大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(15) 御茶漬海苔 1 「惨劇館」

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御茶漬海苔先生。
遅くなりましたが、ホラー漫画ならこの方も紹介しなくてはならないでしょう。

1960年生まれ神奈川県出身で、このふざけたようなペンネームは、デビュー前の同人誌時代から使用していたそうです。
当時ギャグ漫画を描いていたのでこのペンネームなのでしょうが、ホラー漫画一筋に描きまくられて以降、今や"御茶漬海苔"の字面を見るだけで何か怖い。
当然…と言っていいでしょうか、やはり日野日出志先生を大好きなようです。

プロデビューはハロウィン(朝日ソノラマ刊)の「惨劇館」で、代表作は「姫」「恐怖実験室」「暗黒辞典」「恐怖テレビ TVO」
私は「クルクル」も特に好きですが、やはり今回は最初なので「惨劇館」を紹介させてもらいましょう。
1987年から1993年に渡って続けられた連作で、単行本は全10巻です。

ただ人が不条理に殺されるだけの殺人短編から、奇想話、モンスター物もあり、"ケビン伯爵"や"夢子"の話はシリーズとして続いておりました。
すぐ身近に殺人者がいて、血!血!血!とばかりに壮絶な死に方を見せるスプラッター漫画はトラウマ物でしょうし、サイコホラー的に異常心理を描写する漫画はもっと怖い。

普通に絵のレベルだけで見たら誰からも『下手クソ』と言われるであろうこの絵柄こそが魅力であり、グロテスク表現の名手として恐怖を呼ぶ…
ギャグ漫画なんか止めてて良かったですね。

「惨劇館」『ようこそ 惨劇館へ』と語り始める御茶漬海苔先生の狂言回し付きで進むのですが、その御茶漬先生。
自画像がお椀の頭で、当然頭の中には御茶漬けと、箸が突き立って入ってます!

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さて、私が好きな気持ち悪い話を(笑)少しだけ簡単に紹介してみましょうか。

引っ越してきたマンション管理人の婆さんの、人肉を使ったスープ料理を無理やり食わされた少女が一生モノを食べられなくなる「エレベーター」
この婆さんは材料になる人間の死体を、マンション屋上の貯水槽で保存していたため、ここの水道水を飲んだ住人も全員、人ダシの水を飲んでいた事になるのです…

「肉玉」も強烈。
パパと二人で暮らす娘のさゆりが、パパの日記から彼の異常性を知るのですが…
何と一度も会わずに死んだはずのママは、恋人をパパに殺された上に監禁され、口は糸と針で縫い付けられ、手足も切断されて肉玉となって今も隠し部屋で愛されていたのです!
それを見つけたさゆりも同じ肉玉の姿に変えられ、これから一生愛され続けるというラスト。怖い!

「消える首」は、カヨの部屋で泊まりに来た親友二人が突如首から血が噴き出して吹っ飛び…その首は消えてしまう。
その後、カヨを調査する刑事、検査した医者と看護婦と同じ目に合うのですが、全く原因は不明。
ただ一人カヨを信じてくれる母親も首に痛みを感じて…カヨに詰め寄るのです。母と娘の絆と不信を描いてます。
結局悪霊の仕業だったと分かるのですが。
消えた首がカヨの口から次々吐き出される所が良かった。

ある男性教師が女生徒の体内に爆弾を埋め込み、内臓されたマイクで少しでもその事をしゃべると爆発される「人間爆弾」は、そうして女生徒を教師がロボットにする話で…いやー、可愛そう。

アメリカ映画の影響が顕著なモンスター物や、虫とか使った嫌悪感をかもし出す作品なんかも語りたかったのですが、時間の関係でそれはまた次の機会、他の作品の時に回しましょう。まぁどれも似た感じですからね。

しかし「惨劇館」
この全10巻の中でどれだけ血を流したというのか。血しぶきの多さでトップクラスの作品ですよ。

そうそう、単行本化するにあたり、「惨劇館」のシリーズとは別の短編もおまけとして収録している巻があるのですが、7巻にはあの黒沢清監督、伊丹十三総指揮による日本のホラー映画「スウィートホーム」を漫画化した、「御茶漬版スウィートホーム」というのも収録されています。
それもただ漫画化したのではなく、間宮家の30年前の出来事を描いたサイドストーリーとなってまして、私としては映画館で観た好きな映画のこういう企画は嬉しかった。

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映画的なイメージを持つ作品が多い御茶漬海苔先生ですが、ついに近年は自ら実写ホラービデオ映画を手がけてますね。貴方は観ましたか?
今夜はこれでお別れです。おやすみなさい。


海で美しい女性に声をかけられたら
気をつけてください それは幽霊かもしれません




  1. 2007/07/01(日) 23:23:19|
  2. ホラー漫画
  3. | トラックバック:3
  4. | コメント:2
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コメント

いやぁ、素晴らしい愛する漫画が載っておりまして惨劇(感激)ですっv-39
惨劇館との出会いは忘れてしまいましたが、我が家にはきちんと全館揃っております。
たまに読み返しては悦に入るv-37

確かに画はお上手では無いかもしれませんが、それを上回るストーリーでなんとも画と調和していることをいつも思います。


v-87遅れましたが、ブログの移転無事終了されたのですね。おめでとうございます。
今後もお邪魔させていただこうと思う次第であります。v-196
  1. 2007/07/09(月) 23:08:47 |
  2. URL |
  3. たすく #-
  4. [ 編集]

>たすくさま

そんなに惨劇してくれましたか!
ことスプラッターというジャンルでは、御茶漬海苔先生を超える凄い方は未だに現れていないかもしれませんね。

ブログ移転も祝ってくださってありがとうございます。
私はまだ使ってない絵文字も初めて使ってくれて、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。
それと、これから本を買うときは私のブログのリンクからアマゾンに飛び、買うといいですよ(笑)
  1. 2007/07/19(木) 23:06:52 |
  2. URL |
  3. BRUCE #-
  4. [ 編集]

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