大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

月刊漫画ガロ(17) 水木しげる 1

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水木しげる先生のオモチロイ人生を、生い立ちや少年時代から現在まで追っていたら凄い長文になってしまいます。
何冊も自伝エッセイが出てるし、若いコ達にも大人気だし、水木先生の事くらいは誰でも知ってるでしょうし、何より私が面倒くさいので、要所を少しだけ書くに留めましょう。フハッ。

本名は武良茂で、1922年大阪生まれ、鳥取県境港市育ちの水木先生。
男3人兄弟の真ん中です。
あまりにのんびりした子供だったために小学校入学を一年遅らせ、通いだしてからもまともに朝の登校が出来なかったようですね。
幼少時代に武良家のお手伝いさん・のんのんばあから妖怪や地獄の話を聞かせてもらって影響を受けました。

大人になってからも知恵遅れ扱いされてすぐ会社をクビになったり、その後の受験やらいろんな面白いエピソードを経て、21歳時の1943年に徴兵されます。
そしてラバウルへ出兵し、アメリカ軍の爆撃を受けて左腕を失いました。
南方の島でマラリア発症。衰弱している所を原住民である土人(大地の民)達に助けてもらったのですが、ここでの体験も後に頻繁に語られるし、大きく影響を受けた一つでしょうね。

復員後は武蔵野美術学校に入学しますが、中退して生きるための様々な業種を経て、ついに紙芝居作家として絵の作品を描き始めますよ。
同時に水木荘というアパートの経営者になった事からペンネームの水木しげるが付けられるのですが、この時の入居者エピソードなんかもオモチロイですよ。
紙芝居もアパート経営も全く儲からず、上京して貸本漫画家に転身します。

漫画家デビュー作は東真一郎というペンネームでの、1958年の「ロケットマン」などというSF作品になるのですが、私は気合の入った水木しげるコレクターではないので、まだこれは未読です。
デビュー作も読んでないような薄いファンがここで偉そうに水木先生を紹介してたらマズイですね…すみません。フーハッ。

ここから長い貸本漫画家生活に入り、この間に結婚もします。
そして1964年、ついにガロの創刊号にて雑誌デビューですよ!
激貧生活を続けていた水木先生は、このガロで精力的に活動するのですが、同じ号に本名の武良茂名義と水木しげる名義とで同時に作品を発表したりしてました。

さらに翌年の1965年、手塚治虫先生が週刊少年マガジンと対立して(俗に言う"「W3」事件")決別したため、その後釜として水木しげる先生が呼ばれるのです。
そして既に40代になっていた水木先生がメジャー誌へ進出し、発表した「テレビくん」で講談社児童漫画賞を受賞するに至り、ようやく貧困から逃れる事となるのですね。
貸本時代の「墓場鬼太郎」「ゲゲゲの鬼太郎」としてリメイクした作品はTVアニメにもなるし、「悪魔くん」「河童の三平」といった代表作が続々と生まれて妖怪漫画ブームも作り、当然水木先生も人気者になりました!

それまで漫画に関わりながらもまともに生活すら出来ず、6歳年下の手塚治虫先生の活躍をずっと見せつけられていました。
一般の認知度では天と地の差があった手塚先生に対して、ライバルだと思ってやってきたと後に告白している水木先生でしたが、本当に成功して良かったですねぇ(泣)。
全く違うタイプの天才二人は、その人生や成功の仕方も全く違う物になる所がいいですね。

妖怪の事ばかり話す水木先生の言動だけ見てたり、代表作のタイトルだけ見てみても、いかにも"妖怪漫画家"と認識されている水木先生ですが、実は怪奇漫画、伝記漫画、戦記漫画、SF漫画…そんな物にも傑作が多いですよ!
どのジャンルでも大抵はとぼけた風刺の色合いがあるし、鬼太郎等の代表作より知名度では劣っても内容は優れている作品も数知れず。

次は絵柄を見てみましょう。
時期によって少しは違うものの、誰もが知ってるあのいい絵なので、詳しく触れる必要は無いでしょうけど。
背景は点描の多用が目立つ、書き込みだらけで細密な絵ですよね。
なのに人物は単純なのが不思議ですが、これも人より自然が好きな水木しげる先生の特徴の現れでしょうか。
特に女性を描くのが苦手だそうで、アシスタントにまかせきりだからその人物だけ全く水木キャラじゃないなんて事もあります。
つげ義春先生がアシスタントをしていた時期の作品を読むと、当然そこにつげ先生が描く女性の絵を見つけて興奮するという楽しみもありますが。

実は私は水木先生の故郷である鳥取県境港市にも行った事がありまして、水木キャラの妖怪オブジェが並ぶ水木しげるロードにはもちろん行ったのですが、その後水木しげる記念館なんていう素敵な物が開館したので、また境港市には行かなくてはと、使命に燃えています。

今回の画像は、昨年(2005年)の11月から今年1月まで川崎市で開催されていた素敵イベント・大(Oh !)水木しげる展の凄いポスターです。

アニメのおかげで子供時代からなじみが深かった水木しげる先生ですが、大人になってからまた作品を読むと、その凄さに何度も何度も驚いてしまいます。
そんな水木先生の名作紹介は、またそのうちやりますね。
もう眠さが限界LOVERESなので、今夜はここまでです。おやすみなさい。



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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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