本日の
日野日出志作品は、
「血みどろ館」(
秋田書店刊)。

近隣の住人から恐れられ、
"ゴーストハウス"と呼ばれる古い洋館に引っ越してきたのは
土黒(どくろ)という気味の悪い夫婦。
隣りに住む
白沢ユキとその弟の
アキラは、そこに連続行方不明事件の被害者少女を見つけて警察に通報しますが、何も怪しいものは見つからない。
後日公園で見つかったその少女の遺体を解剖しようとしたら、どろ〜っとした緑色の液体が噴き出し、もこもこと醜く盛り上がってきたかと思うと…

ぶほっ、と爆発してしまいました!
この爆発シーン凄い。細切れになった体の破片は全部溶けてしまいました。
それからユキとアキラは、醜いモンスター達にさらわれて…
しかもこのモンスター達の姿が、いつもの
日野日出志作品よりも子ども向けというか、ちょっとコミカルな感じすら受けます。
彼らの鳴き声は、
『びぶんび!! ぐぼぐぼ!!
があぎぎ〜〜っ!! ぐわっぐわっ!!』といった感じなので、笑ってしまいますし。
このモンスター達を操るのも、連続行方不明事件の犯人も、やはり土黒夫妻でした。
彼らは地下に珍妙な装置を持っていて、その装置で子供達の体中のエキスを吸って自分の命のエネルギーにしていたのです!
土黒夫妻が
『がぼんぼ〜〜っ! ばぼんぼ〜〜っ!!』と両手を挙げて、体が渦に包まれると…変身!!
そのデザインも子ども向け特撮番組の敵みたいなのですよ。
それからユキとアキラは逃げ続けますが、弱い敵(精子そっくり…)だけは自らの手で倒してますね。
絶体絶命のピンチに追い込まれますが、その時もユキが胸にしていたロザリオのネックレスで、あっさり助かってしまうどころか敵を壊滅させちゃうんですよ。
しかもそんなロザリオ、明らかに今までしてなかったのに急に出現してますしね。
地下に神殿まで作っているモンスターの集団が、子供の安物ネックレスで壊滅するって…
いやいいんですよね、子ども向け漫画と思えば、こんなのけっこうあった気がします。
メチャクチャな話でも、『そこがいい』という人もいるでしょう。
でもやはりこの時期の
日野日出志先生は低迷期。
いやそれは
日野日出志先生ですから、ホラー漫画の平均値はクリアしているのでしょうが、過去作品の焼き直しも多くて、絵もコピー多用してるし…
何よりあの狂気の迫力が消えうせているので、物足りなさが残るのです。
でもたま〜には、
「血みどろ館」における怪物のデザインも見たくなて開いてしまう、そんな一冊でした。
- 2008/05/09(金) 09:34:52|
- ホラー漫画
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