大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

梶原一騎(24) ちばてつや 11 「あしたのジョー」 11

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みなさまこんばんは、BRUCEです。

前回まで一日も休まずに、毎日更新してきた「あしたのジョー」紹介でしたが、何故今回は10数回も他の漫画をやり、間が空いたのか!?

それは、このジョーの辛い苦難の時期を見ていてやりきれなくなり…
そしてこの時期、約3ヶ月に渡って体調まで壊してしまって連載を中断したちばてつや先生に習っての事です。
私も、ここでしばらく間を空けるのが"正しいファンとしてのあり方"であろうと考えたわけです。

でもこれからは、読了するまでマメに更新していくつもりですからね!
それでは続きに行きましょう。今回は11巻です。

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矢吹ジョーは、日本チャンプのタイガー尾崎とやって駄目、1位の原島とやっても駄目だった。
そして次は2位の南郷浩ニが相手と…落ちぶれていくパターンです。

そんな試合会場に、白木ジム新会長・葉子に呼ばれて来日した世界の大物二人が来ています。
まず白人の方は敏腕マネージャーのハリー・ロバート
そして陽気な黒人は世界6位のボクサー、カーロス・リベラ
南米ベネズエラ出身のカーロスは、その強打ゆえに世界チャンピオンからも逃げられてるという"無冠の帝王"です。

みっともない試合運びのジョーは、葉子に
『いまのかれは 老いさらばえ つかれきった一匹のやせ犬にすぎないわ
あまりにもみじめったらしくて 目をそむけたくなるの

などと言われてるし、観客からは野次られまくり。

ついに反撃するジョーは顔面強打を喰らわせますが、またリング上で嘔吐…
最後は頭突きから蹴りまでと最悪の攻撃を仕掛け、当然反則負け。
これで日本上位ランカーに3連敗ですよ。
もちろんジョーは尾崎、原島、南郷なんかと戦っていたのではなく、偉大な力石の亡霊が相手なわけですが。

こんなひどい反則試合をやったジョーは、もう中央のリングには上がれません。
そして何とドサまわりの草拳闘にまで身を落とし、まだボクシングにしがみつきますよ!

こんな所では八百長試合も当たり前なのですが、それを頼んできたプロモーターにつかみかかり、
『こんなドロ沼のドサに身を落としてまでも 拳闘をすてることができない このおれに・・・・
あんたは八百長をやれっていうのかい
あまりにも残酷すぎやしねえか? あまりにもよ!』

そう言うジョーは、まだちゃんと"あした"を見ていますね。

ジョーが離れてる間の中央のリングでは、この前ジョーに勝った南郷対カーロス戦が行われています。
カーロスってのは世界ランカーという名前だおれで、南郷にも負けそうでしたが、ラストの10ラウンド目でラッキーパンチが当たって勝ちます。

・・・いや、実は違うのですが、その試合をTVで見ていたジョーはカーロスの芝居に気付きます。
つまりカーロスの本当の実力を見せてしまったら、高い金を払って来日させたのに、あとの対戦者が敬遠してカードが組めない。そう判断したプロモーター葉子の陰謀だとまで見抜きました。

この試合をTVで観て以来、ジョーは『気がたって しずまるときがない・・・・』そう思います。
そして、ついにドサまわりの草拳闘からは抜け出し東京へ戻るのです。

これで11巻が終わりですが、一つ注目の場面。
林食料品店のマンモス西です。鼻からうどん野郎の西です。
おかみさんに『昼は西どんの 好物のウドンだよ あつくしてあるからね』と言われ、またうどんを食ってます。
…それだけですが。

---------
力石の死後、丸々3巻を使ってもなおジョーに祟っている力石の呪い。
いや、劇中使われる"力石の亡霊"とか言う言葉は、実は力石に失礼ですよね。
それは力石は死んで終わってるのに、ジョー自身が引きずり、ジョー中にある物なのですから。

この期間は読者にもきつく、「長すぎる」とかいう声が聞こえる事もあります。
そう、普通のヒーローのパターンでは、ある程度苦しんだら乗り越えるわけですよ。そして何も無かったようにまた活躍するでしょう。

だからこそ、何故作者がそうせずに、ここまで執拗に苦悩の時期を描いたのかを考える必要があるでしょう。

しかも案外、力石の呪いはジョー以上に梶原&ちばの両名に祟っているのかもしれません。
これ以降も他のを次々描いていても、世間一般からはいつまでも『おーっ!「あしたのジョー」の作者だ!』とか、『力石好きです』とか、死ぬまで言われ続けるのですからね。

それではまたしばらくの間、「あしたのジョー」にお付き合いくださいね。

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  1. 2006/08/12(土) 16:57:13|
  2. 梶原一騎
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

>しかも案外、力石の呪いはジョー以上に梶原&ちばの両名に祟っているのかもしれません。
これ以降も他のを次々描いていても、世間一般からはいつまでも『おーっ!「あしたのジョー」の作者だ!』とか、『力石好きです』とか、死ぬまで言われ続けるのですからね。

確かに世間一般の認識とくにちばさんに対する認識はそうですね。
ちばさんは「ちかいの魔球」「ハリスの旋風」「おれは鉄兵」「のたり松太郎」「あした天気になあれ」その他数々名作をものしてますがいまだに世間的に第一番は「あしたのジョー」ですものね。
  1. 2012/04/05(木) 23:37:18 |
  2. URL |
  3. あつし #-
  4. [ 編集]

ジョーの呪縛

>あつしさま

そうなんですよ…
まぁ、ちばてつや先生本人も色紙などでは原作者付きだったジョーを描く事が多いようですし、誇らしいだけで余計な事は気にしていないかもしれませんが。
  1. 2012/04/06(金) 12:11:06 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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