字本で「二人で少年漫画ばかり描いてきた 戦後児童漫画私史」に進んで欲しいですね。それらを読むのが一番ですが、ここでも極簡単に説明しましょう。

富山県高岡市にて、小学5年の時に出会った絵が得意な二人。
手塚漫画に出会ってからは漫画を描き続けるものの、二人とも一応一度は地元・富山県で就職します。
安孫子先生は富山新聞で順調に働いていたものの、藤本先生は数日で退社。二人とも漫画を描き続け、足塚不二雄名義で初の雑誌連載、初の単行本と、プロの漫画家への道が開けてきます。そして上京。
二人で二畳(!!)で仕事と生活の部屋を兼ねた、安孫子先生の親戚の家を経て、あの伝説のトキワ荘(※)の、しかも尊敬する手塚先生が使っていた部屋に入居です。
もちろんここでも二人で一部屋。

トキワ荘とは、かつて東京都豊島区に存在したアパートで、後に大人気を博す事になる漫画らが集まってきて寝食を共にしたため、"漫画界の梁山泊"などと呼ばれた聖地です。
手塚治虫を始めとして、藤本弘安孫子素雄の両藤子不二雄寺田ヒロオ石森章太郎赤塚不二夫水野英子森安なおや…etcという、とんでもないメンバーがいたのです。
ちなみに最後に名前を出した森安なおや。こんなメンバーと一緒にいながら、彼だけは全く成功できずに土方になった、味わい深い人物なのです。

すでにペンネームも足塚不二雄から藤子不二雄に変更してますが、初期こそ共同で作品を作っていたものの、早い時期から別々に描きはじめ、そのどちらも藤子不二雄名義で作品を発表してました。

1987年のコンビ解消後は単行本もそれぞれの新名義に直されました。
つまり藤子不二雄名義の単行本は全て1987年以前のプレスであり、過去の作品を買う時は旧ペンネームを選んだほうがレアですね!

新名義というのは、こうです。

藤本弘=藤子・F・不二雄
(最初の約一年間、藤子不二雄(F)名義を使っていたので、その単行本もそのうちプレミアが付くかも!?)

安孫子素雄=藤子不二雄A

これでますます二人の得意なカラーが分かりやすくなりました。
Fは児童漫画を中心としたSF(すこし・ふしぎ)やファンタジー。
Aは大人漫画を中心としたブラックユーモアやホラー。

二人ともヒット作を続々と描き、ちょうど私の幼少時代にはおそらく人気絶頂。TVでも一週間のうちに何と5,6日とかは、藤子原作のアニメを放映してたように思います。
1984年には当時までの『藤子不二雄全集』である、藤子不二雄ランド(FFランド)の刊行開始。
これは隔週で発売され、これでしか読めない作品も多い上に、表紙を開けるとセル画が付いていて、巻末には新作漫画が発表されているという、素晴らしい物でした。
とっくに絶版になってますが、紙質が悪くて痛みやすい上に、当時の子供達の扱いの悪さのために、現在では美品で残っていたら、専門店に高く売れますよ!
FFランドのTVCMでは藤子キャラ達が勢揃いで歩いてきて(これで誰が出てくるのか、好奇心がそそられて)、『今週は僕の番だよ』みたいな事を言う、子供心にはかなりワクワクするものでした。

時は経ち、1996年に「ドラえもん」の方、藤子・F・不二雄先生が亡くなります。

・・・そういえばいつか私は、二人の藤子先生の面影を求めて、高岡市に旅行に行きました。
記念館みたいなものはなく、ゆかりの物といえば、「ドラえもん」キャラの銅像がいくつかある小さい公園くらいでしたが。
そう、北陸の片田舎・富山県としてはあまりにも大人物を輩出してるというのに、しょせん子供の漫画と思われてるのか・・・その扱いが低いためなのだとしたら残念です。
一日中、古本屋を巡って帰りました。
あれから随分経ちましたが、近年藤子・F・不二雄先生の方の"何か"が、やっと晩年を過ごした川崎市に建設予定という話は聞きましたけど、話は進んでいるのでしょうかね。

では、今度は二人の藤子作品を少しずつ読んでいきましょう。


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  1. 2006/06/06(火) 20:24:40|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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