大悟への道 (旧名・名作漫画ブルース)

名作漫画の紹介 ・・・個人的な旅の記録

ホラー漫画(3) 伊藤潤二 1

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今夜はまず、はっきり言ってしまいましょう。
私は現役で描き続けてる漫画家の中で、現在一番好きと言っても過言でないのが伊藤潤二先生なんですよ!

もっとも私は昔の漫画に好きなのが多いので、その漫画家は既に亡くなっていたり、消えていたり、かつてのレベルが地に落ちていたりする事が多く、『現役で』と言ったら限られてしまうのですが。
とにかく最近アニメ化されたりしている流行の漫画はほとんど受け付けない私にとって、伊藤潤二先生はずっと期待の星であるわけです。

そのわりには紹介するのが遅くなってしまいましたが、好きすぎて書けなかったのです。
この気持ち、わかるかなぁ?わかんねぇだろうなぁ?!描いてる作品のほとんどが名作で、近年は作品の映画化も相次いですっかりメジャー漫画家になりましたが、伊藤潤二先生は変わりませんよね。
大好きな漫画家が有名になり、しかも作品の質が下がらないのは嬉しいものです。

さて、伊藤潤二先生は1963年生まれで岐阜県出身。
読んだインタビューによると、保育園時代から<楳図かずお先生や古賀新一先生らの怪奇マンガを好きになり、小学生時代には自らも漫画を描き始めていたとの事でしたが、その歳で楳図作品を読めるなんて…怖さには強かったのですかね。

思春期には誰でもいろいろ探して揺れ動くモノでしょうが、伊藤潤二先生でさえも中学に入るとSF小説に熱中して、今度はSF小説を書き始めたのだとか。
そして高校時代に大友克洋先生の「ショートピース」に出会ったために、漫画で芸術表現が出来る事に気付いてまた漫画を描き始め、「死刑囚万歳」という作品を仕上げます。
「死刑囚万歳」…嗚呼、まだ読んだ事ない伊藤潤二作品が存在するなんて、悔しいです!

それから歯科技工士を目指して勉強し、実際に"歯医者さん"になるのですが、1986年、仕事の合い間に描いた漫画を月刊ハロウィン(朝日ソノラマ刊)の楳図賞に応募して佳作入選します!
その時の楳図先生のコメントは、
『ホラーごころがある作品だと思います。雰囲気の盛りあげかたを勉強すれば、もっと怖くなるはずです。』
に始まり、他にちょっと手厳しい事を言われながらも、最終候補作の四作の中から佳作として伊藤潤二先生の「富江」を選ぶのです。

伊藤潤二先生は、『好きな漫画ベスト3は?』と聞かれて、「漂流教室」「恐怖」「猫目小僧・千手観音」と答える楳図ファンですので、これは嬉しかったでしょうね。

この入選の次の年には「富江」で漫画家デビューしました!
しばらくは歯医者と漫画家の二足のわらじ生活でしたが、1990年には漫画に専念するのです。やった!

それからハロウィンにて「JUNJIの恐怖コレクション」という名の恐怖短編シリーズや、後にネムキ(同じく朝日ソノラマ刊)にも傑作ホラー漫画を描きまくるのですが…
描く作品のどれもが良くて、何でここまで一人で外れ無しにいい作品を描けるか、不思議に思ってたものですよ。
奇想天外なアイデアの思い付きが素晴らしいのはもちろん、絵は書き込みが多いし、スクリーントーンはあまり使わないしで、明らかに手間のかかるものですからね。
そして、これこそが私の好きな絵なのです。
視点のアングルも面白いし、盛り上げるシーンで描く絵のインパクトはもう、圧倒的ですよね。

読者が何を怖がり、不快に思うかを良く知っている伊藤潤二先生が、大袈裟なくらいに『これでもか』と最大限にやってくれるので、怖さを通り越して笑えてしまうホラー漫画もあります。
もちろん狙って描いてるギャグとは別に。

そういえば私は以前、まだインターネットが無い(もしくは知られてない)時代に、郵便上のファンクラブに入っていて、意見を出したら載った手紙に伊藤潤二先生からコメントもらった事があります。
先生もBRUCE LEEの大ファンですので、当時から使ってた私のペンネーム(というかあだ名)にも反応して頂きました。

さて、これ以降少しずつ、代表作と言われる「富江」シリーズや長編の「うずまき」「ギョ」を始め、他のあまりにも多い傑作短編を紹介していきますね。
お楽しみに!

今回の画像は、1999年にネムキ3月号別冊として発売された「伊藤潤二WORLD」
まさに伊藤潤二先生100%といった内容のスペシャル本です。
それでは、おやすみなさい。


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  1. 2006/10/25(水) 00:29:49|
  2. ホラー漫画
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BRUCEです。あだ名は大悟(DieGo)です。
大悟…つまり悟りを開くに至る道程にある事を表し、かつ神の映画「ドラゴンへの道」から頂いてのブログタイトル。同名の秘密結社も運営しています。

名作漫画紹介の形を借りて、自分の記録用に使っています。

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