大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

藤子不二雄(3) 「魔太郎がくる!!」2

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時間が無くて、更新も滞りがちな上に、好きな作品なのに一話一話を解説していく暇なんかあるわけがありません。
このブログにも、楽しみにしてくださってる方がいるそうで…
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

アパートの家賃を払うために、好きな読書や映画鑑賞も出来ず、くだらない仕事をせざるをえない!

くくっ、悔しい。

『コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ ク・ベ・キ・カ』

↑と、つぶやいてはみましたが、誰に恨みをはらせばいい?
私には魔太郎のように、恨みをはらす対象すらもなく、いや、いるとすれば何の才覚も無い自分くらいでした。

つまらん事はこれ以上言わずにおいて、とにかく続きを読んでいきましょう。

単行本の巻数を重ねるにつれて藤子A先生は、この「魔太郎がくる!!」でも、彼の他の短編漫画でも見られるように、自分の趣味の世界を前面に押し出してきます。
ネタ不足という理由もあったのでしょうが、好きな映画や絵画等を、魔太郎と思いっきりフィーチャリング(featuring=客演)させるんですね。
それも藤子A先生にしてはかなり写実的な絵で完全コピーされて。

例えば・・・

「燃えよ!魔太郎」の回では当時流行った(第一次ブーム時)、カンフー映画スターBRUCE LEEですよ!カッコいい!
この時のうらみ念法では、LEEばりにムキムキになった魔太郎を見れます。
その後から魔太郎の部屋にはLEEのポスターが貼ってあるし、「恐怖のTシャツ!」「クイズ イエスかノーか」の回でもLEEがネタに使われている所を見ると、藤子A先生も彼をかなりお気に入りだったようで、さすがです。

「空中に浮かぶ魔法の岩よ」の回でベルギーの画家ルネ・マグリットの絵を何枚も紹介するのですが、最終回も近くなった「ドリアン・グレイの肖像」で、マグリットの他にも、エッシャーリヒアルト・エルツェアルチンボイルドと、先生が大好きなだまし絵が次々出てきます。

「猿人対オオカミ男 満月の決闘!!」で初めて登場する
MONSTER SHOP 怪奇や
というお店は重要ですね。
ここの店主のおじさんが、常に 「オペラ座の怪人」ロン・チェイニーそのままなマスクを被っています。
この店主は魔太郎の良き理解者として度々出てくるようになるのですが、その度に、やはり先生の好きな怪奇映画がモチーフに使われます。

クリストファー・リーベラ・ルゴシボリス・カーロフ…古き良き時代の怪奇映画スター達は何度も見れますよ。
もちろん当時公開された「エクソシスト」等、他のホラー作品も良く使われてますし。

この漫画の後半は、とにかく先生の怪奇趣味博覧会となっているわけですね。

もうちょっとだけ掲載順も無視して紹介すると・・・
だいたいがワンパターンの一話完結なものだから、いつものパターンと違う回は目立ちます。

例えば、「時計の歯車 ギリギリせまる!!」では、何故か例の決めゼリフが
『ウ・ラ・ミ・カ・エ・サ・デ・オ・ ク・ベ・キ・カ』
と、微妙に変わってる。

"悪魔の赤ちゃん"切人が出てくる話では、「うらみはらされた魔太郎!!」のように切人にやられて終わったり、切人を懲らしめる時もなまぬるいやり方をして終わりますね。
(何度も出るキャラのため殺しちゃまずいからか)

そういえば、「ハゲのうらみはこわい!!」では、英語教師が実はハゲでカツラを被ってる事を知ってしまった魔太郎が、同じようにハゲにされる・・・爆笑モノな回だったのですが、確認したら復刻版ではカットされてました。
やはりハゲも身障者扱いで、"差別を助長する"の名の下に切られたのでしょうね(笑)
"ハゲ"も放送禁止用語になる日も近いのか?
"髪の毛の不自由な人"と言わなくてはならないのか?

「魔太郎ひとり旅」は、珍しく4話にもまたがって続く"旅シリーズ"なのですが、旅に出てもここまで災難を呼びまくりでイジメられるのは、さすが魔太郎です。
このシリーズ最後の回に『魔太郎自身の肉体が突然変異をとげて変身した』との事で強くなるのですが、正真正銘の化物になってしまっていて、初めて読んだ時、こればかりは作者に抗議したくなったものです。

あと、どうしても魔太郎がみんなのヒーローに成りきれないのは、普段弱すぎるキャラというだけでなく、本当に根暗で気持ち悪いからなのかもしれません。

「うらみ念法!! 悪夢旅!!」では、由紀子と仲良くした男に対する嫉妬が元で、うらみ念法を使っちゃったりしてます。
その回の最後のセリフなんてこうですよ↓
『由紀子さんはぼくの女神だ!! おまえなんかにとられてたまるか!!』
・・・・だって。

私はこういった所も含めて大好きなのですが、これでは明るい面しか認められない、大衆的なヒーローにはなれっこないですね。

今夜はここまで。
最終回を読むのは、次回に持ち越しです。


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  1. 2006/06/14(水) 23:34:07|
  2. 藤子不二雄
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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